2015/09/09 のログ
■サツキ > おねーさんいためつけるのはすきか?
わたしならいいぞ?
(そのときの彼女は無邪気すぎる邪気の塊のような存在だった。秩序混沌善悪全てがないまぜの価値観のまま、言葉を反射的に投げ合うだけで。)
んー、わたしはけっこうきにいってるいえなんだけどなぁ。
(家に来るか、と誘われたのには嬉しそうな素振りをみせるが、ダメと言われればやっぱり寂しそうな表情、そして)
あんまり行儀良く暮らしてさ。本能が遠ざかっても面白くないと思わない?
おねーさんはどうかしら。
■蒼穹 > …ふぅん。
(まるで何を考えているのか分からない。)
いやぁ、でも最近は、無益な暴力を止めててね。…まー、甘ちゃんになったって所かな。
(彼女の応対に一貫性もまぁないし、その言葉も微妙。正直こっちからの言葉が通じているのかもわからない。
そういえば、前もこんな事があった。彼女はまだ幼い。それが故に結局何も考えていないのだろう。)
ま、私んとこにくるなら良いんだけど。
これでも一応警邏任務の途中でね。あんまりサボると給料減る訳。
ああ、一応聞いとこうか。…「電気使いのお猿さん」、この辺で見なかった?
(勿論、彼女の持つ情報に等期待していないが、こういう何気ない聞き込みが実を結んだりする。)
ああ…分かる分かる。獣みたいに暴れてみるのも一興だろうね。
私もそれは同意しとく。
(程々に頷いた。実際そうだと思うし、別に嘘は言っていない。)
■サツキ > そっかー、やめちゃったのかー。さみしくなるなー。
(うんうんと頷きながら、何も分かっていないくせにめっちゃ分かってるぜみたいに喋る。)
でんきのおさるか。わたしはわかんないなぁ。しってそうなオッサンはいるんだけどわたしがいくとにげるんだ。ひどくないか!
(なんて憤ってみたり。)
どうしよう。わたしはおねーさんについていけばいいのか?ごはんくえるか?
たぶんひとりでもいきていけるぞ!
■蒼穹 > …はぁ。
(何だかそろそろ相手するのが疲れてきた。真面目に話ているのも馬鹿らしいと言ったところか。)
ん、そう。なら結構。…ま、今度もし聞いたら教えてよ。
(実際もうあんまり会いたくないのが本当だが。
彼女が行って逃げられるのは…運が良いと言った方が良いのか、どうなのか。)
その前に国語のお勉強した方が良いかな…。
御飯くらいならあげないでもないけど。学校は行ってるみたいだし。
…はぁ、んで、キミは一体何なのさ。一人で生きていけるならもういいかい?
(くるん、とつれなく踵を返した。何もなければ、そのまま真っ直ぐ歓楽街へと引き返していく算段。
…子供の相手だけで、結構精神的に疲れた、気がする。)
■サツキ > そっか!じゃあまたこんどな!ひさびさのはなしあいてでたのしかった!
わたしはここにいるからな!またあそびにきてもいいぞ!
(無駄に元気を発揮して手をぶんぶんと振る。門限間近の小学生がやるみたいな、そんな別れの挨拶。)
おねーさんがそっちの方が良いって言うなら少しくらい正気を留めておくのも吝かではないから。気が向いたらまた来て欲しいな。
佯狂するのも楽じゃないしね。
(最後に1度苦笑するとそのまま手を振り続け、見送る姿勢で。)
ご案内:「路地裏」からサツキさんが去りました。
■蒼穹 > お疲れ。…伴狂、ね。
(違和感。…たまーに、大人っぽく、変わった口調になるのは気のせいだろうか。
ともあれ、緩く手を振って引き返した。見送られるまま歓楽街へ。)
ご案内:「路地裏」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に白椿さんが現れました。
■白椿 > (落第街の路地裏
当然ながら治安は悪く、危険な場所のひとつである。
が、それゆえに面白い出会いもあるところでもあるし、何もなければないでそれはそれで問題のない場所でもある。
もっとも、今の狐には面白い人物と出会って抱かれてこいという約束があるが、
狐は狐で特に気が合わなければさほどそのつもりもない。
ただ、狐にはその気にならざるをえないよう仕掛けが施されており、狐はそれを知らないし
知ったところで違和感を理解できないため、餌としてはもったいないほど極上と言えた。)
■白椿 > ……ふむ。
何か騒ぎを起こすのが早いといえば早いがそれはそれで趣がない
故に、誰か起こしてくれるか、そうなるよう仕向けるのが面白かろ。
(とはいえ扇情的な格好でこの辺りを歩くこと自体、大分目立つこと極まりないのだが
かえって目立ちすぎるために、マズイ案件である可能性があり
かかわり合いが少し起こりにくくなっているところはある。
狐にしてみれば、面白いことが起きるならどうだって良いし、絡まれる分には歓迎なのであるが)
……下賤の輩であっても、何かしら活気がある方が好ましいのだがの?
世知辛い世の中なのかえ?
■白椿 > ……うむ、我はこう見えてか弱い美少女でいたいけな女子なのでだな
やはり絡まれたり脅されたりするのが似合うと思うのであるが?
もっとも、我はまだ脅された経験がないからの。
どうすれば脅されたりするのであろうの?
(ただ、もっと根本的なところで問題があるのかも知れなかった。
基本的にこの狐、性格設定上、あまり脅されたところで意に介さないし
言葉遊びにしてしまうところがある。
故にそういう絡まれ方をしても駆け引きやコミュニケーション上の楽しみと思う傾向があり
脅されてもあまり本人がそうだと思わないのだ)
……こうした通りは少し不安げに緊張感を持って歩くのが良いのかの?
とは言え、狐がそこまでして待つのもどうかと思う故
なにかよい方法はないものかの?
(基本的に自己流で済んでしまうため、そういった態度がでているのか
この落第街でこの格好で数日過ごしているにもかかわらず、なんと襲われたことがない。
故に実力も立場も定まらず未知数なのだが、それを確認されたこともない。)
■白椿 > ……む。
(耳がぴくんと動く……これは小競り合いの気配。
つまり憂さを晴らすのに良い機会。
これ幸いへとそちらへ向かう)
■白椿 > (駆けつけるでもなく、それまでと同じく特に急ぐでもなく現場に到着すると
そこではいわゆる私刑のようなものが行われている。
3人で1人を殴る、というやつだ。
まあ、貧民街でのこの類は金か立場関係でしかないので
他所に口出すというのはその方針や勢力にケチを付けることになるから
一般的には放置されることが多い。
が、狐はもちろん口を挟んだ。)
……これ、そこのいかついの。
うむ、其方だ其方。
理由はわからぬが、痛めつけるにしても限度があろ?
それに傷めつけたところで解決する問題でもないのであろ?
手が汚れるだけであまり賢くない方法でないのかえ?
……口をだすな?
うむ、差し出がましい故、その言い分もっともであるが、ひとことで言うと
そのやり方は無駄が多いと言うておる。
まあ殴る方にも気持ちよさや役得があるというのなればともかく
弱い者いじめを威張っても仕方なかろ?
示しさえつければよいのであればむしろ……ふむ?
なるほど、憂さ晴らしを兼ねるなら我を相手にしたほうが楽しそうだと。
うむ、それは否定せぬ。
其方らも、そんなつまらない相手を殴っておるより
見目の良い、乱暴に抱ける可能性のある小生意気な女を相手にする方が楽しかろ? そうであろ?
ふむ、気が合うの。
我もちょうど其方らのような面倒くさそうな輩を探しておったのだ。
よい、付き合うぞ?
(あからさまにいちゃもんを付けるケモノ耳の変な女であるが、極上の女であることには変わりない。
逆に良すぎて普段であればもう少し警戒したのであろうが、小馬鹿にされたように思えたことと
狐の肢体が目を曇らせていた。
何よりこの狐、そういう事をすれば楽しそうな外見をしているのだ。)
■白椿 > (男らに囲まれるままに任せ3対1。
裏路地で行き止まりのため、せっかくなので壁を後ろにしてやる。
向こうからすればそのほうが組みやすかろ。
我からすれば、後ろが壁のほうが楽で良いのであるが。
そんな状態に導けば、女を袋小路に囲い込み3人で襲う構図の完成である。
逃げ場はない。
うむ、我の誘導も流石であるの、よく動いてくれた褒美に怯えて見せてやっても良いぞ。
……やり方がよくわからぬが。)
ご案内:「路地裏」に壱耶さんが現れました。
■白椿 > ……ふむ。
其方ら、よく慣れておるの。うむ、善き哉。
このようなところでこうしたことをするならそうでなくてはならぬ。
むしろそうであるからこそこうするのであろうが、大変に下衆で良い。
うむうむ、わかるぞ、その小馬鹿にされ頭おかしいんじゃないかと思う様。
(狐はまったくもってこの状況を楽しんでおり、怯えるといった様子ではない。
……が、傍目から見る限り屈強な男とその手下と思しき3人に囲まれた美少女であり
彼女が彼らに向かって何やら文句を言っているようにしか見えない)
■壱耶 > トン、とその袋小路の上。
白椿には気づかれそうではあろうが、白椿に気を取られている男たちには気づかれないだろうか。
眺める。
白椿に視線を緩やかに送り。
少しだけ、顔を難しそうに歪めて。
―――配置。
気づかれないように。
忍ばせる。
恐らく、大丈夫だとは思うけれど。
壱耶もまた、仮面を手に持って。
■白椿 > (……む。
まあよい、些細な事であろ。
狐はその特殊性を示すように、プロジェクトにありながら仮面をかぶらない。
むしろ堂々と己を誇示する。
そして男たちが襲いかかってくれば……、狐には当たらない。
狐が避けているわけでもない
男たちがわざと外しているわけでもない
だが、男たちは何故か殴りかかっても狐を殴ることができずに、むしろ自分で足をもつれさせ転んだりしている。
終いには狐は何の手出しもしていないというのに、よろめき、立ち上がることも出来ずに吐いた。
どうも、異能どころでもないらしい。
壱耶にはこの場に強烈な違和感があるが、その正体がなんだかつかめない。
ただ、明らかに正常ではありえない様子だった)
……さて。
言うたであろ、其方らのような面倒な相手を探しておったと。
どうであった? 狐につままれるのは?
何が起きたかわからないであろ?
安心せい、しばらくすれば元に戻る。
我は白椿の狐、この街にしばらく厄介になる故、これくらいであれば挨拶になるであろ?
何かあれば我に言うて参れ、相談事には乗る故な?
して、コレは迷惑料だ、とっておくが良いぞ。
(言うと、もはや自力で立ち上がる事もできないほどふらふらなリーダーの男を優しく抱き寄せると
その頬に優しく唇を寄せた)
■壱耶 > 難しい顔が更に難しくなる。
眉が「く」を倒したように。
少しだけむう、と唸った。
データ
杞憂ではあったものの全く彼女の想定外の現象であり。
それがその難しい顔の原因でもあった。
攻勢を示した者達がその場で踊るように。
軽度の錯乱状態であろう事が予想出来る。
ともあれ。
彼女の身に危険が起きる事と言うのは杞憂には違いない。
最も己と長いワーカーのアルに指示を送り、他のワーカー達を退かせる。
出張る必要もなさそうだし。
そして彼女の取った行動、言動。
正体が掴めず。
理由が掴めず。
ただただ上からその行動を眺めているしかなかった。
■白椿 > ……さて。
コレはあくまでも我の挨拶でな?
それをこちらに転嫁しての報復は許さぬぞ? その際は命も奪うことも辞さぬ。
もっとも、そちらにも言い分はあろ。
その分についてはもっと楽な方法ですれば良い。
恐怖と痛みはモノをわからせるのには手っ取り早いが、わかるから解決するものでもなかろ?
わからせたあとはしかるべきことをしかるべき手順でやってもらうことで成りたつのでな。
うむ、だからそこの。
そう、其方だ。
結局は其方が罰を受けないためにも物事を解決するしかないであろ。
そのほうが困っておると同様に、この者らの立場も困るのでな。
そこは其方の責務ぞ。
そこまで我は面倒は見ぬが、必要を過ぎた不当な暴力は趣がない。
趣がないことは人を貧しくさせるからの。
(男どもの始末はこれでよいとして、殴られていた方にも理由はあるだろう。
その辺の対処をしておかないと面倒極まりない。
そして、すべてコトを終えると、上に向き直る)
……いるのであろ?
良いぞ?
■壱耶 > 言われ、びくりと少しだけ身をこわばらせた。
さっきまでの眉は今度は「く」を転ばせたような眉へと。
とはいえ、呼ばれた以上はこれ以上隠れている理由も無く。
壁などを軽やかに蹴り白椿の元へと音も無く静かにゆっくりと降り立つ。
おどおどと、白椿を少しだけ上目で見上げる。
それは人によっては保護欲を、人によっては加虐欲を誘う、そんな仕草。
「こ、こんばんわ」
たどたどしく、弱気に挨拶をする壱耶。
しかしつくづく、覗き見ばかりしている気がする、と考えてしまい。
少しだけ、ばつの悪そうな顔をした。
■白椿 > ……ふむ、それほどかたくならずとも良いぞ?
何かあった時のために動いてくれたのであろ
礼こそすれ、邪険に扱う道理はないからの。
(その様子にクスクスと微笑み、悠然と構える狐。
割と態度としては猫のそれに近いかもしれない)
して、其方は猫の身内かえ?
我は白椿の狐、すでに金髪の猫から聞いておるやも知れぬが
客分として世話になっておる。
■壱耶 > 「いえ……そのはい」
間違いではないのに否定しようとして、思い直して肯定し、口を噤んだ。
「問題、なかったみたいですので……」
おどおどと、やはり全くと言っていいほど自信がなさそうであり。
大よそ悠然と構える白椿とは真逆と言わんばかりである。
猫、と言われ。
「あ……はい。ねえさまから話は」
たどたどしくそう返す。
そしてまたその事を聞いた時の事を思い出して、少し眉が歪んだ。
新しい子が来たらしい。
どんな子かしら。
楽しみだ、と。
壱耶の髪を梳きながら、そう楽しそうに聞かされていた。
その楽しそうな声を聞くのは嬉しい事ではあったが。
別の子の話であり。
心中はやはり複雑であった。
「壱耶、と申します」
心中はさておき、仲間であるのだ。
礼儀正しく、ぺこりと頭を下げた。
■白椿 > ……ふふ、愛い娘のようだの?
其方のような端正で美しい成りの娘は好みぞ。
(狐は悠然と、壱耶の様子を窺い見るようにしつつ、その美しくデザインされた肢体と表情を楽しんでいる。
無表情そうでいて、よく反応を見せる様は見ていて飽きなさそうだ)
猫の身内、となると其方は人形かえ?
であるなら、存分に可愛がってやらぬでもないぞ?
我も玩具遊びは好きな性分故、其方のような美しい人形であれば、是非手元に欲しいものぞ。
そうでないならそれはそれで構わぬ。
其方のような娘は愛でてよし侍らせてよしだからの。扱いに困らぬ。
(そして見透かしたようにいう)
……猫を取られたくないのであろ?
気が漏れておるぞ?
■壱耶 > 「う……」
見透かされ、顔を朱に染めると少し俯く。
『そういう気配』を漏らしてしまうのは彼女の悪癖でもあった。
結局の所嫉妬深い癖に何も出来ない為、その気配だけは良く漏れる。
「え、と。あの……」
そして彼女の性質は『従順・依存』が主で構築されており、基本的にそう言った事に対して面と向かって拒絶はしない。
出来ない。
そしてそれに気付けない。
「ねえさまがいいっていったら……」
なので大体はそう言ってしまう。
良くも悪くも完全に『愛しいねえさま』への従順・依存であった。
■白椿 > ……ふむ。
どうしようかの?
ふふ、猫は我の望みなら断らぬぞ?
それに関係は自由であろ? 其方が人形でもそうでなくとも我は構わぬ。
もしそれが嫌であれば、猫に頼んで我に其方と同じ似姿の人形を我に充てがってもらっても良い。
其方が首を縦に振らぬのであれば、そういう手段もある。
もっとも……もし、その人形が猫に可愛がられでもするようなことがあれば、面白いことになると思うがの?
そこまで行かなくとも、己と同じ顔の人形が、我に傅いているのを見るのはどういう気分であろうな?
(とぼけた表情で面白そうに言葉を紡ぐ
狐はこういう相手にはめっぽう強い。
壱耶が人形であるかどうかは関係なく、必要なら作ってもらえば良い。
まだ関係が薄い今、この性格でこの容姿でこの面構えなのが良いのであれば、別に本人でなくとも良い。
有能な手駒は傍らに置いておいて損はないのだ。)
■壱耶 > 想像する。
同じ顔をした何かがねえさまや白椿に可愛がられていて。
それを見ているだけの自分。
想像するだけで。
「……やだ」
今にも泣きそうな顔でふるふると首を振る。
彼女の性質である依存。
そうなれば耐えれそうも無いのである。
耐えれるも何も、無いのではあるのに。
「き、基本的に遊撃として活動して、います」
呼ばれれば警護につくし、呼ばれなければ自由活動をして行動に当たっている。
「好きに、……呼んでください」
それが警護であれ、壱耶自身への用であれ。
何に変えても『必要とされない』事に壱耶は敏感であった。
■白椿 > まったく……可愛いのう。
では此れより、傍に侍らせ其方を壱と呼ぶぞ?
(そのまま胸に抱き寄せ、優しく安心するように背中を撫でてやる。)
……して、壱よ。
其方、どうされたい?
我は基本的に自由でわがままであるからの。
壱を置いて行くこともあるだろうし、其方の気持ちを無視する事もあれば
他の男と寝ることも、気が漫ろになることもある。
ただ其方を懐刀にすると考えると、そのへんははっきりと伝えておかねばならぬのでな。
それに、壱のことについても、猫の要請があればそちらにつくこともあるであろ?
我のわがままで壱を傍に置こうというのだ。
せめて最初にどうされたいか聞いておく必要があると思うてな?
……今日、この後のことも含め、の?
(耳元に息がかかるように囁いた)
■壱耶 > 抱き寄せられ、背中を撫でられ、すっぽりと白椿に覆われる。
眉が緩やかに、安心したように表情が柔らかくなっていく。
「はい」
まず一言、壱と呼ぶ事への返事。
「それは……大丈夫、です」
小声で。
従順という性質。
あらかじめそう、言われるならば。
彼女もそれに従う。
一種の契約のようなものだ。
それもそう言う風に出来ている。
「なので」
やはり勢いのない喋り方。
「必要なときに、必要としてくれれば……壱は大丈夫です」
そして耳に囁かれれば。
「壱は、何でも。優しくても、乱暴でも」
全てを受け入れる。
「ご主人様が、したい事が、それは壱のしたい事、です」
と。
■白椿 > なら、捨ておいても放置してもよいのだぞ?
ふふ、愚直も悪くはないのであるが、芯無きなれば毒ぞ。
それに……どうにかされたいのであろ?
(目を細め、壱耶の耳を唇で食み、軽く舌を這わせる。
それだけで背筋が震えるだろう)
……申せ。
壱の声が聞きたいの?
(でなければこの先はないぞ、という聞き方。
それは此処でも猫のねぐらでも何処かの部屋でも、拒否でも構わない)
■壱耶 > その官能的な刺激に。
ぶるり、と小さな体を震わせる。
顔を真っ赤にして更に俯いた。
「何処か……お布団で。少しだけ優しく……して、ください」
望まれればどこででも何でも。
己から望むなら甘えたいのだ。
■白椿 > ……ふふ、愛いの。
望むなら狂うまで抱いても良いし、壊れるまで甘く優しくしても良い。
そも狐は可愛いものであれば存分に愛でたいからの。
して欲しいのであろ、どこまでも。
其方からは「わーかー」とやらと違う匂いがするからの。
何処まで落ちたいかは体に直接問うとしようぞ。
壱にはおそらくそのほうが早そうである故。
(くすくすと優しく抱きかかえると、首筋に唇を這わせる。
どこかじっくりと甘く愛して欲しいというのであれば、猫の塒が妥当だろう。
壱が人形であるにせよそうでないにせよ、狐がその気になれば溺れないはずもない。
この娘、そもそも昏い情熱を秘めておる故、むしろ落とされたいのだと読んだ
もっとも、狐も同じ素性なのであるが、そこは付き合えば追々互いに分かることだろう)
■壱耶 > 「……はい、よろしくお願いします」
抱き抱えられ。
その身体を白椿に預けながら。
「壱をかわいがってください、ね」
淡く微笑を一つ、零した。
ご案内:「路地裏」から壱耶さんが去りました。
ご案内:「路地裏」から白椿さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にアカズキンさんが現れました。
■アカズキン > 路地裏の壁に赤色の絵の具が散った。
その絵の具の容器は人を簡単に切り裂く事もあれば人に切り裂かれる事もある。
しかしその容器は人ではない、怪異と呼ばれる存在に切り裂かれたとか。
「落第街。良い子はここに来ちゃいけないらしいからお仕置き」
もはや返事をする力もない容器はただ赤の絵の具を切り裂かれた部位から垂れ流すのみ。
アカズキンはそっとその容器に菊の花を添えれば持ち物を漁り始める
今アカズキンが欲しいものはこの島に関する常用よりも住処・金銭・衣服……学生証。
学園に行く口実が欲しいというのもあるが、この見た目のままでは雪谷や凛によって怪異として周知されている可能性がある。
その為に学生服、学生証があれば疑われる心配も無しに学園に入れると思っての行為であった。
「雪谷はともかく、凛に自分についてペラペラ話したのは失敗だった。
情報手に入れる為に自分を犠牲にし過ぎたね」
持ち物を漁る手は赤く汚れてしまうが、そんなことも関係なしに持ち物を漁り続ける
ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
■アカズキン > 新聞・特ダネ・ニュース
アカズキンがあっちで生きていた頃にはそんなものがなかった為にピンと来てなかったがここに来るまでの間でそれらの存在を知った。
紙一枚でその日あった事を島民全員に知らせる事が出来るという、文字通り折り紙つきの紙だとか。
凛という人物は怪異という存在を島民に自分の存在を知らしめて、注意を促そうとしている。
今更この島全てを渡り歩き凛を襲うなんて途方も無い旅に出る気はない。
ならばせめてこちらからその目を逃れる努力はしよう、という事だ。
「それにしても落第街って悪い子が集まる所って聞いたけど、
見た感じ良いとこ育ちって感じしてるから良い子、だよね。
えーと…二級学生じゃない、普通の学生って事でいいよね」
持ち物を漁りながらアカズキンの独り言を冷たい容器の顔を伺うと
今までこの島の住人の顔を見てきたアカズキンにはなんとなくだが、そう感じたようだ。
■メア > 小さな足音と共に少女は現れる
路地裏の闇に紛れるような黒く長い髪に黒一色の服
馴れた足取りで散歩をしていると前方に酷い現場を見る
「…なに、してるの…?」
手を赤く染め荷物をあさる赤い少女
童話の赤ずきんの様な少女を見つめながら尋ねる
■アカズキン > 荷物を漁っている最中に後ろから同じぐらいの年なのだろうか、やや幼いような声と足音が聞こえる。
荷物を漁る手は止めずに顔だけを後ろへ向けると
あまり動揺している様子がない少女がこちらを見て尋ねてきている
「何してるって」
首を傾げて答えに戸惑う。
何してる。何してるって、見たままの事を言う候補を上げるならば
荷物を中を確認している。
荷物を漁っている
この容器の身元確認?
「貴女が私を、この様子を、動作を見て思った事そのままを真実にしてみたらいいんじゃないかな?」
特に悪びれる様子もなく、後で荷物を確認する為にショルダーバックを肩にかけてゆっくりと立ち上がり、少女と向き合う
■メア > 「そう…」
思ったことをそのまま、そう言われれば考える
まだ時間がそこまで経っていなさそうな綺麗な赤色の血
そして荷物を漁る少女
「じゃぁ…壊す…」
危険な存在と判断する
それもかなり危ないそんな存在
足元の影が揺らめき、広がる
蜘蛛の巣の様に細く細かく影が地面を、壁を這っていく
■アカズキン > 「そう」
言い方から察するに悪い方向、悪い方向へと流れて行っている…気がする。
少なくともこの落第街で、特に動揺することもない。場慣れしてると言っても過言ではないだろう。
場慣れしてる相手に正面から挑む事もない。
この異能、変貌の力があってもアカズキンは少し長生きした程度で身体能力は少女相応だ。
「じゃあ、逃げるッ!」
ショルダーバックを左肩に、籠を左腕に提げ、
右腕を縄。細長い、しかしながらそれは2mにも3mにも、それ以上にも伸びる縄に変貌させる。
それを空高く、路地裏を路地裏たる原因を作ってる建物に届いた頃に変貌を解けばアカズキンは建物の屋上へ逃げ出そうとする
■メア > 「逃がすと…危険…」
伸びた影の一つが縄の影を切断する
変身能力だとしたら腕を切り落とすことになるが…仕方ない、と割り切る
影を斬れば縄自体も切断されるだろう
「逃がさ…ない…」
そして足止めをしながら思考する
彼女は異能力者なのか…それとも人間でないのか
■アカズキン > 「危険って言われたってねぇ。
私よか、そっちの方が危険度高い気がするかなーなんて」
ケラケラ、と余裕の笑みを浮かべているが斬られた縄は元の腕に戻り、斬られた影響で人差し指、薬指が欠損している。
だが、その欠損部位からは血は流れ出ていない。
「ウーン。困ったね。
指が無いんじゃ困るし代わりに花でも生やしておこうかな」
そんな口ぶりと同時に人差し指と薬指があった場所に2輪の花、『アジサイ』と『ゴボウ』の花が咲く。
「ねーねー。こんな手品見せたんだから見逃してくれるとか、ない?」
相変わらず余裕を見せる口ぶりだが、
本心では先程の様子を伺うに影を使われる異能ともなると
エンカウントした時点で八方塞がりの為にこういう手に走るしかないとも言う
■メア > 「そう…かもね…」
自分の方が危険、そう言われれば言い返すこともなく頷く
そして向かってこずに話し合い…その態度に少し思案する
「…じゃぁ…質問、させて…」
見逃して、と言ってきた少女に応える
このままゆっくりと削っていく前に、再度危険な存在か確認する
「貴方は…何…?」
そう尋ね、首を傾げる
■アカズキン > 「『貴女は何?』
それはまた定義の広そうな質問だね」
別に揚げ足を取るつもりはない。
しかし目の前の少女は恐らく『自分と同じ年ぐらいの見た目』をしている。
それならば『その見た目と同じぐらいの年齢に相応する思考回路』を持っているならば仕方がない事だ。
こんなにアカズキンが捻くれてしまったのは大体魔術師のせい。魔術師が全部悪い。
「…アカズキン。
私は赤ずきんだよ。それ以上でも以下でもない、ずっと赤ずきんと呼ばれていた存在」
少女の質問に対して夢を壊すような物言いかもしれないが、素直に、自己紹介をするかのように答える。
それがこの少女が求める答えかどうかは分からないが
■メア > 「アカズキン…じゃぁ、もう一つ…」
あかずきん、絵本の代表格の一つの登場人物
恰好を見て思い浮かぶ通りのその名に驚きはしない
無表情のまま新たに、重要な質問をする
「人を壊すの…楽しい……?」
既に大きく広がった影の巣
自分とアカズキンを囲む様に広がった巣の動きが止まった
■アカズキン > 「どうしてそう思うのかな?」
人を壊すのが楽しい、と言われれば思わず反射でそう問いかけてしまう。
別に楽しい訳ではない。
ただ、今の現状を出来るだけ良くする為の一歩を踏み込んだだけ。
…島民からしてみれば、そんな行動を取る意味が分からないのかもしれない。
住む場所を提供され、学ぶ場所があることが当然という環境で生き続けているのだから。
「あぁ、ゴメンゴメン。質問を質問で返しちゃ駄目だったね。
人を壊すのが楽しいと思ってるんだったらこんな場所でやってないよ、とだけ」
自分は愉快犯ではない。と言いたげな一言を漏らしてちらりと自分が添えた菊の花を見る。
愉快犯ならば自分の存在を知らしめる為に商店街や公園、はたまた学園内に殴りこみに行ったりするものだとアカズキンは認識している。
■メア > 「壊して、たから…」
ちらりと転がる男を見る
そして影は収縮していき元通りのメアの影となる
「それなら…危なく、ない……」
理由も特になく他者を殺しに行く者
そうであればあのまま襲っていたがそうでないなら別にいい、と
影を引っ込めた
■アカズキン > 「分かってくれたようで何より」
影を収縮させ、危機が去ったと判断して
肩を竦めるとアカズキンは路面に落ちている自分の身体の一部だった縄を拾い上げ、
同時に右腕を先程の縄に変貌させて縄と縄同士を結ばせる。
そしてその縄を元の右腕に戻せば先程欠損していたはずの人差し指と薬指が元に戻っているのが分かるだろう。
「…まぁ、生きるのに必死過ぎるのがいけないんだろうけどねー
もう少し手段を考えたいけど、ね」
縄を拾いに行った所で苦笑いを少女に向ける。
先程よりも少し近い距離だが、アカズキンは特に危機を感じている様子はない
■メア > 「危ない、なら…壊す……それだけ…」
そうすれば友人に降りかかる危険が減る、と小さく呟く
元に戻った指を見れば身体変化の異能と判断する
便利そう…と思いながら
「何で…壊した、の…?」
ちらりと倒れたまま動かない肉を見る
あぁなっては助からないので放置でいいかとも考えるが
なぜあぁしたのかも気になり、アカズキンに尋ねる
■アカズキン > 「何でって、私がこの島で生きる為だよ
生きるために必要なものをこの人が持っているから」
見た感じ綺麗な学生服を着ていた事から金銭・衣服・住所・学生証を全て持っていると踏んでの行動である。
そして落第街に一人で、友人に連れずに訪れるということは親しい仲の人物はいない為に
いなくなっても問題無い人物と踏んでの襲撃。
何の考えもなしに襲ったかのように見えるがアカズキンなりに考えての行動だったらしい。
但し、目の前の少女にそれを伝える事はしないようだ
「…そろそろ良い?この人早く運んで埋めてあげなきゃ腐っちゃうから早く運びたいの」
それだけ言うとアカズキンより少し大きいぐらいの男性を担ごうとしている。
どうやら埋葬先まで考えているらしく早く埋めたいらしい
■メア > 「生きる…」
物凄く勝手な理由とも必要な理由ともとれるが
恐らく後者だろうと考えるだろう
「うん…いいよ……私は、メア…」
埋葬すると聞けば止めない
だが一応名前を聞いたので自分の名前も答えておく
何処かで名乗るのは礼儀とかを聞いた気がするから
「ごめんね…アカズキン……」
そう言ってまた歩き出す
散歩を再開しフラフラと路地の奥へと歩いていく
ご案内:「路地裏」からメアさんが去りました。
■アカズキン > 「メア、メア…やっとしっくりくる名を聴いた気がする…
と、まぁ、覚えておくよ。じゃあね。メア」
ふらふらと鉄分でも足りていなさそうな様子が伺える去り際は新参のアカズキンには不安感を覚えさせた。
しかしあの異能を持っているのだから襲われていつの間にかいなくなるような事はないだろう。
そして男を背負って初めて気付く、自分の行いの間違いを
「……しまった。こいつ男…い、いや大丈夫、多分。大丈夫」
路地裏の先、土がある場所を目指し歩き始める。
この先この男の名を引き継いで生きていく事と、男という名目で生きていく事。
この2つの重みがアカズキンの背中にのしかかるが、これも物語の一つということでアカズキンはその場から歩き出す…
赤く汚れた菊の花と紫陽花とゴボウの花を残して
ご案内:「路地裏」からアカズキンさんが去りました。