常世学園も学園都市という一つの都市であるために、闇の部分も生まれていった。
その代表がこの落第街であり、このスラムであった。
落第街の路地に形成された貧民街では、学園都市から見捨てられた落第生が二級学生、不法入島者などが集合住宅やバラックに居住している。
ここはそう言った場所であり、そういう境遇の人間が何かの事件や実験に巻き込まれたところで、よほどのことがない限り表に出ることはない。






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参加者(0):ROM(1)
Time:02:36:59 更新


ご案内:「スラム」から神代理央さんが去りました。 (11/30-00:53:41)
神代理央 > 「…さて、余り壊しすぎるのも良くない。全部無くなってしまっては、驚異を口伝する者が居なくなってしまうからな」

周囲から何事かと飛び出して来た住民を見下ろしながら、緩く溜息を吐き出す。
結局、放った光線は二射。膨大な量故にそれなりの被害は出ただろうが、壊滅的という程でもない。そうなるように調整したのだから。

「顔を見られるのは好かんが、仕事の内か。どちらにせよ、風紀の行動であるという事は示さねばならんしな」

近くにあった小型の球体に飛び移り、そのまま地上へと降下する。
呆然と此方を見やるスラムの住民達を見渡し、腰の拳銃を引き抜くと―

「戦争は平和である。自由は屈従である。無知は力である。
……まあ、古典の引用だがね。隷従も反逆も貴様達の自由だ。好きにしたまえ」

拳銃を見て怯えた様に後ずさる住民達に穏やかに語りかけると、用事は済んだとばかりに球体に乗って飛び去っていく。

「……しかし、連中に通じるものかな。ああいうくどい言い方は」

スラムから飛び去る球体の上で、僅かに困った様な口ぶりで独りごちると、小さく欠伸を零して任務完了の報告を本庁へ送り始めた―
(11/30-00:53:35)
神代理央 > 「…戦闘能力だけなら、一体の召喚でも十分か。しかし…」

掃射を停止し、再び異能を発動。
スラムに浮かび上がる人工の月が一つ増える。

「……っ…ああ、くそ。忌々しい。何が言いたい。何を訴えたい。喚き騒ぐだけなら、猿でも出来るというのに…!」

米上に響く鋭い痛みに、眉を顰めて頭を抑える。
強化された異能を発動する度に、断片的な【何か】の情報が脳内に押し込まれる感覚。
余りに断片的過ぎて理解し得ぬまま、頭痛が治まるのを待つしか無かった。

「…召喚物が劇的に強化されても、これでは戦い辛い事この上ないな。とはいえ、現状であれば一体でも十分か」

深く息を吐き出して薄れゆく痛みを押し込めば、緩く腕を振って球体に指示を出す。
再び放たれた光条は先刻の倍の輝きとなり、熱した金属が水に触れる様な音と共にスラムの建造物を消し飛ばした。

悲鳴も轟音も黒煙も無い。
静寂の中で、ひたすらに死が積み上げられていく様を、引き始めた頭痛に表情を顰めたままで眺めていた。
(11/29-23:38:22)
神代理央 > 事前に服用した制御薬は、相変わらず甘みが今ひとつ足りない味わい。精神的な高揚感も、力が溢れ出る高揚感も無い。

ただ、異能そのものは劇的に変化した。というよりも、開く扉の鍵が変わったと言うべきか。

「…まあ、使えれば何でも良い。使い物になれば、の話だが」

今回の任務は、人員不足によっておざなりになっていたスラムへの示威行動。風紀委員会は未だ健在であり、様々な問題が発生していても落第街・スラムに対して常に正義の鉄槌を振るう存在である事を示せ――という勇ましくも曖昧なもの。

「負けていないのに末期感漂うな。その方が都合が良いんだが」

緩い口調で呟いた瞬間、背後の金属球の群れが輝いた。
文字通り、さながらミラーボールの様に白く輝いた球体から発射された光線は、轟音も砲声も無く、無音の内にスラムのバラックを薙ぎ払った。
(11/29-23:09:48)
神代理央 > その晩、珍しくスラムは平穏だった。
風紀・公安の両委員会がアンデッドの対処、制御薬の対応に追われ、その矛先が違反部活や薬の売人に向かっている事もあり、スラムへの警邏そのものは行われていても、過剰な摘発が行われる事は無かった。

無論、それは今夜が偶々であり、明日は此の地区でも大規模な戦闘が起こるかも知れない。或いは、アンデッドの群れが押し寄せたり、制御薬で狂った能力者が暴れまわるのかも知れない。
だが、少なくとも今夜は平穏に夜を過ごす事が出来る。その日の糧を得て、決して柔らかくは無い寝床で寒さに震えながら一晩を明かす事が出来る。

スラムの上空に金属の月が現れるまで、住民達はそう信じていたのだ。

「…良い夜だ。さて、仕事を始めるとしよう」

スラムを見下ろす古びたビルの屋上で、制服をはためかせる少年の姿。その少年の背後には巨大な真円の金属球と無数の小さな金属球が従者の様に漂っていた。
(11/29-22:55:32)
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。 (11/29-22:43:51)
ご案内:「スラム」から遼河 桜さんが去りました。 (11/19-02:55:36)
遼河 桜 >  
「はいはーい♪またねえ」

ぱたぱたと小さく手を振って消えていくおじさんを見送って

「いつ合っても不気味ー。
 ま、いっか。小遣い稼ぎに困らなくなったのはいいコトだし♪」

自分もまた、歩き慣れたスラムの街を足取り軽く歩き去っていった
(11/19-02:55:33)
ご案内:「スラム」からルギウスさんが去りました。 (11/19-02:30:38)
ルギウス > 「因果は巡るものです、精々頑張ってくださいねぇ。
 私が言うのもなんですが。」

くすくすと笑い。

「私の趣味は老若男女オールオッケーですのでイケますよ?
 まぁ貴方の方がそっちの気がないようですからね、無理強いはしませんよ」

ニタニタと見透かすように笑った後に。
指を鳴らす。
消えていくスポットライトに隠れるように。

「では、またいずれ。
 薬の無くなる頃にお会いしましょう」
(11/19-02:30:33)
遼河 桜 >  
「全然?脅されてやってただけーって言って適当に誤魔化したらあとは逃げるしね。
 バレたらまぁ、その時はその時考えよっかな♪
 ……へぇー、まぁ自分でクスリなんか使う気はしないけど」

副作用もわからない薬なんて使う気もしない
こんなものを使う異能者はバカばかりだ、といいたげに北叟笑んだ

「さあね♡ お気持ち次第かな? クスクス…」

その場でくるっと回ってみせる
どこか危ない香りの漂う魔性の女の子…を演じて見せている

「でもそういう趣味ないでしょ?おじさん」

注釈は無視された
(11/19-02:20:14)
ルギウス > 「尻尾切り用にいかにもさんは用意しているんですがね?」

まぁ、何やっても捕まるやつは捕まるんですが と笑う。

「ええ、効率的でしょう?
 我ながら、いい商品だと思いますよ。
 ああ、そうそう……その薬、異能がないと思われている方に使っても面白いかもしれませんよ?」

あと、お兄さんです と注釈を入れておく。

「おや、貢げばどこまで許していただけるんです?」
(11/19-02:11:47)
遼河 桜 >  
意味ありげな笑いにはくすりと小悪魔のような笑みと目線を返す

「いかにもなバイヤーじゃすぐに割れちゃいそうだしねー。
 私としてもすぐに捌けて効率いいブツだからいいけど♪
 …へー、タイプ?おじさんにタイプだなんて言われても嬉しくないなー」

貢いでくれるなら別だけど、と笑いながら続けて
(11/19-02:01:54)
ルギウス > 「女の子……ねぇ?」

意味ありげにどうだかと笑う。
脅されての下りは、どうでもいいようだ。

「まぁ、風紀ごときに私がどうこう出来るとも思いませんからねぇ。
 便利な売人が減るのがよろしくないだけですよ。
 貴方は非常に私のタイプですからねぇ、是非ともそのまま人生を謳歌していただきたいものです」
(11/19-01:57:10)
遼河 桜 >  
「ふふん、風紀委員も可愛い女の子がバイヤーやってるなんて思わないと思うよ?
 いざとなったら脅されてやらされてたとか言えばいいだけだし♡」

悪びれもなくそう笑ってアタッシュケースを受け取る
さすがにそこそこ重い
落第街を出たら足でも呼んで持たせよう、なんて思いつつ

「まとめてでいいならそっちのが楽だし、じゃあそうしといて♪」
(11/19-01:49:36)