2015/09/08 のログ
やなぎ > なんだか急に恥ずかしくなって頬をかいた。

「違います。住民じゃないです。……」

"シイン"という名が出てくればあからさまに嫌な顔をする。

「…深くまでは探らないようにします。
 まぁその、つまり人助けっていうのは自分のできる範囲でですがね。
 蛇がでても困りますし。
 
 ……ほんとの悪の思想犯は"そいつ"だのに。」

最後は若干の憎しみを込めてぼそりと呟いた。

「―あ、せめて名前だけでも。わたしはやなぎと申します。」

補佐を務めていた頃、他の先生の顔と名すら覚えておらず、
目の前の教師すらわからぬ始末であった。

リビドー > 「本当の、ね・…‥
 ああ、ボクはリビドーと名乗っているよ.ではまあ、また会おう。やなぎ、だったよな。
 一応きっちり、覚えておくぜ。」

 そうして軽く言って見せれな、ゆっくりと去った。

ご案内:「路地裏」からリビドーさんが去りました。
やなぎ > 「ええ、リビドー…さん。」

その後に続き、やなぎも路地裏から立ち去った。

ご案内:「路地裏」からやなぎさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に白椿さんが現れました。
白椿 > ……ふむ、まあこの辺はこんなものかの。

(昨日、浮浪者たちから大体のところは聞き出したが、狐自身何が出来るのかを見たものはいない
つまり、狐の評価はまだ、この街では決まっていない。
扇情的な目立つ姿に肌と耳、否応なしに特徴的な彼女は、その目立ちすぎる容姿故に
基本的にはあまり関わるべきでない怪しい人物ではあっても、もしかすれば遊女、王女の類として
異世界から落ちてきたと考えられなくもない。
単なる世間知らずの可能性が残っていれば、食い詰めた連中や一攫千金を狙う連中……
まあ、有り体に言って末端の連中が手を出してこないとは限らないのだ。

つまり、狐は評価が固まるまでの間、奇異の目に晒され値踏みされ続けることになる
そういう視線を多数感じるのだ。

面倒ならさっさとそのへんのネズミを捕まえ、お仕置きを加えてやればいいのだが
あいにく、そのへんは狐の設定である、もちろんそんなイベントをただでくれてやるのは惜しかった)

白椿 > 此処もだいぶ奥が深いと見える。
その分、楽しめそうではあるが、火傷の危険性もあるからの。
故に何事もほどほど、というのが良い、

……そうは思うのだが、あいにく我は狐であるからの
軽い火傷ならしてみたいと思ってしまうのが性である故な?

(微笑、誘いこそすれ、自分からやってしまうのはもったいない
やっていいのは、やったら面白そうな相手がいる時だ
こうやって待つのもまた一興である、急くだけが良しとはせぬ

それに街のおおまかなところは零からも聞き出した。
だいぶ把握したとは言える

それに……確かグエンと言っていたか?
あの所作の者を一方的に痛めつけるものがいるのだから、奥が深いのだろう。
まあそれもいつもと一緒である。
物事はだいたい広く、関係は案外狭く、内容に踏み込めば奥が深いことは多いのだ。)

ともあれ、騒ぎのために騒ぎを起こすのも、自身から手を出すのも、つまらぬの。

ご案内:「路地裏」にダリウスさんが現れました。
ダリウス > 「こんばんわ、狐のお嬢さん」

不意に後ろからかかる声

振り向けば、この場に似つかわしくない
薄暗い場所には目立つ白衣を着た男が目に入ることだろう

白椿 > ……ふむ?
ふふ、今晩は、良い夜であるの?

(この身なりからすれば、この辺を歩くスタイルではない。ワケアリか。
貧民街に似つかわしくはない、となればネタ探しか人探しか潜伏中。
……まあ似た者同士ということかの?

微笑しつつ、楽しめそうだと踏んだ狐は会釈する。
今日は案外良いことが続きそうだ)

ダリウス > 「ふむ、良い夜…というからには悪い夜というのもありますか?狐のお嬢さん」

会釈を返し、男は穏やかな笑みを浮かべたまま、ゆっくりとした足取りで歩き近づく

白椿 > ……哲学的であるの? それとも詩的や科学的のがよいか? 
哲学的には良い夜の存在をまず確かめねばならん
詩的には悪い夜はないことにしたほうが都合が良い
科学的には比較対象となる反例が必要であるな。

(近づかれる分にはとくに気にすることもない
とは言え話すのに適当な場所などは知らぬ。)

ダリウス > 「成程、姿形がこの場に似つかわしくないと思いましたが、備えた知性もまたこの場には相応しくない。
 お嬢さん、落第街で生まれた妖ではありませんね」

近くまで来た男は適当に転がっていた朽ちかけの一斗缶をよいしょ、と起こして椅子代わりに座る

「ボクはダリウスともうします。
 ちょっとした目的があって落第街の散策をしているのですが、貴女のような方はこれまで見かけなかったもので、声をかけさせていただきました。
 無粋なナンパなどではないので、気を悪くしないでくださいね」

笑みは崩さずそのままに、冗談めいた口調で白椿へと話しかける

白椿 > ふふ、其方もそうであろ、いかがわしい目をしておるぞ
……我と同じ瞳であるの?

その言葉、その形、軟派などでなく、むしろもっと別のものであろ?
狐の白椿。
この界隈を住まいとしておる

(この持って回った言い方、おそらく、コレが日常だろう。
立礼からの名乗りでない点は不躾に過ぎるが、貧民街では致し方あるまい
もしくは試しておるのかどちらかだ。

……で、いわゆる男女の誘い、などというよりもっと良くないものであろ?
申してみりゃれ。
本日は気分が良い、気が乗れば、話に乗ってやらぬでもない。
(クスクスと笑みを浮かべつつ、とくに座るでもなく見下ろしつつ、説明を促す。
どうにも面白そうだ、きっと自分のことしか考えていないのだろう
我と同じように)

ダリウス > 「いかがわしい…ですか?はは、参ったなぁ。ボクはこれでも誠実な人間であろうと常日頃から心がけているのですが」

苦笑しながらも、その言葉に憤った様子はなく
名を名乗られれば再びやわらかな笑みを返す

「では率直に、ボクはこの島の研究区で異脳の研究をしています。
 そこで貴方のような異能者を見つけては協力をお願いしているのですよ」
にこり、とメガネの奥の目が笑う

白椿 > ふむ、研究とな?
この辺りは異能の研究が盛んなのかの?

うむ、いかがわしいであろ
協力のほうが効果が出るからという意味で使っておるように思えるからの
それに、誠実なのは己と研究対象にであろ?
そういう、我と同じような目をしておる

ところで……話すのは此処でよいのか?
必要があるなら移動したほうが良いのであろ?

(協力、というがおそらく人物より能力、能力より己の興味を大事に考えてるものがよく言い回す言い方に思える
昔から協力、共同、一緒に、と「最初から言う」者は、基本的に自身の利益を優先するものが多い
狐はデータとしてそれを知っている。
己の目的に忠実なものは求められる前に下手に出ることを厭わない

ただ、異能の研究、というのはプロジェクトのセルリーダーユニットである狐の興味を引いた)

ダリウス > 「それはもう、元々はドイツのほうで研究をしていたのですが、この島の保有する異能力者の数は桁違いですからね」

よいしょ、と立ち上がる
ひょろりとした体格の、いかにも研究者ですといったような風貌
この男自身に何かの力があるとはとても思えないであろう

同じ目をしている、という言葉には特に反応を返さなかった

「失礼、女性と立ち話は失礼でしたか。
 いやぁ、僕はどうも昔から女性への配慮というか気の使い方が苦手でしてね。
 …とりあえずお話は聞いてくれるということですかね…ありがとうございます」

一礼すると、とりあえず歩きながらでも、と話をはじめる

「僕が今研究しているのは、異能の根源です。
 肉体から発せられる力なのかと思えばそうでもない。
 では霊魂存在の持つ力なのか。否、非生物にも宿る。
 勿論異能にも根源にも多々あるでしょうからまとめて考えるわけにはいきませんが、最終的にはある程度のパターンに絞られるはずです。
 そのためには多くの異能力者さんの協力が必要でして」

饒舌にそう語り、微笑みかける

白椿 > ふむ……まあ、目的が合致するのであれば構わぬ、という程度でよいのなら、というところであるな

狐にかぎらず、女は目的と感情である故、満たされるのならそれでよい
逆に言えば、満たされぬのならどんな理屈もすべて通らぬ
簡単であろ?

ダリウス、其方、研究者の割に疎いの
異能の研究を扱うなら感情を知る必要があるであろ?
女をたぶらかす術は必須でないかえ?

もっとも……我を楽しませるための演出であれば及第点だの
我から立ち話を避けるよう話をさせたかったのかえ?

(話の内容には楽しそうに応じる
異能の理論はどうでもいいが、異能を扱うものにしてみれば、感情の動きを無視できない経験をしている事が多い
そういうことを知らないでもないとは思えなかったが
女性の配慮という点にかこつけて偉そうに感情の話を回す

もっともこの者、人数を必要とし、なおかつこの辺を歩くということはよほどの自信と
場を通っているのだろう
おそらく日常茶飯事であり、強力な相手にへりくだることを意に介さない
むしろそれを気に入ってくれるなら万々歳というところか。
面白い相手ではある)

……ふむ、そうだ。
せっかくなのでだな、案内せい。
(ダリウスの手を取ると、腕を組もうとする。
嫌がらないのであれば、歩いているうちに徐々に胸を寄せるだろう
エスコートさせるのが好きなのだ)

ダリウス > 「感情、確かに感情によって力が増減するという報告はいくつもありますが、それは出力の問題であって異能力そのものに関連する部分ではない、というのが持論ですね」

笑みを湛えたままに淡々と受け答える男

「それに、申し訳ありませんが僕は既婚者でして。
 研究のためとはいえ女性を誑かすような言動はできませんよ。
 そして貴方の行動をコントロールできるほど器用な男でもない───おっと」

唐突に腕を組まれて少しだけよろける

「いやいや、参りましたね。こんなところを知り合いにでも見られたら冷やかされしまいますよ。
 案内するのは構いませんが、せめて手を繋ぐ程度に留まりませんか?白椿さん?」

白椿 > 感情で変化したり開花する場合もあるであろ?
この界隈では事例も多いのではないかえ?
まあ、我は学はない故、此れ以上は差し出がましいだけであるがの。

(感情について別に言及しても自信に得があるわけでも相手に得があるわけでもない
まあ何かのきっかけになるなら程度の話である)

……ふむ、面白みのない
甲斐性が知れるぞ?
男子たるもの、女性を楽しませて一人前であろ
とくに狐は面白味なくばすぐ飽きてしまうぞ?

(とは言うものの、避けられれば素直に従う。
まだ相手がどういうところかも知れぬし、執着を見せる理由もない)

ダリウス > 「そうですね、異能が変質することは稀ですがあります。
 しかし感情の変化によって異能が生まれるといった事象は未だにお目にかかったことがありません。
 開花、という言葉通り、元々持っていたものが花開く、という現象に留まることでしょう」

実に研究者然とした応対をしつつ、歩く
面白みがないと言われれば苦笑を浮かべて

「これは手厳しい。
 ですが妻子ある男というのは複雑な立ち位置なのですよ。
 それでも、そうですね。貴女という協力者を得るためにはそれも必要な努力なのかもしれません。
 …と、そこでひとつ質問なのですが…貴女は自身の異能の根源についてはご存じですか?」

流れを変えるためか、それとも最初からそれが聞きたかったのか
表情を戻して、白椿へと問いかける

白椿 > まあ、開花する、というのも感情による異能の変化といえば変化なのであろ
むしろ睡眠のほうが突発性には事欠かないかも知れぬの?

(能力に目覚める、突然使えるようになる、というのも何か経験が溜まった結果かもしれないし
感情はきっかけにすぎないかも知れぬ。)

……うむ、必要な努力なのでするがよいぞ?

自身についてはとくに知らぬ。
そも狐はそういった細かいことにはあまりこだわらぬ。
狐の興味はもっぱら他人と楽しみに向くものであるが故な?
自身についてはあまり気にせぬものよ

(そもそもこの狐は本物ではなく、見分けることすら困難な極めて精緻な人形である
もっともそうでなかったとしてもたいていの狐は実際あまり気にしていない
過去よりも今なのだ)

ダリウス > 「とはいえ残念ながら今すぐここで貴女を満足させられるような手腕はちょっとやそっとの努力では手に入りませんねぇ」
参りましたね、と再び苦笑する

「なるほどご存じない。
 ま、大体の人はそうなんですけれどね。
 自らの異能の出処を知る人はおそらく少ないでしょう。
 けれど僕は思うんですよね。
 情報として見聞きしたのですが、此処ではロボットも異能力を持っている。
 非生物に異能の力を与える存在がいるとしたら、その者はその出処を知っているのではないかと」

眼鏡の奥の瞳が真っ直ぐに白椿を見る
───僅かな時間の間、すぐに元通りの朗らかな笑みへと表情は戻り

「貴女にする話でもありませんね。
 狐さんというものはなかなか、自らのことには興味はあまりありませんか、ふむ。
 宜しければ一度研究区のほうにお越しください。
 貴女からは有益な情報が得られる気がします。勿論相応の対価には期待していただいて結構です」

白椿 > ……ふむ、さもありなん。
だが、それは模しているだけとも考えられるであろ?
それとも、それでも何かのいとぐちになるということかえ?
(狐は己の出自を知らない人形である
故に、この問は意味が無いし、知っていたとして他人事として語るだろう)

対価とな?
別に今からでも一向に構わぬが、狐をかどわかすとなればそれ相応の何をしてくれるのかの?
……何をするかより、何をしてもらえるかのほうが気になるの。

(誘いをかければ、食いつく準備があることを知らせる。
面白ければ火傷をしても構わないのが狐の本質である
それは人形である彼女にしても、精巧に模しているだけあってまったく同じ性質であった)

ダリウス > 「僕…いや僕達が異能力の研究をしているのにはちゃんと理由がある。
 持つ者と持たない者の差、それが生まれてしまっている世界。この街に住んでいる貴女なら、きっとよくわかるはずだよ。
 根源を知ることができれば、人工的に異能を与えることが出来る。……あくまでも理論上はね」

二級学生や異能力を持たない一部の人間の掃き溜めたる落第街
この島の社会そのものが、持つ者と持たざる者を象徴している

「かどわかすとはまた、誤解を招く言い方だなぁ…。
 とはいえ僕はボキャブラリーの乏しい人間だから、とびきり美味しい食事をご馳走する…ぐらいのわかりやすい対価しか浮かばないな。
 それ以外で出来ることとなると金銭の譲渡くらいかな?
 あ、口外無用ではあるけれど研究室だからね。知的探究心は満たせるかもしれないなぁ…」

男の口から飛び出してくる対価はどれも平凡なものばかりである

白椿 > ふむ……まあ、底上げをする、という意味ではそこそこ理解できるの。
でもそれだけではないのであろ?
そこまで制することができるのであれば、より強大な物も扱うのであろ?

そも、人はそこまで物事を均すことを好まぬ。
つまり欲を満たしつつ、金と権力と立場の黄金律を満たせる神器を作ろうとしているのでないかえ?

でなければ、ホイホイと異能を渡してしまえば重要な施設などが守りきれぬであろ?
もっとも……学者などという輩は利用法まで考えるものではないからの

などと言いつつ、御する側になれるのであれば我は賛成するところでもある故
その話を聞いても面白そうであると考えるの。

(狐はプロジェクトの最新鋭機である故、そういった取り組み的には基本的に好意的に考える。
そもそもその上で比較的リベラルであり、反対する理由はあまりない。)

……ふむ。
ただ、対価としての説明にしてはあまり心もとないの?
ダリウス、其方、何かを隠しておるな?
話してみりゃれ。

……良くないことも、もっと良くないことも、魅力があるからこそ面白いのは
その方も存分にわかっておるのであろ?
(クスクスとその説明になにか含みを感じ、その先を促す。
研究の説明も、対価の説明も、言葉にすれば安易でオーソドックスなものだ
大義に自分に身を投げ打ってという言い回しのタイプでもない。

食事も知識も金銭も、暗喩にしか思えて仕方ない)

ダリウス > 「……確かに貴女の言うとおり、あらゆる応用が可能でしょうね。
 魂を持たない人形に強力な異能力をコピーして持たせることができれば、それは悪夢のような兵隊となることでしょう。
 いえ、むしろ兵器という括りならばそんな程度のものでは済まないかもしれません
 ただし残念ながらそんな話は僕なんかよりもっともっと偉い人間の考えることです。
 異能力による格差をなくしたい、異能力に悩む人間を救いたい、などというのは僕が異能を研究する上でのポリシーにすぎませんから」

なにかを隠している、と言われればその歩みが止まる

「ははは、誤魔化しに聞こえるかもしれませんが、研究者としての立場上どうしても口にできないことというのもありますから。
 知りたがるのも狐さんの領分でしょうか?
 でもあんまり深いところまで知ってしまうと貴女の行動に制限がつきかねない。
 それは協力してもらう側の立場として心苦しいじゃないですか」

にっこりと笑ってそう答える
濁してはいるものの、研究内容の本質的な部分は明かさないという姿勢である

「うーんそれはともかく対価としては…
 あ、何か好きな食べ物とかあります?ソレ一年分とかどうでしょう?」

白椿 > ……ふむ。
まあそういうことにしておくかの。
実際、個人がどう望むかはあまり関係のないところでもある故。

うむ、とかく狐は知りたがるものぞ。
しかし制限がつくとはまた異なことを言うの?
我は狐であるし、とくにそういった決まりも掟も我の意のままに思うのであるが?
隠したいことは隠す、知りたいことは知る、楽しみたいことは楽しむ
そのための万難は無視する。
……わかっておるのであろ?

(……微笑、非常に魅力的でありまた無邪気にも思える。
狐は知らない。何を相手にしているのかも自分の立場も素性も。
であるが故に、ダリウスの発言が、狐の素性を知っていることにかかっているのか
ダリウスが持つ背景と周辺状況にかかっているのかも伺い知ることは出来ない。
……狐に出来るのはただ、ダリウスが思う通りの研究データを自然に提供することだけである)

……む。
まさか、あの店の油揚げが一年分確保できると申すか?
(なお、狐の言っているこの揚げは特殊で、一枚あげるのに一時間かかるというシロモノである
大正から続く老舗の油揚げであり、直接出向いても休日には1時間待ちぐらいするという)

ダリウス > 「…そうでしたね。ですが僕達としても貴女に首輪をかけるような真似はしたくないということを言いたかっただけです。
 気分を害されたならばすいません」

止めていた足を、またゆっくりと歩ませ

「おや、何かご愛顧の老舗でもありますか?
 仰ってくだされば対価の獲得には全力を尽くさせてもらいますよ、僕達は」

狐さんの反応アリと見て攻勢に出る男
実際に、金銭で解決できることならコネクションを利用し、大抵のことは自由に動くのだ
逆に言えば、異能者一人の協力にはそれだけの価値があるということにもなるが

白椿 > うむ、我に鎖をかけられるものがおるというその発言は気に障るところではあるが
異能の専門学者が言うのであれば、おそらくはその方法に目星がつくのであろうの。
例えば今すぐこの場でも扱えるような……そうであろ?

(その割には嬉しそうでもある。
わからないことがある、というのも狐の興味を引くのには悪く無い。
学者タイプのこの男が狐をどうこうできるというのだ、試してみたくもある。
が、それは下賤のすることだ。
それにそう思うならその時はかならず来るし、気にならないのであればそれで良い。

もっとも、ダリウスにしてみれば狐を強制停止、もしくは制御できる手段がないわけでもない。
所詮、彼にとって狐の所属するプロジェクトは……人形と異能を研究する一環でしかない)

……ふむ。
であれば、その分として……其方にも、責を負ってもらうとしようぞ。
厚揚げ一年分と、其方には我の望むような所作を行ってもらおうかえ。
狐にそれほどの言を吐く以上、相応の覚悟はできておるのであろ?

(言うと、狐は腕を抱き寄せる。
要は賭けを上乗せしてきたのでその分の対価をよこせというのだ)

ダリウス > 「困りますね白椿さん。そういう誤解を招くような言い方は。
 ただ、此処は落第街、常世の島の中でも屈指の危険地域です。
 何も持たずに散策…というわけにはいきませんからね」

変わらぬ笑みを向けて、男は歩く
隣を歩く、自分よりも少しだけ身の丈の小さな狐の手を引いて

「もっともな言い分だとは思いますが…。
 やれやれ、仕方ありませんね…努力はしましょう。
 あと、研究者が研究に関わる事柄に覚悟をもって望まないなんてことはありませんから。どうぞご安心を」

自身の腕にすがりつくような格好となった狐に、にっこりと微笑む

白椿 > 何も持たずに?
万全の安心安全対策済の間違いであろ?

そも、我が首に鎖をかけると大言を口にするのであれば、それに屈したとなるのは癪であるからの。
なれば我のこと、ほぼ予想の範疇なのであろ?
どうにも其方、我のことをまるで知らぬでもなさそうなのでな。
枠に収められるはどうにも面白くないのであるが、役得があれば話は別であるからの。

ふふ……目先の欲にくらんだと思えば問題もない
狐は元来、欲に忠実なのであるから、見返りが良いならそれで良い。
其方が我をどれだけ楽しませてくれるのか楽しみだの?

(嬉しそうに無邪気にダリウスに自分の腕を絡め、その感触を謳歌する。
さらに一年に一度食べれるかどうかという極上極まりないの油揚げが一年分確保できるのだ。
アレばかりは頼んだからといっておいそれと作ってもらえるものでもない

自身の素性を知らぬ狐とはいえ、その様子は微笑ましいかもしれない
基本的には無邪気で好奇心の塊なのだ)

ダリウス > 万全だと見抜く狐に優しく微笑みを返す
肯定も、否定すらもしない

「いやいや、お見通しですね。
 確かに僕は貴女のことを知っていましたよ。
 なぜこんな街にいるのか、という疑問はありましたけれどね」

腕に寄せた狐と共に落第街を歩く
もうまもなく、歓楽街との境界線だろうか

「それでは歓楽街の駅から列車で、研究区に行きましょうか。
 ……大丈夫、研究室は貴女にとって居心地の悪い場所ではありませんよ」

何度目かになる、優しい笑みを狐へと向けるのだった

ご案内:「路地裏」からダリウスさんが去りました。
白椿 > それはそうであろ……出会ったあとは我が面倒事は露払いすることも含めて最初から計画通りなのであろ?

こんなところ……まあ豪著な宿暮らしも悪くないのであるが、世話になった猫の塒が近辺にあることと
この近辺での我の立場が安定していなかったのでな
なれば面白い出会いがあるかと思っておったところだ。
其方も、そういうことがあるから散策ついでに出てきたのであろ?

そういうところは其方と我はあまり変わらぬ……己に忠実なところもの。
余裕を持って偶然を装い、必然を放置して、事件の様子を見るのが楽しいのであろ?

(くすくすと、嬉しそうな様子は大人だったり子供だったりと忙しい。
難しい言葉を操る妖艶さかと思えば子供の無邪気さで接してくるため、
明け透けで気易いのだ。)

ふむ……まあ、我は楽しければそれで良い。
それに其方が我を楽しませてくれるのだから問題なかろ?
(そもそも、狐はその素性からダリウスには好意を持って接している
……正確には行為ではなく、無意識に害意を無くすのだが。
とは言え嫌悪感を持つことが出来ない相手の言葉はなんとなく聞いてしまうものである。

……次に狐が目覚めるところはおそらく研究室のメンテナンスベッドの上だろう。
シェムハザに任せっきりになっているプロジェクトの様子を確認し、
研究室の手が入っていない制作物である、狐のプログラムとその機能を確認する必要がるからだ。
無論、狐はそのことに何の違和感も持たずに従わされ、配線の一つ一つまで確認されるのだった)

ご案内:「路地裏」から白椿さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にサツキさんが現れました。
サツキ > (空の頭陀袋を抱えて暗がりに立ち尽くす影が1つ。ぼけっとした表情で周囲を見渡している。かと思えばあっちへうろうろ、こっちへうろうろ。落ち着きのない子供のように走り回り、また立ち尽くす。ただでさえ少ない人通りにもかかわらず、こんな訳のわからない行動を取るガキのせいで更に皆遠回りをしてゆく。)
サツキ > (時折、ぴょんと飛び跳ねたりもして。よく見てみれば体が動くことを恐る恐る確かめているような動きを繰り返していた。そして、再び立ち止まると誰も居ない場所、何処でもない場所へ問いかけるように言葉を吐いた。)ね、これからどうしよっか?ここ、どこだっけ?(問いかけた存在しない誰かの顔色を伺うような仕草と、少しだけ寂しそうな表情。そしてまた、不気味にしか見えない動作テストを再開するのだった。)
サツキ > (ちょこまかと走り回って、ぼーっと立ち尽くし、また走り回って。繰り返すうち徐々に徐々に、表の歓楽街の方へと近づいていって。)はぇー……あ、おなかすいたなぁ。(賑やかさに面喰らって思考を放り投げたのも束の間、胃袋が空腹を訴え出す。)おいかけっこはたのしいんだけどみんなかおがこわいんだぜ〜。いまはそんなきぶんじゃないしねー。うん。(あまり陽のあたる地区に居ても良いことはないという経験と、3大欲求が1つとのせめぎ合いである。)
ご案内:「路地裏」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (歓楽街を警邏していた折の事。まぁ、いつも通りのサボリなわけだけれど、最近たまたま仕事が入ったわけで。
なんでも、電気猿を捕まえてこいとか言うよく分かんない仕事だった。
一つ言いたいのは、己はポケットに入る魔物をマスターする職業ではないと言う事である。
まぁそれは今回の件と一切合切関係ない為どうでもいいのだが。

…歓楽区を行き過ぎるあまり、落第街の方へ向かってしまっていた様で。
まぁ、偶には適当に見て回ろうかと思って踏み込んだのだが…やけに人通りがおかしい。
確かに、あまり人が寄り付かないだろう路地だったが、今日はいつにもまして人数が少なかった。
何故だろうか…と言う考えはすぐに消え果てた。
歓楽と落第の境。その向こうに何やら女子供が見えた。)

…ああ、ね。うん。

(路地裏には、時折見かけるような光景だろうか。あからさまに触れてはいけなさそうなヤツ。
別段、歯牙にもかけないような少女(下手したら幼女)なのだろうが、
ああいうわけのわからない事をしている輩は何をして来るか分からない。
傍目から見ても大分おかしそうなヤツに見える。それが故に、こうして避けられる。
…といっても、薬中という線も無きにしも非ず、だが。…兎も角、関わってメリットもあまりなさそうだと思われることには違いなかろうか。)

サツキ > (踏み出すか否か、決めあぐねていたところで今まで自分一人だった世界に登場人物が追加されたことを直感で知覚する。そうして、振り返ったところに居たのは——風紀委員だった。)
あーあーあーあー!しってるぞおまえそのわんしょう!いっつもわたしとおいかけっこしてるやつらだ!
こんなとこまでどうした、じんせいにつかれたか?
(舌足らずな口調であーだこーだまくし立てながらてちてちと駆け寄る。久々に見かけた他人だ、暇ならこの私が遊んでやろうみたいな態度を前面に押し出してニコニコとしている。)

蒼穹 > 人生?はぁ、バカな事言ってんじゃないよ。

(風紀委員。幽霊風紀委員にして不良である。
だが、確かに腕章していれば誰しも見た目は風紀委員だろう。)

私は人生に疲れてなんかいないさ。…ふぅん、そう。

(だが、言葉を聞いて理解する。「ああ、この少女は殺ってる系の人間だったか。」と。
相手が幼さを完全に押し出した口調で喋ってくると、どうしてか大人ぶってしまうのは誰であってもそうだろう。
彼女が駆け寄るならまあ待ちなよとでも言うかのように右手を差し出して一歩だけ下がった。
面倒事はごめんだ。
…だが、幸い周りには誰も居ないのか。ならいいか。

下げた足をすぐ元に戻す。無邪気にも笑っている。)

サツキ > なんだと、ばかっていうほうがばかなんだぞ。たしかだれかがいってたきがする。
(手を差し出されたところで立ち止まり、首をひねって暫し考える。無論この馬鹿に意図が理解できるはずなどなくって。)
えっと、おねーさん?かな?
つかれてないのはいいことだな、めっちゃあそべるじゃん!
そのてはどーした、あくしゅするか?
わたしあくしゅはきらいじゃないぞ!
(笑みは未だ絶えない。立ち止まりはしたものの、こちらからも手を差し出して次のアクションを待っている。)

蒼穹 > …幼稚園の先生じゃね?
(いや、知らない。切実に知らないのである。…常世幼稚園何かあっただろうか。どうみても、この少女は小学生の見た目だが。)
はぁ、そう…。
(胡散臭い。…が、友好的と見ても良いのか。どうなのか。
あり得ないくらい頑丈にできているし、握手に応じたところで握り潰されも、捻じ切られもしまい。
取り敢えず、手に変な物を持ってないかだけ確認して、大丈夫そうなら握手に応じる。
最近物騒だし、変な呪術とか持ってたら最悪だ。)
はいはい、遊ぶ…ね。
(この手の餓鬼が遊ぶと言えば、大体意味するところも分かる。
…まああたりに人はいないし、一暴れしても問題なさそうだし。たまには流れに任せてみようか。

報告書に一枚危険人物情報増えそうだし。)

で、小さい御嬢ちゃん、キミの名前は?

(屈んで、幾分か緩くなった表情で問った。)

サツキ > ようちえん?わたしようちえんなんていったことないぞ。
たぶんなー、えっとだれだっけ。、ごめん!わかんないです!
(開き直って謝ってみた。どうやら握手に応じてもらえるようで嬉しそうに手を握ってぶんぶんとやる。
ちなみにもちろんのことなにも持っていなかった。唯一の持ち物である頭陀袋すらただの生徒証入れである。)
わたしのなまえはたぶんサツキだけど、ふつうじぶんからなのるものなんじゃないのか?おねーさんもしかしてなまえないのか?
(本気で心配するように言ってるからきっと余計にイライラポイントが高い。名乗って、名を問うて。そして問う。)
そうだ、おねーさん!なにしてあそぶ?
いたいのか?きもちいのか?たのしいのか?なにしてあそぶ!
(言って、一切の害意なく。一切の悪意なく。一切の殺意なく。人を殺め得る拳を握る。)

蒼穹 > んー…そう。…じゃあ誰だろう。忘れちゃったって所かな。
(上下にふりふり。取り敢えず何もなかったみたいで一安心。
路地裏で人と触れ合うなどまずないが、相手が幼いが故に油断したか?)
ん?…ああそうでした。
…私はそうだね。通りすがりの風紀委員Xだよ。よろしくね、サツキ。ついでに学生証を見せたまえ。
それから、この辺は一般普通の生徒がうろついちゃダメだからね。
(何だか波状攻撃の様に繰り返される問答にはちょっぴりぐぬぬ。
話が通じるけど通じない、そんな感じか。子供ゆえに知能が低いのが、露見している。
が、一応サボリでも仕事は完遂しよう。…面倒だが。面倒だが。)

さぁ、どうだろう。私は痛いのは勘弁だよ。気持ちいのと楽しいのだけが良いかな。
じゃあ、何して遊ぼう―――かっ?
(たん、と今度は大袈裟に飛び退いた。歓楽街に侵入するくらいには後退したやもしれない。
握っていた手はすぐに、強引に突っ撥ねて。…彼女の内部からは、まるきり殺気の欠片もないが。
こういうタイプは、逆に危ない。遊戯と殺戮を混同しているヤツ…。何か、昔の己みたいだが、それはさておこう。)

先に聞いておくよ。…普通に安全な場所でお話するんじゃだめかな?
(何を言っても通じないだろうことは概ね分かっているから駄目元だった。
どちらかといえば、こちらも応戦していいかと言う大義名分を得る方が強い。)

サツキ > たぶん!わすれた!
おもいだせないからきっとどうでもいいやつだな!
(手のひらから伝わる体温に満足げな表情を浮かべている。が、飛び退かれると流石に少ししょぼんとする。)
おねーさんいたいのはやだったか……
ごめんな?わたしはすきだからはやとちりしちゃったかな……
(そしてぱっと思いついたように提案。またいい笑顔に戻っている。ニコニコ、ニコニコと花の咲いたような笑みを浮かべている。)
ね、ほら、生徒証もあるよ?
あたしのお家に行くのはどうかな、あっちの方なんだ!
(取り出した生徒証をかざしつつ示すのはスラムの方角、より一層闇の濃くなる地区。慌てたような早口で、それでも先ほどまでとは違う雰囲気を纏った言葉。)

蒼穹 > …そうだろうね。
痛いのが好きな人なんていないんじゃないかな。
ま、少なくとも私はマゾヒストじゃないんだ。
どっちかっていうと痛めつける方が好きだけどそりゃまぁどうでも良いか。
(年相応のお子様と言ったところか。次から次へと言葉を並べれば何が嬉しいのか笑っている。
飛び退いた後の、遠目でも分かるくらい。

ただ、住んでいる所がどうにも頂けなかった。)
はい、確認したよ。
ああー、ダメダメ。私はこれでも風紀委員だからね。
なんなら私の家に来るかい?…ま、家って言うかただの石っころだけど。
(生徒証を一瞥。多分偽物だったとしても気付かなかったろうし、本物なら疑いの一つもない。
指差された先には、何があるか分からないと首を横に振った。)

…そもそもさー、そんな所に住んでちゃダメでしょうが。
(あの先に一体どんな住居があるかは知らないが、少なくとも彼女がろくでもない生活をしてそうだとは分かった。)