2015/07/08 のログ
ご案内:「歓楽街」に光ヶ丘睦美さんが現れました。
光ヶ丘睦美 > 「どうもー、『とこたん』です、作業見学なさっていきませんかー?」
チラシを渡そうとするんだけどもすー、っとお兄さんは歩いて行ってしまって。
……もちろん私には、あのお兄さんが「急いでいるからどいてくれ」と思っていたのは、見えていたんだけど。

ここは女子学園生作業所『とこたん!』の前の通り。
どうしても明日の試験のために勉強したい、っていうお友達のためにバイトに代わりに出ているのが、今の私。

光ヶ丘睦美 > チラシには「あの本土では見られなくなってしまったお店が!?」って書いてあるんだけど、
正直に言うと、これ単に流行りが遅れてやって来てるだけなんじゃないかなって思ってたり、する。

「作業見学なさっていきませんか―?」
チラシを配り終わるまでがノルマらしくて、簡単じゃないかなーと思ってたけどそうも行かない。
だいたい、この島って学生の方が多いのに需要有るのかな。

光ヶ丘睦美 > 「今日は短冊づくりです、ご見学いかがですか―?」
周回遅れなだけあって、対策の対策はしてあって。
チラシ配りの子もみんな幻術を使って見た目変えてるし、
チラシ籠は転移魔法がかかってるので、風紀委員とか公安委員会の人が見えたらぽいって捨てて、
ただの学生です―、って振りをすればいいことになってる。

光ヶ丘睦美 > 「作り終わった短冊はプレゼントですよー」
……ほんとに、全然、チラシが減らない。

しばらく声を出さずに、行き交う人をぼんやりと見てることにする。
向かいの道路で同じくチラシを配ってる子にきつく見られてしまうけど、
あの子は仕事して欲しいんじゃなくて、バレたらマズイよ!って思ってるだけだからちょっとは大丈夫。

……歓楽街の大通りからは一本外れた通り。
この通りにある店といえばライトからヘビーまでいろいろあるけど、
一つにくくってしまうとサービス業だと思う。
行き交う人々は、それぞれ自分のお目当てのお店がある人が多くて、
お目当てがない人は…こんな変わったお店のことは眼中にない、って感じで欲求がわかりやすい。

光ヶ丘睦美 > 「……」
本当のところは、私の異能的にはそっちのサービス業のほうが向いてる、
とはみんなから言われるんだろうけど。

実を言うと、私が異能で生気をもらう場合「そういう感情」は本当に苦手なので、未だに避けてるところはある。

嫌いとかではないんだけど、なぜだか効率が悪くて、苦手。

光ヶ丘睦美 > 「なんでなのかなぁ……」
なんとなく思い出しそうなことが有るんだけど、
残念ながら私の異能は私には効かなくて。

そんなふうにぼんやり考えていたら向こうからあの子がこっちに歩いてきたので、お仕事に戻ることにする。

「作業見学、されていきませんか―?」
…短冊をプレゼントされる頃には、もうお願いなんて叶っていると思うんだけど。

ご案内:「歓楽街」から光ヶ丘睦美さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に立花 響さんが現れました。
立花 響 > テスト期間は残り一日。
といっても響は既にやるべき試験を終わらせているため、明日の学校はほぼ無い。無いというより休みである。
試験期間関係のない生徒は学園に近づくべからずという決まりはないが、響は積極的に行く学校に行く理由もない
なので響は夜更かしする訳ではないが、練習がてらにこういう場所に来ている。

「…すいません、ちょっとこちらで電源お借りしても良いですか?」
とある店、歓楽街にあるカフェの電源を借りるべく交渉をしている。
電源を借りる理由としてはキーボードは電源が無ければ音が出ない。
音がでなければキーボードの練習なんて出来る訳もない。
なので響はキーボードの練習兼、ロードライブをする為に店に交渉しているのだ
そもそもヴァイオリンのロードライブの時は交渉してなくて後で怒られたのは別の話でもあるのだが

立花 響 > その後店員から店長へ交渉した後幾らか悩まれたがどうにか許可をくれた。
延長ケーブルまで貸してくれるとの事でとても幸先が良い

この前もベンチと場所を(勝手に)借りてロードライブをした訳だが、
人通りが少ない訳でもなく、極端に多い訳でもない。
ヴァイオリンは場所を取る訳ではないが、キーボードは膝の上に乗せるのはカッコ悪いので立ちながら演奏をする
立ちながら演奏をするためにはスタンドを用意しなければならない。そこに現れるのはキーボードスタンド。
カッコ良く、かつそれなりにキーボードをやっているというアピールを遠回しに出来る優れものである

「……えーと?」
ただし響はある程度やっているにしてもキーボードを人前で弾いたり、
スタンドを組み立てたりするのは初めての為、取り扱い書を見ながら組み立てたりする様子はとてもカッコ悪い

立花 響 > 暫くするとキーボーディストのようにスタンド上にキーボードをセットし、
人の喧騒で自分の音を聞き失わないようにヘッドホンをキーボードにセットする。

「あ、何かとてもキーボード弾いてる気分…」
まだ音すら出していないのにこの始末だ


気を取り直してキーボードの音の設定を始める。
この音の設定は曲の雰囲気を決める大事な部分なのでその設定を進める手は止まり、暫く思考を巡らせる
時間は夜頃。大凡ご飯を食べて、明日仕事の仕事の事を思い浮かべてため息混じりに帰路へ帰る人へ明日動く活力を与えるようなそんな曲…

「まぁ、ピアノだよね」
路上でピアノは出せないが、キーボードは出せる。
キーボードが出せるならば殆どの音は出せる。

曲風は―――Jazz方面に

立花 響 > Jazzバンドといえば最低でも2人か3人。
ただピアノがあるならばその曲風はJazzっぽくなる。
別に本物のJazzになれなくてもいい……練習なんだし

響が深呼吸をした後ゆっくりとキーボードの鍵盤に手をかける。
1人だから気楽といえば気楽ではあるが、その分ミスした分は自分しかいない分浮き彫りになる
ただお金を貰っている訳ではない為失敗しても何ら問題はない。寧ろ楽しく、活き活きと演奏出来ればそれでいい

キーボードを押すと同時に響にも聞き慣れたような音がヘッドホンから耳に響く。
ピアノの聞き慣れた音だが少し電子音が混ざる、キーボードの特有のビリビリとした感触。
ただ響はそれにシビれる訳でもなく耳から脳へ伝達していき、脳から神経を通してその次に合う音、次に合う音を導き出していく。
あくまでこれは楽譜が無い曲。響は頭の中で生み出していく曲

ご案内:「歓楽街」に槙壌 結雅さんが現れました。
立花 響 > 最初は規則正しい、ただ作られた道の上を歩くように一定なリズム上でピアノを奏でていく
静か、疲れ果てているようなそんな音色を奏でていくが曲が進んでいくと開放感溢れるような音を歓楽街の通りがかる人の耳に届けていく
彼らがそのような音を聞こえているのかも知らないし、聞こえていたとしてもどういう捉え方をしているかは知らない。
ただピアノの音色単体で引き出せる感情など限られている。
楽器というのはオーケストラにしてもバントにしても合わさって一つなのであって
響1人で出せる音なんてものは薄っぺらいものでしかない。

別にこういう曲風にしたのは何の意味もない。
強いているならば響の頭にある曲風の引き出しから一番上にあるCDを取り出したらそれがJazzだったというだけである

槙壌 結雅 > (試験も闌。明日ですべてが終わりと、或いは緊張が解れ、或いはテストを受けたが故の絶望感に浸りながら、その歓楽街の、比較的温和な道を行きかう事だろうか。まぁ、それはさておき、神出鬼没な己はと言えば、ふらりと、この辺に立ち寄った。ゲームセンターが目的だが、それは横に置いておく。)

(道行く人に、あまり元気といった様子が見えないのだが、どうにも、一部箇所ではとても元気と言える、何かが感じられる。)
ん…?音…?音楽、かしら。
(間もなく、音源の息に差し掛かれば、その演奏者へと差し掛かる。名も知らぬ一つの広場。)
(道端での演奏。その奏者は、たった一人。何かの売り込みか、それとも、と思ったが無粋な思索は止めにして。)

…ま、少しくらい。
(広場に突っ立つ時計に一瞥を遣れば、少しばかり聞いていくのもいいだろうし、何より一人演奏しているのは…?と、疑問に思った。故に暫し、足を止めてみる。音楽関連の部活はあるのに、こんな所で練習をする理由も見つからない…となれば…。)

立花 響 > 響はその一瞥に気付く事なく、頭のなかにあるJazzというJazzを脳から手を伝わせ指をキーボードに這わせて音を響かせていく

そろそろ響の曲も終わりが近いのか良い汗をかきながらも最初の方の曲とは違ってテンポが段々と上がっていき、
聞いている人に更に明日を頑張る気力を配っていく、そんな曲風へ変わりゆく。

響自体は音楽関連の部活軽音部には所属しているが、やはり試験期間というものは響にとって部活棟にも近付きづらい。
更に夜ともなれば最近聞く都市伝説やら怪奇現象のこともあり、夜な夜な人気のないところに行きたくないというのもあるようだ

槙壌 結雅 > ふむ…。
(Jazz、というものを長らく聞いたことがない己にとっては、新鮮というか。少々大きな音であるという感想である。単に聞く位置が悪かったのかと数歩後ろへ。)
(益々とテンポが上がるなら尚の事その感想であるのだが…それにしても、このご時世、実に元気なものだと思う。)
(音楽とは書いて時の如く、音を楽しむものであり、その本質がなんであると拘わらず、気分が良くなればそれだけでいいのだから。)

(楽器を演奏するという事は、見ている以上につかれることで、例えそれが所謂さわやかな汗だったとして、結構な負荷なのだろうか、等と相変わらずぼんやり眺めて。)

(そういえば、深夜に徘徊する幽霊などと言う目撃もあったか、であればこの時間を敬遠するのも頷ける。)

立花 響 > テンポが上がっていくのも限界はある。その限界というのは曲の終わりを表す。
その響にも処理出来ないようなテンポはあるにはあるのだが、身体に負担が現れないぐらいのテンポで〆ていくのが丁度いいのだろう。

曲の〆はまるでドラムロールのように低音を地響きのように、その曲の終わりを惜しむように音を出し、
そしてオーケストラの〆のようにピアノの音には似つかないようなデンッという音とともに曲が終わり、響は元気に良い笑顔で
「ありがとうございましたー!」
と礼を言うのである

その場で足を止めて最初から聞いていた人がいるかは知らないが、
ただただ通行人が石をぶつけたりしないというだけで響は満足なのであった

槙壌 結雅 > (そもそも、一人なのだし…限界も早いか。このテンポであれば、一人でなくとも、と言った感じだが。)
(しかして、〆も随分と元気なもので。)
(見えるかどうかは分からないけれど、一応聞かせてもらったし、多少とも、気分も良いので、小さく頭を下げておく。)
さて。
(このまま、足を止めるのも何だろうし、と、別段その道に何もなければ、そのまま当初のお目当てとしていたゲームセンターまで足を運ぶだろうか。)

立花 響 > ライブというものは演奏中ならともかく演奏終わった後なら客の顔を見るものである。
ただその客には必要以上には干渉はしない。それは元歌手からの経験なのか、それとも自分の理念のようなものなのか

ただ、客を見回している中でこメイド服を着ている目立つ人がこちらに礼をしているなら特別と言ったものではないが響もそれに合わせて
「ありがとうございました!」
と引き止める事もなく結雅に礼儀正しく礼を送る。

槙壌 結雅 > …こちらこそ。
(今のは、間違いなくこっちに言ったものなのだろうと察する。であれば、柔軟に笑みを見せて。またと小さく、今度は言葉を出して頭を下げて。)

あ、ところで、もうお帰りでしょうかしら?
(引き留められずとも、逆にこちらが引き止めることになったのだろうか。足を止めて、不意にそんな問いかけを。何にしても、夜な夜なゲームセンターに行きたくなるくらいには時間を持て余している。何を隠そう、上手いことやって明日の試験の予定をなくしたのだから。)

立花 響 > 「……え?」
まさか客から声をかけられるとは思わなかった。
きょとんとした顔を結雅に見せる。
別段そんなロードライブは指で数えれるぐらいしかやったことないが、客から声をかけられるというのは初めてである
…いや、猫の見た目をした使い魔の客に声をかけられて、寮へ持ち帰ったぐらいはしたが

「あぁいえ、もう少し練習して帰ろうかなって思ってますけど…
 何か、このまま練習したら支障が出たりします…?それなら帰りますけども」
どうやらまだ練習するつもりはあるらしく、帰る様子は見せない。
ただ何か邪魔だったりするならば帰る事も躊躇わない

槙壌 結雅 > …ん。ああいえ。
(恐らく、そういう反応が当然なのだろう。客方から声がかかることは無さそうで。)
(因みに音楽団体からのスカウトでもない事など明白。ましてメイドから声がかかるなどと言ったら面妖この上ないだろう。)

ん、いえいえ。全く以って。それを止める権利は私には御座いません。
ただ、最近物騒で御座いますからね。こういった広場でしても、危なっかしいやもしれませんわ。
と、そう思っただけですの。
まあそういう私もこれからゲームセンターにいくのですけれどね。
(ふと時計に目を遣って、今の時間が遅い事を認知すると共に、伝えて。)

立花 響 > 「あー…まぁ、ここなら大丈夫かなって思ってますよ。
 少なくとも人の手で襲われる事はないですからね」
流石に汗をかいたまま会話するというのもどうかと思ったのだろうか
ヘッドホンを外して持ってきていたタオルで自分がかいた汗を拭う。

「ただ、都市伝説みたいな、そういうのに目をつけられたらどこにいても逃げられないでしょうしね」
あはは、と苦笑いを浮かべる。
自衛する手段は無いという訳ではないが戦えない訳ではない。
もしもそういう存在に出会ったのならば非力な少女が精一杯の抵抗をしている光景が思い浮かぶかもしれない

槙壌 結雅 > 少なくとも、人の手では、ね。
(実際、こんな場所で暴れたら暴徒としてでも祭り上げられるだろう。)

ですわよねー…そういうの、本当勘弁してほしいですわね。
あと、人工的に作られた怪物だとか、それと魔物とか。
ま、上げだしたらきりがないのですわね。といって、隕石が降ってくるかもー程度の危惧ですから、何とも言えませんけれど。
(同じく、半分苦笑いにて世間話でも始める。最近物騒だとそればっかりしか言ってないが実際その通りだから仕方ないのが何とも言えない。)

立花 響 > 「そういう意味でこういう場所をチョイスしてる訳ですしね…不夜城というのはこういうのに便利だったりします、なんて」
あまり知らない人だからこそ言えるそんな冗談。
不夜城という言葉自体にあまり良いイメージはないが、こういうことで利用するなら悪くはないかな、などと思いつつ

「えぇ、ほんとにそういうことで物騒ですから…
 物騒だからこそ私はいつも通り、こういう場所ではありますけども演奏を続けようかなって思いまして
 こういう場所で日常なんて無いのかもしれませんけど、私は私に出来る範囲で日常を出していこうかなって…」
響には響なりにそんな事を考えていたようだ。
何か物騒な話が出ると同時に誰かが怪我したり、運が悪ければ亡くなっているかもしれないそんな世の中。
ただそんな世の中でも自分は日常を続けていきたいというそんな目標…とは少し違うかもしれないがそんな信念を持っているようだ

槙壌 結雅 > …?不夜城?
はぁ、分かりませんけれど、そういうものなのですね。…ま、何にしても目立ちますわよね。
(人通りをぐるりと見まわせば、頷いて。)

まぁもうね、欲望が各々渦巻く故にそうなってしまうのですわ。
なんというか愚かというか馬鹿正直というか。誰も彼もですわよ本当。人間も魔物も欲望のまま生きてますからね。
(物凄いぼやき口調である。まるで、その現場を今さっき目撃して来たかのような口ぶりでやれやれと申して。)

日常ですの?…良いですわよねぇ、日常。
学園地区は比較的安全だと思いますけれどね。ま、何にしても…日常だけではつまらない単調な日々にもなりますわ。
少しばかりスパイスが欲しいものですわよ、といって、死んでしまうのは御免ですけれどね。
(どっちつかずの答えであるけれど、ようは塩梅を大切にと思う次第で。だが、やっぱり現状は物騒すぎるし、日常を欲するその気持ちは分からないでもない。)

立花 響 > 「えぇ、歓楽街はどんな時間になっても人は沢山いることから不夜城って言われるそうですよ。
 どうしてこんなに人が通りかかっているかは知らないですけども」
うーん、と首を傾げている。実際に歓楽街は不夜城である、
という言葉を聞いてから納得はしたものの詳しい意味は知らなかったりする

「欲望のままに生きている、というのは生き物らしいですけど、人間らしくはない、なんて…
 まぁ、そんなこと話したところで私はそれらを阻止する力がある訳じゃないですからどうしようもないですけどね」
どこか悔しそうに俯く。
実際に目の前でそれらが起こった訳ではないが、
ただ知り合いが巻き込まれて怪我をしたという話を聞いてからは何かしたいという気持ちは空回りしている。

「日常がつまらないっていう気持ちは分かります
 だからといって非日常に身を起き続けてしまったら身体も心も疲れちゃいますから…そんな人を出迎えたり出来たら良いかなーって」
実際にそれが出来た訳ではない。
ただ響が常世学園に来てから目指し始めたものの一つでもある
実際にそれが出来るのはいつになることか

槙壌 結雅 > ああ、成程…然様で。
ま、読んで字の如くでしょう。いつまでもいつまでも、夜が更けようと歓楽を求めるんでしょうね。
(己もその言葉の意味は良く知らない。けれど、夜が来ないという意味は大凡理解。)

はあ、人間らしくもあると思いますけれどね…、人間も光る命をもつ生き物ですもの。
社会、という壁に阻まれて欲望を解放できない様になっているだけですわよ。
…そうですわねぇ、といって、阻止できたところで無限に湧いてきますわ。
(何処となく、屁理屈っぽさが顔を出してしまったようで、いけないいけないと我に返りつつ。)

…そうですわね、そう言う時、有難く日常を迎えられたら、それは素晴らしいと思いますわ。
それでは、失礼…先程言いましたように私この先のゲームセンターに参ります故。
あなたもいらっしゃる?なんて。それでは、練習前に呼び留めてごめんなさいね。
(そう言って、頭を下げる。別段何もなければ、その場を後にするだろう。)

立花 響 > 「皆が皆、望んでここに来た訳じゃないでしょうから、鬱憤も溜まってるんでしょうけどね…
 自分がやりたいことをやった結果、事件が起こるなんてこともあるでしょうしね」
そういう響も自分がやりたいことをやっているためにここにいる。
ただ、ただ音楽を演奏した所で何の事件が発展するということがないという見込みの上なのだが

「あぁ、それは失礼しました。メイドさんもお気をつけて…
 またこのぐらいの時間に練習してるかもしれませんからまたその時にでも声をかけてくださいね」
頭を下げたのを見て響も頭を下げて、ゲームセンターに向かうであろう結雅を見送る。
ゲームセンターに興味がない訳ではないのだが、
キーボードとスタンドを持ってゲームセンターに入れば店員に注意どころか出禁まで言い渡されかねない

槙壌 結雅 > えぇ。それでは。メイド…ああ、私、槙壌と申しますの。
基本的に何処にでも出てきますわ。もしお会いしましたらこちらこそ。
それでは。
(そうして、歓楽街の一角にあるゲームセンターへと足を運ぶ。太鼓の鉄人のとある曲のハイスコアが更新されたのは、また別の話。)

ご案内:「歓楽街」から槙壌 結雅さんが去りました。
立花 響 > 「槙壌さん…かぁ」
常世島というのはどうしてもあぁいう見た目が変わった人が多い。場所が場所なので仕方なくはあるのだが慣れないものは慣れない

「…あっ」
名乗ったのだからこちらも名乗るべきなのだがいつの間にか立ち去られていた。
ゲームセンターに通っているぐらいなのだからここでロードライブして、運が良ければまた会えはするだろう

「ん……よし。もうちょっとだけ練習しよう」
右肩回し、左肩回し、身体をぐるりと回す。
会話した分休憩出来たと感じたのか再びキーボードのセッティングにとりかかる。
次の音はトランペットに設定する

立花 響 > ヘッドホンを首にかけ、音量を小さくしてからどこでどの辺りの音がするかを確かめるべく鍵盤を押していく
鍵盤を押せば人々の喧騒で外に響く音はかき消されていくが、ヘッドホンからトランペットの電子音は確実に響の耳に入っていく。

自分が鳴らす音を聞く、というのは自分を声を聞く事とはそこまで違和感を感じる事はない。
出そうと思えば誰でも出せる音。
この音の高さ、低さ、弱さ、強さ。真似しようと思えば真似出来る。だれでも出来る。
だからオーケストラの音が揃っている理由というのは誰でも同じ音が出せるから綺麗なのであって、
誰かが特徴を出す演奏なんてすれば綺麗なんてものはなく、そこに残るのはバントである。
別にバントを見下す訳ではないしオーケストラと比較するのはあまり良くない事ぐらいは知っているのだが

響は雑念を振り払うように首を横に降りヘッドホンをしっかりと装着した後に鍵盤に手をかける。

立花 響 > パー、と気の抜けたが歓楽街に鳴り響く。
どちらかといえば聞いた人の緊張を緩ませるようなそんな音色だが、鳴らした本人、響にとっては恥ずかしさそのものしかない

ただ、練習をするならば何か曲を演奏した方が練習になる。
先程と同じように響の引き出しから一番上のCDを取り出す。
そこに出てきたのは軽音部リーダーが即興で作った曲、『月の響き』。
曲を弾いてみて欲しい、と無茶ぶりにも応じて作ってくれて、更に自分に向けた曲ともなれば忘れない訳にはいかないこの一曲。

ただ一回限りしか聞いたことのないこの曲を弾けるのかと言われると不安も残っているが、
練習なのだから気楽に行きたい…がやはり彼の作った曲ともなるとそれを勝手に広めるというのも心苦しいものがある。

立花 響 > 「…だめだー。変なことを考えすぎてるし、今日はこのぐらいにしておこうかな」
右手を左肘に当てて、左腕をグッと伸ばして背伸びをしている。
別段そんな気を張っていた訳ではない。どちらかといえば一人相撲で張った張ったしていたぐらいなのだが

それも合わさりあまり人通りも少なくなってきた。
人通りも少なくなってきたということは人害に遭う可能性も少なからず出てきたということである。
響といえど被害を合わされるのは望まれた事ではない。

響は電源を貸してくれたカフェの店長に礼を言い終わった後にケーブルを片付け、スタンドも畳み、
多い荷物を纏めて歓楽街から一路女子寮へ目指していくことになった

ご案内:「歓楽街」から立花 響さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に園刃 華霧さんが現れました。
園刃 華霧 > 今日は珍しく真面目に見回りに出てきている。
なにしろ、「約束」をしてしまったのだから。
適当さを誇る自分でも、流石に約束を破るような不義理はしたくない。
例えバレなくても、そこはそれ。やはり後味の悪さというものがある。

「あーア……貴子ちゃんは今頃、どっかでスイーツしてるんだろ―ナ―。
 アタシは此処で惨めに石塊でも食べてましょ―かネ、なんて……
 ま、ボヤかないぼやかなイ、と。」

がり、とコンクリートの塊を口にして結局ぼやいていた。

園刃 華霧 > 「んー……」

いつものことであるが、色々な視線を感じる。
そりゃまあ風紀の制服を着た奴が歩いていればなんとなく萎縮するのもいるだろう。
なによりソイツが、石塊なんぞ齧っているのをみれば注目もするというものだ。
もっとも、視線だけは絶対に合わせようとしないのである意味気楽ではある。

「よ。遊んでもいいけどサー、あんま羽目外すなヨー。
 わかってるッテ?そりゃ失礼」


まあ可愛そうだが、仕事らしきことはしておかないといけない。
だから、つい一瞬目があってしまったアワレな学生にフランクに無難な声がけをしておく。
これも実績実績……

園刃 華霧 > 「……うン?」

なんだか騒がしい声がする。
聞くかぎり、典型的な喧嘩の声である。
うわー、めんどくさー……試験終わってテンション上がったのかねえ……

「へーへー、ちょっトちょっトちょっトー?
 喧嘩は止めろッテ。折角明日から楽しい海開きにもなるッテのにサー」

仕方ないので騒ぎの方へ割り込んでいく。
普段だったら完全にスルーなのに……うう、約束が恨めしい……

園刃 華霧 > てめぇ、なにしやがる――
おまえが先に手を出したんだろ――

「アー…………」

お定まりの展開なんだろーなって感じの言い合いが鮮明に聞こえてきた。
どうせ些細な事で殴った殴らないだのそんな話をしてるんだろうな……
面倒くさい奴らだな。いっそまとめてぶっ飛ばしたほうが話が早そうな……
いやいや、流石にそれは色々とまずいか。

「はい、ストップそこま出。風紀だゾ。とりあえず喧嘩やめろッテ。
 って、おーイ。聞いてルー?」

目の前の二人の男子学生は思わずつかみ合いの喧嘩を始めてしまい、どうやら声が聞こえていないようである。
……マジでぶっ飛ばしてやろうかなこいつら……

ご案内:「歓楽街」にライガさんが現れました。
ライガ > 向こうから大柄の青年が買い物袋を手に持ち、ぶらりとやってきた。
袋の中身は、食料品やら手芸道具やらさまざまだが、なんというか、あまり外見とあってない。

「はははっ、試験も終わって疲れたろうに、どこから元気が出てくるんだか」

男子学生2人が殴り合っているところへ、わざと肩をぶつけに行く。

園刃 華霧 > 「しゃーないナ……マジでちょっとぶっとバ……おロ?」

ちょっと真面目に技でも仕掛けてやろうかと思ったら、別の男が接近してきた。
おいおい、巻き込まれるから止めろよなー……とか思ったらなんか見覚えがあるぞ。

――って!?

あ、ぶつかった。

ライガ > 片方の男がもんどりうって倒れこむと、もう片方の男も驚いたように目を丸くする。だが、ほぼ同時に『『てめえッ!!』』と詰め寄った2人に対し、手の指をポキポキと鳴らしながら、黄金色の眼が見下ろす。

「ん、どうしたんだい?
…ああ、肩がぶつかったのかな。ごめんね、あまりにも邪魔だったからさあ」

殴りかかる2人の拳をギリギリでよけながら、ふと、知った顔がいるのに気付く。

「や。久々だね、今日はお仕事かい?」

園刃 華霧 > 喧嘩する馬鹿二人に肩をぶつけていったもう一人の馬鹿は知り合いでした。
どうしようこの馬鹿ニーサン。
というか意外に血の気のあるタイプだったんだなあ……この尻フェチ。

「うン、仕事中。喧嘩を止めルつもりだっタんだけド、なんか馬鹿をまとめて
 御用しなきゃいけナイかも知れなくて頭痛いンだよネ」

涼しい顔で喧嘩に興じている男に、愚痴のように垂れこぼす。
おまえだおまえ、と言いたげである。

ライガ > 「はっは、そりゃあ大変だ。
だがまあ、こっちは一切手は出してないんだ。(肩は出したけど)
正当防衛ってことで、取り押さえる手伝いするから何とかならない?」

拳が当たりそうになると、素早く体を半歩ずらして避ける。
ひょいひょいとしばらく2人と渡り合っていたが、単調な動きにだんだん飽きてきた。

園刃 華霧 > 「もういっそ殴られたラどうだイ、尻フェチニーサン。
 そしたラ被害者扱いで不問にするノと、加害者の制圧逮捕が楽なんだけどサ?」

流石に喧嘩を止めるために異能を使う、とかは後で色々と怒られそうな気がするのだ。
だが、もうそろそろどうでもよくなってきている。
アタシは面白おかしい人生が好きなんであって、こんなくだらない喧嘩なんぞに関わっていたくないのだ。

「さもなきゃアタシがまとめて止めるの二巻き込まれるカ、どっちカ制圧して公権力に協力した風にするカ、選べ」

とうとうライガ相手に命令形が飛び出た。

ライガ > 「妙なあだ名はやめてくれないかい。
……ああ、そういや一撃ももらってないな」

ポンと手をたたき、得心したように表情を緩めた瞬間、片方の男子生徒が放ったアッパーがもろに入り、螺旋を描きながら真上に吹っ飛んだ。
買い物袋だけがふわりと地面に着地する。

「ぐああぁぁぁぁ……」

ひゅるる~~と吹っ飛び、ゴミ集積所に突っ込む。
いや、いくらなんでも飛びすぎのような……
殴った生徒もぽかんとしているようだ。

園刃 華霧 > 「アレが噂のクルマダ=トビってやつカ。生で見るのは始めてだナー。
 頭から落ちりゃ完璧なんだケド」

ばかみたいに飛んで行くライガを目で追って、まったくかけらも心配していないようなことをいう。

「ハイ、お兄さんタチも、そこまで、ナ?」

それから喧嘩していた二人の学生に語りかけた。
呆然としていたので捕獲するのは簡単だった。

「さて、此処でクエスチョン。ただの喧嘩とはいえ、人に怪我とかさせたりした奴はどうなるか、知ってるかネ?
 あー、そういうえば今飛んでったニーサンなんか、重症負いそうだよネー?」

実ににこやかな笑顔で語りかけた。
最早ヤクザの脅しレベルの話になっているような気がしないでもない。

ライガ > 「ああー こりゃ骨折れたわー 絶対折れたわー
治療費、治療費もらわないといけないよなあ……?」

周囲に聞こえるような声でしゃべると、
ガクッと体の力を抜き、だらりと投げ出した。

園刃 華霧 > 「ま、ソコでアレだ。ほら、身分証。だしナ?
 うん、よしよシ。ちゃんと持ってるなんテ偉いねェー。
 ふむふむ……葦馬雷クンに、政見月クンね。デ、だ」

半ば強制的に身分証明書を確認して、さらににこやかに告げる。

「君たちが、これから学生らしーく過ごせるナラ、まあ見なかったコトにしてあげても良いヨ……?
 まあ、もしも約束が守れなかったラ……ククク……」

不気味な含み笑いをすると、男子学生二人は青くなって平身低頭し
まじめに生きることを誓う旨の宣誓を行なって脱兎のように去っていった。

「……さて、ト。面倒な案件は終わったけド……おーイ、尻フェチニーサン、生きてるカイ?
いや、死んでたラそのまま生ゴミ処理して貰ウしかないけどサ」

とてもひどい声掛けをした。

ライガ > 2人の男子生徒の姿が見えなくなって、数刻してからむくりと起き上り、
服をパンパンと叩いて身だしなみを整える。

「うーん、もうちょい派手に吹っ飛んだ方がよかったかな。
壁に叩きつけられるとかしてさ。
華霧は、どう思う?」

首をこきこきと慣らし、立ち上がって買い物袋の方へ進んでいく。
袋の中身を改め、卵が割れていないか確認してる。

園刃 華霧 > 「うン。派手さを求めるなら、顔面から地面に落ちてみれば良かったンじゃないかナ?
 多分もれなくみんなビビるヨ。」

けけけ、と笑う。酷い提案もあったものである。
割と本気で言っているようにも見える。

「というか、なんだネ。無駄に運動神経いいナ。
 なンかやってるとかなのかネ?」

いくらなんでも派手にぶっ飛び過ぎな先ほどの光景を思い出しながら、素朴な疑問を呈する。

ライガ > 「そうか、顔面からか。
それは思いつかなかったな。次やるときはそれ、やってみよう」

後頭部を掻く。
よし、卵は割れてない、酒瓶も無事だな。
牛乳パックはひしゃげてないし、トマトは潰れてない。

「ま、それなりに鍛えてるからね。
あと吹っ飛ぶのは魔術も加えてるし」

買い物袋を再び手に持つと、そう答える。

「ところで迷惑料と言っちゃあなんだが、何か奢るよ?」

園刃 華霧 > 「しかし、なんだナ……随分と所帯じみてるっていうカ……
 いやまあ、前の話通り、こっち来たばっかの自炊生活ってコトなんだろうケド」

ちらりと荷物を覗けば、もう完全に中身が主夫のそれである。
思わず素直な感想を述べる。

「魔術、カ。やれやれ、便利なモンだネー。
 どうにもソッチには縁がないから裏山に椎木ですヨ。
 そういや、なんかザデなんたらとかと喧嘩もしたンだっけ。」

前に見た報告書を思い出しながら、そりゃ大したもんだ、褒める。

「迷惑料ネ……っていうカ、なに?おごるとか言っちゃッテいいのカイ?
 そんなお金持ってるのかネ。此処来たばっかりの人がサ」

ライガ > 「そんなに所帯じみてるかな。
男子寮はオンボロだって聞いたから、この辺に宿とってるんだけど。
そこそこ自炊しないとセンスとか鈍るからね、ファーストフードばっかだと舌がダメになるし……

ああ、商店街の事、把握してるのか。情報共有はちゃんとしてるみたいだね。
……僕は分析少しやって途中で投げたから、活躍の大半は途中参戦した、炎を使う女生徒だと思うけど」

そっちの素性はまだわからないのかな、機密だろうが。

「え? ふっふっふ……
じゃあ、逆に聞くけどね、なんで学園に来るのが金銭的に余裕のない学生ばっかりだって思えるんだい?」

小さく笑い、年下に奢るくらいの余裕はあるさと答える。

園刃 華霧 > 「さて、ねエ……女子寮はそこそこ整ってルし、男子寮の事情は知らないナ。
 まあ、最高にイイって話は聞かないカラ、そんナもんなんだろーネ。

 そりゃ、今みたいなちっちゃい話ならともかク、ザデ助の話は流石にデカイ案件だからナー。
 この顔にピンと来たら……てなモンさ。」

できれば一生お会いしたくはないけどネー、といって肩をすくめる。
さっきも言ったように魔術にはとんと縁がない自分では対処もどうしたもんか、な話なのである。
ついでに女生徒の話はスルー。なにしろよく分かってないし。

「いや、中には金持ちとか居るのはわかるけどネー。
 なんとなく、ニーサンは金持ちって感じじゃなかったカラさ。
 まー、わざわざホテルとって住んでるよーナ御仁がびんぼーだったりしたラ、
 これからの人生何を信じて生きていけばいいかわからなくなるネ?
 あと、そーいやニーサンは学生にしちゃ、ちょっと老けてる側だったけカ。」

そういえばそうだったなー、と変な納得の仕方をする。

ライガ > 「男子寮がきっちり整ってたら、逆に噂になるだろ。
そう言うのが聞こえてこないってことは、そういう事なんじゃないかなって。
ほら、いわゆる、お約束ってやつ?」

悪戯っぽくほほ笑む。
とはいえ、実際問題荒くれも多いこの島で、男子寮よりも女子寮の警備を厳重にするのはある意味当然と言えるだろう。

「風紀委員やってるなら、遭う確率は間違いなく一般生徒より高いと思うけどなあ。

……老けてるは余計だよ。
で、どうする?
僕も荷物あるからあんまり長居できないけど、1食分くらいは出せるよ」

ここから近場だと、何処あったかな、などと思いつつ。

園刃 華霧 > 「まー、そーだローね。男どもが歓喜に咽び泣いてるコトだろーサ。
 そういうモンだってのは納得。」

いたずらっぽく微笑まれれば……まあそうだね、と納得するしかない。
実際そうなんだろうし。

「ま、会った時は会った時だけどネ。でも、会わないで済むならそれに越したことはナイさ。

 はっはっはっ、すまんネ、ニーサン。いわゆる高校生くらいから見たら年上って意味だから気にしないでくれヨー。
 と、そだネー。んじゃ、"一食"お世話になりますか。」

だが、目の前の男は知らないだろう。
この少女の"一食"が一体ドレだけの物量を誇ってしまうのか。
その気になれば、メニュー1ページ上から下まで、を平然と出来る一食を…

ライガ > 「よし、話は決まった。
じゃ、深夜帯でも開いてるところに行こうか。好きなもの頼んでいいからさ」

──この日、ライガは相手を見た目で判断してしまったことを、後悔することになる。
まさかカードを使う羽目になるとは……!
メニューのここからここまで全部、と言い放った華霧の顔は忘れない。

ご案内:「歓楽街」からライガさんが去りました。
園刃 華霧 > 「……ふ、食っタぜ……久々にナ」

それが、膨大なる食事を済ませた女の言葉だった。
人の奢りで食べる食事ほど旨いものはない。

ご案内:「歓楽街」から園刃 華霧さんが去りました。