2015/06/26 のログ
■鬼道椿 > 「細胞があるだけ感謝しろ」
ばっさり切り捨てた
「さぁ、退魔士の仕事は他よりこなしているつもりだが…話題になる様なほどではないだろうし…」
「鬼…」
一人の男の顔が頭をよぎる
表には出さなかったがとくんと胸が高鳴る
さて、どうしたものか…
「ああ、私もその話は聞いたことがある」
「剣鬼が落第街で人を斬って回っているとか…物騒なものだな」
「しかしその剣士、大したことはないんじゃないのか?女子供と斬り合ったのだろう?」
この男は東郷の事を何か知っているのか…?と目を細める
少なくとも殺刀鬼の通り名を自分は知らなかった
知りたい、あの男の事が
■洲崎 > えー…殺人鬼とか怖ーい…
【自分の肩を抱いて嫌そうな顔をする】
へぇ…♪
【言葉と視線の違いに心の中で小さく笑う
そして同時に少女の言葉とつながる点を見つけ…】
殺人鬼かぁ…物騒になったもんだね…
でも、そういう噂って路地裏とかに入ってみるとよく聞くよね?
【白崎にそう尋ねる。答えは要らない、ただ面白くなればいいな♪と】
■白崎玲刃 > ふむ………
俺も先日一度遭った事があるが、
その時は険呑な雰囲気も感じなかったのでな
ただ、公安に捕まってた所から脱獄する程の実力はあるらしいがな
【ロストサインの事となるとどこまで言うべきかと玲刃は思案した
彼はロストサインの傭兵して雇われていた時、一度だけ東郷の戦いを見た事がある。
故に、その戦いの印象について言うべきかと考えながら、
まずは、先日に住宅街で遭った時の事を苦笑いを浮かべて言った。】
確かに、殺人鬼程度なら路地裏でも聞くが…
ただの殺人鬼程度ならばさほど脅威も無いだろう、
だが、奴は元ロストサインのマスターだ
【平然とした表情で、ただの殺人鬼程度なら怖くは無い言う玲刃
しかし、真剣な表情で、元ロストサインのマスターともなると危険だと、えらく実感の籠った様な表情で言った。】
■鬼道椿 > 「ま、路地裏どころかスラムまで行けば別にガラの悪い者は珍しくないが…」
「ほう、公安を…と言うより捕まっていたのか」
確かに強かった、公安を振り切るほどにか…
「ロストサイン、最近よく聞くな。マスターと呼ばれるものがどれ程かは知らないが」
白崎の表情に片眉を上げる
「ロストサインと言うのは…どういった組織なんだろうな」
「落第街で信奉するそぶりを見せる者もたまに見かける」
「公安も深刻そうにその名前を口にしていた」
東郷はその組織に所属していた、そしてマスター階級で…
さらにその上が存在しているはず
ロストサイン、ロストサインだ
■洲崎 > ロストサインのマスター?
(公安からの脱走者…あぁ、そういう事か…
噂ぐらいだったけど、本当に逃げられたんだ…)
【ファイルとして提出されていなかったので確信はして
いなかったが、本当に大物を逃がしたんだな…と思い浮かべる】
なにそれめっちゃ怖い…そんなのが町をうろついてるなんて…
僕怖くて散歩できなくなっちゃうよ!
■白崎玲刃 > ロストサインは、あれは本当に酷かった…
己の悦楽の為に、他者を蹂躙する者や、
己の戦争をしたいと言う目的の為に、平然と一般人を巻き込みながら争いを加速させてゆくものなどがいたさ…
【自身がロストサインで雇われていた時代に、
見た者達、ロストサイン時代の同僚や、雇い主である戦創屋を思い出しながら自身が見たロストサインの一面について語った。
そして、さほど邪悪じゃない奴も居たのかもしれないけどな…と、
最近遭った、元ロストサインの聖やウェインライトを思い出しながら呟いた。】
そういう割には、平然とこんな物騒な落第街を歩いてるじゃないか?
【怖いという州崎に対して、悪戯めいた笑みを浮かべながら問いかける。
どうも、この男はただものじゃなのではないかと言う推測を浮かべながら。】
■洲崎 > そりゃぁ度胸もないとここで先生なんてやってられないしねー♪
【白崎の話は耳に入ってこない…どんな部活だったかは聞かされているし
もう潰れた所になど興味はない】
にしてもロストサインの皆が悪いこと考えてるんだね…
はぁ、怖い怖い…メアちゃんにも注意しとかないと…
【ふと、自分の教え子の心配をする。まぁ大丈夫だろうとは思うが…】
(後でメールしとこ…)
■鬼道椿 > 白崎の話を静かに聞いていたが俄然興味が出てきたのか目がギラギラと輝く
「物足りないな…もっと味わいたくなる」
柔らかな唇から赤い舌がちろりと顔を覗かせる
この男を味わえばもっともっと東郷の事を知ることが出来る
ああ、変に隠さずに言ってしまえば良かったか
ロストサインでどう殺してきたんだ
ロストサインでどれだけ蹂躙してきたんだ
「仮に私がそのマスタークラスと戦って勝てるかな?」
つまらないことを聞いた。
一度戦い、負けているのだ。冷静に戦えてはいなかったのもあるが
それでも聞きたくなる。
「私も剣を使うが、ロストサインに居た殺刀鬼と比べるとどれ位だろうか」
■白崎玲刃 > メア……!?
【州崎から出た知り合いの少女の名に、
驚きながら反応する玲刃。】
ふむ……お前の強さを実際に見てみない事にはわからないがな…
マスタークラスともなると、艦艇と戦って勝つ程の者すらいるぞ…
ふむ……殺刀鬼か…あいつは鬼神の如き者だったぞ…相当のレベル御剣術の腕を誇り
奴は、二本の刀を質量を感じさせぬほどの速さで振り回し敵を蹂躙していた…
【椿の言葉を聞き、失落園の噂を思い出しながら語る。
そして、殺刀鬼と比べるとどうかという椿に対し
ロストサイン時代に見た殺刀鬼の様子を思い出して苦々しい表情で、自分では正面からでは到底敵わないだろうなと思いながら語る。】
■洲崎 > うん…?あっ…
(口に出てたか…はぁ、何してんだろう僕…)
何でもないよ♪
はい、それとそんな物騒な話ばっかしないの、二人とも。
そんな化け物の話をしても怖さが増しちゃうだけだよ?
【白崎の方を見てそう告げる、少女の方には言っても無駄だろうとわかっているから】
■鬼道椿 > 昂ぶる
また会いたくなってしまった。
少し気持ちが落ち着いたかと思ったがやはり駄目だ
「殺刀鬼、東郷…」
ほぅ、と熱い吐息をつく
探しに行こう、今すぐに。じっとなんてして居られる筈がなかった
「ふふっ、用事を思い出してしまったよ」
「怪談話をしたところで実際に幽霊が出てくるわけでもあるまい」
「自分から会いにいかない限りは、な」
「そう言う訳だから私は行くよ…」
そう言ってスラムへと歩き始める
その足取りは軽やかでこれから恋人にでも会いに行くかのような調子だった
ご案内:「落第街大通り」から鬼道椿さんが去りました。
■洲崎 > それじゃ―またねーサムライガール♪
夜道には気を付けるんだよー。
【手を振り、少女を見送る。あの調子だと探すんだろうなぁ、と思いながら】
■白崎玲刃 > ………そうか。
ははは、まあ、知っておいた方が遭ってしまった時にも逃げる役に立つかもしれないだろう?
【何でもないという州崎の様子を怪しく思い玲刃は訝しむ
メアと言っていた事から、メアの関係者の可能性もあると、
もしかすると、メアのストレスに関して何か関わりがあるのかもしれないと、
要調査対象として、頭の中に記憶した。】
………東郷…殺刀鬼の名前は言って無かった筈なのだがな…
【去ってゆく少女の背を見ながら、
東郷の名について言わなかった筈だと、
やはり、先程の少女が噂の少女だったのだろうと推測した。
果たして、一度負けた少女は、東郷に対して何か策を得ることは出来たのだろうか?と
去ってゆく少女の背を見つめながら考えた。】
■洲崎 > 恋する乙女は怖いねぇ…
君もそう思わない?
【少女が去って行ったのを見て白崎に尋ねる】
でもそういう所も女の子って感じがしていいと思うんだけど…
難しいよねぇ…
■白崎玲刃 > いや……俺が知ってる恋する乙女ってのはもっとこう……険呑さの無いイメージなのだがな…
【自分が知っている恋する少女、
例えば、自分に思いを寄せる音音を思い出しつつ、
なんか違うのではないかと苦笑いする。】
いい、のか?
ああ、なんというかそういうのは相変わらず難しい…
【恋人が出来ても相変わらず、恋愛方面に疎い玲刃は首を傾げるのみである。】
■洲崎 > だって君の話を聞いてる時の彼女の目、好きな人の噂をする男を見る目だったよ?
はぁ…危険な男って持てるのかなぁ?
僕も適当に薬品でも持ち歩いてみようかなぁ。
【うーん、と考える。何か適当に薬品棚から持ってくれば危険じゃない?
と思いながら】
お、少年も恋する乙女に振り回されるタイプなんだね?
いいなぁ皆、青春しててさ~
■白崎玲刃 > ああ、確かに、何か目がギラついてたな
危険な男……いや、モテても相手を心配させないか…?
薬品……やはり研究者なのか…?
【椿の表情を思い出しながら、あれも恋する乙女の一種なのかと頷きながら呟いた。
自身がいつも音音を心配させ馬鹿と言われる日々を送っている為か、実感の籠った表情で問いかける。
研究者ならば、以前手に入れた進化の秘薬の試作薬の解析を頼めるのではないかと思い考え込む様な表情で問うた。】
いや………俺は、どちらかと言うと振り回してしまうタイプだな…
割と、そっちも青春してる様に見えるがな…
【音音を異様側に巻き込んでしまった事を思い出しながら、恥ずかしそうに呟く。
州崎のおちゃらけた態度を見ながら呟く。】
■洲崎 > 一応ね~異能開発とかやってるよ。
【研究者かと問われて素直に答える
隠すようなことでもないし調べればすぐに出てくる情報だが】
は~ん?
青春ってのはねぇ、学生のうちしかできないんだよ?
僕の都市で青春なんてしてても青春(笑)になっちゃうの!
青春ってwwおまえwww
とか言われちゃうんだよ?
【青春してる様に、と言われ過剰に反応する】
■白崎玲刃 > ふむ……
じゃあ、もし良ければ
これの解析とか頼めたりするか??
【玲刃は州崎に、進化の秘薬の試作薬を見せながら言う】
………なるほど、青春というのは学生のうちにしかできないものか
いや、だが、お前くらいの年の学生くらいこの学園なら普通にいる様な…
【州崎の言葉を聞きながら、長くなんでも屋であった為、普通の世間に疎い方である玲刃は、
初めて知ったかの様に頷く。
そして、州崎と同じくらいの年の学生なんてこの学園には普通にいるのではないのかと、
首を傾げながらそんな見当違いな質問を返す玲刃であった。】
■洲崎 > 学生終わったらもうチャンスはないの、そういうもんなの!
君だって今青春しとかないとまずいんだからね!
【ふん、と言いながら薬品を見て】
何これ…ラムネ、じゃないよね?
【さすがに見ただけでは分からないが、どうせヤバい薬なんだろうなぁ
と推察する】
■白崎玲刃 > いや……俺はたぶんもう十分…してると思うがな
【晴れ時々血みどろの青春ではあるが。】
ああ、これから発展したものらしい。
【暴走薬の入った注射器を取り出して見せながら言う。】
例の炎の巨人事件覚えているか…?
その現場を調べて拾った物なのだがな、
進化の秘薬と呼ばれる物の試作薬だと思う物なのだが
あの事件で使われた物の数バージョン前のものだと思うんだが…
【教師で研究者なのだから、
炎の巨人の事件の事を知っているかもしれないと思いながら
しかし、遭ったばかりの者に言っても良いのだろうかと迷いながら
ここで機会を逃せば解析するチャンスも無いかもしれないと思い
途切れ途切れに考える様な表情をしながら言う。】
■洲崎 > あーあの件ね、僕も研究室吹き飛ぶんじゃないかと物凄くヒヤヒヤしたよ。
【察しがついた、これから発展と言って取り出した方は暴走薬
もう一つは…進化の秘薬だっけ?そんなのもあったんだ…と見つめて】
別に調べてって事ならいいけど…君がこんなの調べてどうすんの?
これを解析してその結果を知って、君は何をするの?
【薬で増強などつまらない、もとからこの薬にそこまでの興味もない
重要なのはそれで目の前の彼が何をするか…自分の期待するような答えが来るのか、そんな期待を抱きながら尋ねる】
■白崎玲刃 > ……どうする、か。
俺は左程異能が強い訳でも無いからな…
もしもの手段として、暴走しながらも最低限の制御をしながら戦えたらと思ってな…
普段遅い再生の異能も暴走すると再生速度が早くなる様だしな
【玲刃は、使い道を問われ正直に語る
2度の使用によって暴走薬の強さを知ってはいる玲刃である、
しかし、その状態で制御出来なければ守るべき対象すらも傷つけてしまう事は容易に推測出来る
故に、玲刃は効果の上昇では無く、理性を無くした状態での最低限の制御を加えられる様に望む。
その回答は、州崎にとって面白いものでは無いかもしれない。】
■洲崎 > …つまんない
【乾いた声で答える】
まぁ予想はしてたけど…君らって何でそんなのに頼るの?
暴走薬だっけ?そんなのに頼ったからあの子だって最後の最後で負けたんだよ
【はぁ…と残念そうに溜息を洩らし、白崎に向き直る】
薬でドーピングなんかより、自分の力を伸ばせよ
もしもの時なんて言うならすべての状況を想定しろよ
大切なものを守ろうとして傷つけるなんて…道化だって笑ってくれないよ
■白崎玲刃 > ふむ……
無論自分の力は魔術などを習得する事によって伸ばして来たさ
だとしても、数年間戦い続けても異能の力だけは伸びないのでな
【自身の力を伸ばせと言う州崎に玲刃は言う
魔術を習得する事によって取りうる戦法を増やす事によって力を伸ばしては来たと
しかし、異能に関しては何年経っても伸びる傾向は無いと】
足りないんだよ、戦術すらも無駄な程に圧倒的な力を持つ相手に対抗する手段が
【玲刃は足りないと言う、魔術では補いきれない力が、耐久力が
以前戦った、グエン、そして、ロストサインのマスター達を思い浮かべながら言う、
過去に、戦創屋を殺害した時だって、罠にかけてようやく、苦戦しながら倒せるまでに持って行けた
つまり、玲刃は求めているのだ、例え突発的な戦闘でも切り抜ける事が出来る力を、】
確かにそうだな、大切なものを守ろうとして傷つけるなんてのはどうかしてる
【そして、最後に州崎は言った言葉には
俯きながら同意した。
彼は以前暴走薬を使った時に、音音を傷つけそうになった事を思い出していた。】
■洲崎 > 分かってるなら薬じゃなくて知識に頼るといいよ♪
それと、勝てないなら逃げる。これが一番だよ♪
【白崎の表情、言葉から軽い気持ちで薬を使おうとしているのではないと分かった。
尚更たちが悪い、だから…偶には先生らしいことをしよう】
あと魔術ね、これは持って生まれた才能もあるけどはっきり言ってそんなの只の言い訳だから。
実際僕は才能なし、というか使えませーんって判定くらってたけど魔術書読み漁ってたら使えるようになってたし♪
【魔術は確かに才能が大きく作用する、だが誰もが必ず使えないという訳ではない】
最後に、異能を伸ばしたいなら協力するよ♪
遅れたけど僕は洲崎、異能開発研究をしている教師であり研究者だよ♪
■白崎玲刃 > つまり今まで通りで行くしかないと言う訳だな
まあ、そう簡単に逃がしてくれない相手もいるがな
【知識に頼って戦う、つまり玲刃はいつも通りの戦術を続けるべきかと考えた。
住宅街でのあの西園寺との戦闘を思い出しながら苦々しい表情で呟いた。】
ああ、それには同意する。
いざ才能が殆ど無かったとしても、
自分に合う様にチューニングした術式を作ってしまえば良い訳だしな。
【玲刃も州崎と同じ様に、州崎よりは才能に関してはましだったのかもしれないが
多数の魔術書を読み漁る事により使えるようになったタイプである。
未だ、攻撃魔術は使えないままであるが。】
ふむ………異能開発研究か…
そうだな、気が向いた時に訪ねさせてもらおう
再生の異能の再生速度が伸ばせるならもう少し、戦いの幅も広がるしな
【容易に協力を要請して良いものかと悩みつつ
気が向いたら尋ねると州崎に玲刃は答えた。】
■洲崎 > 逃がしてくれなくても全力で逃げるんだよ。
僕はそれで何度も生き延びたしね♪
再生ね…うん、じゃぁ気が向いたら研究室までおいで♪
場所は案内に聞けばすぐにわかるしさ。
さて…そろそろ僕も遊びに行かないと。
それじゃぁまたね、白崎君♪
メアちゃんをよろしく~♪
【言いたいことだけ言って男は小走りで去っていく
遊びに行くという言葉通り、歓楽街に向かって】
ご案内:「落第街大通り」から洲崎さんが去りました。
■白崎玲刃 > まあ、一緒に逃げなきゃいけない相手がいる時は難しいがな
ああ、再生だ。
わかった、今後向かわせて貰うとしよう。
【玲刃の再生の異能については、玲刃自身でも詳細が不明なものである
玲刃の身体強化と再生の異能、源流が単一の異能の可能性を持つという
データが何処かにはあるらしいが詳しくは不明である。】
ああ、じゃあな。
【小走りで去ってゆく男の背へと向けて手を振った。】
■白崎玲刃 > ………やはりメアの関係者か…
異能開発研究か……それが関係あるのか…?
【男が、去ってゆく時に最後に告げた言葉を
思い出しながら呟く。
メアについての事も知る為に、やはり州崎の研究室に向かうべきであるかと玲刃は考えながら、
落第街の奥へと、情報収集を続ける為に歩いて行った。】
ご案内:「落第街大通り」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にエルピスさんが現れました。
■エルピス >
落第街に幼い声が弾む。
ボーイッシュな、可愛らしい声だ。
「もう、こんな事しちゃダメですからねっ。めっ、です。めっ。」
落第街で、へたり込んだ不良に説教をする長い髪の少女。
手には銀色のケースが握られている。
「この薬品は私達公安委員会が没収します。良いですね?
……後日、貴方達は"重要参考人"としてお呼びしますから。ちゃんと来てくださいね?」
■エルピス >
こく、と。頷いてから少女を見上げる不良。
その視線は――
「て、っ、ど、何処見ているんですか!
男の子の下着なんて覗……い…………ごにょごにょ……」
言い淀みながら、髪と顔がほんのり紅潮する。
恥ずかしそうに、ショートドレスの先端を抑えた。
(うぅ、女の子の身体って、慣れないなあ……
いくら機械って言っても、なんか、こう……。)
■エルピス >
「もう……と、とりあえず学生証見せてください。
こ、この際、安物の偽造でもいいですから。良くないですけど、無いよりマシですっ。」
不良からひったくる様に学生証を奪い、
ちゅ、と、学生証に口づけをする。スキャニングであり、その他の意味は無い。
「んー……正規か偽造かはよく分かりませんでしたか、取り敢えず把握しました。
ちゃんと来ないと大変ですから、来てくださいよ?」
■エルピス > そうして踵を返し、不良の一人から立ち去る。
現行犯での逮捕行為はせず、このまま見回りを行うのだろう。
「うーん、ヤクの売人が居ると通報があったので調査しに来ましたが、平和に終わって何よりです。
……ちょっと、このまま見回りを続けましょう。」
てくてくなどと可愛らしい音ではなく、
ずん、ずん、と、体躯に見合わない足音を響かせながら歩いている。
ご案内:「落第街大通り」に有澤 零砂さんが現れました。
■有澤 零砂 > 「ふう、コッチに来ないと珍しい部品がないのは面倒ですねぇ。」
紙袋を脇に抱えながら歩いている。
「ん・・・」
その足音に気づき、そちらのほうへ目線を移す。
まじまじとそちらのほうを見ながら思考する。
「(義体か、アンドロイドか、こんなところで見れるとは。)」
■エルピス >
……少女が暢気に暢気に歩いている。
時たまに「こんにちはー!」と彼女が落第街の住民に声を掛ければ、
気さくに声を返すもの、危険なものを見たと言わんばかりに逃げるもの、
顔を顰め、無視する者。反応は様々だ。
……公安委員が堂々と歩いているのだ。
逃げられるのも無視されるのも、さもありなん。
それでも声を返す者が居るのは、"違法な事さえばれなければ無害"。
と、この少女を認識している故かもしれない。
■エルピス >
教師の一人に気付けば、大きく左手を振って返すだろう。
武器の類はつけていない。
「あっ、こんにちは!え、ええと……」
はて、この先生の名前は何だったか。
あの先生の講義は取っていなかった気がする。
■有澤 零砂 > 「ふむふむ。」
そういえば、公安委員会でセキュリティ関連の手伝いはしていたため、
公安の所属であることはなんとなくだがわかった。
「ああ、有澤 零砂です。 情報工学などの教師です、
あなたは?」
声をかけられたので返しておく、だが目は興味深そうにそちらを見ている。
■エルピス > 「えっと、沈目……じゃなくて、公安委員会のエルピス。
よろしくお願いします、有澤先生。」
ぺこり、と頭を下げる。
大きな栗色の髪が、なびくだろう。
視線に気付けば、不思議そうに銀色のケースを掲げる。
これかな、と、誤認したのだろう。
「……あ、これは違法薬物の押収品です。
違法取引があるとの通報があったので、調査の後に解散させる為、介入しました。」
■有澤 零砂 > 「・・・まぁ、よろしく。」
本名であろうソレを隠したことに、少しうーむ、といった表情を浮かべ。
「なるほどね、違法薬物。 やはりここは治安が悪いなぁ。」
その押収品に目をやり、答えておく。
■エルピス > 「うん。悪いよね……
中には気のいい人も居るけれど……。」
しゅん、と目を伏せる。
■有澤 零砂 > 「まぁ、仕方ないですよ。 光があれば影がある、そういうものです。」
逆に、空を見る。
「ん・・・なんだあれ。」
その視線の先には、落第街設定自由部屋にあるソレが見える。
「あー・・・治安、だとかそういう場合ではないかもしれませんね。」
目に見える異常、アレがやばいものであることは、魔術などには一切の素人である彼にも一目でわかる。
■エルピス > 「――アレって――」
目を凝らし、ある方角を見る。
赤い光とヒトガタの様な何かが、見て取れた。
細かい事は分からない、けれど、やばい事だけが分かる。
「ボ、ボクちょっと行ってきます!」
地を蹴り、大きく"飛ぶ"。
――蹴りと共に足と背中からジェットのようなものが噴射され、彼女を身体に浮かした。
慌てているのだろう。有澤の事を意識するよりも先に行ってしまう、か。
ご案内:「落第街大通り」からエルピスさんが去りました。
■有澤 零砂 > 「ま、公安の生徒ならそうなるよね。」
飛んでいったのを見送りながら。
「…しかし、あれは今の装備ではまずいな。」
スマートホンを取り出し操作しながら、耳につけていたインカムにつぶやく。
「クラウディMk-Ⅱは指定地点座標に移動を。
合流後あちらに向かうとするか。」
そういって、走り出す。
ご案内:「落第街大通り」から有澤 零砂さんが去りました。