2016/05/26 のログ
■水月エニィ > 「分かったわ。」
乗り物酔いになんて負けない。
無意識にそう思った後、そう考えた事と受けた言葉に苦い表情を見せる。
「負けたら大抵死ぬわ。でも、負けが決まってから逃げれば死なないわよ。
負けて死ぬが常ならば、日の本の国はなかったでしょうね。
……いつか勝てると思いたいわね。そうでなきゃこんな努力なんてしないわ。」
苛立たしげに吐き捨てる。
こんな子に当たっても仕方ないとは強く思う。
むしゃくしゃした何とも言えない感情の高ぶりを覚えれば、
片手で己の髪を強く掻いて乱す。
「そんなことぐらい始めから分かっているわよ。そうよねそれはとっても都合が良い。
そんな"救い"などないことは分かってる!
だけど貴方が言う事も不可逆なの。ああっ、もうっ。分かってる、分かってるわよそんなこと――っ!」
荒くした語気が自分の耳に届けば我に返る。
周囲は冬の如く冷えている――
「……って、貴方に当たっても仕様がないわね。
大丈夫よ。言わんとしていることは分かるし、自助努力ぐらいは出来るから。」
■柴木 香 > 「負けが決まってからでも逃げられるならすごいと思います、うん。ぼくには無理です。
わふ、努力してるなら、まぁ、その内勝てるです?」
話的にどの程度の修羅場かは、なんとなく。
で、そんな状況からどうやって生き延びたのか、yとっと気になったりとか。。
生き延びられるならやっぱり実力あるよなぁ、とか。思う。
かくん。相手の苛立ちなどどこ吹く風。周囲の変化もなんののそ。
不思議な人だなぁ、とのほほんと首を傾げ。
「あ、分かってる人だった。
ならだいじょーぶだいじょーぶ。たぶん。
……自助努力するならお手伝いはするです?ほら、同じ犬同士ですし。わふ。」
不可逆とかはよくわからないけど、事情はそれぞれあるし。ただわかってるなら改善はする話。
負け犬、っていったのを犬だと本気で思ったわけじゃないけど。そんな事は言っておく。
なんか怒らちゃったし。
■水月エニィ > 「出来なくてもやるしかないの。
単純な引き際の話よ。……負けていないとは思えないわ。」
実力はある。
恐らくではあるし、己が鏡花ハルナと統合された現状では尚更の話ではある。
それは理解している。それでも勝てない何かががある。
「分かっていなけりゃここまでやらないわよ。
忍耐は練達を、練達は希望を生むということを位知っているわ。
それが自助努力ってヤツでしょ。ま、それでも負け犬だけど。」
そして、忍耐は苦難から来る。
いやと言う程分かっている。
「精々戦う前に済ませておくぐらいね。トイレと同じ。
……お手伝いならそうね。ここを出るまでその荷車にのっけてくれないかしら。
なんだか寒気がするし、気分が悪いの。だから何だって話だけど、せっかくだから要求してみるわ。」
■柴木 香 > 「やるしかないなら手段は――んー。」
聞いていて、もう一つ思うこと。
なんでかは知らないけど一人で何とかするんだなぁ。なんでも。
「―――犬なら群れちゃえばいいと思いますけど。うん、そこは人それぞれ。
でも負け犬だから、で納得はしないでほしいです。個人――個犬的に悲しいので。わふ。」
こくこく。
心配というわけでもないけれど。犬的にはそこは大事。
犬だから負けるとかはないのです。
「――?
わふ、体調悪いです?なら乗るといーです。乗り心地は保証しないです。けど。そのまま病院まで配送でいいです?」
あっさりと、要求は承諾する。
断らないとそのまま本当に病院に担ぎ込みそうな様子。
■水月エニィ > 「群れられるなら幸いね。
追わぬように自分を騙して取り繕うだけで精一杯で、それすら十分に出来やしないのに。
そう思いたいけれど、水月エニィの異能は『負け犬』です、なんて保証されたら、ね。」
"犬仲間ね。私なんかを含めていいのかしら。" そう、一言加える。
……言動に理性と感情が混ざり合う。
先ほどから何処かちぐはぐとした、本音と建前の区別があいまいになっているような言動だ。
……客観と主観も例外ではなく。
「はっきり言っておくけど、病院には行かなくていいわ。
……女子寮まで届けて頂戴。きっと寝れば治る。二千円あれば足りるかしら。」
■柴木 香 > 「群れられるならこっちも群れちゃうのです。戦いは数だよ!とか偉い人が言ってたです。
……他人の保証は当てにならないです?信用せずに、そう形容されたものが何か、きちんと自分で考えるべきです。わふ。」
続いた言葉には、何か問題があっただろうか、とむしろ不思議そうに首をかくり、と傾げる。
よっこいしょー、と荷台部分をぐるりと回して、エニィさんの前に。乗ったのを確認して。
「ん?お駄賃は犬仲間料金で――えーと?えーと。」
考えてなかったらしい。
暫くぴこぴこと動く尻尾をお楽しみください――ぴこん。
「じゃあ今度遊びに行くです。それがお駄賃でいーです。
では回送荷台は目的地女子寮ー……」
遊んでくれるの部員くらいだしなぁ、二人目?と内心ちょっとがっつぽーず。
がらこんがらこんと、車輪が回る。とことこと走り始める。
荷車だけなら自転車よりも速く走るのだけど。人が乗ってるから駆け足くらい。
■水月エニィ > 「ハルナはそうしていたわね。
……まぁいいわ。自分の認識なんて飾りよ。偉い人にはそれが分からない。って偉くない人が言っていたわ。」
気丈に大げさに肩を竦め、妙な冗句を交ぜて返す。
……遊びの誘いには応える。続く句も踏まr、懐っこいと言うべきか、乗り気と言うべきか。
「おいでなさい。でも女子寮よ。柴木君ならいけると思うけど。
ロリ服でも着れば見かけ上は区別付かないわね。ま、呼んでくれれば降りてくるわ」
荷台に上り、揺れる荷台の上で身体を休める。
がたごとごっしゃん。
(確かにエチケット袋が必要そうね……。)
■柴木 香 > 「どっちかっていうと他者の認識が飾りです?他人に導かれようとした赤い人は豪い目にあいましたです。」
何の話だ、といった感じの会話ではあるが、通じているらしい。
「普通にジャージで行くです。……わふ?」
ちょっと、むすー。
女の子扱いはお気に召さないらしい。
というかなんで女子寮に行くことになってるんだろう。普通に何処かへ遊びに行くつもりだったけど。
まぁ、呼んでいいという許可は貰ったのでいいや。
「揺らさない努力はするです。けど――未舗装の荒野とかもっとひどいと思うです。」
頷きながら、とてとて歩き――。
がらこんがらこん、と大通りをはっちゃんと、仲間と一緒に抜けていく。
ご案内:「落第街大通り」から水月エニィさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」から柴木 香さんが去りました。