2015/09/19 のログ
ご案内:「地下闘技場」にヴァルトラウテさんが現れました。
■ヴァルトラウテ > (ここは地下闘技場。
一言で言えば、理由はどうあれ、安全に戦闘ができる場所でもあり、ドコかの介入もなく
存分にやっていいといえる。
落第街で秘密裏にどう、というのも悪くはなかったが、合法手段から試していっても悪くはない
……もっともここは本来、合法でないのだが)
ん……こんな感じなんですね!
(活気はすごい、金がかかっているせいかもしれない
ただ、行われている試合は……少女の目から見てそれほど格が高いとは思えなかった
もっと良い試合もあるのかもしれないが。
だが、少女はもともと戦闘意欲も高く、基本的にあまり物事をネガティブに捉えない
故に、気にせず、参加しようとしていた)
■ヴァルトラウテ > (金がかかっているせいか、無駄に観客が多い
たまたまイベントのようで定例会みたいなものらしい
誰も居ないこともあるんだろうか、よくわからない
何はともあれ、参加する)
■ヴァルトラウテ > ……得物はありですか。ありがたいですね
(だが、少々失望する
それなりの成果がほしいのであってストリートファイトは手段にしか過ぎない
つまり単に面倒くさくない方法で敵と戦いたいのだ
だが、目の前の相手は、あまり価値が無いと判断する)
それじゃ……お手柔らかにお願いします
(言葉とは裏腹に、目の前の男は屑だ。と思っていた
ただし勝てばもっと強い相手と当たれる
故に、まずは倒す)
■ヴァルトラウテ > (困った。
異能を使うまでもない
少女は戦闘用の機体である
男の初動の踏み込みに合わせてしまえば何の事はない
太刀を抜くまでもなく、流れるように鞘で鳩尾に一発、柄頭で眉間に一発
それだけで相手の男は悶絶する。
そこで試合終了
あっけない。
……せめて強力な相手、もしくは異能使いがいればと思わなくはない)
■ヴァルトラウテ > ……まあそれはそれで。
(誰かいればよし、いなければ優勝してしまえば何らかの紹介があるだろう
だが少女は自身をよく知らない
一言で言えば化け物クラスの戦闘力になっているのだから、何かを削り合うような戦いをしている相手でないとなかなか意味が薄い
だが少女はそういうことを思索するようにはできていない
故に……ただひたすら敵を打ち倒していた)
■ヴァルトラウテ > ……ご苦労さまです。
(少女の前には打ち据えされ地に伏す男
……異能、といっても相手がそれなりでなければ使う余裕も与えない
なんにせよそのイベントで得る者はこれ以上何もない
特に盛り上がりもなくイベントそのものは終了する
もっとも見目の良い少女が勝つことで周りは盛り上がっているようだが
……こういうのと別に、落第街で名を馳せる面々はどうだろうか
楽しみといえば楽しみである
父様の思想を理解しないクズどもではあるが、そのやり取りはきっと父様のためになる
であれは彼らを捧げることで彼らも父様のための礎になることができよう)
■ヴァルトラウテ > ふう……誰かいないのでしょうか。
(そもそも、もう少し骨のある相手であってほしい
噂の風紀や公安であれば、とは思わなくもないが、それは面倒そうなのでもう少し先のことと考えている
そう言う意味では……まあ、まずはここでいいのかもしれないが
あくまでもここは場所であり、周辺の被害なく戦えるのが売りである
それをたまたま他人が関わることはあっても
ただ少女にとっては良質の戦いを欲しているだけで、そういった意味では今日のイベントはハズレであった)
■ヴァルトラウテ > んん……
(ただ、困った
コレでは父様に合わせる顔がない
であるなら、落第街で人などを狩ったほうがいいのかもしれない
基本的に闘技場は活用したかったが、使い方はいろいろ探る必要があるだろう)
ご案内:「地下闘技場」にグリムさんが現れました。
■グリム > 「ワンサイドゲーム過ぎてしらけちゃうなぁ…♪」
闘技場を見つめながら嗤う
ニタリと見えるだけの目元を歪ませ闘技場に立つ少女を見つめる
「飛び入り参加…オッケーだっけ?」
すたすたと観客席を歩き、フィールドと席を分ける
衝立にもたれる
■ヴァルトラウテ > ……いいんじゃないかしら。
(勝手は知らないが、自身も飛び入りである
もっとも、ここでは飛び入りも何も関係ない
……ただ、戦えればいい場所なのだから
そう言う意味では少女の登場は面白い
つまり今までの状況に文句があるし、少女の様子を見た上で来たいというのだから
それなりに期待して良いだろう)
ん……楽しませてくれる?
(明るい微笑
父様のためになると良い)
■グリム > 「あ、そう?じゃぁ僕もエントリー♪」
衝立を乗り越えるのは身長的に少し厳しいのでフィールドの中へ
転移で現れる
「ハハ、楽しませれるかは分かんないけど皆には楽しんでもらうよぉ♪
何せこんなにエッロイ格好してるんだからさ♪」
少女の衣服を眺め…
アハ♪とマスク越しにでも分かるような笑顔を浮かべ…
その背からは黒一色の巨大な蜘蛛の足の様な何かが四本現れる
「さ、遊ぼうよお姉さん♪」
■ヴァルトラウテ > なるほど、楽しめそうね?
(移動方法、攻撃方法共に申し分ない
コレならば、先程までの連中より良いだろう
であれば、太刀を抜く)
つまり、そうされてもいいということかしら?
まだ可愛いのに……可愛い、でいいのよね?
なかなかなご趣味をお持ちのようで
それとも可愛いのは見た目だけなのか確かめてあげましょう
じゃあ、はじめましょうか
(マスク越しには中身は伺えない
まあ、それはそうと問題はない
……太刀を構える)
■グリム > 「ロリコン趣味の変態狙いよりお姉さんの方が万人受けしそうだけどね♪
まぁ、それも後でいいや!」
背中の二本を使った前面からの刺突
狙うは右肩と左腿…躱すか防ぐか、出方を伺う
■ヴァルトラウテ > (かわすのも良いが、敢えて受ける
かわすのが得策だろうが、そのほうが楽しめるだろうから
太刀で左腿への攻撃を下から跳ね上げるように弾き、肩への攻撃と二本がぶつかるよう受ける
そのままの流れで体を止めず、斜めに踏み込んで一足一刀袈裟懸けに切り込んでいく)
■グリム > 「へぇ、やっぱ良い動きするね♪」
四本の内残った二本で剣を受け止める
見た目以上に剣が重く弾き返すとまではいかず鍔競り合う様な形に
「身体強化異能?まぁいいや…お姉さん可愛いから抱きしめてあげる♪」
前面に集中させ後方から先程弾かれた二本でヴァルトラウテの背後を狙い、迫る
■ヴァルトラウテ > 手数はそちらのが上、というところでしょうか?
良いですね!これなら先ほどの言葉も理解できます
(いつまでも圧し合いしている事自体得策ではない
さっさと離れると後方の迎撃にまわり、弾いた二本を切り捨てようと試みる
空いた部分から攻撃しようと思うなら、攻撃が「逸らされる」だろう)
■グリム > 「そういう事ぉ♪」
動きの柔軟性を重視したため先端以外はそこまで硬く作っていない
それゆえ二本の足は斬り飛ばされ宙を舞い地面に落ち霧散する
(けど問題は…逸れた?異能か…?)
削れればまた生やせばいい、直ぐに足を再生させるが
問題は追撃をかけた時の妙な感覚
自分の足が何かに逸らされた…君が悪いが悩んでも仕方ない
休む間もなくまた足を二本、交互に突き刺そうと刺突を繰り出す
■ヴァルトラウテ > なるほど、一応切れるのですね
ただ、この攻防はそろそろ圧をかけても良いですよね?
圧し切ります……鉄槌の六。
(線の斬撃だったものが、剣圧に拠る面打撃に変わる
間を縫えなくなるため、弾かれやすくなる
何よりこの距離であれば、前面への攻撃はいちいちグリムまで届く)
さらに参ります、避けてくださいね?
(嬉しそうに一閃。直線上の飛翔斬撃、かつ、防ぐもしくは避けるというタイミングで突然「足が重く」なるだろうか
防げなければ、マスクが飛ぶかもしれない)
■グリム > 「チョコマカチョコマカとぉ…」
攻撃のタイプが変わり一転、今度はこちらが防戦一方に回る
そして追撃の一閃、突如重くなる足を見つめ
「重力!?」
実際は違うだろう、そうでなくては足だけと言うのもおかしい
だがそれよりも差し迫る問題…飛翔斬撃を自身の足で躱すが
そこまでの身体能力はなく肩と腕に大きな傷を負う
「ちっ…いったいなぁ……」
血を流す自分の腕を見て忌々しそうに呟き、同時に重くなった足を消す
重りをつけたままなど戦えるはずもない
■ヴァルトラウテ > ……なるほど。
まだ手……足ですかね……はありますか?
こちらはようやく温まってきたところですが
(恐ろしいことをいう。
この少女人形は、いうなれば異能の複合機である
だというのに、まだ念動力しか使っていない
それもピンポイントで割と嫌な使い方だ
こと対人戦闘に関してはえげつない機体であるといえる)
では、行きますよ?
それなりに信頼してますから
(斬撃プラス異能、というそれだけでも卑怯きわまりない攻撃に加え
更にその引き出しがあるという状態は悪魔の機械といえる
グリムがパワー負けする様子をカサに来て容赦なく圧をかけつつ、要所要所で念動力に拠る
逸らしを入れる
さらに……太刀に炎が追加される、ファイアスターターである)
■グリム > 「身体強化に妙な異能…加えて今度は火?
面白おかしくなってきたじゃん!」
遠距離戦では妙な異能に逸らされ不利と察し
今度は異能は使わず自身の魔術、転移で距離を取る
フィールドが狭い物でなかったのも救いか逃げ場は十全にある
「地味でやだけど、仕方ない…」
そう呟きポケットに手を入れる
取り出すはいくつもの釘、派手にやりたかったが余裕がない
握った転移をヴァルトラウテの体の中へ転移させる
ここで殺しはタブーらしいので関節狙い、魔術阻害などがなければうまくいくか…
■ヴァルトラウテ > (身体強化についてはまだ使っていない。
コレは人形の素の性能だが、そう思わせておくぶんには構うまい)
む……それは流石に困りますね
お断りさせていただきます
(転移が放り込まれれば、弾けた釘が空間から放り出されるだろうか、つまり空間干渉に対して空間干渉した、ということだ
同系機の狐の能力である
金髪の少女は、明らかに異常であると言える)
……それをして、いいんですね?
(目の前の黒い少女は最初に転移をしていたから、当然あってしかるべきではあるが
……それを攻撃に用いたとなれば逆もまた然り
空間戦を仕掛けていいという合図と認識した
距離が離れたので一度火を消し、空間を捻じ曲げ、圧撃を相手の周囲に歪に放り込む)
■グリム > 「やっぱだめか…」
複数の異能(と思っているだけだが)を使っている時点でそんな気はしていた
とんだオーバースペックだと…笑う
「はは、良いね…イージーモードばっかも飽きてたし。
久々にベリハで遊べて最高♪」
本心から笑う、応用が効き強力な自身の異能。
だがそれを上回るスペックの少女…どう攻めるか頭の回転を跳ね上げる
「もしかして……」
そう呟き自身を黒一色の膜で覆う
防御しかできないがそれゆえ強固な盾となり圧撃を遮る
そして攻撃を受け切れば中級魔術、ライトニングを放つ
直線状に飛んでいく雷撃をどう対処するか伺う
■ヴァルトラウテ > まだ楽しませていただけるとは
後でアレを試しますか
(雷撃については斬って落とす。そのまま太刀に纏わせ、雷剣とする
武器自体も侮れないのかもしれない)
さて、叩き起こす必要がありますかね?
(引きこもったのなら、その少女に対して脳内に突然大声を聴かせるテレパスを仕掛ける
かなりに不意打ちである)
■グリム > 「ふぅ…成程ねぇ♪」
短い舌打ちをするがこれはまぁいい、喧しいだけと割り切ればいいが集中がいる魔術は使えない
だが、同時に一つ確信に至る
「一個一個しか使えないのかなぁ?」
ニタリと笑い、豪速で膜の内側から突き破るように黒の槍が飛び出す
黒一色のおかげか不意を突く形で飛び出す槍、複数は同時に使えないと賭けての物だがはたして
■ヴァルトラウテ > ……さて?
(雷剣で槍を斬り絡めて落とす
質問に関しては出来るとも出来ないとも言っていないし説明の必要もない)
そろそろアレを試しましょう
(狐の感覚操作。見ているだけでも作用するそれは、平衡感覚を狂わせ、斜め上に転ぶような
感覚に陥らせる
体幹が鍛えてない人物であれば、それだけで立てなくなり吐く様なやつだ
何にしても、穴から引きずり出す必要がある
かと言って空間を下手に壊すと殺してしまいかねない、先ほどの釘のように)
■グリム > 「あぁそ…うっ……」
視界が歪み、膝をつく
この年で体幹を鍛えるなんてしている訳もなく、むしろ色々と貧弱な体にはとても効果的で…
「うっ…くそ……ちっ、後は任せた…」
こうなれば魔術も、むしろ異能を使っての攻撃も狙いをつけられない。仕方ない
そう思い、目を瞑る…膜が大きく膨らみ、今度は卵を突き破るようにそれは現れる
10m程のそれは黒い顔に頭部には角、人の体の上半身だけの異様な見た目
たとえるならデーモン…視覚から恐怖を押し付けるようなそれが目も表情もない顔でヴァルトラウテを見つめる
言葉と行動から見てこれが奥の手だろう
■ヴァルトラウテ > ……狐の技に頼るのは癪ですが、さすがは狐といったところでしょうか
よくもまあコレをあんなふうに使うものです
(どうやら効果あったようだ。
これをいきなり初手でかける狐の神経が狐たる所以だろうと思いつつ
アレも父様のものであるから問題ないとも思う)
そして、コレをどうにかするということですか
……随分と貴女も厄介な相手だと思いますよ?
(普通は釘の時点で終了だろうと思いつつ、その謎のなにかと対峙する
人の身であればもう少し良い反応をするのだろうが、あいにくと戦闘機械である
こと戦闘中はそういった反応は起こさない)
■グリム > グリムはと言えば頭を抑えたまま膝をついている、どうやら話す余裕もあまりないらしい
だが巨人はそんな事お構いなしにヴァルトラウテに手を伸ばす
機敏な動きではあるが大きさゆえに少しスピードが遅い
グリムの様子を見るにどうやら自動で動いているらしい
巨大な質量としてその腕がヴァルトラウテに迫る
■ヴァルトラウテ > ……コレなら空間を壊しても構いませんかね?
(10mともなれば、追い詰められなければなんとかなるはずと思いつつ
空間に穴を開ける形で圧撃を叩き込む
質量で勝る相手の場合、物理勝負に持ち込まれると厄介だ
何か問題がなければ、ダメージさえ入るならいずれ倒せるだろうが……さて)
■グリム > 手を伸ばし…剣を掴む腕ごとその巨大な手で掴みかかる
この巨人への攻撃は手応えが薄い、実際に質量が密に込められていたのは…その手のみ
巨大な体を顕現させたが体のほとんどは囮、本命はその手…ヴァルトラウテの腕を小枝のように簡単に折りそうなその手のみ
■ヴァルトラウテ > ……抜けた?
手は何かあると思うのだけれども。
(一般的に言って、ヴァルトラウテは剣士としては申し分のない性能を誇る
故に剣が届く範囲であれば、攻撃が入れられる
掴んでこようとするのであれば、空間歪曲に拠る転移も出来るし
攻撃もできるが……空間の歪みを超える攻撃もそうそうあるものではない
故に空間の歪みを叩きつける攻撃をしつつ、転移による回避を試みようとするが……
それがどちらとも叶わないとなれば、物理的な問題で捕まるしかない)
……コレで、どう!?
■グリム > 「一矢…報いた……ぜ…うぇっ…」
もはやグリムは四つん這いになって呻いている…
歪みが当たれば質量がある腕は動き転移を妨害するのも今のグリムでは難しい…
結果、爪で掠った程度の傷をつける事が出来るかどうか程で……取り逃がす
■ヴァルトラウテ > ……っ!
(ありえない、ありえないあり得ないありえない。
導き手たるこの私が一介の異能使いに傷をつけられるなど。
だが、その爪は少女の柔肌をかすめてえぐっており……その腕の傷口からは火花が散っていた。
もっとも、観客にはわからないよう、かばう。
それに修復までの間、外見の光を歪めてしまえばすぐに隠せる
……戦闘に支障がある程度ではない、が。
父様の名誉に傷をつけてしまった。
そのことが重くのしかかる)
■グリム > 「うぇぇ………?お姉さん、機械?
……機械で異能持ちって…キチガイ性能な科学者も多いね…」
あー…と呻きながら地面に座る
火花が弾けるのを見ればサイボーグかとも思うが
まぁロボットだろう、そう思う。何と言うか…容姿が人間離れしてるせいで
■ヴァルトラウテ > ……人間に決まっているでしょう
(真っ赤になっている。傷ついたことがよほど屈辱なのか恥ずかしいのか
怒るというよりかは落胆や恥辱といったそう言う雰囲気だった
そして、もとより、人形だと理解していい許可はない)
まさか……この私に単独で傷をつけるなんて、思わなかった。
(許せない、というより戸惑い。
そもそもこのものは私と同格なのだろうか、なら、父様は私を見捨てたりはしないだろうか
足りないのでは足りないのでは足りないのでは。
戦闘が終わってしまった今、心理的な動揺も出来てしまう。)
■グリム > 「人間はぁ…斬ったら赤い血とお肉が見えるんだけどぉ?」
首をかしげる、まぁサイボーグとも思えるが負けた腹いせに絶対人間とは認めない
「はっ…人間様舐めないでよね♪ヤリあえば傷ぐらい負うって♪」
ヴァルトラウテの心中を知らないグリムはあっけらかんと語る
負けは負けだが気分はいい、こんな超兵器少女相手に一人でよく頑張ったと達成感が沸き上がる
傷も再生し出血も止まった左腕を見てクリーニングに出すかなどと考える始末
■ヴァルトラウテ > …………ヴァルは、人間よ。
(……父様にディナーに誘ってもらえなくなるかもしれない。
そう思うだけで、心が曇る。
複数相手にやりあったのではなく一人相手なのだ。
表層心理でなくてもAIは性能不足を懸念していた。
もっとも、本来壊れようと関係なくデータを持ち帰るだけの機械なのだが)
でも……ヴァルは導き手だから……
(人間風情に。父様の導きに気づかない人間風情に……
それだけで頭がいっぱいである。
もともと、ややピーキーな構成故に、損傷時に論理攻めされる行為にはやや弱い)
■グリム > 「あっそ、ヴァルちゃんね…もうどっちでもいいよ。」
機械でも人間でもまぁどうでもいい、話をできるんだからそれで十分
それに何だか落ち込んでいる少女にこれ以上追い打ちと言うのも気が引ける
「あー…観客減ったなぁ……って、なに導き手って?」
途中まではかなり熱が入った歓声が途中から…ヴァルの空間圧激のあたりから身の危険を感じ始めあの巨人が引き金となり…
残ったのはどれもこれも一癖ありそうな連中ばかり
だがそれよりも気になる。導き手と言う単語に
■ヴァルトラウテ > …………導き手は導き手。
ヴァルは、みんなを導いてあげないといけないから。
そのための力なのに……
(どうも、大分落ち込んでいるようである。もはや泣きそうだ)
■グリム > 「……英雄にでもなるつもりですかぁ?
まったく…偉そうな役目だこと」
皆を導くってなんだそりゃ…といつもなら
相手がぐうの音も出ないまでに折りにかかるのだが…
泣きかけている。今にも涙を流しそうに
「あぁもう…別に気にしないでいいじゃん。
僕の異能は他と比べてもまぁまぁ強力…だからそこらの奴ら数人…数十人分ぐらいには強いんだ♪」
なんだかさっきから相手が一人だったのに傷ついたのが落ち込んだ原因と察し…
大袈裟に自分の戦力をアピールしていく
■ヴァルトラウテ > そうよ。
(英雄にでもなるつもりかときかれてこれっぽっちも否定しない。本気のようである)
……貴女も導き手なの?
父様の導き手になら、仕方ない……けど……
(要は、傷をつけたことで同格の存在かもしれないと思い始めているようだ
自分は通常、傷なんか付けられないほどの存在だと思っているようである
実際、グリムを半ば一方的に追い詰めたところからしてもそうなのだろう
戦闘中の自信ありげで楽しそうだった彼女からするといたたまれないほどである)
■グリム > 「………」
うわぁ…という表情を浮かべる…のを我慢する
だが同時にぶっ飛んでる、この少女は頭がぶっ飛んでると確信する
もしくはこの少女を作った奴がおかしいのか…
「…そうだよぉ♪実は隠してたんだけど、僕も導き手さ♪」
今は話を合わそう、そう結論付ける
ここで泣かせるよりは良いだろうと自分も導き手だと宣言する
■ヴァルトラウテ > ……なんだ、そうっか。だから強いのね
じゃあ仕方ないわ
でも、父様のところで見かけたことないけれど
(たったその一言でだいぶ持ち直す。
単純なのだろうか、割とあけすけな感情でもある気がする
普段はそうでもないのだが、動揺するとこうなのだ
そして素直な疑問)
■グリム > 「そうそう…それと、今は色々とやる事があってそっちに行く期会があんまりないんだぁ♪
だからヴァルちゃんの事も含めて色々驚いちゃった♪」
嘘でべったりと塗り固める
なぜか目の前の少女には戦闘では負けてもペテンで負ける気はしない
意外と抜けてる…?と思いながらそれらしい理由を並べる
■ヴァルトラウテ > ……そうなんだ
私はヴァルトラウテ、貴女は?
(嘘を信じたまま問いかけてくる。
それどころか隣りに座る
疑ってもいないようだ
少女にとって自身の状況はすごく重要なようだ
そして隣に座れば、腕の傷が確認できるだろうか
離れて見れば確認できないようにしているがここまで近いと屈折が透けて見える)
■グリム > 「ヴァルトラ……長いからやっぱヴァルちゃんって呼ぶよ。
僕はグリム、一応あんまり派手に動きすぎるなって言われてるから父さんには僕と会ったって内緒で頼むよ?」
やんわりと、しかししっかりと釘をさしておく
もし嘘をついていたとばれでもしてヴァルの怒りをかえば……想像したくもない
「…まぁ、思ったより派手にやっちゃたかな…」
見直せば結構傷が深い
いつもならちぎり落とせなかったと落胆するが今回は真逆で…
にしてもすごい格好だなと見つめる
「その傷は…まぁ上手く言っといて♪」
この少女にごまかしを頼むのも不安だが頭が悪い訳ではないと確信しているので任せる
■ヴァルトラウテ > 見た目ほどじゃないから
それにすぐ治るわ
(少女には自己修復もある、復元だろうか?
まあ、これだけ犬をあればその手のものもありそうではある)
……グリムね、よろしく
でも、父様はお見通しよ?
それに導き手の私が父様に偽りを言う訳にも行かないでしょう?
(そもそも、父様に嘘をつける性格ではないし、解析すればすぐ分かることである
ついてもすぐバレる嘘をいう理由はない)
■グリム > 「それもそっか…ん、すぐ治るならいいや♪」
確定した…導き手を語った者として次に会えば…殺されかねない未来が
「んじゃ、遊んだし僕も帰ろうかな…ヴァルちゃんも今日は素直に帰りなよ?
一応怪我したんだしさ。」
らしくもない言葉を吐き立ち上がる
■ヴァルトラウテ > ……そうね、それがいいかな
ところで、グリムは謝りに行かないの?
一緒に謝ってあげるけれど
(つまり父様の言いつけに背き、父様を謀ろうとしたことである
導き手の態度としてはよくない
ヴァルトラウテの方にも、傷ついてごめんなさい、というのが言いづらい、というのもある
中に入れるのは難しいところだが、ヴァルトラウテと一緒であれば問題はないだろうとAIは判断した
導き手かどうかの真偽はわからないが、強力な異能使いのため、協力してもらえるならそれでいい、という
表層意識でない部分での反応だ)
■グリム > 「謝り………」
考える。この少女のお父様、自分の中では変態科学者として認識してるが…
知っておきたい。いったいどんな者がこんな超兵器を作ったのか…何が目的なのか…
「それもそうだね……折角だし、一緒に行ってもらおっかな♪」
着いて行けば難なく辿り着ける…そんな打算を塵も見せず、笑顔を浮かべる
■ヴァルトラウテ > はい! ……じゃあ、一緒に!
……腕の傷は大丈夫です?
(どちらにも目算があるままに、グリムを連れて行く事になるのだろう
それがヴァルにとってどう出るかはわからない
先ほど治ったような素振りのようだったが、味方となれば心配して
通常斬撃だったので大丈夫だったはずだが
ともあれ、一緒ということもあって元気は出たようだ)
■グリム > 「あぁ、もう治ってるから平気平気。」
ヒラヒラと腕を振る
異常な体質ゆえの回復、これも中々どうして導き手らしさに繋がってくれる
「じゃぁ…行こっかヴァルちゃん♪」
元気が出たようで思ったよりも分かりやすい子だなぁと心の中で漏らし
ヴァルトラウテに着いて行く
ここから先、どうなる事か…心配で楽しみで笑顔が浮かぶ
■ヴァルトラウテ > はい!
(屈託のない笑顔。
身内以外にはそこまで信用していない関係上まず見せないのだが、こうしてみるとその造形からやはり可愛らしい
もしかするとこの笑顔を見れただけでもいいと思えるかもしれなかった……それほどの笑顔
人の手による神がかった造形であった)
ご案内:「地下闘技場」からグリムさんが去りました。
ご案内:「地下闘技場」からヴァルトラウテさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に渡辺慧さんが現れました。
■渡辺慧 > 「おっちゃん、いつもの」
気の知れた声。
落第街大通り。
それを少しだけ外れ、人通りが目立たなくなるこじんまりした場所。
その一角に、小さく、細々とした煙草屋の店主へ声をかけた。
カウンターに座り、煩わしそうにこちらを見遣る店主は、声をかけてきたのがこちらだとわかると。
一つ嘆息して、説教染みた小言。
それを苦笑いと共に、片手でひらり、と聞き流し。
なんだかんだ。そうはいっても差し出されるその一箱に。
そうはいっても商売だから、という世知辛さを感じるところなのか。
または、商売なのに、こんな説教をしてくれるのか。
少し首を傾げ。
「今回だけだからさ」
前もそう言っていたろ、なんていう言葉は、やはり聞き流した。
ここに来るのも、数か月ぶりだというのに。
あいもかわらず――。
■渡辺慧 > 小銭を、差し出されたそれと対になるように差し出して。
片手をひらひらとさせた後。
封を開け乍ら、その横にある喫煙所へのんびりと歩き出す。
――喫煙所とは名ばかりの、大きめの薄汚れた缶がぽつりとおいてあるだけだが。
手慣れた手つきで一本取り出すと。火をつけた。
深くは吸い込まない。その一本を咥えたまま。
口の中で煙を転がした。
――。
少し。外れた場所にあるここに居ても、喧噪。
騒がしい。――だが、ひどく静かでもあった。
■渡辺慧 > 自分はここの空気は嫌いではない。
なにか、まじりあっているこの空気。
――だが。
転がしている煙を吐き出す。
もう一度、今度は深く吸い込むと。
吐き出した煙が。夕暮れを少しだけ青白くさせる。
この街にしてみれば、自分は異端なのかもしれない。
なにより。こう思ってしまうこと自体が、まぎれもなく。
証拠にもなっていた。――些か、主観でしかないのは否めないが。
ご案内:「落第街大通り」にリビドーさんが現れました。
■リビドー >
「美味しいかい。それ。」
気兼ねする素振りを見せず、ひょいっと後ろから声を掛ける年若き風貌の教師。
キミはこの教師を知っていても良いし、知らなくても良い。何れにせよ、気さくに声を掛けてくるだろう。
■渡辺慧 > 宇宙人には宇宙人の日常がある。
だけど、此処に住んでいるのは宇宙人、ではない。
――いや、それもいるのかもしれないが。
そんなフレーズを思い描いていると。
声をかけられて気づいたのか。
気づいたから声をかけられたのか。どちらでもいいが――。
少なくとも。……………何より、一番まずいのが。
“自分が、この人の事を知っている”という事実だろう。
果たしてそれが一方通行な物ではない、とは言えない所だが。
「めっちゃまずいです」
それは、何に対する回答だったのか。
知っているのは自分だけ、であってほしい。
■リビドー > 「それでもタバコは控えておきな。
キミ達の健全な成長の阻害するし、何より将来の楽しみがなくなるぜ。って言うのは誰の言葉だったかな。さておき。」
すすすと横にずれて、軽く手を挙げる。
それこそ歓楽街で遊び仲間を見つけたような――あくまで例えだが――そんな調子で声をはずませる。
「やあ。……ええと、キミの名前は何だったかな。
確か風紀委員に所属していた気がするような事は覚えているんだがね。」
■渡辺慧 > 拍子抜けするほどに、気軽に。
――許されているわけでもないのだが。
「――わーざわざここまで来て、最初に会った人が先生、ってのも」
「なかなか……いや、この場合はコウフク、なのかな」
なんてぼんやりと呟いて、その人を、ようやっと真正面に捉える。
「こんばんは。リビドー先生。一つの香辛料、みたいなもの。ということでここはひとつ」
「渡辺慧、ですよ。……………もしかして、此処はしらを切っても大丈夫な場面だったかな」
なんて、相手が相手だからか。ひどくとぼけた言葉を発していることに気付いて苦笑した。
■リビドー > 「そうかい。じゃあ慧と呼ぼうか。やぁ、慧。」
一応言うだけのことは言った(つもり)以上。これ以上特に言う事はない。
言う事こそは言っておくが、最後に決めるのは結局慧だろう。とやかく言った所で解決されるのはこの場だけだ。
何より"場所を選んでいる"。褒められた事ではないとはいえ、そこを通しているならば自身的には良し、と言った所だ。
故に、強い追求はしない。
「しらを切ろうが切るまいがボクの態度は大して変わらんよ。
慧だって、ボクに言われてすっぱり煙草を断てる様な輩ではないだろう。
だから、今はとやかく言わないとも。」
■渡辺慧 > 「ずるいですよ。こっちは先生とつけなきゃいけないのに」
と、言うが。その愉快な言葉に口の端をゆがめた。
既に半分まで火が届いてる。……指先で火を握りつぶし、目の前の。
その缶へ落とし入れた。
美味しいわけではない。だが、まずいわけでもない。
――ただの、もうすでに、これをやる意味は消失して、ただの癖になり果てる。
「人の話を聞け、とはよく言われますけどね」
「……そういう先生は、はて」
「なんだってこんなところに?」
自分のおかしな口調に気付きながらも。
たまには、模範的な生徒を先生の前でやってみたい、というのもなきしにもあらず。
――あらゆる意味で、手遅れだとは思うけど。
■リビドー > 「別にリビドーさんでもいいんだぜ。
親しみを込めてくれるならば尚更だとも。」
"慣れた手つきは手癖から来るものか。"
リビドーの視線は、慧の灰を落とす手に注がれるが、すぐに慧の瞳に戻す。
「聞いてるだろ、キミ。採用していないだけで。
寧ろ聞いているからこそに、そうやってのらりくらりとかわしている様にすら思えるよ。
……ん、ああ。"歓楽街"にはこうして暇つぶしを求めて足を運ぶ事が多くてね。
この一角にもついでで足を運ぶ事はあるよ。珍しいものも売っていれば、たまに面白い奴も居る。
……と言う事にしておこうかな。」
嘘は言ってないぜと言わんばかりに淀みなく答えて、笑ってみせる。
へらりととも見えるような砕けた調子を見せてやりながら慧を見据えた。
■渡辺慧 > 「リビドークン、と言ったら、足が出るか手が出るか。それとも弾丸だったり」
いる場所がいる場所だからか、ひどくおもしろくない、非常に楽しい冗談。
「冗談です。……じゃ、リビドーさんにさせてもらいますよ」
ゆらり、と少しだけ目を細める。
「それじゃまるで」
「耳の穴は二つしかないし、心の受け皿は、狭いのが一枚だけ」
「せっせと毎日清掃作業でもしなきゃ直ぐ満杯になっちゃう、とでも言いましょうかね。……そんな大層なもんじゃねーですよぅ」
嘘だとは思ってませんよ、と言わんばかりに唇を歪ませる。
最近――のせいか、変な笑い方が身についてしまったような気さえもするが。
「珍しいもの。面白い奴」
「……そうですね。こっちは、向こうとは違う空気がありますから」
「俺も、たまにきますよ。今日みたいに。――あぁ、もちろん、逃げれる自信はありますし」
■リビドー > 「手足の付いた弾丸が出るかもな。丸くてピンクで爆発する奴。」
冗談を受け、かんらかんらと笑って見せる。
"冗談です。"と聞けばその笑い声も収めてしまうものの。
「……ふむ。ですよぅとか可愛らしいじゃないか。
だがまぁ、大層でないぐらいの方が案外モテるかもしれないぜ。
耳の穴が十個ある奴、器が大きすぎる奴、何でも出来る万能超人。
そんな奴らを見て、アイツは俺とは違うなと思った事はないかい。」
傾聴することの善性を。
受け容れることの寛容さを。
何かが出来ることの才能を。
それらを今は論じねーぜと流れる様に隅において仕舞えば、
それこそ詐欺師か何かかと思わせるような口ぶりで、燻ぶる心へ問いかけるだろうか。
「もっと言えば、同じ人間とは思えない。」
■渡辺慧 > 「――――――」
一瞬。
何を言われたか――いや。違う。先ほどの言葉で言えば。
聞いたうえで――押し黙った。
やがて、とつとつと、思考を漏らすように喋る。
「そりゃ。――違いますよ」
「全然違う。だけど、そんなの、当たり前じゃないですか」
普通を語る。それが普通で、何もかもが普通で。
――誰にとっての普通かを。
「言っちゃえば、先生と俺だって違う。見えてる現実が、違う。俺には先生が抱える感性とか現実なんてわかりようもないですし」
違いはどこにでも転がっている。誰にでも。
この常世には、違いしかない。異能、異邦人。異なるというものがついていて、違わないわけがない。
――だが、それでも。
「…………それでも。同じヒトなんですよ」
自分には。その差を感じられど。
……差を扱える余裕がない。
■リビドー > くつくつ。
導き出された答えを聞けば、くぐもったように笑ってみせる。
「皆違うけど、それでも皆同じヒトだ。
ところで、一つ聞きたいんだけどさ。そう思っているのはキミだけだ、と思うかい。
……ちょっとまどろっこしくなってきたな。要するに、アレだ。
ボクはキミ以外にもそう思っているヒトは居る、と思っている。
それも、そう思うヒトは少なくはないと思っている。差異を感じれど否定しない。排除しない。
その上で、同じヒトだと認める事が出来る。」
それが扱う――"疑う"余裕がない故から来るものといえ、溜めては居るだろうといえ、
彼は差異を妬まず、受け容れると。誰かにとっての普通を、確かにそう語る。
故に、それは誰かにとっての"普通の思考"であり。また。積極的な排斥をしないだけとも言えるが、
まぁ、"認められない"と言わずに存在を許している。寛容であるとも言える。
故に差異を認め、のらりくらりと溜めて清掃こそすれど排斥はしない。
何となく受け容れ、認め、それとなく柔らかく答えるであろう彼はまぁ、モテるんじゃないか。
リビドーはなんとなく、そんな推測から来る妄想を口にしたのだ。
「だからまぁ。キミって案外モテるんじゃないか、って思ったんだよ。
さ、て、ボクはそろそろ行こうかな。ボクが居ては二本目を吸えないだろうからさ。またな。」
そして、ゆっくりと歩き去ろうとするだろうか。
ご案内:「落第街大通り」に竜胆 薙さんが現れました。
■渡辺慧 > 「……………なーんか。担がれた気がしますね」
どことなく。――意図が読めない質問に。
ふいに思考が漏れたことを少しばかり悔いて。
――まぁ、それこそ。今更であろう。
「普通を語る事、自体が。ある意味排斥になってたりしません? ……あぁくそ、負け惜しみみたいになってるな」
「……お気遣いありがとうございます。ごゆっくり、お暇をつぶしください」
どことなく。恨みがましい口調で、そう告げると。
――そう示唆されたとおりに、もう一本。
火をつけて、口にくわえた。
「……また。学校で」
■竜胆 薙 > ───歩き去ろうとする少年の横を素通りするように、
黒く長い髪の少女はまっすぐに、その渡辺慧と呼ばれる少年へ向けて歩いていった
迷いなく、足早に、目的地…否、標的へと
「渡辺慧、学園在学中の二年生。部活は無所属、所属委員会は風紀委員……間違いありませんね?」
声の届く位置で足を止めたかと思えば無遠慮にそう声をかける
■渡辺慧 > 「………………」
声をかけられ。
今度こそ。――やっべー。
と、あからさまに、顔を崩した。
「………………えーと。そうね。うん、いやもしかしたら別人かもね。いや、どうかな。ちょっと今持病の痴呆がアァいや冗談なんだけどね、はい、渡辺慧です宜しくどうぞ」
■リビドー >
「ん、ちょっと熱が入ってずれたな。統合しよう。そう思う奴はいる。それは少なくない。キミはざっくり言うと寛容だ。
で、『同じ意識』を抱け、認め合える奴は比較的好かれる。故にそう思う奴は多くない。というわけで今度こそじゃあな――。」
そう過ぎようとする所に、風紀委員の少女が強い歩調で歩み寄る少女が見える。
アレは"認めない"奴だろうかと、無遠慮な様子からはそう伺う。
「ふむ。」
立ち止まって、振り返った。
■竜胆 薙 > 「そうですか」
慧少年の肯定の言葉に淡々とした返答を返す
そのまま、真っ黒の瞳が少年をじっと見つめる
「特別攻撃課の竜胆薙<りんどう なぎ>といいます。
失礼ですが、風紀委員会の活動記録を確認すると、
貴兄の風紀委員としての活動内容には些か不足があるかと思われますが、自覚しておられますでしょうか」
光すら逃さない黒い視線が、纏わりつく
■渡辺慧 > 「…………」
え、そこ? と、思わず。今の緊張感が崩れるかのような音を聞く。
……なんというか。
「……あ、リビドーさん、じゃ、また。と思ったらいましたね」
――まぁしかし。そちらも追及されれば呻くばかりの部分だ。
が、一応の如く、言い訳に近い何か。は用意――というよりかは。
一応の如く。活動はしている。それを素直に言ってしまえば、いいだけなのだ。
「……あー……うん。まぁ、ちょっと。他の人に比べて――少ないかもしれないね」
「ただ。その部分については申し開き――という名の言い訳はできるけど」
その、相手の視線を。――まるで先程の言葉通りに。
聞いてはいるが、のらりくらり。空気のように。
軽く、自然体で、その視線を受け止めた。
■リビドー > 「……。」
特になにもしない。
何か興味深そうなことが起こってるから、さわりだけでも観るだけ見ておこう。
その程度のものだろう。
■渡辺慧 > 「………………」
恨みがましいような視線でリビドーをみやる。
――いや、元はといえば、自らの職務怠慢が原因なのだから、八つ当たりもいい所なのだが。
これではまるで。喜劇でも演出させられてるかのような視線ではないか。
■竜胆 薙 > 「少ない、ではなく足りません」
鞄の中から書類の束を取り出し、手で叩く
「貴方を含め、怠惰な風紀委員の存在が目に余ります。
この学園都市における戦力的弱者の生命と財産を、その命を賭してでも守き切る覚悟があるのならば、
この程度の活動記録しかないはずがありません」
言い切りの強い口調を、押し付ける
……とはいえど、申し開きがある、と聞けば肩を竦めた
「…では、どうぞ。貴方以外にも粛清対象はいますので、手短に」
■渡辺慧 > 「ん。……………まず、その前にちょっと思ったんだけど」
ふと。……いや、今から出す言葉は、間違いなく詭弁であり。
間違いなく、愉快(不愉快)なセリフだろうが。
「能力的強者は守る必要がないのかい? どうして? 強いから?」
■リビドー >
「ははっ、何だい。西園寺偲の再来か」
いや、実質は大分違うし、動機も手段も微妙に違う。
とは言え正義感などから突っ走ったが故の暴走や内輪揉めには、似たものを覚えた。
だから、ちょっとだけ煽るようにその場に言ってみせた。
斬り掛かる風紀委員。
避ける風紀委員。両者の素振りをみれば、
「……明日渡辺慧が授業を欠席したら、そういう事だと思っておくk――」
意味合い的には彼の次の授業日。……そう言って立ち去ろうとするのだが、
愉快な詭弁が飛び出せば去るつもりだった足を止める。
(あれ、聞きたい。)
■竜胆 薙 > 「では逆に問いましょうか。
戦力的に自衛に足りる者と足りない者、どちらが風紀委員による警護や治安の維持を求めますか。
我々は自身のエゴで彼らを守っているのではなく、いつでも助けを求める者に応えるべく動くのです」
淡々と言葉を投げかけ、再び、黒い洞窟の奥の闇のような瞳で、
少年、渡辺慧を見据えるのだ
西園寺偲、という言葉が聞こえれば、僅かにそちらにも注意を払う
が、振り返るまではしない
■渡辺慧 > 「全然引き出せなかった。終り」
あっさりと自分の言いたかった事をひっこめ、唇の端をゆがめた。
これは手強そうだ、と内心思う。
というか割とピンチ。
「まぁそれはそれとして。粛清かい? 誰かにそういう指示とかもらったのかな」
「君の独断? 風紀委員の仕事ではなくて?」
一向に、申し開き、の部分を言おうとしない。
というよりかは――。
■竜胆 薙 > 「それは、風紀委員としての覚悟と資質を示していただけたら、
同僚としてお話いたします。
……それで、言い訳とは?」
確かこの少年には兄がいたはず
実際に会ったことはないが優秀な人物であるらしい
で、あれば…何か事情があるという可能性は低くはない
なので、一応その言葉を待つつもりでいた
「長くとも、3分以内には纏めてください」
じ…と見つめる視線は真っ直ぐに少年を捉えたまま
■リビドー > 「……ふむ。」
こんな所か、と、ある種予想していた問答及び返答を耳にすれば、改めて踵を返す。
まだ何かした訳でないし、仮にそうであったとしても大きな意味が無い。
それよりも、邪魔をしない上で――
「――ははっ、大変そうだけど頑張れよ。慧。男の子だしな。
何もなければ良し。無事に此処を切り抜けたらノンアルコールで一杯やろうぜ。良い店を知ってるからなぁ――」
大きく声を響かせながら、暢気に去る。注目を向ける、とっておく腹積もりも有るものの、それはダメ元と言った所か。
そのままふらり、と、どっかへ行ってしまうだろう――
ご案内:「落第街大通り」からリビドーさんが去りました。
■竜胆 薙 > 「………」
渡辺慧から視線を外さないまま、頭のなかの情報を整理する
あの少年のようにも見える男は確か常世財団の───
公な情報としては学園の講師を務める人物だったはず
なぜそんな人物が落第街に…?
■渡辺慧 > 「だめだこれ」
「……リビドー先生、明日欠席したら公休にしておいてください」
はぁ。と一つため息をついた。
別に
まぁ。――事情自体は何もないが。
――入った理由は、事情でも、なんでもない。
ただの―――――――なんだ?
「現状自分は、余り希望者がいない、夜間警邏の部分の当番を、大多数自分が受け持つ、及び。それに伴う書類作成、整理。書類仕事の類を受け持つ、という方向で、一応の許可を貰ってる」
「……が、君から見れば、それが許せない、という話か」
――――。
それはそうだ。誰にでも、許せる部分と許せない部分がある。
先程、その差異の違いを話していたばかりではないか。
――決して。自分が風紀委員である事情。
いや、そも。なぜ自分が風紀委員であるのか、それを言語化できていないのを自覚しながら。――えぐるような何かが。
じ、と見つめられたまま、頭を下げた。
「ごめんなさい。……そこで」
頭を上げ乍ら。
「……今後次第、というのはだめかな」
「体制というか、許可に甘えていたわけだし」
「なんなら仕事をやる場面を、風紀委員として見張っていてくれてもいい」
「いやみはっててください」
これを口にするのは死ぬほどきついものがあったが。致し方ない。
――どことなく。……なにか、彼女の言葉にずれている物を感じたが。
生憎、それは自分が気付くものでもないし。
いろいろうりはらった。
■竜胆 薙 > 「………」
じ…と相変わらずの目が少年渡辺慧を見つめる
その言葉を聞いて一体何を考えているのか、その表情からは見てとることはおそらくできない
「悲しいことですが、この組織にはその特権のみを目的に在籍している者がいます。
そんな組織では、いずれ公安委員会のように様々な問題行動や事件を起こしかねない…。
群衆に信頼してもらえなければ、警察機構としては成り立ちません。
腐った枝葉は、落とさなくてはいけないのです。
貴方が違うと言うならば、風紀委員で在り続ける理由を聞かせていただけますか。
…理由が見つからないならば、腕章を返上することです」
つらつらと抑揚もなくそう語り、渡辺慧の次の言葉を待つ───
■渡辺慧 > 「……………………」
頭を下げたまま。
それは。
「―――――――いやだ」
自分に。自分自身で意識する間もなく。
自分にしては、ひどく強い意味を持った言葉が漏れ出る。
「いやだ」
それは意思であって。言葉である。
どちらも、いやだ、と。
ここに居なくちゃいけない、だけど。その理由は話したくない、と。
「君を納得させる理由があるとは思えない」
「思えないが――俺には俺の理由がある」
「その理由は――」
――そも、口には出さない。出さないが。
何故いう必要がある、彼女に何の権限がある。
――そういう苛立ちもなくはない。――無理やり吐き出せと言われているのだ。
言っても無駄そうだから、特に口にはしないが――。
なぜこういうときに、嘘がつける人種ではなかったのだろうと、少し後悔した。
だから。
顔を上げ乍ら。
「――群衆に信頼してもらうって言うならさー」
少しだけ、口元をゆがめる。
「まず、君も。その、群衆の中にいる、俺を信用させてくれよ」
そうでもないのに、自らの、燻った、こんなものを話せるかと。
■竜胆 薙 > 「───群衆に信頼をおかれるためには、潔癖とも言える自浄作用が組織には必要です」
一歩、踏み出す
「貴方の働きは十分とはいえない。風紀委員は夜間だけでなく、日常から心がける必要があるからです」
更に一歩、歩みを進める
「嘘で私を騙そうとしなかった、その誠実さだけは評価しましょう。
それでいて、理由を語らないのであれば、語れない事情があるのでしょう」
少年の目の前へと、立つ
「ですが一つだけ、私達は群衆の中には在りません。
書類作成、夜間警邏、どちらも大切な任務です。
しかしその任務外の時間でも風紀を乱す存在を目した時に命を賭けることができねばならない。
だからこそ、強権とも呼べる力が風紀委員には持たされているんです。
…貴方の命が不当に危険に晒されれば、私は自身の命を賭して貴方を守りますよ、この場でも、他の場所でも。
信頼は言葉では得られません、そもそも得るものではなく、積み重ねるもの。在り方で示してゆくものです。
一朝一夕、ましてやこの場で迅速に信頼を築く方法があるというのなら、そんなものこそ信頼はおけません」
淡々と、つらつらと饒舌に言葉を紡ぐ
「…と、私は思っているのですが…おかしいですか。渡辺慧"先輩"」
ここで初めて、先輩という言葉を口にする
同じ風紀委員として、一応の認識が生まれたのだろうか