2018/06/27 のログ
ご案内:「スラム」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 定例業務の一つであるスラム街での任務。
一応、名目上は『歓楽街の巡回任務』という事になっているのだが、それはあくまで名目上、書類上での事。
今夜も、犯罪者の渦巻くスラム街に銃声と怒号が響き渡る。
「……全く、叩いても叩いてもキリがない。連中はゴキブリか何かか?」
怪しげな召喚術を駆使して魔物の類を呼び出していた犯罪組織の撲滅。
現場に赴けば、有象無象の魔物が次から次へと湧き出る地獄絵図と化していた。
目につく建物を片端から砲撃し、押し寄せる魔物を機関砲でなぎ払い、異形にしがみつく魔物達を他の委員が切り払う。
そんな戦闘が続いた後、漸く粗方片付き始めた、といったところ。
「出来の悪い映画の登場人物にでもなった気分だな…ただただ、疲れた…」
所謂ゾンビ映画の類だろうか。
押し寄せる魔物を撃ち続け、硝煙まみれになった洋服を払いながら深い溜息を吐き出した。
ご案内:「スラム」に三谷彰さんが現れました。
■三谷彰 > 「まぁ、かなり沢山いたしなぁ。だけど、仕事終ってねぇぞ」
こんな場だというのに終ってないと言いながらも軽い空気を纏わせながら話しかけてくる。
黒いプロテクターや黒の武器は風紀委員の特別攻撃課と入っているならわかるかもしれない。
棒には恐らく打ち倒したであろう魔物であった物が今もついており、異能を発動させている眼は真紅に染まっている。
「つっても、まぁ大体は片がついたかもしれねぇが……こういうのって追い込んでからが怖いからな。自身諸共みたいな感じで暴走するようなのぶっ放してくる奴らもいるし」
そんな経験があるのか顔をしかめ魔物の方に視線を向けた。
■神代理央 > てっきり他の風紀委員は功を急いで召喚主でも探しに駆け出したかと思っていたが、投げかけられた言葉に意外そうな表情を向ける。その相手が、風紀委員の同僚であり先輩。まして、特別攻撃課ともなれば、自然表情を引き締めて模範的な風紀委員の役割を演じるだろう。
風紀委員の有名所は、粗方頭に入れている。それ故に、彼の事もデータベースに登録されている情報は直ぐに思い描く事が出来るが、話しかけてきた目的が分からない事に若干の警戒心を抱きつつ―
「持たざる者は強し、というには些か場違いかも知れませんが。三谷先輩の仰る通り、油断するにはまだ早いかも知れませんね」
彼の言葉に頷くと、残存していた金属の異形は蠢く魔物達に再び砲塔を向ける。
一声かければ、砲弾の雨霰が魔物達に降り注ぐ事になるだろう。周囲の建造物を尽く粉砕しながら、ではあるが。
■三谷彰 > 急に模範的な態度を取られるならば軽く笑みを浮かべ。
「良いって良いってんな硬くならねぇでも。そういうの苦手だしさ」
そんな事を言う。が視界の端から急に飛び掛ってきた魔物を一突きで仕留めると砲弾の先を見る。
「中々便利なもんだな……ここから2時の方向。暗がりに遠距離の獲物もった奴がいる。悪いがそっちもなぎ払ってくれ。俺が突っ込むより早そうだ」
完全な暗闇の中。能力で見抜いた目標を伝えると振り返る。周囲を守る形。
「代わりといっちゃなんだが。スポッター件護衛は勤めるから安心して暴れな」
周りは任せろといわんばかりに少し笑みを向けるとこっちに寄り付こうとしている魔物に眼を向ける。
「……ちゃんとした位置も知らせるから。あんまり建物は壊しすぎるなよ。ここにしか住む当てのない奴ってのもいるわけだからさ」
とだけは付け加えるが。
■神代理央 > 「そうですか?では、遠慮なく」
気さくで気の良い男性。年下の風紀委員からも慕われ、その戦闘力の高さから風紀委員内でも一目置かれる存在―というのが、彼の人物評だった筈だ。
ともなれば、変に堅苦しく振る舞うのは確かに彼に取って接しにくい相手になるだろう。
取り敢えず、無駄な敬語は省きつつ、先輩を敬う態度だけは崩さずに小さく首肯した。
「了解。しかし便利なものですね。私からは全く見えませんよ」
彼の言葉に従い、1体の異形が軋むような金属音と共に砲塔を動かす。
次いで轟音と共に吐き出された砲弾は、彼が示した地点を爆炎と共に粉砕するだろう。
「助かります。何せ、私自身はフィジカル面が強いとはとても言えたものでは無いので。インドアにはインドアに向いた任務を回して欲しいものです」
小さく肩を竦めつつ、もう1体の異形は大口径の機関砲を魔物に向け、銃弾の雨を降らそうと構えるが―
「…随分とお優しい事ですね。しかし、そもそも此の地区自体が本来であれば住民の居ない場所です。あまり考慮し過ぎては、作戦効率の低下を招くのでは」
僅かに首を傾げつつ、不思議そうな声色で彼に声をかける。
しかしそれはあくまで先輩の前だからこその表情と仕草。その言葉の裏には、此の街の住民等気にかける必要があるのか、と暗に問いかけていた。
■三谷彰 > 「お、すぐにわかってくれてありがたいな。中には言ってもガッチガチの奴とかもいるし」
と少し困った顔を浮かべる。どっちが正しいかは人によってとしか言い様がないが少なくとも彼に取っては軽い方が助かる。
「便利っちゃ便利だが地味だぜぇ? 見えるだけで対応できるわけでもねぇからさ」
と少し笑いながらも仕事は果たす。建物の影にいる魔物の報告もしっかりと行う。
だが当然周囲の魔物が何もしないわけも無く。向ってくるが……
「属性付与”土”」
簡単な術を使い棒に土を纏わせるとそれで一薙ぎ。槍の様に向ってくる対象を切り払い。
「散!!」
パンと破裂音がするとその土はショットガンの様に弾ける。数体の魔物が引き裂かれ倒れるだろう。
「召還系の悲しい因果だな。悪いがお前ほどの戦力をインドアに回す余裕はねぇや」
そうして生まれた隙間でそんな軽口を叩いた。
問を投げかけられれば少しだけ間を置き。
「そう、本来ならそうだ。だけど実際にいる地域だ。例えばだが無理矢理つれてこられた二級学生。迷い込んだ異世界人。だとかもな?」
住民に気にかける必要があるのか。そんな言葉を暗に含んだ言葉投げられれば”ある”と肯定を返すだろう。
「他にも色々な理由で逃げてきた奴もいる。建物ぶっ壊してそいつらが逃げられなくなったりすれば嫌だし。実害を言うならそれが犯罪組織の始まりになる場合もあるってな。まぁそんなわけだ。効率は落ちるが可能な限りは壊さないでおいてくれ。よろしく」
そう答えながら、軽く片手で合図を送りながらウィンクを送るだろう。
■神代理央 > 「正直、僕も堅苦しいのは好きでは無いので。といっても、流石にタメ口は気が引けますけどね」
もう少し砕けた言い方でも良いのかも知れないが、その線引が悩ましい。僅かに肩を竦めつつ、堅苦しくない程度の敬語で言葉を続ける。
「視覚的な情報を正確に得られるというのは、それだけで十分な利点ですよ。僕なんか、重苦しいヘルメットでも被らなきゃ全く見えないですからね?」
などと軽口を叩きつつ、召喚した異形に思念を飛ばす。
彼の様に華麗な槍捌きも、体術も、魔術を行使し戦場で臨機応変に振る舞う事も無い。
ただ指示を出し、指示を受けた異形達が砲弾を放ち続けるだけ。淡々と事務的に無感動に、異形達は魔物の群れを鉄と火薬で肉片へと変える。
「一応、所属は一般の風紀委員なんですがね…。とはいえ、命令ならどんな場所にも行きますけど」
戦場を駆ける彼とは違い、周囲に目を向けつつも基本的にはその場での指揮に専念する。何だかサボってるみたいだなと溜息を吐き出したが、一般空いた間に怪訝そうな表情を浮かべ―
「……成る程。まあ、三谷先輩の指示であれば、最善を尽くしましょう」
必要な場所ではあるが、配慮する必要は無い―と言う考えの自分に取っては、何故そこまで此の街の住民に気を向けるのか理解出来ない。
とはいえ、組織において先達の指示に従うのは基本である。特に不満そうな顔も見せずに頷くと、異形達の砲撃は鳴りを潜め、破壊力の低い機関銃の銃撃のみに留めていく。
制圧力は低下したものの、近づく魔物の群れに応戦する程度なら十分な火力だろう。
■三谷彰 > 「タメ口でも全然OKなんだがなぁ。まぁ無理強いはできねぇか」
流石にそこまでは諦め。肩を落すと魔物の群れに向き直る。
まだまだそれなりにはいる……様に見える。
「あれ被らないで済むのはたしかにありがてぇな。後お前みたいな遠距離タイプとバディ組みやすいってのもあるかもしれねぇな」
ふむと少し頷く。
サボっているなどと言い出せばこいつこそ至近距離まで寄って来たうち漏らしを軽く処理する程度だ。
仕事量としては圧倒的に後輩に負けるどころか下手すればこの中で1番働いていない。
「ハハハ、まぁその内移籍になるかもしれねぇな」
一般と言う言葉に少し笑う。実際かなり戦力として凄まじいし本人次第だが希望すれば戦闘系の配属も可能だろうなどと考えていた。
攻撃の手段を変えてくれたのを見届けるとその分の穴を埋めるように土くれを放ち少しでも援護をする。
そうこうしているとだいぶ数も減ってくるだろう。
「さて……今度こそ大体終ったか……ヤバイの召還されなきゃだけど。一応聞くけど。でかいのとかも召還できたりするか?」
こういうパターンで1番多いのは巨大な魔物を持ってくるパターン。次に人型サイズで強い奴のパターンだ。
後者であれば自分で対処できるし、神代の援護もある。だが前者は自分が相性が良いパターンじゃない為そっちの場合対処できるかを問うた。