2016/09/22 のログ
アイシャ >  
(多数の障害物の浮かぶ演習施設を、縦横無尽に飛び回る漆黒の人型兵器。
 時に直線的に、時に滑らかに、加減速を繰り返して障害物の間をすり抜けていく。)

――はい、問題ありません。
出力、安定しています。

(空中で停止し、入ってきた通信に答える。
 今は先日調子を崩した推進装置のテスト中であり、通信相手は製作者の「博士」である。
 推進装置は極めて静かで、多少の光は漏れるが暗闇でもなければ目立たないだろう。)

アイシャ >  
――では、機動戦闘のテストに入ります。

(通信相手にそう告げれば、周囲の障害物に混じって模擬標的が出現する。
 背部の狙撃銃を構え、粒子砲を展開し、加速。
 先ほどよりも細かく方向転換を繰り返しながら、左腕のガトリングで標的を次々に撃ち抜いていく。
 推進装置の推力だけではなく、障害物を蹴り付けたり、重力に寄る自然落下を駆使したりしながら動き回り、銃弾やミサイル、ロケットをばら撒いていく。
 外から見れば3Dのロボットゲームかロボットアニメのように見えるだろう。)

アイシャ >  
(数分と経たず、全ての的を撃ち落とす。
 着陸する航空機のように地表スレスレを飛行し、推進装置を止める。
 その慣性のまま着地して、十メートルほど横滑りして停止した。)

――やっぱり使いにくいですよ、この武器。

(通信しながら掲げるのは、左腕のガトリング。
 回転数を上げるのに時間がかかるため、撃ちたい時にすぐ撃てない。
 最初から回転数を保持していれば、ジャイロ効果のために重量以上に重く感じたり、暴れたりして姿勢制御に影響する。
 そういった理由から、使いにくいと判断した。)

バランスも悪いですね。
――はい、お願いします。

(対応策を考えてみる、との返答。
 テストはこれで終わり、後は好きに動いて良いとの指示の後、通信が切れた。)

アイシャ >  
――少し体動かしていこうかな。

(設定用のターミナルに近付いて操作。
 障害物の間に、今度は移動する標的が現れた。
 それを確認し、推進装置を起動する。
 そのまま地面を滑走し、離陸。
 再びテレビアニメめいた光景が広がって――)

ご案内:「演習施設」からアイシャさんが去りました。
ご案内:「訓練施設」にシェリルさんが現れました。
シェリル > (「1か月間、激しい運動はするな」。そういわれてはいたものの、ずっと動かなくては体が鈍る。
…せめて、電撃の練習くらいは。という心持で、松葉杖をつきながら訓練施設に現れた半機人少女)

……よし!やるぞっ

(部屋の隅に松葉杖を置き、包帯の巻かれた左足を引きずりつつ部屋の中央に立ち、体に電力を溜め始める。
その眼は生き生きとしており、的をしっかり見つめて)

シェリル > (電力は十分溜まった。
両足を肩幅程度に開いて、右腕を真っすぐ伸ばして、その手をしっかり広げ、左手は右腕に添える。そして…)

……はっ!!

(一気に力み、電気の塊を的に向けて撃ちだした。
その大きさはやや小ぶりな上、的のやや右を貫いたが、怪我の回復途中であるということを考えれば悪い結果ではない。が…)

…うぁ!?

(普段のように両足で踏ん張ることができないので、電撃の反動でよろけて後ろに転んで尻餅をつき)

ご案内:「訓練施設」に三谷 彰さんが現れました。
三谷 彰 >  練習しようと訓練場に来た男は場所を探している最中周囲を見回していた。
 まぁ流石に夏休みがあけた直後程でもなくなんとか場所を見つけるがふと見ると今から何かをしようとしている少女。
 自分の練習もあるからとその場を後にしようとするがふと足を見てどうみても練習して良い状態には見えず。

「ちょ、ま」

 そういって静止するも間に合わず少女からは電撃が発射される。
 だが同時に少女はよろめき倒れる。

「はぁまったく」

 軽く頭を掻きドアを開いた。
 そのまま腰からメモ帳を取り出す。

「ったく怪我してるのに無茶するなよあんたは。おい大丈夫か」

 駆け寄ると同時に一応すぐに応急手当くらいは出来るように文字をメモ帳に書いておく。
 あれからルーン魔法の練習も重ねていた為ある程度はこっちも上達してきたはずだ。 

シェリル > (転んだ際に、その衝撃が折れた左足にも伝わり、鋭い痛みとなって刺激する。
やっぱりやらない方がよかったか…と後悔しかけたところに、部屋のドアが開き)

ん…?

(振り向くと、そこには浅黒い肌の青年が。
どうやら自身の転ぶのを見ていたようだとわかり)

うん、大丈夫…っあ…!

(他人に迷惑はかけられまいと、平然として立ち上がろうとするが先ほど衝撃を受けた左足が疼き、思わず声をあげて顔を顰め)

三谷 彰 > 「ああ、無理すんな」

 やっぱり痛いとわかり紙を引きちぎる。
 そしてそれを怪我の位置にかざすと魔力を込める。
 すると文字が赤く光りだす。

「癒せ」

 そう呟くと文字を中心に紙が炎上。だが燃え移るわけでもなく痛みがあるわけでもない。
 その光が収まってから。

「まぁ痛みはこれで治まったはずだ。まだ不慣れだから無理かもしれないが」

 少し申し訳無さそうに頭を掻く。効いていると良いのだが。
 そこまでいってから少しだけ真面目な顔になる。最低限風紀委員の仕事はこなさねばあるまい。

「だが、怪我してるのに無理して練習するのはダメだぞ余計に治るのが遅くなっちまう。まぁ気持ちはわからないでもないが」

 といって少し笑う。こいつも怪我をしていたときにどうにも落ち着かなかったので気持ちは嫌でもわかってしまうのだ。

シェリル > …!

(彼の魔法で燃え上がる紙に少し驚いて、視線が釘付けになる。
と同時に、足の痛みはふわっとどこかへ飛んで行ってしまったようで)

うん、痛くナクなった…!ありがと!

(自身は回復術は使えないため、このような術は非常に有り難い。
驚きの少し混じったような笑顔で礼を言い)

うん…わかってる。
お医者さんにも止められてるんだけど、でもここ半月ぐらいずっと寝たきりだったからニブっちゃって…。

(じっとしているのが苦手なのか、自分で動けるようになると「力を取り戻したい」という欲求が強くなっているようで)

三谷 彰 > 「そりゃよかった」

 痛みがなくなったと効いて少しだけ笑う。
 一応はこういう方向にも応用が利くようになったというのは嬉しい限りだ。

「半月って……そりゃ体動かしたくもなるわな」

 風紀委員としてはダメなのかもしれないが話を聞いてそりゃ動きたくても当然だと思わず頷いてしまう。
 うーんと考えてから。

「それなら座ってできる練習とか? 今怪我してるのがその足だけなら座っての練習とかならなんとかなるかもしれねぇし。例えばほら座ってさっきの電撃撃つとか」

 自分も怪我をしていたときは座ってできる方法を選んだ為それを進めてみる。
 まぁ彼の場合退院してすぐに腕の良い魔法使いに治して貰えたから少しの期間ではあったが。

シェリル > うん…。
本当はまだガイシュツしちゃダメなんだけど、担当のお医者さんに何とか頼んで特別にOKもらったの。

(苦笑いしながらそう述べ。
体動かしたさゆえに、半ば無理に出席しているような状態であり)

座って、か…
イスはハンドウで倒れちゃいそうだけど、床に座ってならできるかもね。
やってみる!

(そう言うと、両足を前に伸ばした状態で床に座り直し。
そして再び先ほどのように力をチャージして、その手を構え)

…はァっ!!

(まだ体幹はしっかりしていないようで、的に向かって電撃を打ち出す瞬間の反動に耐えられずにやはり上半身は大きく仰け反る。
しかし座っているので転ぶことはなく、弾道は安定しており)

三谷 彰 > 「よく許可してくれたなそれ」

 思わず苦笑いを浮かべながら返事をする。
 練習を始めようとするので行っても良いのだがまた無茶をするといけないと思い一応待機。
 電撃を放つとさっきよりは安定しているものの少女の方が安定しておらず。

「もう少し体幹鍛えるか電撃の出力落としても良いかもな」

 と少しだけアドバイスを送る。
 威力も大事だが本人に使いこなせるレベルの威力というのが最も大事かつ最大の破壊力を生み出せるであろう事はここに来て1年で学んだ事だ。

「で、足や体は痛くないか?」

 当然座っていても負荷はかかるだろうし一応は聞いておく。
 流石にルーン魔術の治療はいらないだろうし必要だといわれても自分もそんなに何度もは連発できないが。

シェリル > うん、もちろんすぐには許可してくれなかったよ。
何回も頼んで、ジョウケン付きで何とか認めてもらったし…

(現実は、しつこく頼んで半ば強引に許可を出させたような形で。
その「条件」というのが「激しい運動はするな」だった訳だが)

あ、やっぱり…?
…体力落ちてるなぁ…

(明らかに仰け反ってしまっているのは自覚があった。
負傷する前の電撃よりも小ぶりなのだが、それにすら耐えられなくなったということで筋力の低下を実感し)

大丈夫、痛くはないよ。
サイショからこうすればよかった…。

(反動は来ているが、転んだ時の衝撃に比べれば些細なことで。
これでも練習は成立しており、無理に立たなくてもよかったんだ…と苦笑し)

三谷 彰 > 「へぇ、どんな条件だったんだ?」

 何となく予想はつくものの一応気になったので聞いてみた。
 まぁこういう時に出される条件などほぼ決っている様な物でもあるのだが。

「ああ、しっかり仰け反ってたな。半月も寝てたんなら仕方ないとは思うが」

 そう少し笑う。
 むしろ半月間寝ててその前と同じ動きを出来る方が珍しいだろうしほぼいないであろう。
 
「ん、そうかなら良かった。薦めた手前それで痛かったらどうしようかって少し不安だったからよ」

 ふぅと少し胸をなでおろすように息を吐き出す。
 予想以上に衝撃があったようなので実は結構心配だったのだ。

「にしても結構威力あるんだなその電撃、撃った本人がバランス崩すくらいって」

 自分も電撃を使うから威力はわかるつもりなのだがそれでも彼女のは結構高いのだとわかる。