2015/06/02 のログ
ご案内:「歓楽街」に雪城 氷架さんが現れました。
■雪城 氷架 > 「~♪」
心なしか上機嫌で街を歩く少女
手にはジェラート、ほんのり酸っぱい甘いオレンジ味
今日の異能の授業は少しだけ自信がついた
1日目に厳しい言葉を投げかけた指導員の先生にも褒められた、
自分でも単純だとは思うが、嬉しいものは嬉しい…
そんな学校での出来事を思い返しながら通りを歩く
■雪城 氷架 > 「……と」
立ち止まる
この先は確か落第街だ
散策も程々にしないと、また変なことに巻き込まれる
■雪城 氷架 > 「公安委員会とかも、あのへんまで手がまわらないのかな」
ぼやきつつ踵を返す
学生街と落第街の治安の差が、きっとそれを物語っているよな、
そんなことを思いつつジェラートを口に運ぶ
■雪城 氷架 > 歩いているとベンチを見つけたので、座る。
まだ歓楽街も夜の顔を見せるには少しだけ早い時間、
大通りではなくとも、学生の姿もたまに見かける
「美味いな、今度静佳とか麻美子とも一緒に来よ」
出来たばかりの友達のことを考えつつ、しばし甘味の時間に浸る……
■雪城 氷架 > スプーンを口に咥えながら、鞄から小冊子を取り出す
簡易マップだ
この歓楽街と隣接する異邦人街、それぞれの奥まったエリアが落第街と呼ばれる場所だ
学生は余り近づかないように、と先生にも言われたが、
実際自分の足で歩いてみるとその境界線は非常に曖昧で、
ここから先は落第街です、なんて看板が上がってるわけもなく、先日は迷いこんでしまった
ご案内:「歓楽街」にさいこさんが現れました。
■雪城 氷架 > もちろんスラムと呼ばれる場所は雰囲気からして異質で、
肌でその危なげな空気を感じることはだれでも出来るだろう
「…悪ぃヤツも、異能を持ってるんだよな」
先日のことを思い出す
大きな力を持つらしい公安委員会と風紀委員会、
それらがあるにも関わらず、こういう場所が、悪い言い方をすれば治安維持できていないエリアがある
悪いことをする奴も強いんだ
■さいこ > 「銀行って混むんだねぇ……」
午前の面接の後に内々定を貰い、その際、"身分保証するから銀行行って口座作ってくるように"との指示を受け、銀行をへと足を運んだ帰り。
やや手間取ったが、無事に作る事が出来た。
「ちょっと無理言って、カードローンの方も開いて貰っちゃった。」
これが大きい。審査なしではせいぜい20万が限度だが、それでも当面の銭にはなる。ちゃんと返すけど。
そう思いながらのんびり路を歩いていれば、繁華街へと差し掛かった
。
美味しそうなアイスがあるので、お金を払って一つ買う。今月限定で4つのアイス入りカップが4割引きだったので、これにした。
■雪城 氷架 > 「(終電まではまだあるけどなー)」
空っぽになった容器を近くにあるゴミ箱にシュートして、ベンチに背をもたれる
日が暮れれば此処は大人の街になる
別に大人の街に興味はない
その面白さがわかる年齢でないことは自覚している
■さいこ > 横目を見ればちょっと怪しげな個人営業の中華料理屋が見える。
いや、これ以上の贅沢は敵だ。
そう思い少し歩けば、いつか見た、氷架の顔が目に入る。
「ぁ……この前の。」
■雪城 氷架 > 「んぅ?」
既に用事がなくなったスプーンを口でぷらぷらさせながら、声をかけられた方を見やって…
「あ、お前この間の…えっとー……」
鮮明によみがえる記憶、思わず相手を指差して……
そういえば名前を聞いていなかった気がする
■さいこ > 「さいこ。井戸木さいこ。
……うふふ、こんばんわ。この前はありがとね。」
さっくりと先ほど買ったアイスをとっておいて、空きカップはしまって残す。癖のようなものだ。
■雪城 氷架 > 「さいこっていうのか、私は雪城氷架、氷架でいいよ。……あれから大丈夫だったのか?ひどい怪我だったように見えたぞ」
少なくとも今の彼女は元気そうに見えるが、ついついまじまじと見てしまうのだった
■さいこ > 「じゃ、氷架だね。うふふ、覚えたよぉ。
ん、まだ治りきってないけれど、用事があったから。
それに、あの先生の腕が良かったからねぇ、うふふ。」
服の下にはまだ包帯を巻いているものの、不調な様子はおくびにも出さない。
にしてもなんだが、遠くの方が騒がしい様な。そう思ったものの、気にしない事にした。
■雪城 氷架 > 「あぁ、なら良かった。兄貴は腕だけは確かだからなー」
ふふっと笑って、用済みのスプーンもゴミ箱へシュート
■さいこ > 「兄貴? ……兄妹だったんだ。」
ふと、小首を傾げて眺める。
似てるかなーどうかなーと、改めて確かめる風だ。
■雪城 氷架 > 「ん?あぁ違う違う、昔からの知ってるヤツでさ、そう呼んでるだけなんだよ」
ひらひらと手を振って否定する
たぶんきっと、どこをどうみても似ていない
■さいこ > 「ふぅん。そうなんだ。
うふふ、ちょっと羨ましいかも。そう言う関係って。」
ベンチの背に背中を預け、思案する。
小さい頃からあの先生が、面倒とか見てたのかなー。とか、妄想しつつ。
■雪城 氷架 > 「別にいいもんでもないって、口うるさいし説教するし悪口だって平然と言うし…」
ほんとやんなっちゃうよな、という言葉を動作全体で表現する
もっとも最後に関してはお互い様でもあったりするのだが
■さいこ > 「うふふ、それは大変そうだねぇ。確かに、わたしを拾ってくれるぐらいのおせっかいやさんだもん。」
くすくす、面白そうだなあと言わんばかりに笑みを浮かべた。
■雪城 氷架 > 「ん、じゃあ兄貴のとこに世話になってるのか?……相変わらず聖人君子みたいなことやってんだな……」
少しだけ呆れたように肩を竦めた
と、ふと思い出したように……
「そういやさいこ、あんな治安の悪い場所で一体何やってたんだ?」
戦闘向けの異能を持つ自分ですら一人では絶対行くなと口酸っぱく言われているような場所、
事実、彼女はそこで危険な目に遭っていたのだ
■さいこ > 「うふふ。全く
……ん、そうだねぇ。あの時はちょっと調べ物。学生証が欲しかったから、情報収集にね。もう、要らなくなったけど。」
そう告げるさいこの声は、どこか弾んたものだろう。
■雪城 氷架 > 「へー、てことはもう正式に入島した扱いになってんだ。良かったなー」
屈託なく浮かべた笑みが、それが本心であることを伝える
そんなこんなで歓談していると夕焼けがより一層赤くなっていた、そろそろ日が沈む
「あ、っと…そういや寮に戻るまえにもう少し訓練しておこうと思ってたんだ。
今の時間列車あったっけなァ」
ぱらぱらと小冊子に付随した時刻表をめくる
■さいこ > 「ん、まだだけどね。教師になるつもりだよ。多分、教育実習生みたいな扱いかもしれないけど、うふふ、学園で出会ったら宜しくねぇ?。」
日が沈む、もう少しで夜になるな。そう思って空を見た。
視線を戻し、冊子を見る氷架を見る。
「氷架はこれから訓練なんだ。うふふ、頑張ってねぇ。
……わたしも、頑張らなきゃなあ。」
■雪城 氷架 > 「教師ぃ!?すごいな…もし講義受けることになったら単位のほうは何卒…」
せこい氷架だった
「うん!今日は異能の講義で少し褒められたんだ、モチベーション上がってるうちに色々やっておかないとな!」
答えるその顔はとても明るい
小冊子を閉じて仕舞うと鞄に押し込み、
ベンチから立ち上がって軽くスカートのお尻をはたいた
■さいこ > 「この学園、聞いてみれば教師不足で条件がかなり緩くて、過去も年齢も種族も問わない。
教えるモノとそれが出来る能力さえさえあればいい。だから、大変だけどなんとかなったよぉ、うふふ……
……ん、了解。教えるのは大分類では保険や体育で、
具体的にはいわゆるレンジャーやスカウト技能の講習、狩猟学の辺りになると思うから、気が向いたらおいでねぇ。 」
楽しげに笑って、"しごいてあげる"と付け加えた。
「そっか、異能の制御、かぁ……
……うん、モチベーションは大事。わたしが教師になるまで動けたのもきっとそれだもん。なぁんてねぇ……」
目を細め、言葉を反芻する。
抑える事しか出来ないこの体質を制御できれば、そう思った事は少なくない故に、だろう。
■雪城 氷架 > 「サバイバル?楽しそうだな!次の履修登録の時に見かけたら登録してみるよ」
鞄を肩にかけて、コツンコツンと靴で地面のタイルを叩く
「んじゃ、電車来るみたいだし、またな」
手をひらひらと振って、歓楽街の駅に向けて走り去って行った
ご案内:「歓楽街」から雪城 氷架さんが去りました。
■さいこ > 「うふふ、またねぇ。氷架。」
けらけら笑って、氷架を見送る。
■さいこ > 「ふぅ……」
誰もいなくなったベンチに腰掛けながら、遠くの喧騒を耳に入れる。
さすがに教員目前で揉め事は起こしたくない。ので、危うきには近づかず。でも、
「生徒指導員とかを兼ねてみるのも、いいかなぁ。なぁんて。」
■さいこ > 「……んー。」
少しの間、ぼうっとする。
「うぅん、ずっと余裕のない生活だったからかなぁ。
こうやってのんびりするのも、すごく久しぶりかも。」
■さいこ > 「ふぁ……」
小さな欠伸。
そろそろ行こうか、どうしようか。
ご案内:「歓楽街」につづらさんが現れました。
■つづら > 「あふ、今日も今日とて五月蝿い街ねぇ」
ぽつり、と独り言と共に目に入るは赤ジャージとヘッドフォン。
活発そうな見た目をした、小さな少女。
喧騒を背に、ふらりと歓楽街を歩む。
■さいこ > 「ん……」
まどろみながら、大通りへと目を向ける。
大人が多くなってくるであろう夜間際のこの時間帯で、ジャージ姿の少女は目を引いた。
眠気は少し引いて、なんとなく、見てしまう。
■つづら > 目線に気づけば、小さく笑みを浮かべて手を振る。
大通りを逸れてずいずいと歩み寄る。其れはまるで新しい玩具を見つけたような嬉しそうな笑み。
「こんばんは、眠そうですねぇ?」
「こんなところで意識を手放すと危ないですよ?」
■さいこ > 「ふぁ……うふふ、こんばんわぁ。
ついつい、久々にゆっくりできちゃってねぇ……」
興味深そうに歩み寄る少女に笑みを向ける。
「でもそうだねぇ。危ないねぇ、少し歩いたら落第街だもん。うふふ」
■つづら > 「こんな五月蝿い場所でゆっくり、ってまァ…中々にいいご趣味?」
ボクは大好きだけどねぇ、と呟きつつヘッドフォンを外す。
じいと顔を見れば宝石のような色の違う美しい双眸。少女の興味を引くには十分であった。
「ねェ、綺麗な目してるね。お姉さんのお名前は?」
■さいこ > 「うふふ……あなた意外は誰も意に介さない。
せわしなく動く誰も彼も。だから、静か。なぁんてね。」
アメジストのような紫、エメラルドに劣らぬ翠。
動く眼球は、宝石が生きているのでは錯覚させる。
「……さいこ。井戸木さいこと名乗っているよ。あなたは?」
■つづら > 「あはは、全部聞こえちゃうから仕方ないのかなァ。
でも良かった、群衆は────エキストラの皆さんはこんなに綺麗なお姉さんのことを知らず終いなんだから。あァ勿体ない。一つ得をしたよ」
楽しそうに笑う。まるで幼い頃買って貰った西洋人形。
紡がれる言葉も、表情も、何処か憂いを帯びているようで。
本能的に、面白そうなヒトだ、と感じる。
「さいこさんね、井戸木さいこさん・・・多分覚えた。よろしくね。
ボクは廿楽。趣味は散歩と音楽鑑賞」
■さいこ > 「うふふ。あなたと違ってわたしが綺麗だなんては思わないけれど、
もし奇麗でも、きっと群衆からすればわたしたちがエキストラかもしれないねぇ。」
楽しそうに笑う少女を見れば、つられたように笑ってみる。楽しいものだ。
「廿楽さんだね。うふふ、よろしく。
……全部聞こえちゃう。何が聞こえちゃうのかは分からないけれど、わたしの心も聞こえちゃってるのかなぁ?」
■つづら > 「エキストラだとしても、今この場所においては主役ですから」
自信満々に、何の根拠もなく言い放つ。
「横、座っても?」と問う。
「さァてどうだか。音が聞こえるのかもしれない、はたまた心の声。
心の声が聞こえてたら、さぞかし生きにくいだろうねえ」
おどけたように、また笑う。
■さいこ > 「うふふ、嬉しい事を言ってくれるねぇ。
酒楽なんて、柄じゃないけれど。」
自信がない事を自信げに、転がすような言葉と笑みで返す。
問われれば、"いいよ"、と答える。
「そっか、教えてくれないのは残念かもぉ。
……わたしの体質、教えてあげるから教えてくれない。なぁんてねぇ。」
■つづら > 「ドーモ」
ちょこんと少女は横に座る。
外見通り、足をぱたぱたさせたりと言動は見るからに幼い。
そんな幼い少女は覗き込むようにして双眸をじい、と見つめた。
「体質かァ、そりゃまた面白そうかも?
云って別に困ることでもないしなー。さいこさんの話が面白かったら教えましょ」
■さいこ > 「ドーモ」
なんとなく、挨拶を返してみる。
横から見れば、自分よりも幼さの残る事が、強く印象に残った。
「うふふ、それじゃあつまらない話かなあ。
……周囲に存在するありとあらゆる超常を狂わせる体質。無くすとか消すんじゃなくて、狂わせる。
今はオフにしているけれど、ずっとオフにするのは辛いし、オンとオフ、ハイとロウぐらいしか制御出来ない。
本当は、何かの異能の出来損ないみたいで、それでも成功例、みたいだけど。わたしだって、クローンだし。
基本的に超常を狂わせて最悪しか引き寄せない、そんな体質。……どう、ものすごくつまらなかったかなぁ?」
■つづら > 「あはは、期待以上だ」
初めて耳にする自分以外の異能の話。
御伽噺に耳を傾ける少女のように、目を輝かせる。
「狂わせる、か。とっても面白い。
初めて聞いたよ、そんな異能。何かを生むわけでも何かを壊すわけでもない。実に面白い。
ボクの能力なんてそれに比べれば全く面白くないからちょっとばかり悔しいね」
暫し瞑目して────
■つづら > 「クローンでもなんでもいいじゃない、今此処に居るのは面白い異能のお姉さんなんだから。」
にこりと、年相応な柔らかい笑顔を向けた。
「ボクはねぇ。いろんな人の声が聞こえちゃうの。
音だろうが、心の奥深くだろうが。
ただそれだけなら便利な能力だったんだけど、どうも制御ができないからただ雑音がずっと頭に流れてくるんだ。」
どう、つまらないでしょ?と自慢げに語った。
■さいこ > 「うふふ、人生ぐらいは壊しちゃうかもねぇ……」
とは言え、それが嫌だから、出来るかぎりは抑えているのだ。
そこは、普通の女の子なのである。
「ま、そうかもしれないねぇ。それでもやっぱり、わたしには思う所はあるけれど。
――文字通り、聞こえる、かあ。うふふ、気になる事はあるし、つまらなくはないけどとても大変そうかも。お互いに制御が出来なくて、大変だねぇ……わたしがただのキャンセラーだったら、良かったのに。」
■つづら > 「そのくらい面白い能力だったらどれだけ良かったか、ねェ」
足をぱたぱたさせつつぼやく様は、テストの点数が悪かった子供のよう。
壊すことも生むことも、なにより世界に干渉しづらい能力。
人とも関わりにくい能力を抱えた赤ジャージは退屈そうにベンチの上で自分の無力さに笑った。
「キャンセラーさんが居たらどれだけ楽か。
あ、あとさいこさんは面白かったからおまけでもう一つ。
ボクの本質は聞くだけじゃなくて────"雰囲気"を見れるんだ。
それこそ心の声だけじゃなくって、この物語の本質、とか。自分でもよく解らないけどねェ」
■さいこ > 「探せば居るかもしれないねぇ、キャンセラーさん。
ずっと、と言う訳にはいかないだろうけれど。
でも、何も生み出せなくても壊せなくても、強い力だねぇ。その能力も、もう一つも。」
……要するに"場の流れを掌握する"、かぁ。
鶴の一声、台無しな指摘、キレッキレのお笑い芸人。彼らのように雰囲気を自由自在に操れるなんて、ずっと面白いと思うよぉ、うふふ。」
表情の読めない笑みをみせて、立ち上がる。
「じゃ、わたしはそろそろ行こうかなぁ?
うふふ、楽しかったよぉ?」
■つづら > 「にゃはは、そう言ってもらえばなによりー。
相変わらず好きにはなれないけどねー、なんて」
からからと陽気に笑う。
「そ、どーんな寒いギャグをかまそうが周りは笑ってくれるって訳。
あれェ、若しかしてボクお笑い芸人向いてるっぽいー?
っと、お話付き合ってくれてありがと。ええと、さいこさん。
ボクは大体歓楽街か落第街とか"五月蝿い"場所にいるからまた見かけたら声かけてよねー」
足をぱたぱたさせたまま、屈託のない笑みを浮かべた
■さいこ > 「うん。でもうるさい所が好きなあたり、うふふ……
でも落第街は気をつけた方が良いよぉ? こわーいトロールさんとかがいるみたいだしぃ……」
ちょっとだけ、心配するように。
それでもやっぱり、不思議な笑みを見せて。
「うん、またねぇ? つづらちゃん。」
ご案内:「歓楽街」からさいこさんが去りました。
■つづら > 「楽しかったァ。読めない女の人だなあ…、なんて」
去りゆくさいこをちらりと見遣りつつ、広くなったベンチにごろんと横になる。
「気を付けたほうがいい、かァ。
別に人さえいればなんとでもなるからいいんだけどねェ」
■つづら > 歓楽街の路地裏。
人の波をぼけっと眺めながら空を仰ぐ。
「星も見えないなァ…別に興味もないけれど。」
だるそうに大通りに"耳を傾けた"。
■つづら > 「ア゛ー、さっきが面白かったせいで退屈だ」
さいこと別れて幾分。
赤ジャージは退屈に勝てなかった。横になっていたベンチからすくりと立ち上がると、何処に云うでもなく独り言を漏らす。
「まだ見ぬエキストラの中の主役に、是非是非会ってみたいものねぇ」
歓楽街の人の波に呑みこまれていく。
赤ジャージが"エキストラ"に戻っていく瞬間だった。
ご案内:「歓楽街」からつづらさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に草薙出雲さんが現れました。
草薙出雲 > フー…(タバコを咥え、路肩に寄るように歩いてくる影が一つ、今日は煙草には、蛍火のような明かりが灯っていた)
(猫背で歓楽街を歩く行儀の悪い姿勢、学生に見える自分が煙草を加えて歩く、マナーの悪さは折り紙つきだ、オマケに機嫌もあまり良さそうではない)
あの子は、割と可愛いな………
(通り過ぎる人ごみ、人の顔を観察しながら死んだ魚のような目でつぶやく、今通り過ぎた赤ジャージの子は、かなり可愛い顔だった気がする、85点ぐらい)
まあ、俺が声かけたって人生は上手くいかねえもんだしな……
(中指と人差し指で煙草を口から引き抜くと、濃い紫煙を吐くついでため息を一つ
人生というのは絶妙にパッとしないように出来ている、能力を持って自分が特別だと思っていた時間は終わり
今ではさして珍しくもない住人の一人としてこの島にいる、煙草の燃えさしのように燻っていた
そういや、闘技場というものがあったな…ボーッとした顔で、そんな事を考える、そこなら、何か面白いだろうか…)
草薙出雲 > (半ば程まで吸った煙草の燃えさしを地面にポト、と落とすと、グリグリと靴底で踏み込んで拾って回収、煙草の自販機の隣にある灰皿へと押し込んだ)
さて………今日もする事ねえな……メシでも食って、ゲーセン寄って…
(この見知らぬ土地では、本土とは違いつるむような仲間もいない、胡乱な目つきでプランを立てると)
……つまんねえな………
(と、ここまで考えて大きくため息、能力者や魔術師の楽園と言っても、万人にそうであるとは限らない
自分のようなモブだって存在する、世間に溶け込めない異能者の中にも、他人と一緒に新たな関係を築く事を敬遠してしまう輩は、少なからずいる
ポケットに手を入れ、猫背気味に歩き出した、あてどもない散歩だ)
ご案内:「歓楽街」から草薙出雲さんが去りました。
ご案内:「歓楽街メインストリート」に五代 基一郎さんが現れました。
■五代 基一郎 > 『行儀の悪い地区の、これまた行儀の悪いメインストリート
寿司の屋台に座る男一人。これまた行儀悪く片手にゴシップ雑誌を片手にギョク(茶)を啜っている。』
■五代 基一郎 > 『寿司屋台。行儀の悪いこの地区では、まぁそういったお楽しみの間にさっと食えるものが特に人気であり
こうした屋台はよくも悪くもシノギを削る盛況、そして商売戦争であり必然的にレベルは高いものが生き残るわけであり
そんな店であるからして、制服を雑に剥がしたこの男が来ても慣れたもので』
マグロ……いやアナゴ……サバ……
『ゴシップ雑誌を捲りつつ、とりあえずそれらでと雑な返事をする客に文句ひとつ言わず寿司を握るのである』
■五代 基一郎 > 『片手で捲るのはゴシップ雑誌。といっても広報部の非公式的なものである。
五代が見かけた女子生徒の所属している部であるが、彼女のことはさておき学内やこの島のおもしろおかしい情報が書かれている。
正式に出されているものよりも情報の精度はそれなり以下、まさしく噂話程度のものだがそれもまた火のないところには噂はたたない。
どんなものであれ情報は多いに越した事はない。ようは精査する人間の話なのだ。というわけでポケットマネーでこうして都合し購入しているわけである。
一つ残念なことがあるとすれば、表紙にもグラビアにも肌色がないということだ』
■五代 基一郎 > ……ナチョス、タコス……チリビーンズ
『ナチョ・寿司、タコ寿司、チリビーンズはかつて南米で活躍した日系企業スシジェンガがメジャーにした
エスニック寿司である。これがまた雑な味でビールに合うが
一応それらしい服がまだ全てとれたわけではないので、アルコールは頼まず茶で我慢する。
驚くべきことかもしれないが、酢飯とハバネロソースの相性はいい
それがビールとなれば尚更である』
■五代 基一郎 > 『視線をゴシップ雑誌に戻せば。
やれ公安委員会と風紀委員の対立、今目立つファッションセンスがムー大陸から発掘してきたかのような超古典不良学生
そこらを歩き回る神如き存在や七不思議の実体に迫る、だのなんだの適当に書かれている。
ここ最近の目玉はそれ以外にもあるようだが』
■五代 基一郎 > トロ……アボガド……イクラ……
『肉体に著しく変異を引き起こさせる薬物。
先日の落第街大通りから見かけた路地裏の一件。
その真相に近い内容を間近でみていたわけだが』