2015/06/14 のログ
■士尺 流雲齋 > 【杖の先が空を切り、壁に鋭く突き刺さる。衝撃の反動を流すかのように、老人はふわりと宙を舞って着地した。
下駄がからん、と音を立てる。】
…ふーむ。
神足通の跳法、拳羅(こぶら)……追跡にはそこそこじゃが、さすがに捕縛には向かぬかの。
さて、クゥ、といったかの。
おぬし、何故物取りをするんじゃ。
【叱るようでも、いさめるようでもなく、自らの背後に向かって穏やかに問いかける。視界の端に先ほどの白衣をとらえたが、跳躍の時に巻き込まずに良かったわい、と小さく息を吐いた。】
■洲崎 > うーん..どうしよっかなぁ♪(覗くのをやめ壁にもたれ
そんなことを呟く。まぁあの人めったに怒らないみたいだし
いっか♪
と今は二人の会話に耳を傾けるだけにしておくようだ)
■クウティシス > …何でって。お腹空いたからに決まってるじゃん
他に理由なんてないよ。食べたかったから貰ったの。
ちゃんと「ちょうだい」って言ったよ。
(老人からの問いに答えながらも、ぐ、と腰を深く落として次の行動に備える)
(低く唸るような獣そのものの声を漏らしながらその両手の爪に力を込める―)
お腹減ったから食べる!
捕まったら痛いことされるから逃げる!
それだけ。……それが、どうかした?
■士尺 流雲齋 > 【腹が減ったから食べる。捕まると嫌だから逃げる。
実に単純明快な答えであった。
それを聞くと老人は、途端にかんらからからと笑いだした。】
……そうじゃったの。腹が減らねば肉は取らぬわなあ。頂戴ともいうた、と。
じゃがあの雄の様子じゃと、同意を得ておらんようじゃがのう。
で、美味いかの。他の雄が仲間のために用意したのを、横から掠め取った肉は。
【杖は壁から落ち、地面に転がったままだ。老人の手には何もない、ただ腕を組むその背中はぱっと見る限りでは無防備に見えるだろう。】
■クウティシス > …何が言いたいの?
取られたくないなら取られないようにしとけばいいじゃん
この街じゃ自分を守るのは自分だけなんでしょ。
やられるのはやられた方が悪いって。ニンゲンはそう言ってた。
だったら…クゥはそのルールに従っただけだもん
(悪びれる素振りはない。誰から吹き込まれたのか、歪なルールを振りかざし、己の行為を正当化しているようだ)
(無防備に見える老人の背中。此方に視線を向けるわけでもないその姿)
(そろりと。一歩、後ろへと下がる)
(気づかれていないだろうと。そう思って逃走の準備に入る)
(老人の戯言に付き合う義理などないのだと、そう言わんばかりだ)
■士尺 流雲齋 > さて、あの雄は今後どうするんじゃろうな。店がつぶれるとか言っとったから、もし家族を養っておれば一家離散じゃろう。幼子がもしいれば、自分で獲物を狩れるとも思えん。
……ほんに、どうするんじゃろうなあ。
【誰にともなくつぶやく。最後の一言は、ほんの少しだけ、哀しそうにつぶやいた。】
■洲崎 > (まずいかもなぁ♪)
(そんな考えが脳裏をよぎる、謎の老人に説教をされる
異邦人の少女。..この後の展開を想像するがそれを
見るのも面白い♪)
■士尺 流雲齋 > 何が言いたいんじゃろうかの。儂にもわからぬよ。
まあ、それはそれとして。
……この流雲齋から逃げられると思うてか。
【ふいに、老人から異様な気配が湧き出した。くるりとクゥへ顔を向ける。そのふたつの眼は、炯炯と劫く輝いている……】
■洲崎 > はーいお二人共落ち着いてね♪
そんな殺気立ってたら話もできないよ♪
(ヘラへらとした笑顔を浮かべながら元気よく声を出し、
路地裏の入り口に現れる。)
■クウティシス > ―知らないよ、そんなの。
クゥの知ったことじゃない。
ルルフール以外の種族がどうなったって知らないもん。
ニンゲンなんて…もっとどうでもいい
(吐き捨てるように告げる。弱ければ奪われ、捨てられる)
(それを防ぐために同族が居る。どうせあの店主にも仲間が、家族がいる。頼れる人がいる)
(それなら、きっと自分よりずっと恵まれているじゃないか)
―ッ!?!?
(振り返った老人の異様な気配に思わず上体を落とし両手両足を地に着いた)
(獣染みた体制のまま、老人を注視すれば―)
(何とも間の抜けた声が背後から響く)
(これは―)
■士尺 流雲齋 > 【入り口の白衣に声をかけられれば、鋭い目つきでそちらを見やる。しかし、現状を考え直し、後頭部を掻きながら気配を収めていく。】
ま、そりゃそうじゃな。愚痴っぽくなってしもうたわい。
クゥよ、爺いの話なぞ聞き飽きたろう、逃げたきゃ逃げてもいいんじゃぞ。店主の損害のほうはなんとか補填してやろうて。
……それと、儂、橋の向こうの大農園で野良仕事やっとるでの。
また飢えるようじゃったら、狩りに来るがよい。
【そういって杖を拾い上げ、踵を返し、クゥのすぐ横をゆるゆると通り過ぎてゆく。白衣の男のところまでくれば、すまんかったの、と頭を下げた。】
■洲崎 > いやぁ、お疲れ様です先生♪
(横を通り過ぎる士沢にそう応える。別段自分が困った
訳でもないので文句など何も無い)
さてぇ、そこのルルフールのお嬢さん♪
(クゥの方を見て笑顔で手を差し出し)
一緒にディナーは如何ですか?
■クウティシス > ―行くもんか。ニンゲンの世話になんてなるわけないじゃん!
どうせアンタもクゥを騙して酷いことするつもりなんだ…
(去っていく流雲斎の背中に、睨み付けるような視線を投げかける)
(内心、恐ろしい殺気を放っていた老人が去ったことにホッとしていたのだが)
……やだ。
(一難さってまた一難。今度は怪しい白衣の男が手を差し出してきたではないか)
(一歩後ずさり、露骨に警戒した素振りを見せる)
そうやってクゥを騙す気なんだ。
前もそうやって騙された。だからもう騙されないんだからね!
■士尺 流雲齋 > そうかの。残念じゃの、まあ死なぬようにするのじゃぞ。いつも狩りがうまくいくとは限らぬでの。
(しかし、こんな状況でもナンパとは、肝の座った奴じゃのう。…いや、ナンパとは限らぬか)
【笑顔で晩餐に誘う白衣を呆れたように眺めると、今度こそすべてに背を向けた。
路地裏から出ると、片手をかざして辺りを見回す。】
さて、あの店主はどこに……おお、涙を流してうずくまっておるわい。
通報なんぞされて大事になる前におさめねばの。
■洲崎 > あぁ、そうだね...君はルルフール、つまり異界の住人だ。
きっとこの世界に来て悪い奴に騙されたんだろう、そうに違いない!
(何やら勝手に盛り上がっている白衣の男)
でも君はそんな環境にも負けず必死に生きてきた!
僕は感動したよ、実に!!
...なんて前置きはともかく、まぁ君に興味が湧いたから
話を聞きたいんだよね♪ついでにお腹が減ってる
みたいだから交換条件で美味しいものでもごちそう
しようと思ったんだけど...どうかな?
(前半のテンションはどこえやら、ニコニコと
笑いながら尋ねる。だが騙すような気配はせず嘘を
言っているようにも聞こえないだろう)
■士尺 流雲齋 > 【夕餉は一番高い食事にするかのう、なまぐさは困るが。
そう、つぶやくと、店主の下へ駆け寄っていった。】
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から士尺 流雲齋さんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に月陰ミツキさんが現れました。
■クウティシス > (話を聞きたい、と。男は言う)
(それが彼にとって何の得になるのか?自分は腹が膨れて得をする)
(しかし彼は自分の話を聞きたいだけだという。それに、何の意味があるのだろうか)
……やだ。
ご、ごはんなら…これあるもん。だから、平気だし!
(嘘の気配は無い。騙すつもりはないのかもしれない)
(けれども、その裏の無さが逆に少女の警戒心を煽ったようだ)
月陰ミツキ > なにやら言い争い……というよりナンパする側と窃盗行為を働いている人狼種を見かけて、騒ぎに巻き込まれないよう人狼変化を駆使し只の獣のフリをしている一人の人狼種がいる。
『私の出身異界とは違う文化や、ならではの製菓レシピが欲しくてやってきたのだけれど……今日は難しいかな』
人間では無いゆえ大体の話は聞こえてしまっているが、現時点では静観を決め込んでいる。
同じ人狼種と言えど種族自体は別であるし、仮に同じであっても犯罪者に手を差し伸べる義理も無い。
■洲崎 > 本当にそれで足りちゃう?
僕の知ってるバイキングの美味しいお店があるんだけど、
あそこのステーキはもっと美味しいよぉ♪
(男は言葉を綴る。必死な訳ではないがこの少女は興味深い)
それに怪しいものじゃないよ、僕は洲崎。
この島の学園で先生やってるんだ♪
それで君みたいな話を出来る異界の住人とは色々
お話してみたかったんだけど...でも、初対面の人間を
信用しろってのも、無理な話かな?
(肩を竦めて困ったような表情を浮かべる。無理強いする
手段など持ち合わせないこの男にはただお誘いをする
しかない。傍から見ればナンパにも見えるだろう)
月陰ミツキ > 『このナンパ師の男性が上手く場を収めてくれるといいけれど……』
たとえ種族が違うとしても人狼同士である事は変わりない。
一歩間違えば人狼出入り禁止なんて面倒なルールを追加する店もでるだろうか……そう考えつつも、ここで下手に手を出して状況を悪化させても困るナァ……と考えるミツキであった。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から洲崎さんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に洲崎さんが現れました。
月陰ミツキ > 『うーん……己の不利益になりそうだからチェックしに来たけれど、これ何時まで続くのだろうか?』
現時点獣の振りをする為に彼女は服を脱いで、さも飼い主に持たされてるかのように背負っている背中のバックに服をつめている。
所謂使い魔の獣の振りなのだが……幾ら狼の格好とはいえ全裸は冷えるし不衛生だ……それにもし獣と侮ってバックを取られて仕舞えば女子寮の自室まで狼変化を解く事も出来ない。
■洲崎 > ありゃ、また失敗かぁ…
(少し目を逸らした隙に目の前のクゥと名乗った少女が逃げてしまった)
うーん、これで何回目だろ?僕ってそんなに怪しいかなぁ?
(首をかしげながら大通りに出ていき、そのままどこかへ歩いて行った))
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から洲崎さんが去りました。
月陰ミツキ > そっと衣服店の中の着替えスペースへと狼が消える……程なくして狼の代わりに獣人の少女が現れた。
月陰ミツキ > 「不思議な光景だったわね……」
今度獣人種が問題を起してたらおおとりモノを演じて少しでもイメージダウンを下げたい所だな……そう彼女は考えつつ、その力が無い事実もわかっているので恐らくこれから先も傍観するだろう。
月陰ミツキ > その後彼女は製菓店へと入り便利そうな調理器具や材料を一通り購入していく。
月陰ミツキ > 「やっぱり私の知識ベースは地球だからあまり有益なモノはないわね」
ミツキだけが原因と言う訳でもなく、いきなりこの世界に放り込まれたモノ達が多いのだから、異界のレシピや、そのレシピを成立させるための道具等はどうしても不完全になりがちである。
月陰ミツキ > そうやって買い物を済ませるとやれる事もあまり無い……と考えていた所で魔法具店を見つけた。
四次元かばん そう書かれた札の貼られた台の上にかばんが幾つか置いてある。
小さな説明書きによると、どうやら周囲の空気中に漂う微細な魔力を吸う事で内部空間を広く持つ事が出来るバックのようだ。
何らかの理由で魔力供給が切れた場合、魔力供給が切れている間のみ四次元空間への接続が一時的に絶たれ中のモノが取り出せなくなる。
壊れた場合中に入れていた物が全部強制的に出てしまう……等のデメリットがあるらしい。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からクウティシスさんが去りました。
月陰ミツキ > 可愛らしいクリーム色のデザインがとても好みにあっており値段もそれほどではなかった為購入を決意する。
広さはあくまで押入れ一つ分程度だと書かれているし、生物を入れること等も不可能と書かれているが……中々の便利グッズのようで、個人的には掘り出し物だと感じているミツキである。
月陰ミツキ > 『コレで割りと調理の幅も広がるし……ゲリラ的に女子寮のロビーでお菓子配り会でもしてみようかしら?』
『それともお茶会がいいかな?』
学園に着たばかりで交流相手の少ない彼女の脳内は常にこんな感じである。
と、脳内で独り言を呟いているうちに偶然好みのお店を見つけた……縫いぐるみ店である。
月陰ミツキ > 思わず駆け寄ってみてみれば、色んな縫いぐるみに混じって、作られたばかりのように綺麗な……昔見かけた事のあるぬいぐるみがが多く並んでいる。
時間を凍結させたのか、時間を撒き戻したのか……もしかしたら魔法で複製したのかもしれないが、ミツキが昔集めていたアライグマシリーズのぬいぐるみが置いてある。
月陰ミツキ > 「これ下さいっ」
しかも値段も当時のままだ……態々手間隙かけて値段が変わらないとも思えないので、やはり魔法で大昔の縫いぐるみを完コピできるんだろう……と彼女は脳内で結論付ける。
月陰ミツキ > そうして彼女は……
いくつかの製菓の材料、魔法かばん、抱き枕代わりのアライグマの縫いぐるみをゲットし女子寮へと帰っていくのだった。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から月陰ミツキさんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に烏丸 九郎さんが現れました。
■烏丸 九郎 > やっべぇ…
(少年は、歓楽街に行くつもりだった。行くつもりだったのだ。
だが、求人情報誌を見ながら適当にふらふらと歩いていたら
歓楽区を抜け、いつの間にかこんな所まで来てしまっていた。
落第街に出なかっただけマシといえよう。だが、困ったことに、少年はここにくるのが初めてだった。
端的にいいうと、迷子になったのだ。
■烏丸 九郎 > …どっちからきたっけなぁ…
(ここ回れ右すればいいだろうという意見もあるだろう。
だが少年はまっすぐ歩くというか…あっちへふらふら、こっちへふらふらしていたもんだから
帰り道を忘れてしまっていた。それに見たことのない場所で土地勘も皆無。
方向すら見失ってしまっていた。
おお、烏丸九郎よ、この歳になって迷子とは情けない…。)
■烏丸 九郎 > ……
(今まで見たこともない、賑やかな大通りは、かえって少年を不安にさせる。
さて、どうすべきか。
1.天に運を任せ、適当に歩いてみる。
2.道行く誰かに教えを請う。
3.帰る道を思い出すまで頭をひねる。
4.とにかく西に歩く。)
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にライガ・遠来・ゴルバドコールさんが現れました。
■烏丸 九郎 > (少年は手近なベンチに座り考える。
まず1だが…悪手だ、ありえない。ここまで来といて、運などに頼れるか。
2。多分これが一番正解に近い。だが、正直いって、自分が迷子だと告白する勇気は持ち合わせていなかった。男の子には意地があるのだ。
3…できたらとっくに思い出してる。
4、方角がわからない…だが、方角を聞くくらいなら、少年でもできそうな気がする。メンツも潰れない。これか!?)
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > ベンチから少し離れたアクセサリーショップの前で、壁にもたれかかり、一人の男が立っていた。腕に巻いた鎖をいじりながら、ぼんやりと通りゆく人々を眺めている。人間観察だろうか。
その髪は白く肌は黒いことから、異邦人の可能性は高いだろう。
■烏丸 九郎 > うっし…
(異邦人街の夜の大通りに珍しい人間の少年は、身の振り方が決まると早速行動へと移そうとする。
キョロキョロとあたりを見回し、話しかけやすい異邦人を探す。
まぁ、落第街じゃあるまいし、絡まれることもないだろう。
そう考えた少年は、立ち上がり早速そこらの人に声をかけ始めた。)
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > その眼が、やがて、人込みから明らかに浮いている挙動不審な少年を捉える。普段なら無視するほどの些末なことだが、その日は妙に気にかかった。
少年はどうやら何か、探し物をしているらしい。片っ端から声をかけている、何人目かでこの男に当たるだろう。
男は鎖を弄るのをやめて、少年へと視線を向けた。
■烏丸 九郎 > (だがしかし、状況は…いや、少年の今日の運は、思った以上に悪かった。
話しかけようとすれば、眉をひそめ逃げられる。追いすがろうとすれば悲鳴をあげられる。
さらに別の人に声をかけようとすれば、あからさまに無視される。
少年はともかく運が悪かった。
そして、5人目…それがアクセサリショップの前の男だった。)
よ、よう、あんた、ちょっといいか?
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > (ああ、少年が声をかけるたびに人が逃げていく。運が悪いというより、時間帯がよくないのだろう)
この辺でも珍しいであろう、黄金色の目がじっと少年を見つめる。ややあって、男は口を開いた。
「何か用かな? 探し物ならそういうところへ行けばいいと思うんだが」
■烏丸 九郎 > (やっとまともな反応がもらえた。
少年は安堵の息を漏らす。
見た目がちょっと怖いから敬遠してたとはいえない。
人は見た目じゃないな、やっぱり。と、心のなかで思う。)
ああ、探しものっていうかなんて言うか…その…西ってどっちだか、わかるか?
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > ああ、なるほど……とつぶやき、男は意を得たように拳で掌をポンとたたいた。この少年は方位を探している。つまり、迷子になったというわけか。見ればそれなりの年のようだ、そりゃあ人に訊くのは恥ずかしかったろう。
男は右腕をゆっくり上げ、人差し指で通りの向こうを指す。鎖がチャリと音をたてた。
「……西なら、あっちだな。
だが、他に訊くことがあるんじゃ、無いのかい?」
■烏丸 九郎 > (しまった。気づかれたか?
いや、まぁ、そりゃそうか。こんな時間に方角だけを聞くなんてのもおかしな話だ。
ともあれ少年は男の指差した方向に希望を見た。
これで多分うちに帰れる。)
他に聞くこと…あ、ああ、そうだな…できればその…なんだ…
ここがどこで、どういけば歓楽街に出れるのかも教えてほしい。
その、あれだ…道に迷ったんだよ。
(この際だからちゃんと伝えておくべきだろう。気づかれている気がするし。)
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > どうやら図星だったらしい。ふうと息を吐き、少年の傍らに立って、西の方角を眺める。
「歓楽街か、それならこのあたりに鉄道が走ってるだろう、それが一番早いはずだが。
ただ歩いていくとすれば、この時間帯だと一人歩きは少々危ういだろう、異邦人街とはいえども」
先に立って歩き出す。少し歩くと、振り返った。
「ちょうど歓楽街に戻ろうと思っていたところなんだ、なんなら一緒に行くか?」
■烏丸 九郎 > あ、ああ、いいのか?
(普通なら、もっと怪しんでかかってもいいところかもしれないが
この人混みの中でようやく話を聞いてくれた青年のことを、少年は信用していた。
だが、自分の都合に付き合わせるというのはさすがに心苦しい。)
あんたがいいなら、お願いできるか?駅まででもいいけどよ。
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > 「今日のノルマは終えたし、いいんだ。
では行こうか。なるべく開けた、明るい道を行こう。
……ところで君は学園の生徒かい?」
歩くたびにチャリチャリと鎖が音を立てる。外見のせいか、道行く人々がさあっと男から距離をとる。その中心を、悠々と歩いていった。
■烏丸 九郎 > お、おう、それじゃ、お願いするぜ。
ん、ああ。そういえば名前も言ってなかったな。
俺は常世学園の1年。烏丸九郎だ。
(男の言うノルマがなんなのか、一瞬気になったが…まぁ、何かの仕事だろう。
深くは聞かないことにする。
少年は、青年の横について歩き出す。周囲の反応を見ると、この青年は異邦人街の中でもだいぶ強面なのだな、と思う。)
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > なるほど、制服を着ていたからもしやとは思っていたが。
学生が出歩くには遅い時間帯だが、そこまで規則が厳しいわけでもないのだろう。
烏丸九郎。その名前を、覚えておくことにしよう。
「じゃ、僕も名乗っておこうか。
ライガ・遠来・ゴルバドコール。長いから、ライガとかライとでも呼んでくれ。
趣味で魔術的な武器とか、防具なんかの調べ物をしてる。大抵が一品物で珍しいからね。……君も、何か知ってることがあったら教えてほしいかな。学園内にはいろんな人が居るらしいし」
■烏丸 九郎 > ああ、ライガさんか。俺のハートに刻んでおくぜ。
魔術的なもんか…学園ではあまりみねぇけど、もし見かけたら教えるよ。
ライガさんは学園関係者じゃねぇのか?
(見たところ、大人といった風体だし
生徒らしくも無ければ先生ぜんともしていない
学園関係者じゃなければなんなのか…ちょっと気になるところではある。)
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > 「お願いするよ。もちろんただでやってくれとは言わない、わずかだけど情報料を出してもいいし。
今の身分か。……そうだな、たんなる異邦人、趣味人とでも言っておこうか。
学園に興味がないわけじゃあないけど……学生を名乗るにはちょっと遅いし、とくに他人に教える事もなさそうだからね」
多人数を相手に話すのは苦手でね、と苦笑する。
■烏丸 九郎 > そうか…情報料……ああ、わかった、できるかぎり探してみるぜ。
(そういえばここまでアルバイトを探してやってきたんだった。
結局迷子になってしまったわけだが。)
趣味人か…まぁ、このへん色々ありそうだしな。異邦人っていうのは特に。
(確かに会話は苦手そうだが…それでもまぁ、気の良い青年なんだろうと思う。)
■ライガ・遠来・ゴルバドコール > 角をいくつか曲がり、そのまましばらく歩くと、やがて通りの向こうに喧騒が聞こえてきた。ライガは右手をすっと上げて指し示す。
「ほら、ここをまっすぐ行けば歓楽街のクラブハウス付近に出られるだろう。そこからは分かるよな?」
流石に多くの学園関係者とあまり一度に接触するのは得策ではない。
そう考えて、通りを抜ける直前で立ち止まった。
■烏丸 九郎 > あ、ああ、ここまで来れば大丈夫だ。
ありがとな、ライガさん。恩に着るぜ。
(ライガに深く頭を下げ、そのまま駆け出そうとするが
一旦足を止めて)
っと、そうだ…連絡先!
(と、スマホを取り出す)