2015/06/07 のログ
ご案内:「第一演習場」にコゼットさんが現れました。
コゼット > 「はい!今日はここまで!各自で今日の反省を見直して、次に生かして下さいね。
まだ不慣れな生徒はくれぐれも不安定な状況で魔術を使わないように。家が大惨事になってしまいますからね。」

(魔術の実技を終え、解散の意を伝える。
最後には決まってこの一言を付け加える。新しい力が付くとついそれを使いたくなるのも判るのだが、制御が出来ないうちにそれをやると大惨事に繋がりかねない。)

コゼット > (ここまでの実技を見ていて感じたのは、この学園の魔術の理解度は思ったよりも高いという事だ。
勿論、魔術を学ぶものが集まっているのだからそれもそうなのだが。
今日始めて講義を受け、実践していた生徒もすぐにその力を開花させ、微力ながらもコントロールしていた。
今後も伸びていく素質はあるだろう。)

コゼット > (やる気もあるので教え甲斐がある。
たが、この差は徐々に実力となって開いていくだろう。
そうゆう時、下の生徒をどうカバーし、能力を引き出して良くかが教師としての腕の見せ所だ。
講義よりも実技の方が楽しく、受ける姿勢が違うというのもある。
前者もまた同じ位大事という事を理解して欲しいのだが…難しい所だ。

遠くを見ると、実技で使ったであろう様々な色に染まった水晶の的が浮いている。)

コゼット > 「はい、お疲れ様。ゆっくり休んで頂戴ね。」
(人もまばらになってくる演習場。
コゼットは去る生徒に挨拶をしつつ、今日の実技の結果を纏める。
特に成績が目立って悪い生徒には個別で指導をする必要も出てくるだろう。
魔力総量の関係もあるので、あまり急かすと集中力を削いでしまい、かえって実力を落としてしまう。
その辺り、生徒自信が乗り越えるべき所なのだが…。)

コゼット > 「彼は集中力が足りないわね…命中率にも難がある。
……彼女は魔力総量はあるみたいだけれど……まだ練り方が甘い。」

(そんな事を呟きながら、各々の生徒の採点をしていく。
伸びが悪ければアプローチの仕方も変えなければいけない。
能力差はあっても、教え方次第である程度は埋められる筈。)

ご案内:「第一演習場」にクオンさんが現れました。
コゼット > 「………。」
(はた、とペンを走らせる手が止まる。
私がまだ先生を目指す前…生徒だった時の頃、
あの時担任だった先生も、こんな感じに色々考えていたんだろうな──等と昔を思い出した。
あの時はまだ教師を目指すとは思いもしなかったけれど。)

ご案内:「第一演習場」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「あれ、やっべ……
 スンマセン、まだ授業中ッスか?」

かばんを片手に入ってきて、早速気まずい顔。
教師の姿と、出て行く生徒たちの姿。
まだ居残り授業でもあるかもしれない、と。

コゼット > (ふと、声を掛けられて思い出に耽ていた頭は現実へ。)
「ん、あ、ううん、今授業は終わった所よ。
もしかして演習場を使うのかしら?今片付けるから、少し待ってて貰えないかしら。」

(少し慌てた様子で書いていた記録用紙を起き、放置していた水晶の的を回収しようと動く)

ご案内:「第一演習場」にクオンさんが現れました。
相楽 満 > 「あ、はい。
 スンマセン先生、急かしちゃったみたいで……」

ぺこぺこ謝り、かばんを近くに下ろす。
スマホを取り出し、演習場と接続して下準備を始めた。

ご案内:「第一演習場」からクオンさんが去りました。
コゼット > (様々な色に塗られ輝く水晶を一つ一つ手に取り、人程の大きさのあった水晶は小さくなり、コゼットの手元に戻っていく。
それらを懐にしまいこみ、戻ってくる。)

「うん、これでいいわ。お待たせ。
……、これからここで何の練習するのか、聞いてもいいかしら?」

相楽 満 > 「ウッス、ありがとうございます。
 えーっとッスね、異能の発揮練習ッス。
 昨日ククル先生に見てもらったんスけど、まだ伸び代があるってんで、毎日練習しようかなって。
 具体的には、ちょこっとフィールドいじって山作って、それをぶっ飛ばすだけッス」

演習場に出て、スマホをぽちぽち。
山というより岩の塊のようなものをセットし、その前で深呼吸とストレッチを始めた。

コゼット > 「山を。」
(ぶっ飛ばすだけ。その青年はそう言った。
いくら演習場で生成するモノとはいえ、その破壊力たるやどれ程なのだろうか。
異能の力に関してはまだまだ判らない部分も多い。)

「……ねぇ、それ、見学していてもいいかしら?」

相楽 満 > 「あ、はい、大丈夫ッス。
 データも取ってくんで、よければ見ててもらってもいいッスか?
 演習場の端末にそのままデータ飛ばすんで」

手始めに演習場の半径ほどの大きさの岩の塊を呼び出している。
それを前に目を閉じて深呼吸。
同時にデータが飛んでくる。
日常の消費カロリーと比較してとんでもない勢いで、彼のエネルギーが消耗されていく。

コゼット > 「ありがと、拝見するわね。」

(記録用紙を置き、端末に目をやる。
次に出てきたのは巨岩だ。これを割るには相応の力が必要なのは言うまでもない。
コゼットも瞬時に必要な魔力を計算し、判断する。
この青年はどのようにしてコレを割るのだろうか……。
身体の変化がデータとして送られ、興味深そうにその様子を観察している)

相楽 満 > 呼吸を整え、右手を腰に、左手を前に突き出して構える。
異能のスイッチをオンにし、目を開く。

「俺の一手は、抜山蓋世の一撃……!」

まるで呪文のように言葉を放ち、震脚のような踏み込みとともに正面の岩の塊に正拳を放つ。
拳が直撃し、岩に亀裂が入る……どころか一瞬で、まるでだるま落としのように、岩の中腹が向こう側へと吹き飛ぶ。
演習場の防壁に吹き飛んだ岩片が直撃し、粉々になっていく。

「……ふぅ!」

少々険しい表情だが、やり遂げたといったように腕を引く。
その一動作だけで、つぅっと汗が額から流れた。

コゼット > 「………ほぉー…。」
(思わず感嘆の声を上げる。
彼に魔力の気を感じる事は出来なかった。だからこそその"山"をどのようにして吹き飛ばすのか興味を持っていた。
その方法は非常に単純明快。

生まれ持っての怪力、或いは魔力を必要としない身体強化術。
端末を見てみるとその答えが垣間見える。
消費カロリーがこの一瞬の事で物凄い数値を出している。一瞬端末が故障したのかと疑う程だ)

「……凄いわね。これが貴方の異能?」

相楽 満 > 「ウッス、単純な超パワーッスね。
 魔術とかそういうのは使えないッスけど、俺にはこれが一番合った異能ッス」

大きく息を吐き出し、頭の中で異能のスイッチをオフにする。
その瞬間から、極端に消費するエネルギー量が落ち込んだ。
そしてスマホを取り、データを見てみる。

「昨日と全然変わんねーか……
 まぁ一日筋トレ多めにしたくらいじゃダメか」

コゼット > 「フフッ、なんとも男らしい異能ね。
なるほど…代謝を極端に活性化させているのね。でも中々使い所が限定される力ね…。

一瞬こそ光る物があるけれど、持続力に乏しい気がする。
この消費をいかにセーブして、尚且つ効率よく力に還元する……そんな所かしら。」
(成る程。魔術と同じ位、確かに異能というのは面白い。
そして、ある言葉もまた頭の中に思い浮かぶ

【異能に対抗出来るもの、そしてそれらから救うのは、魔術であると】)
「…なるほどね。」

相楽 満 > 「男らしいっつーか、その……この力に生かしてもらってるんで」

苦笑し、なんとも言いにくそうに。

「上限も鍛えれば伸びるかもしれないッスからね。
 ある程度はセーブできるんスけど、細かく力の制御ってなるとちょっと難しいんで……
 やっぱり、何パーセントかの力で何度も使えるようにしないとダメッスよね。
 フルパワーで3発でへばっちまいますから、それじゃ不便そうですし」

かばんからタオルを取り出し、額から流れた汗をぬぐう。
さらに常温のスポーツドリンクを取り出し、一気に飲んでいく。

コゼット > 「助けられてる…か。」
(それなら、大丈夫なのかもしれない。この生徒は、使い方を間違えないのではないか、と。
少なくとも、彼の仕草を見ているとそんな気がする。)

「力のコントロールはどんな分野においても大事で、難しい問題ね。
…貴方はその異能を磨いて、将来的には何かしたい事はあるのかしら?」
(コゼットは端末から離れ、記録用紙が置いてある元の場所へ腰掛ける。
スポーツドリンクを飲み、一休みする青年に語りかける。)

相楽 満 > 「……スンマセン、実は異能でなんとかしたいってことはないんッス。
 ただ出来ることは増やしておきたいのと、最近この学園物騒なんで護身くらい出来るようにしたいだけで……
 そんな偉い目的とかあるわけじゃないんス」

期待に応えられないのが申し訳ない、という表情で謝った。
スポーツドリンクを飲み干し、お菓子のような高カロリー携帯食を口に入れた。

「……したいことっつーか、なんつーか……
 まずは生きたいッスね。
 そんで出来るんなら、俺と同じ病気の子たちを治せるようになりたいッス」

コゼット > 「──ううん、それも立派な目標よ。
特に自分の身を守れるようにはしておいた方がいいわ。…貴方のいう通り、ここは思ったよりも危ない所らしいから。」

(申し訳ない、そんな顔をするものだから、気にしないで、と返す。)

「…色々と事情があるのね。
そうね、生きる事は大事。…でもくれぐれも気を付けなさい。最近何かと事件が起きているようだから。
貴方も巻き込まれないように。危ない所には出来るだけ近づかないようにしなさい。
自分の力に慢心してはダメよ。冷静に状況を判断して、その上で力を使う事が出来なければ、誰かを救う事も、自分を守る事も出来ないから。
…それを忘れずに、鍛錬に励みなさい。相楽君?」

(鞄を手に取ると、記録用紙を中にしまい立ち上がる。
少し留まったお陰で、いい物が見れた。他者の異能を見る機会は、魔術の教師をしていると余りこうして見れないものだから。)

相楽 満 > 「……ウッス、ありがとうございます。
 欲を言うなら、知り合いがヤバい目に会ってたら助けることくらいはしたいッスね」

へらっと軽く笑った。
少し調子を取り戻したらしい。

「はい、わかりました。
 せっかくのすげー力なのに、使えなかったり間違った方向に振るっちゃったりしたら申し訳ないッスからね。
 ……ありがとうございます、先生」

ぺこりと頭を下げ、スマホのデータを整理した。
そしてかばんを取り、ほふっと大きく息を吐いた。

「スンマセン、なんか授業してもらったみたいになっちゃって。
 ホント、色々ありがとうございます」

コゼット > 「ううん?私は殆ど見ていただけよ?
でも…そうね。貴方の事を頼りにしてくれる人はきっと居るわ。その人の為に頑張ってみるのも、日々の生活に張りが出来るでしょう。

魔術の事でなくとも相談があったらいつでも聞くから、その時は先生に頼って。
──それじゃ、気をつけて帰りなさいね?」
(にこやかに手を小さく振り、一足先に戻ろうと足を進める。)

ご案内:「第一演習場」からコゼットさんが去りました。
相楽 満 > 「……はは、俺みたいなのを頼ってくる人なんてそうそう居ないと思うッスけど……
 もっと小回り利く力とか、性格のいいヤツなんて多いだろうし」

むずがゆそうに笑い、もう一度ぺこりと頭を下げた。

「ありがとうございました、先生!」

そしてその背中を見送ってから、最後に演習場の片づけをして、同じように去っていった。

ご案内:「第一演習場」から相楽 満さんが去りました。