2018/08/21 のログ
神代理央 > と、通信端末が僅かに振動し、メールを受信した事を伝える。
何事かと端末を起動すれば、落第街にて発生した小規模な違反部活との小競り合いが小競り合いでは済まなくなっているとのこと。
とはいえ、騒ぎをこれ以上大きくしたくない穏健派が急遽動ける実働部隊を招集。己にも、異形を用いた示威行動を行う様にとの指示が与えられた。

「…意外だな。てっきり、連中には毛嫌いされていると思っていたが」

比較的過激派寄りの自分に出動要請を出し、その指示も比較的適当と言える。
意外と柔軟な思考を持った者が居たのだな、と感心しながら了承の返信を本部へと送る。

「…本来であれば、こういった派閥競争自体が馬鹿馬鹿しいものだ。偶には、連中に恩を売ってやるのも良かろう」

となれば、こんな廃墟紛いの場所に居る理由も無い。
自分にしては珍しく鼻歌交じりの上機嫌を持って、ナビゲーションに従って落第街へと移動することになる。

――尚、辿り着いた先の落第街で異形を召喚した結果、小競り合いは急速に終息し、何とも言えない物足りなさと穏健派の指示の的確さに揺らぐ内心で帰路につくことになるのだった。

ご案内:「路地裏」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に柊真白さんが現れました。
柊真白 >  
(通りから路地に入り、右に左に入り組んだ道を更に奥へと歩を進めた先。
 落第街に詳しいものでなければ迷ってしまうような、しかし興味本位で入り込んでしまえば簡単に辿り着いてしまうようなところ。
 本来ならば二級学生の色々と表沙汰に出来ない取引などが行われているであろうその場所に、出来の悪いB級ホラー映画のような光景が広がっていた。
 生気のない動きで歩くゾンビ。
 パンデミックと呼ばれる怪異により発生した大量のアンデッドが、)

――次。

(片っ端から斬り捨てられている。
 あるものは四肢を切り飛ばされ、あるものは首を刎ねられ、あるものは胴体を両断され。
 壁を配管を室外機を足場に、入り組んだ路地の広いとは言えない空間を縦横無尽に跳ねまわりながら、手にした長刀でアンデッドを次々と惨殺していく白い閃光。)

柊真白 >  
(アンデッドの前方上空から強襲し、すれ違いざま首を刎ねてそのアンデッドの後方へ着地。
 右から近寄ってきたアンデッドが伸ばした右手を、刀を跳ね上げ斬り飛ばす。
 そのまま加速し、前方のアンデッド数体を纏めて滅多切り。
 直後左方の壁へ飛びつつ、ナイフ数本を近くのアンデッドへ投げつけ、頭部を串刺しに。
 流れるように動く死体を処理しつつも、自身の服には赤い染み一つ付いていない。)

――数が多い。

(しかしアンデッドは路地の奥からわらわらと沸いてくる。
 奥に元凶のパンデミックが居るのか、たまたまここら一帯に集中しているのか。
 裏組織からこの辺のアンデッドを処理してくれとの依頼を請けたのだが、なるほどこれだけ数が居れば素人では手が出ないだろう。)

ご案内:「路地裏」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 最早定期任務と化しつつあるアンデッドの掃討任務。
未だ委員会の上層部では派閥争いに精を出しているらしいが、島の警察機構が揺らいでいるのは此方としても好都合なので放置していた。

というわけで、相も変わらずゾンビ退治に明け暮れる夜。
鋼鉄の異形達が轟音と共にゾンビを吹き飛ばし、撃ち砕き、踏み潰していく。
理性の無い雑魚退治なら、火力・物量を両立出来る己の異形は都合が良い。一騎当千の兵共には分が悪くとも、数と数でぶつかり合う戦いなら気楽なものだ。

と、鼻歌混じりに路地から路地へと破壊を振りまいていたが、通信端末から甲高い電子音と共にアンデッドの集団が存在すること。所属不明の何者かが戦闘を行っている事を己に伝える。

「…他の風紀委員が来ているという連絡は無かったが。公安…いや、それなら、所属不明とはならんな」

落第街の自警団でも戦っているのだろうかと、興味本位に足を進め、彼女の前に姿を表すだろう。
といっても、上品に現れた訳では無い。壁を爆砕し、瓦礫を踏みつけ、その勢いで数体のアンデッドを薙ぎ払い、数体の巨大な異形達と共に随分と傍迷惑な方法で彼女の前に姿を表すのだろう。

柊真白 >  
(轟音。
 群れるアンデッドをずんばらりんと纏めて肉片に変えつつそちらを見れば。)

あれは――

(彼の顔と大量の異形には見覚えがあった。
 周囲を取り囲むアンデッドを剣閃の結界で切り捨てる。
 正直そろそろ疲れてきたところだ。
 ちょうどいい、利用させてもらうとしよう。
 壁を跳ねまわりながら異形と彼の間へと降り立ち、刀を鞘へと納める。)