2015/09/25 のログ
■ルージュ > 「瓦礫が飛んだ瞬間に嫌な予感がしましたけど、大丈夫、みたいでしょうか」
顔をかばっていた右手をおずおずと下ろしながら、組み付きに移った試合を眺める。
「アクシデントか何かで、ほんとうに気を失って落ちているのだとしたら、と。」
だから、相手が無防備に受けても大事に至らないような中途半端な速度の瓦礫で。
自身は無防備とまでは行かないにしても、落ちてきたのを受け止められるように。
「……つまり、考えられる程度に頭が冷えた」
一瞬の判断の迷い。戦闘と非戦闘のチャンネルの切替違い。
そういえば、あの重騎士の声は若かったように思う。
「となると。鎧通しを警戒して組打ちに対処する経験を積めているかどうか。その辺りがポイントでしょうか」
■リビドー > 「騎士道が常在戦場に勝った、か。」
ルージュの言葉に気を引いたのかな、はゆっくりとルージュに近づいて、応える様に呟く。
「やあ。こんばんはかな。はじめましてかな。」
■ルージュ > かばっていた右手の影から近づかれていたのだろうか。
声が掛かるまでは、その教員の接近には気づかず。
眼鏡の奥の瞳が、細められる。
滅多に見せないような『ご遠慮したい』という気持ちの詰まった表情で、横目でその声がかかった方向を見た。
「あるいは、初めから常在戦場の者が騎士道をからかって始まった試合とも捉えられますから。
……それに、まだ勝敗はついていませんよ。」
あの鎧にも、紋章は刻まれているのだろうから。
その意味で言えば、騎士も初志貫徹している。
「……いつぞや、貴方がリングに上がっているのを見かけたことは有りますよ」
それだけ答えて、視線をもう一度戦いの場へと移した。
■ダナエ > 「!?」
空中での異常な動きに、思わず瞬き。
動きの軌道を、目で追い切れない。
常に一つ二つ相手の動きに遅れて己の視線が
追いかけていることを自覚したとき、
相手の狙いは読めないままに自分にもダメージ覚悟で
咄嗟に聖属性の防御魔法発動。
地属性とは異なり、こちらは瞬時に蜘蛛の巣のような
白い紋様が己の前面の空中に現れる。
そう、“前面”に。
「ぐぅッッ!?!?」
聖属性の魔法を使った己へのダメージとほぼ同時に、
背中から首へ、尋常でない圧。
全身鎧でなかったら即落ちだったかもしれない。
何が起きたか理解できず、絞められながらも首を動かし視線を必死に背後へ。
振り払おうと身を揺する、その動きさえ今は取れない。
「ぐ、ぐ、ぐぐ……!!」
鉄靴の下の床にヒビが入り、めり込む。
鎧を着たまま絞められる初の経験。
背後からなので二人の正確な体勢が把握できない。どっと汗が吹き出る。
「な、なんという、戦いだ……!」
予想外、予想外。
まさかのパワー勝負、受けて立とうと頭を働かせる。
幸い、ずんぐりした鎧の形状のおかげで胴だけは圧から逃れられている。
役立たずの防御障壁を解除し、
防御魔法は鎧の強度を高めるものに切り替える。
が、滅多に使わない魔法なので効果はそれほどでもない。
何とか、左腕を中抜きすることに集中する。
掛かる圧を利用してガントレットや腕部の装甲を固定、
じりじりと腕を鎧の中へ招き入れるべく動かしていく。
皮膚が削れる。めりめりと鎧が音を立てている。
視界に白いものがチラつく。限界は近い。
ここで鎧の強度を高めていた魔法を解除。
すると押し潰されるような形で、左腕が鎧の胴の空洞へと抜ける。
一瞬できた、相手の体との隙間。
ガントレットに覆われた固い右腕を、素早く伸ばし──
狙うは、おかめの面。
このまま落とされて勝負には負けても、
マスクマンにマスクを剥がされる屈辱を味わわせよう、
という捨て身の一手。
当たる当たらないに関わらず、
重騎士はそのまま気を失うのだろう──
■阿多福ウズメ(自称) > 「ムッ…!!?」
飛んでくる拳。今受けるは容易い、容易いが。
(「バレてはいろいろ困るのだ…!!」)
べこっ、本当に軽い音を立てて、面の右側に思いきり相手のガントレットがめり込む。
「ただいまの一撃、見事ナリ…!!」
変声機が壊れたか、ただそれだけ言うと、ホールドを解いて勝ち名乗りの代わりに右手を大きく上げる。
ドォォン! と決着の音と同時、ハズレた方の券や空き瓶が飛び交うか。
いわゆる大混乱というやつである。
「…」
レフェリーの言葉や歓声は耳に入らない、見るべきは、この場にいるごく数名…。
「なるほド、気を付けよう」
おっと、と地声がでそうになるのを認識すると、そのまま割れた面の右側を隠しながら無言で動く。
ダナエは私が動かすから、他の者は触れるなとジェスチャーで何やら医療団と押し合いへし合っているようだ。
■ヴァルトラウテ > ……?
(よくわからない
仮面がアレを受ける必要はないはずだ、なにか都合でもあるのだろうか
先日の試合で自分もそういうのがあったので、それを考えるとまあ、何かあるのかもしれない
……さて
試合が終わったなら動いでもいいしここを出てもいい
なんにせよ、一歩踏みだすだろうか)
■リビドー > 遠慮したそうな眼鏡の少女には、おどけたような苦笑を見せる。
「それだけしかボクを見ていない割には嫌そうな顔じゃないか。泣いちゃうぜ。
……成る程、途中からの観戦でね。経緯までは知らなかった。となればこれは順当なのかもしれないな。
まあ、まだ終わっていないのも確かだが――」
視線を戻す。
ああなってしまえば心得があろうが抜けるのは難しいだろう――
が、騎士側も徒には負ける気はない風に見えた。
持てる全てを以って締めから抜ければ、一矢報いようとマスクに手を伸ばしている。
……マスクガールの選んだ行動は受ける事をしない全力の阻止。
さもありなん。バレると困るから隠しているのであるのだろう。そりゃ必死に抵抗もする。
少なくても、プロレス的挟持よりも勝る事情があるのは確かだ。
「決着、かな。」
■”望月満月” > 騎士応手は恐らく先読み、もしくは、汎用性の高い手と踏んだ設置魔法。
しかし、発動が遅ければ、潜り込まれてああなる。
これだけでも、高速型相手への立ち回りの一手として勉強になる。
続く魔法までは発動した事までしか読みきれない、片腕を自由にして耐え切れない為の悪あがきか、起死回生の反撃手か、…見れば応じられるとしても、掠めて終わり、…いや、めり込んで声が変わった?
「覆面闘士だからこそ、…と?最後まで、エンターテイナーであり続けましたわね」
小さく、拍手を送って、周囲の反応を見る。
あら?と見れば、見覚えのある大混乱の最中でも目立つ姿。
踏み出したこの間であった少女へと、自らも踏み出して。
「…今日もまた、内緒かしら?」
軽く微笑んで小さく一声、かけた。
■ルージュ > 「泣き顔など見たら、ますますご遠慮したくなると思います。
だって教員さん、でしょう?」
そう言葉を残してから。これ幸いとばかりに場所を移すことにした。
たとえ、人に比べれば遥かによく見え、夜眼も効き、熱感知も出来る視覚といえども。
組み合いともなればそれは別問題。
視点を変えて回りこんでみなければ、ルージュの角度からはダナエが行う左腕の攻防が見えないのだから。
雑に区切られたステージへ、ゆっくりと歩き、近づいていく。
そして。押し合い圧し合う観客たちの間にパイプ椅子を突っ込んで容赦なく間隔を開けさせながら、最前列へとたどり着いた。
決着の瞬間は今。目の前で。
「医療団が必要なのはお二人とも、だと思いますけれど。
……それとも、今からコロナ代を賭けて私と試合いたしますか?」
無言で押し合いを続けているオタフクの勝者に向けて、ルージュは言い放つ。
変に隙を見せるようであれば、賭けに負けた客が怒鳴りこむのも闘技場である。
多分きっと、そのような事態を案じた優しさの発露である。多分。
■ダナエ > 場内は大混乱、であるらしい。
騒音に意識は引き戻され、閉じていた瞼がひくひくと動く。
やがて目は開き──
「………………?」
体を起こそうとして、痛みにぐっと声を漏らす。
のろのろと腕を上げて、面甲を上げ。
場内は音に満ち、薄暗く、人の動きはせわしなく。
「……どこだ、ここは」
不機嫌そうに言い放つ。記憶が飛んでいます。
■リビドー > 「全く。」
気のない素振りを見せれば素直に見送る。
次此処で見掛けたら難癖付けて仕掛けてやろうか。内心で意地の悪い事を考えながら割って入った彼女を見る。
「の割には正義感の強いと言うか、首の突っ込みたがり屋と言うか。」
"見られたくない事情ぐらいは察してやれ"と暗に含めながら、見下ろすようにしてぼやく。
「……おー、久々に見たぜ。綺麗に記憶飛ばした人物。」
■ヴァルトラウテ > あ……。
(満月を見れば顔がほころぶ)
また会えましたね!
お礼は……その、まだ考えてないんですけど。
(また会えた、ということ自体が嬉しいようだ
明らかに上機嫌である様子を隠さない)
■阿多福ウズメ(自称) > そのまま鎧を着こんでいるはずの騎士に無言で右手をさし伸ばす。さて、帰ろうと。
肉食獣同士の戯れは、他のものには殺し合いにも見えてしまうものだとふふんとなぜか誇らしげて。
ファイトマネー、いらない。
インタビュー、無理。
あそこのチャンプが一人へ何か一言、ノーコメント。とヴァルトラウテの方をちらと見たか。
「…」
ルージュの方を見れば、チッチッチと指を揶揄するように動かしたのち、今宵は私はここまでだ、と踵を返すだろう。
なんだか少し笑っている気もするが、お面の底の表情だ。
確証は誰も得られないか。
■”望月満月” > 場内の大混乱で、騎士が放った言葉は殆ど聞こえなかった。
それ以前に、大混乱の中観客席の前列に近づく自滅行為は避けて、ヴァルの方に手を振る。
「ヴァルが思いついた時でいいんですよ?」
微笑んで、まずヴァルと合流。
それから、チャンプとなった木刀仮面を見て…手を差し出しているようだ。
「エンターテイナーにしては、インタビューができないのは片手落ちかしら?
声を聞かれたくない相手でもいるのかしらね?」
そう、あえて通る声で喋り、以前強さだけを求めて、エンターテイメント重視のショーファイターを知らなさそうだったヴァルに解るように説明をしてみる。
チャンプが反応してくれても、それはそれで、いい。
■ダナエ > 奇っ怪な面を付けた人物が、手を差し出してくる。
「……あああ、すまない」
訳も分からず、その手を取ってのろのろと立ち上がる。
「っ……!」
動くと全身に痛みが走る。
奇妙な面を付けた人物にメモを片手に持った人物が近づいて、
熱い口調で何事かを尋ねている。
握手を求めている者もいる。
「一体、ここは……?」
騒音のせいか、頭がズキズキする。眉間に深い皺。
落ちていた大剣を見つけ、慌てて痛みを堪えて拾い上げる。
それを背中へ戻せば、片割れの不在に気づいて固まる。
パタパタと背中で手を動かし、
「……盾。盾がないぞ!」
甲羅を無くした亀のような顔。
周りの状況は飲み込めないまま、おろおろと大盾を探す。
■ルージュ > 「話の肝はそちらではなくですね…ッ!」
元々強引な割り込みだ。
不安定な足場に加えて、場内に向かおうとする客を押しとどめる胴元配下に逆らってまで、事を起こしてまで話す内容ではない、とはいえ。
「やせ我慢も其処まで行くと呪いか何かですか、全く……」
どこかでぶっ倒れられても風紀の予算から出て行くんですよ、という経理の先輩の言葉が思い出される。
多分、倒れないから大丈夫と。本人はそう言うのだろうけれど。
記憶の飛んだ騎士にも話しかけ難く、
仕方なしに先程まで居た場所へ戻れば、
(行きたくはないけれど、他に道もないし空きスペースもないのだから仕方ない)
探していた騎士風の少女は、知り合いらしき眼鏡の少女と話し始めている。
レストランの件について話を聞こうにも、割り込む形では良い反応は貰えないだろう。
先延ばしにしていたのが失敗だった。
「……まあ元より、一度協力を要請して黙殺されていますから、望み薄では有るんですけれど」
ため息。
■ヴァルトラウテ > ……そうなんですか?
そう言うようにもあまり思えなかったのですけども、エンターテイメントってそういうものなんですね
(エンターテイメントをあまり解しないのもあるが、それでもあの受けは無いと思っている
そうであるなら、そもそも真っ向から殴りあったほうが派手でわかりやすいと思ったし
移動からの攻撃が得手とわかっているので、相手に合わせたにしても不思議に思うのだった
ただ、満月にそう説明されればそういうものなのかとよくわからないなりに解釈する
ヴァルトラウテには基本的に否定する、ということをあまりしない
満月と仮面を見比べつつそういうものなのかと思っている)
■リビドー >
「盾……?」
動転する騎士の言を聞いて呟く。
そう言えば吹き飛ばされていたような気はする。
すぐに見つかりそうなら探して、拾ってみよう。
■阿多福ウズメ(自称) > 「…」
ふふん、どうも記憶喪失というやつか。いったい何が原因なのやら。
と物凄く他人事のように原因が一角が首をかしげて見せる。
「…」
ダナエの、盾! という言葉には無言で指さし。
冗談のようであるが、ともかく『木刀の』一撃で変形してしまった無残なソレを…示そう。
(「ユキヱさんはクールに去るぜ…」)
スィーと、謎の滑るような水平移動によってフフと立ち去る阿多福さん。
記憶の混濁したダナエにまた怒られる前に、立ち去ったようだ。
■ルージュ > 首元に血染みの付いたジャージと闘技場出口付近に転がるコロナ瓶の首を見るだけで、
平坦な表情が多少眉を下げた。
とっくのとうに不運とペアを組まされていたのだろう。
「今夜はさっさと引き上げるとしましょう」
まるでいいことなかった、なんて。
そんな風につぶやくルージュよりも、遥かに大損を抱え込んだ者達の怨嗟の声を背にして、
闘技場から地上へと上っていく。
ご案内:「地下闘技場」からルージュさんが去りました。
ご案内:「地下闘技場」から阿多福ウズメ(自称)さんが去りました。
■ダナエ > 喧噪の中、記憶がないことで一人場違いなテンションのまま盾を探す。
ただでさえ重い体が痛むので、這うような歩み。
奇っ怪な面の人物が指し示す方向を見れば、
オッドアイの少年(と本人は認識)が親切に盾を
拾ってくれたようだ。
「おお、それは私のた、て……、……!?!?」
無惨にもくの字に折れ曲がった大盾を見て、驚く。
「な、何ということだ……!!
誰がこんな酷いことを……!?」
第2ラウンド開始、になりかねない鬼の形相。
■”望月満月” > 「ええ、ショーファイターはできるだけ受けるけれど、覆面ファイターは正体が知られない事も重要なのよ。
声も変えている位、正体を隠したかった、秘密のファイターでいたかったと言う事ね。
ジェスチャーだけでインタビューに答えるのは難しいでしょうから、…仕方ないのかも知れないわ。」
余り思えなかったとしたらあの部分よね、と先ほどの片手落ちの部分も沿えて解説を入れる。
他にも隠している理由はあるかも知れなくても、そこは憶測にも程がありすぎて触れられない。
そんな話をしている間に、チャンプ木刀仮面が去って行く。
…盾?騎士が盾の残骸を見て、何か変な空気?視線が騎士の表情へと、向く。
あの仮面逃げやがった!
■リビドー > 「……出来れば一試合したかった所だが。」
目星を付けた一人は色無く帰ってしまったし、
残る二人は友人同士の間柄らしく、会話の最中だ。
ぼやきながら拾って、見せた所で鬼の形相。
「ボクじゃないぜと言って、信じるかな。
暇つぶしにはなるだろうから信じなくても構わないが――大事なものだったのかい?」
形相こそ鬼や阿修羅を凌駕するそれではあるが、恐らくとして身体や意識が長時間の再戦を許さないだろう。
加えて先の優しい・あるいは甘い――転じて慎重とも言える戦運びを見るに、きっと試合にはならないだろう。
「ここは地下の闘技場だよ。キミは先程まで試合をしていた。」
■ヴァルトラウテ > ……ショーというのは私には無理そうですね。
あまりそう言う観点では考えられないので。
いろんな戦い方があるんですね
(説明を受けていちおうの理解は示すが、戦闘機械であるため、そういったことには疎い
戦闘に関してのことであるなら、それでも困るようなことはないのだが
きっと自分はその方法を選択しないだろう)
酷いも何も、さっき試合で盾ごとふっとばされてたでしょう?
(盾のことは至極素直に言葉にした
相手の語調はあまり気にしていない)
■ダナエ > オッドアイの少年の言葉に、少し考える。
途端に襲い来る頭痛に顔をしかめながら、
「盾を曲げた張本人が、親切に盾を拾いはしないだろうな。
……感謝する」
戦闘のダメージと、まだ残る怒りとでプルプル震える手で
大盾を受け取り、礼を述べる。
くの字に曲がった大盾をグイグイ苦労して背負うと、
ポンコツ感が大アップ。
「試合? ……私がか?」
きょとんと言葉を繰り返す。
さらに騎士風の少女にも盾ごと吹っ飛んでたよと教えられ、
信じられないという表情で、交互に二人を見る。
「……嘘だ、と言いたいが、
この盾を見るとそうではないようだな。
では、私は一体誰と……?」
頭痛が酷くなり、眉間の皺が深くなる。
体力的に限界が近い。
■リビドー > 「謎の仮面X。ボクは途中から見たから、名乗りは知らないな。」
特に重そうな素振りは見せずに渡す。一応は、鍛えているのだろう。
後に、大きく背伸びをして、体をほぐす。
特に意味は無い、余らせた衝動を散らすような所作。
「ともあれ、いい試合だったぜ。
……ああ、具合が悪いのなら、そこに居る人に言えば休ませて貰えるんじゃないかな。
対戦相手の名前も知っているかもしれないね。じゃ、縁があればまた会おうぜ、楽しみにしている。」
言い終えれば踵を返し、そのまま立ち去る事にする。
■”望月満月” > 「一応、他にも、見える範囲で素早く大きく動いて動きで魅せるファイターもいるのよね。
その場合は衣装も動きを綺麗に煌びやかに魅せる様にしたりするのよ。
ロープや壁を使っての空中殺法、この島なら空中戦も普通にあり得るかしら。
色々戦い方はあるけれど、自分に向いていなければ、ただ厳しいだけになるわね。」
ただ、この闘技場で空中の機動戦が望まれているかどうかは解らないし、ショーファイターには血沸き肉踊る殴り合い、打ち込みあいが望まれている気がする。
自分にも無理そう、と肩を竦め。
「あなたが戦っていた木刀仮面なら、逃げたわ。」
そして、騎士には端的に、対戦相手が去って行った方を指差して、ちくった。
が、それより記憶がなくなっている位の怪我と言う事は……
「でも、貴女は治療、しなくて大丈夫かしら?」
ご案内:「地下闘技場」からリビドーさんが去りました。
■ヴァルトラウテ > ……そう考えるとこの間やりあった子とは、割とそれに近い気も
(そのつもりはないのだが、相手の技が派手だったこともあってそう見えていたかもしれない
もっともあまり自分の格好が派手だという自覚はない)
……相手の人は帰ってしまいましたが、先程まで戦っていたその辺の様子を見ていただければ。
結果は、止めのさし損ないによる逆転の絞め落としで重戦士さんの負けでしたが
(自分の技の痕もあるのだ、それなりに分かるだろう)
■ダナエ > 大盾が大事なものかという先の問いには、
騎士の剣と盾は魂だ的な返答をごにょごにょ返したかった。
「ああ……」
去っていく少年(という認識)に軽く頭を下げる。
「謎の仮面Xこと、木刀仮面か……!!
その名、しかと覚えたぞ。
相見えた時には、この盾以上にへし曲げてやる……!!」
治療が必要では、
という眼鏡の少女の言葉には額に手を当てて首を振り、
「たかがこれしき、家で休めばどうとでもなる。
……気遣い、感謝する」
ここが闘技場ということは分かったが、記憶が戻らない今は
ここのスタッフに治療を任せる気にはなれず、帰宅の意志を告げる。
騎士風の少女に決まり手を教えてもらい、
「し、絞め落とし……!?
この重装の私に、絞め落としだと!?」
当然ながら、決まり手に驚愕。
どうやって……魔術の類か?とぶつぶつ呟き。
「覚えはないが……散らかして、済まなかったな。
それでは、失礼する」
荒れた観客席を見て、記憶はないながらも観客らしき二人に詫び。
一歩一歩、体を引きずるようにして闘技場を後にする──
ご案内:「地下闘技場」からダナエさんが去りました。
■”望月満月” > 「魅せ方をどれだけ貫きつつ勝ちと両立できるか、
なんて中々考えられないのよねぇ。
相手がそんなショーファイターの様だったら、少し魅せる事を意識してもいいのかも知れないけれど…」
難しいわよねぇ、とヴァルに話した後。
戦っていた重層騎士の方には――
「そう、家に戻れるなら大丈夫そうね。」
散らかした、と言うか、床の穴はどうするのかその処理も不明なまま、重層騎士も去って行く。
「ヴァル。私達も出た方がいいかもしれないわ。」
その床の穴、と指差して。
これに関する話に闘技場のスタッフ辺りに巻き込まれると、面倒になるかもしれない。
■ヴァルトラウテ > ……今後ともがんばってくださいね
私もそのうち機会があれば手合わせ願うこともあるかもしれませんし
(重騎士にはそう言ってにこやかに微笑んだ)
……まあ、今日は堪能できましたしそうかもしれませんね
満月がそういうのならそうしましょう
(基本的に一人であれば誰か相手そ探したかもだが、満月がそういうのなら素直に従った)
■”望月満月” > 「今日は頃合みたいだから、手あわせも観戦も闘技場が整備されてからにしましょう?」
収穫は十分あったのだから、と微笑んで、闘技場を後にしようと歩き出す。
「今日の試合、ヴァルは私より先に見ていたのでしょう?
あの二人、ヴァルから見て腕はどうだったのかしら…
私から見ると1:9か2:8で私が不利な相手だと思ったけれど…」
出る際、そんな話をして――空を見れば夜も更けていて、そこでお別れになる、筈。
■ヴァルトラウテ > 満月さんの戦いを見ていないのでなんともいえませんが、あの疾さとパワーに敵わないのであれば
処理する方法がないなら逃げたほうがいいんじゃないですかね?
(相手の防御が抜けない、あのパワーを回避する手段がない、あの疾さをさばく方法がないなら
それは一方的になるからだ)
できれば、また案内してもらえると嬉しいのですけども、どうでしょう?
(そんなことを聞きつつ闘技場を後にするのだった)
■”望月満月” > 「そうね…何れ、今日じゃないけれど、…私の戦いを見せる時は来ると思うわ。
ただ、そこ、よねぇ。手段が無い訳じゃ、ないけれど。」
肩を竦めて、苦笑して
単純な身体スペックと言う問題に目を向け笑う
「そうね、今日は厳しいけれど…また会った時に、ね」
そして、そんなやり取りをして、後にしたのだった
ご案内:「地下闘技場」から”望月満月”さんが去りました。
ご案内:「地下闘技場」からヴァルトラウテさんが去りました。