2015/07/23 のログ
■レムニス > 『毎度ありぃ!いやぁ嬢ちゃんいい買い物したねぇ』
『ついでに兄ちゃんも毎度。次はもうちょい良いの買えよな。嬢ちゃん見習えってんだよ』
(カウンターに置かれた代金を雑に懐へとしまい込むと、ころりと表情を変えて件の壺をレムニスへと差し出した)
(さっさとこれと一万交換しろやと言わんばかりである)
「う、うぅ…さよなら私の一万…」
「でも、でもきっと悪い買い物ではないです!」
(すす、と代金を店主へと差し出そうとしたところで、活路の視線に気が付いて)
「…あ、これ。気になります?」
「凄いんですよ。これがあれば意中の相手の気を引くことが出来るんですって!」
「素敵なロマンスの切っ掛けに…いつか使ってみたいものですねぇ」
(包帯塗れの男に対し、特に臆する様子も無く話してみせる)
(どうやら自分が騙されているとは微塵も思っていないらしい)
■相模原孝也 > 「ん、後味さっぱり。」
揚げ物を食べ終えた感想を一言。手についた油は、ポケットから出したハンカチで拭い落とした。
巨大ナメクジ肉の揚げ物だったらしいが、結構うまかった。
ただまあ、そんな感想を口にする横合いから聞こえてくる、悪魔娘さんの声に、ちょっと凹む。
ツッコむほうがいいのか、それとも突っ込まないほうがいいのか…。しばし考えた後、
「…ふぅ。」
スルーすることにした。お金の問題だ、本人が満足しているなら、ソレが良いだろう…。
そうして青少年は、次の美味しい食べ物を探して露店通りへと消えていくのでした。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から相模原孝也さんが去りました。
■否支中 活路 > レムニスが楽しそうに話すのに、店主を一瞥した。
異邦人街の店なんて一癖二癖どころか癖しかないような場所ばかりだ。
なんやかやここを利用しているのだ、店主の言うとおり邪魔しすぎるのも義理を欠く。
とはいえ、
「は~~あ~~~…………たとえばやな、そこんとこでエームルエールの揚げ物喰っとるヤツおるよな。
アレにそれ向けて使っ……あれ、おらん!?」
ちょっと使わせてみるという方向に頭をもっていってやれば。
まぁ実際何がしか他の効果でもあるのかもしれないしそれはそれでちょっと自分が興味ある。
と言う、かなり自分の興味本位な計画が崩れた。
虚空を指さしたまま声を上げる。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に相模原孝也さんが現れました。
■相模原孝也 > あれ、呼んだ? って面をしながら、隣の露店で毒々しい色合いのジュースを買っていた。
■レムニス > 「え、えぇぇ!?」
「そんな!見ず知らずの方を実験台にだなんて!」
「あぁでもでも、これを切っ掛けに私も…って何を考えているんですか!」
「私は!そんな!そんな罪深いことは!」
(活路の言葉に一人でテンパる悪魔)
(わーきゃーと騒いでいるうちに壺の口はいつの間にか件の少年へと向けられていて)
「……あ。」
「………え、えっと!私、私レムニスって言います!」
「この壺の効果で恋に落ちるとしてもそれはそれで!」
「このあと真実の愛を育めばきっと問題はないです!」
「ですのでまずはその、お友達から清いお付き合いをですね…!」
(そのことに気が付き、暫し硬直)
(この壺の効果を疑っていない少女は、なんとも頓珍漢な挨拶をしてぺこりと勢いよく頭を下げた)
『……さーて。今日は店じまいかなぁ~~っとぉ~』
■相模原孝也 > 「薄紫色を基本に、しかし上にはドス黒い果実の種っぽいもの…加えてそこの方にはまるで煮こごりのような緑色のゼリー…一体どういうジュースなんだ…。」
プラカップに入ってスプーン付きのジュース。戦慄と共にどれ一口、と口に仕掛けた矢先であった。なんか見られてたのは。
?顔で、先ほどの悪魔娘さんと、包帯男? 多分男性?の方を向き。
テンパってる悪魔娘さんを、ああ、わかりやすいなあ、と眺めつつ、一応話は最後まで聴く。律儀。
「これはどうもご丁寧に。相模原孝也と申します。
…真実の愛を目標にお友達からってのは何か間違ってる気がシないでもないですけど。」
ちらり、包帯男さんの方を見る。眼力が語る、オラなんで止めなかったんやコラ。 アッ?
「とりあえず、使ってみたいっていうならそれはそれで構いませんよ。
ただし責任は取ってもらう…!」
ソレを覚悟の上なら構わんぞ!と受け入れていきたい。どーせ詐欺だろうから…オレがあんまり意味のない実験体になれば、きっと彼女は詐欺という欺瞞に気づくだろう…。
まあ多少は不憫になっていたので、その程度は受け入れる所存だった。悪魔娘さんに向けて、カモンと手招き。はてさて何が起こるやら。
■否支中 活路 > 「あっあかんこの嬢ちゃんかなりイノシシ系や!?
始まってからが大事いう恋愛観嫌いやないけど、えらいポジティブやな!?」
あっさりだまくらかされるような押しの弱そうな娘に見えたから、
まぁ店主も舌打ちですます程度の方向に軟着陸してくれればという節介。
あるいはそれでも買ってしまうようなら自分が後ろめたく思うこともなく、本人の勉強と思っていたのだが。
しかしこうなってしまっては仕方ない。ついでにいうとやはり壺が気になる。
相模原に睨みつけられれば、店主と逆サイドを向きながら同じように口笛でも吹きそうな様子。
状況を察して協力してくれるなんて、ええヤツやないか。
ジブンが戻ってこーへんかったら流れで俺が向けられてた可能性すらある……!
ありがとう……!
ありがとう……!!
■レムニス > 「は、はいっ!よ、よろしくお願いします…っ!」
「あぁ、どうしよう。こんなことならもっとちゃんとお化粧とかしてくればよかったです…」
「ご、ごほん…では。……えぇ~~~いっっ!!」
(そそくさと髪の毛を手串で整え、壺を両手で抱えて咳払い一つ)
(責任だのなんだのという孝也の言葉は最早頭に入ってきていないらしい)
(夢にまで見たロマンスの始まりが目の前にあって、そうそう冷静でいられる女の子は居ない。恋は盲目なのだ)
(そしてついに壺はその秘められた魔力を発揮―)
(することはなかった)
(気まずい静寂が4人を包み―)
「……あ、あれ?何かもっとこう、ばーんと起こるのかと」
「それとももう効いてるんですかね」
「……えーと。相模原さん!…私のこと、どう思います??」
(想像とは違うな、と純真な瞳で首を傾げ、孝也に向けて問うてみる)
(まだ壺の効力を信じているようで)
■相模原孝也 > 思いっくそ知らぬふり系のたぬきを隠さない包帯男?に、眼力と共に指差しで語る。
指差す先には、なんか芋っぽいものを上げている屋台。
あそこのおごれよ!と眼で語ろうと、眼力が高まる。ギロリ。
とはいえ、悪魔娘さんには罪はあるが、まあ無知で罪だからな…あまりイラッとするぜ!な心境で受けるのもよくあるまい。
先ほど買ったジュースにスプーンを突っ込んで、浮かんでいる果実の種っぽいつぶつぶから口に入れていく。歯ざわりは良い、こりこりしている。うむ、うまい。
「ああ、うん、よろしく。」
色々と整えたり、決意をしている様子の悪魔娘さんに、現実を突きつけるという自体に罪悪感は多少………いや割と皆無だった。
こちらはジュース片手の自然体で、差し向けられるツボの中を覗きこむ形になり……。
「……。」
静寂の中、薄紫色のジュースを飲む音が響いた。
「まあ、ばーんと、は無かったなあ。」
一つ頷いた後、
「可愛いとは思うけど。 同時に残念な娘だな…と思うな…。」
ごめんな…。オレは純粋な悪魔?娘さんに、真実を突きつけざるをえなかった…。
「というわけで不良品じゃないか、それ。」
ちらり、店じまい的なことをしていた店主の方を見やる。
■否支中 活路 > おごれアピールにはしゃあないな、と肩をすくめた。
実際巻き込んだのだし、買い食い一つの金が出ないというわけでもない。
まさかこの顔で――そうでなくてもだが――自分に使ってみろとは言えないのも確かだったことだし。
で
シーン
と
して
「えっそこアクセル踏み直すん!?」
沈黙から復帰。
この嬢ちゃんのエンジンけっこーパワーあるな……と横目にその輝く瞳を見た。
ばっさり切って捨てた少年も結構なものだが、
何にしてもこれで無関係な第三者から事実を告げられるという着陸が見えた。
節介を四段ぐらい飛び越えている自覚はあるが、まぁ、自分が直接ぼったくりを指摘するよりはいい。
■レムニス > 「えっ」
「えっ?」
(孝也の言葉を理解するのに数秒を要した)
(だってだって、この壺は素敵なラブロマンスの始まりを告げるものの筈で)
(きっと目がハートになりながら「何て可憐なんだ…」とか言ってくれて)
(それにどう対応しようかな、なんて考えていたのに)
「……不良品、ですかぁ」
「残念ですねぇ…。店主さん、これ…返品しますね」
(しょぼん、と肩を落とし)
(周囲に漂う気まずい空気をものともせずにカウンターに壺を置いた)
『あ、あぁ…こ、こりゃ悪いことしちまったな。は、はは。埃被ってるウチに調子悪くなっちまったらしい』
『か、金は返すからよ!だからその…元気だしな?』
(店主までもが気まずい空気に耐えられず謎のフォローを始める状況である)
(空気に耐え兼ね、フォローしつつも視線で活路へと「さっさとこの嬢ちゃん追い出してくれ、とアピールしている)
(しかし、当の本人は―)
「…あれ?っていうか今残念って!残念って言いました?」
「ど、どういう意味ですかっ!私は別に、残念なんかじゃないですよ!」
(全く意に介せず、ズレにズレた言葉を発するのだった)
■相模原孝也 > 肩をすくめた包帯男?さんに、ならばよし、とばかりに大仰に首を縦に振ってみせた。
塩気のある種っぽいのに、すぅっと喉を冷やす感覚のある薄紫色のジュース……コレは芋が合うに違いない。
などと考えていると、突然、体が熱を帯びてきた。んん?と気になり頬に手を当てると、熱を帯びている…赤面しているようだ。
……えっ、何か効いてる?
いやいやいや。まさか。
「まあ、真実の愛は遠いってことだな。」
若干赤らんだ顔で、良い未来の一例を提示することで、若干の士気向上を目論む。
「ん?残念っていうのは、アレだ。せっかく可愛い顔立ちなんだから、そっちを活かしてアピールすればいいのになー、とか、そういうアレだ。うん…やっぱり残念じゃね…?
まあ、今日のトコは美味しいもので元気を出すと良いよ。そっちの包帯男さんがおごってくれるさ。」
HAHAHA。若干赤い顔をごまかして笑いながら、包帯男?さんを親指で示す。オラオラ、おごってくれるよなニーサンよぉ、と押していく。プッシュプッシュ……ひっく。
■否支中 活路 > 俺かい!そもそもオッサンがぼったくろうとしたんが悪いんやろが!
さすがにちったあ相手選べや!
というのは無言で交わされたにすぎない。
ま、乗りかかった船である以上、確かにケツふかんとなぁ、と考えるのが生来の性質だ。
レムニスが相模原にズレた話で迫っている間にうーんと口元に手をあてて考える。
視線を少しズラせば先ほど相模原が鬼のようにアピールしていた屋台があり。
ああ、あれなら確かに甘いハッシュドポテトのようなものだったはずだ。
女の子が弱いといえば恋話と甘味というのが一般的。
アピールを再開した相模原にはいはいと頷いて
一瞬ちらりと相模原が飲んでいるジュースに視線を落とす。
「まぁ、まあまあまあまあ、
そいつの言う通りやで。焦ることもあらへんやん?別に金払ったわけでもあらへんし……
ん、ああ、そうやな。丁度ええし向こうのやつ食おーや」
別に何も丁度よくはないのだが。
■レムニス > 「むぅ…何か上手いことごまかされてる気がします」
「甘い物で釣ろうだなんて…女の子はそんなに単純じゃありません!」
(此処で乗ってしまえば正しく残念女子なのである)
(しかしそれでも甘い物の誘惑に勝てないのが女子である)
(ぶつくさ言いながらも率先して件の店へと歩き出す)
「…あ。そういえば包帯のお兄さんの名前、聞いてなかったですね」
「貴方のお名前、聞いてもいいです?」
■相模原孝也 > 後のフォローは任せるぜ!とばかりにイイ赤面がち笑顔でサムズアップ。ひっく。
しかしこのジュース旨いな…。甘みに交じるちょっとした苦味がアクセントになっていい塩梅。
だが、ジュースに口をつけるたび、赤みが増しているようだ。ひっく。
「そうだな、返品効いたみたいだし。ああ、でもあのツボの利点、一つ見つけたぜ。」
びし、と返品されたツボを指さして。
「愛はわからんが、友達になるきっかけにはなったんじゃないか、レムニス?
オレとしちゃ、友人に慣れれば嬉しいけどね。 ダチ少ないし。」
最後のヒトコトだけ、露骨に視線を逸らした言葉であった。
……さてはて、自分は先程より、うまいことは言えただろうか。
「あ、そういやオレも聞いてないな、包帯男さんの名前。」
長年の仲とばかりに目と目で通じあってた気がしたが、別にそんなことはない。
名前を聞きながら、屋台の方へと移動していく……。ふむ、良いにおいがしてきた。やはり、芋の匂いだ。
おそらくはさつまいもに近いのだろう、鼻をくすぐるような、優しくも甘そうな香り。これは……食わねば! 期待の目が、包帯男さんにむく
■否支中 活路 > 「ヒシナカや。ま、余計なことしたからな」
やれやれ、と促すように歩き出した。
一応ぼったくられそうなレムニスを多少不憫に思いはしたとはいえ、
かといって明確に助けることもしなかったなら、『余計なこと』が最も近い答えだろう。
そしていくらか妙な相模原の反応に得心する。
酔っているのか、と。
酩酊のことか、陶酔のことかは、今は置こう。
ともあれ、レムニスの姿形でこの辺りに慣れていないのならば最近来たのか。
屋台の店主の方へ手で挨拶しながら
「そっちの買い食い旅行者はともあれ、お嬢ちゃん異邦人街(こっち)は慣れてへんのか?
ああいう店は、モノがわかるようにならんと、あかんで。
あ、三つな」
■レムニス > (孝也の言葉にぱん、と両手を合わせて笑顔を浮かべる)
「それ、素敵ですね!ふふ、まずはお友達から…」
「出会いの切っ掛けとしては効果があったのかもしれませんね?」
(くすくすと楽し気に笑う)
(どうやら甘い物に釣られる悔しさは何処かに吹き飛んでしまったようで)
「否支中さん、ですね。私はレムニス…っていうのは知ってますね」
「お恥ずかしながら…最近此方に転移してきたばかりなんです」
「物珍しくてついつい色んなもの買ってしまって」
(この間も使い道のない異世界の小物を買ってしまってちょっと後悔していたのだ)
(どうやらこの青年はこの街にも慣れているらしい)
(包帯をしているとはいえ、人間とそう変わらないように見える)
「相模原さんは…人間、ですよね」
「否支中さんは随分この街になれてるみたいですけど…異邦人、ではないんです?」
■相模原孝也 > はふー、と息を吐き出したが、若干アルコール臭かった。 どうやらジュースと思って飲んでいたのは、アルコール飲料だったというか、上に浮かんでいた種を噛み砕いでジュースを飲むと、不思議なことが起こってアルコールに変わるという不思議ジュース。
種は最初に噛んだの以外は放置してるので、来れ以上酔っ払うことはないだろう…今のところは。
「この出会いが良いか悪いかは、まあ今後のお付き合いしだいってことで。。スマホかケータイ持ってるなら、アドレス交換しようぜ。友達第一歩。」
レムニスが機嫌を直したようなので、よしここでもう一歩、と踏み込んだ。…暗い気持ちにさせたいわけではなかったので、罪滅ぼし既文でも合った。
「ヒシナカさんな。オレの方は…まあ、相模なり、孝也なり、好きな方で呼んでくれ。
で、ゴチになりまーす。」
ヒシナカさんが3つ注文するのに、両手を合わせてゴチの構え。タダ飯は旨いのだ。実に。
「ああ、そのとおり、人間人間。」
種族について問われれば、そのとおりだと頷いて見せて。
「せっかくいろんなトコから人が着てるなら、ちょっと見てみたくてさ。ついでに食べあさりに来たんだけど……まさか見た目うさぎさんの方が芋売ってるような場所とは思ってなかったぜ…。」
すげえな異世界…。
「ところで、そう言うレムニスは……山羊系?」
ちらっと角を見て聞いてみた。
■否支中 活路 > レムニスと相模原がなんやかやで友人として始められたことに口元を緩める。
来たばかりということなら心細さもあるだろうし、余計な世話も多少の救いにはなったろう。
「あーなるほどなぁ……慣れるまでは学園区の商店街にしといたほうがええと思うで。
相模の言うよーなこともわかるけどな。こっちはあれこれ有り過ぎて大変やし」
頼んだ芋のお菓子を二人に渡して、レムニスの問いに目元を包帯でくるんだ指先で叩く。
「俺もこの世界生まれやで。多少まじりもんやけどな。
ま、ちょいと長いから知っとるだけやわ」
言って芋を一口。
「んんーー……、悪ないな。ま、そういうわけやから。
治安悪いーいうわけやあらへんけど此処も案外何起きるか判らんとこやさかい良い時間で切り上げーよ。
俺ぁ買いもんも終わったし次行くわ」
そうして、道をまた戻って路肩に止めてある白の二輪へ。
■レムニス > 「あ、スマホってー…これですか?」
「あどれす、交換って…どうやるんです?」
(ごそごそと腰のポーチから取り出される真新しい携帯)
(学園に保護されてから支給されたのだが、使い方がイマイチわかっていない)
(電源の入っていないスマホを見て首を傾げている)
「あ、否支中さんもハーフなんです?それじゃ私と同じですね」
「私は山羊じゃなくて、悪魔と人間のハーフなんですよ」
(活路の「まじりもん」という言葉をハーフと解釈したのか)
(勝手にシンパシーを感じつつ、腰から羽根を生やしてみせる)
(蝙蝠のような暗い色の羽根をぱたぱたと動かして、「ね?」と二人に向けて笑顔を向けた)
「あ、ご馳走様でした否支中さん!」
「また何処かでお会いしたら、その時は今回のお礼に私がご馳走させてもらいますので!」
(去っていく否支中へと小さく手を振って見送り)
(その後も、孝也と他愛のない話を続けていたとか)
(ひょんなことで出来た人間の友人との会話を暫し、堪能したとさ)
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から否支中 活路さんが去りました。
■相模原孝也 > 「二人共ハーフってことか。でもまあ、フツーに人間なオレとあんまりかわらねーよなあ。。」
なんて、二人の種族を聞いても、笑って流す。
混じってたり悪魔っ子だったり、この常世島ならいくらでもあるさ、と。驚きが麻痺してた。
「こっちのが目新しくて、色々食べ歩きしたいんだけどなあ。
まあ、魔術喰いだっけ?魔法使い狙いの怖いのが出るって話もあるし。
機会あったら、商店街のオススメ食べ歩きスポット教えてくれー。」
などと、どうやら街の色々に詳しいらしいヒシナカさんを、片手で拝んでから、芋を受け取った。
一口、パクリ。ほんのりと塩味を聞かせた、ハッシュポテトに近い味。しかし使われている材料じたいに甘みがあるのか、噛めば噛むほど甘みがにじみ出てくる。
程々に噛み締めたところで、ジュースを口に流し込む。さっぱりとした味付けと、喉を滑り落ちる冷たい感覚…これは…たまらない…!
「っとと。ああ、アドレス交換は、ちょっと貸してみ。」
電源入ってない様子に苦笑してから、簡単に操作を教えて、レムニスのスマホに自分のアドレスを登録。
ここのボタンを押すと通話、ココを押すとメールが出せるよ、とか。簡易説明をしておく。慣れてない奴には使いづらいのが、スマホの罠に違いない。
「ま、困ったことが会った、ってくらいでも連絡シてくれていいぜ。……レムノス、かなり大変じゃないかと思うし。」
大丈夫か?と、演技めかした調子で告げてみせた。
「うーす、忠告承りました。 薄暗いところと、薄暗い時間帯に気をつけて戻りますよ。
芋、ゴチっした!」
ありがとう、と礼を告げれば、二輪に向かう姿を見送り、
レムノス相手には、せっかく買うならこのへんも面白いんじゃね?とスマホで検索した、学生通りで骨董品の雑貨を扱ってる店の場所を教えてみたりとか。そんな会話を楽しんでいたとさ。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から相模原孝也さんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からレムニスさんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に服部ローニャさんが現れました。
■服部ローニャ > 《SHINOBI》
それは常世を忍ぶ存在。
《SHINOBI》
それはカッコ良くて素早い
《SHINOBI》
それは常世のどこかに存在している。
学校が終わって辛い昼が終わり、日が暮れ始める頃のローニャは《SHINOBI》ように身軽に街を駆け回る…訳ではなく、制服姿のままで街灯の上で待機している
どうやら、誰か知り合った友人との待ち合わせのようだが、その友人はまだここには来ていないようだ
『《SHINOBI》の手がかりがここにある…この店の中に、《SHINOBI》の言葉が眠っている!』
らしい、あくまで噂話し程度だが、その店には《ニンジャ》がいるらしい。
その時に一緒に教室にいた知り合いを誘った所良い返事を貰って今に至るのだ
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にイヴェットさんが現れました。
■イヴェット > ぱたぱたと異邦人街の大通りを駆けてくる一人の少女。
綺麗に腰まで伸ばした金糸のようなロングヘアに、桃色のキャスケット帽から覗くエルフ耳にヘリオトロープの瞳。
はあはあと息を切らしながら、其の待ち合わせ場所に駆けてくる。
「あの、ローニャ、さんっ」
街頭の上で彼女を待っていた≪SHINOBI≫───ローニャに声を掛ければ、申し訳なさそうにキャスケット帽の鍔を持ち上げた。
顔を暮れる夕日のように朱く染めて、肩で息をしながら、ひとつ。
「お待たせ、しちゃいましたか」
か細い声が大通りにぽつり、零れる。
初めて友達と遊ぶことになった彼女の、初めての待ち合わせに遅れてしまった。
おずおずと、其の待たせてしまった友人を見上げた。
■服部ローニャ > 夜が近くなるにつれてローニャの視力は良くなり始める。
それもあってか街灯の上であってもいつもの昼とは違う、ぼやけた世界から異邦人街の綺羅びやかではないが、落ち着いた風景が良く見える。
そんな視界の端に待ち合わせ場所に指定しておいたところに走ってくる
特徴的な耳を持っている友人イヴェットが現れると、梟の少女は肩を揺らして息をしている少女の1mもない、目の前に着地して一言
「拙者が速く着すぎただけである故、イヴ殿が気にする事はないぞ」
梟の少女はイヴが走ってまでこの場所に来てくれた事が嬉しいのか、イヴに微笑みかける。
「して、イヴ殿」
表情は一変し真剣の表情になって此度の本題に移る
「この今丁度目の前にある店に、《SHINOBI》の手がかりがあるという噂を耳にしての
どんなものかは知らぬが、それをこの目で、耳で確かめねばこのローニャ、気が収まらぬのだ」
ジッと異邦人街の商店街にある電気製品店《Gate Of Arrow》の看板をジッと見る
「楽しみじゃのう…イヴ殿も見つければ《SHINOBI》になれるやもしれぬ。是非とも共に探そうぞ?」
イヴに向かって目を輝かせながらスッと手を差し出す。
それを気にせずに中に入ってもいいし、一緒に手を繋いで店に入ってもいい。
梟の少女は特にそれを気にする事はないだろう
■イヴェット > 夜に生きる《SHINOBI》を愛するローニャの其の視力を知ってか知らぬか、彼女はぶんぶんと大きく頭の上で手を振る。
学生街のように夜は静かでもなく、歓楽街のような不夜城でもなく。
此れまた落第街のように深い深い闇が包むわけでもない。
常世島の中でも一際異彩を放つ此の異邦人街に、彼女たち異邦人は住まう。
とん、と梟特有の軽快な身のこなしで、彼女はイヴェットの目の前に降りたつ。
彼女が梟との混血だと知るイヴェットでも其の身体能力に半ば驚きを隠せなかった。
笑顔と彼女の雰囲気が相まって、イヴェットの緊張も幾らか安まる。
冷徹なイメージのあった梟だが、彼女は其れとは大きく違う。故にイヴェットが気を許すには十分なものだった。
「ええと、イヴはあんまりよく、わからないですけど。
ローニャさんが行くのなら、イヴもついていきますよ──
だって、友達ですから」
にこり、と小さく笑みを浮かべる。
彼女は《SHINOBI》よりも、目の前の友人が何を追い求め、何を探すのかが気になった。
すっと手を差し出されれば、遠慮がちに小さく其の手を握る。
恥ずかしそうに頬を染め乍ら、二人はゆっくりと店内に、未だ見ぬ世界に足を踏み入れる。
■服部ローニャ > 「うむ!拙者とイヴ殿は盟友であるからな。
その、うむ。良ければ後々拙者の《SHINOBI》というものについて教えよう。
その方が、拙者の目指している物の分かるじゃろうて」
良く分からない、と言われるとズッコケそうになるが、そういえばしっかりと教えてなかったな、ということを思い出す。
一人走りしてしまうのは良くない、と思いながらもどうしても思考が先に進んでしまうのだ
これは今後の《SHINOBI》としての課題だろう…こみゅにけーしょんは難しい
「うむ、ではいざゆかん!《SHINOBI》を探し求め……」
まだ見ぬ世界へ存在する《SHINOBI》の知識を求めて自動で開く扉の向こうには
――物理的に眩しい世界で、梟の少女を弱らせるには十分な光であった。
「ダメ、ダメ、無理。眩しい。」
梟の少女はイヴを先頭にするかのように背中に回りこみ、光を直視しないように立ちまわる
先程の口調も消え去り、そこにあるのはまるで引き篭もりの少女のような台詞が残った
■イヴェット > イヴェットはものを知らない。
此の常世島に来た当初は自分の世界のことしか知らずに、随分と生活に苦労した。
其れでも大体ひと月程度此の学園で暮らしていくうちに、徐々に慣れてはきたものの未だに様々なところで苦労することが多い。
故に、彼女はローニャにひどく憧れていたし、また羨ましく思っていた。
同じ異邦人でありながらも自分の知識欲に従順で、また活動力のある彼女が。
自分と正反対である友人が、イヴェットは好きだった。
「ええ、是非教えてください。
イヴは、知らないことが多いですから。
ローニャさんの大好きなものがあるのなら、イヴも好きになりたいです」
彼女が意気揚々と店内に踏み込──むかと思いきや。
自分を盾に後ろ手に回り込んだ。
一瞬彼女には珍しく面食らったような表情を浮かべるも、困ったように目を細めて笑った。
「ゆっくりいきましょ、ローニャさん」
くすくすと小さく笑いながら、ようやく店内へと足を踏み入れる。
梟の少女にとっては眩しい光も、ハーフメロウの彼女にとっては特に問題にもならない。
助け合い。初めて異邦人街で出会った侍の少年を思い出しながら、彼女はまたふんわりと柔和な笑みを浮かべた。
■服部ローニャ > 「かくいうイヴ殿も知識欲は持っておるでな。
その調子でこの世界を共に学んで、共に好きになって行こうぞ?」
それは楽観的なのか、何か意味がある言葉なのか、異邦人にとってはこの常世島に迷い込んだという人物が多い。
しかし、梟の少女は望んで世界を移動してこの常世島に現れた。
他の異邦人とくらべて梟の少女は―――恵まれているのかもしれない
「う、うむ…一先ずはこの眩しさに慣れねばな
すまぬが、イヴ殿、暫く拙者に影をくれぬか…」
ゆっくりいこう、という言葉に安心感を抱きつつもこのままではいかん、というばかりに影の外から出る、戻るを何回か繰り返す
こういう時に役に立つのは《SHINOBI》の教えである。一つ、梟の少女は教えを思い出す
《SHINOBI》の教えの一つ、【人の影に隠れるは《SHINOBI》であらず】
やはり手遅れたであった
「しかし、この様な場所に《SHINOBI》に関する物がここにあるのであろうか…
拙者不安になってきたぞ」
多少光に慣れてきたのか、イヴの背中から現れて手で目を守るように影を作って先へ進んでいく。
ここは、扇風機売り場のようだが……
「ぬおぉぉぉぉ!カマイタチの術ぞ!早速巡りあえてしまった!」
先程弱っていた様子から一変し、よくいる興奮している少女と何ら変わりない様子を見せている
■イヴェット > 「はい、がんばります」
固い口調ではあるものの、他の人と話すよりもずっと気さくな口ぶり。
間の数も、ずっとずっと少ない。
彼女はそんな梟の少女と同じく迷い込んだわけではないが、細かいところが違う。
梟の少女が望んで来たのとは対照的に、イヴェットは元の世界から留学生として、半ば無理矢理足を踏み入れさせられたのだ。
故にはじめは怖くて、元の世界に帰りたくて仕方がなかったが今は。
「大丈夫です、イヴの影はそんなに大きくはないけれど。
少しくらいローニャさんのお手伝いはできますから」
今は──此処に来れてよかったと。
心から思える。沢山の出逢いと共に沢山の知識を得た。
そしてイヴェットは、故郷でも手に入れられなかった沢山の学友を得た。
親切にしてくれた教師も、ヨキ教諭が初めてであった。
そんな思案を他所に、梟の少女は扇風機の前で大はしゃぎをしている。
「ええと。此れがローニャさんの云う《SHINOBI》の術なのですか……?
か、カマイタチ……?」
興奮する少女に若干の困惑を覚え乍らも、彼女も扇風機に近付く。
「……涼しいけど、喉乾いちゃいそう」
歌を歌う人魚にとって、乾燥は一番の敵だった。
■服部ローニャ > 「実はイヴ殿は拙者より身長が大きい故、隠れやすいのだ…多少ではあるがな」
《SHINOBI》が影に隠れるのは普通のことではあるのだが、人の影に隠れるのは如何なものなのだろう。
今もう、外に出ているが、梟の少女は誰も居ないような場所でこっそり反省しているかもしれない
ただ、今はそんな事は関係無いとばかりに、イヴの思考さえも吹き飛ばすようなそんな興奮した声色で解説を始める
「カマイタチの術は、その風に当たると切り刻まれてしまうというなんとも恐ろしい術なのだ」
ブーン、という音を立てて涼しさを実演している扇風機にとっても電気屋にとってもとんだ営業妨害であるが、
そんなこともお構い無しに梟の少女は扇風機に近づいて指を構える
「み、見ておれイヴ殿…い、今拙者がこのカマイタチの術に指を入れる故、その術の恐ろしさ見てみるが良い…」
梟の少女本人も恐ろしさを知っているのか、恐る恐る、夏休みの少年が扇風機起動中の本体に指を突っ込もうとするかのようなそんな動作。
そして、梟の少女は指を切り刻まれる事はなかったのだが、制服の袖からはみ出ている羽が、扇風機の風向きの方向へ吹き飛ばされる
「うあおぁぁぁっ!?み、みたかイヴ殿!これがカマイタチの術の怖さぞ!」
指を斬られなくてよかったな、と思う反面腕から生えた羽が吹き飛ばされたとなると痛い。髪の毛引っ張られるぐらいに痛い
しかし《SHINOBI》は痛みを気にしてはならぬ。我慢ガマン
■イヴェット > 「あんまり変わらないですけどね」、と小さく呟く。
身長は自分の方が高いのに、こうして自分だけでは来ないような店に手を引いてくれる彼女は何処か、大きく見えた。
「ええと、イヴの髪、切れちゃうんですか……?」
焦燥したような表情を浮かべて、思い切り扇風機から距離を取る。
髪が切れていないだろうか、と大事そうにピンクゴールドの長い髪をぽんぽんと叩いて確認する。
切れていない。
ふう、と安堵の溜息を吐いた。
「あ、あの、ローニャさん、危ないですっ……!」
止まることはないと解ったうえで引き留める。
彼女のか細い声は、扇風機の音で掻き消された。
心配そうにローニャを見遣りながら、其の一部始終を見守る。
「───ひゃあ!?」
珍しく、大きな声が出る。
明らかに営業妨害だった。店員からの目が痛い。
顔を真っ赤にしながらキャスケット帽の鍔を深々と引いた。
「だ、大丈夫ですか、ローニャさん」
■服部ローニャ > 「下手すればイヴ殿の髪どころか、服とかも切れてしまうのだ…」
実際に服が切れる、というものには梟の少女は羨ましい物があったりする。
ボロボロの服、至る所から流れ出る朱い鮮血―――これこそ梟の少女の中の《戦うSHINOBI》図である
「だ、大丈夫…拙者はこの程度では何の動じぬぞ。ふははは!」
高笑いを上げるが、それは痛みを誤魔化す笑いであるし、そもそも店内で高笑いをするなって親に……少女は言われなかったようだ
「しかし、この道は進めぬ。別の道を行こうぞイヴ殿」
梟の少女は優しい力でイヴの手を取って先へ進もうとする。
そもそも梟の少女は脚の力だけ強いのであって、手や腕の力なぞその辺の少女と同レベルである為、実は攻撃方面は弱かったりするのだ
梟の少女たちが先へ進んでいくとまっさーじちぇあ、と書かれたエリアにたどり着く。
どうやら椅子らしいが…
「椅子、椅子であるか…座ってみぬか?イヴ殿」
そんな疑問を投げかける前に梟の少女はマッサージチェアと見合わないようなサイズ差を見せつけるかのように座っている
■イヴェット > ローニャの話に耳を傾ければ、イヴェットの《SHINOBI》像も随分と歪んでしまう。
髪どころか服まで切れてしまう。
そんな《SHINOBI》に彼女が憧れているというなら、如何にかして危ないことはさせないようにしなくちゃ、と見当違いの思案を重ねながら。
「あ、大丈夫なら、いいんですけど──」
危ないことはしないでください、と云いかけて、やめる。
彼女は屹度此れが楽しくて仕方ないのだろう。
そして、《SHINOBI》が大好きなのだろう。
ならば、本当に危なくなったら止めればいい、と。
高笑いをぼんやりと眺めながら、小さく口元を吊り上げた。
「はい、ローニャさん」
肯定。
彼女は基本、誰かの言うことを否定することはない。
或る意味誰かへの依存であり、自分に自信のない彼女にとって、ローニャは非常に相性が良かった。
はっきりとした意見を持ち、明るい彼女は自分を引っ張ってくれるから。
ゆっくりと其の手に轢かれて、また違う場所へとたどり着く。
「ふ、普通の椅子じゃあないんですか……?」
そうひとつ返して、ローニャが座ったのを見遣れば彼女もぽすりとマッサージチェアに座る。
ふかっとして気持ちはいいものの、何処か角ばった印象を受ける椅子。
不思議そうな表情を浮かべ乍ら、ローニャの顔をじいっと見つめた。
■服部ローニャ > 「普通の椅子のようだが…あいや待たれよ。この椅子はただの椅子ではな―――」
それを最後に梟の少女は意識を途切れる。
楽に座れる姿勢、そしてなによりフカフカなクッション。
梟の少女を墜とすには十分な材料であった。
これはただの椅子ではない《フカフカ椅子》(ローニャ命名)である。
言わば、フカフカベッドに並ぶ神器の一つ。
これがあれば快眠間違い無し!の商売文句を言われても納得するだろう、実際にそこで快眠している梟の少女がいるのだから
梟の少女はほぅ~と梟らしい寝息を立てている。
それは朝からの授業で疲れた、少女の姿で、《SHINOBI》であるまじき無防備な姿であった
マッサージチェアは一つ空いていれば、少し詰めれば同じマッサージチェアに座る事も出来る。
それだけこのマッサージチェアの包容力は強いのだ
■イヴェット > 「────ローニャさん?」
寝息を立て乍らすやすやと心地よさそうにしている少女を見遣れば、困ったように腕を組んだ。
すくりと立ち上がり、顔を徐に近づけてみるも起きる気配はない。
果たして、此れを起こすか否か。
暫しの逡巡の後、彼女は諦めたようにくすっと笑ってローニャの横にぽふんと座り込む。
彼女が寝てしまうのも頷ける、実にフカフカなクッション。
軽くローニャの肩に頭を預けて、また彼女も眠りの世界に堕ちていくのだった。
■服部ローニャ > 数秒、数分、数十分。そして数時間程経っただろうか、睡眠というものはあっという間に時間を奪っていく。
そしてタイムリミットが訪れる――――
閉店時刻、恐らく21時か22時ころだろう。閉店業務をしている所にガタイの良い店長に二人の少女の寝所を見つけてしまう。
その店長は思い出す―――先程、扇風機で騒いでいた二人組だということを
そのガタイの良い店長は遠慮無しに片手でイヴを片手でローニャを掴み、店の外へ追い出す
勿論店の外へ追い出されれば地面にぶつかれば目が覚める。
後々梟の少女はあの電気製品店についてこう語る
「あの店怖い」、と
ただそれでも梟の少女は楽しかった。誰かと《SHINOBI》を分かち合う事が。
ニンポウを知り合うのが。
ただ今回の一番の誤算は新しい神器《フカフカチェア》がその店にあったということだったとかなんとか―――
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から服部ローニャさんが去りました。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からイヴェットさんが去りました。