2015/08/10 のログ
ご案内:「歓楽街」にやなぎさんが現れました。
やなぎ > 何をするもはかどらず、こうして逃げている。


夜の街をふらりふらりと彷徨う、
やさぐれた格好の青年が一人、歩いている。


―軍服を着るのをやめた。

その理由はシイン先生の補佐という立場にあった。
授業の補佐は全くしたことはないため、顔を知られている可能性は少ないだろうが、
少佐も着ていた"軍服"で悟られてしまうかもしれない。

他に軍人は今のところ見たことがないので目立つのだ。

やなぎ > そう、”本当に逃げている”のだ。

わざわざ私服を着て、こんな所までフラフラと来て、少佐の頼まれごともまだ報告せずに。

共犯者と言われたらどうしよう。
事情聴取されたらどうしよう。

自分は"まだ"何もしていないハズなのだが、こうして被害妄想がふくらんでいく。

ご案内:「歓楽街」にサリナさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」にスラッシュ??さんが現れました。
やなぎ > 気が重いなぁ――

何の解も見いだせずに、きれかけの街灯によりかかった。

サリナ > 歓楽街、というのは異邦人街から程近く、私の家からでも気楽に行ける距離。
今日の用事は夕方辺りに済んだので暗くなる頃合にここに来たが、歓楽街といっても何をすればいいのかわからず、店をちょこちょこ見てるだけでふらふらと歩いていただけだった。

……もう帰ろうかな、と。そう思って駅へと歩き出した。確かこっちの方…不慣れな足取りで駅を目指す。

「…っ」

薄暗い歓楽街を歩いている合間、切れたり付いたりと点滅する街灯を横切る所で何かに肩をぶつけた。

スラッシュ?? > 会員制のとある所で欲望のままにあんなコトやこんなコトをしてきたトコロ。
ジャージにTシャツというラフ極まりない恰好で鼻歌交じりで夜の歓楽街を歩いていた。

それでもキッチリと化粧と変身魔法はしているが。

多くの人達が、仲間を連れ、恋人を連れ、夏休みの雰囲気に飲まれるようにして、ギャアギャアと歩いている中。
一人の青年がヤケに暗い顔で、街灯によっかかっている。

上機嫌なこともあってか
(ひっつかまえてからかってやろ。)
と、ニヤニヤを抑えながら近づいていく。

が、現れた女性を警戒してか、その一本先の街灯まで通り過ぎ、そこで立ち止まる。
煙草に火をつけて、ひっそりと観察することにしたらしい。

やなぎ > 「っと。」

ぶつかっただろうか。

「すみません。」

軽く謝っておく。
こんなところで女性が一人?まぁ、この島だとよくあることだろう。
…だが、この地区の治安はあまりよくないと聞く。

やなぎ > 遠くにいるであろうもう一人の人物にはまだ気づいていなく、
ただ街灯の明かりが顔に影をおとした。

サリナ > 誰かに肩をぶつけたようだった。先に謝られ、ぶつかった相手が物騒な人でもなんでもないのに少し安心する。

「…こちらこそ、すみません」

…暗い上に頭上の街灯がチカチカと点滅してて相手の容姿を判別し辛い。髪が長いし、女性だろうか?
今日歩いた限りではこの辺は落第街に比べれば治安もマシな方だと思うけれど、物騒な事件も多い事だし、一応言っておこう。

「…あの、自衛の手段があるのでしたら余計なお世話かもしれませんが…もう夜ですし、女性一人で出歩くのは危ないですよ。
 この前も何か物騒な事件が起こったとか聞きますし…」

やなぎ > 「へっ!?」

女性?
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
しかし声は男そのものである。

「あ、あーー大丈夫です。護身武器はしっかり持っていますし。あなたの方こそ……物騒な事件ですか?」

やはり、自分の知るあの事件なのだろうか。
少しだけ顔をしかめさせる。

スラッシュ?? > たかだか電灯一本分とはいえ、まぁまぁの距離がある。
それこそ、二人の話声など、喧噪に紛れて聞こえぬほど。

甘い煙を出していた煙草もいつの間にかにフィルターまで燃え尽きてしまった。
(興も削げたし帰って寝よ。)

煙草をポイ捨てして、その場から離れるように去って行った。

ご案内:「歓楽街」からスラッシュ??さんが去りました。
サリナ > 「ちょっと失礼、灯りを出します… …… …」

なんだか男性の声のような気がして、その姿をよく確認しようと小さい声で詠唱。目の前に仄かに熱量がある魔法の光を出した。
そして眼前に立つ彼女…いや、彼を見れば、私と同じぐらいの背丈で、女性的な顔立ちをしてるように見えるが…
うっすらと見えた外見だけで判断してしまったが、胸もないし男性だとようやく理解した。…失礼な事を言ってしまっただろうか。

「…ええと、私は大丈夫です。見ての通り、魔術の心得がありますので……
 物騒な事件というのはこの前学生街の公園で起こったらしいですよ。何でも、誰かが銃に撃たれたとか…噂に聞いた話ですけどね」

やなぎ > 魔法の光によって、目の前の女性の姿もよく見えるようになるのだが、やなぎはその光に視線が釘づけの様子である。

「ま、魔法…」

目をきらきらとさせて感嘆の声をあげてから彼女に向き直るのだが、
タイムリーな話題に視線はすぐに落とされた。

先ほどの暗い表情に戻る。

「……結構広まっているのですね。わたしもその話を聞きましたよ。あなたはここの生徒でしょうか?」

サリナ > …なんだか物珍しげに私の出した灯りを見ている。人によっては珍しくない反応だったりするけれども…と思ってたら、彼が表情を変えた。
落差があったのでわかりやすかったが、その事件の事で何かあったのだろうか…?とりあえずは質問に答えて…

「…ええ、生徒です。今年から入りました一年生ですね。…あなたは?」

見れば彼も生徒か何かだとは思うけれど、一応尋ねてみる。

やなぎ > 「…わたしは……っ」

その表情の苦しさが増す。
生徒ならば教授のことを知っててもおかしくはない。
調べるのも簡単だろう。

だが、まだ自分のことは知っていないようだ。

顔をあげて無理やり笑顔を見せる。

「ええと、先生見習いのようなものです。今は夏休みですからゆーっくりしようと。」

曖昧な表現をして答えた。

サリナ > ……?なんだろう今の声は…?なんだか喉からなんとか搾り出したかのような声だった気がする。
彼の視線が下に向いていたので表情はよく伺えなかったけれども…しかし質問に答える時には笑顔になっていたし、気のせいかな?

「へぇ、先生見習い……何の授業を受け持っているんですか?」

てっきり生徒に見えたが、意外な事に講師の方なのに少し驚いた。
先生見習いというと誰か他の先生と一緒に授業をしてたりするのだろうか…?そういうケースを少し見た事がある。

やなぎ > 「いやぁそれがですね……わたしもここに来て日が浅くて。まだ一度も授業したことがないんです。
なので夏休み中に自分の得意分野でもしっかり勉強しようかなと。」

そう言ってたははと笑って見せる。
先ほどとはうってかわって明るく見せようと心掛けた。

サリナ > つまりは転任した矢先に長期の休みになった訳か。

「……なるほど、夏季休暇に被ってしまったんですね。それはそれは…」

しっかり勉強、しっかりと勉強。…それでなんでこんな所に居るんだろう。
歓楽街って遊ぶ場所が多い所という認識は異世界人たる私にもあった。

「…それで、得意分野ってなんなんです?歓楽街に関係あったりするんです…?」

もしかしたら私には及びも付かない関係があるのかもしれない。

やなぎ > 「たはは……」

授業どころか、あの教師の補佐すら出来ていないのだと
自分に呆れつつ、次の質問にはどう答えたものかと考える。

「…んー、いえ、ここにはただヒマで立ち寄っただけですよ。深い意味はないです。…得意分野…あっ、体育会系!」

にへらと笑う自分の顔には、知性をまったく感じられないと自身でも自覚している。
そんな笑顔を見せた。

サリナ > 流石に歓楽街で勉強する事もない、か……目の前の彼は朗らかに笑っている。
まあ、教師とは言え人ではあるし、遊びたい時もあるのだろう。

「…タイイクカイケイ?」

なんだろう、聞いた事のない言葉だ。と思っていたら、ふと、頭上の街灯の明滅に意識が行った。
…いつまでもこんな所で立ち話もなんだし、そういえば私は駅に行こうと思っていた所だったのだ。

「…あの、差し支えなければですが、歩きながら話しませんか?私、駅まで行こうと思ってまして」

やなぎ > 「勿論です。駅につくまでしっかり護衛いたしますよ。」

なんて冗談めいて。
だけれど夜にこんな街に女性一人では心配なのは本心だ。

「体育会系というのはですね、まず脳を筋肉に見立てるんです。」

駅までの道は知らないので控えめに歩き出すだろう。