2015/08/11 のログ
■テリメーラ > 綿あめの様な雲を、ちぎっては口に放り込む。
味も食感も無い雲を、無駄にむっしゃむっしゃと咀嚼して、むかむかを軽減させるテリメーラ。
暗くて良くは見えていなかったが、足元に落っこちているのは、ゴミ祭り。
お菓子のゴミに始まり、おにぎり、ペットボトル、レジ袋にス○ノフの瓶。
清水さん達が見たら悲しむだろう。
あんなに頑張って掃除してたのに。
やり場の無い怒りに、さらにもやもやとほっぺのふくらみ度が増大するテリメーラであった。
■テリメーラ > サッカーボールほどの大きさの雲を食べ終えたテリメーラ。
お腹いっぱいになったし、仕事をするのだ。
一念発起して立ち上がる。
手からモクモクと雲を出して、作りだすのはトングとゴミ袋。
そう、お掃除係テリメーラの完成なのだ!
■テリメーラ > 手近なゴミをほいほいと拾っては、
ぽいぽいゴミ袋の中に入れていく。
うーむ、まるで気分は正義の人だ。
悪い気分ではないぞぅ。
先程のむっつり顔が嘘の様に、にこにことゴミを拾っていく。
夜目が効かないから、1/3くらいのゴミしか拾えていないのは秘密だ。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」に白い仮面の男さんが現れました。
■白い仮面の男 > ふとカップルの騒ぐ声が止まった
先ほどまで騒々しく遊んでいたカップルが倒れ、その近くには白い仮面と白い服の細身の男
そして相反するように黒いコートを纏いガスマスクをつけた長躯の男の二人組が立っている
■テリメーラ > ゴミ拾いをしながら移動したものの、彼らとの距離はまだ十数m程。
夜目の効かない彼女に、それらの人影を認識することはできないだろう。
鼻歌交じりでまだまだゴミ拾い。
トングでレジ袋を拾って、ゴミ袋にぽいっ。
ぴこぴこと尻尾を揺らしてノリノリだ。
■白い仮面の男 > 「ふむ、竜人…もしくはドラゴンそのものか」
遠くで楽しそうにゴミを拾うテリメーラを見る
見た目から推測するに若いドラゴンだろう
「人間でないのが悔やまれるが…貴重なことに変わりはないな」
ゆっくりと砂浜を進む、テリメーラの方へ。
黒衣の男もそれに追従する
■テリメーラ > 先程の花火の音や、男女の騒ぎが収まったのに、鈍感な彼女はようやく気付いたらしい。
ん?と首を傾げながら、さくさくとこちらへ近づく音の方へ向く。
警戒なんてない二文字は頭の中にない。
まだお花畑。
■白い仮面の男 > 「やぁお嬢さん…ゴミ拾いご苦労様だね
まだ若く見えるが、とても立派だ…」
そう言って近づく
もう数歩…手が届くその距離まで
■テリメーラ > 仮面…?不思議な人。
とだけ思う。それどころではない。
自分でも褒めたくなるくらい良いコトしてて、
それを他人に褒められて、頭の中がわーい!でいっぱいらしい。
「えへへー、そうですか?」
とにこにこして謙遜している癖に、顔には(もっと褒めてー)と書いてある。
■白い仮面の男 > 「あぁ、とてもいい子だ…あそこのゴミとは比べ物にならない」
そっと笑顔を浮かべるその頭に触れる
ゆっくりと頭を撫でながら黒衣の男が同じようにゆっくりとテリメーラの死角に回る
■テリメーラ > と、は、言え。初対面に触らせるほど軽い女ではないらしく、触られそうになるとバッと身体ごと頭を引いてしまう。
距離が距離ならば他の男にごっつんこしてしまうかもしれない。
そんなかわいらしい擬音で済めばの話だが。
なお本人はわざとでは無いらしく、避けたことに対して
「あ、あ、ごめんなさい、ついっ」
と頭を下げて謝るのだった。
ぶつかっていればそちらにも同様に。
■白い仮面の男 > 黒衣の男にぶつかるとゴン、そんな音が響く
黒衣の男に当たった感触が何だか異様に硬い
「おっと、これは失礼した…女性の頭にいきなりは無礼だったね」
そう言って手を引く
「だが、少し君には無礼を働かせてもらおう」
小さい少女の体を黒衣の男が羽交い絞めにしようとする
人とは比べ物にならない力だが少女を抑えられるだろうか
■テリメーラ > 頭を下げて、向きなおしたところ。
「いえ、でも、あの」
人の好意を無碍にしたことはやっぱり引っかかるようだ。
などと、ぐるぐる思考をしている所に、突然の羽交い絞め。
残念ながら、彼女にはそれに反応する反射神経も、それに抵抗する筋力も持ち合わせていなかった。
見事羽交い絞めにされ、ゴミ袋やトングは遠くに飛び、中身を残して霧散する。
「!? !?!?!?!?」
余りの同様に声も上げられずに、尻尾をバタバタと振るう。
なお体重は70㎏越え。
■白い仮面の男 > 「…必ず押さえるんだ…虚を突かなければスペックが違うからね」
暴れまわる少女を無理やり押さえつける
普通の人間であれば軽く振りほどかれただろう
だが黒衣の男は数百キロ程で少女に何とか対抗できている
「安心してほしい…苦痛は無い様にしよう」
銃の様な注射器を取り出し、押さえつけられた少女に近づく
ご案内:「浜辺(海開き状態)」に白崎玲刃さんが現れました。
■テリメーラ > 手足を動かすことはできない。
目の前に出されたのは鉄製の針。
…チンケな。
■テリメーラ > 見る見ると首は伸び、胴体は膨れ上がり、鱗で覆われていく。
あるべき姿に戻っていく、2m程の、翼の生えた白い竜に。
変身の過程で少なくとも羽交い絞めを避けることはできるだろうか。
■白い仮面の男 > 「これは…純粋な竜種だったか」
変貌した少女を…竜を見上げる
黒衣の男は抑え込もうとするが小さいとは言え竜を抑えるには体の構造的に無理がある
竜から手を離し仮面の男の元に戻るだろう
「ふむ…だがまだ幼いか、小隊があればあるいは…」
■白崎玲刃 > ……何か何か…な。
きっと、あの話だと俺はこのまま学校に通えて、社会に馴染んで…
きっと、それが正しいだろうけど…何か…な……
【事情聴取の後、家へと返された後、何かもやもやしたものを抱えていた彼は
適当に歩き、以前、音音と話した浜辺の方へと足を進めていた
そうして、普段平和であるはずの、この浜辺へと付いた彼は
目前で繰り広げられる光景に唖然とする。】
……!?
【そうして、浜辺で見た光景
普通の浜辺、平和で無くてはならない筈の浜辺で目撃する光景に玲刃は驚き戸惑う
少女が羽交い絞めにされている
本来、絶対に見逃されてなどならぬ、目前の光景、
しかし、周りには風紀委員誰一人も居ない
風紀委員が平和を守るものなのなら
居なくてはならない筈の光景に何故居ないのかという憤りが玲刃の心を燻る】
だったら、俺がやるしか…
【きっと、ここで人を殺せば、
存在していた情状酌量の余地もも全て水の泡に帰すだろう
それでも彼には構わなかった
故に、彼は収納の魔術を発動し、投げナイフを取り出……
そうとした時に起こった目前の光景に再び唖然とした】
竜……!?
【そう、羽交い絞めにされていた少女が竜に変化したのだ
弱者だと思っていた少女の変化に驚きながら、
しかし、まだ、抑え込もうとしている様な事を言っている男の言葉を聞き
投げナイフを取り出しながら声をかけるのであった。】
お前ら、何をしてるんだ?
【自身の中で燻っているもやもやとした感情を絞り出すように
深く腹の底から絞り出された声で、
テリメーラを抑えつけようとしていた男たちに問うのであった。】
■白い仮面の男 > 「おや、新しい客人だね」
仮面の男は白崎の方を向く
「何をしている…と言えば彼女を連れ去ろうとしたが失敗し、思わぬ展開になってしまい困っていたんだ」
隠そうともせず誘拐しようとしたことを告げる
■テリメーラ > 4本脚で立ち上がる白い竜。
鎌首をもたげ、
「愚かな人間共め。」
とでも言いたげな顔で、周りの人間達を見下ろす。
ホントは、心の中では、(急に襲ってきて何なのこの人達)という、怒り。
人間の姿だったら涙を流して居たかもしれない。
今は、剥き出しになった牙の隙間から、吐息が漏れるのみだ。
心の中では、人間を敵に回してはいけない、という母の言葉が繰り返し響いていた。
■白い仮面の男 > 「ふむ…さて、どうする少女よ?
私をその巨大な足で踏みつぶすかい?
それともその強固な牙で噛み砕くか…どちらにせよ君には容易い事だろうね」
テリメーラを見上げながらそう尋ねる
言葉が通なければそれも意味はないが、先ほどまで会話をしていたのだからそれはないだろう
■白崎玲刃 > 誘拐……
法に合わせて言うのならそれは犯罪だぞ?
たとえ、法で許されていたとしても、俺としては気に入らない行為だが
【問われ、隠そうともせずに答えた白い仮面の男の言葉を聞き
投げナイフを持つ手に力が入る。
男が答えた言葉を聞いた玲刃は、白い仮面の男を殺すべき相手と認識し
静かに身体強化を異能、魔術の両面で発動し重ね掛けする。
玲刃は、男達が何か不審な動きをすれば直ぐにでも投げナイフを放てる状態へ入ってた】
お前に聞きたいんだが…
そういえば以前、落第街とかでも数件、誘拐の噂は耳にしたんだが…それもお前らの仕業か?
【そうして、玲刃は以前に聞いたある噂を思い出しながら
白い仮面の男へと問いかける。】
立ったか……
竜……か…
ああ、人間ってのはきっと愚かなんだろうな…
【玲刃は、立ちあがった白い竜の様子を見て
その雄大な姿に、何か感嘆を覚え
そして、自分に言われたものでは無いと把握しつつも、聞こえた言葉に小さく呟くのであった】
■白い仮面の男 > 「犯罪…確かにそうだ
だが私には目標があるのでね、そんなものに構ってはいられない」
ドラゴンの方に向き直り男は語る
酷く身勝手な理由を
「あぁ…そうかもしれないね
あそこでは誘拐殺人強盗強姦詐欺盗み…すべての犯罪が毎日起こっている
その中の数件は私かもしれない」
■テリメーラ > 感情の昂ぶりに合わせ、地面に着いた全ての脚から水蒸気の様な白い煙が上がっていく。消えることも無く、上空へと昇る4本の白い柱。
周りの温度が、いや、湿度がどんどんと上がっていくのが二人にも感じられるだろうか。
柱は徐々に太くなっていき、空には雲が広がっていく。
牙で噛み砕くか、踏み潰すか、否、そのどちらでもない。
お兄さんには悪いけど、竜を怒らせるとはどういうことか、しっかりと教えなくちゃいけない。
普段は温厚な種族だからこそ、怒るときは怒らなくては。
なんてのは、あくまで取って付けた理由だ。
明らかな敵意と、命の危険を感じ取った彼女は、冷静な頭を無くし始めていた。
だんだんと、時間外れの強い陸風が吹き始める。
嵐の予感。
■白崎玲刃 > 目標……か。
それは、犠牲者が必要な程のものなのか……?
【他人の人生踏みにじってまで遂げたいものなのか?と問うと同時に、
それが引き起こす影響に思い至っていなかったとはいえたかが剣の為に、風紀委員会本部へと襲撃した自分を思い出し、
まあ、俺もそう変わらんか… と苦笑いを浮かべるのであった。】
じゃあ、俺もお前を邪魔するって目標が出来たのでな
法には構っていられないな
【目の前の男が身勝手な理由を掲げるのならば
自分もそうやってやろうと、答えながら身構えながら男を見やり】
………?
なにか…来るか……?
【そうして、周囲の温度の変化と、
空の雲の様子の変化の雰囲気を感じ
次に来るであろう何かに身構えた。】
■白い仮面の男 > 「竜の力…実際にこの目で目の当たりにするのは初めてだ」
立ち上る柱に広がる雲
仮面の奥で笑みが浮かぶ
「子供でこれ程の力…成体になればさぞ強力な事だろう」
こんなにも強大な力を操る少女へ興味と好機の視線が注がれる
「目標には犠牲が付き物なのだよ、青年…おそらく、君には言わずとも分かっていると思うがね」
ただそれだけを答え、眼前のドラゴンが何をするのか見つめる
ご案内:「浜辺(海開き状態)」にアーヴィングさんが現れました。
■テリメーラ > ぽつぽつと降り始めたかと思いきや、ザーザー振り、バケツをひっくり返した様な。
突如降り始めるスコール。
砂を巻き上がる強風。
横殴りの、大粒の雨。
浜辺の一帯のみを覆い尽くした雲から降っているようだ。
普通の人間であれば、飛ばされる、というほどのことはなくとも、一歩進むのもためらわれる程だろう。
■テリメーラ > そんな中、彼女はなおも爬虫類特有の眼で人間を見下し、目を細め睨み続ける。
雨で冷えた頭の中で
(ちょっとやりすぎちゃったかも…)
と反省しながら。
■白い仮面の男 > 「視界もなくなってしまったか…」
数歩先も見えない程のスコール
仮面のおかげか何も見えない程ではない
「仕方ない…スキャンと同期を行ってくれ」
黒衣の男はスコールの中でも変わらず立ちながらガスマスクのゴーグルで辺りを見回す
■白崎玲刃 > ああ………!
……そのくらいわかってはいるさ。
そうだな、どちらの道に進むにも犠牲は付きものなのかもな…
【白い仮面の男を聞けば、何か思い至ったように絶句した後
頷く様にして答える。
そうした後、玲刃は一人納得した様に頷く
きっと、これから、社会に馴染むと言う道も、社会に馴染まずに野に下ると言う道もどちらにも犠牲は伴うのだろうと
自分はどちらを選ぶのだろうかと】
……雨!?
いや、ここまでの規模となるとスコールか
流石は龍といったところか
【玲刃は降り始めた雨に驚きつつ
それを引き起こした存在に納得し、
自分たちを見下げる竜の力に感心しつつ、自身も竜を見上げ返すのであった。
が、身体強化の重ね掛けを行っている玲刃にとっては、
この規模であっても、そこそこ動きにくいといったくらいであった。】
流石にこれだけの雨が降っていれば視界も悪くなるか……
それにこの雨では投げナイフも無理か…
【玲刃はスコールの中で、見えない状態を改善する為に探知の魔術を発動し、
そして、投げナイフも使用不可と判断し、収納の魔術でしまうと同時に、普通の長剣を取り出すのであった。】
■テリメーラ > なお、彼女自身も暗さに加え、自身の起こしたスコールでまったく周りが見えない模様。
俗に言ううっかりさんだ。
魔術探知などと言う便利機能は彼女に搭載されておらず、生物の気配を探知するなどと言うことも出来ないため、おとなしくしょんぼりとその場にお座りするしかできなかった。
とは言え、このスコール。
まさかコチラに向かって来るなんてことは無いだろう、と気を抜きながら。
■アーヴィング > そこまでだ
(と、空から声がかかる
見上げれば足裏に光のリングを構築し、赤い魔力光を発しながら滞空する男の姿が見えるだろう
腕章を付け一見すると何らかの役職者に見えるが、その腕章は太陽を抱く翼という紋章のようなものが鮮やかに縫いこまれているだけで)
お前達は異能戦闘禁止区域での私闘行使による校則法に違反している
即座に戦闘停止しない場合は風紀嘱託委員、アーヴィング・ヴァン・オルブライトが武力介入を行使する
あとそこのお前、心意気は褒めてやるが上っ面だけでも法を守る気で居ろ、オトネがまた泣く
(堂々と、人を従わせる事になれた声音で宣言すると
唇の端を吊り上げ皮肉げに、しかし面白い物でも見るかのような声音と目付きで少年に声を投げかける)
■白い仮面の男 > 「少女よ、君のおかげで私の安全が確保できたよ」
皮肉にもスコールによって玲刃の動きを封じられた
「だが…どうしたものか…」
ドラゴンの肌を突き破り眠らせるほどの注射器や麻酔薬など持っていない
薬ではなく別の物で眠らせるか…と考えていると新たな声が微かに聞こえる
「ふむ…風紀嘱託委員のアーヴィング」
黒衣の男が上空を見上げる
上空に立つその男の言葉を察するに背後の白崎の知り合いだろう
だがこの視界の悪さではどうあっても相手も動きが遅れると判断し
仮面の男はテリメーラの方にゆっくりと進んでいく
■テリメーラ > (良く見えないけど、二人はきっと喧嘩してるんだな。)
と大人しくしているテリメーラ。
突如現れたアーヴィングさんには目もくれず…というより、目を凝らしても見えないので諦めちゃっている。
声だけには反応しているものの、難しい言葉の多めでやや首を傾げているようだ。
が、少なくとも自分自身の能力を異能だとも思っていないし、戦闘をしているとも思っていないらしい。
ある意味一番タチの悪いヤツだ。
他の人もスコールで困ってるから止めろとか言われると別なのかもしれないが。
激しいスコールの中、まだ、ぽけーっと座り続けている。
近づいてくる仮面の男にも気づくことなく。
■白崎玲刃 > !?誰だ!?
【突如、この豪雨の状況で上空から聞こえてきた声に驚き
咄嗟に上を見上げる。】
……お前は…俺の事知っているのか?
…法を守るかどうかは俺自身で決めるさ
それに、遅れて来たお前に言われたくは無いさ、もし、あいつが竜になれなくて、俺も居なかったらとっくに連れ去られてたぞ…
【そうして、アーヴィングの言葉を聞き、自分を知っている様子の彼を訝しみながら
自分を知っているのかと問う
それと、同時に法を守れと言うアーヴィングに対し、
遅れて来た風紀委員に言われたくないと言った様子で吐き捨てるように言うのであった。】
……こんなに雨が降ってるんだし、もう、家にでも帰ったらどうだ?
ほら、服もびしょびしょだろう?
【そうして、未だテリメーラへと近づこうとする
白い仮面の男の様子を確認すると、
その男へと苦笑いを浮かべて、軽口を叩きながら
テリメーラを庇うような位置へと、テリメーラと白い仮面の男との中間の位置へと割り込む様に、
スコールの中、浜辺を駆けだした。】
■白い仮面の男 > 「この程度で諦めるなどと言う選択肢には至らない
寧ろそのドラゴンをもっと捕獲したくなってしまったよ」
駆けだした白崎へ黒衣の男が文字通り突っ込んでいく
スコールの中でも動きに制限がかかった様子もなくただまっすぐに白崎にぶつかりに行く
「ふむ、どうしたものか…」
白崎はあれに任せればいいが問題は上空に居るアーヴィングと名乗った男
彼もまた介入をしてくるのだろうが…このスコールの中ではこちらに分が悪い
■アーヴィング > 戦闘停止の意思はないと取ったぜ?
来い日輪剣、ザハリト!
(胸の前に炎を浮かべると手を突きこみ、中から刃渡り1mはあろうかという大剣を取り出す
魂の座に宿る、太陽の威を発する神格武装を
魔法陣を生み出し、竜の横へと降下しながらくぐると、真紅の髪と赤の瞳を持ち、白銀の胸甲に身を包む騎士の姿がそこに現れる
ギフトたる風の声は嵐の中であろうと敵を見失うような事はしない
まあ、かなり雨がうるさく精度は落ちるが)
風紀の職権として、それ以上無法を働くなら…ぶっちめるぜ?
(未だ戦闘の姿勢を見せないならば、剣先を白い仮面に向けるにトドメ、竜の隣に降り立つ)
■アーヴィング > 助けられたことには礼を言おう
対応が遅れた事は恥に思おう
だがそれとこれとは別だ
法に従うかどうか決めるのはその地の人間だ
それを守らん奴を無法者と言うんだよ
テメェがテメェ1人なら好きにしろ、無法に振舞い誰を敵に回そうか知った事か
男なら自分の立ち方くれぇ決めりゃいい
だが、そいつぁ独りならのはなし
女が、守るべき相手が居る奴の振る舞いじゃねえ
ここの連中は縁者を責め立てる程に道理から外れちゃいねぇが
オトネの奴はテメェでテメェを攻め立てて潰れるぜ?
お前の行為でな
(フン、と鼻息荒く言い放つと皮肉げに口の端を吊り上げ
しかし敵に向かい合うために背は向けたまま首だけで振り返りレイハに言う)
■白崎玲刃 > そうか、じゃあ、力尽くででも諦めさせなくてはな…!
……!?
邪魔をするか…俺はそいつに何かされるのを黙って見ているつもりは無いんだ
それを邪魔をするならば、斬り捨てる
【白い男に言葉を返しつつ、
突っ込んできた黒衣の男を、探知で感知した玲刃は横へとステップする事でかわしつつ
忌々しくその男を睨みつけ、長剣を構えて斬りかかる。】
ああ、戦闘を止めるつもりは無いぞ。
法を守る事と、目の前の虐げられてる弱者を守ること、
どちらが大事かなんて、そんなものわかるだろう?
【アーヴィングに対し、当然の事だろうと言わんばかりに問いながら
テリメーラを見やる、この状況で茫然としている彼女は、戦闘経験が無いのだろうと判断し
力を持った竜であろうと、守るべき対象と認識していた。】
……音音…
ああ、音音は大事だ、だが、それとは別に目の前で虐げられてる者が居れば、助けるのも大事だろう?
それに、音音には付き合う時、こんな俺で良いのかって何度も聞いたはずなんだがな…
【玲刃にとって、音音はもの凄く大事ではある
しかし、だからと言って、その為に法を守っては、救える者も救えないと認識する
どうすれば良いのかと深く悩みながら
しかし、今は目前の戦闘へと集中しようとするのであった。】
■白い仮面の男 > 「ほう…仰々しい武装だ」
ドラゴンのやる気は見て取れないことから数では互角
だがこの場では戦い辛い上に両方手練れに見える
しかも一人は異能の力か…騎士の様な出で立ちに巨大な剣
「劣勢だと言えるね、これは…降参だ。」
そう言って手を上げる
分かりやすい降伏のポーズ
同時に白崎に斬りかかられた男が自身の腕で兆件の刃を受け止めたまま停止する
「良ければこのスコールを解除してほしい…こんな状況では話もしにくいのでね」
■テリメーラ > 突如現れた誘拐犯に、お兄さんに、風紀委員に、騎士に。
テリメーラが主たる被害者であるというのに、どこ吹く風。
完全に置いてけぼりになっていた。
スコールを起こすだけ起こし置いて、ずっとスコールに視界を塞がれていたのだ。馬鹿だ。
そんな中、聞こえた自分へ向けたスコールを止めろ、という声に、反省してるの?とでも言いたげな顔で、不満そうにしている。
■アーヴィング > どちらか大事なら知れた事だな
目の前を守る、それに尽きる
で、テメェの目の前の弱者ってのは目前の誰かだけか?
隣に立つ誰かさんは入ってねぇのかよ
一応言うなら俺ぁアイツのダチなもんでね
無条件で俺はアイツの味方なんでヨロシク
(どこまで本気なのか、ヘラっとした笑いを崩さずに
見た目の重量ならば数十キロを越える大剣を木剣のように軽々と構え)
……降参っつーことは出頭でもしてくれるのかね?
大人しくそうしてくれっと俺としちゃ助かるんだが
(と、微塵もそう信じて居ない様子で仮面の男から視線は外さない
殺気とまでは行かないが剣気は揺るがず向けられたままで)
■アーヴィング > つか、龍殿は無視する形ですまねぇな
まあ、一応味方のつもりなんで出来りゃそっちもそのつもりで居てくれりゃありがてぇ
(言葉は軽く、しかし本人的には一応敬意を込めながら、隣の龍種に語りかける)
■白い仮面の男 > 「その少女は諦めて今宵は帰らせてもらおうと思っているよ
残念ながら出頭はできないがね」
手を下ろし質問に答える
少女は諦める、そうドラゴンに聞こえるように答え
「ここで君達と戦闘をすればたとえ勝てたとしても私も無事では済まない…言葉は悪いが、今現在私が欲しているものは人間の処女なのでね。
リスクに見合わないと言ったところか」
■テリメーラ > 白仮面の男へ向けたむすぅ、とした顔のまま、アーヴィングさんの方をちらりと見て、ぺこっと頭だけ下げるが、すぐにまた仮面の男の方へと向き直る。
が、その男、反省の様子が見られない。
むかっ腹が立ってきた。
今ばっかりは喋ることのできない竜の口がもどかしくて仕方がない。
しょうがないから、人間の姿に意外とスムーズににょっともどって。
吹き飛ばされないように、雨に負けないようにその場で踏ん張りながら
「ごめんなさいはッ!どうしたのーーーッ!!」
と大声を上げるだろう。
謝るまで許さないつもりらしい。スコールもそのまま。珍しい、ガチギレの様相。
■白崎玲刃 > ……硬いな…
【腕で長剣を受け止められ
軽く舌打ちをしながら、後ろへと飛び退くと同時に】
降参…か。
そういう奴は、そう言いながら虎視眈々と相手に出来る隙を狙ってるって場合もあるが、お前はどちらだ?
まあ、次来たなら、次こそは切り落とすがな!
【白い仮面の男が言った、降参という言葉を聞き、しかし、気を緩めず
眉をひそめながら様子を伺う。
そうして掛って来たならば、次こそは、身体強化による全力で叩き斬ろうと構える。】
音音の事か……当然入ってはいるが
俺はこうして物理的に守るしか出来なくてな…
ふむ…俺以外にも味方は居たわけか……
【音音も当然守る対象ではあるが、
玲刃は精神的に支えるという様な事は苦手であり
せいぜい出来るのは物理的に守るくらいだとぼやきながら
アーヴィングが言った、俺もアイツの味方という言葉に、少し寂しげな響きで呟く
それには、玲刃自身気づいては居なかったが、少し、嫉妬の心が混じっていた】
本当に帰るつもりか…
帰るなら、俺も風紀委員が居るここで斬りかかるつもりはないが…
【未だ警戒と構えは解かずに白い仮面の男を見やる】
というか、まだ誘拐を続けるつもりか…
本当なら、ここで斬り落としてやりたいところだが…
まあ、仕方ない…
【白い仮面の男の次の言葉を聞きつつ、忌々しげに顔をしかめるも
アーヴィングを一瞥し、諦めた様に呟く。】
■白い仮面の男 > 「おっと、これは失礼した…すまなかった。少女よ」
聞こえてくる大声に答える様に頭を下げる
「隙を狙うのはその隙を突けるだけの物がある場合だ
残念ながら私はいまそう言った持ち合わせがなくてね
大人しく帰らせてもらおうと思っているよ」
頭を上げる、持ち合わせがないという言葉をどう受け取るかは三者三様だろう
黒衣の音は立ち上がり仮面の男の元へと戻っていく
■アーヴィング > ま、アレだ
偉そうな事言ってわりーなって思うけど
お前が無茶して、お前は切り抜けられても、あいつぁ耐えられねーんだよ
その辺汲んでやれや
あと風紀って立場も、オトネのダチって部分も取っ払えば
無茶してでも誰かを守りてぇって野郎は嫌いじゃねぇ
胸がスカっとすらぁ
(へへっ、と、見た目にそぐわぬ子供っぽい調子で鼻の下をこすってレイハに言い)
…………守備範囲ひれーなお前
龍殿が乙女なのは把握したが無理矢理はよくねーぞ?
恋文から始めりゃもしかしたら伝わるかもしんねーしよ…
(処女が欲しい、龍殿が欲しいと言われれば、一瞬横目で龍殿を見やってから
うげぇ、とでも言いたそうななんともいえないすっぱい顔つきになって白仮面の奴を見る)
ぐお……!
(至近のドラゴンシャウトは、流石にきく
耳を塞ぐことも身構える事も出来ずに直撃を貰い、質量すら感じる咆哮にビリビリと肌を振るわせながら耐えて)
■白い仮面の男 > 「そこの少女は珍しいのでほしくなってしまったのだよ
人でないのは見ただけで分かるからね
私が欲しいのはあくまで人間の処女なんだ」
こちらを見やる騎士にそう告げる
もしもテリメーラがドラゴンではなく人間でありもう少し成長していれば
この様な展開は望めなかった
「私は、実に運がいい様だ…」
そう小さく呟く
■テリメーラ > むきーっと歯を食いしばりながらも、すまないの一言で徐々にスコールは収まり、上空の雲は消えていく。
腕を組みながら、そっぽを向いて
「ボクもやりすぎてごめんなさい…」
と小さく呟いて。
「で、どういうつもりなんですか?」
とヘソを曲げたまま、風紀委員の領分である尋問に手を出そうとする。
■白い仮面の男 > 「ふぅ…服がこんなに濡れてしまった」
スコールが止まると自分の服を見やる
分かってはいたが全身ずぶぬれだ
「どういうつもり?
…ドラゴンが珍しく実験に使いたかったのだが、それがどうかしたかね?」
少女には迷惑をかけたので質問には答える
正直に、誠実に
■白崎玲刃 > ならば、持ち合わせが無い今此処でこそ、斬っておきたいところだがな
【持ち合わせがないという言葉を聞きながらも、しかし、完全に去るまでは構えを解く気は無く
苦笑いと共に、まあ、仕方ないかという様に呟く】
ああ、音音はいつも心配してるもんな…
それは解ってるが、どうしてもこれは性分でな…
【明るい様子のアーヴィングに対し、玲刃は若干考え込むよな様子で苦笑いしながら言う
音音の為を思うならば、そして、自分を貫くならば、
俺はどうするべきかと、どう道を進もうかと心の中で深く悩むのであった。】
■アーヴィング > 良く判らんねーけど真っ当な理由で求めてるようにゃ見えんねお前さん
呪術師か何かの類か?
だとしたらここで捉えておきたいんだがね
(剣先に炎が渦巻く
高密度に圧縮された純粋熱量に螺旋の捻りが加えられ
貫通力を高めて行き
ぴたり、と狙点を白仮面の胸元に合わせ…スッ、と足元に下げられる)
一応言っとくけど、お前さんが襲撃仕掛けた日のアイツは前を向く気力をなくしていた
自分がもっとしっかりしていれば防げたかも知れねぇって、背負わなくていい罪を自ら背負おうとしてた
お前さんがどういう道を選ぼうと、テメェで茨の道を選ぶならあの女は裸足で勝手に付いて来るぜ?
(考えて居るならばいい、流石にもう一度あの顔を見たいとは思わない
ただあの様子だと、オトネの奴泣き喚くまでやんなかったのかね?と唇を尖らせ、ため息を一つ)
■白い仮面の男 > 「呪術…なのか…私にもそこまでは分からないのだがね」
問われれば首を傾げ…数瞬頭を巡らせ
「私の最愛の人を産んでもらいたいんだ」
仮面の奥で笑顔を浮かべ、答える
言いしれぬ嫌悪感が仮面の奥から漂ってくるだろう
■テリメーラ > 実験?
実験ってなんだろう、と首を傾げたまま。
小学校に相当する教育を受けていないためか、時々変に知識がすっぽ抜けてたりするのだ。
おっといけない、また話に置いてけぼりになるところだった。
ぷるぷると頭を振って。
びしっと指をさしてキメポーズ。
「と、とにかく、お話はまたゆっくりと聞かせてもらいます!
風紀委員サンの所まで連れてってやるんだから!」
すぐ隣にいるというのにこの発言だ。
シリアスな空気をぶち壊したまま、無警戒に白い仮面の男に近づこうとする。
■白崎玲刃 > 確かに、龍種は珍しいが…
何もこんな少女を襲う事は無いだろう?
自動販売機でも探してみたらどうだ?
【ドラゴンが珍しくて実験に使いたかったという男に対し
苦笑いで苦言を吐く
そうして、最後に言う言葉は、一見支離滅裂ではあるものの
以前、知り合いが自動販売機から買った飲み物によってドラゴンが出現した事を覚えているが故の発言であった。】
……そうなのか、そこまで思いつめさせてしまっていたか。
そうだな、音音が背負わなくてもいい罪だ…
………音音はそうなんだろうな。
【そこまで思いつめて居たとは、玲刃は知らなかったが故に衝撃を受ける
そして、更に深く、あの時の襲撃について反省すると共に、自問する
そうして、例え、自分がどんな道へ進んだとしても、
音音は付いてきてしまうのであろうなと、玲刃は呟く】
最愛の人を、産む……?
なんというか、えらく倒錯的な…
【白い仮面の男の言葉を聞きながら
眉を顰めながら、首を傾げて困惑するのであった。】
■アーヴィング > やっぱりそっち系かよオメェよぉ!?
つか目的娘とか倒錯にも程があんだろが!
異世界ってやつぁこえぇなオイ!
(思わず素に戻るくらいに全力で突っ込みを入れてしまう
剣先にともした炎の螺旋が揺るぎもしないのは純粋に体に叩き込んだ戦闘感覚の成せた事であり
心はグラッグラに揺れていた)
いやいやいや、ちょっと龍殿?
御協力ありがてーんだけどできれば遠距離攻撃で仕掛けてくれやしねーかな!?
ちょっと無防備すぎてこえーんだけどさ!
(ちょっと、あからさまに札伏せてそうだろ!?と無遠慮に鱗に指をかけてぐいぐいと押しとどめようと
思わず手を伸ばしたので尻尾を掴むとか思い切り失礼な体勢になっていたが)
■白い仮面の男 > 「おや、それは困った…私も捕まりたくはないのだがね」
無警戒に近づく少女を見つめる
蜘蛛が巣に獲物がかかるのを待つ様に
■テリメーラ > アーヴィングさんに尻尾を掴まれてオウっと仰け反る。
が、見事その場で歩みを止めることができたようだ。
「いたたたたたっ!?」
と目を回す。
人間の身体に尻尾が生えているということもあって、不自然な構造のソコは弱いのだった。
振り返って、両手を振り抗議する少女。
「何をするんですかッ!?」
と。その目にはちょっと涙が溢れかけている。
■白崎玲刃 > ……戦うのか?
【玲刃は、戦闘開始の予感を感じ取り、
構えたまま何時でも斬りかれるように期を待つ】
……何か、おかしいな…
そこの竜、近づかない方が良いかもしれないぞ…
【そうして、玲刃は白い仮面の男の様子を見ながら
まるで嬉々として待っているかの様な雰囲気を違和感として、未熟な心眼で感じ、テリメーラに警告する。】
■アーヴィング > いやいや、手札伏せた相手に迂闊に突っ込むのは良くねーと言うかね…
龍殿がつえーんだろう事は判らんでもないスけどね?
相手の狙いが龍殿なら一つ守られてくれやしねーっすかね…俺に
(ね?と宥めるように言いながら、一歩前に出て半身を前に滑りこませ
彼女を庇うような姿勢に)
■白い仮面の男 > 「まるで喜劇の様だ…実に面白いよ」
目の前の少女とアーヴィングのやりとりを見てそう告げる
「ふふ、面白い見世物だが私は行かせてもらおう
奥の青年の気が変わって斬られない内にね」
踵を返し仮面の男と黒衣の男は幅眼を歩きだす
■テリメーラ > 名乗っていないのは自分のせいだが、竜、竜と呼ばれるのは中々心地良いものでは無い。
不機嫌モードだ。
が、この動き、自分を護ろうとしているのはわかる。
ぐぐぐ、と下がってその場に座り込む。
あんだけ好き勝手やっておきながら
「ケンカはダメですよ?」
とヘソを曲げながら呟く。
■アーヴィング > ああもう逃げ……
(んな、と続け炎の槍を射出しようとして
あからさまにへそを曲げた様子の龍殿の呟きに眉根を思い切り寄せて動きを止める
風紀嘱託委員の仕事してはアイツを取り押さえることだ
しかし龍となれば故郷では信仰の対象であり王命の次に優先度が来る
まあ悪龍や下位の竜種ならばそうでもないのだが、この少女はそのようにも見えなくて)
………今回だけスよ?
(剣を下ろし、炎を消す
害意はあったとは言え未遂、なおかつ当事者が希望しているならば、と
一応帰ったら報告はするが)
ご案内:「浜辺(海開き状態)」から白い仮面の男さんが去りました。
■白崎玲刃 > ああ、そうだ。とっとと俺の気が変わらない内に帰るんだな
まあ、お前が誘拐を続ける様なら、また遭うかもしれないがな
【去って行く白い仮面の男の背へと向けて吐きつけるようにして言葉を投げかけるのであった。】
いや……喧嘩なんてレベルでは無いんだがな…
【喧嘩は駄目だというテリメーラに苦笑いを浮かべる
玲刃にとっては、一部の例外を除き、戦闘、即ち殺し合いであり
喧嘩と表現されるのは意外で、思わず笑みが零れるのであった。】
…行ったか
【そうして、玲刃は白い仮面の男が去り行く最後の瞬間まで構えを解かず警戒し続けていた】
■テリメーラ > 本当に行ってしまうとは思わなかった顔。
拗ねながら適当なことを言ってはいけないという経験が圧倒的に少なかったらしい。
申し訳なさそうに代わる代わる2人の顔を見て、一言。
「えっと・・・ごめんなさい・・?」
■アーヴィング > (剣を軽く振るうと炎に包まれ、光の粒子に分解されると胸元に吸収され、髪の色も目の色も服装も元の姿へと戻って)
なかなかレベルの高ぇ変態だったな
目的自体はえげつねぇのが救えねぇけど…
とりあえず、龍殿だけを狙ってるっつーわけでもなさげだな
過去の行方不明事件と繋げて見るべきかどうか
(がり、と髪の毛をかき回して、ため息をまた一つ)
さっき名乗ったけど改めて、アーヴィング・ヴァン・オルブライトだ
風紀の嘱託委員をやってる、まあ傭兵って奴だな
龍殿が謝る事じゃねぇよ
悪ぃのはいつだって他人を害そうとした奴だけ
狙われた奴が謝るもんじゃねぇ
(自分の心臓の上にコンと拳をあて、軽く膝を曲げる故郷の様式を向けて)
■白崎玲刃 > いやいや、気にするな
むしろ、間に合って良かったさ
【申し訳なさそうにするテリメーラに対し
気にしなくても良いという様に、笑みを浮かべながら言い
そして、以前に誘拐事件の噂を聞きながらも、一度も遭遇すること無く、誘拐される者たちを助けられない無力感を感じていた玲刃は、
間に合って良かったと、助けられて良かったと、逆に感謝するように言うのであった。】
ああ、以前は、落第街の辺りで誘拐事件の噂はそれなりにあったな
【そうして、過去の事件と繋げようというアーヴィングに対し
聞いた噂を思い出すようにして言うのであった。】
ふむ…傭兵か…
【そうして、アーヴィングの自己紹介を聞けば
自身も過去に、何個かの組織に傭兵として雇われた事もあったなと
思い出すようにして呟くのであった。】
■テリメーラ > 「リュードノじゃないです!テリメーラです!アーヴィングさん!」
ちょっとムキになって訂正する。
ちゃんと名前があるのだから、種族名で呼ばれるのはとっても不愉快らしい。
それが余程気に入らない様で、むすーとした顔のまま。
「でも、お兄さんも、アーヴィングさんも、助けてくれてありがとうございました。」
なお、不思議な敬礼がちょっと気になるようで、ときどきちらりと見ては、きょとんとしている。
■アーヴィング > 誘拐事件、ね…
実験とか言ってたし、ちとキナ臭ぇな…
(ふむ、と考えこむ
一日使って風紀の資料庫で大雑把な事件は探ったつもりで居たが
そうした細かい、タグ付けできて居ない事件はノータッチだった
自分の職権を考えれば独自で調べるよりも見解を提出した方がいいだろう)
そう、傭兵
保護はくれない、くれるのは情報と報酬のみ、提供するのは戦闘力と行動力
ただ、野良の正義の味方っつーのは個人においては善意であっても社会という枠組みで見りゃ無法以外にカテゴリするのは難しい
そゆもんだ
(と、考え込むレイハに言葉を投げかけて)
ああ、すまないテリメーラ…殿?
悪ぃ、龍ってのはうちじゃ敬称に相当したからそのつもりで呼びかけてた
(名で呼ぶのなら龍という立場ではなく、少女と言う見たままの個人として接するという事で
敬語はどうにも座りが悪くて先ほどまでと違い歯切れが悪い)
■白崎玲刃 > ふむ、テリメーラか。
俺は白崎玲刃だ。
どういたしまして、だ。
【テリメーラが告げた名前を聞きながら呟き
自分も名乗っておくかと、名乗り返す。
そうして、礼を返す。こちらは、ただ普通に軽く頭を下げるだけのものであった。】
ああ、まあ、結構前に聞いた噂ではあったがな。
【と、自身もかなり前に聞いた噂で忘れかけていたものだという事を
思い出しつつ】
ふむ……傭兵は俺もやった事があるからわかるが…
まあ、俺はその組織の集団に属するってのは苦手でな……自由に生きたいって性分なんだ…
それに、俺は正義の味方のつもりも、無いしな
ただ、自分が助けたいから、都合もお構いなしに自分勝手に助ける。それだけだ。それだけの、ただの悪党だぞ?
【アーヴィングからの言葉には、少し苦笑いを浮かべつつ
やはり、自分は無法者気質なのだなと、改めて自覚しながら答えるのであった。】
■テリメーラ > 一度拗ねちゃったせいで後に退くところを失ってしまった、子供特有の心持ち。
名前で呼んでくれたアーヴィングさんに
「わ、わかってくれればいいんですよ」
と何だかエラそうに告げて、こくこくと頷く。
殿…は、なんだか聞いていてくすぐったいが、竜を信仰していた国は自分の世界でもあったし、きっと、その関係なのだろう、とぐっとこらえる。
また、玲刃さんには、頭を下げられれば、ぺこっと下げ返す。
「えと・・・玲刃さん?」
と名前を確認するように、首を傾げながら。
■アーヴィング > OK
間があいた理由が気になるし空振る可能性もあっけど
一応繋がるものとして考えてみる
(こうした場合予断は厳禁
ふと思いついた事であろうと否定要素を並べて見て打ち消せて初めて排除するべきだ)
まあお前がどう生きたいのか勝手だけどな
悪党気取るのは結構、でもな
そいつは気分の良い事して責任はぶん投げてぇってだけだぜ?
自由、自由は結構だけどよ
お前が本当に自由を得たいなら…独りになれ、傍に居る人間を開放してやれ
それが嫌なら、縛られてやれ
今のお前は、自由に動くテメェにアイツが縛られてるだけだ
(悪党、と言い出せばそれで機嫌を損ねたのか不機嫌そうな口調になり
軽い調子は影を潜めて言葉にトゲが混じる)
とりあえずテリメーラ…殿、今日は窮屈かもしれねーけど
俺に送られてくれ…くれないすかね?
一応、さっきのアイツがまたぞろ狙って来ないともかぎらねぇ
(子供は庇護されるべき
そういう考えが根付いているのでどうにも子供の姿相手に目上として接するのは苦手だ
これが龍の姿でもしてくれれば堂々と対応も出来そうなものだが)
■テリメーラ > はーい、と、ややもやもやがのこるものの、大人しくアーヴィングの後について、浜辺を後にする。
が、浜辺を出るなり、寝床のある天空の雲の中へと帰っていくだろうか。
それはまた別のお話。
■白崎玲刃 > ………そう、だよな。
自由になるなら一人で野に下る道、共に行くなら社会に迎合する道か
どっちか選らばなくてはな…
【アーヴィングの言葉を聞き、一度深く目を瞑った後、
言葉をゆっくりと吟味するように呟く。
そうして、何か翳がある感じに呟きながら、深く深く何かを考えるのであった。】
ああ、玲刃だ。
そうだな、アーヴィングなら安心か。送ってもらうと良いさ。
【テリメーラの確認に対して頷きつつ
送るといったアーヴィングの言葉を聞き、任せようと決めたのであった。】
ご案内:「浜辺(海開き状態)」からテリメーラさんが去りました。
■アーヴィング > 迎合とか難しい事考えなくていーんだよ
周りの奴の事を考えろ
ルールを守れ
ルールの中で自分の出来る事を探りゃいい
ああ…あと
お前がアイツ捨てるなり振られたりしたら、俺口説くぜ?
(と、冗談めかして言う
まあ高評価なのは確かだがそういう感情は一切無い
単に趣味の悪い冗談なのだが)
……あ、これ俺が送る必要なかったパターンだ…
(すっと雲の中に消えていくテリメーラを見送って
なんともバツの悪い表情で帰途に付く
報告書、苦手なんだよな…と)
ご案内:「浜辺(海開き状態)」からアーヴィングさんが去りました。
■白崎玲刃 > ルール……な。それが苦手なんだよ…
今までルールの中で生きてこなかった俺が今更ルールを守るってのも難しくてな
それにきっと、ルールを守ってたら。俺はきっと、守る事も救う事も何も出来ないさ……
【周りの奴というのが今まで、この常世学園に来るまで深い付き合いなど無かった玲刃にとっては馴染みが薄く
そして、ルールというのも今まで無法の中で生きて来た玲刃にとっては、窮屈に感じつものでしか無く
それに馴染むというう事は、きっと今までの自分を捨てる事に等しく
玲刃にとっては、苦悩を醸し出す事でしか無かった。】
………っ!?
いや、その時には俺にはどうこう言う資格は無いか…
【そして、アーヴィングの冗談を聞き、少し間に受けて剣呑な雰囲気を一瞬醸し出すも
それを抑え、俯きながら呟くのであった。】
■白崎玲刃 > ………本当に、俺はどうするべきなんだろうな…
【かつてずっと、一人であった玲刃が、寄り添うものを得た事によって直面する苦悩
それはきっと、今までずっと無法に生きて来た彼にとって
社会へとの折り目についての分岐点であった。
今までの自分を捨て、人として社会に迎合し生きる道
この学園で得たものを捨て、獣として下り自由に生きる道
果たして彼は、どちらの道を選択するのであろうか
苦悩しながら、浜辺から開拓村にある自宅へと帰って行く彼の未来は
まだ わからない】
ご案内:「浜辺(海開き状態)」から白崎玲刃さんが去りました。