2016/06/28 のログ
ご案内:「常世神社」に水月エニィさんが現れました。
水月エニィ >  特に理由はなく、ただなんとなくである。
 下調べとの建前でなんとなく、この神社に訪れた。

「神社、ねぇ……。」

 大分、思う所はある。
 神妙に神社を見上げれば、大きく溜息をついた。
 

ご案内:「常世神社」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
ばさりとまたしても空から現れる。
着地してから偏光迷彩を解除し。

以前見た顔を見かけた。

「……エニィさん、でしたか?」

ゆっくり歩み寄る。
腰の刀を背中側にくいっと回しつつ。

水月エニィ > 「あら、寄月さん。
 へんな所から現れるのね――」

 "降りてきた"音と風を察せば、ゆっくりと振り向く。
 誰かを認めれば、声を返すだろうか。

「こんにちは。信心深いのかしら?
 私はたまたまだけれど……。」
 

寄月 秋輝 >  
「移動の大半は飛行ですので。
 出先では歩いていることの方が少ないと思います」

ぱたぱたと制服を軽くはたく。
埃が付いたからか、なんとなくか。

「いえ、ちょっと以前ここで怖い人を見かけたので、少し確認を。
 たまたまお参りですか?」

水月エニィ > 「……当たり前の様に空を飛ぶの。
 ちょっとだけ、羨ましいわね。」

 空を自由に飛べる。
 当然と言わんばかりに答えた彼へと羨望の言を向けた。

「――うぅん。お参りでもないわね。
 元より試す気なんてないけれど、神なんていないわよ。
 たまたま散策と地理の把握に足を運んだだけ。」

 片眉を顰め、厭そうにしてみせる。
 どうにも呪いめいた何かの籠った言葉だ。

寄月 秋輝 >  
「日常生活レベルに魔法を浸透させろ、というのが師の教えでして。
 ……一緒に飛んでみますか?」

飛ぶことが歩くことと同義な程度に馴染んでしまったもので、羨望に対してなんとも答え辛い。

「……いなければどんなにいいか……」

額に指を当てて呟く。
その『神』に悩まされた側としてはなんとも言い難い。

「地理の把握、素晴らしいですね。
 他の名所はもう回りましたか?」

苛立っていそうな言葉には触れないようにしつつ、尋ねてみた。

水月エニィ > 「……。」

 そこまで聞いて、押し黙ってしまう。
 魔術や魔法には、思う所がある。
 ……少ししてから、口を開いた。

「それも悪い話よね。
 習えるものでもないのでしょう。」

 ――いなければ、と答えられれば、
 更に言葉を乗せた。

「種族としての神は、種族としての神よ。
 早い話、ここにあるような神様は怪物と違わないじゃない。
 
 ……ほぼすべては回ったはずよ。
 邪悪な神の化身に目を付けられても逃げられる位には明るくなったかもしれないわね。」
 

寄月 秋輝 >  
「資質さえあれば。
 でもあなたを抱えて飛ぶくらいなら、何も難しいことはありません」

空はいいところですよ、と囁いた。

「その種族としての神が居るから困るんですよ、稀にですが」

正直もう会いたくない、とひとりごちた。

「……どこか、素敵な場所は見つけられましたか?」

小さく微笑んで、すべてを回ったという少女に聞いてみた。

水月エニィ > 「その内やるだけやってみましょうか。
 でも、だからこそ抱えて貰うのは遠慮しておくわ。」

 くす、と、薄く笑ってみせる。
 どうにもあまり気が進まない。純粋な好意なのは分かっているが……
 嘘にしたくない自分でも珍しい、とは思った。
 自分でやりたい、が、先に来たのかもしれない。
 劣っていると思うから。

「……そうじゃないの。」

 小さく首を横に振る。
 怨嗟に混じって、少しばかりの怨嗟を見せる。

「これと言って、浮かばないわね。
 そんな事考えていなかったのもあるけれど……」

寄月 秋輝 >  
「慣れれば、浮くくらいは簡単に出来るようになりますよ。
 今なら飛行用のユニットなどもありますからね」

自分の弟子……のような子を思い浮かべながら言う。
少し楽しそうにも見えるし、いずれ教えてみたいとは思う。

「せっかく回るなら、そういう目線で探してもいいと思いますよ。
 例えば僕は、ここから見える海が好きですね。
 ただ浜辺に遊びに行くのとは違った趣があるます」

その海が見える方向に指先を向ける。
浜辺からはそれなりに遠いが、それでも少し違った景色が見えるかもしれない。

水月エニィ > 「……便利な時代になったものね。
 いえ、この島だからかしら。」

 楽しそうに笑う彼が見える。
 恐らく、人に勧める程にはよいものなのだろうか。
 いずれ試してみるのも良いとは思った。

「……」

 ただ、後の会話にはどうにも乗り切れなかった。
 楽しいことは嫌いでないけれど、それを良いとは思えない。
 上手く言葉には出来ないが――そうしてみようかと思う余裕が浮かばなかった。
 つまるところ、

「本分を忘れちゃう気がするから。遠慮しとく。
 それが悪い事とは言わないけれど――」

寄月 秋輝 >  
ふ、と笑顔を消して、エニィの顔を見つめる。

(随分窮屈そうだな)

余裕が無いのか、本当に別のことが目的なのか。
なんとも判別しがたい。

「……いえ、それもまた選択の一つです。
 ただ、少しくらい余裕があったほうが、今後も楽なのではないか、とは思います」

張りつめて張りつめて、結果としてダウンする自分だから言える。
適度な息抜きは必要だ。

水月エニィ > 「そう、ねぇ……細かいことならできるけれど」

 それは否定しないし、適当な気休めや遊びはする。
 だれど。

「やっぱり纏まった何か、はダメね。
 とてもじゃないけれど追えそうにないわ。
 ……まだまだ先は見えないから、努力しなきゃって思うもの。」

 笑みを作って返す。
 余裕もないし、目的もある。
 何時になる矢も分からない目的があるから余裕もないと言える。  

「でも、そうね。
 さっきも言ったけれど、細かい事――お茶位やその場限りの娯楽位ならよくするわ。
 掛け捨てられる気休めだもの。」

寄月 秋輝 >  
「そうですか、残念です。
 少しでもお手伝いできればよいのですが」

小さく目を伏せて、大人しく引き下がった。

「……ちょうどいいので、そこでおみくじでもしていきますか?
 軽く出来る娯楽と、今後の心構えにちょうどいいかもしれませんよ」

指先を今度は販売所に向けた。