2018/11/21 のログ
ご案内:「路地裏」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「と、言うわけで落第街へ調査に来てみたところ、だけど……」

辺りを見回しても人の気配すらしない
タレコミ…というか情報のあった制御薬の取引場所は此処であっている筈なのだけど

「一足遅かったかな… 悠薇、だいじょぶ?こわくない?」

振り返りながら、後ろにいるはずの妹に声をかける

ご案内:「路地裏」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 「……うん。一回。こっち”側”になりかけたときあったし」

苦笑しながら、静かに息を吸って、吐く

「――取引、終わったあとかな? もしくは潜んでる可能性も高いけれど」

静かに静かに――冷静に、辺りを見回して

伊都波 凛霞 >  
こっち側になりかけた、と聞けばあの頃を思い出して苦笑する
よく自分の隣に戻ってきれくれたものだと思う

「んー、人の気配は感じないけど、なんか手がかりくらい残してないかな…。
 ……そんな下手なことしてたら、もっと早くに見つかってるか…」

と、言いつつも周辺に怪しいものがないか、ライトで照らしながら探し始めて

伊都波 悠薇 >  
「あえて残してる線も否定出来ないよ。ちょっと探してみよう?」

今日は、いつもの制服に、マフラーにコート。超寒さ対策をした格好である

「クスリ。みんな、好きそう、だもんな……」

ふとポツリと、少女はつぶやいた

伊都波 凛霞 >  
「…そうだね」

そういった手がかりは捜査を撹乱するための囮、という可能性もあるが、
残したものには違いない
別の方向性を探す手がかりにはなるものだ

「……うん、欲しがる人は多いだろうね」

耳に入った小さなつぶやきにそう返す
異能を安易に制御可能とする薬
…異能の力に悩む人間も多いこの島では……

伊都波 悠薇 >  
「私も、昔だったら欲しがったかも」

冗談っぽくそう告げて

「――ある時期のお姉ちゃんも、かな?」

そう、時は来るときは来てしまうのだ
どうしても、どれだけ強かろうとも
人間だから

「――でも、これが、どこにつながってるんだろう? 私達の場合は、あの変わった人だったけれど。これはなんのために、まかれているんだろう?」

伊都波 凛霞 >  
「悩んだり、弱ったり…つけこむように、できてるものだからね」

否定はしない
"救い"は満たされた人間には訪れないのだから

「……どういう意図で、かぁ……。
 小さいけどいろんな事件の原因にもなってる、し…
 常世の島の治安を悪くさせたい…のかな……」

うーん、と考える
動機としてはいまいち弱い気がする

伊都波 悠薇 >  
「うん。でも、異能がないと思いこんでいた自分だったらいらないかな」

笑いつつ――

「治安を悪くすることで、メリットが有る組織があるのかな? それとも、面白いからばらまいているだけ? そんなクスリを作れるならどんな組織がバックにあるのか――いろいろ、考えることはいっぱいだね」

そこがわからない限りは、操作は進まない

根本的に、解決に至らない

伊都波 凛霞 >  
「治安が悪化することでメリットがある組織……。
 うーん…ロストサイン、なんかは最近全然話を効かないし……」

かつて落第街に在った組織
最近はおとなしい、というか…水面下にいるのだろうか
話をあまり聞かなくなった

「……悠薇はどう思う?
 どういう人が、この騒ぎを起こしてるって考える?」

伊都波 悠薇 > 「わからないね。その辺り――ろすとさいん?」

なにそれっていうように首をかしげて――可愛らしいと思う人は思うかもしれない

「――わからないな。情報がなさすぎるから。もう少しあれば考えられるけれど」

あぁ、でもそうだな

「――とても、使いやすいものであるから……きっとそういうのを掌握する人物なんじゃないかな。人の弱み、人の欲望――そういうのに敏感な人」

伊都波 凛霞 >  
「うん、以前はそういう組織が落第街にあったんだって、今はわからないけど」

この妹、いちいち仕草が可愛い
任務中でなければぎゅーしたくなる

「……じゃあ、きっと頭のいい人だね」

それも、悪魔的に倫理観が欠ける…もしくは
目的のために手段を選ばないタイプの人間だ

「…うーん。ダメかな、しっかり痕跡消されてる。
 落第街も広いもんね……情報が風紀委員に伝わってから、じゃ遅いのかも……」

伊都波 悠薇 >  
「へぇ……組織が……」

では。これは組織の創設が狙いなのかもしれない
傘下、ふるいにかける。そういった意味合いもあるのかもしれない

「どうかな? 逆に頭が悪いのかもしれない」

くすりと笑って――

「後手ばっかりだね。どこかで攻めないといけないけれど――」

さて、その手段は……?

伊都波 凛霞 >  
「…私以外にも捜査をしてる風紀委員はいるから、情報の交換とかできればいいんだけどね」

なかなか、うまくいかない
風紀委員もそれなりに曲者揃いだ
…中にはやり過ぎて風紀委員自体の評判を貶めている人間すらもいる

「それか、あちこち走り回って現行犯を探す。
 足は基本、だけど……危険もいっぱいかな」

伊都波 悠薇 >  
「出し抜き、志の違い。その辺りが出てきそう。それこそ、姉さんの場合は特に」

マフラーを巻き直して――

「現行犯? クスリを取引してる人?」

確認するように

伊都波 凛霞 >  
「…? 何で私の場合は特になの?」

今度はこちらが小首を傾げた、長いポニーテールがゆらりと揺れる

「まずは売人だね。当然末端ばっかりだとは思うけど」

まず尻尾を掴まないとキリがないし、と肩をすくめる

伊都波 悠薇 >  
「姉さん、もう一度風紀委員に入った理由を言ってみて?」

男だったらイチコロだろうなーなんて思いながら苦笑

「……餌が必要かな?」

首をかしげて、思考する――

伊都波 凛霞 >  
「最近治安が悪くなってるし、無為に傷つく人にいてほしくないから…だけど」

風紀委員の存在理由、あるいは基本理念ではなかろうか

「…餌、か……。
 薬を買う側を演じる…ってところかな?」

それはそれで危険だが…
風紀委員として顔が認知されていてもいけない

伊都波 悠薇 >  
「うん。言うなれば――それで風紀委員、やってる人が、私は少ないと思ってるから、なんだけど」

考え過ぎ、な可能性もある。けれど――

「きっと、それがついでになってるひとが多いと思うんだ」

だからこそ

「意識の違い、差が生まれるんじゃないか。そういう、推測」

推測だからね? なんて念を押して

「餌、私がやろうか?」

伊都波 凛霞 >  
「そんなことない、と思いたいけどね」

人の心は推し量れない
人を買い被る癖のある自分は、そういう可能性を想像できないことも多いのだけど
だからこそ、姉さんは特に、なんて言われ方をしてしまったのかも

「それは絶対ダメ」

ピシャリ
一瞬の迷いもなくそう返した

「なんかそう言い出しそうな気がしたけどダメ、危険すぎるもん」

伊都波 悠薇 >  
「――推測! 推測だから!」

変な言い方をしてしまったと、取り繕うように口にして――

「……でも、他に有効手段ある?」

伊都波 凛霞 >  
「いち早く解決したいのは本音だけど、ダメ。
 リスクが高すぎる、危険だし絶対ダメ」

こうなると頑固だ
何を言っても聞かないモードである

「他にも方法はあるはずだよ。
 …一度委員会本部帰って、情報を整理してからまた来よ」

伊都波 悠薇 >  
「……ダメねえもーど……」

仕方がないと、息を吐いて

「――まぁでも、コレてよかったかな」

ホッとしたように息を吐いて

伊都波 凛霞 >  
「なにソレ」

じとっとした目で見る
妹に危ない役を任せるわけにはいかない、当然である

「良かった? 何の収穫もなかったのに」

いわば徒労に終わったわけだが
何が良かったのか、よくわからない

伊都波 悠薇 >  
「頑固で何言っても”ダメねえモード”」

ゴロよくない? なんて――

「うん。空気がわかったし――姉さんの、こっそり来ていた場所を共有できたから」

そこが、自分にとっては大事だったのだ

伊都波 凛霞 >  
「あのね…」

大きな溜息と共に、気が抜けた
変な言葉を作られてしまったものだ

「…もう、ヘンなこと言ってないで帰ろ。
 私が一緒でも、長居してたら何が起こるかわからないんだから」

言いつつ、ほらいくよ、とその手を引いて

伊都波 悠薇 >  
「――うん。でもこうやって来れるようになったのは感慨深いでしょ?」

ある一定の、場所には行けな”かった”のに。今はこうして一緒に行けるのだから。

だから――

「頑張ろうね、姉さん」

手を引かれた勢いを利用して――腕に腕を絡めて。”甘えた”

ご案内:「路地裏」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「路地裏」から伊都波 悠薇さんが去りました。