2016/05/30 のログ
ご案内:「路地裏」に濱崎 忠信さんが現れました。
■濱崎 忠信 > 少年は語る。
「だからさ、困るんだよ。そう言われてもさ」
■濱崎 忠信 > 少年は語る。
「俺、もうお金貰っちゃったからさ。
だから、助けてとか言われても、どうしようもないんだよ。
アンタ殺すのが俺の仕事でさ。しかも、なるべく怖い思いさせて殺せっていわれてるから。
とりあえず脚、それもう無理だよ。健切ったから。逃げられない。
暴れてもいいよ、すぐ死なないようなところ切ったから」
■濱崎 忠信 > 犠牲者……とある少女の目の前にしゃがんで、少年は語る。
「でもさ。此処でちょっと困ったことがあるんだよ……アンタさ、今、怖い思いしてくれてる?
いや、まぁ、泣いてるのは見りゃわかるよ。
ガタガタ震えてんのも、そりゃ見りゃわかるよ。
でもさ……それが、本当なのか嘘なのかって、見抜く術が俺にはないんだよ。困ったことにさ」
■濱崎 忠信 > また、少女の脚にナイフを突き刺す。
少女の身体が痙攣し、悲鳴が漏れる。
それを見て、また少年は語る。
「まぁ、平気じゃなさそうかなとは思うけどさ。
でも、それ見た目だけじゃん、俺が分かるの。
この島さ、異能者も、魔法使いも、それどころか異世界の人も山ほどいるじゃん?
それこそ、見た目でわかるっつったって……俺のちっちゃい常識の基準でさ、それを測っていいのかなって思っちゃうと、さ?
んか、ちょっとほら、うまく説明できないっつーかァ。
ようはそれ、演技には俺には見えないんだけど……本当に演技じゃないって保証がどうにもないから、困るなぁって」
ご案内:「路地裏」に迦具楽さんが現れました。
■濱崎 忠信 > 「だからさ」
少女の腕に、ナイフが突き刺さる。
少女の身体が痙攣し、悲鳴が漏れる。
「とりあえず、思いつくこと全部試せばいいかなと思ったんだけどさ」
少女の指に、ナイフが突き刺さる。
少女の身体が痙攣し、悲鳴が漏れる
「思いつくバリエーションもどうにも、貧弱というか。あとは怪談でも話すくらいしかないかなぁって思うんだけど。
そういうのも得意じゃないから、こうやって原始的な方法しかできなくてさ」
少女の膝に、ナイフが突き刺さる。
少女の身体が痙攣し、悲鳴が漏れる。
「でも、これやり過ぎてショック死とかされちゃうと、また困りもんでさ。どうすれば、怖がってくれっかな君。今でも、本当に怖がってくれてる? そこだけが懸念でさ」
■濱崎 忠信 > 少年は、溜息を吐く。
意味をなさない言葉と嗚咽を漏らすのみの少女をみて、ナイフを一度仕舞う。
「とりあえず、今は少し興奮してるみたいだから、落ち着いたら続きね」
■迦具楽 >
「あー……まあここじゃいつものことだけど、ねえ」
【ちょっとした野暮用……というのも、異邦人街の知り合いから『こっち』の方で買い物を頼まれて来ただけだったのだが】
「うーん。
面倒なもの、見ちゃったなあ」
【久々に古巣に戻ってみれば、早速なにやら厄介ごとに遭遇だ。
人が人を害することくらい、別になんとも思わない所ではあるものの。
さてどうしたものかと思いつつ、物影から顔を出して近づいていく。
まだ距離は多少あるが、しかし少年が気づけないという事もない距離ではあるだろう】
■濱崎 忠信 > 少年は、気付いた素振りもなく、ただ少女を見下ろして首をひねっていたが。
少女は、極限にまで精神を張り詰め、苦痛の中に身を置いている少女は、それに気づき。
ありったけの声で、叫んだ。
意味をなさない声だった。何の意味もない悲鳴だった。
それでも、その悲鳴は、物陰に潜んでいる誰かに向けられていた。
「るっさいなぁ……あ? どうしたの、おねぇさん? お腹すいたとか?
あ、そういう怖がらせ方もあるけど、それは時間かかり過ぎて嫌だなぁ」
■迦具楽 >
「……はぁ。
やめてほしいのよね、そういう声出すの」
【ため息一つ。
いい加減、自分がお節介な性格だって事は自覚している。
それに、今の自分の立場を考えれば、見て見ぬフリもし辛いところ】
「そこのおにーさん、おねーさん。
私はそういう特殊な趣味を否定はしないけど……カップルがするにしても、ハードすぎないかしら?」
【そんな、白々しい台詞を吐きながら。
はっきりと聞こえるように少年と少女へ言葉を向けて近づいていく】
■濱崎 忠信 > 「あ?」
間の抜けた声をだして、少年は振り返る。
黒髪黒瞳の、何処にでもいる日本人の顔立ち。
人混みに紛れれば、そのまま顔も忘れてしまいそうなほど、無個性な顔。
そんな顔の少年は、先ほどから絶叫を上げ続けている少女を余所に、何でもないように振り返った。
「あ、いや、カップルとかそういうのじゃないっつーか、まぁ、この子の名前も俺は知らないんだけどさ。
ごめんね、うるさかった?
迷惑だっつーんなら、ちょっと場所変えるけども」
■迦具楽 >
「あ、そーだったのね。
それだとなおさらバイオレンスに過ぎないかしら。
たぶん傷害罪とか殺人未遂とか、そういうのになるわよ?」
【少年の顔を見て、その凡庸っぷりに感心しつつ。
目撃されて動揺の一つも見せないあたり、案外手馴れているのかもしれないと評価を付ける】
「別に迷惑というわけじゃないけど。
そっちのおねーさん、そのまま続けるとそのうち死んじゃうわよ?」
【やはり白々しく答えるのは、薄手の動きやすい白と黒のトップスに、こちらも動きやすそうな伸縮生地の黒いボトムス。
後ろで長い髪を尻尾のように揺らしながら近づいて行き、止められなければ傷つけられている少女を覗き込むだろう】
■濱崎 忠信 > 「ああ、まぁ、そりゃ仕方ないよ」
紅瞳の少女の問い掛けに、少年は気安く返し。
「だって」
その間も、犠牲者の少女の意味をなさない悲鳴は、ただ路地裏に響き続け。
「殺すつもりでやってるし」
■濱崎 忠信 > 紅瞳の少女に覗きこまれてなお、犠牲者の少女の様子は変わらない。
ただ、恐慌し、混乱し、発狂して悲鳴を上げている。
まともなコミュニケーションは、とれそうにない。
■迦具楽 >
「そう、なら」
【犠牲者の傷は随分と上手く付けられている。
苦痛は酷いかもしれないが、そう直ぐには死なないように見えた。
そして、一応この島ならこの状態からでも回復は可能だろう。
だとしたら、立場上、やはり見過ごすのも雇い主に悪い……ような気がする】
「私がお兄さんを殺しても問題ないのかしらね。
殺すつもりで拷問めいた事をしてるのだし、風紀の名目でそれなりの対応をしても許されると思うんだけど、どうかしら?」
【まあ、たとえダメだとしても。
責任の多くは雇い主がこうむるだけなのだし、と。
特になにかをする様子を見せるでもなく、少年の隣に屈んで見せて、世間話のように言った】
■濱崎 忠信 > 「え、あぁああー、アンタ、風紀なの」
それを聞いて、少年は感心したように声を上げてから、「そりゃまいったなぁ」と頭を掻いた。
「別に俺を殺すのはそりゃあ、自由だけども、俺も殺されるのは御免だからなぁ。
そこは抵抗しちゃうけども、まぁ、それでよけりゃ。でもさ」
すっと、犠牲者の少女を指差す。
「その子、助けてもいい事ないと思うよ? 理由はどうあれ、俺みたいなのに殺されかけてるわけだから。
俺、仕事でこの子、殺せっつわれてるからさ」
■迦具楽 >
「風紀そのものじゃないけど、風紀委員の一人に雇われてるの。
だから、こういうのあまり見過ごすのも悪いかなぁって」
【個人的には、ちょうどお腹が減り始めていたから、たまにはつまみ食いくらいしようかと言う程度の気持ちだったが】
「あ、お仕事だったのね。
なら悪いことしちゃったかしら。
とはいえ私も、見ちゃった以上どれだけどうしようもない人間でも放っておくのは……ダメだと思う?」
【正直なところどこまで自分が干渉していいのか分からない部分があった。
『ここ』で行われる商売や、殺しの仕事をよく知っているのもある。
だから敵対するかもしれない少年にたずねるような言い方になった】
■濱崎 忠信 > 黒瞳の少年と、紅瞳の少女。
どちらも、犠牲者の少女の前で屈んで、何でもないようにそう語らい合う。
その間も、犠牲者の少女の悲鳴は響き続けているわけなのだが、これだけ近くにいれば、それに会話が遮られることもない。
黒瞳の少年は、紅瞳の少女の話に首肯して相槌を打ち、ただ聞く。
そして、最後にそう問われた時。
「はっははは! アンタ面白いなぁ。
一応風紀の雇われだっていうのに、加害者側の俺にそれを聞いちゃうかぁ」
そう、可笑しそうに、ケラケラと笑った。
「うん、まぁ、それに対しては……一般的に答えるとすれば、そうだなぁ。
風紀として考えるなら、確かに放っておくのは不味いんじゃないかな?」
と、自らにとって不利になるにも関わらず、少年は答えた。
可笑しそうに、口元を緩めたまま。
「いや、俺個人としては、邪魔しないで見て見ぬフリしてくれた方がとってもありがたいんだけどね。
俺もほら、これ、あくまで仕事だし」
■迦具楽 >
「お兄さんも面白いわね。
普通この状況になったら少しくらい動揺するんじゃないかしら」
【まあ殺しを仕事にしている人間が、この程度のことで動揺していたら三流もいい所かもしれないけれど。
少女の悲鳴は少々耳障りだったが、無視しようとすれば難しくもない】
「そっかあ、やっぱりそうよね。
一応聞くんだけど、どんな仕事なのかしら?
ほら、殺すだけならサクっと殺しちゃったほうが良いじゃない、こんな感じで」
【そう話しながら、いつ、どこから取り出したのかその手にナイフを持って。
悲鳴を上げる少女の首に向けて、鋭く投げた。
幸い聞こえたのはコンクリートに刺さる音だったが、避けなければ薄皮一枚くらいは斬れたかもしれない】
■濱崎 忠信 > 「面白いなんて言われるのは、慣れてないからちょっと照れるなぁ。
まぁ、でも、面白いって言われるのは慣れてなくても、こういうことには慣れてるからね。
今更どうこうってのは、ないかな。
でも、動揺したほうがいいなら、次からはちょっと考えておくよ」
投げられたナイフは寸分たがわず少女の首を薄皮一枚切裂いて、新鮮な痛みだけを少女に与える。
絶叫がまたより大きくなるが、少年は「おお、やるじゃん」と賛辞を向けるのみ。
「ああ、なんか、出来るだけ苦しませてから殺してほしいっていう面倒くさい仕事でさ。
でも、本当にこの子が苦しんでるかどうか、確かめる術がないじゃん。
ほら、この島、生命レベルで嘘吐き多いし。
だからさぁ、こうやって、俺の見る限り苦しんでくれてるようにはみえるんだけど……これが本当なのかどうか、わかんなくてさ。
とりあえず片っ端から試していこうかなぁって、ちょっと悩んでたとこ」
ご案内:「路地裏」にリビドーさんが現れました。
ご案内:「路地裏」にジョン・ドゥさんが現れました。
■リビドー > 「お、なんだ、もめ事か。」
いかにも野次馬、と言った素振りで顔を見せる年若き風貌の青年。
「血の匂いと哲学めいた話が聞こえた気がしたから来てみたが、
ふむ、痴話げんかか何かか、それともお仕事中かな。」
続く言葉はどちらに向けられたものか、
何でもない様に問いかけてみせた。
なお、実際には先刻までの会話は聞こえていない。
■迦具楽 >
「そうね、少しくらい動揺して小物っぽく見せたほうが、相手は油断するんじゃないかしら?
油断してる相手なら、あしらうのも簡単だと思うし」
【何の話だと、聞く人がいればツッコミの一つも入れたいような内容かもしれないが、目の前の哀れな犠牲者は悲鳴を上げるばかり。
正直うるさい。
少年の賛辞には「これくらいわね」と、ひらひらと手を振って答え】
「出来るだけ苦しませてから、かあ。
アナタ、一体どんな恨みを買ったのかしら。
ああ、一応本気で怖がって泣き叫んでるみたいよ。
食べたら美味しそうな匂いがするし」
【いっそ、自分が食べてしまって、この少年のせいにしてしまおうか。
そんな風に思うくらいには、いい匂いだ。
人の魂は、強い感情を抱くほど美味しそうな匂いをさせるのだ】
■濱崎 忠信 > 「あ、マジでぇ? アンタそういうの分かる系の人? だったらありがたいなぁ。
何にせよ、それなら良かった。
とりあえず、じゃあここはアンタを信用するとして、本気で怖がらせて苦しませるってノルマは最低限出来たみたいだから、ここでもうサクっとやっちゃっても……」
と、そんな風に紅瞳の少女と睦まじく語らっていたが。
突如、背後からかかった声に、振り向く。
「あれ? また人増えた? ああ、この子ちょっと叫び過ぎたからかな」
■ジョン・ドゥ > 【語り合う二人の足元へと向けて投げナイフを投擲しながら
付近のビルの屋上より飛来する一人の人影があった。
屋上にて状況を俯瞰していた彼は、現れた少女までもが襲われている少女に危害を加えるという事態に居てもたっても居られず状況のさなかへと飛び込むのであった。】
■濱崎 忠信 > 「あ?」
足元にナイフが刺さったのを確認してから、またゆっくりと人影を見る。
「また増えたよ。千客万来だな」
■迦具楽 >
「だから、それをやられちゃうのも困る……っ?」
【少年と共に振り向くと同時、飛んでくるナイフと落ちてくる影。
なんだか賑やかになってきた】
「ほんとに、賑やかになっちゃった。
んー、ごめんねお兄さん、私が長話しちゃったせいで……って、私としては歓迎する事態かしらね」
【目撃者と、おそらく殺害を止めたいんだろう落ちてきた仮面。
これは労せずに給料を掠め取れるチャンスなのではないだろうかと、現れた面々を眺めた】
■リビドー >
野次馬に興じる能力・普遍的な魔力は兎も角、
この男に宿る感情・精神の重さだけは尋常ではない……かもしれない。
要するに、胡乱に語れど落ち着いたものは見えるかもしれない。
重すぎて、あんまり揺れない故にもあるのだが。
暢気に声を掛けていれば飛んでくる投げナイフ。
「今度は投擲ナイフと。
しかも巧いときた。最近の生徒は本当優れているものだ。
とは言え、さて。どうする。このまま野次馬に徹していてもいいものか、
教師として無辜の生徒をなぶっている"二人"を叱った方が良いものか。」
腕を組んで思案。
迦具楽と忠信――さも"少年と少女が手を組んでやっていた"と言わんばかりな調子だ。
■ジョン・ドゥ > 「おいおい、流石に悲鳴が響きすぎじゃあないか?
始末する仕事ってなら、観衆に目撃されちゃあまずいだろう?」
【路地裏へと降り立った彼は、
飄々とした声色、されど不快そうなニュアンスをなじませながら、
二人へと向けて声を書けながら、危害を加えられていた少女へと向けて彼は足を進める。】
「っと、他にも来たものが居たか
ふむ……教師か…」
【歩いてきた、男を見て
これは、常世学園の教師が来たのであれば、自分の出る幕ではなかったかと彼は思案しながら】
「さて、仕事と聞こえたが、
そいつは、これだけの事をされるだけの何かをした奴って事で良い訳か?」
【先程、少女に危害を加えていた男へと、
絶叫を上げる少女を見ながら、その少女が助けるべき存在か見極めるべく問いかけるのであった。】
「ふむ、歓迎する事態……?」
「そして、少年の近くにいた少女が発した言葉を耳にし、
その少女が少年に協力するとばかり推測していた彼は訝しむように首をかしげ呟くのだった。」
■濱崎 忠信 > 「いや、まぁ、いいよ、この子が一杯叫んだのは俺のせいでもあるしさ。アンタは悪くないって」
そう、紅瞳の少女に返答してから、ようやく立ち上がって周囲を見回す。
口ぶりからして教師とみえる、オッドアイの男と、仮面の人物。
「さぁ? そんなこたぁ、俺はしらねぇさ。
俺は仕事でこの子を殺せって言われただけで、この子が何者で、実際に何をしたかなんて、それこそ興味ないよ。
でも、普通に考えたら……俺への仕事って、そこそこの値段だし?
それだけの値段払って殺したいって思われる程度には憎まれてたってわけだ、この子」
そういって、仮面の人物に返答しつつ、肩を竦める。
徐々に少女の失血量も多くなっている。
いくら簡単に死なせないようにしているとはいえ、簡単に死なないだけで、放っておけば死ぬ。
その程度には、重傷だ。
「じゃあまぁ、殺されたって自業自得なんじゃないの? 状況だけみれば、さ」
■迦具楽 >
「……え、あれ?
これって私も仲間だと思われてたり、しない?」
【傍から見れば、どう考えても仲間のようにしか見えなかったわけだが。
本人としては困ったもので。
風紀に雇われているとは言っても、完全に非合法。
そもそも迦具楽は学生ですらないと来れば、言い訳する材料が手持ちに無いわけで。
ともすればとりあえず】
「とりあえずお兄さん、この人の止血くらいはしてもいいかしら。
私も自業自得だとは思うし、助ける助けないはともかくとして。
食べるならいいけど、目の前で冷たくなられちゃうのはあまり気分良くないし」
【体温がなくなって冷たくなられたら、食事にすらならない。
美味しそうな食べ物が目の前で冷めていくのを見るのは、中々悲しいものだから。
まあそれでも無駄にはしたくないから死体を食べるくらいはするのだけど。
とりあえず、表面的にはこう言っておけば、仲間疑惑は晴れるのではないかと淡い期待もしつつ】
■濱崎 忠信 > 「えぇええ、それはちょっと困るけど……まぁ、でも、アンタっつーか、おねーさんにも事情あるんでしょ?
そういう事なら、好きにやればいいさ。
本当だったら此処で妨害の一つもしたい所だけど……。
まぁ、ちょっと、お客さん多すぎて労力の方が勝りそうだから、ほっとくよ。
最終的に殺せればそれでいいし」
と、いって犠牲者を一瞥して、小さく笑った。
■リビドー > 「いや、教師にばかり頼るなよ。
悪い教師も"沢山居る"。ボクが悪い魔法使いだったらどうするんだい。」
叱責のような冗句を言って肩を竦め、一歩踏み出す。
何もなければ、ゆっくりと重傷の少女へと歩み寄り始めた。
「んー、……復讐代行か。
金か? 金が欲しいのか? 二人掛かりで狡い事をすると言うか、
もっと稼ぎの良い仕事など幾らでもあるだろうに――それともなんだ。
高い金払ったらボクの依頼でも受けるのかい。或いは末端かな。」
ざくざく、散文めいた思考と問いを語って垂れ流す。
――ある言葉を聞いて、足を止めた。
「――ん、食べる?
ボクや彼がを人を喰った奴だと思っているのかい。それとも、逆か。
何と云うか、キミもキミで胡散臭いな……か弱い教師は怯えてしまうよ。」
引っかかりを覚えれば言い掛かりを付けて、
怖がる代わりに愛想を浮かべて笑ってみせた。
■濱崎 忠信 > 「殺し屋って奴だから、まぁ、そんな感じかな。
お金払ってくれるならそりゃ先生? 先生でいいんかな?
まぁ、とりあえず、先生の依頼だってそりゃ受けるけども。
でも、この依頼が先だから、この子殺した後ね。
今ここの二人殺せって依頼出す場合は……受けないぜ。
見るからに手に余るし。
でも、殺せそうな奴の依頼だったら、受けるよ。
俺からすれば、これよりも割のいい仕事なんて、他にないしね」
そういって、口元を緩めた。
■ジョン・ドゥ > 「憎まれてた…ねぇ……」
【少年の返答を聞き、かつて自分も恨みで襲撃を受けた事を思い出しながら、
それだけであれば、救うべき存在かどうか殺すべき存在かどうかを判断でき無いと思考しながら、】
「ならまあ、俺としてはそれを知るまでは死なれては困るって事だな
……と、言ってもこのままでは不味いか…」
【一人合点した用に呟きながら、
出血多量の少女を見ながら、治癒の呪符を使うべきかと考え近づこうとし、】
「ふむ、仲間では無かったのか…?
止血か……それなら任せるべきか…」
【少年の近くにいた少女の言葉に首を傾げながら、
止血するというという言葉を聞き、治癒の呪符のストックを思い浮かべながら、
ならば任せるべきかと思案するのであった。】
「まあそう言われてもな、他に止められる者が居るならばとな。
それに、お前がそういう奴だったた、始末する、それだけだ。」
【男の冗句を聞きながら、彼も軽い感じに言葉を返す。
他に救える者が居るのであれば、その者に任せ彼自身は他に救うべく者が居ないか俯瞰を続ける、彼はそのようなスタンスで動いてる様であった。
そして、悪い魔法使いだったらどうするかと問われれば、一言、鋭い声で告げるのであった。】
■迦具楽 >
「胡散臭くなんてありませんよ、先生。
私なんてこの島では極々ありふれた、ただの異邦人です」
【胡散臭いといわれれば、少しだけ困ったような顔を見せてそう答えるだろう】>>リビドー
「そうそう、行きずり……じゃないや。
なんとなーく気が合いそうだからお話してただけよ?」
【と、仮面の男には言い訳にすらなっていない言葉を返す】>>ジョン・ドゥ
「それじゃ、悪いけど傷だけふさいじゃうわね。
その後は……まあ成り行き次第って事で」
【その成り行きは、誰にとって都合よくなることか。
望ましいのは迦具楽自身にとって都合よく運ぶことだけれど、もしかしたらこの被害者にとって都合は転がるかもしれない。
まあそれはともかく。今は止血をしようと大きそうな膝の傷に手を翳す。
そのまま抵抗されなければ、しばらくの間で傷口はそのままだが妙な事に出血は止まるだろう。
また、触れようとしても傷口には触れられない事が分かるはずだ】>>ALL
■濱崎 忠信 > 「まぁ、この場の誰もこの子の素性は分からないわけだから。俺も含めて。
この子はもしかしたら、とんでもない知能犯でン百人単位で人を不幸にした子なのかもしれない。
この子はもしかしたら、ただ逆恨みをされて俺みたいな奴に殺されかかってる哀れな学生なのかもしれない。
この子はもしかしたら、死んでも平気な異能者でとりあえず死んでも平気なのかもしれない。
この子はもしかしたら、多額の借金を背負ってて保険金で返すしかない状況なのかもしれない。
どれも可能性としてはありうる。そして、調べる術はない。
ただ、一つ確かなのは、この子を殺せないと、俺が困るってことだけだ。
で、俺が困っちゃうと、最低でも誰かさんの茶々で確実に一人の生徒は不幸になることだけは確定している状況なわけだよ。
それでも、邪魔をするっていうならまぁ、好きにするといいさ」
お手上げ、と言った様子で肩を竦める。
「まさか、ここで『殺しそのものが罪』とかはいいださないよなぁ? こんなところいるんだし」
■リビドー > 「個人営業の殺し屋か。
趣味かい。割りにも合わなければ縄張りや委員も居るだろうに、
よくも掻い潜って生き延びたものだ。
その腕前はもっと活かし様があると思うが、
キミは人殺しが好きだから、そこまで腕を磨いたのだろうな。」
「……ああそうだな、相場は知らないが――
ルギウスってヤツを殺せたらローンを組んででも言い値で払うよ。
丸サングラスをかけた神父風の男だ。先払いは……今は手持ちがないな。
カードの使えるキャバクラの費用を持ってやることぐらいしか出来ないか。」
財布をポケットから取り出して開く。
意を見せるように開いた後、閉じる。
「ただの人間ほど輝かしいものものなく、
ただの人間と嘯くやつ程厄介なものもいない。
故にどちらでも厄介だ。全く。」
魔術によって手当が処されたと把握すれば、少女への意識は薄める。
そうしてから、煽るように口を開く。
■リビドー >
「いや、何言ってんだお前。殺しは罪だろう。」
……本気かどうかは兎も角、
さも当たり前のように、そう言ってのけた。
■濱崎 忠信 > 「まぁ、そんなところですよ、先生。
趣味でもなく、単純に俺にとってはこれが一番効率よく金が稼げる仕事ッつーか……まぁ、ようは、殺し屋って弱い者いじめが専門なんで。
腕とかも、必要ないし。ただ、俺くらいで殺せる奴を殺すのが仕事というか。
面倒代行でしかないといえば、いいかなぁ?
あと、そういう聞くからに面倒くさそうな奴の殺しの依頼は受けないよ。
できないから。俺、弱いからね」
冗談めかした風もなく、笑う。
「殺しが罪なら、一度でも食事を行った人間は等しく全て罪人ってことになるけれども。
それとも、あれかな? なんたら教的、原罪とかのお話として?
だったら、それはもうなんというか……今は違う話してるんで」