2018/09/18 のログ
■國宏一実 > 「悪ィな。ちょいとはしゃぎすぎちまった。抑えるので限界で他に手が回らなかった。」
反省のはの字も見えないようなその表情で、言葉だけの謝罪を相手に伝える。
脳内で異形に声をかけるが反応はない。休眠状態とやらだったか。
座り込んだ相手を見れば、自分がどんなことをしたかすぐに理解できた。
「それ程ヤバイ組織潰したってことで株が上がるんじゃねぇか?」
涼しげな顔でそう伝えてみせる。自分はあたかも無傷ですと言いたげな表情で。
体に異常はない、そう思っていた。すぐに異常には気づけた、左腕、正確には肘から下が殆ど動かせないということに。
外傷はない、おそらく暴走による代償といったところだろうか。
「まぁあれだ、感謝する。生かしてくれてよ。」
なんとも言えない顔でまだ動く左腕をひらひらさせれば、その場から立ち去ろうと。
■神代理央 > 「……別に構わん。元より、此方とて手加減する余裕があった訳では無い。お前が死ねば、それで終わりにするつもりだったからな」
反省の色を見せない彼の表情を見上げた後、僅かに肩を竦めて応えて見せる。
元より此方も、礼や謝罪が欲しくて戦っていたわけでは無い。取り敢えず、知り合いが魔獣に成り果てずに良かった、くらいのものである。
「だと良いがな。とはいえ、勘の良い連中は俺が何も言わずとも貴様の存在を嗅ぎつけるやも知れぬ。貴様ならば心配はいらないだろうが、自衛くらいはしておくが良い」
異能に寄って、頬の傷は癒え始めた。異形を召喚したままにしておけば、肩の傷も時期に回復するだろう。
ゆっくりと立ち上がり、制服についた埃を払っていたが―
「…別に礼を言われるような事などしていない。貴様に恩を売っても、返ってくるかは分からんしな」
彼が振る左手に僅かに違和感を覚えながらも、立ち去っていく彼にそれを指摘する事は出来ない。
怪訝そうな、そして何かを見定める様な視線で彼を見据えていたが―
「………帰り道には精々気をつける事だ。帰りしなに先程の様な真似をされれば、此方も本気で対処せざるを得ないからな」
最後に小言のような、忠告の様な言葉を彼に投げかけて、立ち去る彼を見送るのだろう。
ご案内:「密輸組織の拠点」から國宏一実さんが去りました。
ご案内:「密輸組織の拠点」から神代理央さんが去りました。