2015/06/04 のログ
■ウィリー > 「素材の味が死なねえ程度にしときなよ…っと」
赤いジャージが人の波に消えていく。残された薬は、
彼女の言う「種」たりうるものである。
「薄野廿楽か。なかなか可愛かった…なあ兄さn
…うわ、行っちまった!」
去って行った遼に呆然としながら、薬を拾い上げる。
交換条件を提示して、無茶をいい、話を渾し、漁夫の利を得る。
自衛団長の無茶苦茶な話術も存外に役に立ったようだ。
■ウィリー > 「街中に騒ぎが広がる前に」
薬を懐にしまう。次は、このことを知る協力者を得る必要があるだろう。そして、ある程度の戦力(バックボーン)も。
「やってやるか、はは」
――笑顔と共に、右目が、一瞬黄金に輝いた。
月もない暗い路地裏に、冴え冴えと。
ご案内:「歓楽街」からウィリーさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■谷蜂 檻葉 > 段々と歓楽街の綺羅びやかな光が一層輝きを増す時分。
町並みにそぐわない、街の意義と正反対に目立たない服装の少女が紛れ込んでいた。
■谷蜂 檻葉 > 少女は折りたたまれたメモ帳を持って、怪しげな店を眺めては顔を顰めたり真っ赤にしながら、奥へ奥へと進んでいく……。
■谷蜂 檻葉 > やがて、誰にも遮られることなく薬草を煎じたような青臭い匂いが特徴的な店のある一角にまでたどり着くと、そのまま裏路地へと進んでいく。
■谷蜂 檻葉 > 彼女が足を止めたのは『ぐりもわある』と流麗な平仮名で書かれた看板が特徴的な店だった。
路地裏の薄暗い場所であり、一見すればただのボロ屋として無視しそうな造形だったが確かに【開店中】の看板が扉に掛かっている。
ようやく店の前まで辿り着いたが、少女はメモと看板を交互に見るばかり……。
■谷蜂 檻葉 > それもまた暫くの話。
覚悟を決めたのか、キィと小さな音を立てて扉を引くと、奥へと消える。
ご案内:「歓楽街」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に薄野ツヅラさんが現れました。
■薄野ツヅラ > (落第街の路地裏、月は既に空高く)
(狭い路地を歩くは歩むは赤ジャージにヘッドフォン)
(そして小柄な体躯に活発そうなやや釣り目)
(くう、と大きく伸びをする)
───……ふう、
(ヘッドフォンを徐に外す)
(一瞬少女の顔は苦痛に歪むが直ぐにその表情は愉悦となる)
随分と、
(厄介なことになりそうねェ)
(少女が聞くのは街の声)
(少女が見るのは誰の心か)
(冷たい無機質な路地に、少女はしゃがみこむ)
■薄野ツヅラ > あっは、随分ときな臭くなってくるねェ
(独特な笑い声を上げると、少女の頬は自然に緩む)
(愛用のポシェットから携帯端末を取り出す)
(街を大きく呑みこむ二つの組織)
(───公安委員会と風紀委員会、ねェ)
(風紀委員会は、現状少女の中でもトップクラスに興味深い組織の一つ)
(詳細な情報を集めようと画面をどんどんスワイプしていく)
正直ぃ。違法薬物の取り締まりもうちょっと頑張ってくれないと面白くないって云うかぁ───……
(どうでもよさげな呟きは風に乗る)
(路地裏特有の生暖かい風に顔を顰めた)
■薄野ツヅラ > (間延びしたやる気のなさそうな語尾)
(少女の端末に踊る文字は公安委員会)
(正直こっちはなーんか薄気味悪いと云うかぁ。)
(敵に回すなって感じが凄いのよねェ───……)
(暫しの瞑目。少女の意識は吸い込まれるように端末に集中していく)
(常世学園の体制を揺るがすような事件や人物)
あっは、何か起きてるよねぇ
(外したヘッドフォンがポリバケツの上に置かれる。独特な色濃い影を映し出した)
(影を見るや、少女は忌々しげに顔を歪める)
ご案内:「歓楽街」に井戸木さいこさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」に朝霧保健医さんが現れました。
■薄野ツヅラ > (影を操る女の子。あの子も───)
一体何者なのかねぇ。
カリキュラムとか云ってたし、其れこそ体制を揺るがすような人物なのかしらぁ
(呟きは風に乗る)
(誰に云うわけでもない呟きは、生暖かい風に運ばれる)
────…どっちにつくのが面白いかなァ。
其れとも道化を演じるのが得策か────
■井戸木さいこ > 「うふふ、楽しそうだねぇ?」
くすりと笑い、後ろから声を掛ける。
腕には綺麗な買い物袋をひっさげて。
■薄野ツヅラ > (くるりと、緩やかな動作で振り返る)
(目前には見慣れた───と呼ぶには些かまだ少し尚早な色の違う双眸に大きなダイスの髪飾り)
(少女は嬉しそうに笑うと───)
やァ、先生
(楽しげに、口元に三日月を浮かべた)
■朝霧保健医 > ・・・はい~。わかりました~。全ては財団のために、ですよ~。
(ケータイを切る)
さてさて~♪どこから調査しようかしら~
(血塗れの女性は歓楽街をうろついている・・・)
■朝霧保健医 > この辺には特に変な動きは無いみたいね~・・・
やっぱり人通りが多いとおおっぴらに事を起こせないのかしら~?
■井戸木さいこ > 「うふふ。明日からだけどねぇ。」
そう言って、胸の教員証を見せる。
よく分からない笑みを返しつつ。
「基本は保険や体育のアシスタントだけど、
自分の科目としてサバイバル学、レンジャー/スカウト学なんかもやるから講義に来てくれもいいよぉ?
……とかクマの捌き方、興味ない?なぁんてね。」
■薄野ツヅラ > (ンー、声が増えたなあ)
(耳のいい少女は何処かから聞こえてきた声に首を傾げる)
(財団、と云う聞きなれないワードは少女の好奇心を擽った)
(果たしてその声がどこからなのかは少女の能力では知り得なかった)
■朝霧保健医 > ここは特に何も無いみたいね~・・・
他所を当たろうかしら~・・・
ご案内:「歓楽街」から朝霧保健医さんが去りました。
■井戸木さいこ > 「……どうしたのぁ?」
様子に違和感を覚え、周囲を見渡す。
今、なにか赤い物が見えたような。
■薄野ツヅラ > あっは、おめでとうございます───
(教員証をちらと見遣れば笑顔のさいこの写真)
(独特な笑い声を上げながら同様に曖昧に笑う)
クマの捌き方、ねェ……使う機会があれば、かなァ
第一、ボクは学生街にはそうそう居ないからあんまり会うことはないかもしれないゾ☆
(ふふ、と得意げに笑う)
(果たしてその笑みに理由はあったのか、なかったのか)
■薄野ツヅラ > いいえ、なんでも?
多少、"面白そう"なことが聞こえたものだからぁ
(先刻の気配とワード)
(少女は、しっかりと自身の頭に叩き込んだ)
■井戸木さいこ > 「うふふ、ざーんねん。つづらちゃんに来て欲しかったよぉ、なんててねぇ。」
笑ってはいるものの、少々残念そう、しょんもりしている様にも見える。
「で、何見てたの? うふふ……。」
■薄野ツヅラ > 行って意味のあるものだったら行ってるしぃ
(残念でした、と舌を出して笑う)
(其れは年相応の少女の笑みに他ならない)
ンー?
ちょっとばかしきな臭くなってきたから調べもの。
敵も味方もきちんと解ってないと楽しくなくなっちゃうんだゾ☆
(トン)(トン)
(画面を見せることなく端末を叩いた)
■井戸木さいこ > 「ふぅん……」
目の前の端末には公安委員会の文字。
偶然か、はたまたただ好奇か、必然か。
こっそり自身の体質を漏らしつつ、内心で思案する。
(必然だとしたらぁ、耳が速いのだけれどぉ……。)
■薄野ツヅラ > あっは、なんだか何か知ってる風かなァ…?
(カマを掛ける。目の前の真意の掴めない新任教師に笑みを向けたまま口元には人差し指)
(昼間のことを思い出しながら、少女はポシェットから食べ慣れた──本日何本目かになる棒付きキャンディを咥えた)
(あッれ、)
(自身の制御不能の遠隔感応にブレが生じる)
(してやられたな、と少女は唇を噛む)
■井戸木さいこ > うふふ、色々なんかあるみたいな話は聞くからねぇ……
(どうなったかは分からない、読めるかもしれないし、間違って自分の心に作用するかもしれない
あるいは案外、その辺のエキストラに作用するかもしれない。し、声の聞こえ方がおかしくなるかもしれない。
……互いに強かに、水面下での異能の攻防が繰り広げる。
殴り合う、削り合うだけが異能の勝負では、ない。)
うふふ、どうしたの?
■薄野ツヅラ > みたいねェ。
ボクみたいな半端者の、落第街の人間の耳にも入るんだからねぇ
(少女の異能に影響を及ぼす其れは、案外悪くないものだった)
(出力の大幅な上昇。元々制御不能の能力は更に広範囲へ)
(あっは、なにこれ超しんどいんだけどぉ───……)
(普段の数倍もの"声"が少女の頭に直接叩き込まれる)
(情報の海に、少女は溺れる)
(ヘッドフォンに、再び手を伸ばす)
ちょっと持病の癪が酷くてェ
(曖昧に、誤魔化すように嗤った)
■井戸木さいこ > ……それは大変だねぇ。
(彼女のつらそうな様子を見て、自身の体質を抑えこむ。そのくらいの因果関係の判断は出来る。
……正直此処暫く抑えっぱなしだったので、彼女には悪いがちょっと楽だった。)
うふふ、半端者や落第街の方が、案外耳は速いかもしれないよぉ?
そういうのはこう、蛇の道は蛇っていうしぃ……ツヅラちゃんも、気をつけてねぇ。うふふ。
■薄野ツヅラ > あっは──……
(本日幾度目かの笑い声)
(余裕を取り繕う少女の表情が、次第に余裕に戻る)
(狂わせる体質、ねェ…厄介だし余り敵には回したくないけども)
(数秒の間を置いて、少女はまた笑みを浮かべる)
(空高い月が、雲で隠された)
蛇の道は蛇なんて物騒だゾ☆
せめて餅は餅屋、くらいにしておいてほしいなァ
(ちら、と双眸を見つめる)
まァ、ちょこっとだけ大人しくしないといけないけどねぇ。
(誰かのおかげでェ、と)
(溶けきったキャンディの棒を振りながら)
■井戸木さいこ > 「つづらちゃん向けにしてみたんだけどねぇ。
うふふ、そっか。……とりあえず、わたしはそろそろ行くよう?」
キャンディの棒をむしゃぶるつづらをみれば、薄く笑う。
取り繕える様子も見ればもう大丈夫だ、と、判断し。
「じゃ、わたしは行くねぇ。
……うふふ、また会おっか。つづらちゃん。」
■井戸木さいこ > 新しい買い物袋を揺らし、その場を後にするだろう。
ご案内:「歓楽街」から井戸木さいこさんが去りました。
■薄野ツヅラ > はいはあい。
(楽しげに去っていくさいこの背を見送れば手を軽く振る)
(路地でひとり、残された少女は再び端末を手に取り、さかさまのポリバケツに座り込む)
(その様は路地の暗さと赤いジャージと青いバケツの奇妙なコントラストを描いた)
(君は少女に話しかけても良いし、或いは)
■薄野ツヅラ > (案外、喉元過ぎれば)
(さいこの異能。否、特殊体質を初めて正面から浴びた)
(元来制御不能な体質とも云える異能の大幅な効果上昇)
(頭に直接叩き込まれる情報の海)
(少女は、文字通り溺死も目の前に見えていた)
(───…確かにぃ。厄介な能力だけどぉ)
(対策さえ練れば。なんとでもなるであろう)
(少女は、ぼんやりと思案する)
■薄野ツヅラ > (風紀に公安。其れから誰かの云っていた財団)
(三つの組織のことをぼんやり考える)
(財団っていうのが何かはよく知らないけどぉ)
(取り敢えず三すくみなのは間違いなさそうねぇ……)
(少女───薄野廿楽は"面白い"物の味方だ)
(喩え劣勢であろうと、負けが目の前にあろうと)
あッは────……
全部纏めて引っ掻き回せたら最高に楽しいだろうなァ
(徐にすくりと立ち上がると、特徴的な少女は夜の歓楽区に溶けていった)
(土産と云わんばかりに、先日手に入れた違法薬物を数袋、その場に置いた)
ご案内:「歓楽街」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に霜月 零さんが現れました。
■霜月 零 > 「……やっぱうっせーだけってのは合わねぇなあ」
先程騙されてマズいラーメンを食わされた青年は、気分転換に歓楽街に繰り出してみたものの……その喧噪に、寧ろ酔ってしまったようだ
■霜月 零 > 「碁や将棋とかとは言わねーけど、もーちょい静かに遊べるのがいいよな。ガラわりぃの多いし、気分転換で雰囲気に当てられてんじゃ世話ねぇや」
神社辺りでのんびりしてた方がよかったか、と溜息をつきながら、人気のない場所を歩いている。と……
「んお?なんだこりゃ?」
変な袋を発見した。
■霜月 零 > 「あー…?」
数個、小さな袋が落ちている。中身は…粉末か何かのようだ。
「袋に入ってるコナ、ってぇーと…なあ?」
小さな袋に入っている粉なんて、思いつくのは大体一つだ。……つまり、薬物。
「…拾っとくか。明日にでも、テキトーなトコに届けりゃいいだろ」
その場で袋を切り刻む事も考えたが、それをうっかり吸ってしまっても馬鹿らしい。どれほどの依存性があるかはわからないが、うっかりからヤク中になってしまうなど笑い者にもならない。
■霜月 零 > ぱ、ぱ、とそれらを広い、即座に巫術を使って凍結処理。
それぞれを凍結して、カバンにぱぱっと放り込む。これだけコナをダメにしそうな処理をしていれば、まあ変な疑いもかかるまい。
「さて、どこに持っていくかね……」
そんなことを考えながら、その場を後にした。
ご案内:「歓楽街」から霜月 零さんが去りました。