2017/08/22 のログ
ご案内:「歓楽街」に御剣夜霧さんが現れました。
■御剣夜霧 > 夜、歓楽街が最も栄える時分。
一人の少女が、年相応、むしろ幼児化したように瞳を輝かせながら、
周囲をキョロキョロと見まわしていた。
「これは…気になるものが多すぎて目が回りそうだ…」
いつも帰宅途中、電車の中から見ていた歓楽街。
昼間の眠った街並みでさえ、気になるものが多々見受けられたその場所。
最も活気のある時間に来てみれば、それはもう刺激的。
「ほほう、キレイなおなごがたくさん…なに?女は入れぬのか?」
素っ頓狂な声で、少々いかがわしい店のの客引きとそんな言葉を交わせば、少し残念そうに肩を落とした。
■御剣夜霧 > 「いや、待て!働きたいということでは…な、そのような店であったか…申し訳ない」
バイト希望と勘違いされ、慌てて断る。
どういう店なのかを聞かされると、赤面しながら謝罪してその場を離れた。
よくよく見てみれば、看板やポスターから、どのような店かは容易に想像出来る作り。
「いかん…もう少し落ち着こう…」
この世界に来てから痛感したことだが、どうやら自分は好奇心が強いらしい。
それで自分が困ったこと数回、他者に迷惑を掛けたこと数回。
戒めの意味を込めて頬を軽く叩くと、一つ深呼吸をした。
■御剣夜霧 > 次に目についたのは、キラキラした輪っかがたくさん並べられた店。
「…あれはもしや、"あくせさりい"なるものか?」
先日、級友から教えられた言葉。いわゆる装飾品に当たるらしい。
興味深そうに眺め、その一つを手に取ってみる。
「これは…首から提げるのだろうか?そしてこちらは…手首に通すのだろうか」
周囲の客を見るに、どうやら試着は自由にしていいらしい。
適当に一つネックレスを手に取ると、それをまじまじと眺め。
「…この大きさでは頭が通らぬぞ。…む、ここが外れるのか、なるほど…着かん、こうか…?」
ホックに悪戦苦闘しながら、数分を掛けてようやく試着完了。
近くの鏡でその様子を見やり、一人嬉しそうに笑みを浮かべた。
■御剣夜霧 > やたら長時間物色しているものだから、店員が様子を見に来た。
その店員に色々と聞くこと十数分、最後に購入を勧められると。
「そうしたいのは山々だが…無駄遣いをしすぎだと、担任教諭に怒られてしまってな…」
割ときつめに言われたことを思い出し、しょんぼりしながら、試着していた品々を返却する。
その様子を見ていた店員が微笑ましく思っていることなど知らないまま、
礼を述べてその場を後にすると、人だかりの中へと消えていった。
ご案内:「歓楽街」から御剣夜霧さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に遼河 桜さんが現れました。
■遼河 桜 >
まだ日も高い時間
ショットバーと思しき店から二人分の影が通りに現れる
「うんっ!また会おうね!
えへへぇ、お酒は飲めないけどぉ、お店の雰囲気はすっごく良かったです♪
いつでも連絡してくださいね♡」
猫撫で声を発する小さな人影は愛らしい仕草を交えながら、共に出てきた男に話す
男もまた満足げであり…
「あっ、送ってもらわなくてもいいですよぉ…。
寮住まいなので、お友達に噂とかされちゃったら恥ずかしいもん…」
男の提案を軽やかに回避し、別れる
その男の背中が見えなくなるまで手を振って……
「……さっすが歓楽街。
こんな時間でもお金持て余した野郎がいるいる」
小声でそう呟くと、近くにあったベンチへちょこんと腰掛けた
ご案内:「歓楽街」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■谷蜂 檻葉 > 一息ついてベンチに腰掛けた少女―――もとい、桜少年。
それとほぼ同時に、逆側に座った人物が居た。
「……っはァ~……もう無理……やっぱりお酒は駄目ね、ダメダメ……」
その座った某―――赤ら顔のぽっちゃりさんはドスンとベンチが揺れる勢いで座るとベンチに背を預け、キラキラとした黄金色の髪を振り乱す。よれた白衣が、余計『ダメさ』を醸し出す。見た感じ(頭が)ダメダメである。
「そぉー思うでしょ、貴女も? 酒は駄目よ~、駄目な飲み物……ねぇ?」
……絡まれた!
■遼河 桜 >
「…うん?」
突然声をかけられたと思えば…向かいのベンチからだった
なんとこんな時間から酔っぱらいだろうか?
……加減をしらない年代にも見えないのだけど
「えっあー、そうですね。
でもいいんじゃないですか?ほら、辛いことがあったら忘れられる、みたいなそういう…」
内心うざがりつつも笑顔で応対
そう、お酒にはそういう効能があると聞く
そこまで飲んだことがないからわからないけれど
■谷蜂 檻葉 > 「辛いこと、辛いことねぇー……
……あれ?辛いことなんてあったかしら。 ……あははっ! ないわね! やったー!
それに貴女は辛いことなさそうな顔してるわね! うん、良いことだわ! あはははは!!
お酒なんて要らないわよ、お酒なんて。 ”飛ばす”なら異能でちょちょいのちょいだし!あはははっ!!」
話が飛びながら、酔いどれは爆笑している。
桜の顔を指差しながら、実に楽しげに笑っている。
「はぁー……酔うって面白いわぁ……貴女も飲んでみる?」
それから一通り笑うと懐から小瓶――カップ酒というやつだろうか――を取り出してグイと突き出してきた。
当初から解っているだろうが、大分酔っているらしい。
■遼河 桜 >
「(う、うるせー…何だこの女……)」
歓楽街の真っ只中、周囲の視線も気になるというもの
鬱陶しいのに絡まれたな、と思いつつも表情は笑顔のまま
「ええ~結構ですぅ~。
見ての通り未成年だしぃ、ちょおっと舐めただけでも眠くなっちゃうの」
むりむり~と可愛らしくアピール
実際は酒も煙草も余裕の悪いコだが、それは裏の顔なので置いておく
■谷蜂 檻葉 > 「あれぇ? 要らないの? じゃ、私が貰う。……んくっ……ぷぁ。
~~~っはー、マズい! 酒は駄目よ、ほんとダメだわこれ!!」
無限ループなのだろうか。
本格的に面倒くさそうな雰囲気が出てきた所で―――
「ところで、貴女誰だっけ? 知り合い?」
急に沈静化したように怪訝そうな表情でアナタに尋ねてきた。
■遼河 桜 >
「あ、あのぉ…飲み過ぎですよ…?多分……」
うわぁ一気に飲みやがった、もしかして依存症の方だろうか
まだそんなに年もいっているようには見えないのに
「ううん、初対面ですけどー。
最近越してきた遼河桜っていいます。えっとぉ…お姉さんは…?」
問われれば一応そう応えて、
さしたる興味はないけれど表の顔に合わせて向こうの名前も問うてみる
■谷蜂 檻葉 > 「えぇ~? これ1杯しか飲んでないわよぉ~? だいじょーぶ大丈夫~♪」
ケラケラ笑いながら瓶を脇に置こうとして、カシャンと転げ落とした。
同時に、アルコールとは違う酷く甘ったるい匂いが鼻を突く。 ……本当に酒だったのだろうか?
「あれぇ、初対面? そっかぁ、そういうこともあるよねぇ。それじゃあよろしくサクラちゃん!
私は檻葉。研究棟の方で絶賛卒業研究中のオリハ先輩よ! 気軽に先輩って呼んでね!
テストがヤバそうな時は治験参加してくれるなら過去問ぐらいはあげるわよ~♪
モルモットなんていくら居ても足りないぐらいだしね、あはは!」
そう言って、また瓶に手を伸ばそうとして空振りする。
勿論瓶はパッキリと割れて足元に転がっているが、気づいてないらしい。
何もない空間を首を傾げながら空振りを続けている……。
■遼河 桜 >
「よろしくお願いします、オリハ先輩♪」
先輩か、ならば媚を売っておこう
……酔いが冷めて覚えてるのかわからないけど
「(こんな風にだけは絶対ならないでおこう)」
目の前でなんかひどい無様なことをしている先輩を眺めてそう心に誓ってから、
ベンチから腰を浮かせ、転がった瓶を拾って手渡そうとする
「本当に大丈夫ですかぁ…?
歓楽街でそんな状態でいると、日が落ちたら危ないですよぉ」
■谷蜂 檻葉 > 「うんうん、よろしくヨロシク~♪
……って。うわ、その瓶割れてるじゃん!
危ないから拾わなくていいよぉ、サクラちゃん! 誰よこんな所に割れた瓶ほったらかした奴はァ……」
グラグラと座らない首でブツクサと文句を言うが、矛先は鏡の中に居る。
「別に綺麗な身体でもないしィ、大丈夫だってぇ。
……あー、でも後輩ちゃんに心配されてそのままってのも格好つかないわよね、うん。
そろそろシャッキリしておきましょうかねー。」
もう取り返しがつかないのは言うまでもないが、そんな谷蜂は手を開いて額に当てた。
酔いが回りすぎて、クラクラしているようにも見えるが――――
「……よしっ。 これで大丈夫。 それで何だっけ。ええと、桜ちゃんに過去問を渡すとかどうとか……
駄目ね、記憶ぐっちゃぐちゃだわ。 っていうかここドコ?歓楽街? 私研究棟に居たわよね?」
パッと手を離すと、今までの様子が嘘のようにしてしっかりとした視線で桜に視線を向ける。
どうやら記憶は混濁しているようだが、確かに酔は覚めているらしい。
言わずもがな異能の効力だが、傍から見る限り一人芝居。もしくは酔っていたフリの狂言にしか見えないだろう。
「―――ごめん、私なんかしてた?」
不安そうな表情で、アナタに尋ねてきた。
■遼河 桜 >
「……?
えっと、私に絡んできた時はもうそこに座ってましたけどぉ……」
突然酔いがさめた?
そんなことあるのだろうか…
この街はまだわからないことだらけである
「ふふ、そういう手助けもできますよーって教えてくれたんですよ先輩♪
ちょーっと周りの人が心配するかな?っていうくらいに酔っ払ってましたけどぉ…。
もう平気なんです?」
どういうからくりだろう、と首を傾げる
■谷蜂 檻葉 > 「……そ、そっか。 まぁ絡み酒ってだけなら――良し!」
良しではない。
「っていうか、もう昼過ぎじゃん。 2時間ぐらい経ってるかぁ……自分で使うのは禁止しなきゃ……。
あ、ええと。平気よ、もう全然大丈夫。」
ほら、と言って立ち上がって近くでピョンピョンと軽く飛び跳ねてみせる。
確かに酔っているのであればそのような真似をすれば派手にすっ転ぶのが関の山だろう。
「ちょーっと『異能の実験』してたんだけど、自分でブレーキが掛けられないのは完全に誤算だったわ。 本当に変なこととか言ってない……わよね? って、此処にいただけのアナタに聞いてもしょうが無いか……怖いなぁー……。」
はぁ、とため息をついてもう一度ベンチに座りなおすと、唸りながら頭を抱える。
「うぅ、アルコールに逃げたい……逃げたくない……。
アナタも、お酒は程々にね……。」
■遼河 桜 >
「ほんとだーすごーい!」
どういう理屈かはわからないが、本当に酔いが冷めているようだ
異能の実験……酔いを一瞬で冷ます実験?
そんな疑問を持ちつつも
「うんうん別に変なことは言ってないですよぉ~。
お酒はダメ~お酒はダメー!って何度も言ってましたけどぉ」
思い出すようにクスッと笑みを見せる
「だから私は未成年ですって~」
■谷蜂 檻葉 > 「そ、そう? ……そのぐらいなら良いか。 良いわね。 うん!」
酔ったまま『口を滑らせていないか』が不安だったが、そういう事なら大丈夫だ。大丈夫ではない。
「あら、此処じゃ未成年かどうかなんて気にする人なんて少ないわよ?
なにせ見た目子供のお爺ちゃんだとか、見た目大人のガキンチョなんて珍しいものでもないし。
ま、本島の基準は大事だけどね。 羽目をはずし放題だからこそ自制しないと……うん。」
言いながら自分の事を省みたらしく小声になりつつ。
「それじゃあ私はそろそろ研究棟の方に戻るけど、アナタは?」
■遼河 桜 > 「はぇー…そんな人達もいるんですかぁ。
まだ本当に日が浅いもので……ってことはオリハ先輩のその羽ももしかして本物…?」
気になったことをとうとう聞いてみる
「私はもう少し街を散策しようかなあって。
まだ見たことないものがいっぱいで楽しいんです♪」
■谷蜂 檻葉 > 「なら、これからカルチャーショックの連続になりそうね。
……あぁ、これ? 勿論本物よ。 半分ぐらい『霊体』寄りのものだからちゃんとは触れないけど。
正真正銘、『妖精の羽』ってね。 私こう見えて、半分は妖精なのよ?」
そういって背中を向ければ、3対の虫の翅のようなライトグリーン光からさらさらと光の粒が溢れる。
アニメーションの世界の中にあるようなものが、目の前でふわふわと浮いている。
触ってみれば、ゼリーの中に手を通すように突き抜けてしまうのだが。
「そう? それじゃあ『異邦人街』に行くのをお勧めするわ。
言葉が通じない人も多いけど、そういう人はみんな通じないから大丈夫!
こっちよりも「常識外れ」なものが多くて見どころ満載よ。」
■遼河 桜 >
「すごーい!私妖精さんとか初めて見たー」
眼を輝かせて立ち上がる
「全然わかんなかったぁ…。
想像してた妖精さんと全然違ったっていうか、あっそうか半分だから…?
と、飛べるのかな?」
食い気味に話しかけつつまじまじとその綺麗な羽根を眺めて、触ってみようとして手を擦り抜けることにまた驚く
「異邦人街…なるほど、覚えました!今度いってみまぁす♪」