2015/06/11 のログ
ご案内:「路地裏」に一樺 千夏さんが現れました。
一樺 千夏 > 「……さすがに、ちょっとヤバイかしら」
応急処置の止血だけした状況で、ジャケットは血塗れ。
しかも血が出る量が少ないだけで止まったわけではない。

「あー……とりあえず、普通の医療が先っぽいわねー。
 皮膚装甲の修理できるヤツっていんのかしら?」

ご案内:「路地裏」に軍ヶ浦 十乃さんが現れました。
ご案内:「路地裏」に照山紅葉さんが現れました。
軍ヶ浦 十乃 > 「……なんか居ると思えば、チカおばさんかよ。」

 向かいからやってくる桃髪の少年。
 チカを見れば、露骨に顔を顰めした。

「いや、っつーか、どーしてここに居るんだ。」

一樺 千夏 > 「おねーさん だって言ってんでしょうが、クソガキ」
条件反射で何も考えずに言葉が返る。

タバコだけはしっかりと新しいのを入手しており、咥えなおして。
「……知り合いの転送実験に巻き込まれたのよ。心当たりはあんでしょ?
 っつーか、あんたこそなんでいるのよトーノ。バカップルな両親に耐えられなくなって家出でもした?」

一樺 千夏 > 「……で、そっちの帽子紳士はアタシに何か用事かしら。
 厄ネタの押し売りなら間に合ってるけど買っちゃうわよ?」

照山紅葉 > 「よォー…どうした?へへへ……良いー臭いがよぉー…してるじゃねぇーか……」
ボロボロのロングコートの裾を引きずるように、何事かと現れる山高帽の男は
血の臭いを嗅ぎつけたとばかりに路地裏の角から現れる

壁に手を付いては不遜にジロジロと眺め、くぐもった笑いを浮かべる
「へへへ……出てく前にバレっとはよぉー…中々良いモンもってンじゃねぇーかぁー……
 いやぁー…喧嘩ならよぉー…俺も混ぜて貰おうと思ってよぉー…
 そういう動機ってやっぱ理屈じゃねぇんだろうなぁー………」

クク、と楽しげに肩を揺らすと、鉛色に濁った眼を開いて二人を見渡した
「んでよぉー…着てみりゃよぉー…何だよ…知り合い同士の雑談かよ…
 面白くねぇなぁー…」
それは酔っ払いが絡んでくるかのような口調だ
間延びしていて、気だるげに垂れた腕でコートの中を探るマイペースさ

軍ヶ浦 十乃 > 「へいへい。チカねーさんだったな。」

 軽口一つ。ある意味お決まりのやりとりだ。
 そうして視線をずらせば、出血。彼女にしては珍しくないが、とも思案はするが…

「あーあー、何となく察した。そりゃ災難なこった。ずっとママのおっぱい吸ってる訳にゃいかねーからなー、
 武者修行も兼ねてギルド入って旅して依頼回して、その中でこの世界の調査を依頼された、っつー訳だ。
 ハイデルベルク周辺みてーな事になってっだろ、ここ。っつーか怪我してんのか……」

 視線を移し、山高帽に帽子の紳士を見る。

「んーまあ、知り合いだな。
 ああ、喧嘩なら買うらしーから譲ってやっぜ。」

一樺 千夏 > 「ちょっと人斬りと遊んできちゃったのよね。
 トーノ、丁度いいから医者を紹介して。ギルド関係の技術者ならおねーさんがハグしてあげちゃう」

我侭を言い始めるが、山高帽男に向き直り。

「アンタみたいのは特に臭うのよ、チンピラマスター」
タバコを咥えたままニヤリと笑う。
「今なら、大特価で言い値で買うわよ?
 その後に迷惑料とるけど」

軍ヶ浦 十乃 > 「医者? ……ああ。」

 チカの元に歩み寄り、チカにだけ聞こえる様な耳打ちをする。
 耳が良ければ、彼女以外にも聞こえるかもしれない。

「スラムにでっかい涸れ井戸あっだろ。あそこ降りて壁叩いてみると隠し通路あっから進んでみろ、
 精霊術で鍵掛けてあっがチカならへーきなはずだ。"そこにあるもんは好きに使って構わねー"  今後もだ。」

 暗に、自身の隠れ家を伝える。
 そこにある、未来から持ってきたリカバリー装置を使え、と言ってるのだろう。
 他にもごちゃごちゃ色々あるかもしれない。

「その代わり、貸し一つな。」

照山紅葉 > ゴソゴソとコートの内側を探ると、フリスクのケースのようなものを取り出す
そのケースから飛び出した3錠のタブレットを掌に載せると、口に放り込んでボリボリと噛みしだいた
違法な配合のされたタブレットのケミカル物質が脳に浸透し、眠たげな瞳が徐々に開いていく

「俺は今までよぉー…居たんだ、下の。暗いクラスターヤードによぉー…
 でも、ぶっ壊し足りないから出てきちまった…へへへ!楽しいんだよ、そういうのが…
 ゾクゾクするだろ?綺麗事じゃねぇんだよ、そういうのよぉー…」

聞かれても居ない言葉をぽつり、語りだす、相手に向けて喋っているのとは違う
ただ自分が喋りたいから、喋る、とでも言うように、鉛色に濁った瞳を細める

「イェー…話が、早ぇぜぇー……ヘヘヘ…じゃあよ、ゴング鳴らそうぜ、ゴング」
誰のとも付かない鮮血の付着した両手を広げて
歓迎とでも言うように左右に伸ばすと、パン、と一本締めめいて手拍子すれば
足元のアルミ缶をヒョイ、と拾い上げた

「この缶がよぉー…落ちたら…始めるぜぇー…」
ダルそうに持ち上げた缶を見せると、ヒョイ、と後ろへ放り投げる
その軌道は山形で、地面に落ちていき

一樺 千夏 > 缶が落ちる前に、普通にぶん殴りにかかった
軍ヶ浦 十乃 > 「……と、俺は行くか。見てると混ざりたくなっちまう。
 二人共、無駄に死ぬなよ。ああ、次は俺とも遊べっつー話だ。帽子のダンナも、チカも。」


 戦闘が勃発したと見れば、踵を返す。
 そのまま立ち去る、だろうか。

ご案内:「路地裏」から軍ヶ浦 十乃さんが去りました。
一樺 千夏 > 「……貸しは返す主義だから、次はきっちり遊んであげるわ トーノ!!」
去り行く背中に声をかける。

照山紅葉 > 「おい待てよ…お前もやるんだよ…えぇ?」
千夏から眼を離し、去り行く十乃に声をかける
つれないなぁ…とは口に出すまでもない、まあ最近の若者ってああいうドライな所あるしなぁ…
などと胡乱な表情で見送った

照山紅葉 > そして余所見をした瞬間、その女性が持つにはゴツすぎる拳は、何の構えも取っていない自分の顔に一直線に向かってくると
ゴッ……と鈍い音を立てて腹に入り、身体がくの字に曲がる

「痛っ…てぇー……へへへ…臓器がよぉー…死ぬかなぁー……これは…
 ケホッ…へへへ…死ぬ…のも、面倒臭ぇなぁー……」
咳き込むと同時、噴出したのは血痰交じりの唾だった
肺の近くに当たったようだ、ヒュー…と呼吸の音が細くなる

「いいぜ…アンタのその…躊躇わないいきなりの破壊衝動…異常だと思うぜぇ…
 異常ってのはよぉ…つまんなくネェ…って事だ…」
腹にめり込んだ拳、その手首を掴もうと手を伸ばし
掌からは青白いコロイド光が放たれる

その光は、幾つかの筋となって千夏の右手を伝い
掌が触れている間に義手ではない生身の部分に到達すれば
対象の生命力を、活力を吸収し始めるだろう

一樺 千夏 > いい拳が決まってどうするか と 思っていたら不可思議な攻撃をくらい面食らう。
同時に、体をだるさが襲う。
血は少なくなっているが、それとは違い根本的な何かが無くなる感覚―――。
「ドレイン!?
 薬中ヴァンプとか、アタシの故郷だけで十分だっての!!」

「躊躇するな、背中見せるな、弾を切らすな、ドラゴンには絶対に関わるなってのがストリートの鉄則なのよ。
 異常な社会に適合してんだから異常者の自覚くらいあるっつーの、この■■■■■ジャンキー」
面食らったものの、相手がドレイン使いだと判断すれば。
ラッシュで叩きのめしにかかった。

「アンタとアタシ どっちが先にぶっ倒れるかしらねぇ!!」

照山紅葉 > ドクン……と体内に流れ込んでくる力の脈動
最近知った事だが、吸い取った相手によってこの時の感触は少し違う
いわば握り飯にも具の違いがあるように、能力者にも味の違いがあるのだ

体内に満ちていく感覚、これは…魔力という奴だろうか、感覚を感じる
「お前ぇー……マホーツカイ…だなぁー…へへへ…甘ったりぃー感じがするぜぇー…」
特に確信がある訳でもなくそう呟く、魔法使いってのはアウトドア派だと聞いていたから
少し印象が異なるが、元々そこまで深く考えて喋る達でもない

「イェー……刃物みてぇな女だぜェー……
 お前ぇー…ウデが生身じゃねぇなぁー…面倒臭ェー………」
柳の葉のようにゆらり…と独特の歩法で横に逸れると
そこに鋼の腕が飛んでは引っ込む、どの一撃も当たればもれなくアバラぐらいは割れるだろう
こっちは生身なのだ、無機物の部分には吸収はあまり通じない。

「スポ根とかよぉー…俺は趣味じゃねぇんだよなぁー…へへへ
 でも良いぜぇ…乗ってやる…」
ぐい、と口元を拭う、先ほど吐血したにも関わらず、もう血は流れていない
だが、だからといって拳を見切れるという訳でもない、ミシ…と頬にめり込む無機質な感覚
脳が揺らされ、一瞬視界が白みがかる、スゲェ威力。

こちらが繰り出したのは、カウンターめいた蹴りだ
その腕をぐい、とまた掴もうとする、ワンパターンだが、リーチで負けているのだから、他に術はない
その腹に足を押し当てて体幹から生命力を吸い出そうと

一樺 千夏 > 「テイスティングまでやるたぁ、余裕あんじゃないの……よ!!」
蹴りそのものは見切れている。
もっともラッシュをかけている都合上、通常の格闘戦であれば致命打にならないようにするというだけでドレインまで対策しきれてないのだが。

体力が低下してる現状っていうのがマズイわねーと内心思いつつ。
「隠しだままでわかってんなら、手っ取り早いわ。
 ちょっとだけ見せちゃおうかしら」
空手の息吹に似た呼吸法を開始する。
それと同時に、一時的に体中に気を巡らせる。

「こっから、さらに痛いわよ!!」
オマケとばかりに、右手のヒートハンドと左手のスタンハンドが起動する。
完全に短期決戦の行動をとり、ラッシュを加速させていく。

照山紅葉 > 「やっぱよォー、人間殴って殺してナンボだよなぁー…へへへ…
 強ぇ奴だろうが弱ぇ奴だろうが恥じねぇってのはいいぜぇー…
 何せ見ていて気持ちがいいしなぁー…」
トン、とその腹に押し当てる靴底からは、再び青白いコロイド光が発光した
もう一押しで、体内のエネルギーをごっそり頂く…

「で、だ……何だぁー?秘密の日記でも見せてくれんのかよ…
 ヘヘヘ良いぜ…来いよォー…」

ヒートハンドスタンハンドというのは、発熱し発電すると言う事だろう
その凄まじい熱量に、吸収する事は適わず思わず足が離れる
右の頬にめり込んだ拳が激しい熱さを訴える、皮膚が持っていかれたかもしれない
だが、ワンインチ、飛び込んだ、この距離は離さない

「"入った"ぞ……」
皮が削げ、頬に一筋桃色の皮下組織が露になり
ポツポツと赤い血が思い出したようににじみ始める、だが、それに怯んで離れたりはしない
ラッシュというのは体力を使う、こんな鋼鉄の腕を振り回しているなら、尚更だ
だから

懐に入り込み、タックルを腹に見舞うのもまた、容易い

「さぁー…へへへ…食らった分キッチリ払ってもらうぜぇー…」
最早ダメージでダウン寸前、意識は飛びかけ、だが、組み付く事が出来れば
吸い込むように加速度的にエネルギー、生命力を吸収していかんとするだろう

一樺 千夏 > 「殺されるやつが間抜けなのよ」
このタフネス。吸われたエネルギーを再生に使っているとでも思わなければやってられない。
だとすると、エネルギーを吸われない事が大前提にはなってくるのだが……。

タックルされ、踏ん張ろうとしたのだが血を失っている上に生命力を吸われているのが災いして踏ん張りきれずに引き倒される。
「あら、美女に組み付くなんてジャンキーの上に変態?
 手前の粗■■じゃ満足できねぇんだよ、出直して来い■■野郎」
この間合いなら、プランBだ。
再生が追いつかない速度で攻撃を与え続ける。
「アタシも捕まえたのよ……!!」
ヒートハンドで容赦なく顔面を掴みにかかり、スタンハンドは相手の胸を捕らえて電撃を浴びせ続ける。

「オマケよ、もってけ!!
 『一樺流精霊術 火雷』」
火と雷の矢を生み出して 自分もろともぶつけ始めた。

照山紅葉 > 「楽しませてくれる大事な友達だろぉー…へへへ!
 卑下するのは良くねぇ…なぁー……」

がっき……と腹に組み付けば、コロイド光が展開し、千夏の生命力を大きく吸収していく
殴られては治癒し、治癒してはまた殴られる、このままでは夜が明けるかもしれない
だが、まあ…それもいい

こうして殴り合っていると、脳から失われた部分の幻肢痛が収まるのだ
「けど…形にはしねぇとなぁー…へへへ…
 踊ろうぜぇー…決め付けんなよ巨根かもしんねぇーだろぉー?へへへへ…」

「おっと…そりゃあ魔法か?マズいぜぇ…そりゃあ…」
手を翳す、スタンハンドとヒートハンドと銘打たれた両手を
ガキッ…と組み付くように両手で押しとどめた

自分の吸収は自然物のみを対象に吸収する
機械の純然たる機能として放たれた火は吸い込む事はできない
だが…魔法で生み出されたものならば話は別だ…これは、食える

火の玉特攻を繰り出さんとする千夏とぶつかり合い
エネルギーが燐光となって瞬いた

ご案内:「路地裏」にてすさんが現れました。
照山紅葉 > [2d6→1+4=5]
一樺 千夏 > [2d6→1+6=7]
一樺 千夏 > 「友人ってのは、死んで裏切らないやつを指して言うのよ」
ドライすぎる感覚の軽口を叩いて。

「ああ、直接はダメなのね……だったら!!」
集めた気を練る。体内でひたすらに練る。
そして身体機能を一時的に底上げする。
後で筋肉痛とかになるかもしれないが、知ったことか。

無理やり力で起き上がり、握ったままの体勢から大きく相手の体ごと振り回して……ぶん投げようと試みた。

照山紅葉 > 燐光が収まる、異能同士が衝突したような爆光が収縮していき
そこにはボロボロの自分がいた、相手はまだ無事だ、一体どこにそんなタフネスがあるというのか
それを愉快そうに見ていた、この女面白ぇな、と

「う…おぉ…?」
一瞬の浮遊感、後に叩きつけられる感触

一瞬の事故に、脳が理解するのと、ダメージを知覚するまでにラグが生まれる
天地が逆さまになり、気付けば自分は見上げていた
「へへ……さすが……だぜ……もう鼻血も出ねえよ……」
けほ……と咳き込む、背骨が言う事を利かない
だがその顔は、現れた時とはうってかわって晴れやかだった

一樺 千夏 > 「冗談じゃないわ……怪我も治ってないってのに。
 こっちだってカツカツだっつうのよ、■■■■!!」
倒れていないだけで、まだやれるかって言われると色々と微妙なラインだと自己分析する。

「血を流しすぎたわ……トドメ刺してる余裕がないわ」
命拾いしたわね と言葉と一緒に血の塊を吐き捨てる。

「あーくそ、厄日だわ……」
愚痴を言いながら、トーノに教えてもらった場所を目指すだろう。
……他人の目をすごく警戒しながら。

ご案内:「路地裏」から一樺 千夏さんが去りました。
照山紅葉 > 「へへへ…じゃあなあ…」
ひらひらと手を振る、その瞳はまだ戦いの余韻に浸っているようだ
とどめを刺されるかと思ったが、そうでもない
だがそれでもよかった
死ぬも一興

「死ぬ…のも、面倒臭ぇー…」
死力を振り絞り、勝てなかったボロボロだ
だがしばらくするとヨロヨロと立ち上がる
無限のタフネスの賜物か、あるいは吸い取ったエネルギーを転換したのか

いずれにせよ、男は再び夜の街を歩き出した

ご案内:「路地裏」から照山紅葉さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に朝倉千蔭さんが現れました。
朝倉千蔭 > 真っ暗で入り組んだ道を、一人で歩いていた。
今日は選んだ通りが悪かったのか、空に月を見ることができなかった。

朝倉千蔭 > 言葉を発する気にはなれなかった。
息を殺していたと言っても良い。
真夜中にこの道を歩くというのは、そういう事だ。

……周囲を見渡しながら、足音をなるべく立てず、細く暗い路地を歩く。
できれば誰にも会わなければいいなと、当然のように思っていた。

朝倉千蔭 > その一方で、誰かに見つかりたいと思う自分がいる事もなんとなく理解していた。
ご案内:「路地裏」にサイエルさんが現れました。
サイエル > 「……おや……なんというか”慣れてないのかい”?」

タバコを一つ。つけながら、そっと”歩き方”がおかしい少女に気づいた。
なんというか、この街に似合わないというか……

声をかけたのは北欧系の。白衣を着たへらへらとしたおっさんだった。
その胸には教員証が覗くかもしてない。

「なにか探し物かい?」

朝倉千蔭 > 「ッ」

ば、と勢いよく声のした方へと振りかえった。
しばし暗がりに赤い目を凝らし、そして男性を見つける。
胸にある教員証が、嫌にはっきりと認識できた。

「先生。……いいえ、別に。散歩ですよ、夜の」

どこか取り繕うように、区切られた言葉でそう返した。
教師である男の方を向きながら、なるべく視線は合わせないように。

サイエル > 「……散歩にしては、随分なところにきたねぇ」

くつくつ喉を鳴らしながら。
ふぅっとゆっくり紫煙を吐く。
暗がりだからか、白がやけに目立つ。

「いや、この間このあたりに慣れている子に言われてねぇ。そう、警戒してたり、こっそりしてるとやけに目立つらしくて。気をつけたほうがいいよ?」

――先生って読んだってことは学生かな? と付け足して。あいかわらず頼りない笑顔で

朝倉千蔭 > 「……ああ」

そういえば、自分も桐竹さんに『堂々としていろ』と忠告されたのだった。
見つかってしまった今さらそんな事を思い出しても仕方ないのだが。
                     ・・
「なるほど、それもまあ……その通りですね。以降気をつけますよ」

ふ、と微笑みを浮かべる。できるかぎり自信を持ったように装って。

サイエル > 「……うん、事故には泡内に越したことはない。注意したほうがいいよ」

うんうんっと頷いて。

「ほんと気をつけてね。最近いろいろ物騒だからさ」

教師にも関わらず、注意する素振りすら見せず。
身だけ案じているような、そんな。
決してこのおっさんは、来るなだの、帰れだのは言わなかった。

「なにか手伝えそうなことはあるかな? あるなら、言ってくれれてできそうならせっかくの縁だし、するけれど」

朝倉千蔭 > なるほど、と思った。
彼はこちらを捕まえるわけでも、何か注意をしてくるわけでもない。
そして、どうやら攻撃を仕掛けてくるようでもなかった。
非干渉に近いのだろうか。……教師らしくはないが、何となくそう考えられる。

「そうですね、最近は色んな事件が起きているようで。詳しくは存じませんが」
「大丈夫ですよ、そろそろ帰るつもりではありました。ですから――」

口許に指を当てる。

「今日ここで会ったこと、誰にも言わないでいただけると、少し助かります」

サイエル > 「……ん、わかった。じゃあそうしようか」

うんうんっと頷いて。

「だからキミも私がサボっていたのは秘密にしておいてくれると助かるね」

秘密というのは、片方だけでは不安に駆られるものだ。
ゆえに、こちらからもひとつ、提案。

「お互いに、ね。あまり遅くならないようにしないと。君みたいな綺麗な女性が警戒してるって知ったら大変なことをする人でいっぱいだしね」

しーっと指を当てて。くつくつと笑い

朝倉千蔭 > 「ん、もちろん。ここであった事はお互いに秘密ということです」
「……って、サボりって……今何かお仕事していたんですか?」

こんな時間まで大変ですね、と思わず言葉が漏れてしまった。
こちらに別段彼の怠慢を責める理由はないし、何かを言う気にはならない。

「……綺麗? あはは、先生お世辞が上手なんですね」
「生徒に対してそんな事言ったって、何にもなりませんよ?」
「でもまあ、気をつけます。襲われたくはありませんから」

サイエル > 「いや、今。今教師としてはダメだけど、サボってるからいいんだよ。ホントはちゃんと注意しないといけない的な?」

――まぁでもサボっちゃったから仕方がないよね。なんて。

すぅっと煙を肺に貯めて、吐き出す。
あぁ、この感じが好きだ。悪いのが巡っている感じ。

「あっはっは、そういうことにしておこう? 今時の女子高生はお世辞を言えないおっさんを食い物にするくらい怖いからね?」

なんて冗談っぽく。

「まぁ、何はともあれ”サボる”のを頑張りたまえ。もしサボりたくなったら保健室に来るといいよ」

朝倉千蔭 > 「……ああ、なるほどそういう事ですか」
「いやあ、それは……先生がサボる気分で助かりましたね」

ふふ、と微笑みを返す。実際に助かっているといえば助かっているし。
まあもっとも、今ここにいるのが悪いなんていうのは百も承知なのだ。
……その理解が、いつまでも胸の奥に淀んでいるのだから。

「えっ今どきの女子高生怖いんですね。私ちょっとそれはビックリです」

自分も女子高生だという事は、まあ、置いておこう。

「……保健室ですか。ええ、分かりました。気分が悪くなったらお世話になりますよ」
「ええと……何先生、でしたっけ。いや、名前を聞く前に自分から、ですね」
「二年の、朝倉千蔭です。専門にしているのは儀式魔術です。よろしくお願いします」

ぺこり、小さく頭を下げた。

サイエル > 「といっても私はいつもサボっているのだけれどね」

あっはっはと快活に笑う。タバコが短くなってきたので灰皿でもみ消して。

「魔術師かい。いいねぇ……私はそういったのを全くできなくてねぇ。保健の先生なのだけれど、治す力はないから他の優秀な先生がたくさんいておおだすかりでねぇ……」

ふむと、顎の無精ひげに触ればじょりっと。

「あー、名乗らないとダメかい? 保健の先生とかでもいいんだよ? ……サイエルだよ、サイエル。よろしく……しないほうがいいんじゃないかな? 普通に考えたら保険室に来るのは体調の悪化だし?」

名乗るのも面倒だったのか。そう言ったあと渋々。
でもそのあとすぐにくつくつと笑った

朝倉千蔭 > 「あれ。まあ良いんですよ、少なくとも今は先生がサボっていてくれて良かったです」
「……これからもこっちで会った時には、サボっていてくださいね」

滅茶苦茶な頼みをしている自覚はあるのだが、まあ恐らく彼は――出会ったばかりではあるが――そういうタイプの人だろう。
もう一度口許に指を当てて、くすりと微笑んだ。緊張が緩んだからか、大分自然な表情ができているだろう。

「え、そうなんですか。大変というより……よく保険の先生になれましたね」

先生になるにも試験があったよなー、等と思いつつ、恐らく彼には特別な才能があるのだろうとも考えた。
……きっと彼には彼のやり方があるのだろう、追及したのは少しまずかったかもしれない。

「ん、よろしくお願いします、サイエル先生」
「ええ、まあ……何かしらが悪くなったらですね。体とか、心とか、都合とか」

サイエル > 「あぁ、もちろんだとも。サボるのは私の人生だからねぇ」

すごくいい笑顔で任せたまえといってきた。
おっさんだというのにここだけちょっと若く見えたかもしれない。

「ふっふっふ。まぁ、それなりの知識はあるからね。しかし……まぁ異能に比べたら不便だけれど。でも”なくなったら困る”ものもあるだろうからねぇ。こういう保険医も一人は必要だったのかもねぇ」

適当な事を口にしつつ。

「そこで都合というあたり、なかなか食えない感じだねぇ、キミ。うむ。任せなさい。サボってなければ、それなりに先生らしいことをしよう」

……さっきいつもサボってばっかりって言ってたのにこの言い草である

朝倉千蔭 > 「凄い人生ですね。……でもまあ、ありがとうございます」
「少なくともサボる事に関しては、絶対に信用できそうですね」

あれ、これは暴言だろうか。
言った後にそう思ったが、まあそんな事はないだろう。
こちらとしてはきちんと敬意は込めたつもりだ。

「……ええ、そうですね。『無くなったら困る』物、異能ではないそれ」
「私はそういったものは、あると思います。まだ失われていない、とも」

そう言いつつ左手を軽く一度、二度と握る。
手首まで巻かれた包帯が少し見えてしまったかもしれない。どうだろうか。

「分かりました、その時はよろしくお願いしますね、サイエル先生」
「……まあ、あまり先生らしすぎても困る事があるかもしれませんけど」

例えば今注意されるとか、などとうそぶきつつ。
ふと空を見遣れば、いつの間にか月が見えるようになっていた。
話しているうち、大分時間が経ってしまったのだろう。

「……もうそろそろ帰らないと、まずいですね」
「お話ありがとうございました、サイエル先生。またどこかでお会いしましょう」

彼にぺこりと礼をすると、月の光が僅かに差し込む路地裏の奥へと歩いていく。

ご案内:「路地裏」から朝倉千蔭さんが去りました。
サイエル > 「……不思議な女の子だねぇ。傷の価値が分かるとは……」

くつくつと喉を鳴らして見送り。
包帯をしかりと目に焼き付けて。

「あぁ、またどこかで。あまり無理はしないようにねぇ」

そう投げかけて、”逆方向に”歩いて行った

ご案内:「路地裏」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にサイエルさんが現れました。
サイエル > さて――やってきました。路地裏。
不思議なものに絡まれたが、朝方おとづれたこの場所で
ゆっくり落ち着くのはいいかも知れない。

「……にしてもなかなか同じ薬は見つからないものだねぇ」

はて、あの少女はどこでこれを手に入れたのやら。
謎の多い、そして怪我の多い少女だなぁなんて振り返り。
今朝あった女子高生のことを思い出し、今日もくるのだろうかなんて。

「……まぁ、掘り出し物は買えたしよしとしよう」

こういった場所には、なかなか市場に出回らないものも回る。
そう、買ったのは魔法の粉……

「ハッピーターン!!」

すごく発音がいい。すごくドヤガオであった。
侮ることなかれ、これの中毒性はすごいのだ。
あとは。手に入りづらお酒などなど
趣向品の山である。

サイエル > 「……はぁ、懐かし。そして美味しい」

ハッピーターンを食べながら、ぶらぶらと。
大通りから細い場所に来てみたが……
こうしてみてみると、やはり生きている人間はそれなりにいるのだなと感じる。
なかったことにされる場所。
そこでしか生きられない。または、そこで受け皿にされる。
そんな、空間。

「しかし、それが必要とされる。きっとそれすらもプロセスの一つなのかねぇ……」

サイエル > 時間が来るまでぶらぶらしよう……

そう考えたただひたすらに、目的なくうろつくことにした……

ご案内:「路地裏」に薄野ツヅラさんが現れました。
薄野ツヅラ > (かつり、と特徴的な乾いた音が路地裏に反響する)

────もしかして噂されてたかしらぁ?

(たまたま通りかかったものでねェ、と赤ジャージにヘッドフォンの少女は)
(杖を右手に、左腕は三角巾で吊りながら)
(見慣れた保健医に笑顔で声を掛ける)

サイエル > 「気のせいじゃないかなぁ……? 気が緩んでたのは確かだけれど……って怪我、おおいねぇ……」

声がした方を見つつ、にへらっと笑い。
きょろきょろとあたりを見つつ。

「……今日は”連れ”はなしかい?」

珍しいねぇと呟きつつ、顎をじょりっと触った

薄野ツヅラ > 生憎ねぇ──……
不幸体質ってやつなのかもしれないわぁ?

(煽るように、曖昧な笑みを浮かべる)
(とんとんと幾度か杖を地面に突けば溜息をひとつ)

"連れ"って皮肉もいいとこねェ……
連れじゃなくていっつも巻き込まれたり突然襲われてるだけだしぃ…
珍しいも何もこれが日常的な学生の姿だと思うんだゾ──…☆

(厭そうに顔を顰めた)

サイエル > 「……おや、なんとも大変そうな毎日で楽しそうだこと」

体質を聞けば可笑しそうに笑い。
また大きな怪我してるなぁって、表情に出して。

「いつも追われてたりしてるじゃない。熱烈ラブコール? 的な感じ……? じゃあ青春してていいねぇといったところかい?」

袋を地面に置きながら、タバコを取り出して火をつける。
いや、タバコじゃない、”葉巻”だ。

「ぼろぼろな姿が日常ってのも、嫌な話だねぇ?」

薄野ツヅラ > あっは、ンな体質あってたまるか、なんてぇ

(何時ものように不敵に、不遜に笑う)
(落第街を駆ける少女の日常的な笑顔を)

ラブコールだったら怖いくらいモテモテなんだけどねぇ……
青春してて「その顔を殴りたい」なんて云われる機会がそうそうあるとは思いたくないしぃ──…

(そんなの青春に失礼よぉ、と軽口を叩く)

ぼろぼろなのが日常ってどんなイメージついた訳ぇ……
生憎戦闘向きの異能じゃないもんで

(自嘲するように笑いながら幾度か杖で地を叩く)

サイエル > 「いやぁ、世界は広いからねぇ。あると思うよ。なりたくはないけれど」

その笑顔を見ながら、相変わらず”面白い笑顔”だなぁと思う。
なんとも、可笑しな笑い顔だ。

「いやぁ、人には人それぞれの愛情表現があるからねぇ。これが愛のムチだ的な? だとしたら随分ハードだねぇ……そういうプレイはおっさんは苦手だよ」

SでもMでもないしねと付け足して。
ふーっと葉巻を口から離し煙を吐く
独特な匂いが広がった。

「戦闘向きじゃなくてもやりようはいくらでもあるだろ? もうちょい上手く立ち回れそうなもんだけど……まぁ、楽しいからいいのかな?」

薄野ツヅラ > 屹度一日平均一回以上襲撃されるくらいじゃ不幸体質に喧嘩を売ってるわぁ──……

(忌々しげに溜息を吐く)
(数日前から幾度となく襲われている事実を思い出して、再度深く)

だとしても別に興味も何も無いやつからの愛の鞭なんて要らないわぁ……
好きな人ならその限りじゃないんだろうけどぉ──……

(葉巻の煙が広がるのを見ればわざとらしく咳払いをひとつ)
(生徒の健康を阻害する教師がいる訳ぇ、と悪態をつく)

やりようはあるけどぉ…
知らない間に購入を重ねてた恨みつらみの量が尋常じゃあなかったらしくてねェ……
先ず楽しいことする前にここ数日はクッタクタよぉ…

(また厭そうに顔を顰める)

サイエル > 「あっはっは……随分とそれはまぁ……襲撃さんからのラブコールだ。もっと増えたら身が持たなさそうだねぇ……」

くつくつと可笑しそうに笑いながら。

「……おや、Мだねぇ……暴露発言だ。生徒の性癖聞いて嬉しいような年ではないのだけど……」

大げさに驚愕して
今サボリ中だから、なんて。
すぱーっと、わざとらしくまた曇らせて。

「おや、お疲れかい? なら話は今度にしようか。あっはっは、恨みを買う自覚が有るのはいいことだよそうそう。ひとつ提案だ。たまには”サボったら”どうだい? キャンディガール。動きすぎて、息切れは楽しくないよ?」

そう言い残せばすれ違って。

「”サボリなら”また手伝うよ。ついでに治療してあげてもいいさ」

なんて――

「ではまたね。キャンディガール、次は美味しいキャンディ。持てる余裕があるといいね?」

ご案内:「路地裏」からサイエルさんが去りました。
薄野ツヅラ > サボってたらこうなるだけだしぃ……──
何かやる前にこんなことになってたらロクなことないわぁ

(忌々しげに、そうひとこと)
(サボる教師をじい、と睨みつけながら肩を竦める)
(落第街にしばしば足を運ぶ教師はいったい何者なんだ、と問うか暫し逡巡した)

……キャンディガールってそのネーミングなんとかならない訳ぇ

(欠伸をしながら、そう一言)
(すれ違う教師の葉巻の匂いに再度咽る)

皮肉もいいとこよねェ……性格悪ぅ…

(溜息を吐きながら手頃な大きいポリバケツの上に座り込む)
(先刻の焼け切った落第街の一角を思う)

(ンー、キャラじゃないけどぉ……探偵ごっこも悪くはないわぁ)

(次に通る人影があればひとつ聞いてみよう、そんなことを思いながらポリバケツの上で端末を弄ぶ)

ご案内:「路地裏」にさんが現れました。
> なんでこんなとこ歩いてるんだろうな、俺
せっかく日常に戻ったんだ、それでいいじゃねーか
それで

それでも、足は自然とこの街に向かっていた
それは、行かない理由よりも行く理由のほうが強い
ただ、それだけの話だ

薄野ツヅラ > (ちら、と見えた人影に首を起こす)
(見覚えのない大柄な男子生徒だった)

(ンー……?割とこの辺は良くいるけど見たのは初めてねえ)

(ゆっくりとバケツから降りて杖をつく)
(かつり、と乾いた音が路地裏に反響する)

> それでも、煮え切らない思いは、ある

そんなことをうだうだ考えながら歩いていたから、だろう
気づいた時にはやけに目立つ赤いジャージの女生徒がすぐ側のポリバケツに座っていた
どうやら腕を骨折しているように見える
が、この街の見た目は、あてにならない

一瞬足を止めかけるが、無理やり足を動かして歩き続ける
そのまま抜けられれば、とも思ったが
やっぱ無理か
この狭い路地じゃ、目の前に立たれたら抜けられない

3m程、距離を置いて立ち止まる
この距離なら、何が来ても対処できる
逃げるのも、殴るのもな

「なんかようか」
目を細めて、相手を睨む

薄野ツヅラ > やァ、ええと───考え事に勤しむ青少年ってとこかしらぁ?

(やる気のない、間延びした声だった)
(青年が距離を取ったのを見れば可笑しそうにからからと笑った)

あぁ、安心して欲しいんだゾ──☆
ボクは通りすがりの一般生徒、荒事は苦手なんだからぁ

(杖を片手に、両腕を広げる)
(丸腰極まりないわよぉ、とまた小さく笑う)

ンー、今お暇だったらお話聞かせてもらっていいかしらぁ?

(掛けてもいない眼鏡をくいと上げるような仕草)
(青年の青い双眸を少女の紅の其れが捉えた)

> 「この風貌見て青少年、ねぇ
 そういうあんたは命知らずな正少女、ってか?
 こんな場所で骨折したままくる一般生徒がいてたまるかっての」
実際そうならどんだけいいか、とがしと頭をかく

めんどくせぇ、というのがまず最初に頭に来る
理由が分からない以上乗るしか無いのもまためんどくせぇ
「話し、ね」
学生街で会うなら割と居てもおかしくない風貌なんだがな

薄野ツヅラ > あっは、幾らボクでも────
初対面の強そうな人相手にやァ不良学生なんて声は掛けれないんだゾ☆
命知らずではないわよぉ、ちゃんと大事さは知ってるんだからぁ

骨折は偶然階段から落ちちゃいました───…なんてぇ

(にこり、柔らかく微笑む)
(気味が悪く感じるかもしれない、そんな底知れない笑み)

ええ、話ぃ。
街往くあなたに街頭アンケートみたいなものだからあんまり気にしないでねぇ?

(暫し間を置いて、おもむろに口を開く)

────最近この辺で。
落第街でやけに燃えた後の建物が多いのはご存知かしらぁ?

> 「の、割にはさっき笑ってたように見えたがな」
路地裏を歩く強そうな相手を通せんぼする
こうすることになんの躊躇もためらいも見られない
つまりは、そういう相手だ
素直に寮に戻って充電しておくんだったな、と素直に思う

「んじゃ、大人しく帰って寝てろ」
あぁ、嫌な相手だ
俺の直感が拳じゃどうにもならねぇタイプだと言っている

「さぁな
 普段向こうの街は近寄らねぇことにしてんだ」
どういう理由だかは、わからない
だが、この路地裏とかに部活動で来ることはあっても、街には必要最低限しかよったことねぇのは事実だ

ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
メア > (路地裏に男の悲鳴が響く。鬼気迫る声が二人の元にも響くだろう)
薄野ツヅラ > 見なかったことにはしてくれないかしらぁ?

(口元に手を当ててくすくすと楽しげに笑う)
(帰って寝てろ、と云われれば親に怒られた子供のようにむうと拗ねてみせる)

ンー、そっかあ……
知らないなら特に引き留める理由もないしぃ

(どうぞお通りください、と云わんばかりに杖をついて道を譲る)
(男の悲鳴が聞こえれば気だるげにちら、と周囲を見遣る)

着々と不幸体質は進行してるみたいねぇ……

(諦めるように溜息を吐いた)

メア > (野次馬根性の強い輩、そして凶暴そうな輩が動き出す。
声の発生源を探して、距離はツヅラ達から遠くはないと分かるだろう。)

> 思わず手で払うような仕草をしてしまう
あまり相手をし続けたくないタイプ
そう思いながら見た拗ねた表情に、一瞬少女が被り、思わず頭を振った

どういうことかはわからないが、どうやら通してくれるみたいだな
ならこっちも無理に絡む必要はない、と思って横を通ろうとして


近い
少女の真横ぐらいて足を止める
どうしようか、ね

薄野ツヅラ > ンー、さっさと退散した方がよさそうねェ……

(青年が足を止めたのを見れば小さく呟いた)
(再度ポリバケツからゆっくりと地面に足と杖をつけ、ゆらりと声の方向に背を向ける)

ご案内:「路地裏」にクロノスさんが現れました。
> 「そうしとけ
 慣れてるんだろうけどな、そんな腕じゃ無理出来ねーだろ」
実際こいつの異能はしらない
だが、万全じゃねーならどんな異能でも万全ではない
と、俺は思ってる

名前も知らない奴に背を向けて、声のする方へと足を向ける

メア > (大きな悲鳴の後は何故か悲鳴が聞こえてこない...ツヅラの耳にだけは何か争うような音が聞こえるだろう。)
薄野ツヅラ > (あっは───随分と一方的っぽいわねぇ……)
(逃げ切れる自信が一切ないわぁ)

(困ったように笑みを浮かべれば青年にも声を掛ける)

死にたくなかったらあなたも逃げたほうがいいと思うわぁ?
随分とお相手さんも強いみたいだしぃ、何より命知らずの不良なんて流行らないわよぉ?

(普段の口調は崩さず、のんびりと告げる)

クロノス > カツカツと音を立てて、血のついた鎌を持った女が歩いて来る。
ややあって、女の歩いてきた方向の建物から火の手が上がった。

「ショットガンの取引を行っていた違反部活を公安委員権限で強制捜査、
 及びに処罰を執行した。備考、特に無し。」

書類に書き込みながら歩くと、2人の生徒に気がつくと、
カツカツと音をたてて歩み寄る。

にっこりと汚らわしい笑みを浮かべると、
2人の顔を至近距離で覗き込む。

「おや、こんな場所に『一般生徒』が立ち入ってはいけませんよ?」

メア > (路地裏のとある場所、人目につかない路地裏の奥で
鉄パイプ、ナイフ、メリケンサック...思い思いの
獲物を握った男達が少女に...否、少女の影を
殴りつけようと獲物を振るっている。
だが全て壁や地面に鈍い音を立てるのみで何もできて
いない)

.....(そんな男達を見つめる少女は...薄っすらと、
笑っている。)

> 「別に殴り合いに参加するわけじゃねーよ
 ただ」
そこで声が止まる
人探してるだけだ
未練がましさに、ため息が漏れる
ただ、それでももしあの猫耳の少女がそこに居て
世の中の理不尽にまた押しつぶされてたらと思うと
足を止める理由にはならない

「じゃあな、さっさと帰って寝ろ」
それだけ言って立ち去ろうとして
今度は直接的にヤバイ、と思える女に絡まれた

公安委員会
急いでるのに、本当に面倒だ
「わかってる、さっさと帰るさ」
そう言いながら手を降って、声のする方へと歩いて行こうとする

クロノス > その腕をがっしりと掴む、そしてにぃっと笑って

「帰るならあちらではありませんか?
 監視番号124、そちらは路地裏の奥に繋がっています。
 落第街の路地裏はとても迷いやすいですからね。
 ……それとも、何か、御用が、あるんですか?」

にぃっと笑って彼の顔を、瞳を覗き込む。

薄野ツヅラ > まァ死なない程度に頑張ってぇ……?
1週間くらいは忘れないと思うわぁ

(青年が云えば茶化すように)
(その言葉の意味を少女は知らないし知る気もなかった)
(次に聞こえた音は女性のヒールのような、おおよそ落第街には相応しくないもので)
(ゆらり、振り返る)

あッは、公安の方でしたぁ……?
随分とご機嫌みたいですけどぉ、何かあったんですかぁ?
『一般生徒』なもので、偉い方がそんな物騒なもの持ってらっしゃると怖いなあ、って────……☆

> まるで測ったかのようなタイミングに、思わず視線が鋭くなる
公安委員会。罪を暴き罰を与えるもの
ならなんでこいつらは今俺の邪魔をして、一番防がなきゃいけなかったものを防げなかった
わかってる、ただの八つ当たりだ
だが、怒りが自然と視線に込められていく
「あんたにゃ聞こえないのか
 この、わかりやすい悲鳴がよ」
どうするか
殴り飛ばすなら、この距離だが
相手の異能がわからねぇ

クロノス > 彼女に声をかけれればにっこりと微笑む。

「公安委員会直轄第二特別教室『執行部』クロノスです。
 ああ、これですか?失敬、物騒な場所ですから、
 これくらいは持って居ないと」

クスクスと笑みを零す。

「監視番号109、一般生徒、しかも怪我人がこんな場所に居てはいけませんよ。
 速やかに『帰宅』してください。」

彼女の瞳を覗き込むと、にっこりとそう声をかけた。

クロノス > 「悲鳴は聞こえていますよ、監視番号124
 何故かこの場に居る『一般生徒』に警告を済ませたら、
 そちらに向かうつもりでした。」

にっこりと笑うと、彼の手を離す。
「どうしても捜査協力をする、と言うのなら、同行を許可しましょう。」

そういい残すと、
カツカツと音を立てて路地裏の奥の方へと歩いていく。

薄野ツヅラ > (敵に回しちゃいけないタイプなのは間違いないんだけどぉ)

あっは、物騒にしてるのは執行部さんじゃないんですかぁ?
明らかにそれ人の血じゃないんですぅ?

(ルミノール反応でも見てみますぅ?、と軽口を一つ)
(遠巻きに聞こえた悲鳴、其れから彼女が歩いてきた方向)
(嫌な予感しかしなかった)

あ、じゃあお姉さん。ボクもこのまま一人で帰るのは怖いので捜査協力してもいいですかぁ?
『一般生徒』だから怖くて仕方なくてぇ

> 言葉は返さない
だが、その後姿を見ながらついていく
吉と出るか、凶と出るか

だが
「帰るんじゃねーのかよ」
と後ろからついてくるような足音に、背中越しに声をかけた

クロノス > 「これは、そうですね。」
ふむ、と顎に手をやり、少し考える。
「……平和の為の尊い犠牲、といった所でしょうか。」
にっこりと笑ってそう返す

「監視番号109番、構いませんよ。
 確かに『一般生徒』の路地裏の一人歩きは危険ですから。」
にっこりと笑って頷くと、2人を連れて路地裏の奥、
悲鳴の聞こえたほうへと歩いて行く。

メア > (路地の奥、薄暗いながらも少し開けた場所。
月の光が差し込むそこに男達が倒れている、
既に逃げられるものは逃げそれ以外は気絶、
もしくは動けずに黒服の少女を見て怯えている)

薄野ツヅラ > あッは、こんなに面白そうなこと見逃せないわぁ

(青年の声に小さく返事を返す)
(目の前の公安の人間───)
(落第街に入り浸る少女が初めて見る公安の人間の仕事っぷりを見逃すわけにはいかなかった)
("面白い"ことが好きな少女にとっては何よりも素敵なサプライズだった)


ありがとうございますぅ───…☆
ええ、何があるか解りませんしぃ、この辺は治安が悪いですからねェ

("109番"は楽しそうに口元を歪めた)
(わざとらしくかつん、と杖を鳴らす)

> 「本音、漏れてるぞ」
なんか、ドンドン面倒な方に転がってる予感しかしねー

だが、それでも
それ以上言葉はかけずについていった

クロノス > 転がる男と、真ん中に立つ少女を見て微笑む

「―――ふむ、これは殺人の現行犯ですね。
 監視番号119番メア、『公安委員会直轄第二特別教室』執行部です。
 殺人の現行犯の聴取の為同行を求めます。
 抵抗する場合、この場で強制捜査を執行します。」

にいっと笑みを零すと、首をかしげて少女を見る。

> 自分でも頭がおかしいと思う
血のついた鎌をもった女と、得体のしれない女と一緒にいくだなんて
それでも、もし、があるなら
行くしか無い、な

だから、そこで見た光景は、本当に驚いた
「メア?」
ぽつり、と
見知った少女の名前が口から漏れる

クロノス > 「おや、監視番号124番。知り合いでしたか。
 知り合いの説得なら、凶悪な殺人犯も応じるかもしれません。
 30秒待ちます、説得するなら今のうちにどうぞ?」

口元だけでにっこりと笑うと、鎌を構えながら彼に道を譲る。
彼を見る目には『組するならば纏めて殺す』という殺意がこめられている。

メア > あぁ..?(顔を上げ、執行部と名乗るクロノスを見る)

殺人だって?そんなのはしてないよお姉さん。
全員生きてるし、それにこっちは降りかかる火の粉を払っだけだよ♪
(スラスラと笑顔を浮かべながら応える。翔には普段のメアに比べて大きな違和感を覚えるだ…う)

薄野ツヅラ > (ワオ、本当に面白いもの転がってるじゃない────)

(ぼんやりと数歩後を歩く)
(どう考えても頭のおかしい漫画のような光景に少女は口元を釣り上げる)
(ひょい、とポシェットの中のチュッパチャップスを口に放った)
(端末をこそりと操作してボイスレコーダーを起動する)

> 隣の女を睨みながら前に出る

違う
メアじゃ、ない

「誰だ、お前」

クロノス > 「―――なるほど、確かに生きているようです。」

近くで呻く男に鎌を振り下ろす。
血が飛び散り、今度こそ死んだようだ。
彼の指を切り取ると、口に運ぶ。
 
「―――では、殺人未遂ですね、
 正当防衛かどうか調査、聴取を行い、
 しかるべき手続きを行った後次第開放いたしますので、
 どちらにしても同行をお願いします。」

メア > ひどいなぁ、今そこのお姉さんが言ってたじゃない。
メアって...公安委員会の執行官さんのお墨付きなのに、
信用できないワケ?
(クスクスと笑う、少女は実に楽しそうに笑いながら三人を見る)

メア > えー、嫌だよ♪執行部の死神に着いてったら
何されるか分からないしね、それと...子供の前で人
殺しなんて教育に悪いよ?

薄野ツヅラ > (待って待って待って何これェ……──?)
(なんで公安の人間が人斬りしてるのぉ────)

(目を疑う光景)
(目の前で繰り返される光景にただただ半笑いを浮かべるしかない)
(幾度となく自身もメアに攻撃されたことがある少女はぼうっと、どうでもよさげに眺めた)

え、カニバ趣味でもある訳ェ……?

(つい、口に出た)

クロノス > 「監視番号109番、捜査内容の記録はご遠慮願います。
 『捜査に協力』して頂けるのは嬉しいんですが、
 『不要』ですので、そのボイスレコーダーの電源は切って頂けますか?」

にっこりと微笑むと、
ボイスレコーダーのあるあたりを指差す。

ご案内:「路地裏」に獅南蒼二さんが現れました。
薄野ツヅラ > (なんで気づくのぉ──……?)

あっは、以後気をつけますねェ──…☆
でも公安って立場の人が人殺しはどうかと思うわぁ?

(余裕を取り繕いつつ、端末の電源ごと落とす)
(ポシェットにそい、と端末を再度仕舞いこんだ)

クロノス > もぐもぐと男の指を食べ、飲み込む。
彼の記憶も読み取ると、ふむ、と頷いた

「―――なるほど、確かに正当防衛のようです。」

そう言うと彼女に歩み寄り、身をかがめて目線を合わせる

「いいですか、私に関して『執行部の死神』
 ―――等と妙な噂が立っているのは事実ですが、
 これはそういう『規則』なんです。
 小さい『女の子』には分からないかもしれませんが、
 分かってくれませんか?」

少し困ったような声を出しつつ、にっこりと微笑みかける。

「未遂であれ、正当防衛であれ、
 他人に乱暴した人からはお話を聞いて、
 それを報告しないといけないんです。分かりますね?」