2015/07/01 のログ
ご案内:「浜辺」に烏丸 九郎さんが現れました。
■烏丸 九郎 > (少年は砂浜に座り、海を見ていた。
その顔は疲労に満ちていて、つくため息も、重たいものだった。
勉強疲れに部活疲れに失恋疲れ…
いろいろあるが最近寮に帰っていないのも原因の一つであろう。)
■烏丸 九郎 > (寮は、なんか嫌な予感がする。
寮には立ち寄りたくはなかった。
なぜかは知らないが、あそこに帰ると
『氷架の彼氏かもしれない男と一つ屋根の下』という状況が生まれそうで。
それはすごく心によろしくない。)
■烏丸 九郎 > (それにしても、昨日の自分はよく頑張ったと思う。
部活に出て、氷架にあって、『いつもどおり』を演じることが出来た。
アカデミー主演男優賞とかとれるんじゃないかと思う。
ホントなら部活にも行きたくはなかったが、それはそれで負けた気がするので
延々と悩んだ後に顔を出した。おくれたというのは出任せである。)
■烏丸 九郎 > (最近は寮に帰らず、歓楽街にあるネカフェで寝泊まりしている。
最近のネカフェはシャワーもあるし、マッサージチェアもあるし
至れり尽くせりだ。
少々懐が痛くはあるものの、そこはまだなんとかなる範囲だ。
今日もしばらくここで時間を潰したら、ネカフェに向かうつもりである。
今日もとれるといいな、マッサージチェア。)
ご案内:「浜辺」に鈴成静佳さんが現れました。
■烏丸 九郎 > (だが、そんな生活も続けてはいられないのはわかってる。
わかっているのだ。
試験期間が終わったら寮に戻ろう。そうしよう。
その頃にはだいぶ落ち着いてるはずだから。)
■鈴成静佳 > ほっ、ほっ、ほっ………
(ジャージ上下にタオルを巻き、浜辺をランニングしてくる静佳)
(ルートは毎日変わるが、日課なのだ)
(浜辺にひっそりと座る影を見ると、そちらへと近づいていき……)
(赤いメッシュの入った髪をみとめると)
おっ、九郎くんじゃん、おひさー! 元気してるぅ?
(背後から声を掛ける)
■烏丸 九郎 > ふぉ!?
(びくっと一瞬体が跳ねた。
なんか最近背後から声かけられることが多いような気がする。
それだけ自分の注意力がなくなっているということであろうか。)
お、おうなんだ、静佳か。元気とはいえないが、それなりだな。
(声の主が、知り合いだと知れば、ふるふると頭を振って
元気そうな『ふり』をする。)
■鈴成静佳 > (『ふり』は静佳には通じにくい)
……むぅ、嘘だね。かなり疲れてるよね、九郎くん。
勉強疲れってやつかな? フフッ。海開きが待ち遠しくて仕方がないって感じだね。
疲れてるなら、保健室に来ればマッサージしてあげるッスよ? アタシ、保健委員になったからね!
(隣にしゃがみ、お尻はつけずに膝立ちになって身体は海へ向けながらも、九郎さんのほうへ首を向ける。汗が滲んでいる)
どう、軽音部のほうの調子は。メンバー増えたりした?(月並みな話題)
■烏丸 九郎 > うぐ…まぁ、そんなところ…だな。
(バレてしまった。アカデミー主演男優賞は返上だ。
かと言って、一番の疲労の原因には気づいてない様子。
というか、氷架のルームメイトだし、知られたら死ぬ。主に俺が死ぬ。)
テストが終わったら海開きだもんな。
テストが終わるのも、海開きも、両方待ち遠しいな。確かに。
保健委員って大変そうだけど大丈夫かよ…特にこの島だとよ。
(けが人とか本土の比じゃないと思うのだが。忙しくないのか?)
部の方は、まぁ、バンド組める程度の人数は集まったぜ。
あとは是認そろって練習と行きたいところだけど、なかなかそうも行かなくてよ。
■鈴成静佳 > (静佳は、九郎さんと氷架さんが、互いを「友達」と呼んでいることを知っている)
(そして、初対面の時の九郎さんの様子からは、「友達以上」の意識を抱いているような感じもあった)
(とはいえ、その意識が確固たるものとなり、なった後にフラれたことは知らない。きっと、友達としての関係が揺らぐことなく続いているのだろうと)
フフッ、そうかぁ。この学園の学祭っていつだったかしら。九郎くんたちの演奏、楽しみにしてるからね。
氷架ちゃんとも引き続き、仲良くね?(ニコッと素直な笑みを向ける)
保健委員にも、危ない場所に行く人とそうでない人はいるからね。アタシは危ない場所にはできるだけ行かない。
とはいえ、何が起こるかは分からないからね……。(水平線を見つめながら。ここが怖い島であることは知っている)
勉強の方は大丈夫?
■烏丸 九郎 > おう、まかせとけ。その頃には…聴ける程度には仕上げておくからよ。
もちろん、氷架ともうまくやってくぜ。
(軽音部の練度は高いとはいえない。だから、学祭までの期間
どれくらいあるのかはわからないが、練習に費やしたいところではあったが…
まぁ、氷架とは、なんとかやっていけそうだし、それはそれで問題ないのだが…
やはり、今の精神状態をどうにかしたいところではある。)
ああ、お前が怪我しちゃいみないもんな。
それに、やっぱ心配だしよ。友達だからよ。
(海から視線を外し静佳の方を見る。)
勉強は…今頑張ってるところだな。
赤点は取らない…つもりでやってるぜ。
(今回は赤点ギリギリだろうが…次はもっとあがる自信がある)
■鈴成静佳 > うん、アタシだって怪我するのは好きじゃないもん。他の人が痛い目にあってるのも嫌だけどね。
心配してくれてありがとね。ま、上手くやるッスよ~。(手をひらひら)
勉強は今頑張ってる、かぁ。こういうのは普段からの勉強とか、授業を受ける心構えとかも大事ッスよ。
氷架ちゃんにも口酸っぱくなるくらいに言ってるけどね。直前で一夜漬けするんじゃ、やっぱり無理が出ちゃうからねー。
(静佳の言うことは真っ当だが、多くの生徒には無理があるかもしれない。静佳は勤勉なほうである)
まぁあとは、委員会とかに参加してそっちで単位確保するのもいいッスよ?
ほら、九郎くん、肩に力入ってないッスよ? そんなので一夜漬けできる? 講義によってはもう明日からッスよ?
保健室とは言わず、今からアタシがマッサージしてあげよっか。特別サービスで。どう?
(言いながら静佳は腰を上げると、くるりと身体をひねり、座る九郎さんの背後へと回る)
(そして肩へと手を伸ばす。その表面は異能で震えており、揉まれればマッサージチェアに近い……それよりも柔らかい揉み心地が肩を包むだろう)
■烏丸 九郎 > まぁ、静佳ならうまくやれそうだな。お前、要領良さそうだし。
一夜漬けっていうか…一週漬けくらい…だとおもうぜ。
これからは授業もサボれねーしな。真面目な『良い生徒』になるさ。
委員会は…今のところ興味はねぇけどよ。
(ひらひらと手を振りながら答える。
一週間も一日も、継続してきた生徒に比べれば微々たる差ではあるが
やらないよりかはましだと思う。)
ん、お…すげぇな…ちょっと、気持ちいいかもしれねぇ。
(肩を包む柔らかな手と振動がコリをほぐす。
マッサージチェアとはまた違った揉まれ心地。)
■鈴成静佳 > えへへ。おかげさまで、単位は自信あるッスよ。
頭を冴えさせるちょっとした秘密があるんスけどね~、フフッ。まぁ、秘密!
(思わせぶりな口調で口走りつつ、服の上からマッサージを加えていく)
(指の動きに合わせて振動が繊細に変化し、筋肉を、血管を、暖かくほぐしていく)
(ランニング中にジャージの袖で汗を拭いていたようだ。九郎さんの肩の周りを、甘酸っぱい汗の匂いがほのかに漂い、潮風と交じる)
生徒の健康維持も保健委員の仕事ッスからね~。たぶん。フフッ!
九郎くんはアタシの大事な友だちだもん、気遣いたくもなりたくなるってもんよ。
………(静佳は思案する)
(氷架ちゃんに彼氏ができたことを知っているのだろうか、と)
(でも、ここで聴いてしまってはマズイとも思うし、アタシがいうことでもない、と)
(自分の口から言わないことは決まっているが、そのことについて、九郎さんの心中についてしばし考えこむ間、静佳は無口に)
■烏丸 九郎 > 秘密かよ…できれば教えて欲しいもんだがよ。
これから、『良い生徒』を目指すにあたって…んっ…おおー…いい感じだな。
(こちらの声も冗談めかしたようで、本気で追求しているわけではない。マッサージの心地よさに、肩の力が抜けてゆく。)
お、おう…そりゃ、ありがとな…
(静佳の汗の香りに、少しドキリとする。なんか、初めてあった時を思い出すようで。
あの時はドキドキさせられたものだが…)
…って…どうかしたか?
(饒舌な彼女が黙ると、少し気になってしまう。
それだけマッサージに集中しているのかと思うことも出来たが
ついこちらが口を開いてしまう。)
■鈴成静佳 > ……ふぇ? あ、いや、何でもないッスよ~。
いやー、九郎くんの髪の毛、綺麗だけど手入れ難しそうだなーって。えへへ。(ごまかす)
んー、秘密は秘密。もうすこ~し『仲良く』なったら教えてあげてもいいかな。
ヒントは、「誰でも毎日やってることを長時間続けてみる」こと。わかるかな~?
(いじわるな口調で。気さくに肩揉みをしてあげていながらも、さらなる「仲良し」を要求してくる静佳であった)
(ぼーっとしてる間に肩ばかり揉みすぎてしまったことに気づき、手を肩甲骨の下あたりへと動かし、背筋もマッサージしていく)
……んー、やっぱりちょっと凝ってるんじゃない? ちゃんといいベッドで寝てるんスか?
九郎くんって男子寮、だったよね?
■烏丸 九郎 > 髪が綺麗ってのは初めて言われたぜ…なんか照れくせぇな。
(笑いながらガシガシと頭をかいてこたえる。
慣れていない褒められ方は、くすぐったい。)
なんだよそれ、なぞなぞみてぇだな。
まぁ、それを考えるよか、静佳ともうちょっと『仲良く』なる方が建設的だな。
(「仲良し」の意味を額面通りに受け取る男、烏丸九郎。)
ああ、男子寮だけど…ベッドはそんなに良くはねぇな…。
(むしろ最近帰ってもいないんだけどということは伏せておく。)
■鈴成静佳 > そう? こんな鮮やかにメッシュも入れてさ、イケてるよ。フフッ。
でも海風は髪に悪いからねー、ちゃんと帰ったら洗おうね?
(髪を掻く仕草に苦笑しながら)
そうかぁ、男子寮はベッド悪いんだ……むぅ。外見といいロビーといい警備といい、あまりにも女子寮と差がありすぎッスねー。
生活委員会はいったい何考えてるんスかねー?
(実際に見てきたような口調。いや実際に何度か侵入しているが)
(背筋を揉んでいた手が離れる)
じゃあ、九郎くん、こんなのはどうッスか?
(言うなり、九郎さんの背中全体に微かに重みがかかる。静佳が九郎さんの背後で膝をおろし、上体全体を背中に押し付けてきているのだ)
(そして、背中の全面を、優しい振動が包む)
(服越しではあるが、静佳の肉付きのよい身体の感触がわかるであろう。胸の辺りだけ固い感触があるのは、何か豊胸的なアイテムを入れてるせいか)
(そっと押し当てているだけなので、少しでも身体をずらせば拒否できる)
ンフフぅ~、これでちょっぴり仲良し度アップっすよォ~(これまでよりも近い位置で聞こえる、静佳の声は震えている。扇風機の前で喋っているかのように。おかしな声だ)
■烏丸 九郎 > おう、わかってるよ…そんくらい。
(苦笑されると、ちょっと拗ねた子供のように
それでもやや楽しげに言葉を返し。手で髪を整える。)
女子のほうが設備いいらしいな。
まぁ、男はあんまりそういうとこ気にしねぇからいいんじゃねぇのか?
(そういう面で不満が上がってるとかあまり聞かないし。)
(静佳の手が離れ、背中全体で静佳の感触を感じることになれば
ビクリと一瞬だけ背中を震わせる。
もちろん、心地よいし、気持ちいいし、柔らかいし…胸になにか入れてるのすらバッチリわかってしまう当たり
色々と想像を掻き立てられるというかなんというか。)
お、おま…なっ…なにを…!?
■鈴成静佳 > えへへ~、ふかふか椅子と振動マッサージの合わせ技ぁ~。
ふかふか椅子は女子寮のちびっ子たちに結構ウケがいいんだよォ~? お風呂でねぇ~、フフッ。
(震えに加えて気の抜けたような声で)
九郎くんの背中かなり凝ってるからァ~、もう面で攻めちゃおうと思ってさァ~。
(抵抗されなければ30秒ほど密着して背中全体に振動を加えたのち、スッと身体を離す)
フフッ、男子寮のベッドよりは何倍もフカフカだったでしょ。
気持ちよかった?
……しっかし、やっぱり男子女子で差があるのはアタシ的には納得いかんッスねー。一応は生活委員の一員であるわけだし。
意見出してみようかしら……(やや本気の口調で語る。その音源は上の方。背後で立ち上がったようだ)
■烏丸 九郎 > ふろっ!?いや、ありがてぇけど!ありがてぇけど…
(思わず声が上ずってしまう。
ありがたいけどこれはまずい。なんというか、まずい。
実にふかふかで気持ちいいのだが……
体が離れると、へふーっと安堵の溜息をつく情けない男がそこにはいた。)
た、たしかに、気持よかったけどよ…その…なんていうか…
ドキドキしたというか…
(立ち上がる静佳に顔を向けることもできない。
ああ、ほんとに情けないことこの上ない。)
ご案内:「浜辺」に鴎さんが現れました。
■鴎 > (……結局また来てしまった。)
今夜は試験勉強を軽く流して、
万全の体調で望む予定だった。の、だが。
初めての環境で初めてのテスト。
思ったよりも眠気が来ず。
とりあえず落ち着こう、ということで
昨日来て密かにお気に入りになった浜辺に来てみたのだった。
■鈴成静佳 > アハハ、ドキドキした? やっぱり九郎くんって……フフッ。
(言葉を濁しつつ、嘲笑するように笑う)
まぁ、いまのはあくまでも保健委員として、九郎くんの健康を気遣ってのやつだからね~。
またマッサージして欲しくなったらアタシに言ってね? 保健室でも、アタシの部屋でも……フフッ。
それじゃ、そろそろ行かないと暗くなるから。またね、九郎くん!
(九郎さんの戸惑いを知ってか知らずか、その顔を再び覗き込むようなこともせず、砂を蹴って走り去っていく)
ご案内:「浜辺」から鈴成静佳さんが去りました。
■鴎 > 「…………。」
静かな浜辺で心を落ち着けて帰る。
と、いう予定だったのだが。
何気なく見てみると、そこには逢引している男女の姿(誤解)。
とりあえず、男子が女子に抱きつかれていたのは見えた。
ちょうど別れるところだったらしいが。
あ、やばい。
これ、見たらダメなやつなんじゃないか?
■烏丸 九郎 > お、う…ありがとな。
えーっと、それじゃ、またな。
(顔が赤くなっていたのは周囲の薄暗さで隠せただろうか。)
部屋はマズイだろ、部屋は…
(と独り言に近いツッコミを入れながら、静佳の背中を見送る。)
■烏丸 九郎 > ……
(なんか人影が見える気がする。
やばい
もしかして、いまの見られたんじゃないのか?
やばい
ここは、なんか弁解しておくべきなんじゃないか?)
■鴎 > 「…………。」
やばい。見つかった。
どうする私。
こんな状況初めてだ。
「えーと……オタノシミデシタネ?」
とびっきりの笑顔を向けて、その場でくるりとUターン。
内心冷や汗ダラッダラである。
■烏丸 九郎 > ちがう!そうじゃない!!
(慌てて立ち上がり肩をつかもうとする。
わりと必死だ。)
いまのは…そういうんじゃねぇんだ!
なんというか…友達だから!
今のは友達だから!!
■鴎 > 「お、おう。」
友達(そっち系の意味で)。
明らかに誤解をしまくった引きつった笑顔を向ける。
「あ、あぁ、うん。分かる、友達。
うん、まあ、あれだ。えーと……仲良く、な?」
やばい、どうしよう。
夜中にこっそり会っている場所にお邪魔するとか。
的外れな考えをめぐらせながら
必死で笑顔を作る。
■烏丸 九郎 > お前ぜってー勘違いしてるだろ!
仲良くはするが、普通の意味でだぞ!
いいか、OK、いまのは普通の、通常の、ノーマルな友達
わかるか?
(こちらも必死である)
■鴎 > 仲良く(意味深)。
一瞬再び勘違いの方向がどこかに飛んでいきそうになったが、
相手の必死の表情を見て深呼吸。
落ち着け私、せめて会話をしろ。
「えー、あー……あれか?そういう、男女の逢引とか。
そういうやつじゃないの……?」
生憎、そういう話への耐性はない、
ちょっと口ごもりつつも、聞いてみる。
■烏丸 九郎 > 違う。初めてあって言うのもなんだが、信じろ。
(初対面の相手に何を信じろというのか。
だが、今は信じてもらうしか無いのだ。
先日フラれた上で、更に変なところで話がこじれるとか厄介すぎてどうしようもないから
とりあえず、今は真摯に誠実に語りかけ、信じてもらうしか無い。
これだけ否定すると、静佳に失礼かもしれないが。)
■鴎 > 「お、おう…………。」
相手の目が本気だ。
本気と書いてマジと読む目だ。
さすがにこれ以上初対面の相手に下手なことを言うわけにもいかない。
既に十二分に言ってしまった気もするがあえてそれは考えず。
「あ、あー……要するに、アレか?
夜の海を眺めてたらたまたま友達に会いました的な……。」
■烏丸 九郎 > そういうこと!
GOOD!
わかってくれて助かるぜ。
(ようやく目から鬼気迫るものが去り
肩から力が抜けるのがわかる。
力が抜けついでに、その場にどかっと腰を下ろしてしまおう。)
■鴎 > 「……あー、もうびっくりした。
絶対見たらやばいやつだと思ったし……」
同じく力が抜けて砂浜に座り込む。
冷たい潮風が気持ち良い。
疲れた体に良く沁みる。
どう考えても疲労の原因は自分だがあえて考えない。
思考放棄というのも幸せに生きるためには必要なことだ。
■烏丸 九郎 > へへへ、そうだったらそうで…
まぁ、言い訳くらいはしてただろうけどよ。
(潮風を受けながら髪をかきあげる
どっと溢れでた変な汗が乾いていくのがわかる。
最近の疲労に加えて、今の分…
静佳のマッサージと差し引いてプラマイゼロといったところか。
癒やされない。最近は本当に…徹底的に癒やされない。)
■鴎 > 「うん、まあ、うん。…………すまん。」
思いっきり疲労の浮かんでいる相手の顔を見て
さすがに申し訳なくなった。
この時期でこれだけ疲れているとなれば、
おそらくは試験勉強だろうか。
軽く観察しながらメッシュの入った髪を見る。
赤いメッシュ。
そういえば、つい最近そんな話を聞いたような。
考えかけて思考を放棄する。
思い出したらそのとき考えれば良い。
■烏丸 九郎 > いや、いい…。
勘違いするのもわかるしな。
俺の方こそ、いきなり変なとこ見せてすまねぇ。
(疲労は勉強だけのものではないが、そこはおいておく。
髪を見られている気がする。
やはり、ちょっと目立つだろうか?
なでつけるように、髪をかきあげてみたり。)
■鴎 > 思い出した。
つい数時間前に聞いたばかりだった話。
赤いメッシュの入った少年。
しばし考えて口を開く。
「……なあ、あんたの名前って……烏丸 九郎、か?」
道場の師範から聞いた名前。
確か、ロックで天辺を取るとか
そういう話を聞いたはず。
■烏丸 九郎 > ん?そうだけど…会ったことあったか?
わりぃ、思い出せねぇ…。
(いくら記憶を探っても、目の前の少女の名が思い浮かばない
というか、顔や装いを見るのも初めてといった感じだ。
名を知っているならどこかであったのかもしれないが…
しばし悩む。)
■鴎 > 「ほう、ほう……なるほどなぁ……。」
自然と頬に笑みが浮かぶ。
なるほど、確かにそれっぽい。
同時に、さっきまでのあらぬ誤解は霧散した。
音楽好きに悪いやつはいない。
「いや、さ。ちょっと小耳に挟んだだけさ。
楓森 焔、って言ったか。
門下生がロックで天辺取るって話聞いてさ。
私も好きなんだよ、音楽。」
とんとん、と大きなヘッドホンを指で叩いて笑う。
■烏丸 九郎 > ああ、師範が…
(彼女が特徴とかを話したというのなら納得だ。)
そうだぜ。俺は音界の覇者になる男だ。
大成するぜ?
あんたも音楽好きなんだな。
音楽好きに悪い奴はいねぇ。
えーと、あんた、名前は?
(音楽好き。
そう聞けば、疲労を吹き飛ばすかのような笑みを浮かべる。)
■鴎 > 「私か?私は漣 鴎(サザナミ カモメ)。
機会があったら語ってみたいもんだ。
まだこの学園で音楽について語れる相手がいなかったもんでな。」
そういって、にかっと笑う。
音界の覇者。
やっぱり夢は大きいほうが良い。
「……つっても、試験が終わってからだな。
いくら音楽がやりたくても赤点とって
補修じゃ笑い話にもならないしな。」
苦笑いしつつ、大きく伸びをする。
気分転換にきたつもりが予想外の収穫だ。
■烏丸 九郎 > 漣 鴎か。ちょうど海で出会うにはいい名前だ。
俺のハートに刻んでおくぜ。
(笑顔の少女に拳を突き出しつつ
自身も笑顔を見せる。)
へっへ、赤点は取らねぇように勉強中だ
あんたも気をつけろよ?
折角海開きだってのに補習とかになっちまったら面倒だからよ。
■鴎 > 「まかせろ。私も少なくとも今回のテストでこけるつもりはねぇよ。」
拳をこつんと合わせて自信ありげに笑う。
日頃の積み重ねは裏切らない。
それは経験から来る自信。
「さって、と。今夜は良い出会いも会ったことだし、
あとは明日に備えるか。
九郎も試験がんばれよ?」
軽く屈伸運動。
さすがに夜更かしが試験に響くのはまずい。
■烏丸 九郎 > そういや明日だったな…
寝過ごさねぇように俺も行かねぇと。
(ネカフェにだけど。
合わせた拳を戻すと、立ち上がり砂を払う。)
鴎は…まぁ心配はいらなそうだな。
俺よりもできた面してるしよ。
(けっけっけと笑いながら、大きく伸びをして。)
それじゃ、またな。
■鴎 > 「おう。また今度。
そんときは私も楽器とか準備してくるからさ。」
屈伸運動を終えてクラウチングスタートの構え。
それから、走り出す。
スタートは上々。
そのままどんどん加速して、その姿はあっという間に豆粒になった。
ご案内:「浜辺」から鴎さんが去りました。
■烏丸 九郎 > はえぇ…
(あれも異能か、それとも身体能力がずば抜けてるのか
はかりかねるが、彼女もまたこの学園の生徒だと実感させてもらった。
自分は普通に歩きながら帰路(?)につく。
ゆっくりと波の音を聞きながら。)
ご案内:「浜辺」から烏丸 九郎さんが去りました。