2015/06/27 のログ
ご案内:「第一演習場」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「……誰もいねーな。
 よしよし、じゃ……」

演習場に入ってきて、ぽちぽち設定をいじる。
普通の路面程度の状態にし、大きめの岩をいくつか。

それを終えるとかばんを置き、中へと入っていく。

相楽 満 > しっかり準備体操。
ストレッチも忘れない。
病が発症してより、ストレッチは慣れたものだ。

「うし、じゃ早速……」

演習場にある岩をぐっと持ち上げる。
かなりの重量で、異能無しには持ち上がらないだろう。
無論それなりの力を発揮して、軽々胸に抱える。

相楽 満 > ここからだ。
ゆっくり、ゆっくり異能の力を減らしていく。
日常生活で発現させている程度に。

「おっも……!!」

当然だろう、70キロはある岩だ。
が、普段から鍛えている相楽にはなんとかなる重量でもある。

相楽 満 > そのまま静止する。

「……うん、いいぞ……」

基礎的な力を伸ばせば、異能を含め力の上限も持久力も上がる。
それはここ最近でよくわかってきたことだ。
ならば、日常生活程度の力でこうして鍛えることが強くなる近道だろう。

相楽 満 > 「……強くならなきゃなー……」

先日の探索を思い出す。
結局逃げ回って、隠れてばかりだった。
もっと自分が強ければ、彼女を怖がらせることもなかっただろうか?

病院で会った少女を思い出す。
彼女を心配させないためにも、強くならねばならない。
もし彼女が再び危険な目に会うならば、是が非にでも救うことができるように。

ぼーっと考えながら、岩を抱え続ける。
溢れそうになる異能の力を必死に抑え込み、筋繊維が千切れるまで、腕が悲鳴を上げるまで続ける。

相楽 満 > 限界が来た。
両腕が震える。額に汗が浮かぶ。

だがここからが本番だ。
極限を超えてなお鍛え続けて、初めて強くなれる。

「っおー……クッソ、負けるか……!」

自分の中の『甘え』と戦う。
自分で限界など決めてはいけない、それは己では越えられぬ壁となる。
まだ、まだ持ち続ける。
これを続ける。

相楽 満 > 「っしゃ!」

どすん、と岩を投げ落とす。
終わったら、今度は少し小さ目の岩を足に乗せて持ち上げる。
また限界を超え、しばらくするまで続ける。

そんな無茶苦茶にも見えるトレーニングを続けた。

相楽 満 > そんなトレーニングを終え、体力を使い果たし。

そこからがさらに訓練の本番だ。

「うし、やるか……っ」

くたくたの体を動かす。
今度は体術による戦闘の型。
ボクシングのパンチ、キックボクシングの回し蹴り、果ては鉄山靠や大扇拳、十字通背まで動作に含まれている。
さらには岩に密着したかと思えば、一瞬のための後に寸勁まで放つ。

が、異能の強化を解いていたため、岩に思い切り拳を打ち付けて痛みにのたうちまわるハメになった。

相楽 満 > 「いってぇ……」

打ち付けた拳にふーふーと息を吹きかける。
鍛えているとはいえ、体を固めるほどには鍛えこんでいない。

「……やーっぱ俺、異能がなきゃダメなんだなぁ……」

少しあきれる。
自分の強さが異能ありき。
それではダメなのだ。
ベースとなる自身の能力を高めるだけ高めた後、異能でさらに引き上げる。
そうでなければ意味がない。

相楽 満 > 「……ま、これから鍛えればいいけどさ」

気を取り直し、再び拳を、脚を振るう。
疲労しきった体を動かし続け、息が上がるまで続ける。

楽しい。
鍛え、強くなることが楽しい。

相楽 満 > そんなこんな、かなり長い時間体を動かし続ける。
誰が見ているわけでもないのに、ひたすらストイックに休まずに。
この気温、流れた汗が地面に落ちる。
あまり整えていない髪が顔に張り付く。
だが関係ない、動ける。
ひたすら拳を振るい続ける。

「……っぶええ、ちょい休憩!」

かなりの時間不休で続けたが、限界だ。
息を荒げながらかばんの下まで歩き、中からタオルとスポーツドリンクを取り出した。

相楽 満 > スポーツドリンクを飲みながら、頭の中で考える。
自分の中の手札と筋力で、はたしてどこまで戦えるのか。
仮想敵は『制限時間のない全力の自分』だ。

だがその力はあまりに大きい。
ここ最近見てきた技術を用いても、いまだ勝てそうにない。

「……まだ鍛えなきゃダメだなー」

先は遠い。

相楽 満 > 「……ま、今日はこんなとこでいいか」

汗をタオルで拭い、スポーツドリンクで水分を補給したら、荷物をまとめなおす。
帰ってから通常のトレーニングをする予定だ、今日の追加トレーニングはこんなものでいい。

「うし、帰ろう」

荷物を抱え、演習場を後にした。

ご案内:「第一演習場」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > 学校帰り、歓楽街に寄って、そこから帰りの列車で途中下車
この実習区で人知れず自主練習をするのが習慣になりつつある

試験までもう少し
自分の中でも、此処にきたばかりの頃よりは力を制御できている実感を感じている

雪城 氷架 > いつも通りに近くのベンチに鞄を置いて
精神を落ち着けながら、演習場に立つ

「ふぅ─────」

自分のもつ異脳の力。
分子運動掌握<<マクスウェル・コード>>は厳密には念動力の一種なのだという
どういうメカニズムでそこへ働きかけているかは不明だが、
自身の体調や精神状態に大きく左右される能力ということは間違いないらしい

したがって、平常心の乱れが一番の不安定要素となり得る

雪城 氷架 > まずはおさらいだ。

力を発揮させるのに必要なものは【やるぞ】という思念
干渉できるエリアは視認できる位置なら何処でも、
きちんと空間把握さえしていれば、目を瞑っていても発動させられるが、
脳内に思い描く地点と現実の地点にズレがあれば当然発動位置もズレる

更に、距離が離れれば離れるほど、発動させる位置はズレる
これも同じ、空間把握能力が影響している

そう、例えば───

「───んっ…!」

離れた位置に火球が出現する
氷架のイメージでは、あれは15メートル先だ
しかし実際に15メートルジャストの位置かといえば違う

目算で15メートルをしっかり図れる能力がなければ不可能だ
【本人の能力】が影響するということである

もちろん15メートルの位置に目標となる何かがあれば、
距離など関係なく、目標を認識していればいいので難易度は劇的に下がる

雪城 氷架 > 次に発動させる力の強弱

この<<マクスウェル・コード>>という異脳力が特待能力だとか言われる所以の一つ
単なる発火能力ではなく、【分子の法則】そのものを操作できる点だ
通常、大気中であれば熱量には上限がある
周囲の酸素を焼き尽くしてしまえば火は消える
そこが単なる発火能力との大きな違いだ

先程発現させた火球に向けて掌を向ける

これは異能物理学のテキスト通り、
自分の認識しやすいように指向性を確保する手段である
【そちらに向けて、力を使うぞ】
そう自分の中で意識をはっきりとさせるためだ

雪城 氷架 > 掌を向ける先に火球を捉える
火球ははっきりと視認し、掌から火球に向けての直線を頭の中で確立させる

次に発動させる力の強さ
こればかりは本人のさじ加減としか言いようがない
氷架の場合はコレが大きくブレる
主にイライラしたり、相手に対して怒っていたり
そういうことで力が増減してしまうのだ
自分の使いたい範囲で力を使うこと、それが制御の第一歩だ

そのための記述もしっかりとテキストにはある
自身が使用する異脳を、しっかりと頭の中に【保存する】ことである
【記憶】として引き出しに入れておき、使いたいときには引き出しから出すだけにする
感情によるブレは大きく抑えられ、【記憶通りの強さの現象】として発動することができる

「───Ballistische Flugkörper!」

そのためにはその【記憶】に名前をつけておくことは有要である
氷架の掌から【以前と同じ】爆炎のミサイルが3発、火球に向かってホーミングするように飛来し、爆散する

繰り返すが名称を付随するのはあくまでも【記憶の見出し】を作るためである
口にだすのも同じ、頭の中で考えるだけよりも精度が上がる

でも少し照れる

雪城 氷架 > ここまではおさらいだ
そしてここからが新しいポイントになる

ふぅ…と一息ついで、鞄からペットボトルの飲料を取り出して水分補給
ここまではなんともない
今まで繰り返しやってきた成果だ、体が慣れたともいうのだろうか
ちょっと前までならここまでで、多少息は上がっていた

次のステップ

【段階的な出力上昇】

雪城 氷架 > ある程度自分の限界は知っているつもりだ
此処、異脳学園都市に来てから何度か倒れたり倒れそうになったり
死にかけたことも正直あった、家族には秘密だけど

だからそれを応用する
分子の運動法則を操作できるということは、減速も可能ということだ

異能の力を使いすぎると血圧が増大し、基礎体温と心拍数が跳ね上がる
その現象を、自分の異脳で押さえ込みながら、同時に別の方向に繰り出している力の出力を上げる

───と、いうこと

以前、草薙が自分にやったように、理論的に考えれば、十分に可能なのだ
ただし、危険が伴うのは間違いない
しかし自身の力を制御するためにはこれも必要なこと
異脳の力を当たり前のように使いこなしている連中は、
そういったことをナチュラルに身に着けているのだ

つかつかと壁際に歩いて、内線をコールする

「36番、耐熱フィールドの強化お願いします。あと、念のため監視もお願いします」

ここは実習区、当然万が一の事故があった時のために保険課の先生も待機している