2015/06/14 のログ
ご案内:「落第街大通り」に立花 響さんが現れました。
■立花 響 > 落第街、違反学生等が集まる要するに危ない場所。
響はそんなことを知っておきながらとあることを思い出し、ここで出会ったとある人を探しにきた
正確には何かあってからここの名や意味を知った訳なのだが…栞がいなかったら危なかったであろう。
「ん……やっぱりいない」
落第街のとある廃墟に辿り着きこそりと一言呟く。
響が探しているのはロウゲートという人物
そのロウゲートという人物に色々された訳だが、
栞に有耶無耶にされて今更真実が気になった、というところだろう
■立花 響 > 「ロウゲートさん、という人はやっぱり夢の中の人だったのかな…」
しかし響はあの時の口に遺った葡萄の味を覚えている。
眠ってしまった間に何かされたのか、それとも夢の中の出来事が鮮明過ぎて味覚が勘違いしてしまったのか
今その真実を知るのは栞とロウゲートぐらいなのだが、その栞はまず喋ろうとはしないだろうし、
ロウゲートも本当に存在している人物なのかも定かではない
「…いや、ちゃんといるよね。
包帯してるけどちゃんと生徒してて…留学生だからお金苦しいって言ってたんだもの。
何か、どこかでちゃんと仕事しているはず…
手がかりとかあればいいのだけど…」
響はその廃墟周辺を探り始める。
確かあの時に飲んだのはグラスで、葡萄の飲み物。
ちゃんと冷たい感触はあったはず…、と響は頭の中であの時あった出来事をゆっくり思い出しながら手がかりを探る
■立花 響 > 「…やっぱり、何も無い?夢だった?」
はぁ、とため息をついてその辺の瓦礫に腰かける。
何かの拍子に廃墟が崩れて危険かもしれない、ということも頭の片隅にはあったのだが、
今もそれは現状分析に潰れてしまって意識できていないのだろう。
響は普通人間故に頭がキレる訳でもなく、運動が出来る訳ではない。
ただ楽器の物真似が出来るのと大声を上げるのが得意なぐらいだ
「こう、モノ探しが出来る異能の持ち主とかいたらパパっと見つけてくれるのだろうけど…
そうそう便利な異能の持ち主なんていないよねー…」
再びため息をつく
自分の異能について特に嫌悪感を抱いたつもりはないが、
こういう事をする時には全く役に立たないと無力感という言葉がこみ上げてくる
そもそもフィールドワーク向けの異能なんて早々無いだろう
ご案内:「落第街大通り」に薄野ツヅラさんが現れました。
■薄野ツヅラ > ────かつり、かつり。
煩い落第街の静かな廃墟に乾いた杖をつく音が反響する。
「お嬢さん、こんなところでお探し物ですかぁ?」
ふらりと揺れる影。見遣れば杖に体重を預けた華奢な少女がひとり。
間延びしたやる気のなさそうな口調にそぐわぬ快活な外見。
左手を三角巾で吊るし、杖をつく赤いジャージにヘッドフォン。
「夜の落第街はあんまりお勧めしないけどぉ───……
迷子だーって云うなら道案内くらいはできるわぁ?」
おおよそ迷子で廃墟に入ってくるような人間が居ないのを解ったうえで、ぽつり。
口を開けば随分流暢な皮肉が飛び出した。
■立花 響 > 静かな廃墟に杖をつく音が響くとハッとした顔をして音をした方向へ向く。
もしかすれば探し人かもしれない、そう希望を込めた振り向きは呆気無く現実をぶつける。
そこにいたのは響と同等ぐらいの背の高さの普通の少女……杖以外は
「えぇ、探しものです。そうですね。記憶の断片、とでもいいましょうか
そういう怪我人がここにいるのはもっと危険なのでは?」
本音と冗談を入り混じった答えを返す。
見た目は響と同じぐらいの体格でかつ杖をついて怪我をしているならその辺の男に襲われただけでも負けそう、と判断する
「迷子ならここに留まらないでずっとどこかへアテもなく歩いていますよ。
でも私はここに留まっているので迷子ではない…どうでしょう?」
先日ここに迷い込んだ響への皮肉を込めているのかくすり、と笑みを浮かべる。
廿楽からすれば意味不明な笑みだろうが響にはそんなことはどうでも良いのだろう
■薄野ツヅラ > 「あっは」
小さく笑い声を漏らす。
目の前ののんびりとした雰囲気の少女に怪我人、と云われればそうねェとまた笑う。
探し物、と聞けば怪訝そうに目を細める。
「ンー……
あなたみたいな可愛らしい子がこんなとこにのこのこ来たら、
屹度悪い狼にぱくっと取って食われちゃうわよぉ?
少なくとも生憎この辺は治安がいいとは言えないしぃ──……」
自分の姿を見て名前が上がらない様子を見れば風紀委員じゃあないな、
と判断し幾らか緊張を和らげる。
気を張って毎日を過ごすのは中々に疲れるものだ。
「じゃあそんな迷子じゃないあなたが記憶の探し物?
ショック性の記憶の部分喪失とかだったらじきに思い出すんじゃあないかしらぁ?」
記憶と聞いてふ、と表情を緩める。
脳に関しては彼女は好きだったし、普通の学生よりは詳しいと云えるだろう。
その彼女の冷静な判断は其れだった。
くすりと笑えば、不思議な子ねェ……と肩を竦めた
■立花 響 > 「あら、可愛いなんて言われても私は音しか出ませんので…悪しからず、ですよ」
廿楽の世辞かも分からない一言はふふっ、と笑い飛ばしてそのまま口を開く
「悪い狼さんでも耳はついています。寧ろついていない生き物は地上を歩かないでしょうしね。
私が本気出したら、襲われる前にその耳を一生使い物に出来ないぐらいはしてやりますけどね」
別に襲われに来た訳ではない。興味が湧いたから探しに来て、もしも襲われた場合今ある響の手札を最大限に活用するだけ
響なりに落第街へ行く為の対策は考えていたのだろう
但し、今目の前にいる少女に対する対策は全く考えていないようだ
「ショック性、なのでしょうかね。自分も良く分からなくて困りものなんですよ
ただ、うろ覚えにこの場所にいた、ということは覚えていましてここに探しに来ただけなんですよ」
再びくすり、と笑う。
ショック性の記憶喪失なら栞がしっかりと教えてくれるだろうからその線はないと踏んでいるからこその笑みだろうか
■薄野ツヅラ > 「残念ながら皮肉よぉ」
はあ、と小さく溜息を一つ吐きながら困ったように笑う。
自信満々に話す少女をじい、と紅の双眸で見遣る。
正直落第街にいるような人種でもないのは明白、
尚且つ若干自信家の節がある───か。
「狼さんの中には無敵の狼さんもいるのよぉ、
星を取った車が他の車を吹っ飛ばすようなゲームだってある訳だしぃ……──
まァ、自分の身体は大事にねぇ?」
女の子なんだからぁ、と自身の杖を見ながら自虐じみた言葉を一つ。
恐らく少女の異能であろう"其れ"などものともしないような化物が落第街にはゴロゴロ転がっている。
忠告か、其れとも純粋な心配か。
ひとつ云えるのは───薄野廿楽は天然とは非常に相性が悪い。
「ンー……どうしても知りたいって云うならもしかしたら、の方法はあるわぁ。
忘れていることを取り戻すのって脳にとっても負荷がかかるからお勧めはしないけどぉ」
いち早くこの天然を学生街に送り届けるほうが先決だ、と判断した。
薄ら笑みを浮かべながら、
おもむろにポシェットの中のチュッパチャップスを口に咥えた
■立花 響 > 皮肉と言われると慣れているようにふふ、と笑みを浮かべる
「無敵の狼さんなんていたら、この学園はとんだ恐ろしい場所ですね?
これでも体調管理はしっかりとやっているので大丈夫ですから……恐らく」
そういえばまた昨日の晩御飯を食べずに寝てしまったような気がする、等という事を今更思い出して
ゲームの話をされると頭に疑問符を浮かべているかのように首を傾げる
そもそも響はゲーム自体をあまりやったことがなかったりする
「何か方法でもあるのですか?
その言い方からするとまともな、少なくとも表ではやってはいけなさそうな言い方ですけども」
落第街の人ならではの提案なのだろうか、流石に響でも少し構えながらその方法について聞こうとする
■薄野ツヅラ > 「生憎学生街がどうかは知らないけどぉ───……
落第街には撃っても死なない狼さんに死んでも死なない狼さんも沢山いるわぁ」
どこか機嫌が悪そうに目を細める。
想起するのは此処何日かの自分の遭遇した"狼さん"。
大丈夫と過信して叩き折られた左腕。
「───体調管理してたところであなたは撃てば死ぬでしょお?
そんな人間の太刀打ちできない"狼さん"がいるからボクもこんな風になるのよぉ?」
ひょい、と小さく吊るした左腕を持ち上げる。
ガリガリと八つ当たりをするようにキャンディを口内で噛み砕く。
方法を問われれば自慢げに杖をかつり、鳴らす。
「ボクの異能が純粋に人の脳に干渉するものだから思い出すくらいなら余裕よぉ?
其れでも思い出したくないような記憶だった場合の責任は取れない、ってだけ」
小さく口元を吊り上げた
■立花 響 > 「あら、それは怖いですね。
それにあったらもう不幸って事で割り切ってしまった方が楽でしょうね」
怖い狼さんの話をされても特に怖がる様子もなく微笑む響。
内心怖いといえば怖いのだが、ここで怖がっても何も得が無いと言うことはわかっているのだろうか
廿楽の話を聞くと響は少し考えこむ
不老不死なのか、不死身なのか。
そんな生徒、いや異能の持ち主がいるならこの島はとっくに占領されているのではないか?
それでも占領されない島はやはり何か裏でもあるのか…少なくとも響でそれを解明することは出来ないだろう
「そうですね。私はただの人間ですし、強い異能がある訳じゃないですしね
人は誰だって心臓を撃たれれば死にます。死なない人はそれはもう人と呼んでいいかは悩みますね」
手で銃の形を作って自分の胸、心臓がある位置を指しながら喋る
骨折したであろう左腕を見るとどこか可哀想な物を見る視線を注ぐ
「ふふ、思い出したくない記憶なんて沢山ありますし、やめておこうと思います
別に其れを忘れてるとかそういう訳ではないのですけどね」
話しながら廿楽の左腕に注いでいた視線はいつの間にか瓦礫の方へと注がれている。
■薄野ツヅラ > 「あっは、此れは自業自得よぉ?」
再度小さくひょいと左腕を持ち上げる。
其の視線に気づけば露骨に厭そうな顔をして、じいと睨む。
考え込む様子を見遣れば小さく欠伸をしながら口内でキャンディを弄ぶ。
「人は人よぉ、不幸にもそんな異能が備わっちゃっただけの人。
死なない異能で人じゃあないって判断されるなら異能持ちは全員人じゃあないと云えるわぁ───……☆」
言葉を紡ぐ響からふい、と顔を逸らして楽しげに笑う。
「ええ、其れがいいわぁ?
異能なんて碌なものじゃないしねェ───……
其れなら屹度時間が経てば見つかるわぁ、少なくともあなたの中にがあるんでしょうしぃ」
ぼんやりと響の目線の先を自分も追うた
■立花 響 > 「自業自得にしては痛そう、ですけどね…
貴方もそんなこと言うならこんなところにいないで学生区の辺りに出ればまだ安全なのに…」
こんなに怪我して尚怪我したであろう地区に居続けるのは何か意味があるのだろうか
響は瓦礫からじっと廿楽の表情を伺うように見つめている
「でもそんな異能を持った人は自分のことを人、とは言うでしょうけども、
いくら銃撃っても死なない、なんてあったらバケモノって呼ばれてても不思議じゃなさそうですね」
自分の異能に特に嫌いな訳ではない為こんな事が言えるのである。
勿論不幸にも異能が備わった人もいる訳だが、響はそういう人に遭遇したことがないのである
「流石に出会ってすぐの人に私の頭を見せる訳のも怖いですしね?
全く信用していない訳ではないですけども…
ただ、今の貴方の状態を見て異能を使わせるのはちょっと、躊躇ってしまいます」
杖と腕の様子を見て満身創痍、とまではいかないが負傷している少女に頼るというのは些か響には抵抗があるようだ
■薄野ツヅラ > 「まァ──其れが当然の発想だと思うわぁ?
学生区のあたりは偶に行くので十分よぉ、学園から逃げ出してる訳だしぃ───……
其れと風紀委員の皆様方に見つかるとちょっと都合が悪いのよねェ
自分が一番自分らしくあれる街、でもあるしぃ───……☆」
にこり、楽しげに笑みをひとつ。
続く言葉には小さく「甘いわぁ」と小莫迦にするように漏らす。
視野がお世辞にも広いとは云えない、
そしてほの暗いものに対しての恐怖心がそうないように見てとれた。
「ま、其のくらいの方がヒロイン力あるかもしれないわぁ──…
屹度あなたが困ったら必ずヒーローが助けに来てくれそうな感じ」
皮肉気に笑った。
「落第街にいる以上、こんな怪我は甘いやつは負って当然よぉ
判断が甘かったボクの負け、此れ以上ない教訓になったわぁ──……
だからこうならないうちに早く帰るのをお勧めするわぁ、
今は壊滅した筈の違法部活ーなんてのがうろついてるらしいしぃ」
屹度目の前の少女には自分は無力で非力な少女に見えているんだろうな、と思案して軽く笑う。
意味もなくポシェットの中で銀色に煌めくリボルバーを奥へ奥へと押し込んだ
■立花 響 > 「怪我しておいて自分が自分らしくある、というのも中々可笑しい話ではありますけどね…
それに風紀委員に追われてる…ともなると大変そうですね…どこか隠れる宛とかあったりするんですか?」
風紀委員に追われているということは悪いことをした、という人なのだろうか
ただそれでも響は怪我をしている人を心配せずにはいられないのであった
「あら、そうでしょうか。これでも私はまだこの学園に来てからそう、時間は経ってないですから…
流石にヒーローでも、見ず知らずの人を助けに来るような方はいらっしゃらないと思いますよ?」
ヒロイン力と言われると言葉の意味を理解出来ていないのか首を傾げている
そもそもこの島のヒーローと言うとどこか戦隊でもいるのだろうか、というどこかお花畑を走っているような思考をしている
「違法部活なんてあるんですね…私は全く知りませんでしたよ。
ただ最近はどうも、魔術師喰いとかそういうのがいるとかいないとか…魔術が使えないなら縁はないでしょうけども」
ふふ、とどこか余裕そうな笑みを浮かべながら危険といえば、で思い浮かべた危険物を思い出す
■薄野ツヅラ > 「隠れるも何も風紀委員はこんなとこには来ないわぁ
────ずっと此処に居るけど未だ会ったこともないしねェ」
嘲るように笑う。
自称「正義の味方」が大嫌いな彼女は風紀委員は名ばかりだと、そう認識していた。
自分が怪我をした時も、
二級生徒に向けて引き金を引いた時も来なかった彼らを彼女は嗤う。
「見ず知らずの人でも助けて、手を伸ばして、知り合いなら尚のこと、
どん底から引きずり出すのがヒーローよぉ───……
知らない間にあなたはもう既に出会ってるかもしれないわぁ?」
やれやれ、と頬を掻く。
本格的に彼女とは思考が合わない。
────と云うよりも思い切りズレているのだ。
明らかな平和ボケ。
この甘さは薄野廿楽にとってどんな甘味よりも好きになれないものだった。
「魔術師喰いも興味ないわァ、アレに関してはボクは全く関係ない訳だしぃ───……」
退屈そうに欠伸をひとつ
■立花 響 > 「まぁ、私も風紀とか…えーと、公安委員とかもあった事ないんですけどね。」
島の風紀を守る、みたいな立ち位置で、本土で言う警察みたいなものだと響は見ている
そもそも警察がまともに仕事をしたところを見たことがない響にとってはどうでもいい存在でもあるのだが
「そんな慈善事業をしている方なんているんでしょうかね?
飛んでいた鳥が急に落ちた時にそれを気になって見に来る人はいれど、
助ける人なんて私は見たことないですけどね」
くすり、と冷たい笑みを浮かべる。
世界は慈善事業で飯を食える訳ではない。そんなことは響が一番知っている
「興味無さそうなら何か、刺激的な話題でも提供して上げたほうがよろしいでしょうか?」
退屈そうに欠伸をしている廿楽を見て、何か話題提供しようか、と問いかける
■薄野ツヅラ > 「公安は敵に回すのはお勧めしないわぁ、とんでもないもの」
からからと楽しげに笑った。
自分の見た公安の人間2人は、両人ともいい意味でも悪い意味でも
アタマがブッ飛んでいたとしか思えないような人間だった。
其の時の光景を目に浮かべ、楽しそうに笑う。
「慈善事業をおかずに炊いてない白米が食えるのがヒーローよぉ」
小莫迦にするように呟く。
刺激的な話題でも、と云われれば「別にいいわぁ」、と肩を竦める。
「楽しそうなものは待っていたって見つからない。
自分から迎えに行ってあげないとねェ」
ゆらり、踵を返す。
ひょいと右腕を上げる。
引き留めることがなければ、彼女はそのまま立ち去るだろう
■立花 響 > 「そもそも誰かを敵に回す、なんて事はするつもりないですけどね」
廿楽の笑っている様子を見て首を傾げている。何か仲が良い人とかがいるのだろうか
非力な響は肩をすくめながら敵に回すつもりをないことをアピールしつつ続けて口を開く
「それはなんとも、自己満足なオカズですね?」
廿楽の皮肉らしき言葉にくすり、と笑みを浮かべる。
そもそもヒーローというものはやりたいことをやって生きているのだろう。
それでご飯を食べられるのだから、まだ羨ましいものである
「ふふ、それもそうですね?
何かに躓いたりしない様、お気をつけてくださいね?」
踵を返す廿楽を見て半分心配半分大丈夫だろう、というどっち付かずな思考が過り、そのまま廿楽を見送るつもりのようだ
ご案内:「落第街大通り」から薄野ツヅラさんが去りました。
■立花 響 > 「…私も帰りましょうか。
怪我はしたくないですしね。」
事件があったが特に報告されていない。報告する気もない廃墟を後にするのであった
ご案内:「落第街大通り」から立花 響さんが去りました。