2015/07/30 のログ
■東雲七生 > 「ま、明日から夏休みだし。
しばらく自主トレだなー……補習はあるけど。」
(意味も無く首を慣らしながら、これからのことに思いを馳せる。
常世島に来て初めての夏休みだ。海に行ったり山に行ったりしたい。凄くしたい。
余裕があれば島中全部回ってみるのも良いかもしれない。
そんなことを今から考えると、自然と笑みが零れた。)
ご案内:「常世神社」に頸城 陸さんが現れました。
■頸城 陸 > 涼しい夜に外を出歩くのは嫌いじゃない。
嫌いではないけど、最近どうも此処にばっかり来ているな、と思いつつ、鳥居をくぐり、玉砂利を音を鳴らして踏みしめ歩く。
「……折角だし、今日はお参りでもして帰ろうかな」
なんてことを、小さく呟きながら。
■東雲七生 > 「ぉ?」
(海辺でバーベキューも良いなあ、なんて考えていたら足音が聞こえ、
次いで独り言も聞こえた気がした。ともかく足音は確実にしたのでそちらへと目を向ける)
「あれ、頸城じゃん!おぉーい、散歩ー?」
(よっこいしょ、と腰を上げる。
そして控えめに手を振りながら、声を掛けた。)
■頸城 陸 > 「……あ、やっほー」
聞こえたのは、聞き覚えのある声。
夜の闇の中、目を凝らすと控えめに手を振る影も見えた。
此方も手を振り返し、その方向へと向かう。
「……うん。そんな感じ。ちょっと……暇、でさ」
問いかけに、頷いて答える。
「……東雲君も、散歩?」
その後、問いかけを投げ返しては、首を傾げた。
■東雲七生 > 「そうそう、散歩兼自主トレのランニングー。」
(笑顔で頷く。
そういや以前に彼と会ったのも神社だったな、とか思い返して。)
「どーよ、あれから。
少しは見せられる様に制御、出来るようになった?」
■頸城 陸 > 「へー……。やっぱり皆、そんな感じのこと、してるんだ。毎日?」
自分もするべきなのだろうか、と考える。
素の体力はないほうだから、少しはつけてみても悪く無いかも知れない。
……まぁ、すぐに投げそうな気もするけど。
少年の問には、頭を軽く掻いて答える。
「少しずつ押さえ込む自主訓練はしてて…………短時間だけなら、上手く制御できるようにはなってる……、筈、うん」
自信無さげに答える。
「でも、訓練施設とかでしかやってないから、実戦とかだと制御できない……かも」
ポリポリ、と頬を掻いて。
■東雲七生 > 「まあ、俺の場合は半分趣味だけど。
授業で体力必要だし、ほぼ毎日だな。」
(大きく頷いて、頸城を見る。
自分よりは体格に恵まれているように見え、少し羨ましくなった。)
「そっか、頑張ってんだな!
まあ誰でもすぐに思い通りに出来たらこんな学校も必要ないんだし、前向きに行こうぜ!」
(しみったれたこと言うなよ、と笑いながら肩を叩こうとする)
■頸城 陸 > 「あー、そう、なんだ」
皆、色々とできる事を頑張ってるんだな。
……だから、自分も、自分にできる事を続けよう。
とりあえず、制御できる時間はもっと伸ばしたい。
そんな事を考えて。
「……あ、はは。うん。そうするよ」
肩を叩かれて、笑いながら頷く。
その後。
「……東雲くんの方は、どう……なの?制御とか……順調?あ、後もうすぐ……夏休みだけど」
小さく、息を吸ってから、言葉を続ける・
「彼女とかさー、順調?出会いとかあった?僕は全然ダメ」
言い終えて、盛大にため息を吐いた。
……やっぱりもっと、おしゃれとかするべきなのかなー、等と考えて。
■東雲七生 > 「俺は……まあ、順調かな。
元々制御するのは苦手でもないし、
むしろ今は極力使わないでどこまで自分がやれるかに挑戦中、みたいな?」
(笑顔で答えてから、続く言葉にそのまま表情が凍りついた。
いや、表情だけではない。身体全体が凍りついた。凍ったというよりは石化に近い。
夜の神社に、触れられたくないとこに触れられた東雲七生の像が出来た。)
「………いや、まあ、その、何だ。
もっとこう、何て言えば良いんだろうな、俺にもよく分かんねー……や。」
■頸城 陸 > 「……あぁ、僕もそういうのもありなの、かな。短時間しか制御しきれないなら、いっそ大事な時以外使わない、みたいな」
その発想は無かった。思わずちょっとありかも、などと思ってしまう。
が、少し考えて、首を横に振ってその考えを否定する。
それは完全に制御する、という元々の目的からの「逃げ」のような気がして。
逃げてるばかりじゃ変わらない気がして。
だから、やっぱりそれは無し、だ。
「……んー、いや、いいや。僕向きじゃないかも、そういうの」
気づけば、先ほどまで普通に話していた少年が目の前で硬直している。
「あ、ごめん……。いや、言いたくないなら、別に言わなくて、大丈夫、だから」
思わず頭を下げて、謝罪してしまう。
完全に地雷を踏んでしまったみたいだ。
■東雲七生 > 「いやいやいや、大丈夫。気にすんなって。
まあ大した事じゃねえから、うん……いや俺にとっては大した事なんだけど。」
(何とか硬直状態から自力で脱して苦笑する。
果たしてどう説明すれば良いものか、
考えてる間に思い出し石化しそうだったので話は横に置いておくことにした。)
「そっか、んまあ自分で制御が不十分だって思ってるんならそっちを伸ばす方が良いよな。
俺のはほら、制御はもう殆ど出来てると思ってるから。」
(そもそも使うのに条件という制限がある以上、そう簡単に訓練する事もできやしない。
そう笑いながら付け加える。)
■頸城 陸 > 正直、何があったのかは凄く気になる。
気にはなるが、無理に聞くのも彼に悪い気がする。
……だから、その内、彼の口から話してくれる時まで待とう。
「……んー、よくわかんないけど、いいよ。また、落ち着いてからで」
言い終えてから、小さく苦笑して。
「まぁ、でもその調子だとダメ、だってことはなんとなくわかったかも」
そう言って、小さく笑った。
「そうだよね。やっぱり、色々手を出しちゃうと全部ダメに成っちゃうこともあるし。えー……と、二兎を追うものは一兎も得ず、だっけ?うん、昔から言うしね」
うんうん、と数度頷いて。
「あ、そうなんだ……そういえば、色々めんどくさい能力、なんだっけ」
だとすれば、使えない状況でも動けるように、ということなのだろう。
納得した。
■東雲七生 > 「お、おう。悪い……。
もうちょっと俺の中で整理がついたら話すわ……。」
(本当に色々あったのだ。色々。
一つ深呼吸してから笑みを浮かべて、バツの悪そうに頭を掻いた。)
「そうそう。まずは出来る事をばっちりやってから、な!
そしたら次の事やるにも足場がしっかりしてるだろうしさ!」
(堅実第一、と何度も頷きながら呟く。)
「まあ、面倒臭いっつーか、そうなんだよ。
前提が面倒ってか、痛いってぇか……。」
■頸城 陸 > 「……うん、多分それが一番」
などと言って、小さく笑った。
……いつか話してくれる時を楽しみにしていよう。
「……あ、はは。そうだね。よし、じゃあ明日から、また頑張ろうかな」
グッ、とガッツポーズを作る。
やる気はやる。後は結果だけ。
だから頑張ろう、結果が出るように。
「へー、そう、なんだ。痛いのは確かにやだなぁ……」
どのくらいの痛さかはわからないけれど、ためらう程だから結構痛いのだろう。
……それは確かに、能動的に使いたくないわけだ。
数度頷いて、納得した。
■東雲七生 > 「おうっ、その意気っ!」
(同じようにガッツポーズを作って頸城を見上げる。
自分にはまだ応援する事くらいしか出来ないだろう、
でもいつかはもうちょっとまともに協力できたらいいな、と心の中で思う。)
「まあ、結構時と場合によるんだけどな……
だから、こう、極力使わない方向で体鍛えてるってぇワケ!
……あっと、んじゃそろそろ時間だし俺行くわ。
またな、頸城! 楽しかった!」
(ふいに端末が振動する音が響き、我に返った様に辺りを見回す。
そして軽く顔の前で手を合わせると、玉砂利の上を歩き出した。)
■頸城 陸 > 「できれば早いうちに、かっこいいところ、見せれるようにするから……期待しててね」
等と、小さく笑って言う。
この島に来たばかりの自分なら、絶対に言わない台詞だな、と言い終えてから思った。
「あー、なるほど。痛いんなら使わないほうがいいよね」
うんうん、と数度頷く。
「……うん、じゃあね!」
歩き出した少年を手を振って見送って。
■東雲七生 > 「ああ、期待してるっ!!」
(振り返って大きく手を振りながら満面の笑みで応じる。
そしてそのまま後ろ歩きで一歩、二歩、
三歩目でひときわ大きく砂利を踏む音が響いたと思えば、
小柄な体は宙を舞い、鳥居の上に一度着地。さらにそこから跳躍して石段をまとめて降りて行った。
軽業師さながらの身のこなしは、日々のトレーニングと授業の賜物なのだろう。
そしてすぐに神社には不気味なほどの静寂が戻ってくる──)
ご案内:「常世神社」から東雲七生さんが去りました。
■頸城 陸 > 「……うわぁ」
去っていく少年の身のこなしに、思わず声が漏れる。
自分もあれくらい……できないな。異能の鎧をつけてると動きが雑になるし。
「……さて、と。それじゃ、お参りしてから、帰ろうかな」
大きく息を吐いて、本殿の方へと歩き出す。
縁結び、お願いしよう。
……今年の夏は、素敵な出会いがありますように。
ご案内:「常世神社」から頸城 陸さんが去りました。
ご案内:「常世神社」に焔誼迦具楽さんが現れました。
ご案内:「常世神社」から焔誼迦具楽さんが去りました。
ご案内:「常世神社」に焔誼迦具楽さんが現れました。
■焔誼迦具楽 >
「よっ、ほっ、たっ――到着っと」
【石段を軽快に駆け上がり境内に降り立つのは、小柄な少女。
……の、形をした怪異。
久しぶりの遠出をし、暇つぶしに興味のある場所を回っているのだ】
「んー、思ったより普通だなあ。
……誰か居ないかしら?」
【境内を見回しながら、誰か人が居ないだろうかと探し始めた】
■焔誼迦具楽 >
「意外とそれなりの雰囲気あるわね。
やっぱり居るところにはいるのかしら」
【境内には面白い気配が満ちている。
少女もまた、わずかなりと言え神格を持つ身である。
存在を感じ取る分には苦労はしない、が。
他人の家に来たような、アウェイの空気は感じる。
とはいえ、ソレを気にするような少女ではないが】
「……んー、無人なのかしら」
【気配を探るには少々、境内の空気そのものが邪魔になる。
人を模造した両の目で見て歩きつつ腕を組んだ。
誰も居ないのだとしたら、いまいち暇つぶしにもならないなあ、と思いつつ境内の散策を続ける】
ご案内:「常世神社」にサヤさんが現れました。
■サヤ > 平日の昼間だが、サヤは日本語すら覚束ない現状で、あまり授業を取っていない。だから今日は実質休みだった。
一日家に居るのも良くないので散歩に出かけていると、嗅ぎ慣れた匂いに気付き、それを辿って常世神社にやってきたのである。
煤に似た匂いに、かすかに混ざった神気、石蒜であった頃に世話になった相手だ。ここに来ているのだろうか。
ゆっくりと石段を登り、鳥居をくぐる。
「えぇと……焰誼さーん?」他に人も居ないので、名前を呼んでみる、聞こえるだろうか。
■焔誼迦具楽 >
「……んん?」
【声を掛けられれば振り向いてみるが――さて、聞き覚えのある声質だが】
「こんにちは。ええと、はじめまして、よね?」
【振り返り挨拶はするが、不思議そうに首をかしげる。
少女、迦具楽は人の判別に外見などの情報を重視していない。
そのため、石蒜と目の前の人物が多少似通っていても……魂の匂い、色が異なっていれば関係ある相手だとすぐには結びつかないのだ】
■サヤ > 「あ、そっか。」相手はこちらがわからないらしい、よく考えれば当然だ、顔の作りが同じでも肌の色や服、魂まで違うのだから。
「ええと、私はサヤと申します。石蒜が大変お世話になりました。」頭を下げる。
「お会いした時は、石蒜に封じられていたんですが、あの後色々とあって和解できたんです、それで今は私と石蒜で体を共有している状態なんです。ご飯も、食べられるようになりましたよ。」少し嬉しそうに、もう大丈夫だと言うように、笑う。
■焔誼迦具楽 >
「……えーっと」
【きょとん、とした顔を浮かべつつ考える。
もともと石蒜の事情についてはほとんど知らない身。
しかしなんとなく、サヤという名前には聞き覚えがあった】
「うー、うん。よくわからないけどわかったわ。
とりあえず、あなたと石蒜は同じその体に居て、ご飯も食べられる、と。
言われてみれば……石蒜の匂いもするわね」
【サヤのものに隠れて今はわかりづらいが、数度鼻を鳴らしてみれば、なるほど確かに感じられない事も無い】
「うん、わりと久しぶりだけど、元気そうで良かったわ」
【そしてソレがわかれば、迦具楽はいつものように無邪気な笑顔を向けるだろう】
■サヤ > 「すみません、ちょっと説明が難しくて……。ええと、はい、大体そういった理解で大丈夫だと思います。石蒜と話したければ代わることも出来ますよ。」言葉が足りなかったが、なんとか理解してくれたようだ。とにかく石蒜とサヤは和解しており、サヤが望めば交代できる、というのが現状だ。
「はい、お久しぶりです。焰誼さんもお変わり無いようで、良かったです。」こちらも微笑んで応じる。
そして、「あっ」と巫女装束の懐に手を入れて中を探る
「あの、ええと……約束、全然果たして無いままでしたよね。今日会うとは思ってなかったので準備してなかったんですけど……。」
取り出したのは、パックに入った梅干しである。以前異邦人街で買ったものを持ち歩いて居るのだ。
「おひとつ、いかがですか。」と開けて差し出す。
■焔誼迦具楽 >
「約束……?」
【約束と言われると、なぜか首を傾げた。
まるで、覚えていないとでもというように】
「梅干……もらってもいいの?」
【しげしげと差し出された果実を眺め、確認を取るようにたずねた】
■サヤ > 「あれ、ええと……石蒜と約束してました、よね?人間の食べ物を食べさせるって。」首をかしげられると、戸惑ったように確認する。ほとんど果たせてなかったけど、確かに約束したはずだ。忘れてしまったのだろうか…?
「あ、はい、どうぞ。手作業で作った奴だから美味しいですよ。」サヤは酸っぱい味が好きなので全然平気だが、なれないと結構厳しいかもしれない。
■焔誼迦具楽 >
「そう、だっけ」
【言われて石蒜と会ってからを思い出そうと―― ――確かに、なにか約束したような覚えがある。
これがそうなのだろうか?】
「うん、じゃあ、そういうことならありがたくもらうわね」
【梅干って酸っぱいんだっけか、などと他人の記憶を参照しつつ、摘んで――無警戒に口の中へ放り込んだ】
「ん、ぅ――~~っ!?」
【最初は不思議そうな顔。そして次は驚いたように開かれる瞼。
最後は両手で口元を抑えて涙目になり、くぐもった悲鳴を上げた。酸味が予想以上にキツかったようだというのが、容易に見て取れる有様である】
■サヤ > 実際約束を放置したのは自分の方だったし忘れっぽい人なのだろうか、と思っただけで特に追求はしなかった。
最初はニコニコと食べるさまを見ていたが、相手が悲鳴を上げ始めると、慌てる。「え、あっ、あれ?す、酸っぱすぎました?えと、ええと……。」確か水飲み場があったはずだ、急いでそちらに焰誼を引っ張っていって、水を出して飲ませようとする。
「あの、あの、すみませんでした。私が全然平気なもので…ええと……すみません、本当に…!」その横で必死に平謝りである。
■焔誼迦具楽 >
「…………衝撃的だったわ」
【水を飲んで口をすすげば、平謝りされる横でそうつぶやく。
ちなみに梅干は種ごと飲み込んでしまったようだ】
「ああ、いいわよ気にしないで。
私がちょっと考えなしだっただけだもの」
【平謝りするサヤに、苦笑しながら告げる。
実際迂闊だったのは迦具楽であり、サヤにはなんの過失もないのだ】
「それにしても、梅干ってあんなに酸っぱいのね。
酸っぱいししょっぱいし……驚いちゃった」
【頬を擦りながら味を思い出す。
それだけで、人を真似た唾液腺が刺激され、きゅう、と痛むようだった】
■サヤ > 「その、慣れてないと難しい味だというのを、すっかり忘れていました……。」気にするな、と言われて頭を下げるのはやめたが、どうにも申し訳無さそうである。そういう性格なのである。
「えと…慣れると美味しいんですよ、私は大好きなんです。でも、そのやっぱり嫌いな人も確かに居て……。えと、こ、今度はちゃんとしたもの持ってきますから…!」すがるような、何か失敗をした犬のような目。だから嫌わないで欲しい、と言いたげだ。
■焔誼迦具楽 >
「……ふふ」
【そのサヤの様子におかしくなって、小さく笑う。
ああ確かに、どこか石蒜と似ているかもしれないなあと思いながら、人差し指を立てて突き出して見せる】
「もう一つ、もらえるかしら?」
【微笑んだまま、梅干を要求した】
■サヤ > 石蒜もサヤもどこか犬っぽいところがある、どちらかというとサヤは人懐こい犬で、石蒜は誰にでも吠える駄犬といったところだろうか。
相手が小さく笑えば、サヤの顔も明るくなる。
そしてさらに要求されれば、尻尾があれば千切れんばかりに振っているだろう、そんな顔で。
「はい、いくつでもどうぞ!」とパックごと差し出し、自分も1つ食べる。
「ん~~~~っ」顔をぎゅーっとする、好きな味でも酸っぱいには酸っぱいのだ。
「はぁー、美味しいですね。」一緒に食べてくれるのが嬉しくてたまらない様子だ。種は近くのゴミ箱に吐き出した。
■焔誼迦具楽 >
「うん、ありがと」
【笑ってパックを受け取り、一つ摘めば。
今度は先ほどの酸味を想定した上で、半分ほど齧る】
「んぅっ……やっぱり酸っぱいわね。
でもちょっと、癖になりそうかも」
【眉を顰めながらも味わってみれば、ただ酸っぱいだけでもしょっぱいだけでもない。
主食にはなりえないものだが、おやつには面白いかもしれないと思いつつ、サヤを見ればずいぶんと嬉しそうな様子だ】
「……ねえ、貴女って犬っぽいとか言われたことない?」
【それを見れば歯に衣着せず、思った事をそのまま口にする。
短時間だが話して感じたのは、耳や尻尾を作ってつけてやりたいと思うくらいの『わんこ』っぽさであった】
■サヤ > 「おお、わかっていただけますか。私酸っぱいの大好きなんですよ。梅干しとかレモンとか、だからお寿司も大好きなんです。」甘い辛いは好きな人が沢山居るが、酸っぱいのは中々賛同を得られていなかった、わかってくれる人が出来て、嬉しそうだ。
「え、犬ですか。ふーむ。」特にこちらに来てから言われた記憶はないし、自覚も無かった。自分で犬っぽいと思う点といえば「ええと、鼻は利きますよ。匂いで大体の人は識別できますし、食べ物が腐ってるかどうかもすぐ分かります。」そういうことではないだろうが、何故か自慢気に言った。
■焔誼迦具楽 >
「へえ、そうなんだ。
私は……うーん、まだ好きかどうかはわからないけど、悪くは無いと思うわ。
ちなみに好きなのは辛いものよ」
【人の器官を使えば、辛味によって熱が産まれる。
迦具楽にとってエネルギー効率がいい味なのだ。
まあそれ以上に辛味の刺激が好みではあるのだが】
「……貴女、やっぱり犬なんじゃ」
【などと目を細めながら至極礼を欠いた発言をしつつ、鼻を鳴らす。
自慢げな様子のサヤの匂いを嗅げば、多少弄ばれた名残はあるが間違いなく人間のもの。
迦具楽にすればそれなりに美味しそうな匂いである。天然でなく養殖……いや、既に加工済み――でなく、手が着けられているのこそ気に入らなくはあったが】
■サヤ > 「ほうほう、辛党なんですね。じゃあ今度会う時までに用意しておきます。」辛いもの、それならいくらか思い当たるものがある、サヤは苦手なのであまり食べたことはないが。
「えっえっ」ぽいではなく犬と言われれば、何か不安になって頭や腰を触る。耳や尻尾が生えているなどということはなかった。
「そんなに犬ですか?」匂いも嗅がれた、犬の匂いがするのだろうか、自分の体を嗅いで見る、少し汗臭いぐらいで、ちゃんと人間だった。
「今確認しましたけど、ちゃんと人間ですよ。」
ご案内:「常世神社」に嶋野陽子さんが現れました。
■焔誼迦具楽 >
「あら、いいの?
……もしかしてそれも約束の内なのかしら」
【用意してもらえるとなれば喜ぶが、すぐに怪訝そうな顔を浮かべる。
それも約束―― ――だったのだろうか】
「そうね、人間ね。
人間なのは確かだから、とりあえず耳と尻尾でもつけてみない?」
【今なら首輪もサービスするわ、なんて言いながら、残った梅干を口に放り込んで一歩詰め寄る】
■嶋野陽子 > 今夜のカレーパーティーに向けた食材を
考えながら、神社の前を通りかかった陽子は、遠目に
見知った人影を認めて、神社の境内に上がっていく。
境内には、何故か左手をギプスで固めたサヤさんと、
その知り合いらしい見慣れない少女の姿がみえる。
会話の邪魔をしないようにそっと二人に近付いて行く
陽子。果たして二人は気付くか・・・?
■サヤ > 「あれ、この匂い……」風に乗って漂ってくる、嗅ぎ慣れた匂いに、周囲を見回して、その主を見つける。
「あ、嶋野さんじゃないですか、こんにちは」とそちらを向いて頭を下げた。
「約束は、どうでしょう。食べさせるまでは約束ですけど、いつまで続けるかとかは決まってなかったと思います。代わりに石蒜と遊んでもらうって話でしたけよ。」記憶が曖昧らしい、やっぱり忘れっぽいのだろうか、思い出されるように、確認する。
「あ、でも流石にもう普通の人間の体なので、路地裏の時みたいに、爆発とかされると困りますけど……。」これも忘れてしまっているだろうか。
耳と尻尾に関しては、困ったように笑って聞いていたが、首輪と言われると、態度が変わる。「く、首輪……。そ、その……そんな、突然……首輪なんて……わ、私達会ったばかりじゃないですか…急すぎませんか……?」頬を両手でおさえ、恥ずかしそうに頬を赤らめる。
「首輪なんて……恋人に贈るものじゃないですか…それを私になんて……。女同士ですよ……?」サヤの世界では、首輪というのは恋人に贈るものなのである。こちらでは違うことを知らないサヤは、突然告白されたように感じている。
■嶋野陽子 > サヤさんに気付かれて、
「こんにちわ、サヤさん。鼻が良いのですね」と感心
する陽子。強化された陽子の嗅覚より鋭いかも。
「こちらの方はサヤさんのお知り合いですか?」と、
焔誼さんの方を見る陽子。
■焔誼迦具楽 >
「…………」
【ちら、と横目で現れた人を見る。
匂いは人間、のように感じるが純粋ではなさそうだ。
とりあえずサヤの知人らしい様子を見て取り、小さく会釈をしてみせる】
「迦具楽よ」
【ただそれだけ短く名乗ると、再びサヤに向き合う。
美味しそうじゃない相手には、大よそ愛想がないのだ】
「あそ、ぶ……あ、ああ。
そっか、そういう約束だったっけ」
【おぼろげだが、少しずつ思い出してきた。
確か路地裏でじゃれあった後に約束したのだ、と。
その内容を思い出そうとすれば、頭痛がして顔を顰めるが、一応思い出したようである】
「……はい?」
【突然の恥らうようすに一瞬面喰らったが――それを見逃す迦具楽ではなかった】
「……そうかしら?
恋愛感情に時間なんて関係ないって聞いた事があるわ。
それに、石蒜の記憶があるなら、私の性別なんてあってないようなものだって思わない?」
【目を細め、口角を上げながらさらに一歩詰め寄る。
嶋野から見れば、ただならぬ関係の距離に見えるかもしれない】
■サヤ > 詰め寄られれば、さらに顔を赤くして、後退り。
「そ、そうです、こちらは焰誼さん。」と手で示して嶋野に紹介する。
「それで、あの……。あちらが、嶋野陽子さんです。」と同じように焰誼に紹介する。
「そ、そんな……。だって……ええと……だ、駄目ですよ……。だって、だって……」いやいやと顔を振る、駄目だとは言うが、何が駄目なのかは言えない。
■嶋野陽子 > 迦具楽と名乗られた陽子は、
「迦具楽さん、はじめまして。サヤさんと同じ寮に住む
嶋野陽子と言います」と名乗る。
何やらサヤさんが困ってそうなので、
「サヤさん、今夜は学園の家庭科室で、カレーという
辛い料理を振る舞うのですが、ご興味ございますか?」
と家庭科室でのカレーパーティーに誘ってみる陽子。
■焔誼迦具楽 >
「そう、陽子ね。
ヨロシク」
【邪魔されてしまったことに少しムっとしつつも、挨拶を返す。
が、一歩引いたサヤにはさらに一歩近づき】
「ねえ、何がだめなのかしら。
私、貴女のことは好きよ、サヤ?」
【正面から瞳を覗き込んで言う。
ちなみに嘘ではない。好ましい相手であるのは、一応嘘ではない。
意味合いはまったく、違うものではあるが。
そして横からカレーパーティーの話が出れば】
「あら、楽しそうな事をするのね。
たしかカレーって、辛くて美味しいのよね?」
【サヤとの距離はもちろん離さず。しかし、食欲が何より大事な迦具楽にとって、食べ物の話には食いつかざるをえなかった】
■嶋野陽子 > 「迦具楽さんもどうぞ。夏野菜のカレー
と、超激辛カレーを用意する予定です。7時頃には
出来上がると思います」と、迦具楽もカレーパーティー
に誘う陽子。
サヤにそっと目配せしてから、
「迦具楽さんはどんなカレーがお好きですか?」と聞く陽子。
■サヤ > 「だって……その……。」混乱している、さっきまで普通におしゃべりしていただけなのに、急に首輪の話が出て、そして迫られている。
「わ、私もその……嫌いでは、ない、です。けどちょっと……ええと、きゅ、急すぎますよ。まずお互いを知ることからにしましょうよ、ね…?」お世話になった相手だし、嫌いというわけではない、でもだからって急に告白されたら、困惑する。断る理由を探すが、見つからない。
カレーパーティーの話が出れば、助けが来たとばかりに、そちらにとびつく。同時にまたあとずさり。
「か、かれぇですか。あの、ええと、どんな料理かは知りませんが美味しそうですね…!楽しみだなぁ…!」
■焔誼迦具楽 >
「んー、興味はあるけど遠慮しておくわ。
けどカレーは食べてみたくなったから、帰りにお店に寄ってみようかしら」
【迦具楽は学生ではない。
あまり学園に近づいて、目を着けられるのは避けておきたいのだった】
「どんなのが好きかと言われても、食べたこと無いからなあ。
ああでも、辛いものは好きだから、あんまり甘口じゃなければ好きになれると思うわ」
【そう陽子に応えつつ、逃げたサヤへにやにやとした笑みを向ける。
なるべくそのニヤつきが、意味深長なものに見えるよう工夫しつつ】
「そうねえ、確かに急だったかもしれないわね。
なら返事はいらないから、これだけプレゼントしてあげるわ」
【自身の余剰エネルギーを用い、簡素な赤い首輪を生成する。
デザインは、チョーカーといえば言い張れるようなものだろう。
そしてそれを、無造作にサヤへ向かって放った。
ついでに言えば、ハートの金具がついている。完全に悪ノリである】
■嶋野陽子 > 「辛いのがお好きでしたら、
浜辺の海の家の隠しメニューは、物凄く辛いですよ」
と迦具楽さんに教える陽子。
迦具楽がサヤさんに投げた赤いチョーカーを見て、
これから迦具楽さんと畝緋さんが、サヤさんを巡って
恋のサヤ当て(失礼!)を始めるのではないかと
心配になる陽子。
「サヤさんは、どんな具材がお好きですか?」とカレー
の話題を振りつつ、二人の間にしゃがみこむ陽子。
■サヤ > 投げ渡されたのは、首輪。
「あ、あわわわわわ……。」ボンッと湯気が出そうなほど顔を真っ赤にする。
・・・・・・
渡された、首輪。つまりそれって、本当に、そういうこと?
そんな状態で好きな具材を聞かれても、まともに思考できるものではない
「え、あう……あ、えと……。」そもそもカレーを知らないので、何が入るかも知らない。ただうわ言のように感動詞を繰り返す。
■焔誼迦具楽 >
「へえ、海の家の隠しメニューね。
覚えておくわ。ありがと、陽子」
【いい情報をもらい、笑顔を向ける。
最初こそそっけなかったかもしれないが、食べ物の話になればすぐ表情を変えるのがこの怪異の特徴……ともいえるかもしれない】
「ふふ、赤くなった顔もかわいいわね、サヤ。
それじゃ、私はそろそろ帰ろうかしら。カレーも食べたいしね」
【首輪を投げ渡すと、満足げに笑ってするりと二人の間を抜けて石段へ向かい始める。
投げ渡した首輪は見た目こそ完全に生成されているがわざと不完全にしてあり、環境次第で数時間から数日の間に自壊してしまうだろう。
きっと石蒜はサヤの中で笑ってそうだなあ、なんて思いながら二人に背を向けた。
いやもしかしたら二人して気づいていないかも知れないが……その時はそのときである。
呼び止められなければ、そのまま去っていくだろう】
■嶋野陽子 > 陽子の端末に緋群君から連絡が
入り、買い出しは任せるから家庭科室で6時集合と
のメッセージを受け取った陽子は、
「隠しメニュー、迦具楽さんのお気に入るといいです
ね」と言って迦具楽さんを見送る。
「私もそろそろ買い出しに向かわないと。サヤさんが
参加希望ならば、後で寮までお迎えに行きますよ」
とサヤさんに告げる陽子。
■サヤ > サヤの脳内で興味深げな自分ではない声、石蒜だ。
『(へー、焰誼さんにそういうシュミがあったとは。)』石蒜も本気だと思っている、二人してそういうことには疎かった。
「えと……えと……その…えと……。」フリーズ中、しばらくお待ち下さい。当然見送るような余裕は無い。
「あ、えっ、迎え、あ……えと……あの……今日?あ、えと……」混乱中、しばらくお待ち下さい。
「あ、か、かれえですか。ええと、す、すみません。ちょっと今日は予定がありまして、興味はあるんですが……。」ようやっと話を理解して、申し訳無さそうに辞退する。
■焔誼迦具楽 >
【――あ、ちょっとやりすぎたかな。
などと微かに寒気を感じつつ、背中越しに手を振りながら石段を降りていきました】
ご案内:「常世神社」から焔誼迦具楽さんが去りました。
■嶋野陽子 > 迦具楽さんを見送った後、
サヤさんに「あ、判りました。それではまた
近いうちに、寮でお話しましょう。その腕の手当ても
何かお手伝いできると思います」と告げると、手を振
って境内から出ていく陽子。
ご案内:「常世神社」から嶋野陽子さんが去りました。
■サヤ > 「あ、はい。またお会いしましょう、ありがとうございました。」と頭を下げて見送る。
そして、右手に取った首輪を……
周囲を見回して、他に人が居ないことを確認。
「さ、サイズを見るだけです、本当に、それだけ……。」言い訳を呟きながら、首に巻いてみる。
そして、留め具をはめようとして「だ、だめっ。」慌てて外す。
ちゃんと返事をしてないのにはめるなんて、はしたない。
「ど、どうしよう……。」まだ、迷いながら、右手の首輪をじっと見つめた。
ご案内:「常世神社」からサヤさんが去りました。