2015/08/24 のログ
ご案内:「第一演習場」に東雲七生さんが現れました。
■東雲七生 > 「う~ん……」
グラウンドのど真ん中。
制服姿からラフなジャージ姿に着替えた七生は棒立ちでそこに居た。
ふと気が向いて久々に演習場まで足を運んだのだが、
よくよく考えてみなくともこの場所で特にする事も無い。
ランニング系なら市街地や落第街でも走ってた方が良いし、単純に筋トレなら訓練施設の方が効率がいい。
「となると、残るは……」
街中や屋内では出来ない規模の魔術or異能の訓練。
魔術を扱えない七生にとっては必然的に異能の訓練となるのだが。
「──やりたくねぇ……。」
本当に、何しに来たんだろう。
■東雲七生 > 「……と、普段の俺なら言ってるところだけど。
毎回毎回『能力使うのに自傷すんの痛いから嫌だ』とか言ってても格好付かないんで。
俺も一応常世学園に通う、ちょっと変な能力持ちであるって事を知らしめようと!思う!次第です!」
──誰も居ないグラウンドで、不敵というか不気味な笑みを浮かべ。
おもむろに宣言する姿は、見る者にまだまだ日中の暑さを感じさせただろう。
生憎誰も居ないが。
「こないだ研究の手伝いで献血して来た時にちょっと頼み込んで分けて貰ったものが、たーしーか、ここに。」
取り出したのは250mlペットボトル。ラベルは無い。
その中身は半分ほど赤黒い液体だった。七生の血、である。
■東雲七生 > ボトルのキャップを外すと、僅かに錆びた鉄の匂いがする。
七生にとってはあまり好ましい類のものではない。自分のであると分かっていれば尚更だ。
「無傷な状態で自分の血の臭い嗅ぐってのも……それはそれで考え物だよな……。」
やっぱり自分の異能は好きになれそうにない事を再認識しつつ。
ボトルを傾けて、掌に少量、血を垂らした。
■東雲七生 > 掌に僅かに溜まった自分の血液を、何とも言えない表情で見つめる。
──これが七生の異能に不可欠な要素。
「やっぱこう、無傷で自分の血を見てるってのも変な感じだよなあ。」
改めて自分の能力の使い勝手の悪さに、苦笑が零れる。
まあ、使わなければどうという事は無い、のだが。
「……きっと、いつかこれにも頼んなきゃならない時が来るんだよな。」
■東雲七生 > ──それがいつになるかは分からないが。
“その時”に最善の方法で扱えるようにしておかなければならないだろう。
その時が来なければ来ないで、それはそれで御の字である。
「さて、そんじゃ久々にやってみますか。」
手の中の血を溢さない様に軽く握る。
──血液を操り、物体を生成する。
東雲七生に備わるのは、たったそれだけのシンプルな異能である。
後は頭に“造りたいもの”を思い浮かべるだけだ。他に特別な手段は一切必要としない。
ご案内:「第一演習場」に織一さんが現れました。
■東雲七生 > ただし、シンプルである分制約も多い。
まず、自身の血液でないとならない。
これは入学以前、七生が懇意にしている研究所での実験で確認済みである。間違いない。
もしかしたら行く行くは可能になるのかもしれないが、今のところあり得ないと見ていいだろう。
理由は単純明快。七生が他人の血に触れたくない為である。
「何にすっかなー、やっぱ剣かなー。
蒼穹んとこに出したっきりだよな、剣を作るってのも。」
■東雲七生 > 次に、自分の肌が触れなければならない。
大抵の場合は掌だ。一応、実験の際にそちらの確認もしており、
七生の肉体であればどんな場所でも能力の発動は可能であると確認している。
これはつまり、七生の肉体から出血している限り、
どこからの出血であろうと能力を発動できるということでもあるのだが。
何故か見栄えを気にする七生は手で触れることに拘っている。
殆ど能力を使う気などないにもかかわらず、だ。
「んー、剣にするとしてどんなのにすっかなあ。
長剣か、大剣か、それとも双剣? 刀ってのも良いなあ。」
■織一 > 魔術結社エグリゴリの構成員との交戦から数日、怪我も全快し検査も終わったため、無事に退院。
支援者から渡された武器のテストのために、実習区の演習施設にやってきた。
ここに来るのに研究区を通る必要があるためあまり向かいたくはなかったが……今回は我慢した。
トランクから武器とホルスターを取り出し装備してから、制服のジャケットでホルスターを隠して準備完了。
演習場へとエントリーすると、そこには見知った顔がいた。
「お前は……この前浜辺で会った人か」
そう言うと、すたすたと東雲へと近寄る。
■東雲七生 > 最後に三つ目。
物体の形成には七生の想像力、集中力がダイレクトに影響される。
例えば今まさに──
「ほぁい!?」
突然声を掛けられて驚くと同時に七生の手の中の血がぐらぐらと蠢き始める。
「あ、やば、ちょっ──!」
七生の制止も虚しく、血液は渦を巻く様に掌から溢れ、膨張し、そして凝固されていく。
能力の特性として若干の質量の制限は無視できるのだ。
僅かな血液でも4~5kgの物体を生成することが出来る。これは血液の量が多ければその分生成される物体の質量も増やせるのだが。
「あ、ああ……えっと、確か、織一だっけ?」
どこか落ち込んだ顔で少年へと振り返る七生の手には。
長さ1mほどの真っ赤な自由の女神像が握られていた。
ご案内:「第一演習場」に迦具楽さんが現れました。
■迦具楽 >
「……あれ、七生?」
【演習場に忍び込み、グランドに出てみると。
見覚えのある背中、そして匂い。
先客がいたのはわかっていたが、まさか】
「七生ー! ……こんなところで会えるなんて、素敵な偶然もあったものね」
【そうやって後ろから声を掛けながら、グラウンドに立つ少年の元に駆け寄っていく。
もう一人の姿もあったが、そんな事は些細なことである。
少年からすれば声は聞き覚えのあるモノだろうけれど、振り向けば記憶と少々雰囲気の違う――髪がかなり伸びているだけだが――少女が映るだろう。
動きやすくするために後頭部でまとめた髪が揺れている。
遠いからか、背中越しだからか。少年の手元に気づいた様子は無い。
立ち位置によってはもう一人の少年の視界には、グラウンドに立ち入ってくる様子から駆け寄ってくるまでが映っているだろう】
ご案内:「第一演習場」に蒼穹さんが現れました。
■織一 > 「お前は……東雲七生、だったな」
思わず声を掛けたが、邪魔だっただろうか。
彼の手の中には赤くて鉄臭い自由の女神像が握られている、能力か何かで作った物だろうか。
「お前も訓練か……それは血液か」
そう言いながら、目は東雲ではなく……東雲の死角、入り口から東雲へ突進してくる少女へ向けられている。
特に気にはしない、なんだか人が多いなぁと思うだけだ。
■蒼穹 > (委員会の仕事は、有体に言えば今まさにサボって来ました。
で、何しに来たかと言えば好きな野次馬。
今日はよりにもよってグラウンド。一応体操服姿ではある。一応。
為体も良い所な腐りきった邪神の日常は、今日も続く―――。)
…なにあれ。
(どっかで見たことがあるような少年が、何だか御大層で真っ赤?な像を抱えている。
それに従いましてどっかで見たことがあるような少女がその威圧感に臆する事もせず走って行っている。
あと一人は…誰だろうか。
いやまぁ、野次馬ではあったが。…今日は、何やら面白いものが見れそうな予感がした。
何でしかし、あのよく分からん何か灯火でも握った変な像を…?
ゆっくりと、悠長に数歩寄りながら、三人の様子を野次馬。)
■東雲七生 > 「そうそう、七生。
お前も、って──じゃあ織一も?ああ、場所要るなら俺ちょっと退くけど?
……分かる?」
確かに握っている女神像は血液製だ。今まさに形成したばかりで。
特有の匂い等も形成してしまえば消えるのだが、やはり分かってしまうだろうか。真っ赤だし。
「そうそう、今、剣を造ろうとして──」
そこで言葉は途切れる。
自分の名前を呼ぶ声に気付き、そちらへと目を向けて。
「あれ?お前、迦具楽──だよな?」
何だかちょっとイメチェンされたか様な気がする。
女神像を握ったまま、軽く小首を傾げた。
■迦具楽 >
「そう、もちろん迦具楽よ。
よかった、すぐに気づいてくれて」
【すぐ近くまで駆け寄り、近寄り。
髪は伸びて多少雰囲気が変わったが、以前と変わらない無邪気な笑顔を向ける。
そしてそのまま、人の目があるのも気にせず腕に抱きつこうとするだろう】
「――ところで、その女神像はなに?」
【それから、抱きつけようと、避けられようと、その手の物体に興味を示す。
血液で出来ているのはわかるから、おそらく七生が異能で作ったのだろう事はわかったものの。
はて、なぜこんなものを? と、首を傾げる】>>東雲
【もう一人の少年には、抱きつこうとする手前にチラと視線を向けるが、それだけだ。
迦具楽の興味はもっぱら七生にあるようだと、見て取れるだろう】>>織一
【目の前に大好きな少年がいるためか、野次馬している知り合い――恩人にも気づかない薄情者。
目も耳も、普通の人間に比べれば随分いいのだが、今は目の前の少年以外は目に映っていないようだ】>>蒼穹
■蒼穹 > (やはりというか、赤い。
赤いし大きい。あれを地面に置いたとしたら、流石に人ほど大きくはなかろうが、それでも存在感は凄かろうに。
…あの色に凄く既視感があるのだが。
あれって確か、どっかの祭壇で、…いや、まさか。気のせいだろうか。
取り敢えず話が聞こえる距離までもう少し近づく。
何食わぬ顔でひょっこりと足を運べば、知らない方の少年から「血液」なる単語が聞こえた。
知ってる方の少年から「剣を造ろうとして」という言葉がついで聞こえてきた。
…あれ?いや、まさか。とは重ね重ね思うのだが。
まぁ、それは兎も角として。)
―――おや、お熱い様で?
昼間のグラウンドみたいに、ね。
(恋愛に疎いだの何だの言っていたが。
こんなグラウンドで抱きつこうとされる赤毛の少年は、この間ファミレスで顔を真っ赤にしていたりしたその人であった。
さっき委員会でもそんな話が過ったが、皆青春しているのである。
ただまぁ、惜しむらくはと言えば、その少女が人間でない事と、人から忌まれるような特性を持っていると言う事か。
実に悪戯っぽく、わざとらしく、赤毛の少年にニヤニヤしながらそんな言葉を投げかけよう。)
■織一 > 「……いや、今はいい、後で端に退いてもらうかも知れないが」
そう言うと、ジャケットへ手を突っ込みバタフライナイフを取り出す。
片手でナイフの赤い刃を慣れた手つきで露出させる、とりあえずナイフの振るい方でも覚えるつもりだ。
支援者は「使い方はもう知ってるはずだから練習しなくても大丈夫」と言っていたが、一応練習しておきたい。
それにしても、突進してきた少女の反応からして東雲の友人、それも相当深い仲か?
「……今日は人が多いな」
肌がひりつくような感覚に咄嗟に入り口へと目を向けると、新たな存在がこっちに来ている。
なんだか地脈がずれるような塞き止められるような感覚が、演習場に撒かれている……四番目に来た少女のせいか?
■東雲七生 > 「お、おう。なんか雰囲気変わった?
ていうか、髪伸びるの……早……くても不思議じゃねえか。」
迦具楽だもんな、と腕に抱き着いてきた少女を見て。
もう慣れた物で、特に動じるでもなくされるがままに一度女神像を横に置く。
ペーパーウェイトにするには大き過ぎるそれは、真っ直ぐ自立した。
「これな、今ちょっと出来ちゃったやつ。
……ホントならもっと違うもん作ろうと思ったんだけどさ。なんか、大昔に建てられた像なんだって。」
そしてあまりにもアバウトな説明を迦具楽へと。
そして茶化すような声にすぐさま蒼穹へと振り返る。
「ちっげーよ!!そういうのじゃねえから!!
ていうか何しに来たんだよお前は、またずいぶん久しぶりじゃねえか!」
あのファミレスでの会合はいつだったか。
そこそこ日も経っている気がしたが、割と最近だった気もして。
とりあえず軽く笑みを向けた後に、視線を少年へと。
「あ、おう。そっか。
まあ、その時は言ってくれ。退くからさ。
……人だったら良かったんだけどな、本当に。」
真っ当な人間なら、自分しか居ないこの状況だ。
■蒼穹 > (何かが歪むような、ずれる様な変な"気"は、或いは感じ取られるかもしれない。
要は、そういう存在であり、自分の危ない"気"を強いて隠そうともしないのが、己のやり方だから。
そんな良からぬ感覚は果たして、彼が神性を伴う存在だからか、たまたま波長が合った程度の事か。
此方はと言えば、特別なリアクションはしないのだが。)
あ、やっほー、こんばんは。
東雲君の御友達かい?
(入り口へと向いた視線は間もなく己の目と合うだろうか。
赤毛の少年の方へと近づいて少し、もう一人の赤毛の少年、織一の方へと言葉を遣って。)
あっはは、見ての通り野次馬に来ました。
ああ、それと、知り合いがいたらちょっと遊んでこうかなって、一応体操着なんだけど。
んー、お久しぶり。変わってないけど変わったね。
変わったのはキミじゃなくて周りの環境ってトコみたいだけど。
(ニヤニヤ顔は止むこともなく。彼が変わったとすれば、まぁ、言うまでもないだろう。
彼に抱きつく黒髪の少女の事である。…何がどうなってなぜこうなったのだろうか。世界は狭い。
だが別段そんな深い事も考えていない様に、終始ニヤニヤする始末。)
■織一 > 「……確かに、混じり物の無い人間は東雲だけだな」
言われて気づいたが、この場に純粋な人間は東雲だけのようだ。
カグラ(漢字は神楽なのか?)と呼ばれた少女は魔力や生命力の流れが人間と比べて僅かに「ずれて」いるように感じるし、
青い髪の少女も伴う気配や魔力は明らかに人間じゃない、おそらく戦うなら一番苦手なタイプか。
「ああ、彼の知り合いだ」
そう青い髪の少女へ答えながら、手に持ったナイフをクルクルと回す。
ナイフの振るい方、といってもどう覚えるのやら、誰かと戦闘訓練でもするべきか。
■迦具楽 >
「うん、ちょっと色々あって、色々変わったみたい」
【説明にならない説明をしつつ、『ふうん』と頷きつつ、”記憶”を探る。
――一件ヒット。
アメリカ合衆国に建てられた、自由の女神像だ】
「そんなものを知ってるなんて、七生は博識なのね。
それにしても、七生の異能ってこんな大きなものも作れるんだ」
【血液を操ることは知っていたけれど、それでも少々驚いた。
少年に抱きついたまま、一方の手を女神像に伸ばして触って見る。
……しっかりと質量もあるようで、ますます驚いた】>>東雲
「あっ、蒼穹?
……ふふん、七生はこう言うけど、見ての通りよ」
【なんて、幸せそうに抱きついたまま自慢するように言って】
「この前はありがと。蒼穹も七生と知り合いだったのね」
【親しい様子の二人を見て、世間は狭いなあと思いつつ、ニヤつく蒼穹の前で少年の腕に頬を擦り寄らせて見せる】>>蒼穹
「そうそう、見た目はこうだけど、”まだ”人じゃないの。
ふうん、アナタも七生の知り合いなのね。
――はじめまして、迦具楽よ」
【『まだ』と、ある程度事情を知る蒼穹に向け言葉にしながら。
はじめて見るもう一人の少年に名乗った】>>蒼穹、織一
■東雲七生 > 「だからそういうのじゃねーって言ってんだろ……」
蒼穹へと半ば呆れた様な視線を向ける。
違う違うと言いながらも、現状片腕を迦具楽にがっちりホールドされている事には変わりない。
しかしそれはもう“いつもの事”として頭が処理し始めている。いや、意識すれば恥ずかしいけど。
頬が赤くなるのを、自覚しつつ。取り敢えずもう一度、「違えから!!」と否定した。
「だよな……うん、何だろうな、この……類友とは言えない何か。
それとも俺が知らないだけで俺も人間じゃないのか……?」
織一の言葉に一応自分は人間であると知れて安堵しつつ。
しかしこの場に揃った顔には、まだ若干の不安を覚える余地があった。
純度100%な人間の知り合いだって居ないわけでもないのだけど。
溜息を吐いてから迦具楽の説明を聞き、
「ふぅん、色々ねえ。」
別に何が起きようと、そういうものか、と納得してしまう。
一々気にしてたらキリが無いのだ。何せ人間じゃないのだから。
だったらもうそのまま正面から受け止めるしかない。それが自分が出来る最低限の向き合い方なのだから。
「たまたま何かの写真で見て覚えてたんだよ。
詳しく知ってるわけじゃないし、ホントに大昔に建てられた像ってくらいしか知らねえ。
……ていうか少しは否定しろ!?」
女神像に触れる間も、
蒼穹へとドヤ顔してる間も、
織一へと自己紹介している間も腕から離れようとしない迦具楽を見て溜息が零れる。
見ての通りじゃないだろお前はコアラか、と言いかけたのをギリギリで留めた。
■蒼穹 > へぇ…東雲君は顔が広いね。
キミも戦闘練習って所みたいだけど。
ああ、ええと。蒼穹《ソラ》だよ。東雲君の御友達。宜しくね。
(こちらの赤毛の少年(織一)は、あちらの赤毛の少年と違って結構戦闘とか好きそうだと思った。
率直で愚直な感想だが。器用にナイフを回している。別段それに怖じる様子もなく、自分指差し自己紹介。)>織一
はーい、蒼穹です。こんばんは。
はいはい、暑い暑い。抱きついてる存在がキミだからまぁ暑い。
どこぞの3等星くらいには熱いよ。
(苦笑いしながら3流以下の冗句。色んな意味でアツい。
この子熱弾撃ってたけど、あれくらいに熱くなりそう。グラウンドでイチャイチャと…誰もかれもイチャイチャしている。
見た目以上に年齢がババアな己は複雑ながら微笑ましくも爆発して欲しい、そんな心情になるのだった。
何を考えているんだ私は。)
はいはい、どういたしまして。
…はぁ、どうだかねぇ。
(あの時、本当に甘ちゃんになって助けて良かったのか。それだけが気掛かりである。
まぁ、こうやって人に甘えたりしているのを見れば、無害と言えば無害だし。
どの怪異が誰をどれだけ害しようと己は知ったことではないのだが。
少なくとも被害に遭ったのだし。まぁ、今は考えないでおこうか。今度襲われたらと、結局甘ちゃん思考。)
人になれる見込みはあったのかな。なら結構、精々人間ライフを楽しむと良いさ。
>迦具楽
そういうの、と彼女は言っているようだけど。
はぁ、それにしても危ない女の子とまぁデキたねぇ。
私その子に殺されかけたからね。違わないらしいけど。
東雲君の顔も違わないって言ってるけど。
(淡々と、まるで事実を告げるかのように呆れ目にも動じず答える。
あの期間の間、一体彼に何があったのかなど知らないが。)
…で?"それ"はキミの血液で作ったんだ?
(彼と迦具楽の会話にカットイン横槍をずばん。
1m程の巨大な像を指差す。丁度迦具楽が触っている反対側当たりから。)>東雲
■織一 > 「……織一だ、よろしく」
いまだにコアラ状態のカグラへと、そっけなく答える。
なんだかこちらに興味薄そうだし、あんまり東雲との絡みに介入するつもりはない。
「……まあ、そういう星の下にでも産まれたんだろう」
ぼやく東雲に適当に答えながら、誰もいない方向へ向けてナイフを構える。
そのままナイフに「災害」の魔力を込めようとしたが……魔力が妙に分散されて、うまく込められない。
力技で魔力をありったけぶちこめば行けそうだが……地脈が不安定な以上、体力の消費がやばそうだ。
「蒼穹か、覚えておく」
「……さっきから地脈が不安定なのは、お前の仕業か?」
空気の魔力が分散される感覚に顔をしかめながら、蒼穹へと問う。
もし彼女の仕業ならば、あまり近寄りたくない相手だ……能力を垂れ流している様子からして、制御能力は無いようだし。
■迦具楽 >
「そんなに暑いなら涼しくしてあげましょうか?」
【そういう意味じゃないことを理解しつつ、周囲の熱気を吸収する。
気持ち、二℃~三℃ほど周囲の気温が下がっただろう。
もちろん、抱きついてる相手からは熱を奪わないよう気をつけて。
ついでに『アナタも熱くなれる相手見つければいいじゃない』などと、余計な一言を付け加え】
「ええ、今は適度に、この不自由さを楽しむとするわ」
【少年の腕に身体を密着させたまま、無邪気な、しっかり回復した笑顔を浮かべてみせた】>>蒼穹
「うん、色々。
……七生にはちゃんと話すから、それはまた、ね」
【小声でそう言うが、少しばかり、腕を掴む力が強くなっただろう】
「そうなんだ?
――ええ? だって私が七生を大好きなのは本当だもの」
【そう言って、蒼穹と共に女神像へと興味を向けるが――】>>東雲
「よろしく……って、そっか。
ここにいるってことは、アナタも七生も、”練習”に来てるのかしら」
【七生の像を見て、織一のナイフや魔力の動きを察知して。
二人の目的にもようやく興味を示した】>>東雲、織一
■東雲七生 > 「ほ~う、あくまでもそう続ける気か。
だったら蒼穹も充分同じ穴に居ると思うんだけどねえ~?
一緒にご飯食べたりもしたしさあ~?ん~?」
笑顔だが若干引き攣っている。
そうでなくても今その手の話はデリケートな問題なのだ。
迦具楽のじゃれ付きは前々からの物として往なせるが、からかわれるのはどうもいけない。
だったら引きずり込んでやる。丁度そこに織一という状況を全く知らない第三者も居るのだから。
と、
「──殺されかけた、ねえ。
まあ聞き捨てならないけど、それを言ったらお前だって割と洒落にならない事もしたんだろ。
……うん? ああ、そう、だけど?」
蒼穹が指し示す女神像を一瞥し、頷く。
あんまり自慢するものでもないし、むしろ隠したいものだが。問われて嘘を吐く気にもなれず。
「星の下、かぁ……どんな星だよ。
まあまだ異星人が知り合いに居ないだけマシかなぁ……。」
嘆息混じりに呟いて。
ナイフを構える織一を見て、そっと迦具楽と女神像を引き摺る様に距離を置いた。
近くに居て騒がしくされては集中も出来ないだろう、と。
迦具楽が自分の腕を掴む力を強めれば、そちらへと顔を向けて。
「ああ、うん。分かってるって。
今度な今度。ちゃんと聞くからちゃんと話せよ。
あとその誤解される様な言い方はやめろって。
トトには違うって言ったんだろ?」
まったく、と手のかかる妹をあやす様に軽く頭を撫でようとしたり。
そういうのが現状を引き起こしている訳だが、それに気づくことは無い。
「俺の方の練習、は大体終わり。
あとは織一の邪魔にならない様にしようかーってとこ。」
と、迦具楽へと説明をする。女神像も何とかしなければならないが。
■蒼穹 > 織一君だね。じゃあそのまま呼ぼうか。
苗字か、それとも名前かな。…ん、地脈…?
(さて、何のことかと首を傾げる。僅かな魔力が、彼から出ては、消えている。そんな気がした。
一つ、訂正をしておくなら突っ立っているだけで確かに魔力を封殺する能力ではあるが、
制御は可能…ただ、どうにも制御能力が緩んでいたようだ。
漏れだしているのは、魔力だけではなく、異能もだったが、異能の方はひっこめた。)
あー…ごめんごめん。何か魔法やろうとしてた?これならいけると思う。
(ぺこぺこと小さいながら頭を下げる。それを同期に、歪みが薄くなる。
相変わらず魔力的な空間に多少の違和感はあろうとも、他者の魔力を霧散させる程ではないだろう。)
>織一
あーはいはい。器用だね。
お気遣いは結構。そういう意味の暑いじゃないんだけど。
(言葉にして伝えるのである。ひんやりとした空気は冷房の様だが、どうにも。)
あっはは、私はもうババアだからね、中々熱くなれる相手も居ないさ。
はぁ、お熱いねー。
ま、精々殺戮《しょくじ》を繰り返して変に目を付けらんない様にね。
(能天気なものである。元気いっぱいの子供といって間違いない。苦笑いをまたと浮かべながら答える。)
>迦具楽
はい?いや、それは無いと思うんだ。
(真剣にて冷淡にて無表情。真顔。)
確かにあれは一緒にご飯食べたけどギブアンドテイクでしょ。
っつーか、どう見たって私と迦具楽《コレ》で東雲君への態度違うよね?
いやぁ、東雲君… お し あ わ せ に 。
(完全に己も第三者視点へと逃げるのである。
人をコレ呼ばわりするのはさておきとして。彼が常日頃からじゃれつかれている等全く知らない。
というか、幸せそうに笑って手を離さないそれを見ればまぁもう考えるまでもないのである。)
私が普通の人間だったら死んでたね。
まぁ、向こうは大方殺す気だったんじゃないのかな、こっちはそうでもないけど。
風紀の仕事中喧嘩売られて焼かれた。いやぁ、あれは酷い。
私?まぁ、応戦の為に最低限抵抗はしたけど。
(あることないこと、適当な脚色を交えながら被害者面を下げる外道神の図。)
ふぅん…そう。これが、ね。
(もう大方、大分前の魔剣の話の経緯は読めたけれど…今は突き詰める必要もないだろう。
血を固める能力…いや、血で物を作る能力と言ったところだろうか。
彫刻の様な女神像を見遣りながら、関心模様。)
>東雲