2016/10/01 のログ
■三谷 彰 > 「……もう一回やるか」
機械を操作し再び同じ状況を設定する。
同じように自身を取り囲むように大型の蜂が広がり遠くからも次々と迫る。
「さって……んじゃ始めますか。メニュー23スタート」
棒を構え呟くと再び蜂の群れは殺到する。
それをまた1回目と同じように打ち払うのだった。
ご案内:「訓練施設」から三谷 彰さんが去りました。
ご案内:「訓練施設」に阿曇留以さんが現れました。
■阿曇留以 > 【前回の続きになります】
ご案内:「訓練施設」に東雲七生さんが現れました。
■阿曇留以 > 居合いの構えからの瞬閃。
半端な魑魅ならば一撃で屠るけれど、鞘の影響か、彼自身の反応スピードがよいか。
独特な避け方をされ、お返しとばかりに小刀で切り上げを喰らう。
「く、うぅっ!」
小刀の切り上げがお腹をかすめ、胸をひっかこうとするも無理に体をひねって転がって避ける。
数度転がった先で、起き上がり、膝をつきながらもう一度居合いの構えをとる。
「はぁ……きみ、すごく動きが上手ねぇ~。
対人戦とか、慣れてるのかしら?」
■東雲七生 > (外したッ)
当たったところで切れるどころかむしろ形成の甘い小刀がひん曲がるのだが。
ゴム製でももう少し弾力がありそうなそれを、右手に逆手で持ったまま
空いてる左手でポケットからもう一枚テレホンカードサイズの真っ赤なカードを取り出す。
周囲に独特な、錆びた鉄の香りが仄かに漂う。
「いや、対人戦はほぼほぼ素人。
人外の相手なら、それなりに慣れてっけどさ。」
苦笑交じりに応える間にカードは先と同様に小刀へと形を変える。
これで両の手に一振りずつ。大型のナイフより少し大きいくらいの小刀が握られた。
刃も唾も柄も全てが赤一色で染まった異様な二刀流。それらを逆手に構え、改めて身構える。
■阿曇留以 > 「あら~、私と一緒ね~。
私も人外の相手なら慣れてるのだけれど、人間はからっきしなのよ~」
そういいながら、相手が二刀に持ち替えたのをみて大太刀を置く。
戦意喪失、というわけではない。
両の袖を漁ると、御札を取り出す。
全部で数十枚ほどの御札を取り出し、虚空へ投げる。
すると、御札が留以の周囲に展開され、空中に浮いている。
あちらが二刀ならば、こちらは徒手。
本来ならばそんな選択肢は愚考だが、二刀の振りに追いつけるのは徒手空拳しかない。
左手を前に出し、右手を胸の前で構え、ゆっくりと彼に近づいていく。
■東雲七生 > 「まあ多分、相手にしてる人外の種類がだいぶ違う気がするけど……」
苦笑を浮かべる。
七生がもっぱら相手にしてるものといえば、熊や猪や蟷螂や甲虫といった生物だ。
しかも転移荒野に流れ着く、とびきり巨大な奴ら。
(太刀から素手に……?)
相手が武器を置いて構え直したのを見て訝しむ。
周囲に浮く御札も、どういった物なのか判断がつかない。
きっと何か策が有ってのことだろう、と見当をつけるとスッと目を細める。
──まずは相手の出方を窺うつもりで。
■阿曇留以 > 向こうは動くつもりが無いのか。
此方が動いても、あちらは様子を伺うばかり。
ならば、年上のこちらがリードしてあげよう。
「お札は、こういう使い方もできるのよ~」
うふふ、と笑いながら空中に浮かんでいる御札を五枚ほど叩いて、彼の周りへ飛ばし――彼の付近で爆発を起こす。
しかしその爆発に当たっても、物理的なダメージが起こるものではなく、精神的なダメージ――疲れを感じたり、途端に体が重くなったりするダメージ――を感じるだろう。
■東雲七生 > 勝敗に拘らない手合わせとはいえ、いざ身体を動かしてしまうとどうしても意地が出てしまう。
どのみち制限時間はあるのだから動くに任せてしまいたい気持ちも無い訳ではないのだが。
「……?」
きょとん、と周囲に飛んできた御札を見て。
直後、爆発が起これば面食らって二、三歩後ずさる。
肉体的なダメージは少し耳鳴りがするくらいだが、突然の疲労感には驚きを隠せず。
「……え?は、……何で。」
まだまだ体力は有り余ってる方だと思ったのだけど、と不思議そうに自身の体の重さを確認している。
■阿曇留以 > 爆発が起こった瞬間、髪をなびかせながら走り出す。
走りながら空中に浮かんでいる御札を両手に張り付かせる。
「精神的なダメージは妖怪に良く聞くのよ~。
妖怪が食らえばひとたまりもないはずなんだけど、人間だと疲れぐらいしか感じないみたい。
で、爆発じゃなくて直接叩くともっと違う効果になるのよ~」
あいも変わらず笑顔のまま、東雲に近づいて御札が張り付いたままの掌底を繰り出す。
当たれば今度は物理ダメージ――女性とは思えない強い衝撃を伴ったダメージ――が起こるだろう。
■東雲七生 > 「……しま──ッ!?」
爆発に驚いているうちに間合いを詰められてたじろぐ。
解説に感心している暇も無く、重い腕を無理やり持ち上げて防御姿勢を取れば、
(──んなッ!?)
凄まじい衝撃に、体重の軽い七生は簡単に弾き飛ばされた。
咄嗟に受け身を取ったものの、衝撃を受け止めた小刀、それを握っていた両手がじんじんと痺れる。
「なるほど、厄介だなぁその御札……。」
さてどうしよう、などと考えてる暇は無いが。
こうも多種多様な攻撃をされると対応が咄嗟に思い付かない。
■阿曇留以 > 精神的なダメージと物理的なダメージ。
両方から攻めることで確実に魔を祓おうとする。
人間に対してどれほど効果的かはわからなかったが、少なくとも物理面はよく効果がでているようだ。
「これなら、どうかしら~?」
衝撃で離れてしまった東雲へ再度御札を投げつけ、爆発を起こそうとする。