2015/06/04 のログ
ご案内:「スラム」に設楽 透さんが現れました。
■設楽 透 > 「う~ん、清々しい朝の空気が台無しになるね」
「この辺りはいつ来てもうんざりするや。」
【朝のスラム街。淀んだ空気の溜まり場であるこの場所に似つかわしくない金髪の男が居た】
■設楽 透 > 「さてと、授業前にぐるっとこの辺り回ってみようか」
「なあに、30分もあれば事足りる。」
「勝手知ったる何とやら、さ。」
【軽い足取りでスラム街を歩く。】
【見るからにひ弱そうな男へと様々な視線が投げかけられるが、不思議と敵意だけは向けられていなかった】
■設楽 透 > (静かだ……)
【ふと足を止めて周囲の様子をうかがう】
【朝のスラム街とはいえ喧噪の1つや2つ聞こえて来そうなものだが、今日は以前よりそれが少ないのだ】
■設楽 透 > (やぁっぱり公安と風紀の子たちがドンパチやってるからかなあ)
(まったくやり辛いったらないよ、制服着てるだけで怯えられちゃう)
【深く溜息をついた】
【この分では得たかった情報も得られないかもしれない、と肩を落とす】
「いくら優しい佐伯ちゃんでも、多分3度までだよねえ」
「何の情報も入ってないよ、って言って素直に聞いてくれるの」
【別に何か情報を得るまで身を隠してても良いのだが】
【女子生徒から隠れるなんてことは、設楽のプライドが拒否していた】
■設楽 透 > 「この分じゃ、この辺りで情報を集めるのは無理かなあ」
「下手に動けば僕まで巻き添えを食うだろうし?」
「まあ、留年常連の弱小能力者なんて歯牙にも掛けない可能性の方が高いけど」
【くすくす、と設楽は楽しそうに笑う】
【彼が持つ公式な(というのも変だが)肩書は『先輩』ただ一つだ】
■設楽 透 > 【委員会にも部活動にも属さず、これといった実績も貢献も残さず生徒という立場に居て6年目になる】
【別段尊敬もされない立場ではあったが、そんな事は気にしない】
【尊ばれないということは配慮しなくて良いという事だし、】
【敬われないということは遠慮もされないという事だと、彼は嘯く】
「まだまだ知りたい事が山の様にあるんだ、この島は」
「退屈もしないし、料理は美味しいし、女の子は可愛い」
「最高の環境だねえ」
【スラム街の真ん中で、誰に対してでもなくそんな事を言い、笑う】
【そんな『奇人』をスラム街の住人は遠巻きに眺めるだけだった】
■設楽 透 > 「さてと」
「それじゃあそろそろ一度退散しとこうか」
「……ああ、君たち。」
「違法な薬物の流通や、学園内での委員会の動きとかの情報があればいつでも言ってくれて良いからねえ」
【そう物陰や路地へと声をかけ、手持ちの小銭をその場に落とす】
【手痛い出費、と呼べるほどでもなかったがある意味賭けのつもりではあった】
「さてと、1時間目は何だったかな……?」
【自分に向けられる視線が増えた事に笑みを浮かべつつ】
【小銭を落した事に『気付かなかったフリ』をして設楽はその場から立ち去った】
ご案内:「スラム」から設楽 透さんが去りました。
ご案内:「スラム」にルナさんが現れました。
■ルナ > 【ふらり と、スラムに少女の姿が現れる。】
■ルナ > 【ゆらりゆらりと風に吹かれて髪がゆれる。地面から数cmの高さで浮遊して前に進む】
■ルナ > ……いない?【首だけ動かして周りを見る。人の気配はないように見える】
■ルナ > 【あたりを見回す。人のいそうな場所をくまなく調べていく。探し人は見つからない。】
■ルナ > ……。【先へと進む。向かう先は、路地裏。】
ご案内:「スラム」からルナさんが去りました。
ご案内:「スラム」に”マネキン”さんが現れました。
■”マネキン” > 【今日は露天商をやっていない。いつものくたびれた愛媛ミカンのダンボールに座り、手元のアンプルをもてあそんでいる。
先日の傷の様子は微塵も無く、薄暗いスラムの一角でくすぶった焚火を眺めていた。】
…ちょっと騒がしかったから噂の一品仕入れてみたが…なんだこりゃあ。適当に作ったと言わんばかりの子供だましみたいな代物だ。
ちょっとは骨のある話かと思ったら…やる気がなくなるぞ。
【気だるげな様子で、アンプルを宙に投げて遊んでいる。】
■”マネキン” > …素人臭い。弄ったのは研究所の連中じゃないな。…生徒か?
【薬液の中身を日に透かすように持ち上げて、ひとりごちる。】
そうなると、適当に中身入れ替えたコピーをそこらに流しても良いんだが…。さて、どのルートを使うかね。
そこらに撒いておいてもスラムの連中ならつかっちまうだろうが、そっちを実験台にする必要は無い。…歓楽街か、異邦人街くらいか。
【顎に手をやり、眼鏡を上げるような仕草をして…何かに気づいて手を下ろす。】
■”マネキン” > さて…そうだな。おまえは当たりだ。せいぜい運がいい奴に当たってくれよ、”ディアボロス”。
【胸元に手を入れてそこから黒い液体の入った注射器を取り出すと、アンプルに静かにそれを突き刺して注入していく…。わずかに中身が黒く染まるが、アンプル自体が暴れるように震えると元の薬液の色を取り戻した。
その様子を見つめる目元は影になっていて分からないが、フードから覗く口元は異様に歪んだ笑みを浮かべている。】
くくっ、く…。さて、運ばなくちゃな。
【座っていたダンボール箱から立ち上がりその蓋を開けると、中には緩衝材に梱包されたいくつもの注射用アンプルが並んでいた。
そのなかに大事そうに先ほどもてあそんでいた一本を加えると、その箱を抱えてどこかへ行ってしまう…。】
ご案内:「スラム」から”マネキン”さんが去りました。
ご案内:「スラム」にレセナさんが現れました。
■レセナ > 【一見して汚いバロック、その地下に所在する違法BAR】
(慣れた様子で入ってくるとカウンターの一番端に腰を降ろす)
いつもの。
■レセナ > (バーテン学生がシェイクする様子をぼけーっと見ているとおしぼり屋学生が品卸に来た)
(会釈と共に、厚みのある封筒を渡し) いつもご苦労様でございます。
(おしぼり屋は封筒の口を覗くとまいど、紙袋を返し、去っていく)
■レセナ > (ほいよ、とバーテンに出されたグラス・ホッパーに口を付け、紙袋からアンプルを取り出す)
最近こういうの増えました?
(バーテン学生に見せながら問うと、苦笑いだけが帰ってくる)
どこが製造元なのやら。いい商売ですわよね。
■レセナ > (ふと周囲を見渡すといつもと様子が若干違う)
(ボックス席で小柄な学生が激昂し灰皿で大柄な学生を殴っている)
(薬のおかげで立場が逆転したそうで、そうバーテン学生が言う)
(二級学生にもピラミッドはある。最下層は奴隷以下の扱いも珍しくないものだ)
それはよかったですわねー。(呆れつつ、酒を飲む)
■レセナ > (空になったグラスと代金をテーブルに置くと席を立つ)
最近色々神出鬼没らしいのでお気をつけて。
(そういうこといわれるとフラグだからやめて、という声に苦笑を返し店を後にした)
ご案内:「スラム」からレセナさんが去りました。
ご案内:「スラム」にシュリクさんが現れました。
■シュリク > (学園生としての身分を手に入れた。拠点も手にした。そんな彼女が次に取った行動が、島の散策であった)
……ふむ、豊かに見えてこのような場所もあるのですね。あまり治安がよろしくない様子。
(窓の割れたまま放置された建物、壁中に描かれた落書き、値踏みするような目でシュリクを眺めるゴロツキ連中。どんな人が見ても、シュリクのような少女が一人でうろつくのは自殺行為にしか思えないだろう)
■シュリク > このような場所であれば、違法な取引も思いのまま……犯罪の温床ですのに、何故放置しているのでしょうか。なにか思惑が……?
(考え事をしながら、奥へ奥へと進んでいく)
■シュリク > (どん、と柄の悪い青年の集団の一人が、わざとらしくシュリクにぶつかる)
「あァ!? ってーなこのクソガキ、どこ見て歩いてんだ、あ!?」
「あーあー、前をちゃんと見ないで歩いてるからこういうことになんだよなー」
「嬢ちゃん、きれいなおべべ着てんねえ! イイトコのお嬢様だったりして?」
「じゃあ金もたんまり持ってるよなあ、ゲヒヒ!」
(あまりにもテンプレートな不良集団。この世の果てを見つめているかのような冷め切った目でそれらを一瞥した後……溜息とともにその場を過ぎ去ろうとする)
■シュリク > (去ろうとするシュリクの肩を、ぶつかってきた男が鷲掴みにする)
「……ちょっと待てやコラァッ! なにシカトぶっこいてるわけ!?」
「優しく声をかけてやったからって調子乗ってる? 乗ってるよーねーェー!?」
「もしかしてガキだからって許してもらえるとか??? 思って??? たり???」
「たりたりたり???」
(なんでこんな連中がこの学園にのさばっているのでしょうか……財団は、風紀委員は、何をしているのでしょう……再び溜息をこぼした後、手を振り払って去ろうとする)
■シュリク > 「……キレたわ。ガキだからって容赦しねえ」
(手を振り払われた男の一人が、なにもないところから刀を生み出す。異能、「至る刃の輝き」(ブレイドオブスピリッツ)だ)
「あーあーしらねえぞー、こいつは人も殺したことのある札付きのワルだからなー」
「かわいそーに嬢ちゃん、バラバラにされちゃうなあ」
「もったいねえなあ、せっかくきれーな顔してんのに」
(周りの男達が下品に笑うと同時に、「至る刃の輝き」がシュリクに向かって刀を振りかぶる――
「死ねやコラァッッッ!!!」
ご案内:「スラム」に橿原眞人さんが現れました。
■橿原眞人 > 「開錠――『偽典・倭文祭文註抄集成』より。《常世神の糸》」
シュリクの向かって「至る刃の輝き」が迫らんとした時であった。
突如、シュリクの背後から、何かの声が聞こえ、魔術執行時に発生する燐光のようなものが煌めいた後に、何やら白い糸が伸び、それが幾重にも折り重なってシュリクを包み込む。
「至る刃の輝き」はその強靱な繭に阻まれ、彼女を切り裂く事は叶わなかっただろう。
「チッ、やはりまだこの程度の術式しか解放できないか……! おい、何してんだ! 早く逃げるぞ!」
シュリクを包んでいた繭はほどける。すると、シュリクの方に走ってくる青年がいた。眞人である。左手に何やらタブレットを抱えていた。
《銀の鍵》として活動する為には情報が必要だ。情報屋と密会して早々に帰ろうとしたときに、シュリクが襲われているのを見つけたのである。
彼女に手を伸ばし、さっさと逃げるぞと叫ぶ。