2016/12/17 のログ
東雲七生 > 「そういや、もうすぐクリスマスなんだっけ。
 ランニング中もぽつぽるセールとかのポスター見かけたけど。」

宗教施設群方面から聞こえてくる、讃美歌めいた合唱にふとそんな事を思い出す。
あと1週間ほどでクリスマス。正直、何を祝うのか七生には解らないが、お祭りが続くのは好い事だと思う。

ここ異邦人街でも電飾や魔術によるライトイルミネーションがお披露目されることだろう。
夜でも明るいのは、気が向いてふらっと外を走る時に都合がいい。

ご案内:「異邦人街・小公園」にフィアドラさんが現れました。
フィアドラ > 異邦人街はなんとなく落ち着きます。
色々な人がいて、色々なものがあって変わったものばっかりだから
少しくらい変わっているものも気にならないこの街が私はすごく好きでした。

「あれ、東雲さん?」

そんな、街で友達に会うなんてすごく偶然です!
嬉しくなって一気に近づきます!

「東雲さーん!!元気でしたー!?」

そのままの勢いで飛びつこうとか一瞬考えましたが友だちに怪我をさせたら大変なので止めてギリギリで止まりました!

東雲七生 > 「おう?」

名前を呼ばれた気がして振り返る。
馴染のある姿にほんわかと笑みを浮かべると、小さく手を振って。

「よーっす、フィアドラ。久しぶりだなー!
 俺は元気だったり……ん、まあ概ね元気だった!」

フィアドラも元気そうだなー、と笑顔のままベンチから腰を上げる。
割と最近怪我が多かったけれど、まあ治った事だし余計な心配をかけるのも気が引ける。黙っていようと。

フィアドラ > 「久しぶりです、東雲さん!」

最後にあったのはいつだったでしょうか?
結構会ってなかった気がします…。
でも、元気だったなら良かったです!

「あの、あのですね!最近私はこの街を散歩とかしてるんですよ!
 色々なものがあって歩いてるだけでもおもしろいんですよ!
 東雲さんはここで何をしていたんです?もしかしてっ!東雲さんもお散歩ですか!?」

着ている服も歩いたり走ったりするのにちょうど良さそうな服を着ています!
きっと、散歩に違いありません!

東雲七生 > 「あー、俺は……まあ散歩みたいなもんか。
 もっと言えば、軽く日課のランニングをし終えたとこ。」

散歩にしては少しスケールが大きいけれど、日課だしあながち間違いでもない。
へらりと笑みを浮かべたまま頷いて、それから辺りを見回した。

「そうなのか、フィアドラはこの辺に住んでんの?
 俺も今住んでるとこがこの辺りだからさ、よくこの公園に来たりするんだけど。」

フィアドラ一人で歩き回って迷子にならないかだけ、少し心配な七生であった。

フィアドラ > 「なるほど!走った方がいろいろな場所が短い時間で見えますね!
 私も走った方が良いかも…。」

その方が色々な場所が見れてお得です!
気に入ったところがあればあとでゆっくりと見ればいいのです!

「いいえ、私は寮なのでこの辺じゃないですよ。
 この公園にも初めてきました!って東雲さんの家はこのあたりなんですね!
 えーと、あれですか?それともあれですか?」

公園の外にあるカラフルな四角い感じの家を指さして聞きました。
凄く四角くて家っぽくはないですけど…。

「あっ遊びに行ってもいいですか!!」

東雲七生 > 「どっちかと言えば体力付けるのが目的だけど……まあ色々な発見はあるわな。」

少しだけ苦笑しつつも、まあそういう見方もあり、と頷く。
切っ掛けは如何あれ、体を動かすことに肯定的なのは七生自身も喜ばしく思える。

「あ、そうだっけ。
 ……寮からだと結構距離あるだろ?あんまり遅くならないように気を付けるんだぞ。
 あ、いや、ええと……秘密、秘密だっ。」

まさか上半分廃墟です、なんてとてもじゃないが言えない。
ついでに元々人が居た家に転がり込んでの居候暮らしとも言えない。

「流石に遊びに来るのは許可できないなあ……結構治安が危なっかしい所だし。」

フィアドラ > 「走ったら体力って付くんですか!?
 あっ分かりました、鍛えてるんですね!」

なるほど。人間は身体とか動かして鍛えると強くなるらしいのです。
私はあまり、身体が強くなる感じが分からないので羨ましいです。

「はい、でも最近色々な場所に行ってるんで少しくらい平気ですよ!
 えー?秘密ですか?そう言われるともっと気になります!」

そう、今くらいの時間ならまだご飯には全然、間に合うのです。

「私、友だちの家に遊びに行くのってずっと、やってみたかったんですよ!
 …駄目ですか。でも、治安が危ないっていっても東雲さんもそこに住んでるんですよね?
 東雲さんが大丈夫なら私も大丈夫だと思います!それでも、駄目ですか?」

そう、私は人間である東雲さんよりも頑丈なのです!

東雲七生 > 「そうそう、鍛えてるの。
 まあ、最近は鍛えてるっていう感覚ないんだけどさ。」

すっかり生活の一部となっている走り込み。主なルートは屋根の上とか。
身のこなしは既に普通の男子生徒の枠からはみ出しつつあった。

「そっか、でもあんまり遅く帰ったら寮母さんとか怒るんじゃないのか?
 寮、入った事無いから分かんねえんだけどさ。」

寮母さんだか管理人さんだか、今まで遊びに行った寮には居た気がする。
もしかすると居ない寮もあるのかもしれないが、それでもあんまり遅くまで出歩くのは、良くないと思う。ましてや女の子なら尚更だ。

「気持ちはすっげー解るけど……ええと、何て言えば良いかな。
 一緒に住んでる人が居るから、その人が良いよって言ったらね?
 俺一人で生活してるなら、全然遊びに来てくれてもいいんだけどさ。」

それをするなら研究区の本来の七生の部屋の方が良い気もする。
そういえば最近向こうの部屋は掃除にも行ってないな、と思い出して。

フィアドラ > 「多分、大丈夫ですよ!まだ、怒られた事はないので!
 それにもっと遅く帰ってくる人もいます!」

真夜中とかに帰ってくる人もいるのできっと怒られないのだと思います!
それに走って帰ったらそこまで遅くはならないはずです!

「あっ、そうなんですね!てっきり、家に来てほしくないんだと思いました!」

そうでないのなら、安心です!
確かに誰かと一緒に住んでいたら人を勝手に部屋に連れて帰るとかはできないでしょう。

「どんな人と一緒にすんでるんですか?お母さんとかお父さんとですか?」

東雲七生 > 「そ、そうか。なら良いけど。
 ……ああまあ、確かにな。門限とか気にしなさそうな人も居るもんな。」

大いに思い当たる。
深夜徘徊を常にしてそうな寮生の知り合いが。

「……来て欲しくない訳じゃ……いや、否定しきれないな。
 ええと、家族……ってわけじゃないんだ、どんな人かっていうと、綺麗な女の人、としか言い様が無いんだけど。」

それだけだと盛大に誤解されそうだから、上手い事関係を言い表せないかと色々考えて見るものの。
どうにも難しいのでここは誤解も覚悟で言ってみる。

フィアドラ > 「はい!でも、流石に学校に行く時間に帰ってくるのは遅すぎるとおもいました。」

その時間まで何をしていたのでしょうか?
友だちと遊んだりしていたのでしょうか?羨ましいです!

「家族じゃない綺麗な女の人…。じゃあ恋人ですか!
 恋人がいるなんて東雲さん大人です!大人ですね!」

男の人と女の人が一緒に暮らしていて家族じゃないのなんて
それはもう、恋人同士です!カップルです!

「でもそれなら確かに私は遊びにいけませんね…。」

流石に恋人と暮らしている家に遊びに行くのはちょっと良くないです。
いくら、私でも流石にそういうの分かります。漫画とかで見たので!

東雲七生 > 「それは……確かに遅い。」

そんな時間まで何をしてるというのだろう。
健康優良児を地で行く七生は、0時を過ぎる前には眠くて仕方ないというのに。

「ばっ!?……ち、違うの!恋人とかじゃなくって!
 ああでも、上手く言えないんだけど、恋人じゃなくて!」

ああやっぱり誤解をされた。耳まで真っ赤になりながら首を振って訂正する。
一緒に住んでるけど、相手は女の人だけど。
それでも恋人とは違う気がするというか、違うのだ。たぶん。

「その人にちゃんと許可を貰えれば、別にフィアドラは来ても大丈夫だから……」

でも呼ぶならやっぱり研究区に借りてる部屋の方が良いんだろうか。
とはいえ家に呼んだところで特に何もすることが無いのは変わらない気がするけれど。

フィアドラ > 「えー?本当ですかー?
 じゃあ、そういうことにしといてあげます!」

きっと、恋人って言えない事情とかがあるのでしょう!
でも、実際は…キャー!
…まあ、それはともかく…。

「大丈夫なんですか?『この!泥棒猫!』とか言われたりしません?
 あっ、恋人ではないんですね!分かってますよ!私分かってますから!」

特に取るつもりとかはないのですがそんな感じで言われたりするのではないのでしょうか?
いや、隠してるのなら言わないかもしれません。

東雲七生 > 「ほんとーですー!!
 そういうこと、じゃなくて本当にそうなんですー!!」

全く信じて貰えないけどどうしたものか。
ひとえに関係性を上手く言い表せないのが悪いんだ、と責任を何処かへと投げて肩を落とす。

「言われないっての。絶対。
 普通に友達だって言えば解って貰えるでしょ。
 フィアドラ、どー見たって子供だし。」

容姿がと言うよりは、言動が。
だから大丈夫、とよく分からない念押しをしながら七生はうなずく。

フィアドラ > 「大丈夫、大丈夫!分かってます!分かってますよ!
 恋人じゃないんですよねー。」

うんうんと頷いてあげます。
何か分からないけど勝ってる気分です!

「む!東雲さんも結構子供だと思いますよ!
 身長は私より高いですけど!私も頑張ればすぐ伸びますし!
 えーと、他には…えーと…とにかく東雲さんも子供ですー!」

なんだか馬鹿にされてる気がして言い返します!
そう、私が子供なら東雲さんも子供にちがいないのです!

東雲七生 > 「絶対解ってない!!解ってないだろ!!」

ぐぬぬ、と顔を顰めても何か変わるわけでは無く。
これ以上の問答は不毛なので、一度落ち着こうと大きく息を吐いた。

「身長の話じゃないっての。
 何て言うか、こう、全体的に子供っぽいじゃないか。
 全体的に、そう、全部が!」

言い返すならもう少し具体的に言い返せよな、と自分も五十歩百歩なのは棚に上げてしまう。

フィアドラ > 分かってるって無言で頷きます。大人の余裕って感じです!

「そんな事ないです!
 そもそも、子供っぽいって言う方が子供っぽいんですよ!
 最近、『一年前より、お姉さんになったね』って褒められたんですよ!」

身長とかは変わってないのできっと雰囲気が大人っぽくなったのです。

「あと、東雲さんて呼び方だと何となく大人っぽい感じがするので
 七生君て呼びますね!こっちのほうがさんづけよりもしっくりきます!」

そう、この君づけがしっくりくるのは子供っぽい証拠なのです!

東雲七生 > 「へーえ。」

誰に言われたのか知らないけど、お世辞を真に受けてるようじゃ子供だな、って感じの「へーえ。」だった。
きっと言われたこと自体は間違いないのだろう。そこは疑ってるわけじゃない。

「一体どの辺りがお姉さんになったのかとか、聞かなかったんだろ?
 どっからどー見てもちんちくりんじゃないか、お姉さんってのはもっとこう……こう……」

すらっとしてて出るとこ出て引っ込むところ引っ込んでる人の事だ、
……と言おうと思ったけど世の中のお姉さんの中にはそうでないお姉さんもいっぱい居るのだ。だから一概には言い切れない。

「別に呼び方は関係無いだろ!
 それだったらフィアドラだって、何か、フィアちゃんとか。ドラちゃんとか、そっちの方がしっくりくるし!」

ドラちゃんは多分無い。自分で言っててそう思う七生だった。
ヒュドラというよりは、猫型のロボットっぽい。

フィアドラ > 「ちんちくりん!今、ちんちくりんて言いました!
 もう!馬鹿にして!私はなろうと思えばすぐにでも大きくなれるんですよ!なかなか大きくならない七生君とちがって!
 七生君の二倍くらいまでならなれると思います!服が着れなくなるのでやりませんけど!」

多分なろうと思えばなれると思います!
それに、大きい事と大人な事は多分違うのです!

「フィアちゃんて呼び方は可愛いのでそれで呼んでくれてもいいですよ!
 でも確かに呼び方は関係ないかも…。」

そこに気がつくとはなかなかやります!
そんな事を話していると時間はもう晩御飯の時間、お腹もすいてきました。

「えーと、えーと!まあ、今日のところは引き分けにしておきましょう!
 でも、きっと大人になったら私の方がずっと大人になってるので!
 それじゃあ、七生君また今度遊びましょう!」

そう言って手を振ると駅に向かって歩き始めました。

「ああ、楽しかった!」

ご案内:「異邦人街・小公園」からフィアドラさんが去りました。
東雲七生 > 「どんな大きくなる方法を言ってんだよ!
 そうじゃなくて、もっとえっと、こう、もういいよ!!」

流石に言及したらセクハラで訴えられちゃうかもしれない。
それでもどこか的を外した反論に対して何か言わなきゃいけないと思う。思うだけ。

「呼んでる方が恥ずかしいだろ!もう!
 今まで通りフィアドラはフィアドラだよ!

 まったくもう。何が引き分けだよ。別に良いけどさ。
 じゃーな、フィアドラ!また今度な、また今度!」

家に呼んで良いか、帰ったらそれとなく聞いてみよう。
そう思いつつ、駅へと向かう後ろ姿を見送ったのだった。

ご案内:「異邦人街・小公園」から東雲七生さんが去りました。