2018/11/17 のログ
レイヴン >  
未成年が酒なんか買うんじゃねぇ阿呆。

(煙を吐き出す。
 しかしつくづく便利な力だ。
 これだけの数の異形を自在に操れれば、もっとやれることは増える。
 羨ましいが、口には出さない。)

別にお前のためにやったこっちゃねぇしな。
あのままだと少なくねぇ被害が出る。
そいつを避けただけだ。

(それでも多少の怪我人は出ているだろうが、少なくとも死人は出ていないはずだ。
 改めて予測してみても、死者が出ている可能性は限りなく低い。
 このまま放っておけば死人が出るかもしれないが――)

さ、て。
ちいとばかしボランティアでもしてくるかね。
お前も夜更かしすんじゃねーぞ。

(短くなった煙草を投げ捨て愛車にまたがる。
 ヘルメットを被り直し、エンジン音を轟かせ、轟音とともにその場を後に――)

ご案内:「スラム」からレイヴンさんが去りました。
神代理央 > 「おや、酒はお嫌いでしたか?まあ、過度な謝礼をお渡しする訳にもいきませんので、今度茶菓子でもお持ちしますよ」

と、冗談めかした口調で告げるが、次いで彼の告げた言葉に少し考える様な素振りを見せる。

「少なくない被害、ですか。…やはり、先生は良いお人の様だ」

自分に取って、スラムの住民の損失は被害ではない。
というより、統計上現れない数値等そもそも考慮に値しない。
そこに微妙な認識の差があったのかと、内心納得しつつ――

「……ええ、お気をつけて。今夜は、先生の”邪魔”をする連中も現れないでしょう」

大型バイクに跨り立ち去る彼を見送った後、通信機に手を伸ばす。

「……ああ、神代だ。該当地区の掃除は行わなくて良い。生存者がいれば、他地区への移動も妨げなくて良い。……何、その方が、先輩方にとっても良い結果になるだろう。……ああ、だが、薬物の売人や密輸組織の連中は捕らえておけ。制御薬とやら、サンプルがあれば喜ぶだろうさ」

砲撃を行った後、生き残りを捕縛、或いは処理する為に待機していた部隊に通信を送り、溜息を吐き出す。
本当に宮仕えは面倒だな、と烟らせつつ、待機させていた風紀の連絡車に乗り込みスラムを後にした。

ご案内:「スラム」から神代理央さんが去りました。