2016/05/21 のログ
ご案内:「路地裏」に道鉄さんが現れました。
■道鉄 >
「はぁ……」
最近食事にありつけてない。
どうにも、騒ぎはなく。依頼もなく――
食卓が準備されていることは少ない。
まぁ、食べないようにしているからありがたい話ではあるのだが……
「こうまで腹が減ると、ゲハハ。さすがのボクも、まいっちゃうよ?」
制約があるからむやみには手を出さないが。
にじみ出てしまうものはあるものだ。
そう、たとえば殺気―しょくよく―とか
ご案内:「路地裏」に黒星さんが現れました。
■黒星 > コツ、コツ、コツ と、革靴の音を立てて。
入り組んだ路地裏を迷い無く、歩く東洋人が 一人。
暗い中に浮かび上がるように目立つ真っ白なスーツが奥へ奥へと目指して歩いていく。
「待ち合わせ場所ーが遠いと面倒で困るヨ。
夜だからまだいいけどネ……」
若干のイラついた口と共に、咥えた煙草に一人でに火がついた。
■道鉄 >
――視界に入ったのは、東洋人。
お、同郷? なんて思い浮かぶ間もなく。
舌なめずり。
「ヤァ、お兄さんひま? ちょっと遊ばない?」
すっと闇から出てきた灰色。
黒が抜けた色。服は奇抜な拘束服――変人といっても違いない。
「男色趣味はないんだけどさぁ、でも、今は選んでられないっていうかぁ」
男色? どこがという話だが、この”男”にとってはそうなのだ
■黒星 > 「ぁー……私は暇じゃぁ……」
立ち止まって面倒そうに言いかけて相手を見て、口を止めた。
売春の持ちかけにしては格好が滅茶苦茶におかしい。
あと、男色って、その格好で中身が男なのか?ついてるってか?
どんなキワモノ趣味か…… ではなく。
大事なのは
”指定された待ち合わせ場所に何でこんなのが出てくるのか?”
だった。
「オマエ、何なんだネ?
何でココに居るんだヨ?」
サングラス越しに赤い目で、相手を睨んだ。
■道鉄 >
「何なんだと聞かれたら! 答えてあげるが、世の情けってげははは。お兄さん知ってるぅ?」
八重歯をむき出しにしながら、笑う、嗤う。
「そう簡単に個人情報漏洩とかしませんふつうって
言いながら前振りしたからには、言わないとカッコつかないからいっちゃう!!」
げはは、うれしい? って首をかしげて。
「学歴でいうなら高等部三年、あ、今年で四年? の道鉄ちゃんです。なんでいるのかといわれたら、ここら辺はボクのテーブルだから!」
ご機嫌そうに、そのにらみを受けながら。
「……ねぇ、遊んでよぉ、おにーさん」
甘ったるい雌の声を出しながら。ぶつけてくるのは――
■黒星 > 「あぁ、私そっちのゲームはやったことなくてネ。
でも言ってくれるのかヨ、何だってんだねキミ、えぇと 道鉄かネ?
テーブルねぇ あぁ、じゃあなんだ、ココは私だけ来る場所だったのだネ。」
本当に会う予定だった相手は、自分をココに来させてあれだ。
目の前のあんまり、いやきっちりマトモじゃないのに殺させようとした、という……
しかも何故だか目の前のからはえらい殺気を感じる。
咥えた煙草を手に挟んで、灰をそこらに落としつつも……
「ところで私ぁ名乗らないけどネ。
イヤだって言っても駄目そうーな顔してるじゃないかヨ、全く、あぁ、全く…… 面倒だね、本当、ぶっ殺すヨ?」
■道鉄 >
「ゲームってこと知ってんじゃん、うっそつきぃ♪」
ご機嫌そのまま。飢えた獣が、食事を目の前でマテをしてるのをほめてほしいなぁなんて思いながら。
”テーブルマナー”は守る。
「ゲハハ、そういうあんたこそ、随分乗り気に見えるよ?
なんだぁ、ナンパにかかって、教えてよ、いけず」
口をとがらせながら。にこりと微笑んだ。
ほほえんだ。瞬間――
「さぁ”殺戮一時間―ディナータイム―”だ」
解除―アンクロック―
ひと時、女は人を抜け、食人鬼という元の姿を取り戻す。
あくまで形容であって、実際は人間だが――
「上質なメインディッシュであることうれしいな、げっはは、ねぇいけめんのおにーさぁん?」
■黒星 > 「私は買う女は自分で選びたくてネ。
とりあえず、面接から始めさせてもらっていいかヨ―――」
ふぅー と、肺に残った煙草の煙が口から吐き出されて、細く長く、狭い路地裏の空に抜けていく。
そうしながら、目の前で明らかに変異、変質というか、違うモノになったモノになっていくのを見届けた。
そうして、煙草を挟んだままの手で ちょいちょい と。
「顔を褒められてまぁ悪い気ぃはしないケド……長いコトこの顔だしネ。
私も、折角だからストレス解消になる位には あぁ、もぅ喋るよりも、やろうカ ―――クカカ。」
にたぁ と笑う口にはやけに尖った犬歯が見えた。
■道鉄 > 「お眼鏡にかなったら、デートしてよでーと。今はデート(仮)ってことで――」
――いいからさっ!!
”しなった”
横向きに旋回。足が、しなる、折れてもおかしくないほどに――
でも柔軟。柔らかいのか、一番ためにためたところから。
「っばーーーーーん!!!!!!」
飛んでくる。思ってたより長い射程。
足が、上から”振ってくる”
■黒星 > 異常な跳躍に軽く目を見開く。
そんなことができるようには、見かけからは見えなかった。
異能か魔術か、それとも鍛えた某か、か。
頭上で交差させた両腕で鉄槌のように降ってくる足を受け止める。
相手に 酷く硬い感触 の手ごたえを返しながら、当たった箇所から全身を少しずつ弛緩させて衝撃を地面に受け流す。
バキイ! という音はアスファルトから、放射状に砕けた地面から聞こえるだろう。
「なぁんが、ネ。
かぁ――――疾ぃ!」
全身を抜けた衝撃にギっと歯を食いしばり、頭上で受け止めた相手の足の膝裏を狙って片足を思い切り振り上げ。
爪先で関節を砕きにいった。
■道鉄 >
「きゃぁ、ねっつれっつあっぷろーち!! かんげきぃ、前菜はお肉が好みですかああああ?」
ランランと目を輝かせながら、そのまま。
制約はなされた。一時間の間、道鉄の”重さ”は2ランクアップ。
重さの肝は”筋肉の密度”。
つまり――
「よっ!!」
ずらす。若干引く。関節から数センチ。
”筋肉”へ――重く固い筋肉が――
――がちぃぃん
金属をはじいた音がした。
「いいね、ためらいなく壊しに来るとか! マナー悪いけどきらいじゃないよ、その食べ方!!」
■黒星 > 重さが増えた?
爪先が折れるかと思ったような手応え、サイボーグかと誤認しかねないが……
片足で支えるには辛い重量に食いしばった歯を更に ぎぎ と音をさせつつ。
蹴り上げた足を戻しつつ、交差させた両腕を変化させて、支えていた相手の自分の横へと振り捨てにかかった。
「大きいものは細かくしないと食べ辛いじゃないかヨ!
あぁもう、重ったいんだネ、何食ってんだヨ!」
■道鉄 >
「おいしいおいしいお肉ですぅ! かったくて、もっちりでむっちりで苦みと酸味と甘みと全部がないまぜになったぁお肉ですよ! 女子に言うセリフじゃないよ、お兄さん!! げははは、きっずついたぁ!!」
流される。ぐらつくからだ。
崩れる重心――重さをコントロール。
重い体は、加速を生み――そのまま、距離を縮めて。
「ばぁ、もっと近くで一緒に食べたいって? かんげきぃ、キスしちゃう?」
――接近戦。インファイト。
両腕がないというデメリットで――
脚が、踊る。
――金的……
■黒星 > 「オマエ、もしかして―――」
さっきからの物言いからも、だが人肉食いの類か?
接近してくるのに合わせて、と、先に狙ってきた足に、地面に下ろしたばかりの片足を上げて防ぐ。
が、今度は相手に硬い手応えを返しつつ、明らかに折った感触を返した。
脛が、三つ目の関節を獲得した。
「先に私が折れてりゃ世話ないんだがネ、えらいかったいネぇ、オマエ!
キスの前にちょっと舐めてみて、いいかネ!」
近づいた距離的に一番近い、自分の頭をぐいっと寄せて、大きく口を開く。
尖った犬歯、青黒い舌を見せつけながら がぱ っと開いた口で相手の首筋を食い千切りにいった。
「かぁあああアァァ!」
■道鉄 >
「あいったぁあああ。いたいいたい、ひどいよ、か弱い男子にすることじゃなくね?」
――でも容赦がないとこ、ポイント高いよ……
甘く通夜のある声を出しながら――
折れた脚は、ぶらぶらしてる。
関係ない。むしろ”使いやすくなった”
「のーさんきゅー。鬼の肉はまぁずいぞぉ♪」
折れたのを関係なしに、ぐるんっと体を回す――
袖が踊る――出てくるのは、先にフックがついた6つの縄。
それが絡まる。伸ばした、首に――
「いきじめって、だいじよね? げははははははは」
■黒星 > 「私が血を抜かれるとか、勘弁だヨ。
知り合いに見られたら指差して笑われるネ ッ!」
折ったのに関係無しとは、異常な体術にやり辛さが酷い。
絡んでくる縄に片腕を差し込んでは見たものの、いくつかフックが首に食い込んで、新鮮そうには見えない濁った血を溢れさせる。
上げていた足を下ろし、両足でしっかり地面を踏みながら、相手を睨む。
首を引かれて、締められて、喋り辛そうに眉を顰めて。
「鬼ねぇ、鬼ならご同類なのかネ。
首に縄なんぞかけられたのは久々だヨ、イラつくネっ」
■道鉄 >
「えー、そんなこといわないでさぁ……おいしいおいしい、血を頂戴よ、ねぇ?」
吸血鬼なんてものじゃないけれど。ねだる素振りは一級品だ。
これは食うために生まれてきたものだ。だったら、そのために使えるものは一級品にしなければ。
「え、同類? まじで。人食べんの? あんた人間なのに? まじで?」
ぎりぎりぎりぎり――
吐息が届く距離で――絞める、締める――……
興味が移ったように、目の色が変わった
■黒星 > 「あぁ?
私がぁ 人間だぁって……ぇ 」
冗談じゃない、と吐き捨てるような声と共にギラリと目つきが変わった。
赤黒かった目の虹彩が金色を混じらせた真っ赤に染まる。
「血が欲しいなら、その分、吐き出させてからだぁ ヨ!」
首を絞める縄への抵抗を止め、両足首を捻り、足元から連動させた動きと力を下から練り上げて左腕の肩に集約。
そこから更に回転を加え、握った拳に乗せて、相手の腹へ軽く当てるだけの動作で乗用車の激突レベルの衝撃をぶち込みにいった。
■道鉄 >
「これ、拳法!!?」
食らったらまずい。吹っ飛ぶ。普通なら、吹っ飛ぶ。
でも、道鉄は楽しそうに笑いながら。
吹っ飛ぶことなく、衝撃を”食らった”
「ううご、けふ――げはは、これすっご――。内側、だいぶ破けた?」
こぽっと、口の中から出てくる赤。
あぁでも、割とおいしかったなぁと思いつつ。
タイムリミット、一時間。
こんなに楽しい”食事”があったなら、別件を済ませてからくるんじゃなかったと思いつつ。
「――いただき♪」
血にまみれた、唇を。目の前の”化け物”の唇に重ねて。
血を飲ませながら――意識を落とす。
「ごっちそぉさまでしたぁ♪」
これ死んだかな? どうだろ、なんてのんきに思いつつ
■黒星 > 避けもしない、挙句に、吹き飛ばないなんて。
拳を撃ち込んだ感触は割りと 入った 手応えがあったのに、だ。
頑丈さか、再生する何かに余程、自信があるのか。
吐いてる様子を見るに効いてないわけでもなさそうなのだが……
「ぶっ殺す、って言ったじゃないカ ァん?」
想定していなかった返しに、半開きになった唇に流し込まれる血。
美味い、思わず喉が鳴った。
「どんな趣味してるんだヨ、変態か ァア?」
ココからどう というところで意識を切った相手に睨んでいた目つきを緩ませる。
なんだ、これで、終わり……なのか?
■道鉄 > 食事の時間はこれで終わり。
みてれば、くーくーと、寝息が聞こえた。
まるで、おなか一杯の子供のように。
ぐっすりと、血を吐きながら寝ていて――
ご案内:「路地裏」から道鉄さんが去りました。
■黒星 > 寝て……る?
この状況で、あの状態から?
「はぁ……?
何なんだ、この……はア? 激氣ッ」
何がなんだか分からない。
が、このまま殺すという気にもなれない。
相手を掴んで分かったが、拘束しているというより、両腕も無いのが分かった。
…………行きがけの駄賃にしてしまうか。
「デートしたいって言ってたっけネ。
ちょいと、お付き合いしてもらおうかネ。」
首に刺さったフックもそのまま、ぐいっと相手を肩に担ぐと、元来た道を引き返し始めた。
とりあえずはそう…… 家に持って帰ってから、考えよう。
色々と。
ご案内:「路地裏」から黒星さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に荒木 翔さんが現れました。
■荒木 翔 > 「ったく」
軽く手をはたいてこれで終わりだな、と拳を解いた。
目の前には数人のいかにもな男達のねっころがる姿。
呻いている奴も居るし、仲間とか呼ばれる前に移動すっかなーとポケットに手を入れて歩き出す。
「人探しすんのは勝手だが、それを他人にぶつけてくんじゃねぇよ」
思わず放った独り言と舌打ちに、頬が答えるようにひりつく。
■荒木 翔 > なぜかよくわからないが曲がり角でぶつかって
なんかよくわからねーが獲物の取り合いの話になり
かなり理不尽に一発殴られ
仕方なく全員殴り倒した、が
変な案件とかに足突っ込んだわけじゃねーだろーな
最近平和続き(人生の中で)だったから気ぃ緩んでたとはいえとりあえず全員殴り倒したのは失敗だったかもしれねぇ
「まぁ、やっちまったもんは仕方ねーか」
カン、と転がっていた缶を蹴り飛ばそうとして。
ゴプっていう音が聞こえてズボンにジュースがぶちまけられた瞬間、まぁ厄日っていうのもあるかとため息交じりに自分を納得させた。
■荒木 翔 > ぼんやりと路地裏を歩きながら、コンクリ壁で区切られた空を仰ぐ。
少し家の事情で学園から離れて。
戻ってきたら随分と変わったように見えるこの町だが、こうやって仰ぐ夜空はかわらねぇ。
なんとなーく、取り残されたように感じる孤独が嫌で、夜の街に繰り出してみたが、まぁ知り合いが居るわけでもなく。
ぼんやりと歩けばチンピラにぶつかり缶を蹴れば中身がかかるというまぁ中々の不幸に見舞われたわけで。
ついたため息は白くなることはなく、すでに夏が近づいてきている熱気に包まれる。