2015/06/14 のログ
ご案内:「雀荘『健康麻雀パイパイさん』」に鈴成静佳さんが現れました。
鈴成静佳 > こんちゃーっす!
(元気よい挨拶とともに雀荘に入ってくる静佳。休日の昼間、ヒマを持て余した時はよく雀荘に通っている彼女であるが、3回めともなればもはや店員には顔なじみだ)
(使用料をレジで支払うと、そのまま一番近くの卓へ着く。面子が揃わないまま、雑談と洒落こんでいたおじさん達にぺこりと一礼する)
えへへ、今日もよろしくお願いします!

鈴成静佳 > (お金やスリルを目的として麻雀をプレイする連中は、歓楽街のもっと奥へ行き、それ用の雀荘やカジノを利用する)
(しかし21世紀初頭から徐々に流行り始めた『健康マージャン』という考え方は、今も根強く残っており、常世島にもそのような「賭け・喫煙禁止」の雀荘は数店舗ある)
(頭を活性化させて老化防止を謳うのが主な宣伝文句だ。そのせいか、客層はやはりご老人が多い。もう少し女性へのアプローチも徹底すればよかったのではないかとは思う)

(静佳は親の(悪)影響で、幼い頃から麻雀にも手を付けている。感電事故によりテレビゲームを遊べなくなったので、代替の趣味を見つける必要があったからだ)
(「若いのに賭けもしないなんて感心だねぇ」「いつもおじいちゃんの相手ありがとねぇ」と、周囲の老人から優しい声がかかるのを、静佳はニコニコしながら謙譲する)
……いやー、やっぱり賭けとか怖いッスからねー。のめり込み過ぎちゃったりとかさー。ゲームはゲームとして遊ぶに限るッスよ!

鈴成静佳 > (とはいえ、麻雀も多分に電化された遊戯である。全自動雀卓を採用していない雀荘はもはや存在しないだろう)
(面子が揃い、全自動雀卓を起動して洗牌を開始する。ガコンガコンと卓がうなりをあげる。静佳は椅子を引き、身体が卓に触れないように細心の注意を払う)
……ん、アタシがラス親ッスね。ラス親好きッスよ!

(フェルト地の卓を割って、牌の山が現れる。静佳は左腕をだらんと垂らしたまま、ゴム手袋をした右手で牌を手元へ運んでいく)
(洗牌が自動であれば、麻雀は完全に片手のみで遊べる遊戯だ。徹底して右手のみを使用することで、イカサマ疑惑がかかるのを避けるのにもつながる。とはいえ静佳の場合は単に家電アレルギーであるためだが)

(「ウチの奥さんがねぇ、昨日ねぇ」「キミもこんなとこでおじいちゃん相手してないで男探したほうがいいよ?」などと雑談も進めつつ、局面も進む)
……アハハ。一応いい男の目星はつけてるんスけどねー。なかなか1つに定められなくてねー。

鈴成静佳 > ロン。親のリーピンドラ1、5800! とりあえず焼き鳥回避ッスね。
(東4局。静佳はパタパタと片手で牌を倒し、上家から点棒を受け取る)

(東場が終わりかけているところで、なんとか放銃もなく2位をキープしている程度)
(静佳は決して麻雀が上手いほうではない。雀荘通いは練習も兼ねているのだ)
……うーん、女子寮でも麻雀とかで遊びたいッスねー。さすがに怒られちゃうかな?

鈴成静佳 > ぎょえー!! それは読めないッスよ!
(オーラスまで2位だった静佳はラス親での挽回に賭けるものの、哀れ、3位のリーチタンヤオ七対子に振り込んでしまう)
……うー、今日もなんかいいとこなさそうッスよ、アタシ……。ちょっと休憩するッス。
(失意のまま席を立つ静佳に、面子のおじいちゃんたちが慰めの声をかけつつ見送る)

(待合スペースの自販機でコーラを買い、ソファに座ってちびちびと飲みつつ、雀荘を見渡す)
……いやー、今日も見事におじいちゃんやおじさんばかりッスね。盛況なのはいいけど。
今どきの若者は麻雀とかしないんスかねー……。

鈴成静佳 > うーん、女子寮で麻雀……。
(ロビーのテーブルで麻雀マットを広げ、囲んでいる図を想像する。年の離れた子も普通にいる女子寮だ。かなり退廃的な図だ)
……無いっスね。せめて部屋でやらなくちゃ。あ、でも氷架ちゃんなら麻雀くらいできるかも? 脱衣麻雀ゲーとかやってそうだし!(勝手な想像)

……男子寮だとやってたりするかなぁ。
今度マジで忍び込んでみようかしら。(むむむ、と額にシワを寄せ、まじめに思案中)

鈴成静佳 > (その後静佳はさらに2半荘ほど臨み、1位も4位も取れないパッとしない戦果のまま雀荘を退散した)
……ま、こんなもんッスね。ビリにならないのが重要! うん!
今度は誰か連れて行きたいッスねー。みんなもっと年長者との会話を重視すべきッスよ。

(…とひとり呟きながら、途中で商店街の玩具店で安物の雀牌セットを購入し、寮へと持ち帰ったという)

ご案内:「雀荘『健康麻雀パイパイさん』」から鈴成静佳さんが去りました。
ご案内:「歓楽街の大通り」にクゥティシスさんが現れました。
ご案内:「歓楽街の大通り」にメアさんが現れました。
クゥティシス > (賑やかな大通りをフラフラと頼りなげに歩く少女が一人)
(楽し気に通りを歩く人々を恨めし気に見つめながら、腹を摩ればくぅくぅと大きな音が鳴る)

「……お腹、空いた」

(けれども、この喧騒の中で彼女の空腹のサインに気づくような人は居ない)
(気づいたとして、彼女に食べ物を分け与えようなどという聖人がどの程度いるものだろうか)
(居たとしても、彼女がそれを受け取るかどうかは別の話だが)

「……こう、人目が多くちゃ……流石に難しいかな」

(通りに並ぶ飲食店から香る匂いに、空腹の虫は一層騒ぎ立てる)
(いつものようにどこかに押し入って、というのもこの人ごみでは難しかろう)

メア > (歓楽街の建物。その屋上に少女は現れる)

...うん...

(テレポートの手応えは上場。最近の練習のおかげで
かなり使いこなせるようになってきた。)

ん..?

(そこでふと、眼下に写る異邦人に気がつきそちらを見る)

クゥティシス > 「……ルルフールの誇り、大事…だけど……」

(ぐ、と拳を握りしめるも、次いで鳴るお腹の音に力も抜けるというもの)
(ルルフールは誇り高き種族。決してその誇りを忘れるなかれと幼いころより教えられてきた)
(けれど―)

「……仕方ない、よね。ごめん、じーちゃん。クゥ、死にたくないもん」

(目に映るのは飲食店の横に備え付けられたゴミ箱。普通の人なら近寄ろうともしないが―)

(空腹の限界なのか、異邦人の少女は自分に向けられる視線に気が付くこともなく、ふらついた足取りでゴミ箱へと向かう)

メア > ....

(薄汚れている少女がゴミ箱に向かう。
そこからこの後起こるであろうことを予想し、
少女の背後にテレポートで現れ。)

お腹、空いてる..の...?

(目の前の少女に声をかける)

ご案内:「歓楽街の大通り」にルフス・ドラコさんが現れました。
クゥティシス > 「―っ!?」
(突如として背後から声をかけられ、総毛立つ)
(耳と尻尾の毛並を逆立たせてその場から思わず飛びのいた)

「だ、誰っ!?な、なに!?クゥ、何もしてない!何もしてないからね!」

(自分はまだゴミ箱には手を出していない。一族の誇りはまだ、汚されていない)
(そんな無意識の罪悪感からか、言い訳染みた言葉が口をついて出た)

メア > うん、何も..してない...

(コクリと頷く。)

貴方...お腹、減って...るの...?
もし、そうなら...何か、一緒に..食べよ...?

ルフス・ドラコ > 薄汚れている少女の後ろに、黒髪の少女が転移術めいたもので現れるのを見ている少女が居た。
山奥の遺跡から門を通ってこの学園についたばかり、ひとまず宿でも取ろうかと人里の方に出てきたところであり、生憎と人心地のつかなさでいえば人後に落ちない様子。
ましてや、明確に言葉にされてしまえば他に言いようもない。
……人のものとは思えないような、大きな腹の音がした。
「……お腹、空いてそうですね」
ひとまず他人事とした。

メア > ん....?

(背後からなんだか物凄い音がして振り返る。)

あれ..?

(振り返れば人通りが有り特に異常は無い。
自分が聞いた音に首を傾げながら異邦人の少女の方へ
振り返る)

クゥティシス > 「っ、いきなり、そんな―」

(少女の問いに答えに窮する)
(普段なら一蹴するところであるが、そうする余裕が無い程度には空腹であるようで)
(それでも―)

「で、でも…やだ。やだっ!ニンゲンは信用出来ない。ニンゲンは…悪い奴だから。
 クゥを騙して、また嫌な奴のところに売り払うつもりなんだ!」

(彼女の心に縛りついた鎖は解けることはない)
(うぅ、と獣の唸り声をあげながら黒服の少女を睨み付ける)

ルフス・ドラコ > 「…! いいですねご飯、ご相伴に与りたいところです」
そして間髪入れずに便乗した。
人通りから染み出すようにして少女たちに近寄る歩法は多分こういう用途ではないが本人は構わない。

機を見るに敏。何事にも先達のほしいもの。
彼女の意図は明確にもう一度鳴った腹の音が示していた。

メア > ...売ったり、なんて..しないよ...

(売り払う、そう聞いて少女がどんな目にあってきたのか察した)

ただ、一緒に...ご飯、食べたい..だけ...

(そう言って手を差し出しそこす。そこで後ろから聞こえた声の方を向き)

貴方..も...?

(首を傾げ女性を見る、そして聞こえてきた異音に先ほどの
音の正体はこの女性だと確信した)

ルフス・ドラコ > 「そうそう、ちょうどいいんじゃないですか?」
ケモノ少女の言葉に小首を傾げる少女にはなにか思いついたところがあり。
黒髪の少女とケモノ少女を交互にみながら、提案してみせた。
「信用を得るには同じものを食べるに限る、と思いますよ。」
自分の空腹を満たすために、思考が動き始める。

クゥティシス > 「っ……また、ニンゲン…!」

(人ごみの中からこちらに歩み寄るもう一人の女性を見れば喉から漏れる唸り声が大きくなる)
(彼女たちの思惑がどうあれ、空腹の相手に施しを行うだなんて聖人染みた行為を信用するには、クゥティシスが辿った道程は荒れ過ぎていた)

「クゥと一緒に、ごはんたべて…貴女に得なんか、無いでしょ?
 ニンゲンは自分が得することしか考えてないんだ。
 だから…クゥと一緒にごはん食べるだけ、なんて…嘘に決まってる!」

(変わらず唸り声を漏らしながら一歩、後ずさる)
(見知らぬ人間二人に囲まれ、どうやら相当警戒しているようだ)

メア > 私も、ご飯...まだ、だから..一緒にって...思った、だけ..

(警戒されているのを見てそう告げる。)

どうせ、食べる..なら...誰かと、一緒の..方が...
美味しい...

(同情や憐れみがなかったといえば嘘になる。
それに目の前でゴミに手を付けようとする彼女を
放っておくことは自分にはできなかった)

ルフス・ドラコ > (得することしか考えていない…いい読みされてしまいましたね)
(とはいえごはん食べられたら得なんですが)

ルフスの身も蓋もない思考は顔には出ない。
だが、何を考えていないのかわからないわけがない、リラックスした動き、弛緩した雰囲気、
そういったものを読み取るにはもしかすると、この少女は下を向いて生きてきすぎたんじゃないか、とルフスは思う。

なにより、ごはん食べることに得がないと思う人間はかつての世界の焼け野原で見た覚えが有った。

「それは違います。ごはんを食べて得が無いわけ無いでしょう」
「温かくて、美味しいものを食べる気持ちが思い出せないわけじゃ、ないでしょう。貴方も」

クゥティシス > (投げかけられる言葉はとても暖かいもの)
(誰かと一緒の食事が美味しくないわけがない。それを知らない程、人の温もりを知らぬわけではない)
(クゥティシスとて、此方の世界に転移するまでは家族と、友人と共に食事をとることなど日常であった)
(その暖かみを、思い出せと問いかけられる)

「それ、は……そう、だけど」

(戸惑う。他者と食卓を囲む喜びなど、ニンゲンには無いと思っていたから)
(その喜びを共有しようと問いかけられ、言葉に詰まった)
(言葉に詰まったところに三度大きく腹の虫が鳴く)

「―で、でもっ!お前らを信用するわけじゃ、ないからな!」
「何処か連れてかれるのは、いやだ。此処で…ここで食べる」

(背に腹は代えられぬということを身をもって痛感している)
(彼女なりの、最大の妥協案だった)

メア > ここで?

(首を傾げる。信用されていないのは仕方がないが、
ここで食べると言われてもまず食べ物がない。)

どう、やって..?

ルフス・ドラコ > 「なるほど、ここで、ですね」

とりあえず、自慢げな雰囲気があふれる。口角が少し上がっているから相当だ。

「温かいものを屋外で食べることが出来る」
「そう、この世界でなら、簡単な事ですが」

結構な年月を経て、ついさっき世界に帰還した割にとんでもない自信を見せる。

ルフス・ドラコ > (言いつつ、コンビニでもないかなーとあたりをきょろきょろと見た)
(繁華街にコンビニがない世界になっているとすればなんだったら来る世界を間違えた可能性さえ有る)

メア > (よく見れば周りにはコンビニ、そしてテイクアウトの
できるファーストフード店がそこかしこにある。)

クゥティシス > 「…さっきから、歩いてるニンゲンが何か食べてる。そういうの、手に入れられるとこがあるんでしょ?」
「だったら…そういうのの方が、いい」

(黒髪の少女の問いにそう答える)
(街行く人々の中には、露店で買った物を手に歩いている人もいる)
(どうやらそういった物ならここで食べられると、そう思ったようだ)

「…他に、何かあるならそれでもいいけど」
「ど、どっちにしろクゥとご飯食べたいなら早くしてよ!ごはん食べないなら、クゥ別のとこで獲物獲るからね!」

(合間になった腹の虫の鳴き声をごまかすかのように強い口調で言う)
(強がってはいるがどうにも締まらない)

メア > ん、分かった...

(持ち歩いて食べられるもの、正直そんなものでは
足りないと思っていたのだが少女がそれを望めば
色々な物を買いに露店に向かう)

ちょっと、待ってて....

ルフス・ドラコ > 「ああいうものが手軽に食べられるのも、いいところです。」
「ニンゲンは欲しいものを手に入れることを考える分には一流ですから。」

「気をつけてください、人通りが多いですし、周りを見ていない人も多いので」
黒髪の少女が歩いて行くのを見ていると、さすがに少し心配になったが、ケモノ少女のそばを離れなかった。

これは別に監視してるとかではなく、懐に何もないからである。

クゥティシス > 「………」

(メアがその場を離れれば、無言の気まずい空気が二人の間に流れる)
(居心地の悪さに思わず尻尾も垂れ下がるというものだ)

「……あ、あんま近寄るなよな。クゥ、ごはん食べたらどっかいくからな」

(気まずい空気を振り払うように、一歩ルフスから離れる)

メア > ん、ぅ...

(少しして、両手にたくさんの食べ物の入った袋を持って帰ってきた。
ケバブにたこ焼きにホットドッグととりあえず目についたものを色々。)

お、重い...

(袋を持つ手が震えている)

ルフス・ドラコ > 少し、ぼんやりと考えていた。
そういえば自分はどうして通り過ぎればいいものを、こんなところで
見知らぬ少女にたかってまで、ご飯を、食べようとしているのだろうと。
なにも、偉そうに言ってみたところで、暖かな食事を忘れていたのは自分もそうなんじゃないか、と。

と…思ったところで離れるケモノ少女をみると、取るべき行動はひとつに思えた。

「ご飯を食べ終わったらどこかに行くことと、近寄っちゃいけないことは特に関係ないじゃないですか?」

突っ立っているのも何だし、ちょうど座り込めそうな、何かの建物の前のスペースを指した。
ついでにいえば、その方向は黒髪の少女が戻ってくる方向でも有る。

クゥティシス > 「う、うるさい!ニンゲンとあんまり近寄りたくないだけだ!」
(ルフスのもっともな指摘に犬歯を見せながら唸る)
(半ば照れ隠しなのは本人も無自覚なところである)


「―!」

(黒髪の少女の姿を見れば走り寄る)
(決して少女が重そうにしているからというわけではなく)
(単に少女が持っている食べ物に惹かれたからであるが―)

「た、食べ物いっぱい…!!これ、毒とか…入ってないよね?食べても…大丈夫だよな…?」

(メアからいくつか袋を半ば奪い取るように手にすると、ホットドッグを取り出して匂いを嗅いでみる)

ルフス・ドラコ > 歓楽街にあっても、夜は閉まる店も当然有る。横文字の店名からは特に判別できないが、おそらく服屋か何かではないか。
ショウウィンドウにシャッターが閉まっているくらいのスペースだから、そう思うだけなのだが。

「ほら、あんなに大変そうで、重そうだと思いませんか。私達が食べるものだというのに」
促す…より先に、ケモノ少女は走りだしたのだが。

メア > う、うん...食べて...

(袋の重みから開放されて一安心しながら肯定する。
自分はたこ焼きを食べようと袋から取り出す)

いただき、ます...

(そう言って自分も食べ始めるだろう)

クゥティシス > 「っぐ、はぐ、むっ、んぅ、む―っ」

(数瞬、匂いを嗅いで警戒していたものの)
(メアが食べ始めたの見ればホットドッグに口をつけた)
(それからはもう止まらない。次から次へ食べ物を口に運ぶ)
(もはや最初の警戒心はどこへやら、だ)

「っぐ、むー、んん~~~っ!!」

(と、不意に彼女の手が止まる)
(苦しげに胸を叩く様子からすると、どうやら喉に詰まらせたらしい)

ルフス・ドラコ > 「すみません、ありがとうございます。…重かったと思いますが、本当にお疲れ様です」

シャッターに寄りかかるようにして、自分はドーナツをひとつ。
…今となっては、匂いと味に比べて、同じくらいこの豪華そうな金色に目が惹かれるのだ。

メア > あ..水...

(一応人数分買っておいてよかった。
ペットボトルの蓋を開けた水をクゥに差し出す)

きに、しないで...

(彼女達と出会わなかったら自分は何も食べずに
いただろうと思いながら言葉を漏らす)

ルフス・ドラコ > 旺盛な食事ぶりに、微笑ましいですね、と思うのもつかの間。

むせる少女と、水を差し出す少女を見るとなんとなく懐かしくなった。

「いえそういうわけにもいきません、食事に敬意を払う以上、食事を与えてくれた人に敬意を払うのも当たり前のことです」
さて言ってみたはいいものの、ポケットからは黄金くらいしか出なかったので芸がないな、という表情に。

「ところで私の恩を返すべき貴女の名前を伺ってもいいでしょうか?ええと私は……ルフスです。ルフス、ドラコ。」

メア > 私は...メア...

(名乗りに応え自己紹介をする)

ルフス...あん、よろしく....
あと、一緒に..食べて、くれたから...嬉しい...

だから..気に、しないで...

クゥティシス > 「ッケホ、ケホッ!!」

(差し出された水を飲みほして思わずむせる)
(そのまま幾度か咳払いをしてからようやく人心地)
(次の食べ物に手を伸ばそうとして―)

(ルフス、と名乗った女性が自己紹介をしているのに気が付いた)

「……そうだ。一応、名前ぐらいは覚えといてあげる…ルルフールは、受けた恩は忘れないんだ」
(メア、と名乗られたその名前を幾度か呟いてこくり、と頷き)

「クゥは…クゥティシス。クゥティシス・トトル・ラクィア」

(はぐ、とケバブにかぶりつきながらようやく自己紹介を済ませた)

メア > クゥティシス、トト...

(そこまで言って言葉が詰まり)

よろしく、ね...クゥ....

(とりあえず自分でくぅと言っているのでそう呼ぼうと
決めた様だ)

ルフス・ドラコ > 「なるほど。メアさん、ですね。…貴方もよその世界からこちらに?」
短すぎる名前ではないか、とふと思った、その程度の疑問では有った。

「それで、そちらがクゥ…意外と長いんですね。氏族名とかを含められてるんですか。」
長すぎる名前ではないか、と思ったので思ったことはとりあえず口に出してみた。
さきほどからクゥと名乗るのは聞いているし。
氏素性に誇りがあるなら、そういう名乗りなのではないか、と。

メア > 違う..私は...こっちの、世界...出身...

(それだけ答える。)

ルフス、は...異界の、人...?

(話を逸らそうと、ルフスのことを尋ねる)

クゥティシス > 「…そう。ラクィア族のトトル…首長の娘のクゥティシス」
(ルフスの言葉にこくりと頷き、名の由来を口にした)
(ケバブを食べ終え、指先についたソースをなめとりながらメアの言葉に耳を傾ければ、やはり彼女は異邦人ではないらしく)

「…メア、やっぱりニンゲンか」

(小さく、それだけ零した)
(その言葉に如何なる意味合いがあるのかを語ることはしないが、どうにも複雑な心境らしい)

メア > ..うん、一応..人間...

(人間かと問われ、そう答える。
一応、が着いたのは断言ができないから。)

クゥは、偉いん..だね...?

(主張の娘と聞いてそう尋ねる)

ルフス・ドラコ > 次なる食料に六文銭が刻まれたお菓子を手に取りつつ、
果たして六文銭は財宝に含まれるのかという自らの感覚への疑問を持っていた。

「ああ、そうだったんですか。こちらの方だったんですね…ふむ」
「私もそうなんですよ、さっき帰ってきたばかりで。どちらのご出身なんですか?私は日本というところで…まだ家が有ればよいのですが」
藪蛇、という状況が有る。今だ。

「なるほど。由来を知らずにどこかで区切ると失礼に当たることが有りますから…聞いておいて良かったようですね。」
「だって、区切ってトトル・ラクィアとだけ呼んだらお父さんのことになるんですよね?」

メア > っ..出身、は..覚えて...ない...

(ばつが悪そうに目を逸らす)

そっか...帰って、来れて..良かった、ね...
無事で..良かった...

(異界から戻る、これは神隠しとも呼ばれ二度と
帰ってこない事例もある中、無事に帰ってこられたルフス
は運がいいな、と考える)

クゥティシス > 「…偉くは、無い。まだクゥは半人前だから。ルルフールの誇りだけはあるけど、腕はないし」

(冷やしたフルーツの刺さった串をほおばりながらメアの言葉に答え、ルフスの言葉に首を振る)

「トトルは半人前の首長のこと。父さんみたいな、立派な首長はトルアドル。だから、父さんはトルアドル・ラクィアになる」
(自分の一族のことを話すのなんてどれくらいぶりだろう)
(心なしか表情も和らいでいるようで)


(やがて、あらかた食料を食べ終えると一息ついて立ち上がる)

「…食べ終わったから、クゥ、そろそろ行くね」

メア > そう、なんだ...

(半人前と聞いて大変だな、と考える。
しかも名前に半人前という意味が含まれてるなんて...)

あ..うん、またね...
(そう言って立ち上がったクゥを見上げる。
特に引き留めようとはしない)

ルフス・ドラコ > 『一応…人間』、ということと。
私などよりもはるかに先にクゥに声をかけていたことと。
答えづらい出自。
……少し考えてから、ルフスはとりあえず思ったことを口に出した。
「メアさんが良い人であることはわかりますから、良い人に恵まれてるんですね、つまり。」

「なるほど。…こうして話すだけで好奇心が刺激されますから、やっぱり違う国の人と話すのは楽しいですね…」
クゥの言葉に、さて出会った以上はここで別れるのももったいないと考えて、
「クゥさんは学校ではどちらでお会いできるんですか?」
と聞いた。

メア > いい人....うん、そう..

(恵まれている、その言葉を肯定する。
自分はとても恵まれている...それはどう考えても明らかだ)

クゥティシス > 「……学校には、行ってない。クゥ、ここに転移してからすぐ捕まって…そのあと、ずっと逃げてるから」
「だから、この島の中うろうろしてる。ご飯と寝るとこがあれば、どこにでもいるよ」

(ルフスの問いにそう答え、ぱんぱんと足元の埃をはたき)

「…じゃ、ばいばい」
「その……あり、がと」

(絞り出すようにしてそれだけ言うと、少女は駆けだしていった)
(風のように人ごみの間を縫って走る彼女はすぐに見えなくなってしまうだろう)

(人間嫌いの亜人の少女は、優しい人間と出会い何を思ったのだろうか)
(未だ彼女に絡みつく鎖は解けなくとも、彼女の心に何かしらの変化があったことは確かだ)

(次に会うことがあれば、少しはその態度もやわらかくなっているかもしれない)

ご案内:「歓楽街の大通り」からクゥティシスさんが去りました。
ルフス・ドラコ > 「そう、学校…多分今は閉まってそうですけど、私これでも学校に行こうとしてこちらの世界に帰ってきているのですよね」
「…無事にこの世界に帰ってきたところで、家に帰るつもりは無いので、(世界に)帰ってきたけど(家に)帰れないというこの状況がわりと無事ではないのですけれども。今晩の宿のアテもないですし。」
ぽつりと漏らすが、宿を断られたのはおそらく繁華街のホテルにトランクとか持ち込もうとした連泊体勢からである。

「そう、そして私にとってもメアさんはいい人です。優しくしてくれる人はいいですね、善意がある人はなお良い。」

ばいばい、の声に手を振って応える。
なるほど、次に会うとしたら自分で食料を用意するのが一番かもしれない。
いや、もしかするとその時にも…この黒髪の少女と一緒に出会えれば、嬉しいと思う。
「多分ですけど、あの子にとっても、メアさんは良い人なんじゃないんでしょうか。」

メア > そう、かな...?

(放っておけなくて声をかけた。
自分勝手ともよべる行いと思いながら、一つだけはっきりしているのは)

私は、いい子じゃ...ないよ..

(それだけは自分の中ではっきりしていた)

泊まる、所が..無いなら...寮に、来てみる...?

(異界からこちらへ来た者、加えて入学かもしくは就職
をする気があるものには量の部屋を貸し出しているのを思い出す)

ルフス・ドラコ > 「良い、悪いというのはですね、結局のところは…」
「………」

自分の中に炎がないのに、ブレスを吐ける火龍は居ない。
傍目から見てもわかる、黒髪の少女の自己認識の強さ。
それを覆せる言葉をルフスは持っているわけではない。
ましてや出会って同じ食事をとっただけの人間が、何を決めつけるというのか。

「メアさん。良い、悪いという話はですね。」
「言葉の綾です。」

もとよりブレスなんか真っ当に吐けるように成ったのはせいぜいここ最近なのである。彼女は物理の人だ。同じ飯を食したなら信用していい。そう思う。
「優しくしてくれて善意があって、良い人と呼ばれたがらないなら私はこう言い換えますよ。私はメアさんのこと、好きですよ。」

これは否定できなかろう!とちょっとまた自慢気に言った。

「それで、寮というのは…学校の、寮ですね?」
「おそらく私にとって全く不都合はないと思います、それはもう是非というところですね」

メア > そっか....うん、ありがと..ルフス...

(小さく微笑んだ。
それがどんな意味を持つのかまでは分からないが)

うん、寮に...入れる、かも...
(そう言って寮のシステムについて説明する)