2015/06/14 のログ
ご案内:「浜辺」にテリメーラさんが現れました。
■テリメーラ > 海を眺めて、体操座りをしている。
クッションを抱きながら、歌うのは月を讃える歌。
この間、途中で分からなくなってしまった曲だ。
■テリメーラ > 「~~♪」
静かな浜辺に似つかわしい、静かな歌。
今は滞ることなく、楽しそうに歌っている。
音は、小さくはあるが、透き通り、少しくらい遠くまで響いている。
■テリメーラ > 流れるように歌っていたが、徐々にフェードアウト。
また、この先がわからなくなってしまった。
はぁ、と小さくため息をつく。
この歌のことも気になるが、止まってしまうとまた、昨日の不審者のことを思い出してしまった。
■テリメーラ > (最近、いいこともあるけど悪いことも続くなぁ・・)
この間の狩りの失敗をはじめとして、慰められたり褒められたりと良いコトもあるが、不審者に襲われかけたことでなんだか帳消しの気分である。
いやいや、とプルプル頭を振ると
「今は歌に集中しよっと。」
と口に出して自分に言い聞かせる。
そしてまた、静かに歌いだした。
■テリメーラ > 「~~♪」
・・えと、えと、この次・・。
なんだか考えれば考える程わからなくなっていく気がする。
また歌が止まってしまった。
一種の泥沼状態だ。
もしかしたら一回違うことを考えた方がいいんじゃないかな、という気すらする。
クッションをこねこねして、キリンの形に変えたりしている。
■テリメーラ > 「ぞーうさん、ぞーうさん、おーはながながいのねー・・」
完成したキリンの人形を触りながら楽しそうに歌っているが
(鼻が長い・・・?)
と首をかしげている。
■テリメーラ > (こういうことかな・・・)
と無理矢理キリンの鼻を伸ばしてみる。
更に頭の上の?マークが増えるだけだった。
何だこの謎の生き物は・・・不思議すぎるぞ・・・?
絵本でしかキリンと象を見たことがあるわけではないが、なんだか異常なことだけは彼女にもわかる。
■テリメーラ > これ以上考えても思い出せる気がしない。
見なかったことにしよう、とぐしゃりとキリンもどきを潰し、元のクッションの形に戻す。
次は何を作ろうかな、と考えながら、先ほどの月の歌を口ずさむ。
「~~♪」
■テリメーラ > 「~~♪」
何気なく歌っているとさっき止まったところがすらりと出てくる。
気にすることなく、次は蛇を作ろうと決めた。
くくる先生のような可愛い蛇さんが作れるかな?と考えつつ、にょろにょろと雲を伸ばしていく。
■テリメーラ > 今更気づいた。
歌えてるじゃん、と。
ハッとした顔で気づく。
雲で作るくくる先生人形を静かに地面に置いて、歌いなおしてみる。
■テリメーラ > 「~~♪」
歌える、歌えてる。
歌いながら、心の中で自分でおおーっと感動している。
そして、また忘れないようにと何度も同じところを歌っている。
■テリメーラ > 自分で始めておきながら何度も同じところを歌っていたら飽きてしまった。
そろそろ眠くなってきたし帰って寝よう。
つくりとちゅうの雲の人形を拾いあげると綿雲を作り、それに乗って去って行った。
ご案内:「浜辺」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に狛江 蒼狗さんが現れました。
■狛江 蒼狗 > 昨晩はゲリラ的豪雨が降り、雨風が窓を揺らすほどだった。
一昨日はしとしととした雨が糸を引き一日中雨勢変わらず降り続けていた。
入梅の時期は近づく。
梅雨の期間はほぼ一ヶ月であると聞く。
梅雨の初期はおとなしく、後期の梅雨はあばれもの。
初期のほうが、どちらかといえば蒼狗には厄介だった。
外での鍛錬が難しくなる。どうしても、寮の自室で訓練は身が入らない。
弘法筆を選ばずとはいうが、場所ぐらいは選んだろう。
今日はからっと空が晴れ上がり青々としていた。
それがかえって梅雨の前触れのようだ。
「…………」
狛江蒼狗は息をつき、砂浜に両足を下ろして直立し水平線を眺める。
■狛江 蒼狗 > 遠くのほうへ、畝のような雲がふわふわと折り重なっている。
積雲は今後徐々に成長し、近いうち常世島全土を雨に浸すだろう。
それもまた自然の成り行きである。
今日のところの晴天を祝い、鍛錬に精を出すことこそがいまの蒼狗の心持ちである。
「無道双牙流、套の一つ。参ります」
水平線の向こうへ深い礼を送る。
向こうには本土があり、我が氏神の祀られる狛江神社もある。
■狛江 蒼狗 > 「アマテラシマス スメオホカミノ ノタマハク」
直立姿勢から左脚を左方へ踏み出し、深呼吸と共に両掌を肩の位置までゆるりと上げる。
骨で肉を“ぶらさげる”ようにし、体動と反して全身から力を抜く。
■狛江 蒼狗 > 「ヒトハスナハチ アメガシタノ ミタマモノナリ」
空気を地面へ圧さえつけるように、上げた両掌を下ろした。
拳は握らず掌底の構えのまま、連動して腰と膝も曲げて、体重を地面へと預ける。
■狛江 蒼狗 > 「スベカラク シズマルコトヲツカサドル」
右腕を腰の移動と共に柔らかく円を描くように、空気を抱くように動かす。
左方に運ばれた右腕で、左腕を覆い隠すように両手を交差させる。
■狛江 蒼狗 > 「ココロハスナハチ カミト カミトノ モトノアルジタリ」
交叉させた両腕は大きく分け開くように動かす。
ハンドルを握り運転するのと似て両腕は連動して動き、開く両掌は右が顔を覆うように、左は腰前を覆うように動かされた。
自然に腰椎を捻る。動きに乱れはない。
体重を右の足裏に預け、左脚にかかる体重は殆どゼロになる。
ご案内:「浜辺」にクラスカさんが現れました。
ご案内:「浜辺」からクラスカさんが去りました。
■狛江 蒼狗 > 「ワガタマシイヲイタマシルコトナカレ」
再度両腕は交叉され、先程とは逆順に回される。
右掌は水平の円を描くように、左掌は垂直の円を描くように。
立体的な円を交叉させる。
精神に一切の乱れは消え鎮まり、喩え誰かの気配が突然現れたような気がしてそれが気のせいであってもそちらへ意識が引かれることはない。
■狛江 蒼狗 > 「コノユエニ……」
三度目の交叉。内に引き寄せられる両腕は滑らかな弧を描き、浜辺の空気を滑るように動いた。
滑った右手は、掌が上向きになるよう捻られる。
そして緩慢な動作を突き破るように、静かにして鮮烈な穿掌を放った。
同時に左手は勢いを裏付けてスタビライザーの役目を果たすように胸元へ引き込まれる。
ご案内:「浜辺」に鬼道椿さんが現れました。
ご案内:「浜辺」に蒼穹さんが現れました。
■狛江 蒼狗 > 「メニ モロモロノ フジョウヲミテ」
突き出された右腕の肘を擦るように胸元に引かれた左腕は動く。
右腕をガイドレールに見立て、左掌は平手のまま顔の高さに素早く掲げられる。
同時に右腕は引き、肘を折りたたみ、脇に構えるように引きつける。
左足は爪先を外にひねり、右斜め前に回りこむように踏み出された。
右足は左足に引きつけられ、左手は下方に大きく左手は下方に大きく円を描いて引き落とされた。
■鬼道椿 > 潮風に長い髪をたなびかせ一人の男の動きを離れた場所から見守っていた
惚れ惚れするような洗礼された動き…
何か口ずさんでいるようだがこの距離からではそれが聞き取れない
近付いては邪魔をするだろうか、もう少しだけこの男の鍛錬を見守っていたくなる
―自分は人から見てどのように動いているのだろうか?
今まで考えてもみなかった疑問が頭をよぎった
■狛江 蒼狗 > 「ココロニモロモロノフジョウヲミズ」
右掌は緩やかに顔の横へ上げられ、左足に体重を預けながら軽く自由な右足を前方へ踏み出す。
同時期に振り下ろされた右の手刀が、空気を断ち割る。
左腕は自然に上がり、右腕は脱力したまま身体の発条に動かされ跳ねて肩の高さまで。
遠方の椿には気づかない。あるいは、気づいてはいるが意識を向けてはいない。“型”をなぞり続ける。
■蒼穹 > ふぅん…。あれは…。
(近頃、散歩にこの場に寄るが、訓練場より、こちらの方が訓練場として使われているのだろうか。少々の遠巻きより、その人物、蒼狗を見遣れば。ついつい感嘆の言葉を一つ。して、己の思うことも、その、同じく遠巻きから彼を見る、椿と似通ったものなのだろうか。取り敢えず、彼の鍛錬の邪魔をしてはいけないので。)
やっほ。何か凄いねー、あの人。
(気さくに、そちらの彼女に、手を振りながら、或いは、現在鍛錬している彼を指差して、言葉を遣ってみた。因みに、己から、彼女を見れば…今のところは、"ただの観戦者"。とでも言ったところだった。)
■狛江 蒼狗 > 「ミミニ モロモロノ フジョウヲキキテ」
体重を完全に左足に移し、右膝で膝蹴りを放つ。
両腕は右を引き、左を突き出す。腰が切られ、二つの掌はパシンと当たり音が響いた。
膝蹴りの体勢から前方へ体重を傾けて、右脚を湧然と踏み出した。
屈んだ体勢になると、差し出された左掌は引かれ、右掌は勢い付けられて仮想の敵の腰を払うように振り抜かれた。
「ココロニモロモロノフジョウヲキカズ」
■鬼道椿 > 狛江の動きに合わせて自分ならあの男を倒すためどう動くだろうか
あの動きに対しては、こう来れば、崩す為には、と思考を巡らす
なんの事は無い狛江の型の鍛錬にに夢中いなっていたのだ
だからこそ横から声を掛けられて不機嫌そうに蒼穹を見た
「そうだな」
短くそう返したとき腰の刀に無意識に手を掛けた
間合いに入ればいつでも抜ける動き、狛江の洗礼された方の動きとは違う
戦いの中に身を投じて染み付いた悪癖だった
■狛江 蒼狗 > 「ハナニ モロモロノ フジョウヲカギテ」
踏み脚に強く体重をかけ、左の手の甲を重く空中へ打ち付ける。
前進は止まらない。右掌がボクシングのフックめいて動かされ、仮想敵の顎を払う。
引かれた左が貫手を放ち、返す右掌の貫手が仮想敵の正中線を射抜く。
撃たれた右掌は強かに引かれ、体勢を深く落としたかと思うと握られた左腕が仮想敵の腹部を体重をかけて打ち上げた。
「ココロニモロモロノフジョウヲカガズ」
■蒼穹 > うっわ…無愛想だね。
(返ってきた返事にはこちらも不機嫌そうになってしまった。多少とも雑談に興じてくれてもいいだろうに。というのは我儘なのだろうか。それにしても、肉弾戦ではあの動き、相当役に立ちそうだなぁ、なんて。力任せではなく、技術があるっていうのは強いもので。)
―――あれ?もしかして?
"それ"、どうする気かな?
(思わずして、まるで戦闘態勢を取られた気がする。不機嫌な表情は打って変わって、刀にかけられたその手を指差せば、楽しそうに、一笑を馳せた。)
■鬼道椿 > 「それはそれは、しつれいした」
感情の籠っていない声でそう答える。蒼穹に対して興味を示していないわけではない
手の位置は依然刀に、視線は真っ直ぐに蒼穹に向けている
「このご時世…得体の知れん他人を前にして棒立ちししているほど腑抜けではなくてね」
ざりっと砂を踏み締める音が嫌に響く
殺気は出さない、だが剣に手を掛けた者を前にして笑った
それだけで一気に蒼穹対して警戒レベルを引き上げた
「お前次第かな?」
■狛江 蒼狗 > 「クチニ モロモロノ フジョウヲイヒテ」
上体を起こしなお屈み気味に、両手を多少外に開くように構えて再度胸前で右腕が上になるよう交叉させる。
同時に右足を半歩下げた。左足もそれに伴って後方へ。
徐々に退がり、閉じた両腕を時計の針のように円を描いて動かしてゆく。
後方へ体重を勢い良く移し、左膝を高く上げた。
斜めに傾いたような体勢で、勢いのまま右の貫手を仮想敵の喉元へ突きつける。
「ココロニモロモロノフジョウヲイハズ」
不意に殺気を感じた。
長閑な夕刻前の砂浜には似つかわしくない。
■蒼穹 > …あっはは、ようやっとこっちを向いたかと思ったら。
でも、良いよ?謝罪っていうのは心がこもっているかどうかじゃなくって、行為そのものに意味がある。感心感心♪
(赤い目と、蒼い目。その視線がかちあった。相変わらず楽観的、気さくに、揶揄するかのような言葉を、宛がった。)
ほうほう、おねーさん。怖いね。
私はこうして友好的に話掛けただけなのに。ここは浜辺だよ?それも、夕焼けが綺麗な、さ。
でも、私次第って言うなら。ちょっとだけ"遊んで"くれるかなー?
(無邪気に笑って、ああだこうだと喋ってみる。こちらに警戒心など毛ほどもなく。殺気のようなものが感じられないのであれば、文字通り、遊びとしての、享楽としての、そんな御誘い。こちらも殺気など一切なく。半笑いでくすくすと小さな一笑を遣る。両手を後ろに回して、二歩、右に、二歩、左に。相手の表情を伺うような視線を宛がって。)
■鬼道椿 > チャキッ、と椿の背に背負った刀が音を立てて揺れる
「フン、確かに私が無粋だったようだな」
刀から手を話蒼穹の背に輝く夕焼けに目を細める
「遊びなら木剣でも持っているときにしようじゃないか」
猫の様な女だな、と思い狛江に視線を戻す。
刃物を持った相手に対して余裕たっぷりの振る舞いだ、それだけ強い異能か魔法が使えるのだろう
無理に戦う必要もない、特に公安委員の目の前でだ
■狛江 蒼狗 > 「ミノモロモロノフジョウヲフレテ────ココロニモロモロノフジョウヲフレズ」
高く掲げた左脚を前方に踏み出し跳躍の準備体勢をとり、大きく踏み出すと上体と下半身の捻りと共に屈みこみ直上に貫手を放つ!
「ココロニモロモロノフジョウヲオモヒテ────ココロニモロモロノフジョウヲオモハズ」
直後猛然と膝蹴り、この膝には相手の反撃を防ぐ用途と追撃を加える用途がある。同時に掌を打ち下ろして相手の顔面を攻める。
「コノトキニキヨクイザキヨキコトアリ」
膝を下ろし震脚、上半身の捻りを加えて透骨拳の握りで中段へ突きを放つ。
「モロモロノノリハカゲトカタチノゴトシキヨクキヨケレバ」
突き出した右腕に左掌を添え、腹前に引きつける。両足を一度揃え、軽く膝を曲げる。
「カリニモケガルルコトナシコトヲトラバウベカラズ!」
左脚をそのまま後方へ、左脚をつっかえ棒にするような体勢で右脚を踏み出し、両掌を前方へ。渾身の力を込めた突き飛ばし。
急に演舞のテンポが増した。
言うまでもなく、観戦者二人の様子を見てのことである。
なぜ、二人が険悪な空気になれば狛江蒼狗の演舞の動きが迅速になるのか?
それは、速く終わらせて二人の仲裁に入ろうという心持ちからである。
途中でやめようという柔軟さは狛江蒼狗にはあまりない。
結果的に杞憂に終わりそうだが。
■蒼穹 > …あららー、ざーんねん。遊んではくれないんだね。何だかんだ。
でもまぁ、無理強いはしないけどさ。
…ん?木刀?いらないと思うけど、やっぱり遊んじゃあくれないんだね。
(むー、と唇をとんがらせながら不平不満を漏らしつつ。)
で、おねーさん。ここに何しに来たの。
(興味本位での問を遣った。何だか冷たくあしらわれる気しかしないが。その時はその時。それでこれと言った反応が得られないのであれば、あっちの彼に声をかけるも一興。ここを後にするも一興。自分も適当に魔術ぶっ放すのも一興。)
はやっ。
(鍛錬―彼から言えば演舞だが。―の急速なスピードアップを視界に認めた。成程、こんな事も出来るのだろうか。当てが外れたかと思ったが、存外そうでもないかもしれない。彼と遊んでもらえるやも…なんて、少々我儘な期待を馳せながら、次から次へと繰り出される技へと、視線を移した。やっぱり、訓練中だろうし、声をかけるのは、野暮だろうが、もうすぐ終わるのかもしれない。気がする。)
■鬼道椿 > 「そうだ、遊びなんだろう?だったら木刀で十分だ」
危険、なんて発想が出てこない目の前の少女に眉をひそめる
本土でもこの島でもそうだがこういう輩が闊歩しているのは正直どうなんだと思ってしまう
―もしくは私に余裕がないだけか
「私は最近この島に来てね、地理を把握するためにいろいろと出歩いてるんだ」
「夕暮れ、か弱い女の子が一人…不用心すぎるな、まぁだからこその先ほどの暴挙だ。流してくれ」
「む、いらん気を遣わせてしまったみたいだな…どれだけ早くなるのだろうか」
■狛江 蒼狗 > 「ミナヨリゾコノミトハナル」
腰を払うように突き出した両掌を引き戻し、右足を相手側へ向け、左足を相手側に対して垂直、右足との角度が丁字形になるように構え身を縮める。
「ワガミハスナハチ────」
肩肘の力を抜き、縮めた腰の力を解放して捻りながら前方へ踏み出し、鞭のように右腕を振り回しスナップで相手を撃ち抜く。
足は不動のままに腰の回転で左腕を振り上げて相手の蟀谷を強かに打つ。
「────ロッコンショウジョウナリ」
深く体重を地面に落とし、ゆっくり両腕を開き腹式呼吸を行う。
するりと身体に何の負荷もかからぬまま直立へ戻り、右掌を開き、左掌を握り、打ち付けて礼をした。
「以上、簡易式」
息は切れていない。汗も浮かんでいない。速度の変異は訓練に影響を及ぼさなかったようだ。
残心を終えて。
演舞を始めた頃よりもいささか傾き赤みを増した太陽に一瞥をくれ、すこし離れた場所に居る二人組へと早足に歩み寄った。
「……………………」
「なんだ」
(仲よさげではないか)
二人の安穏とした様子を見て、緊張を解いた。
■蒼穹 > あっはは、それもそうかなぁ。木刀でも危ないと言えば危ないし、真剣でも危なくないと言えば危なくない。
使い手次第じゃないの?…おねーさんはどれくらいか知らないけど。
(不満気にぶつぶつと言いながらも、概ね理解した様子で。無理強いもしなければ、ただただ後の祭りと言葉を紡ぐのみ。)
ああうん、実は私も最近だったりね。概ね地理は地図で把握したんだけどねー。
…か弱い女の子って…どっちよ?
(はてはて、と人差し指で彼女と己を代わる代わる指差して、首を傾げて。)
やっほー、御疲れ様。でもないのかな?
勝手に見させてもらってたよ。
(訓練が終わった後、こちらへと歩み寄る人物に片手をひらりと振れば、恐らく初対面だろうが気さくに挨拶を遣って。簡易、と言えどもあんなに技を撃った後でも、息の乱れ一つないなら、「お疲れ様」という言葉はそこに見合うか分からない。)
■鬼道椿 > 鼻で笑い、髪をかき上げて自信満々に答える
「フン―私だが?」
目があえば刀に手を伸ばし、歩み寄れば射抜くような眼光を放つ刀を持った女が言った
悪い冗談にもほどがあるが本人は揺るぎなく答えた
「逢魔が時、何と出会うか分からないのは本土もこの島も同じ」
「仏に会うか、悪鬼に会うか…怖いものだな」
「見事な方だった、見惚れてしまったよ」
拍手で狛江を迎える、先ほどの様な剣呑な雰囲気はもう無い
「学園の先輩かな?」
■蒼穹 > …ああうん、そう。
(呆れ目、ジト目。明らかにか弱い女の子って目じゃないのでそんな目を向けながら苦笑い。)
鬼が出るか蛇が出るか。だったかな。そんな言葉があったけど。
この島って本当辺鄙なとこだよね。何でもいるしー。
■狛江 蒼狗 > はて、さて。
どうした取り合わせだろうか。
二人仲良く晴れ間の浜辺へお散歩、という関係ではなさそうに見える。
まだ日が遅いというには早い時間帯だが、中央から外れた場所にうら若き女子が二人というのは少々不自然だ。
(…………散歩か何かで、鉢合わせたのだろうか?)
お互いの警戒は見知らぬ人物に対する儀礼的な警戒だったのだろうか。
「………………体操だからな」
抜けるような青い髪に気を引かれながら。
狛江蒼狗は言葉少なに、蒼穹へ答える。体操だから見ても構わないし体操だから疲れもしないと、そういう事だ。
無道双牙流の格闘技法が詰まった体操である。
毎早朝男子寮裏庭で今回と同様の動きをする彼の姿がよく目撃される。
「……………………」
さて、椿のほうに賞賛されると蒼狗は軽く目元を掻いた。
無表情のまま変動せず、何言も発しないが照れている。外からはほぼ理解不能だ。
「……………………3年だ。……見て面白い、ものだろうか」
そして朴訥にそう返す。
■鬼道椿 > 「なんだ、急に含むような物言いをして?言いたいことがあるのなら言ってもいいんだぞ?」
私か弱い可憐なお花なのですよオーラを放つがか弱い女の子はそもそもオーラなんて放てない
「3年・・・では先輩ね、私は1年で最近編入してきた鬼道椿です。よろしくお願いします。」
そう言ってお辞儀をして隣にいる蒼穹を指さし
「そしてこちらが不審者Xです」
■蒼穹 > ああそう、体操ね。…あれが、ねぇ。
(遠くからだったので、何を言っているかは分からなかったが、何かを言っていたというのは分かる。近くで聞いたとしても、まるで理解しがたいだろう、そんな言葉を。して、あれだけ、動き回ったり、仮想的な戦闘を考えた動きをしたので、体操と称するとは、見た目の通り、屈強なのだろうか。男、と言っても結構大柄な方。)
…ああ、因みにそこの物騒なおねーさんとは全く持って無関係だからそこんとこもよろしく。
ってオイだれが不審者Xだよ!この不審者Z。怒るよ。
(何て言いながら横目でジトーっと見れば、一発魔術打ち込もうかと思ったが、寸でのところで引き止めた。)
…見ての通り、私もか弱い女の子なんでね。
その辺は宜しく頼むよ。
(そのまま、ぽつりと、誰に向けるでもなく一言。)
■狛江 蒼狗 > 自分の預かり知らぬ所で女子同士の空中戦が続いている。
制空権の争いは今のところどっちもどっち、といったところか。
(女性というのは一体全体ようわからん)
どうもか弱さを競っているようなのだが、蒼狗にしてみれば方や凛々しき花であり方や幽玄なる花である。
か弱さとは無縁にしても両者共に美しさが存在するのだと思う。
というような視線を女子勢二人へ向けるが伝わるまい。
「……3年、公安委員会“特雑”の狛江蒼狗だ。宜しく」
姿勢の綺麗な礼をする。そして不審な言葉に顔を上げる。
「…………………」
蒼穹の発言に蒼狗は(ならば俺はYなのか?)と首を傾げた。クエスチョンマークを浮かべつつ。
「……………………………じゃあ、誰だ、きみは」
椿と無関係なか弱い女の子であるのならば、一体何者であるか。
読めない。
一見すると生徒のようだが、見ようによっては教師にも見える。
常世の学園は全く持って、外見的な情報がアテにならない。
■鬼道椿 > 「名前、まだ聞いていなかったからな。聞かなかったし聞く雰囲気でもなかったのは確かだが」
「鬼道椿よ、不審者X」
ぽつりと呟く蒼穹をきょとんと見た後
「それもそうだな」
そう言って柔らかく微笑んだ
「それにしても…いえなんでもありません」
狛江を見て変わった肩書の人だなと思った
特雑?普通の委員とは何か別の役割を持っているのだろうか
背は高く静かで、兄を思い出しちょっとドキッとしたがそれは置いておく
■蒼穹 > ああうん、ええっと…何かな。
(彼の視線に気付く。だが、勿論彼の胸中に思う、そんな考えは言葉にも乗っていないので伝わらずに、半困惑気味な感じで、ただただ、ちら、と横目を遣って尋ねるばかり。)
ああ、私?蒼穹《ソラ》だよ。1年。
幽霊風紀委員やってまーす。とまぁ、こんなもんでいいかな。
ええっとまぁ。そっちの不審者Z改め鬼道椿ちゃんはさておき、
ソウクとでも呼んで良いかな?私後輩だけど。
(きょろきょろと自己紹介が行われる二人の間で視線を行き交わせながら、自分指差して自己紹介を。何やら、呼称について云々かんぬんと述べて。)
…ありがと。
(椿に同意されるのは、正直意外だったので、にっこりと、小さな声と共に笑顔を馳せた。)
次不審者Xって呼んだら怒るから。
(そうとだけ言って締め括った。)
■狛江 蒼狗 > 椿の疑問の視線にはすぐ気がついた。
無闇に目立つ腕章が指し示す不明瞭な役職は、初対面の人物の注目の的である。
「……閑職だ。深く気にせんでもよい」
短く付け加える。本当に閑職であり、説明も“雑用”以上の事を言おうとすると難しいのだ。
さて、不審者XYZのうちYの放った視線は蒼穹の気に留まったようだ。
「………………いや」
然し自らの視線の理由には説明を入れない。そういう男だ。
別段に説明を入れても仕方のない話だとも思ったので、そうした。
「好きに呼ぶといい、ソラ。……鬼道も」
“さん”等の敬称がなければ年長者への敬いがない、とも限るまい。
細かい所には執らない。故郷の神社では儒教的思想も範疇の内だったが、常世での狛江蒼狗はあくまで一個人である。
「…………三者とも互いに存在を認識した以上、ここに不審者はおるまい」
一件落着である。狛江蒼狗は優しげに目を細ませて微笑んだ。
■蒼穹 > …そう。いや別に言ってくれてもいいんだけどね。
(多分、言ったとして大して意味がないだろうことは、察しているのだが。どうにもこう物静かになられるとこっちが恐縮するばかり。別に意味がなくても、と思うのだが。静寂を好む為人なのだろうか。)
ん、おっけ。じゃあソウクとでも呼ぶね。
…あっはは、だと良いんだけどさ。
そもそもそこのZさんが私を不審者呼ばわりしたことが始まりなんだからねっ。
そもそもそうそうこんなところに不審者なんて居ないし。
(結構根に持っているのか、未だにそんな以前の事を掘り返せば、ぶつくさと文句を垂れるのだった。して、この沙汰が落ち着いたのなら、次はなんの話を繰り出すべきやら。片やのっけから無愛想な少女。片や物静かな男。…で、口数の多い己。新手の圧力か何かだろうか。)
■鬼道椿 > 「風紀?」
蒼穹の言葉に片眉を吊り上げる、まぁ物騒なご時世だあれ位好戦的な方がいいのだろう。
現に自分も蒼穹と対峙した時はかなり棘を見せた。
それが当然の振る舞いだと、思っているため取締る者の振る舞いどうこうは言わない
しかし・・・
「風紀委員なら風紀委員で最初からそう言えばいいものを、はぁ」
とんだ気苦労を背負ったなとため息をついた
「でしたらまぁ」
多くを語らないタイプの人なのだろうし踏み込むべき話題でもないと思い別に言葉を閉じる
「ソウ…いえ、狛江先輩と呼ばせてもらいます」
会ったばかりの人に対して下の名前で、しかも殿方の
流石に呼べるわけがない。何を考えてるのだ私は
どうも今日はペースが崩れているな
「まぁ、それもそうですね。」
狛江から目を逸らし気味に答える。
「おや、おやおや言うじゃないかソラ。ノリノリで私に襲い掛かろうとしていたのはどっちだろうなぁ」
「遊びで真剣を持つ剣士に挑もうとはとんだ火遊び好きだな」
■狛江 蒼狗 > 「………………」
狛江蒼狗は人付き合いが不得手である。
目線のかち合いを機に軽口でも叩ければスムーズに話も流れるのだろうが、できるのならばこんなところで独り演舞を披露してなどいない。
蒼穹の困惑は全く正当なものだ。胸を張って頂きたい。
「………………よろしく」
蒼狗は椿に小さく頷いた。うっすらと笑みを口元に浮かべて。
“先輩”や“年上”に対するさい緊張して構えてしまう気持ちは解る。
なにを隠そう狛江蒼狗もそういう人間である。
「………………俺は公安委の仕事を残してきている」
出し抜けに蒼狗は、椿と蒼穹の二人へ向けて言う。
大層な仕事ではない。言葉通りの“雑用”である。しかしながらお上から申し付けられた事だ。
二人の険悪な様子は、先程演舞中に感じた殺気を帯びておらず。
止める必要もなければ、心配する必要もきっとない。少なくともこの場においては。
微笑み、彼にとっては満面の笑みを浮かべて椿と蒼穹へ視線を投げかける。
それから、
「……また、な」
『どこかで見かけたら気兼ねなく話しかけて欲しい、こちらからも話しかけるかもしれない。よろしく頼む』
というニュアンスが込められた三文字を残して、蒼狗は砂浜に大きめの足跡を残して去っていくのであった。
ご案内:「浜辺」から狛江 蒼狗さんが去りました。
■鬼道椿 > 「それでは、また学校でお会いした時はよろしくお願いしますね狛江先輩」
狛江を見送り先ほどの様に海に沈む夕焼けを見る。
空全体が紫色に染まり薄らと月が姿を現し始めていた
■蒼穹 > おっけ、いってらっしゃい。
(仕事に向かうと言う彼の背に、緩く手を振って見送った。)
うん。また、ね。ソウク。
(そのニュアンスが、理解されたかどうかはともかくとして、誰に対しても馴れ馴れしい己の事だ。きっと、普通に話掛けに行くことだろう。して、椿に向き直って。)
あっはは、だから、幽霊風紀委員。幽霊だから気にすることは無いよ。
(多分、彼女の表情から察するに、きっといい思いもないのだろう。風紀委員とは、そう言う役職だった。)
あはは…私、結構そういう危ない遊び、好きなんだよね。
さーてと、結局誰も遊んでくれなかったし、例の格闘家さんは何処へやら行っちゃったし。
この辺で、私も失礼しよっかな。またね、ツバキ。
(くるん、と一回りして、彼女に手を振って。それから、方向を変えれば、先程さって言った彼とは、一回り、二回りも小さい様な足跡を砂にスタンプしながら、一足先に、その場を後にした。)
ご案内:「浜辺」から蒼穹さんが去りました。
■鬼道椿 > 「か弱い、が泣くぞ」
くっくっく、と笑い
「うむ。ソラも、帰り道に気をつけてな」
ソラに答え、小さく手を振って見送り
「私も、今度こそ妙なものに会う前に帰るとしよう」
そう言って一番星が輝く空を見上げて二人とは違う方角へ歩き始めた
ご案内:「浜辺」から鬼道椿さんが去りました。
ご案内:「浜辺」にテリメーラさんが現れました。
■テリメーラ > 浜辺にちょこんと座る少女。
いつものように雲のクッションを抱いている。
海の上に浮かぶ月を眺めながら、くぁーっとあくびをする。
なんだか眠そうな顔をしている。
■テリメーラ > 夜11時を過ぎたころ、と考えれば、少女の年齢から考えてもそろそろ寝る時間なのだろうか。
んー・・っと伸びをすると
「今日は寝すぎちゃったなぁ・・」
とぼやく。
そう、今日は今さっき起きたばっかり。丸一日寝て過ごしちゃったのだ。
■テリメーラ > もう夜だからお友達も寝ているだろうし、危ないのであんまり出歩けない。
つまり、することも無いが眠くもない、なかなかに厄介な状況である。
近くの砂に、指で絵を描きながら、ぼーっと再び眠くなるのを待っている。
■テリメーラ > 砂に描いているのは母の絵。
全然うまくないが、彼女なりにぐちゃぐちゃと大きな竜を描いているつもりなのだ。
そんな砂の上の母を眺めつつ、いつになったらまた会えるのだろうか、と考え始める。
今頃元気にしているだろうか。
なんだかいろんな友達に出会った訳だが、なんだか逆に恋しくなってきた気がする。