2015/06/04 のログ
ご案内:「落第街大通り」に桐竹 琴乃さんが現れました。
桐竹 琴乃 > ぼやーっと空を見ながら落第街を歩く。
実際ここの空気は性に合う。
どっちかといえばそもそも落第気味なワケで。
並んでる怪しい商店のおじさんとも世間話をする程度には顔見知りになっている。

桐竹 琴乃 > 「いやー……やっぱりこういう空気もいいなぁ」
決して美味しい訳ではない。むしろまずい部類なんだろう。
が、美味しい空気も美味しいくない空気を知らなければそういう感想は出てこない。
清濁云々、というヤツか、などと適当に考える。
ふと目に付く、大通りから伸びる細い小道。
すぐに目を離す。今、わざわざ危険を冒す理由も無い。

ご案内:「落第街大通り」に湖城惣一さんが現れました。
湖城惣一 > ふらり、ふらり。おぼつかない足取りで歩く男が一人。竹刀袋を片手に大通りを往く。
顔は青ざめており、不健康そうな不審者だ。
「…………」
 力尽きたか、壁に背を預けながら大きく息を吐いた。

ご案内:「落第街大通り」から湖城惣一さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に湖城惣一さんが現れました。
湖城惣一 > (PL:名簿Noを記入し忘れていたので入りなおさせていただきました、申し訳ありません!)
桐竹 琴乃 > (こんばんわーおきになさらずー!)
桐竹 琴乃 > 「え、ええ……ええー」
唐突に目の前に現れる不審者。
不審というより死に体にしか見えない人物を目の当たりにし、思わず漏れるのはそんな言葉。
突然舞い降りた非日常。
あ、いや元々私ももうそっち側だっけか。
「えーと……」
だが、声を掛けるのはやはり迷うものである。
仕方ない事だ。

湖城惣一 > 「……む」
 声をかけるか迷う相手に気づき、ふと声を漏らす。ゆったりとした所作で懐に手を突っ込みながら
「もし。そこの御仁…………申し訳ないのだが、少々助けてはくれまいか」
 そういいながら、懐から巾着を取り出した。
「この中に幾許かの金が入っている。これで……何か、できれば腹に溜まるものを……」
 ちょっと手先が震えている。体力的に限界なのか、ずる、とわずかに身体が下へ沈む。

桐竹 琴乃 > 「―――」
はあ、と息を吐く。
目の前で死なれては流石に目覚めも後味も最悪を味わう事になるだろう。
「待ってて」
とりあえず巾着は受け取らず、適当な露店に入り。
数分後。
「はい」
紙袋からおにぎり、ヤキトリ、水。

湖城惣一 > 「……これは……かたじけない」
 前時代的な物言いでそれを受け取ると、丁寧に、丹念にそれを平らげていく。手元は怪しかったが、どこも汚れることなく完食し、両の手を合わせてしっかりと感謝の意を示した。
「馳走になったな。……幾ら払えばいい?」

桐竹 琴乃 > 「え?あー」
髪を適当にいじり、そのままジーパンのポケットに手を突っ込む。
「いいよオゴリ」
流石に死にかけているような人からお金を頂く、というのは抵抗があるのであった。

湖城惣一 > 「ふむ」
 しばし考えた後、そこを押し通すのも無礼だと感じたのか巾着をしまう。
「湖城惣一(コジョウ ソウイチ)と言う。借りができたな」
 と名乗った。食べた途端、元気を取り戻したのか姿勢を正して向かい合う。

桐竹 琴乃 > 「湖城惣一ね。私は桐竹琴乃。借りだなんて大袈裟だよ」
とりあえず目の前で仏を拝む事は無くなったようだ、と一人安心する。
「っていうかコジョーはなんでそんな死にかけてたワケ?」
言った後、あ、という感じに眉をひそめた。
「あ、いやワケありとかなら別に言わなくてもいいんだけど」
慌てて付け足す。

湖城惣一 > 「いや、どのようなことでも借りは借り。何かあったら言ってくれ。力になろう」
 うむ、と水の一滴まで飲み干してから再び頷いて。
「宗教上の理由……いや、ここ風に言うのであれば、魔術のためにやむなし、だ。俺の技術は、普段から血を抜いて蓄えていなければ発揮できんのでな。こうして日がな貧血や空腹で死にかけている」
 さも当然のように、さらっととんでもない発言を告げる。本人は気にした風はなく、彼にとっての日常なのが伺えるだろう。

桐竹 琴乃 > 「え、ああ、まあその時はじゃあ」
と言った所で理由を聞き。
一瞬目を丸くした後に、ゆっくりと意味を反芻する。
「えー……あー……つまり代償、って事?」
にしても相当それは刹那的なモノなのではないか、という感想が真っ先に出る。

湖城惣一 > 「代償、代償。なるほど、確かにそういう言い方もある。
いずれにせよ、好き好んでやっていることには違いないが、今回は少し予定が狂ってな。
普段よりも血が足りなかった」
 だから、感謝している。と、無表情に告げる。淡々と、だがゆっくりと、言葉を押し出すように。出来る限りの丁寧さをこめた。

桐竹 琴乃 > 「あ、それ好き好んでなんだ……」
軽いジト目になってしまうがあわてて引っ込めた後に―――。
バカを付けてもいい程丁寧な感謝の言葉。
久しく聞くことが無かったような。
「……ま、まあ気を付けてよね。毎度助けてくれる人がいるワケでも無いんだし」
所在なさげに髪を弄る。

湖城惣一 > 「術を使わなければ平穏無事に過ごせるのだろうが、生憎とそれ以外に生きる道を知らん。使うのであれば、代償は捧げなければな。……つまり好き好んで、というわけだ」
 自らの言葉に補足しつつ、
「うむ。迂闊であった。君の名とともに、言葉をしかと心に刻んでおこう」
 無表情ではあるが、無感動ではない。神妙にそちらを見つめると、そんなことを言って。
「……どうかしたか?」
 その所在なげな手を見やって首を傾げた

桐竹 琴乃 > 「え、ああ、何でも無い何でもない」
あはは、と軽く笑ってごまかす。
流石に面と向かって感謝を述べられ、照れたなどは伝える事など出来ようも無い。
「さ、てと」
パンパンとわざとらしい程にジーパンについた埃を払う仕草。
「それじゃぁ、私はそろそろ行くから」

湖城惣一 > 「そうか」
 相手の感情の機微など、あまり読み取れるような男ではなかった。短く言葉を返すと、軽く頭を下げて
「ああ。また会おう。ここの生徒ならば、その機会もあるだろう」
 と、こちらも竹刀袋を担ぎなおす。ここに特別な用事があったわけではない。相手が去るのならば、こちらも歩き出そうと。
「何か用があれば……」と、自分のよく通う教室を告げた。「それではな、桐竹。そちらも次会う時まで壮健で」

桐竹 琴乃 > 「まー同じ学園だし」
笑ったような困ったような顔。
「堅っ苦しいのはナシで」
ひらひらと手を振り。
「そんじゃ、コジョーまたね。次会う時も倒れてない事、かるーくだけど願っとく」
振った後の手をまたポケットへねじ込み、元々行く道へと歩いて行った。

ご案内:「落第街大通り」から桐竹 琴乃さんが去りました。
湖城惣一 > 堅苦しい、という言葉にうなりつつ。「そんなに堅苦しいだろうか」などと首を傾げながらこちらも歩いて行った。
ご案内:「落第街大通り」から湖城惣一さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にサイエルさんが現れました。
サイエル > 「……くぁ……ああ……さっきのサボリで眠さが増してきた……」

ぷらぷらと、歩く。
ちょっとこの辺はうるさいが……”シャットダウン”すれば音は気にならない。
視界なんてのはどうとでもなるものだ。
それに”たまには”使っておかないと。
身体が老朽化していってしまう。いやしていいのだけれど

「……どこまで消そうか。ふぅむ……少しお遊びしてみようか」

とくんとくん……
自分の心臓の音、脈拍数、呼吸音。脳波……
全てを”シャットダウン”する。聞こえないし、周りに”音”を察しない。
見えはするだろうが……まぁ、これくらいしておけば当分またサボれるだろう。

「くぁ……あぁ……人間五感の一つで感じることができなければ、それだけ認識しづらくなるからね。まぁ、といっても、それ以上の使い道もないのだけれど」

サイエル > さて、どうして保健医がここにいるかと言われれば簡単な話だ。
サボるのに必要なものは、なにも”表だけではない”。
単純な話。こういったものもサボるための”スリル”の一要因となる。といっても、すぐに回収できるなら、こんなふうにぶらついたりはしないのだが

「……ま、教師としての一面を外してもいいさね。こういう時は。”本格的に”サボるとしよう。はっはっは」

笑い声は響かない。異様な光景かも知れない。
タバコを一つ、口にくわえた。
”サボる”とは、なにも仕事をしないだけではない。
いろんな”サボる”があるのだ。この世の中には

「……くぅ……ひっさびさになんかこう。クるものがあるよ?」

ぱきゃっと、ウィスキーの瓶から蓋を開けて
ごくごくとラッパ飲み。
ここに教師がいたとなればなにか処罰があったりするかもしれないが
”バレなければ”問題はない話。現に、誰もこの無精ひげのサボリ魔を気にする様子はない。

「さてさて、どこに行こうかなっと」

ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
サイエル > こういった場所は趣向品によく凝る。
差別な瞳も、道場も全くない。
ここにはここの”良さ”がある。
いい空気だと思う。実に美味しく、実に楽しい。
サボリがいのある街だ、と常常思う。
ドラッグ、ポルノ、銃器に武器。
異能専用、その他もろもろ。
趣向品の発明は人類にとっては必要で
それが行き過ぎれば秩序が廃してしまうことがしばしばだが
それでも離れられない中毒性のあるものは存在するのだ。
そう――

まるで黄金の林檎……果実のような甘美なそれが。

「クハハ、なっつかしいなぁ……若返っちゃうよ。嫌だなぁ、やめてくれよ」

くつくつと喉を鳴らしながら童心に返ったように

薄野ツヅラ > (たん、たん)
(何処か軽いステップで駆けるは落第街に似合わぬ)
(赤いジャージとヘッドフォン───それから小柄な体躯)

あっは───昨日に続いて[聞こえない]奴が続くわねェ

(少女は息を殺す)
(此の狂おしくも愛おしい落第街の大通り)
(自身の能力で拾え難い人物)
(夜は赤黒い花が咲いていた路地裏の前を駆けながら)
(少女は息を殺した)

───はァ?なんでこんなところに教師がいる訳ぇ?

(少女は少しの動揺と不信感を孕んだまま、大通りを往く)

サイエル > さて、どうしたものかと心から考える。

何に手を出そう。様々なものを挑戦してきたがせっかくだから何か楽しい、新しいことをしたい。

「何がいいかな。新品まっさらなんていうのは期待してないんだけど。どうしようか」

あたりから見れば口だけを動かしてる金魚のよう
間抜けとも見えるし、気でも狂ったか
それともキマり過ぎてるのかを疑うところだ

「カチコミ、はもう若くないなぁ。でもたまにはそういう感じもいい。ふーむ……なにか面白いものは落ちていないか」

ぶらぶらと、歩く。
音を”一切立てず”、無精ひげを撫でながら。
ふと思い立ったようにぴたりと足を止めた。

少女の姿は”まだ”気づかない

薄野ツヅラ > (昨日の今日で公安やら風紀のエリートさんに気付かれるのは得策じゃないのよねェ)

(少女が警戒したその先には風紀でも公安でもない其れ)
(はァ?と一瞬小馬鹿にしたような笑みを浮かべるものの、ポシェットからキャンディを取り出す)

(落第街に余計な手を入れられてもつまらなくなるのよねェ)

(一先ず、周りに人が多いうちにケリをつけておこう、と判断する)
(取って付けたような幼い笑顔)
(その影に隠れるは巷で話題の粉薬と、黒光りする鉄屑)

やァ、───何処かで会ったことありましたっけぇ?

(少女は、嗤う)

サイエル > 「そうだ、あれを手にしてみよ……ん?」

目の前の少女に気がついた。
わざわざ。こんな冴えないおっさんを引掛けに来たのだろうか
珍しい。カネを持っているようには見えないだろうし
自分で言うのもなんだが、ナンパされるようないわれもない。
なにせ、願望打ち砕く保健医は未だ健在なのだ。
そう、こうして元気に歩いちゃいけない場所を歩いているのだ。
サボリのついでに、全力で。

目の前の少女がぱくぱく口を動かしているのをみて、何をしゃべっているのかは読み取れるが
このままでは不都合だろう。耳に手を当てて、自分の”声”と、少女の”声”だけを通す。

「え? なんだって?」

ご案内:「落第街大通り」にメアさんが現れました。
薄野ツヅラ > (なんともまァ面倒そうな能力ねェ)

あっは───おじさんとボク、何処かで会ったことありましたっけ、って在り来たりなナンパみたいな声をかけたんだゾ☆
因みに会ったことはないから安心して因縁付けられたと思ってぇ?

(間延びした、どこか人を小馬鹿にしたような口調)
(そして、真意の掴みにくい飄々とした笑顔)
(ちら、と通りすがる柄の悪そうな少年に軽くウインクを)
(目の前の男性に笑顔を浮かべる)

メア > (黒い服を着た少女が歩いている。
担当の教員から与えられたカリキュラムで未だに
何も出来ていない項目をこなすため、昨日から路地裏や
こういった危険な場所、もっと言えば危険な能力者が
多い場所にふらふらと足を運んでいる)

サイエル > 「それはありがたいような、ありがたくないような? おっさん引っ掛けていびるようなあれかい? ホームレスではないから勘弁願いたいなぁ」

困ったようにうすら笑い。
さて、どうしよう。ジャージって目立つなぁって思いながら。
ふむと、観察してみる。こういう出会いも悪くはないが
刺激としてはちょっと物足りないか。
とはいえ、気づいたということは”彼女は自分に関心を最初から持っていた”ことになる。そうでなければ、気づくはずがない。そうなにか”声をかけたくなる要因がなければ”だ。

「……いやいや、因縁つけられるような事した覚えはないよ? ちょっと散歩してただけさ」

薄野ツヅラ > (周辺にまた音が増えた)
(落第街に似合わぬ幼い少女の姿をちらと見遣る)

(迷子かなにかかしらねェ)

(ただ、それだけを思案する)

サイエル > ――目を引く格好をしてるなぁ、あの子……

視界の隅。自然と目がいってしまうような。
それにぼんやり思考を割いて、脳へのタスクを増やす

薄野ツヅラ > あっは───だっておじさん、不審者力全開で歩いてこられても、此処じゃあ喧嘩を売られる原因にだってなるんだぜ☆

(明らかに音をかき消して歩く男性)
(普通に歩く分には何ら問題はなかった。問題だったのは)

(───初めから、何らかの意図で音をかき消していたこと)

メア > (何かを探すように周囲を見回す、柄の悪い男女、
白衣の男性と話すジャージの女子、
今にも何かしてきそうなおじさん...
やはり路地裏よりここに来たほうが正解だった。
と内心確信し)

...対、異能者....(癖なのか、カリキュラムの内容を呟く、
雑踏の中での呟き、誰かの耳に届いたりはするだろうか)

サイエル > 「不審者力全開――? あぁ、この白衣? 顔はちょっとどうしようもないから勘弁して欲しいんだけども」

くしゃりと携帯灰皿でタバコをもみ消して、そっと懐にしまう。
自分の身なりをアピール。そういえばさっきもそんなこと言われたななどと苦笑しつつ。
いや、実際はいっている部分は違うのだろうが”とぼける”ことにした。

「あとは、普通に独り言をつぶやいてただけさ。いや、なに。まだこの手の場所に慣れてなくて。こう、趣向品を探していたんだがね?」

じょりっと無精ひげを撫でる。

「なかなか見つからなくてねぇ……年寄りにこの街はちょっと遅すぎたかな?」

ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
サイエル > つぶやきは確かに振動した。耳に聞こえた……

――はい? 対、なんだって……

推測はできる。身構える。心的に。精神的に
いやいや、そんなわけないでしょ、うん

ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
薄野ツヅラ > あっは────揉め事は嫌いなんだけどぉ

(少女が聞いたのは幼い女の子の声)
(間違いなく聞き漏らすことはない)
(が、何処からの発言なのかは特定できない)

薄野ツヅラ > 趣向品探しにしては随分ときちんと"音を掻き消して"いるご様子でぇ?
この街で警戒しまくるのは逆に目立っちゃうんだゾ☆

(煽るように)
(男性の心を動かすように、少女は適当に言葉を紡ぐ)

サイエル > 「随分関心を引いてくれてるね。ふむ、なるほど? そこまで気づくってことはあれかな。能力かな」

なんの能力かはわからないが、明確に今”音”と口にした。
バレて困ることではないが。なるほど、気づかれてしまう程度には……否。目の前の少女が、気づいてしまうほどの能力者だということは十二分に理解できた。

「勉強になるね。素人具合は丸出しだったわけだ。それでキミもそのようにカモフラージュしてるのかな?」

じっと眼を見る。少女の目から何かをのぞき見ようとしているように。
特別な能力はない、けれど心理学程度の知識からならなにかは探れる。
その、妙な感覚は背筋がぞくっとするような気味悪さだ。
ましてや目の前はおっさん。イケメンではない。
見られれば中学生高校生でもお父さんに見つめられているような
もしかしたらそれよりもひどい不快感に襲われるに違いない

メア > (少女が呟いたあと、風体の悪い男が近づくが)

異能...使える...?
(近づいてきた男に尋ねる。男の琴線に触れたのか、
苛立ちを隠そうともせず今にもメアに殴り掛かりそうだ)

サイエル > ――おや、乱闘かな?

心の中でため息。今は全力でサボリ中だ。
それに目の前の少女もいる。変に動かない方がよかろう。
なによりそんなに、この男は”若く”なかった。
故の傍観。ただ見るだけ。

薄野ツヅラ > (あっは────面白くないなァ)

(少女はどうだか、と其れだけ漏らす)
(ガリ、と食べかけの棒付きキャンディの削れる音)
(ジイ、と見つめられればまた、にっこりと笑ってみせた)

おじさんには───ボクの胸の内なんて見抜かせないんだゾ☆

(文字通り喧嘩を売るように)
(あっは、と口癖のような笑い声を漏らして)
(ちらと幼い少女を見遣る)

(こんな落第街で異能使える、なんて莫迦じゃないのかしらぁ)

(此処は無価値で無意味な個性の集まる場所だ)
(異能の話なんて初対面で殴られても何も云えるまい)

───……ご愁傷様ぁ

メア > (男は素手の拳をメアに振りかぶる。
異能でも何でもなくただのパンチにメアは)

違うん..だね...
(残念そうに呟くと男の手がひとりでに、メギッ...
異音を立てて文字通り捻られる。
千切れる寸前まで手首を捻られた痛みに叫び、
腕を抑える男の足元。男の影からメアの影が
スルスルとメアの元に戻っていくのが見える)

サイエル > 「そう。お互い様だね……」

ふわりと笑った。後をつけていた時の荒々しさは何処へやら。
なんとも”なにもない”おっさんだった

「ところでさっきも言ったが初心者でね。楽しみ方がわからないんだ。サボリによったんだけどね? 慣れているようだし、よければひとつご教授、願えないかな? キャンディガール」

サイエル > ――派手だねぇ。すごく派手。目を引くよ、どっちの意味でも

その様子に、白衣の男は苦笑した。
違う、ということは異能を持っていなかった。
そして黒の少女は異能持ち。結果は、見ての通り。
当然とも言える。とりあえず言えることは

――運がなかったんだねぇ、可哀想に

薄野ツヅラ > (ヒュウ、と口笛を吹く)
(遠巻きに見ていた少女が屈強な男を迎え討ったのを見れば面白そうに口笛をひとつ)
(ただ、少女が気に入らなかったのは)

───異能持ちが一般市民相手に過剰防衛すぎるのはどうかと思うんだゾ☆

(其の言葉は、風に呑まれる)
(頬を撫でるのは気持ちの悪い、温い風)
(まるでこの街のような)

メア > ん..?(妙な風が頬に伝わるのを感じ)

居る...(近くに異能者がいる居ると確信する、
腕を抑え唸る男にもう興味はない、
すでに異能持ちでない者との課題は終わっているから)

..どこ....(キョロキョロと周囲を見回し、異能者を探す。)

薄野ツヅラ > ンー、取り敢えずぅ。

(初心者がふらっと足を踏み入れるような場所じゃあないと思うんだけれど)

(今度は口元を三日月に歪めて男性に笑みを向ける)
(あっは、と小さく笑みを零すと、徐に口を開いた)

取り敢えずおじさんの望む趣向品は此処にはないというか───☆
学生街に在る商店にでも往くのをお勧めしますよぉ、先生

サイエル > 「……それ早く言ってくれないかな。変に気張っちゃったじゃないの」

はぁって脱力。かくんっと力が抜けた。

「商店じゃ手に入らないものを求めてきたんだけどねぇ。なんか知らないの? キャンディちゃん」

空気が文字通り緩んだ。

「あと、今は先生じゃないから。サボリ中だから、ここ大事。学校じゃないんだし」

薄野ツヅラ > (少女の行動を見るや、赤ジャージは楽しそうに顔を歪める)

あっは───こりゃあ探されてるかしらぁ

(楽しげに笑う。哂う。嗤う)
(赤ジャージの頭に思い浮かぶのは異能狩り)
(そして──……昨晩の路地裏の光景。一方的な能力者による、蹂躙)

(ボクはここだよ)

(少女に向けて、ぽつり漏らす)
(果たしてその言葉は、聞こえるやら、聞こえないやら)

薄野ツヅラ > あっは、商店じゃないものって云うと───

(ポシェットをがさごそと漁れば出てくるのは風邪薬にも見える白い粉薬)
(巷で話題の違法薬物)
(赤ジャージは揺さぶるように囁く)

今のボクは上機嫌だからほしいならタダであげちゃうんだゾ☆

サイエル > ――物騒なこと……

やれやれと肩をすくめる。
いやでも今日ばかりはいいんじゃないか? うん。
全力でサボるわけだし、たまには?
なんて考えつつ……

メア > ん....(声に気づき、ジャージの少女の方を見る。)

貴方は...異能、使える..?(少女を見つめ、
男にしたのと同じように尋ねる)

サイエル > 「……随分な”薬物―キャンディ―”だこと。ホントにキャンディーガールとは思わなかったよ」

肩をすくめる。やれやれどうしてもっているのやら。
しかし――

「タダより怖いものはないぞ☆」

真似してみた、キモい

薄野ツヅラ > (あっは───気付かれちゃったァ)
(想像以上に面白そうねェ、あの子)

(自己問答。あるいは脳内会議)
(赤ジャージの出した結論は)

ヤァ、可愛らしいお嬢さん?
こんな落第街に何のご用事かしらぁ、随分とご機嫌斜めみたいだけどぉ☆

(キャンディの棒をタクトのように振りながら、楽しげに笑った)

薄野ツヅラ > あ、先生勘違いしないでくださいねぇ?
ボク自身はこんなのに頼ったことはないですし、何より街中でこんなもの売り捌いてるやつを裁くイイコですからぁ☆

(酷く間延びした語尾。真意も、何を考えているのかも掴めない)
(三日月を浮かべて、赤ジャージはえいと粉薬を投げた)

其れとぉ───……正直其の語尾、どうかと思うゾ☆

(どの口が云うやら)

メア > 対、異能者...の、カリキュラム...(少女を見ながら答え)

機嫌..?普通...(機嫌が悪いわけでもないと応える。
先程の過剰防衛もメアにとっては変わった事ではない様だ)

貴方は...異能、者...(何となくそんな気がする
という理由でツヅラを異能者と認識する)

サイエル > 「しーっ、しーっ。あんま先生って言わないの!」

いやまぁ、通っているのはここだけだから、先生だけ飛んでいるのだけれど。

「うん、正直自分でもそう思った。流石にねぇ……無理があったねぇ……」

ぽふっと、その粉末を受け止めて。

「まぁ、あんまり怯えなくていいよ。取締とかしに来たわけじゃないから。てか面倒くさい。こんな良い空気壊したらもったいないでしょが」

薄野ツヅラ > あっは、其れなら随分と物騒ねェ───…
カリキュラムってことは学生さん?
あんまり此処に長居することはお勧めしないんだゾ☆

(軽快に赤ジャージは言葉を紡ぐ)
(表情の読めない少女がぽつりと異能者として自分を認識すれば)

だったらどうなるのぉ?
もしかしてあの学生さんみたいにボクも痛い目見ちゃう感じぃ?

(臆することもなく、不敵に、悠々と、堂々と)
(赤ジャージは嗤った)

薄野ツヅラ > ("先生"に粉末を投げつければ、ひらと右手を翻す)

お代は要らないわぁ──…生憎お金には困っていないから

(そして、少女のほうを真っ直ぐと見遣る)
(戦闘になっても"自分"は死なないように。周囲に使える物はないか、とちらと見回す)
(此方に気づきそうもない、見るからに強そうな男子生徒が数名たむろしている)

(まァ、逃げ切るくらいなら出来そうかしらねェ)

メア > ここじゃ、ないと..居ない...(周りにはいかにもな連中がいくらでも居る、
彼女は異能者であり自分を襲うような輩を探していた。)

痛い..め...よけれ、ば...(影は動かず少女をじっと見つめる。
襲ってこないのでどうしようか悩んでいる様にも見える)

薄野ツヅラ > あっは、想像通りぃ☆

(赤ジャージは先刻よりもずっと口元を釣り上げる)
(キャンディの棒を2、3振る)
(まるでそれはオーケストラの前に立つ指揮者のように)
(赤ジャージは指揮棒───能力を振るう)

よければ痛い目、ってどんな口説き文句よぉ
───風情がない、にも程度があるんだゾ☆

(赤ジャージ本人は碌に戦える能力を持っていない)
(だからこそ、赤ジャージは指揮棒を振るう)
(幼い頃から、周囲の人間に頼って、依存して生きてきた)

だからァ…ボクより適任は居ると思うんだけどぉ

(見るからに無能力者の男子生徒が"自分の意志で"少女に向かう)

────エキストラの精神にぃ。
素敵な素敵な記憶の捏造をプレゼントだゾ☆

(彼らの脳内に、少女が自分の友人を殺した、という記憶を)
(赤い指揮者は、植え付ける)

メア > そう...(指揮者のような動き、記憶の捏造
という言葉から向かってくる男子生徒達を
少女の異能による攻撃と判断し)

みんな、ごめんね..(メアの影が濃く、大きくなり..
男子生徒たちの影を掴み影に投げつけ、
上から叩き潰していく。影に引っ張られる
ように男子生徒達も、壁に吹き飛び巨大な拳に
潰されるような衝撃に襲われる。
わざとなのかそうではないのか、男子生徒達は
無力化こそされ死亡するまでの怪我は負っていないだろう)

サイエル > ――へぇ。なるほどねぇ……

観察する。精神に、ていうことは精神感応。
黒の少女は見ての通り、影を操る能力か……

冷静に状況判断しながら、群がる群れに紛れてしまう。

「……お話はここまでかな。ひと騒動、大変そうだ」

薄野ツヅラ > ────あッは!
その生徒は何にも悪くないのに痛い目見ちゃった。

誰の所為かしらぁ?
何の罪もない男子生徒──エキストラは少女の異能で一発退場
嗚呼、なんて不運────……

(大仰に、演技がかった言葉を吐き捨てる)
(落第街に響くは哀れな生徒の悲鳴の交響曲)
(赤ジャージは楽しげにその様を眺める)

謝るくらいならやるなよな☆

(余裕を保ったままで、不敵に、不遜に嗤った)
(哀れ転がされる少年たちを他所目に、赤ジャージは路地裏を駆け抜ける)

メア > そう、かも...(罪のない男子生徒をなぎ倒しながら
影がツヅラに伸びていく。同時に自身も小走り
ほどの速度でツヅラを追いかける。逃げ切られる
よりも早く影がツヅラの影の足に絡み付けるだろうか)

サイエル > 「ハイストップ、黒いお嬢さん? カリキュラムは良いけれど、誰からの授業ですか? ”先生”に聞かせてくれるかな?」

そっと割って入る。飄々とした老人が、あなたに”ぶつかるように”体を動かして

ご案内:「落第街大通り」に霜月 零さんが現れました。
メア > ん...(間に入られれば貴方の顔を見上げ)

須崎、先生...(教員の名を告げるが、
聞いたことのない名前だろう)

霜月 零 > 「…んあ?なんだこの騒ぎ」

場にそぐわない気だるげな雰囲気の青年が、のそ、と現れた。

薄野ツヅラ > (──……まァ、多少どころじゃなく相性悪いしぃ…)

(少女は半分諦めたように呟く)
(物理的に攻撃に転用できる異能と先ず戦闘を想定していない異能じゃあ相性が悪いも善いもない)
(圧倒的なまでに勝てるわけがない)
(故に少女は背を向ける)

(影が伸びるのと同時に少女は閃光弾を地面に叩きつけた)
(と同時に光が路地裏を包むか)

此れでも逃げれなかったら生憎ボクは打つ手がないんだゾ☆

(不遜な態度も、終には疲労の色を見せる)

霜月 零 > 「うおっ、来てみて早々これかよっ……!」

光による目晦ましのとばっちりを受け……

「水、偏光、っと。こいつも巫術のちょっとした応用、ってな?」

即興で水のサングラスを作り、目晦ましを防いで立っている

サイエル > 「残念、知らない先生だ。まぁ、いいか。それで、異能者を狩ろうとしてるのかな? どうしてか教えてくれる?」

”足音”を消す。音を消す、呼吸を消す。あの子の鼓動は既に覚えた。視線を遮りそうしたなら追跡には情報が足りないはずだが

「……随分派手だね、おいおい」

飛び込んできた光に反射的に目を閉じて。

(……ま、超過分はつけといてあげるからさっさとどこかへ行きなさいな。保健室にサボリに来るといいさ、たまにはね?)

”声”がもどる。シャットダウンの標的を変えたからか、聞こえなかった”おっさん”の声だ

「……眩しいね。影とやらはこれじゃ消えちゃうかな?」

メア > あ...(閃光弾は影をより濃いものとする。
メアにとっては相性はむしろ良いほどだが、
あと一歩のところでツヅラの影を捉えそこねる。
よく見れば白衣の男の前でメアが立ち止まり、
影は離れられる距離の限界が来たのかメアの元に戻っていく。)

メア > 狩り..?(支給されたデバイスを取り出し)

異能者との、戦闘...路地裏、や..落第通りなど..が、望ましい...
(カリキュラムの内容を話す)

眩し、い...(メア自身は目を擦るが、影は一層
濃く浮かび上がり存在感を増していたが、
光が収まると普通の影に戻った)

薄野ツヅラ > (ゼエゼエと息を切らして落第街の奥へ、奥へ)
(すんでのところで"生き延びた"少女はもっと色濃い闇へと姿を消す)

───……勝てる訳ないんだからぁ☆

(声は、路地を反響した)

ご案内:「落第街大通り」から薄野ツヅラさんが去りました。
サイエル > ――新しい来賓かな。ぜんっぜんサボれないじゃん……

愕然。まぁ、致し方がないけれど。この最近のサボレスはなんなのかいと困った。

「……ぁー、データが欲しいってところなのね。それとあんまり表立ちたくないと? それは困ったなぁ。先生、そういうの苦手なわけでして」

そうだ、いいことを考えたとぴこーんって電球が灯る。頭の中で。

「そこの青年! 巻き込まれたついでに、この子の手伝いをしてあげておくれ!」

霜月 零 > 「……おい、あいつ逃げちまったぞ?」

気だるげーにツヅラの逃げた大まかな方向を指さしつつ

「……おん?手伝いって、別にかまわねーっすけど、何を?」

メア > ん..?(カリキュラムの真意など知らないメアは首を傾げる。
そして現れた青年の方を向き)

サイエル > 「いーのいーの、気にしない」

くつくつと喉を鳴らして

「特になにかしでかした犯罪者ではあるまいし、ここはそういった感じがおおいばしょだから被害を被ったわけでもないしね?」

ふぅっと青年に向き直り

「この女の子が、実は戦闘データを取りたいんだってさ。こうばしっと一発やってみない?」

霜月 零 > 「えー……」

露骨に嫌そうな顔をして

「……まあいいっすけど。俺、弱いっすよ?」

サイエル > 「データが取れることが重要なんじゃないの? いや、わからないけれどね?」

黒い少女の目線に合わせて

「別に戦ったら、殺せとか。そういった内容じゃないのよね? そういう、内容だったりする? カリキュラム」

メア > んーん...戦う、だけ...(殺せなどの記述はないようだ)

えと...よろしく、お願い..します...
(青年に向けてペコリと頭を下げる)

霜月 零 > 「あ、マジ?やる?ま、いっか……」

はぁ、と溜息をついて

「……俺は霜月零(しもつき れい)、お宅、名前は?」

言いながらも腰の太刀に手をかけている

サイエル > 「うんうん、それは良かった。それじゃ、戦いよろしく。若いの。私、ちょっとその辺りのコンビニでサボってるから」

にこりと、おっさんは笑みを浮かべて。
くるっとターン。

「それじゃ、またね、黒い少女と、巻き込まれてしまった少年。幸運を祈る。あ、殺しするぐらいしたらダメだよ? ちょっと怪我するくらいにしてね?」

サボタージュ・サイエル。サボリに出撃した

霜月 零 > 「は?おいおい待ってくれっての!アンタけし掛けておいて自分はサボりって……こう、監督義務とかないのかよオイ!?」
メア > 私は、メア...よろ、しく...(挨拶をし、青年が太刀に触れるのを見るとメアの影が蠢き、変容していく。
丸太ほどある腕に黒一色の影からでもわかる
獰猛さを備えた鬼が地面に影として存在する)

はい...(白衣の教員に返事をし、青年を見つめる)

サイエル > 「音は聞いておくから大丈夫だよー。危なかったら戻ってくるさー。はーっはっはっはっは。監督義務はあるけれど、サボるといっているだろうー」

既に声は遠く、その姿は見えなくなった

ご案内:「落第街大通り」からサイエルさんが去りました。
霜月 零 > 「サボり宣言しやがったあの教師!大丈夫かよこのガッコ!」

常世学園に来て何度目かわからない頭を抱えるポーズをして

「メア、な。ま、お手柔らかによろしく。俺は、出涸らしみてーなもんなんでな」

影の鬼を見やりつつ、太刀を中段に構える

メア > でが、らし..?(難しいことはよくわからない、と考えを止め)

...頑張、る..(影の鬼が豪腕を振り上げ青年の構えた
太刀に殴りかかる。影がぶつかれば構えた太刀に
凄まじい衝撃が加わるだろう)

メア > (目に映るのは青年の影と変容したメアの影がぶつかるのみ、
だが衝撃は確実にいま青年が握っている太刀に伝わっている)

霜月 零 > 「大して強くねーってこった!」

影に対する攻撃。おおよその能力特徴にアタリをつけつつ

「いっ…てぇなあもう!」

衝撃の流れをなぞるように刀を動かし、衝撃を逃がそうと試みる

メア > (衝撃は強く大きいが、上手く逃がせられるだろう。そして又影鬼が青年の影に襲いかかる。豪腕て横凪になぎ払うように。)
霜月 零 > 「わ、っとっ!」

ステップを踏んで、取り敢えず自分の影を影の鬼から逃がしつつ

「影法師系…とは違うよなあ。ありゃ影実体化するし。影で影に干渉して、そのダメージを相手にフィードバックするスキル、と。そんじゃ、仮説を処理していくかねえ」

ぶつぶつと言いながら、自分の上に大きなつららをいくつか生み出し、影の鬼に向かって射出する

メア > ん...(影鬼がつららの影を殴り砕けばそのままつらら自身もくだかれるだろう。仮説はほぼ正解だろう)
霜月 零 > 「OK、そんじゃ次の仮説処理、だな」

言うや否や、その場で突きを放つ。刀の先には何もないが、刀の影の先には影の鬼がいる

「さて、どーなる?」

メア > がんば、れ...(影鬼が刀を拳で止める。手には何か硬いものに殴り
つけられる感覚が伝わるだろう。
そしてそのまま鬼の力で殴り抜こうとする)

ご案内:「落第街大通り」からメアさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にメアさんが現れました。
霜月 零 > 「んー…」

この時点で、一つの結論を弾き出す。即ち…

「……勝てねぇな、こりゃ。毎度のことだが」

太刀をあっさりと手放し、下がって小太刀を二本抜き放ちながら、あっさりと「自身の敗北」と言う未来予想を口にする

メア > え…?(武器を手ばなし、勝てないと呟いた青年を見て影鬼の動きが止まる)

…終わ、り……?(青年に尋ねる、闘う気の無い相手を影鬼が殴りつければどうなるか、経験で知っているから)

霜月 零 > 「んー、もういくつか仮説の確認だけするかな、ってところだなこりゃ」

肩を竦めて、極まりが悪そうに口にする

「どうする?一応、最後までやるってんなら、こっちも全力で付き合うけどよ」

メア > そう…なら、お願い……(戦闘のデータはまだ不足している、相手が付き合ってくれる以上自分のやる事は変わらない)

頑張る……(影鬼が青年に向かっていく、握っていた拳を手刀のように広げ、そのまま斬りかかった。もし防ぎそこねれば鋭い斬撃が青年を襲うだろう)

霜月 零 > 「OK、まあ悪足掻きだけは精一杯やらせてもらうぜ」

言いながら、数歩下がって

「いけっ!」

大量のつららを、今度はメアに向けて射出する。影鬼の手刀は、二刀を交差させ防ごうとする

メア > (青年に防がれたことで影鬼の反応が一瞬送れる。だが青年から距離をとり即座につららを破壊するが)

あ…(取りこぼしたつららがメアに向かい飛翔、子供の運動能力で避けきるのは難しく)

っ…(転ぶように直撃は避けるがメアの腕と足には鋭い切り傷が、どうやらつららが掠った様だ)

霜月 零 > 「うわ、仮説自体はビンゴっぽいけどなあ…」

またしても極まりの悪そうな顔をして

「おい、大丈夫かー?」

背後に大量のつららをストックしつつ、その場から声をかけた

メア > …だい、じょぶ……(ふらりと立ち上がるメアの腕と足の傷は、既にない。立ち上がる瞬間に傷口が塞がったようにも見えただろう)

………(小さく震えながら青年を見据える、そして影鬼を自身の近くまで引き戻す)

霜月 零 > 「んー……」

頭を回転させる。傷が治るのは想定外だが、おおよそ人形遣い系の相手と同じ対策でいいようだ。要するに、本体狙い。メアに対して有効なのは、影が追いつかない複数名での攻撃か、そもそも戦闘態勢に入らせない暗殺系の攻撃とアタリをつけて…両方出来ないことに肩を竦める。

「さて、今度はどーなるか、な!」

その上で、一気につららを飛ばし、今度はそれに少し遅れて自分も走り出す

メア > っ……守って…(つららと共に走ってくる青年を見て呟くと鬼の腕
が幾つもの細い腕に変わり、それらでつららの影を掴んだ。)

っえい…(そして掴んだつららの影をを全て青年に投げつける
つららは全て青年に向かっていくだろう、そしてそれに対処する
のを見越して青年とメアの間に影鬼の身体が肉壁となって立ちはだかる)

霜月 零 > 「影だけあって、形も自在かよ!」

掴まれた時点で同じ量のつららを用意し、投げ返されたつららに新しいつららをぶつける事で相殺。そのまま突き進んでいくが…

「…さあ、俺ごときでどーにかなっかな?」

突っ込みながら、まず左手の小太刀を投げつけた

メア > (小太刀はメアに迫る途中、空中でピタリと止まる。
影を見れば鬼の体に小太刀の影が突き刺さっている。
先ほどまでは弾いていたのに今度は突き刺さった。
そして鬼が腕にの1つで小太刀の陰に触れ、引き抜き…
そっとメアに小太刀を渡した)

ん……分かった…(いざとなれば自分でも動ける様にだろう、
だがメアが操っているはずの影にわざわざメアが返事をするだろうか。)

霜月 零 > 「やめとけよ、訓練も受けてない奴が扱っても怪我するぜ?」

言いながら、今度は眼前の影に横薙ぎで切り付ける。
斬れれば上等、駄目なら次、と言ったところ

メア > (肉を切る感覚が伝わり、影鬼の腕が幾つか両断されるが腕を
幾つも絡め刀の動きを止める)

だい…じょぶ……(メアは小太刀をぎゅっと握るそして影鬼は
太刀に絡んだ腕を使い太刀もろとも青年を壁に叩きつけようとする)

霜月 零 > 「あ、やべ……」

しまった、と言う顔をしながら、そのまま壁に叩き付けられる。風のクッションを作り出し、少しは衝撃を軽減したようだが…

「いっつつつ……」

完全に体制を崩して、壁にもたれかかっている

メア > いま、のうち……
(刀を握ったままならばまた引っ張られる、
今度は反対側の壁に叩きつけようと。このまま
無力化するか少なくとも武器は奪うと言う算段だろう。
手にまでは影は絡み付いていない現状なら
刀を離せば壁に打ち付けられることは無い)

霜月 零 > 「うお…」

ぱ、と手を放す。そのまま小太刀を奪われてしまい……

「……すまん、今度こそ降参だわ」

あっさりと、そのまま両手を上にあげた

メア > (武器を奪い、相手は降参してる…カリキュラムはきちんとこなせた)

うん…あり、がと……(握っていた小太刀と新たに奪った小太刀を
青年の元へ持っていく、影鬼は闘いが終わればメアの影に戻った様だ。)

霜月 零 > 「おお、悪いな」

小太刀を受け取って鞘にしまう。

「ちっくしょー、やっぱ勝てねえなあ」

悔しそう、と言うよりはやはり気だるげにぼやいた

メア > 怪我…ない……?(大きな怪我は無い様だが、一応聞いてみる。
必要なら保健室まで運ぶつもりだろう。)

霜月 零 > 「ああ、大丈夫大丈夫。俺、一応そこそこ丈夫だからな」

ひらひら、と手を振ってそのまま立ち上がって

「そっちこそ、傷は治ってるみたいだけどさっきの、大丈夫か?」

メア > 私は…平気、怪我…すぐ、治るから……(傷跡もなく綺麗に治っている、
どうやらそういう体質らしい)

霜月 零 > 「便利な体してんなぁ…」

呆れたような、感心するような、そんな感じで口にして。

「しっかしまあ、強いなあ、その影。影が薄い場所だと弱くなったりすんのか?」

言いながら、指をくい、と曲げると先程落とした太刀が手元に戻ってくる

メア > …濃さは、自由……でも、薄いと…力、出ない……
(影の濃さは自身で変えられるようだが、何らかの手段で薄く
されれば力が弱まってしまうようだ)

霜月 零 > 「それが出来りゃあなあ…」

頭をがりがりと掻いて、そのまま太刀を鞘に納める。

「取り敢えず、役には立てたか?」

メア > うん……ありがと…(カリキュラムは無事成功、
デバイスを取りだし対異能者戦闘の欄にチェックを入れる)

助かった……

霜月 零 > 「そりゃ何よりだ。んじゃ、俺は別のところ行くけどいいか?」

こきこき、と首を鳴らしつつ

メア > うん、バイ…バイ……(そう言って青年を見送るだろう)
霜月 零 > 「ん、そんじゃーな。また今度はのんびり話そうぜ」

言いながら、その場を去って行った

ご案内:「落第街大通り」から霜月 零さんが去りました。
メア > うん…後、は……(残りのカリキュラムを確認し、その場を去る)
ご案内:「落第街大通り」からメアさんが去りました。