2017/04/25 のログ
■谷蜂檻葉 > 「いえいえ、お陰様でようやく分かる所まで移動できたので。」
寄月が地図上の光点で表示してくれたおかげで、
これから行くべき『試験棟』の位置も、その為の大雑把な道順もわかったのだ。
「寄月さんは、これから保存?をするんですよね。
私、せっかく解ったので先に行ってますよ。”寄月せんせー”、気が向いたら見に来てくださいね。」
やっぱり、出来るのだったら人の手を借りてばかりも居られませんし。
と、少し強がった笑みを浮かべて彼女は寄月と道を変える。
そして、数歩進んだところでくるりと振り返り
「―――思うに、恋ってやつは遠慮したら負けだと思うのです。
思慮が欠けてもダメだと思いますけど、やっぱり 「やる気」ですよ。「やる気」!」
ファイト!
と、おちゃらけた笑みで。
しかし何か思うところがあるような真剣な表情でそう言って彼女は去っていった。
■寄月 秋輝 >
「ええ、お気をつけて。
その研究を見せてもらえるのなら、また是非」
微笑んでそう返した。
他人の研究にも興味はあるのだが、まだ練習段階の彼女に突っ込んで聞いても悪い、という気持ちが強かった。
「……ええ、ありがとうございます。
そのつもりでいこうと思います」
元より、遠慮などするつもりはなかった。
けれど生徒たる立場の女性から背中を押してもらえて、安心したものだ。
小さく手を振って見送り、間違えないように進んでいくのを見届けてから、自分もまた目的地へと浮遊していった。
ご案内:「研究施設群」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「研究施設群」から谷蜂檻葉さんが去りました。