2015/06/02 のログ
■五代 基一郎 > すごいな、ちょっと影に入ってるから見えなかったよ俺は。
通信機を使っていたのは見えた……
『が、その時路地裏から溢れるように聞こえた咆哮が耳を刺す。言葉が遮られた。
終わった、と影ながら見るものは……少なくともここにいる二人は思ったはずだが』
■麻美子 > 「学園の平和が脅かされるのは広報部以前に
一人の人畜無害な学生として困るッス、
一度きりの学園生活、
薔薇色、かっこ血的な意味かっことじ、
の青春なんて送りたくはないッスよ。」
■麻美子 > 同じく咆哮にビクっと身体を震わせ、
慌てて路地裏を覗き込む。
「あれはちょっとまずいッスね!!
というか、あの反応は話題の薬物の反応ッスよね、
公安が握ってていい代物じゃなくないッスか!?」
■五代 基一郎 > ……これは、ちょっとただの組織間の争いで落ち着く話にはならなそうだな。
取材道具、閉まったけど出したほうが良くない?
それとも遅いかなもう
■麻美子 > 『この男が言っていた『上が上手くやる』ってのはこういう意味だったッスか』
と、考えて男の方を見る。
……もし、この相手が公安側の味方をして、
レイチェルを『暴走した風紀委員』
という名の悪役としてつるし上げるならば、
アタシの存在は不都合だ。
別に誰の味方をするわけではないが、
冤罪だけは認めるわけにはいかない。
……一応身構える、が、
どうやら予想は良い方向に外れたらしい。
『この男は無関与…?ッスか……?』
一応身構えつつ、再び取材道具を取り出した。
■麻美子 > 「そうッスね、もう少し使うことになりそうッス」
笑みをつくって答えつつ、路地裏に視線を戻した。
一応、五代の事も警戒しつつ、経過を見守る。
ご案内:「落第街大通り」に否支中 活路さんが現れました。
■五代 基一郎 > 公安は底が知れないなぁ、常々思うけど。
助けに来た彼女があぁとはさ。上の連中もうまく使っているもんだ。
これ適当なところで退散しておいたほうがよさそうだよ。
俺はさておき、君はさ。
『ただの喧嘩染みた騒動から、上の意向が強く混ざった現場。
如何に広報部というある種特権的な立場であってもここで何かを保証するには足りないものがある。
それとなく、トンズラ決め込むことを進めつつ騒動から視線は外さず』
■否支中 活路 > ジブンらこんなとこでずーっと通りにケツ向けて何やっとんねん
『路地裏を観戦しながら話し合い続ける二人に、少し離れたところから声がかかる。
顔を包帯で覆った、崩れた学生服の男。
片手で持ったトランクを肩で支えている』
■麻美子 > 『このままだと不正の証拠のノートは結局闇から闇ッスね。
さすがにレイチェルサンも多勢に無勢ッス。』
少しの間考えたが、それ以外にまともな案は思い浮かばなかった。
『一か八かッス、この人を信じるッスよ』
「退散したいッスけど、
公安が怪しげなノートを取引してたのがこの騒動の発端ッス。
真実を追い求める者として、
その不正の明らかな証拠のノートが
ちゃんと明るみに出る状態にならない限りは安心して逃げれないッスよ。」
一応、逃げ出す準備は整えつつ、
それを聞いて彼が動く事を期待して話を振った。
■麻美子 > 後ろから現れた怪しげな男を振り返る
「いや、別に変な事をしてるわけじゃないッスよ、
なんか派手にやりやってるッスから、ただの野次馬ッス。」
にへらーと笑って、背後に現れた怪しげな男に答えた。
■麻美子 > 『なんかやばそうなの来たッスよ!!!
そろそろやっぱり潮時な気がするッス。
やっぱり君子危うきに近寄るべからずッスーーーーー!!!』
■五代 基一郎 > ノートも、だけどあの薬も相当怪しいよな。
あれも公安委員会副委員長が絡んでるとしたら、まぁきな臭いよなぁ、とても。
明るみに出したその先にその情報がどうなるかはさておき。
結構勇気あるね、未見不さん。あっちで巨漢が暴れ
こっちでミイラ男が出現したけど
ご案内:「落第街大通り」にカエラムさんが現れました。
■五代 基一郎 > 俺最近知り合いが怪我して、病院にお見舞いに行くようなコトなかったんだけどなぁ……
広報部は顔が広いということが伺える、情報収集の結果かな。
カエラム > のし……のし……と路地裏に向かっていく巨躯が一つ。
フードを被っていて顔はよく見えないが、
そちらの三人は視界に入っているようだ。
■麻美子 > 「ちょっと泣きそうッスよ、
正しい意味で薔薇色の青春が送りたかったッス。
これじゃあ果てはバラバラ死体の青春ッス。」
そう、五代に愚痴った。
正直言ってわりと逃げ出したい。目は微妙に涙目だ。
■麻美子 > 「あと、この男の人は知り合いじゃないッス。
まったくこれっぽっちも知らないッス。」
■麻美子 > 見慣れた巨体を見かけると、手を振り、声をかける
「カエラムじゃないッスか!!ここで何してるッスか?」
■五代 基一郎 > 華やかとは縁遠くなるかもなぁ……大丈夫?未見不さん。
なんかもうその表現通りのが起きそうだけど……
あと巨漢も増えたね。やったね、何がやったんだろう。
■否支中 活路 > いや、言葉通りの意味やあらへんで。
『呆れたように首をすくめ』
公安と風紀のは見えとるがな……ここの街のやつらもアホちゃうんやから。いい加減な。
せやからこんなトコで風紀と広報がきゃいきゃいしとったらあかん、やろ
『言いながらまず麻美子、続けて五代へ視線を移す』
カエラム > 「……まみ、こ」
名前を呼んだが、いつものように手を振りかえさない。
元気がないというよりも、おあずけを食らった犬がエサを眼前に近づけられているかのような挙動だ。
■麻美子 > 指摘され、あたりを見渡せば、大分野次馬が増えている。
『広報部』の事を知っている人間が何人いるかは分からないが、
確かに、ここで風紀とキャイキャイしていたら
『広報が公安の敵にまわる』と勘違いされてもおかしくない。
「確かにそれもそうッスね」
そう答えると、苦笑した。
■五代 基一郎 > 知り合いなの?彼が知り合いなのになんでこのミイラマンは知り合いじゃないの?
やっぱり友達が作りにくいのかな、包帯はさ。
いやでも俺らよか君の方が問題じゃないの、あまり出歩かれると方々がうるさいでしょ。
公安から何か言われてない?
『先の未見不への声掛けや、自身の言葉すら裏返すような。否支中 活路のことを知っているようなそぶりで
その問いかけに答えた。どうあれここにあまり長いはしない方がよさそうでもある』
■麻美子 > カエラムの不思議な挙動を見ると首を傾げた
「どうしたッスか?カエラム?」
カエラム > 「……rr」
カエラムはフードの下に身に付けていたゴーグルを外すと、麻美子に差し出す。
持っていてくれ、ということだろうか。
フードの中を覗けば、マフラーの上にある髑髏頭の上半分が見えることだろう。
■麻美子 > もうなんか隠し立てしても、
誤魔化そうとしてもしゃーない感じッスね。
(五代の口ぶりを聞くと、はぁ、とため息をついた)
五代サンの言うとおりッスよ包帯にーさん、
あんたのほうがよっぽどここに長居するとまずいッス。
ここは皆仲良く退散するッスよ。
■麻美子 > カエラムからゴーグルを受け取る。
「ああ、なるほど、頑張ってくるッスよ?」
そう言うと、笑顔でカエラムを送り出した。
■否支中 活路 > 『路地裏へ突き進んでいく巨体に気づくと、やや慌てたようにそちらを緑の瞳が捉えた。
数拍の凝視。
一瞬片手が動きかけるが、麻美子の緊張感のない声を受けて、それが止まる』
……オレのはいつものことやんか。気にしぃな。
それよりアイツええんか、なんや、このままやと路地裏にぶっこみそうやけどや
『一応生徒であれば、風紀委員にお伺いはたてるとでも言うように五代へ』
カエラム > 「――gg, Ke」
その微笑に、力強く頷く。
そして再び、路地裏の方へと歩き出した。
ご案内:「落第街大通り」からカエラムさんが去りました。
■麻美子 > 「ま、そうッスけどね、
あんまりふらふら出歩くと公安に見つかるッスよ?」
苦笑しつつそう答え
その問いかけに、五代に変わって
頬をかきながら答える。
「大丈夫ッスよ、アレ、生徒じゃないッスから。
レイチェルサン達の力にはなってくれるはずッス。」
■五代 基一郎 > いいとも悪いとも言えないなぁ。だってほら、管轄外だしさ。
俺がどうこう言えることじゃあないなぁ……
『我関せず。というよりも責任問題を何故今ここでというようなタイミングで出す。
そこがおそらく。今戦っているだろうレイチェル・ラムレイらとは違うのだろう。
といってもそれこそここで何か公務的なものをすれば余計なにかしらの波紋を与えかねないのは確かでもあり
いていないような亡霊的立場をそのまま役立たずとして果たすほうが何かと収まりがいいだろうこともあってだろう
そう納得してほしい』
■否支中 活路 > 会う相手選んどったら、出会い頭に囲んで棒で叩かれるわけやない。
それに、まあ、さっきも言うたけど街のやつらも阿呆やない、けど代わりに余計なことしぃはいくらでもおるからな。
ま、あの兄さんが頼れるーいうんやったら助かる話やでほんまんとこ。
やけど見たことあらへんなぁ、ありゃ最近来たんか?
『警戒は潜み、物珍しそうな風にカエラムの背中へ視線を送る』
■麻美子 > 取材道具を今度こそ片付け始める、あの女が既に逃げた以上
もはや、これ以上この場に居るメリットは一切無い。
「五代さんの意向に従って、ここに居たのはたまたまうどんを食べに来てた、
ただの野次馬3人だったッス。そういう事にしとくッスよ。」
■五代 基一郎 > えっそうなの未見不さん。
彼、そうなの。西園寺副委員長いなくてよかったなぁ。
顔覚えられてもまずいしさ。
■麻美子 > 「カエラムは、あいつはあれッス、
最近話題になってた七不思議の一つ、
『地下にある処刑場』に居たんスよ。
恥ずかしながら、麻美子が拾って来ちゃったッス。
つい二日前の話ッスね。」
■五代 基一郎 > 拾ったってそんな、犬猫じゃないんだからさ……
えぇ……大丈夫なの未見不さん
『文字通りの顔、というよりやる気のない目じりがより寄って何が何やら
という顔で未見不を見る』
うん、まぁさらに何か起きそうではないが荒っぽいことにはなりそうだし。
そろそろお開きにしたほうがよさそうといえばそうだな。
何か飛んでくるかもしれないしさ。撤収撤収
『未見不が食ってただろう、うどんの器を片付けておくと取りつつ自分もサヨナラするつもりで呟いた』
■麻美子 > 「五代サン……。」
呆れ顔で彼を見る。
『いまさらしらばっくれても遅いッスよ。』
という顔だが、少なくとも警戒は解いたようだ。
犬猫じゃないんだから、という問いかけには、
自信満々に答える。
「大丈夫ッスよ、悪いやつではないッス。」
■麻美子 > 『本当、どうにも食えない男ッスね……。』
そう、頭の中で五代に対する感想を抱きつつ、
はぁー、とため息をついた。
■否支中 活路 > おお、あれかいな!
『包帯の奥の瞳が興味深そうに輝き』
ははあーん、すごいやんか。どうりで初めてみたわけやなぁ。普通に歩きまわっとったらあんなん絶対気づくわな。
『頷きながら、五代の言動については特にふれない。それならあとは自分が状況の推移だけは見守っておく、と。そういうことだろう』
■麻美子 > 「すごくないッスよ、
正直、面倒事は簡便して欲しかったッス。」
(そう言うと苦笑気味に笑い)
「それじゃあ、包帯のお兄さん、
この場は任せていいッスね?
麻美子はそろそろトンズラさせてもらうッスよ?」
■麻美子 > 「五代サンも、いい加減退散しとくッスよ。
今度はこんな状況の時じゃなくて、
もっと落ち着いた時に、一緒にあのうどんを食べにくるッス。」
そう言うとケラケラと笑いかけ
■否支中 活路 > 『路地裏の方に視線を固定したまま、首に空いた片手をあてて』
おう、すまんな今なんか聞きのがしたわ。
お互い名前も知らん相手とちょい道端でおうただけや。
せやけど、まあ、気ぃつけえや……色々な。
■麻美子 > 「そうッスね、
お互い名前も知らない相手と
たまたま顔をあわせただけッス。」
あははと笑って、頬をかく
「ま、包帯のお兄さんも気をつけるッスよ。
それはもう、アタシ以上に色々と。」
そう言うと、人ごみに紛れるように大通りに消えていった
ご案内:「落第街大通り」から麻美子さんが去りました。
■五代 基一郎 > 見たところ正義の味方ってところか。
だがそういった立場のが公の連中と何かというのはまずいんじゃないかなぁ。
といっても聞きそうにないけどさ彼。
未見不さんも気を付けてね、とばっちりで何かというのは青春がどんどん遠ざかるからさ
『武力的な、というより力的な問題は解決するだろう。ノートがレイチェル・ラムレイに渡ることもなく西園寺偲の手のままだろう。
そしておそらくノートを渡した者は、この一件の後見かけることはないだろう
そういったものを常々、仕事としているのが公安だ。
消えゆくそれらに対し、この一件に関わった……または目撃したものがどう動くのか
それは知りえることかもしれないが、まだ知りえることではないだろう』
■否支中 活路 > 『麻美子の背中を一瞥だけして路地裏に眼を戻しつつも』
ま、今回は変なことにゃぁならんやろ
しかしあれやで、確かにココはクズの吹き溜まりやけど、荒れるとなったら、そら、なにがし理由があるっちゅうことやからな。
一応今回の落とし所は見えてるみたいやけど、人の話は早いさかい。
……アンタらも締めるとこ締めとけよ
■五代 基一郎 > 情報ならいくらでも流れているさ。
今この瞬間にも、路地裏の出来事も俺らが今ここにいたことも。
ココがどんな場所であれ生きているものがいるんだ。
だが誰にとって都合がいい事、悪い事で餞別されて流れていくんだ。
生きているものが生み出すのに、幻のようにあやふやに。
人の話が早いのと同じ、消えるのも一瞬で消える。
それじゃ、俺もこれで。
また会うかどうかはさておき、今度はそれなりの場所でさ。
『何か続くのかという話を途中でブチ切りにしたような継ぎ方で別れを伝え。
小さく去りゆく未見不に手を振りつつ、どんぶり片手にまた否支中にも手を振って屋台経由でその場を後にした……』
ご案内:「落第街大通り」から五代 基一郎さんが去りました。
■否支中 活路 > 『あるいは、元よりストレートな返答が来るなどと思っていたわけではないのだろう。
肩をすくめて鼻を軽く鳴らすだけで、五代が去っていく間も視線は動かない。
騒動の収まりつつある路地裏を眺め、何も咥えてはいない口から紫煙のように大きく息を吐く』
■否支中 活路 > 『学園内のものが揺れれば、ここも揺れる。
いやむしろより大きく揺れると言っていいだろう。
ここは全く微妙なバランスで立っている。
二年より前はそうではなかったのかもしれないが』
七不思議くんもコーラーオブブラックも帰るみたいやし、ま……あとはこっちか
『ぼやくようにして、振り返る。
ぶんぶんとトランクを振ると大半の野次馬は散っていき』
■否支中 活路 > 公安もなんやなぁ……ひばっさんとか何してんやろ
『やる気なくトランクを何度か振り続けると、それでも残っている相手に向かって』
はいはい終わり終わりやでー
はよ散らんとこん中からルミラキルラの腕虫出てきてケツぶっさすぞオラ
■否支中 活路 > 『さっきまで何もなく活路の手にあったトランクが、ガタガタッガタガタッと突然震える』
…………にーしても
『再び、路地裏の方を振り返る。
活路の立つ場所からは路地裏のやりとりがすべて見通せる位置にあるわけではない。
が、低度の妖精眼とて、壁の一枚や二枚ごしの動体を見ることぐらいは出来る。』
■否支中 活路 > 『それは光学的なものではない。
あるいは熱であり、あるいは魔力であり、あるいは生体の波動であり、意思の放射である』
なんー…………や見覚えある気がするんやけどなぁ……
『考えるように視線を横にすべらせ、顎に指をあてる。
しかししばらくすると頭を振って思考を断った』
■否支中 活路 > ちと時間食い過ぎとるか
『言って、手元に視線を落とす。
振り回していたトランクの裏側の隅に小さなマークがある。
燃える瞳と、そこから放たれるような放射状の線。
かつてその印を使っていた違法部活があった。』
■否支中 活路 > 『トランクを手に、活路もまた落第街への外へと向かっていった』
ご案内:「落第街大通り」から否支中 活路さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に川添 孝一さんが現れました。
■川添 孝一 > (川添孝一は落第街の大通りの端、少しだけ人込みから離れた場所にいた)
(――――5人の異能持ちに囲まれながら)
「おう、川添。よく逃げずについてきたな」
(鼻で笑う川添はボンタンを履いた足を左右に広げて仁王立ち)
誰がテメェらを怖がるんだ? 群れなきゃ何もできねークズをよぉ。
(その挑発に川添を囲んだ五人の不良学生が苛立つ)
■川添 孝一 > 「調子こいてんじゃねーぞ川添! お前の頭もファッションセンス同様イカれてんのか!!」
「5対1の状況で粋がってんじゃねぇぞオラァ!!」
(不良学生たちは異能を発動させながら川添を睨みつける、一触即発)
てめぇら五人揃ってぶっ倒してもハクもつかねぇだろうが、かかってこいや。
■川添 孝一 > 「ケッ、九州の片田舎の出身が一丁前な口を利きやがって」
(川添の顔色が変わる)
……オウ、てめぇなんで俺の出身知ってんだ。
(不良学生たちの先頭にいた男が笑う)
「簡単にだが調べさせてもらったぜ、川添ぇ」
「てめぇの弱点がねーかと思ってたら面白いことがわかったしなぁ」
(不良たちは気付いていないが、川添の殺気が膨れ上がっていく)
■川添 孝一 > 「お前んちアル中の親父のせいで一家離散したんだって?」
「ギャハハハハハ!! そんで不良に落ちぶれるとは典型的すぎて笑えるな川添ぇ!!」
■川添 孝一 > …………。
(指の関節をパキパキ鳴らしながら鬼もかくやという凄まじい形相で不良軍団を睨む)
「ははっ、こいつ怒ってるぜ? おい、囲んでブッ殺せ!!」
(二人の不良学生が前に出て攻撃を始める)
「死ね川添!!」
「てめぇはやりすぎたんだよ!!」
(一人は『身体の末端部位を加速させる異能』で拳を加速させながら殴りかかってくる)
(そしてもう一人は『砂利を散弾のように飛ばす異能』で川添の足元を狙った牽制攻撃を仕掛ける)
(拳をまともに顔に受け、散弾で足を撃ち抜かれながら)
(川添が、笑った)
殺す。
■川添 孝一 > (殴りかかってきた不良に向けて川添の右拳が唸る)
(ただの殴打ではない、肘関節を自由に動かしながら多角的に殴りつけてくる)
(倒れることもできず右拳だけで何度も何度も何度も殴りつけられ)
(最後に腕の各部関節を外して振り回す鞭の如き一撃で吹き飛ばされた)
(砂利を使う能力者に向けて川添の左拳が伸びる)
(伸縮する左腕は正確に遠距離型の異能を持つ不良を捉え、砂利の不良は顔面に連打を食らって気絶した)
「こ、こいつダメージを受けてねぇのか!?」
「狂悪鬼(ルナティック・トロウル)が……死ねぇ!!」
(残った三人が一斉に川添に攻撃を仕掛ける)
■川添 孝一 > (音が、響いた)
(何かが拉げる音)
(何かが折れる音)
(液体が飛び散る音)
(人が壊れる、音)
(川添に喧嘩を売った五人の不良が地面に倒れている)
「も、もう勘弁してくれぇ……ほ、骨が折れてる…」
「歯が、俺の歯がぁ………」
(相手の言葉を意に介さず、足を振り上げ)
(倒れている不良を蹴りつけた)
「ぎゃあ!! やめてくれ、川添ェ!!」
「誰かー!! 誰か人を呼んでくれぇ!!」
(人込みから少し離れただけの路地で、地獄が始まっていた)
ご案内:「落第街大通り」に獅南蒼二さんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」に設楽 透さんが現れました。
■獅南蒼二 > (いつから、そこにいたのだろうか。最初から居たような気もするし、ついさっき現れたような気もする。とにかく、そんな地獄を眺めながら、暢気に煙草を吹かす男が一人。)
「………………。」
(止めることもせず、ただ静かに成り行きを見守るその男は、白衣姿も相まって、より異質な雰囲気を漂わせている。)
(魔術学を学んでいる学生なら、顔くらいは知っているかもしれない……教壇に立つこの男を見たことがあるかもしれない。)
■設楽 透 > 「うーむ、これはまァどうしたものか……」
【路地から聞こえる悲鳴、不良同士の惨劇、そしてそれを静観する男。】
【それらを更に離れて、見守る金髪の男が居た】
■川添 孝一 > ………。(紫煙の匂いに振り返り)
ああ……獅南センセーすか………(平常通りと言った言葉を口にする)
俺を魔術の授業から追い出すから……顔忘れそうになってたすよ……
(そのまま顔を戻し、指揮を執っていた先頭の不良の足の骨を踏み砕く)
(やられた側は声も出せない)
(金髪の男には顔を向けることすらしない)
(ただただ、目の前の不良たちを壊すだけだ)
■獅南蒼二 > なに、名前を覚えているだけでも上等だ。(楽しげに笑いながら、紫煙を燻らせ吸殻を携帯灰皿へと入れる。)
……追い出したとは人聞きが悪いな? 座学ならいくらでも教えてやると言ったはずだ。
(だが、戦闘術や護身術に関しては、まさに門前払いだった。不良が痛め付けられるのを見ても、意にも介さず、ただ、静かに見守って……)
……屑を痛め付けて、お前はそれで満足か?
(……次の煙草に火をつけながら、尋ねる。)
■設楽 透 > 「眼中にないって感じだねえ。いやまあ、変に飛び火するより遥かにマシだけど。」
「それでも川添くん、あえて先輩風を吹かせて貰うとすれば、明らかに『やり過ぎ』でしょうそれ。後で怒られるよ。」
【まったく、と肩を竦めるも微動だにせず】
【獅南とのやりとりをその場で聞きながらスマホを取り出す】
【彼らが何をし、どんな行動に移ろうとするにせよ救護班くらいは呼ばなければならない】
■川添 孝一 > そうだったすかね。(口元を歪めて笑って)
俺ぁ物覚えが悪いからどうにも。(拳を振り上げた)
(獅南の言葉に、拳を振り上げたまま止まった)
満足とか、満足しねぇとか。そういう問題じゃねぇ…こいつらは全殺しだ。
くしゃみをしたら鼻をかむだろ、センセー。
トイレに行ったら手を洗う。
朝起きたら朝食の準備をする。
(返り血に汚れた悪鬼が笑うのを止める)
それくらい当然の行為だぜ……?
(設楽に向き直り)まだ足りねぇよ、センパイ。
こいつらには地獄を味わってもらわねーと気が済まねぇ。
スマホ、下ろせよ。俺の拳はここからでもセンパイに届くぜ?
■獅南蒼二 > (設楽がスマホを取り出せば、設楽には見えないよう、僅かに指先を動かす。)
安心しろ、レスキューなど呼ばずとも、事が済めば私が運ぶ。
(そうとだけ呟いて、視線を川添に向ける…)
そうか、なら、好きにするがいい。
(教師としては、そして、人としてはあまりにも、無情な言葉。
だが、彼は本当に止めるつもりが無いようだった。煙草の煙を吐き出しながら、壁に寄りかかって、見物している。)
■設楽 透 > 「川添くんが満足するかしないかじゃないんだけどなぁ。」
「ま、先生がそう言うのであれば保留にはしますよ。」
【困った人たちだ、と言わんばかりに溜息をついてスマホを上着のポケットに戻す】
【そしてそのまま見物を決め込んだ。止められるような腕力も魔術も武装も持ち合わせていないのだ】
■獅南蒼二 > (異能者と、異能者の抗争。
それはこの学園の治安を悪化させている最大の要因とも言える。
学問として系統立てられていない、原初の力にも等しい、野蛮な異能を持つ者同士が潰しあう。
さしたる理由もなく、相手の生命を脅かす。これこそが異能者。
力を持たぬ人間からすれば、恐怖と驚異の対象でしかない。)
ん……スマンが、今は勤務時間外だ。身体を張って止めるつもりは無いぞ?
(設楽にはそうとだけ告げる…それはきっと、どちらかが死にそうになっても、変わらないだろう。)
■川添 孝一 > いやぁ、理解がありますねセンセー。
あんたのことは嫌いじゃねぇすわ………
(転がっている不良生徒たちが獅南に声をかける)
「先生こいつを止めてくれぇ!! こ、こ、殺される!!」
「誰かー!! 助けて、助けてくれよぉ!!」
いいね、センパイ。あんた長生きするよ……
(男の表情が狂気に染まっていく)
(川添の異能、狂悪鬼―――ルナティック・トロウルは全身の細胞を支配する)
(感情によってそれが拡大し、今や寝食率は62%を超えていた)
最高だぜ、お前ら……命乞いなんて諦めて地獄を楽しめよ………?
(隠し持っていた魔導書『世界は蜜でみたされる』を取り出す)
(本来なら異能使いには異能しか使わない信条の川添も、拷問となれば話が違う)
(魔術による制裁が始まる)
12番目の記憶ッ!!
自分の潰れた醜い声で祈るのは冒瀆だと感じて、彼女は祈りを求められても押し黙っており!
周りの信者たちからは不信仰と看做されている!!
《ひと時の沈黙》(サイレントクローズ)!!
(開かれたページの文字を撫でながら詠唱すると、不良たちの喉が一切の音を発しなくなる)
「………っ」
なぁに、少し黙ってろってだけだ……意外に器用だろ?
ゲハハハハハハハハハハハハ!!!
このレモンシード・メソッドAAランク!!!
異能はセカンドステージの川添孝一様をコケにしたんだ!!
簡単に意識手放せると思うなよォ!!!!
■設楽 透 > 「焚き付ける結果になっただけじゃないですか先生!」
「勘弁してくれよ、もー ……人死にが出るのも出すのも何かと面倒でしょ。」
【獅南の言葉にうんざりした様子で項垂れる】
【たまたま養護教諭がワンダース通りかかってくれないものか、と淡い期待をした】
「そりゃあどうも。お互いの見解が一致してて何よりだ。」
「正直、男に褒められても嬉しくないんだけどね……」
「陳腐な言い方だけど、川添くんがそいつらを殺して、処罰しなきゃいけない人らの事も考えたげてよー?」
【耳に入って無ければそれでもいい、と一応言いたい事は言っておく】
ご案内:「落第街大通り」に蓋盛 椎月さんが現れました。
■獅南蒼二 > (川添が魔術を行使すれば、僅かに目を細めた。この男は、授業では扱わなかった魔導書の【再現】を、やってのける。
込められた呪いや祈りを、魔力によって再生し、具現化する……初歩の魔術だが、独学では少々難解な部分もあったはずだ。)
見事だ…だが、再現はまだ不確かなようだな。
(極めれば、物語に書かれていない、その先まで、再現することが可能だ。声を捨てた信者は不信仰とされ、ありもしない罪によっていかに最期を迎えるのか……)
言ったはずだ、今は勤務時間外だとな。
(設楽の言葉にはそうとだけ言って、笑う。それから、吸殻を携帯灰皿へと入れて……)
そうだな、そんなに友が心配なら……。
(次の煙草……ではなく、ポケットから出てきたのは、紛れもない、拳銃であった。それを、設楽へと差し出して……)
他人にばかり頼らず、お前が止めてやったらどうだ?
■蓋盛 椎月 > はいはいストップストォーップ! もう! それ以上やったら死ぬじゃん! 大事な人的資源を浪費しないでよね!
(ぷりぷりと怒りながら、蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性が現れる。手にはリボルバー。いささか緊張感に欠けた様子だ……。)
■川添 孝一 > 198番目の記憶ッ!!
身に危険が迫ったらすぐにこの巻物をひもといて呪文を唱えよ!
効果はテキメンである、と言って師匠は旅立とうとしている弟子に
百巻近い長大な呪文の巻物を背負わせた!!
《圧し掛かる世界》(グラビティ)!!
(不良たちに多大なる重力がかかる)
93番目の記憶ッ!!
あなたがたのうちで罪のない者がまずこの女に石を投げなさい!
との言葉に、太った無垢な青年が巨大な石を抱えてのっそりと前へ進みでた!!
《圧迫する石》(ストーンフォール)!!
(重力に押しつぶされそうになる不良生徒たちに召喚された石がへばり付き、責め苦を与える)
102番目の記憶ッ!!
(川添は獅南や設楽をもう見ることもなく魔術による制裁を与え続ける)
(それが何度目かの頃、養護教諭によるストップがかかった)
……フタモリセンセー…(魔導書を閉じる)
チッ、運がいいなァお前ら。まだ再起不能寸前ってところじゃねぇの?
(声すら出せずに拷問を受けてきた不良生徒たちが、安堵の息を漏らした)
■蓋盛 椎月 > ……気は済んだ? キミ、仕事くれるって言ってたけど、さすがにあたしの《イクイリブリウム》でも死は治せないよ。そうでなくたって重症すぎると副作用も重くなっちゃうしさー。
(呆れたようにぐしゃぐしゃと頭を掻く。川添のやり過ぎな行動には辟易しているようだが、そのあたりに転がっている不良生徒たちには大した関心もないようだった……)
■設楽 透 > 「いやぁ、おっかないもんですねえ。異能も魔術も。」
「僕にゃ到底真似出来そうもないです、ついでに射撃の腕もさっぱりなんで。」
【そう言って獅南の提案を断る】
【言葉に嘘は無く、発砲なんてしようものなら下手をすれば虫の息の生徒に当ててしまう恐れがあった】
「おっと、初めて蓋盛ちゃ……先生が天使に見えたぜ」
「あとは任せとけば安心そうだ。今日の僕は運が良いんだか悪いんだか分かんないね。イーブンだイーブン」
【現れた養護教諭の姿に胸を撫で下ろした】
ご案内:「落第街大通り」に朝霧 葵さんが現れました。
■朝霧 葵 > (血のような液体にまみれた女性が這いずりながら去ろうとしている・・・)
■蓋盛 椎月 > そこの人たちも!(傍観を決め込んでた二人を向いて、不機嫌そうに)
いじめは見てるだけでもいじめって小学校で習わなかったんですかあー?
あたし、戦闘力ないんだからこんなことさせないでくださいよねっ! もーっ!!
(相変わらずどこか、気の抜けた怒り方……)
■川添 孝一 > フタモリセンセーの能力ならこいつらも俺のこと忘れるんすよね。
好都合だ、こいつらは要らないことを知ったからなァ!
ゲハハハハハハハハハハ!!!
二度と俺に歯向かおうと思うんじゃねぇぞ、カス!!
弱いやつは俺に頭を垂れろ!!!
俺は川添孝一だ………異能も魔術も使いこなす複合能力者なんだぞ!!
(笑いながら血塗れの手をポケットに突っ込む)
(血塗れの女性が這いずっているところを)
邪魔だ。(さほど気にも留めず女を跨いで雑踏の中に消えていった)
■獅南蒼二 > 残念だ、なかなか経験できるものではないのだがなぁ。
(設楽の返事に、楽しげな笑みを浮かべつつ拳銃を下げる。それから、改めて煙草を取り出して、火をつけた。)
こんな場所にまで現れるとは、不良教師ここに極まれり、だなぁ?
(椎月の言葉にも、まったく悪びれる様子もなく、肩を竦め…)
私は教師として、生徒の自主性を尊重したまでさ。
(ひどい言いぐさである。)
ご案内:「落第街大通り」から川添 孝一さんが去りました。
■蓋盛 椎月 > あー、待ちなよ川添くん! 今は見逃してもらってるけどさー!
そのうちコワイ人たちが集団でキミのこと捕まえにくるよー!
もうちょっと賢い立ち回り方ってのをさー!
(去っていく川添の背に向けて叫ぶ)
いやー、彼が犯行予告してたもんで……
それっぽいところ散策してたらこの有り様ですよ。
(獅南の言葉にため息まじりな返事。)
■蓋盛 椎月 > ……とか呑気に喋ってる場合じゃないねー。仕事しなくちゃ。
(淡く輝く弾丸を生成し、リボルバーに装填する)
(そして、虫の息となって倒れている不良生徒たちを撃つ)
(すると――動画を巻き戻しするように怪我が消えていく)
(これが彼女の異能《イクイリブリイム》だった)
……ん? あれ? あなたも川添くん被害者ですかー?
(血まみれで這いずる女性を見つけて)
■設楽 透 > 「おっ、朝霧ちゃんも居るじゃない。」
「やったね!これで後は念の為に坊さんも居れば不良たちの心配は皆無だねえ。」
【地面を這う女性に気付き、そちらへと歩み寄っていく】
「知らなかったなあ、蓋盛先生がそんなに仕事熱心だったなんて!」
「僕が止めに入ったところで、要救護対象が5人から6人になるだけだよ?」
【大仰なモーション付きで首を振り、「獅南先生ならまだ分からなかったですけど」と付け足す】
【それでも彼は動かなかったであろうことを設楽は百も承知だった】
「ですよねぇ、獅南先生?」
「それと、幾らなんでも生徒に銃の仕様を促す先生ってのもどうかと思いますけど。」
「あ、今は“勤務時間外”でしたっけ」
【わざとらしく肩を竦めた】
■獅南蒼二 > で、お前だけでは手に負えんからと、助けも呼んだのか。なかなかに用意周到だなぁ。
(もう完全に我関せず。救護の手伝いは、言われなければやらないだろう。血塗れの女性に視線を向けて、そうとだけ言った……どうやら、職員のことはそれなりに把握しているらしい。)
あの馬鹿も、お前に止めてほしかったのかも知れんなぁ。
(川添が走り去った方を見て、呟く。)
■朝霧 葵 > あ~・・・私は違いますよ~。
私はただの腰が抜けた通行人です~
■獅南蒼二 > (設楽の言葉には、表情を変えることもなく……)
何も持たぬ人間には、これが必要になる瞬間が、やがて訪れる。覚悟もなく、ただ喚き立てるだけでは衆愚を形作るだけだ。
沈黙するか、もしくは……行動するか。(設楽をまっすぐに見つめ……)
私がお前に銃を差し出したのは、教師として、ではない。まぁ、あとはすきに解釈してくれてかまわんよ。
■獅南蒼二 > ………………患者が増えたぞ、不良教師。(肩を竦めて、そうとだけ。)
■蓋盛 椎月 > な~んだただの通行人でしたか。
治療は……別にいりませんよね? その血、別に怪我じゃなさそうですし。
(血まみれの女性には興味を失ったようで、面倒くさそうにそう言ってリボルバーを収める)
あーうん、仕事熱心だよ。めっちゃ仕事熱心。
この学園で一番仕事熱心なぐらいだし。(極めて適当な口調で)
まあ本当は《イクイリブリウム》のサンプルが減ったら困るってだけなんだけどー。
ご案内:「落第街大通り」から朝霧 葵さんが去りました。
■蓋盛 椎月 > よっ……と。(意識を失っている不良生徒のひとりを担ぎ上げる。かなり重そう)
治しはしたけど野ざらしにしておくのもなんですし、そこの男二人手伝ってくださいよ。あとでスタッフ呼びますから。
なんか収容できそうなとこに運びますから。このあたりに病院かなんかあったっけなー……
■設楽 透 > 「何も持たぬ、でこの学園に6年も籍を置けないですよ?」
「第一、僕の武器は口先三寸と逃げ足なんでね。」
「そういや先生、先生が授業から省く“異能持ちの生徒”のボーダーって何処なんです?」
「普通じゃなければ、あまねく対象なんですか?一度訊いてみたかったんですよねえ。」
【さっき川添も追い出された、と言っていた気がする】
【生徒の中では長い期間在籍していて気になっていたのか、これを機会にと尋ねてみた】
■蓋盛 椎月 > 止めて欲しかったのかも……か。
まあ、あたしは彼みたいなのはキライじゃないけどさ……
(誰にともなく、小さな声で呟いた。)
■設楽 透 > 「蓋盛先生の能力ってさー、何だかちょっと噛みそうだよねえ。」
【適当さ加減なら引けを取らない適当さでのたまいながら、不良たちに近づく】
「うわぁ~、ボロボロだぁ」
「あ、君たちついでに僕のことも忘れてね。変に覚えてて意趣返しに来るとか、面倒臭くってたまんないから」
「そんで蓋盛先生、こいつら持ち上げる腕力僕には無いんだけど、引きずって行っても大丈夫かな?」
【近くに落ちていたちょっと長い棒状の瓦礫を拾って満身創痍の不良をつつきながら養護教諭に許可を仰ぐ】
■獅南蒼二 > 面倒だ、と言いたいところだが……(…手を軽く翳して、倒れている不良に向ける。静かに、その手を握って、開いた。それから、その手を上空の、電線へと向ける…)
……これで、少しはましになっただろう?
(不良の重さが、だいたい3分の1程度に感じられるようになるはずだ。直接手伝う気は無いらしい。)
(が、そこで設楽から質問が飛べば、僅かに視線を細め……)
……そんなものは存在しない。授業を受けるに値するかどうかを決めるのは私だ。
(そうとだけ、返した。)
■蓋盛 椎月 > (不良が軽くなった感触を受け、お、と声が漏れる)
わー、気が利くじゃないですかー。最初っからそれぐらい気を利かせてくれてもいいんですよー?
(設楽の言葉に口を尖らせて)
あによー、あたしの超かっこいい異能名に文句でもあるの? 治すわよ?
あーうん。引きずっちゃっていいよー。丈夫そうだしちょっとぐらいラフな扱いしても平気っしょ。
(といいつつ、自分も適当に不良をそのへんの廃屋へと放り込んでいく……)
■設楽 透 > 「そんなものは存在しない、か。」
「な~るほど、先生らしいっちゃ先生らしいですね。」
【ありがとうございます、と礼を述べる】
【となると自分の様な何の役に立たない異能はどうなるのだろうという考えが頭を過ったが、口にはしなかった】
■設楽 透 > 「お?オッケーな感じ?」
「んじゃあ遠慮なく。どうせ直すんだからついでの傷も気にしないでねえ、不良くんたち」
【蓋盛からの許可が下りれば、どこか嬉々とした様子で不良の足を掴んで引きずり始めた】
【そして他の不良同様、廃屋に放り込む】
■獅南蒼二 > 初等の重力制御術だ…不勉強な者でなければ誰でも習得できる。
(皮肉めいた言葉と共に、煙草の煙を吐き出し……)
…学ぶ意欲は必須だが、それだけが問題ではない。
何のために力を得るのか、何のために行使するのか…学問として力を得るのであれば、そこまで思考しなければならん。
(設楽にはそう、答える。…そう、彼の魔術は、究極的には異能者を殲滅するためのものだ。異能の大小は、恐らく関係しないだろう。彼がそれを、表情や言葉に出すことは無いだろうが。)
■蓋盛 椎月 > いやー、あたし学習意欲全然ないもんで。
昔っから勉強は全然できた試しなかったんですよねー。
バケツ持って廊下が日常でしたよ、ええ。
(以前獅南に言ったこととは反対のことを口にする)
でも便利だし、ちょっとぐらいは習って置こうかなー。
異能者は教えないらしいですけど、かわいいあたしだったら
懇切丁寧に教えてくれたりしません、獅南センセー?
(軽薄な口調。善い返事に期待しているそぶりはない)
どっこいせー……っと。
(そんなこんなですべての不良を片付け終え、)
(携帯電話を取り出して、手短にどこかに連絡した)
これでよしーっと。あー疲れた。噂のルナティック・トロウルくん相手に正面から止めに入ったり、肉体労働したり……どっちもあたしの仕事じゃないっつーの。(ぶつくさと、実に不機嫌そうに愚痴をこぼす)
■獅南蒼二 > この程度の魔術であれば、魔術学応用論の授業で扱っている。魔術学概論から受講しなければ何もできんとは思うがなぁ。
(戦闘術や護身術ではないもの……こういった生活術に関しては、異能者に対してもまったく区別なく授業が行われている。男は楽しげに笑って、そうとだけ告げた。)
■設楽 透 > 「学ぶ意欲、か。そのへんが僕には足りないかもですねえ。」
「ただ、そのその考えは大いに共感できますね。」
「うん、ちょっと僕も真剣に考えてみようかなあ」
【不良たちを運びながらそのような会話をし、それが完了すると掻いてもいない汗を制服の袖で拭った】
【そして増援依頼をする養護教諭の姿を認めるとゆっくりとその場から離れ始める】
「それじゃーお手伝いも終わったんで、僕は一足お先に失礼しまぁーす」
【間延びした挨拶に適当な一礼をして、男は二人と不良たちに背を向けた】
■蓋盛 椎月 > おつー。んじゃねー。
(そのあたりにぐだーっと座り込んで、去る設楽を手を振って見送る)
えっマジで?(獅南の言葉に、やや素っぽい反応)
じゃあ今度ヒマな時に生徒に混じって遊びに行きま~す。
あーおなかすいたー、何か奢ってー、肩揉んでー。
(へたり込んだまま、欲求をそのまま口から垂れ流している……)
ご案内:「落第街大通り」から設楽 透さんが去りました。
■獅南蒼二 > (立ち去る設楽には、視線だけを向けて、声はかけなかった。
異能を持っているかどうか定かではないが、先ほどの言葉や、その言動から、何らかの異能が発現していると考えるのが自然だろう。)
…お前に学ぶ意欲があるのなら、な。
(蓋盛に向ける言葉に、嘘はない、学ぶ意欲さえあれば、少なくとも魔術学を学ぶ人間が増えるというのは、喜ばしいことだ。先ほどの異能者、川添も、魔術学者としては称賛に値する。)
……出来の悪い学生より、たちが悪いな。
(ため息混じりにそうとだけ言って…)…で、お前はその行動で、私から利益を引き出せると判断したのか?
■蓋盛 椎月 > たちが悪い? 何のことです?(首を傾げ)
……ちぇー、一生懸命働いた若者に対して何の物質的なねぎらいもないんですかこの年長者! 別にいーですよーっだ。
(おもいっきりアカンベーをしてみせる。歳相応の言動にはお世辞にも見えない……)
(そうこうしているうちに複数人の足音が近づいてくる)
(おそらくは先ほど呼んだ保健委員会の人間だろう)
おっと、そろそろあたしもお暇しますかね。
よく考えたらあたしの異能なら完璧に治せるはずなんだから、
別に人呼ぶ必要もなかったかな……まあいっか。
じゃまたー。
(へろへろとした、あからさまにあたし疲れました~と言った足取りで、その場を離れていく……)
■獅南蒼二 > つい最近まで、私を怖がっていたのはどこの誰だったかねぇ。(あまりにも、幼いその仕草に、苦笑が漏れる。こちらはやはりというか、とりつく島もない。といった具合。奢ってくれそうな気配は微塵もない……と、見せかけて、)
……まぁ、そのうち、気が向いたらな。アンタがいれば怪我人の処理が楽でいい。(奢ってくれそうな気配。やったね。)
……本当にそうだな。まぁ、後処理は任せようか。
この辺りは物騒だ、自分を治療するような無様なことにならんよう、気を付けることだな。
■蓋盛 椎月 > (一度振り返り、『気が向いたら』というところにだけ反応して)
さっすが、話がわかるぅ~! その言葉忘れないでくださいよー!
(そうして、今度こそその場から姿をくらます)
ご案内:「落第街大通り」から蓋盛 椎月さんが去りました。
■獅南蒼二 > ……現金な奴だ。(素直に、苦笑が漏れた。)
異能者が、魔術を行使する……か。
(川添の魔術を思い返し、小さく息を吐く。魔力を増幅するような異能をもった者が、高度な魔術により武装したら、恐らく手が付けられなくなるだろう。
それをも越える力を、異能の力を押し潰すほど強大な力を手にいれなければ。)
戻るか……今日は。
ご案内:「落第街大通り」から獅南蒼二さんが去りました。