2016/07/21 のログ
ご案内:「訓練施設」にフィアドラさんが現れました。
フィアドラ > 「あっ!!しののめさーん!」

私の数少ない友達をたまたま訓練施設で見つけてしまいました!
とても、嬉しくなって走って近づきます!

「東雲さん!なにしてたんですか!運動ですか!?訓練ですか!?」

ここに来る理由はみんなどっちかなのです!
でも、そんな何してたかよりもこの場所で会えたことのほうが大事です!

東雲七生 > とりあえず今やるべきは──

「如何に集中を切らさず相手の攻撃を躱し続けられるか、だよな。」

今回怪我を負ったのも、戦闘中にふとした事で集中が途絶えたのが原因だった。
だったらもっと集中を深く、途絶えず出来る様に──

そこまで考えていたところで、突拍子の無い大声がして。
考えてた傍から集中がぶった切られてしまった。なんだなんだ、と目を丸くしながら振り返れば、

「あ、フィアドラ……よ、よっす。
 一応訓練しようかって思ってたとこなんだけど。」

ひらりと片手を挙げて挨拶に代えて。
それから短く答えて笑みを浮かべた。

フィアドラ > 「訓練ですか!何の訓練です?私も手伝います!」

何の訓練かは分からないですけど訓練の時は一人より二人の方がいいのです!
私が口から火を吐く練習をしていた時も一緒にいてくれた人のお陰でうまくいけました!

「あと、あれです!前の約束です!異能も後で見せてください!」

そう!異能を見せてくれるって約束もしていたのです!
…覚えてますよね?

東雲七生 > 「いや、まあ……うーん。そうだなあ、何か手伝えることかあ。」

特に思いつかないな、と小首を傾げる。
今まで大体一人で鍛錬を積んできたので、いざ二人でとなっても咄嗟には何も思いつかなかった。

「ああ、そうだったっけな。
 異能か……うん、じゃあ先にそっちにすっか。」

好ましくない事は先にやってしまいたい。
出来れば忘れていて欲しかったけれど、覚えられてたみたいだし、と苦笑しながら頷いて見せる。

フィアドラ > 「何でしょう?東雲さんが頑張って訓練してるのを私が横で応援するとか?」

…私も特に思いつきませんでした。
でも、多分友達に応援されたらいつもより頑張れると思うのです!

「異能!あんまり見たことないので凄い楽しみです!」

前に見た人は光を指に集めてました!東雲さんのはどんな異能なんでしょうか?
動きを見逃さないようにじっと見ます。

東雲七生 > 「いや、それは……恥ずかしいからやめて……。」

何のプレイだ、と呆れながらも異能を発動させるべくナイフを取り出そうとポケットを探って。
使い慣れた折り畳みナイフを取り出しながら、

「見て気分の良いもんじゃないと思うけどな、俺のは。」

言っても聞かないだろうから、もういっそちゃんと見せるべきか、と。
半ばあきらめの境地でナイフの刃で掌を切り付けた。

フィアドラ > 「やめてほしいならやめますけど…応援…。」

いいアイデアだと思ったのですが、何か駄目だったみたいです。
なんで恥ずかしいのでしょうか?

「えっ?何で手を切ってるんですか!?」

いきなりなんでそんな事をするのか一瞬分かりませんでした。
でも、気が付きました。

「なるほど!異能を使うのに手を切らなくちゃいけないんですね!」

正解っぽい理由に気が付いておもわず手をぽんと叩きました。
それなら納得ができます!
もしかしたら、手から出てる血を使うのかもしれません。

東雲七生 > 「もっと別の奴を応援してあげな。」

その方がきっと効果は高いと思う、と適当にのたまいつつ。

「……そういうこと。
 まあ、痛いし痛いから、あんまりやりたくないんだ。」

大事な事なので二回言いました。
痛覚を遮断するなんて芸当出来ないので、普通に痛い。

一方切り付けたことで傷口から溢れた血は、七生の掌の上でぐるぐると渦を巻いてそのまま竜巻のような形に。
さてここから何にしようか、と思案気に視線を彷徨わせる。

フィアドラ > 「でも、私応援できるような人あんまりいません!」

応援できそうな友達は三人くらいしかいないのです…。
もしかして友達じゃない人も応援した方がいいのでしょうか?

「ご、ごめんなさい…痛いって知らなくて…。」

友達に痛い思いをさせてしまいました。
こんな時、どうすればいいのでしょう?

「…えーと。」

掌の上でグルグ回る血と東雲さんの顔を順番に見て…。
それから…

「…ごめんなさい。」

東雲七生 > 「そっか……いやまあ、でも部活動してる連中とか、
 全然知らない奴からでも応援されたら有り難いんじゃないか?」

そんな事を言いながら、くるくる回る血の竜巻を球状にして、そこから翼を生やしてあっという間に真っ赤な小鳥を作り上げる。

「別に気にすること無いって。
 ……いやまあ、これくらいの痛みで四の五の言ってる俺も俺だしさ。」

あはは、と笑いながら宝石細工の様な小鳥を見遣る。

「これで分かったと思うけど、俺の異能は自分の血を思い通り操る力なんだ。」

フィアドラ > 「部活動…?部活動…。…部活動ですね!知ってます!
 うーん、そうなんでしょうか?」

部活動ってなんだっけっておもったのも少しの間。
すぐに思い出せました!あの漫画とかにでてくるやつです!
…部活動の世界は良く分かりません。

「でも、東雲さん人間ですし…。」

そう、人間はあまり頑丈ではないのです。
…小さな傷からでも死んでしまうかもしれません。

「…鳥。血を操れる異能…凄いと思います!」

…同じように血を使っても私には何も作れないのです。
だから異能を使って作られたその鳥は私のには凄く眩しいものに見えました。

東雲七生 > 「運動部とか、特にそうなんじゃないか?」

よく知らないのは七生も同様で、
知ったかぶって言ってるものの、部活動なんて入った事も見学に行った事すらない体たらく。

「まあ、うん。そうなんだけどね。
 だから出来るだけ、本当に出来るだけ使わない様にしたいと思ってる。」

今回は特別ね。
と少しだけ困った様に笑いながら七生は付け加えて。

「まあ、そうそうよく見る能力ではないと思うよ俺も。
 ……文献調べても、もっぱら異邦人の項目で見掛けるし。」

実のところ人間じゃないのかも、と笑いながら。
血で作られた小鳥の彫像を、あげようか?と差し出してみた。
随分熱心に見てるから、と。

フィアドラ > 「じゃあ、今度応援してみます!頑張って応援するので応援してくださいね!」

知らない人をいきなり応援するのは勇気がいります。
でも、誰かに応援されれば出来そうなそんな気もします。

「そ、そうですよ!この世界なら使わなくても生きていけますから!
 …そういう特別も他の人にはやらない方がいいと思います!」

そう、この世界では力とかはなくてもきっと生きていけるのです!
あまり痛い思いは良くないと思うので特別は一回だけでいいのです。

「異邦人、クォーターなヒュ…ドラゴンのの私みたいなですか?
 東雲さんは…もし…自分が人間じゃなかったら辛いですか?
 鳥、くれるんですか?でも…いいんですか?」

別の世界から来た人たちを異邦人とよぶらしいです。
特に人間以外がそう、呼ばれやすいみたいです。来て初めのほうに知りました。
差し出してくれたその赤い鳥を受け取ると両手で包み込むように持ちました。

東雲七生 > 「おう、頑張って応援してこい!」

にかっ、と笑みを浮かべて大きく頷く。
きっとこの子なら大丈夫だろう、と根拠のない確信を持ちつつ。

「とまあ、そうは言っても異能の話になると知りたいって奴は居てな?」

説明しても要領を得ない場合は、やっぱり実演してみせるしかない。
その度に自分の手を切ってるから、そろそろ手相が変わるんじゃないかって思い始めてもいる。

「そうそう、他の世界から来た人たちをそう呼んでる。
 きっと、こっちの世界の人間も向こう側に行ったら異邦人なのかな……
 ああ、やるよ。別に何の変哲もない、ただの血の塊なんだけどさ。
 ……人間じゃ無かったら、辛くはないだろうけど……うーん。」

少しだけ考える様に虚空を見上げて、

「……今まで人間だと思って生きて来たから、戸惑いはするだろうなあ。」

フィアドラ > 「知りたい奴…私みたいな人ですね…。」

多分、みんな私みたいな気分になったんじゃないでしょうか?
ごめんなさい…って気分です。

「でも、綺麗です!大切にしますね!
 あっ、いくら綺麗で他の人が欲しいっていっても作ったら駄目ですよ!
 切ったら痛いんですからね!」

そう、確かにこれは綺麗なので他に欲しいっていう人がいるかもしれません。
でも駄目です!東雲さんが痛い思いをするのでこれ以外は作ったら駄目なのです!
そして、私のこれはもちろんあげません!その鳥をもっと体に近づけます。

「とまどうですか?
 私もこの世界に来たときすごくとまどったのでとまどっても慣れたら何とかなります!
 この世界は今までいたところとはまるで違ってて誰も知ってる人はいなくて…。
 今もまだ分からない事ばっかりでとまどうこともありますけど。
 でも、とまどいながらでも辛くないならなんとかなると思います!」

東雲七生 > 「はは、そんな顔すんなって。知らなかったもんは仕方ねーさ。」

申し訳なさそうなフィアドラの頭をそっと撫でようとしつつ。
切っちゃったもんは戻らないし、痛かったのは無かった事にはならないけれど。

「はいはい、流石にそんなお願いを聞き入れる気はねーよ。
 宝石細工でもないんだしな。」

綺麗だろうと何だろうと、血は血なのだから、と。
ただ、どうしても解説を避けられない場合は説明も面倒なので手っ取り早く痛い思いはしてしまうだろう。

「うん、戸惑う。辛くは無さそうだけどな。
 ……たとえば、フィアドラがもし、自分がドラゴンのクォーターじゃなくて、
 もっと別の生き物のクォーターだって、ある日突然言われたらどうだ?
 あんまり辛くは無さそうな気はするよな。別にドラゴンだろうとそうでなかろうと、フィアドラはフィアドラだけど。
 でも、今まで自分が1/4ドラゴンだと思って生きてたのは違いないんだから、やっぱり戸惑うと思うんだ。」

上手く説明出来てない気がするけど、そういうことさ。
自分が今までそうである事を当たり前として生きてきた、前提がいきなり崩れるのだ。
戸惑わない方がおかしい、と。

フィアドラ > 「……でも!……ん。」

私がそんな事を言わなければ…。
始めに約束をした日もそういえばあまり乗り気ではなかったように思います…。
そんな事を考える頭に暖かい手が触れました…。

「…約束ですよ!」

東雲さんは優しいので油断してると多分、聞いちゃうと思います。
宝石細工は見たことないですが多分それより良い物だと私は思います!

「…あ、あの。」

どうしましょう!実はドラゴンじゃなくてヒュドラのクォーターだったって言うべきなのでしょうか?
ドラゴンのクォーターって言われることに凄い違和感があります…。
はっ!このドラゴンって言われる違和感がその戸惑いに近いのかもしれません!
確かにそう考えると…

「…何かモヤモヤした感じがします。」

今の間に言ってしまった方が良いのかも知れません!

東雲七生 > 「う、うん。約束。」

出来ればあんまり破り易そうな約束はしたくないのだけど。
そんな事を言っても困らせてしまうだけなので、優しくフィアドラの頭を撫でながら一度だけ頷く。
自分としても守りたい約束ではあるけれども、どうだろう。

「だろ?
 そういうもんなんだよ。自分を疑うってーのかな。」

何だか真に迫る戸惑いっぷりで、不思議に思い。
何か言いたい事でもあるのだろうか、と首を傾げて。

「で、何か言い掛けたけど、どうしたんだ?」

フィアドラ > 「嘘ついたら…尻尾で叩きますからね!」

頭を撫でられながら尻尾をぶんぶん振って見せます!
痛いですよ!これで叩いたら痛いです!

「あの、実は私…」

気持ち悪がられたりしないでしょうか?
カッコいいドラゴンならともかく毒のあるヒュドラです。
それでも、いつかは話すことになるのでしょう!それなら早めがいいと思います!

「実はドラゴンじゃなくてヒュドラのクォーターなんです!
 だから!血に毒があったり掌に口があったり…するんです…。
 ごめんなさい!本当のこと言ったら避けられるんじゃないかなって思って…。
 本当に、ドラゴンじゃなくてごめんなさい!」

東雲七生 > 「そりゃ痛そうだな……」

立派な尻尾で叩かれたら痛いなんてもんじゃ済まなさそうだ、と。
苦笑しつつ、解った解った、と撫でながら何度も頷く。

「うん?」

ヒュドラのクォーターと言われれば。
なるほどなあ、と間延びした声で感心する。
まあヒュドラもドラゴンの内と言えばドラゴンの内だし、
そもそもドラゴンっていうカテゴリがべらぼうに広くて困るくらいなのだけれど。

「……まあ、さっきの例えばの話でも言ったけど。
 別にヒュドラでもなんでも、フィアドラはフィアドラだろ?」

だったら、謝るほどの事じゃないだろ、と。
大して気にした様子もなく、謝り出したフィアドラを宥める様に頭を撫で続ける。

フィアドラ > 「えー!なんで、そんな反応なんですか!?血に毒とかあるんですよ!危ないんですよー!」

余りに反応が薄すぎます!人が覚悟して話したのに少し適当すぎる気がします!
私はその薄すぎる反応に対して撫でられながらヒュドラの危険性を訴えかけます。

「確かにそうなんですけど…確かにそうなんですけど!」

あからさまに避けられるよりは確かに良いんですけど…。
あと、今みたいに頭を撫でられるのも嫌いじゃないんですけど…!何となく、ただ何となく納得できません!
もし、東雲さんが人間じゃなかった時、絶対同じような感じにしてやります!

東雲七生 > 「いやまあ、どんだけ危険で怖い生き物か、ってのは分かってるんだけどな?」

だからと言って目の前の少女が1/4ヒュドラであると言われてもピンと来ない。
というか、そもそもヒュドラに対する先入観があんまりない。
驚き過ぎても傷つけてしまうかと思った故の薄さでもあったのだが、これはこれでお気に召さなかったらしい。

「えっと……じゃあ、あんまり血とか触らない様に気を付けないとな?」

そういう問題じゃないんだろうけど。
なでりなでり、ともういい、と言われるまで頭を撫で続けるつもりで。

フィアドラ > 「分かってるならいいですけど…。」

どうやら分かってるみたいです…本当でしょうか…?
でも、わかってるのなら安心です!

「あと、炎とかも吐くので気を付けてください!」

そう血の毒は特に危ないのです!
私は薄いからまだましですがおじいちゃんの血の毒は不死身であっても殺すくらい強かったそうです。

「あの、そろそろ帰りたいんですけど…あの、頭…。」

もう、そろそろ寮のごはんの時間です。
だから帰らなくてはいけないのです。

東雲七生 > 「ふんふん、炎ね……良いなあ。」

せめて自分も炎とか雷とか、そういうカッコいいエフェクトの能力があればな……
そんな心の声がダダ漏れになりそうな程羨ましそうな顔をしている七生だった。

「おう、そっか。
 ともかく、これで異能を見せるって約束は果たしたからな。」

また途中まで一緒に行くか?なんて訊ねながらそっと頭から手を離した。
その前に、シャツか何か着ないと、と着替えを回収して。

フィアドラ > 「前に先生が魔術とかでも元素?のやつとかなら簡単に使えるって言ってましたよ!炎も吐ける様になりますよ!」

魔術の勉強もしようとしたときに先生にお勧めされたのです!
多分、東雲さんも一杯練習すれば十年ぐらいして大人になるころには凄い魔術を使えると思います!

「はい!ありがとうございました!じゃあ途中まで一緒に!」

そう言いながら尻尾を振り振り出口の方へ向かって早く早くと手を振るのでした!

東雲七生 > 「そうらしいんだけどな?……どういうわけか、使えないんだよなあ俺には。」

何度も試してはみたものの、てんで魔術が使える様にはならなかった。
才能が無いんだろうなあ、なんて他人事の様に呟く姿はさほど気にしていないのかもしれない。

「おう、待て待て。そう焦らすなよ。」

よっこいせ、と何だか年寄りみたいな掛け声をと共にシャツを着て。
手招くフィアドラへと駆け寄ると共に訓練施設を後にしたのだった。

ご案内:「訓練施設」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「訓練施設」から東雲七生さんが去りました。