2016/05/24 のログ
カレリア > 「あらあら……魔石酔いかしら。
純度が高すぎて当てられたわね。」

店の奥からお目当ての物を物色し終えたカレリアが。

「とりあえず出るわ、その様子だともっといたら大変なことになりそうだし
おじさん、涙はツケでお願いするわ」

肩を貸し立ち上がり、強引に店の外へと連れ出す。
できるだけ急いでその店から離れるように……

水月エニィ > 「つ、ツケって、それツケで払えるレベルじゃ――」

 しがみついているのでずるずる と言った感じで強引に外に連れ出された。
 外へ連れ出されてからも、うぷ、と、一瞬口の中が膨らんで、飲み込む。

「うぇ……それヤバイ値段でしょ。ツケなんかにできるの。」

カレリア > 「払えなければ払えるようにするまでよ。」

特に気にしてないといった様子だった、
まぁアテがあるのかないのか真相は定かではないが。

「その調子だと、部屋まで送った方が良さそうね」

水月エニィ >  
「……どうせすぐ慣れる、と言いたいけれど。」

 負傷や不調は日常茶飯事だ。
 少なくともかつてはそうだった。
 
 故に、一人で歩く位の事は出来るが――

「……お願いしようかしら。悪いわね。」

 素直に、頼れるならば頼ることにした。

ご案内:「異邦人街」から水月エニィさんが去りました。
カレリア > 「気にしないで、借りは返す主義なだけだから」

頼られるまま、肩を貸す形で寮への道を歩んでいく。

ご案内:「異邦人街」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「異邦人街」に蕎麦屋さんが現れました。
蕎麦屋 > 時代錯誤な担ぎ屋台に異人の風貌。
周囲より頭二つ程抜け出た長身に風貌とはまるで似つかわしくない割烹着?蕎麦屋の着物?である。

明らかに周囲からは浮いている。目立たない方がおかしい。
治安も悪い落第街と違って、そこから出てしまえばなおさらの事。
とはいえ、気にしていても始まらない。涼やかな風鈴の音を響かせつつ。

「さて、今日は何処に構えましょう?」

少し、脚を伸ばしてみたが。
此方の方は比較的問題はなさそうな様子。
寧ろ早く住民票?とやらを取得すればいいのだろうが、面倒だった。
そもそもが中央まで出るのにも難儀しますし。

蕎麦屋 > 蕎麦を食べさせられるならあとは割とどうでもよい話。
いえまぁ、趣味の充足は気力の充足でもありますし。

「ここいらでいいですか。」

担いでいた屋台を降ろす。かけ蕎麦100円の張り紙。
さくっと付属の簡易机と椅子を組み立て、提灯に火を灯す。

どこでも蕎麦を作れて振る舞える。この担ぎ屋台とかいう装置を考えた人間は間違いなく天才だろう。
どうでもいいことを考えつつ、本日の商い開始。

蕎麦屋 > とはいえ――
何から何まで胡散臭い。しかもかけ蕎麦。100円。
人が寄り付くわけもない。

いや、味に自信はあるんですよ?
でも人が寄り付かないのばかりはどうしようもない。
いいものを作っても流通ルートがなければ売れないのは世の運命。

蕎麦屋 > しかしですね。此処で引いたら蕎麦屋の名が廃る。
何に対して廃るのかは知りませんが。

「とりあえずは、まず一人、でしょうけど。」

一人入れば、切欠になってというのはよくある話で。
しかれども、その一人がまず来ない、そういう話であった。
ちりん、と寂しげに風鈴が一声啼いた。

蕎麦屋 > 「――来ません、か。」

手持無沙汰。
仕方がないので、一玉取り出し、さっと鍋に放り込む。
片手間に器に湯を浴びせ温め、ゆで上がった蕎麦をあげる。
出汁を被せ、刻んだ葱と海苔を添えれば完成。――手慣れた動作である。

「いただきます、と。」

ぱちん、と割り箸を割って、一口すする。
うん、おいしい。おいしいけど、まだ改良の余地はある――
ずずーっと蕎麦をすすりながら考える。

住民票か何か知りませんけど、ささっと取って店を構えた方がいいかも。

蕎麦屋 > 蕎麦をすすり、汁を飲み干す。はふ、と溜息。
器をぽい、と桶に放り込んで。

「ごちそうさまでした。」

今日は駄目な日だ。諦めて帰ることにしよう。
そうとなれば行動も早い。椅子と机を畳み、提灯の火を消して、屋台を担ぐ。

撤収準備完了です。

蕎麦屋 > 「しばらくは相応の場所か、何か考えないといけませんね。」

別に商売としてやっているわけでもない、趣味だし。
客が入らないというならそれはいいのだけど、食べてもらえないのは少し空しい。

そんな心持を代弁するかのよう、涼しく、澄んだ音色を響かせながら。

足は落第街の方向へと向いた。

ご案内:「異邦人街」から蕎麦屋さんが去りました。