2017/03/24 のログ
ご案内:「訓練施設」に東雲七生さんが現れました。
■東雲七生 > 今日も今日とて、春休み。
授業も無くバイトも無い日なので、東雲七生は訓練施設を訪れていた。
今日は異能の訓練をしようか、さてどうしようか、と考えながら異邦人街の家を出て、
軽く体を暖める目的でジョギング代わりのパルクールで一直線に突っ切って来た訳なのだが。
「結局なーんも思いつかねえ。
あ、そーだ。また異能の耐水訓練でもしよっかな。」
と、すぐ脱ごうとする。
もとい訓練内容を決めあぐねていた。
ああでもないこうでもない、とぶつぶつ独り事を呟きながら施設内の廊下を歩く。
■東雲七生 > しん、と静かな廊下で足を止める。
やっぱり春休み期間だから利用者も少ないのだろうか、と小首を傾げて近くの一室を覗いてみる。
「誰も居ない、か。」
ふむ、と小さく息を吐いてから隣の部屋、また隣の部屋と覗いていく。
普段なら気が引けるが、どうせ誰も居ないという考えから割と躊躇なく覗きまわっていた。
一つや二つ、利用中の部屋があっても良さそうなもんだけど、とぽつりと溢しつつ。
ご案内:「訓練施設」に三谷 彰さんが現れました。
■三谷 彰 > 「ええっとB4B4」
春休み。家でゆっくりしていてもよかったのだがどうにも体が疼いてこうして練習しに来たのだ。
探している部屋は何時もあいていれば使っている部屋。どこも同じといってしまえばそうなのだろうがなんとなく使い慣れたというものは誰にでもあるだろう。
その部屋で行おうとしているのは前の続きというわけではないが散の練習のつもりだ。
そんな事を考えながら棒が2本入った袋を肩にかけ、自分の部屋をさがしているとふと正面に見知った顔。
「……何やってんだ? 誰か探してるのか?」
何故か部屋を覗いていた為に声をかける。
ホントに何やってんだ? といった表情をしているだろう。
■東雲七生 > 「えっ」
唐突に声を掛けられて慌てて振り返れば、人が居た。
別段疾しい事をしていた訳ではないのだが、どうにもバツが悪い。
これがシャワールームとかであればいっそ開き直ったりも出来るのだが、そうでもないので尚悪い。
「いや、ちょっといい部屋ないかなーって。」
新生活を機に引っ越しをするかのようなセリフを吐き、あははは、と笑いながら距離を取る。
いっそ疾しい事がある方が即座に謝れる分マシだ、と思いつつ。
■三谷 彰 > 「どこも一緒だろ。まぁ特定の部屋探してる俺が言えた台詞じゃねぇけど」
そういってこっちも笑うことで話を流す。何故か距離をとられるがなんとなく気分というのはあるしわかるほうではあるのだ。
そこまで思ってから今の状況を考えて”あ”と呟くと近くの空き部屋のドアを開いた。
「ってことは一人なんだよな。もしよければ一緒に練習しないか? 一人でもいいんだがやっぱり効率悪いんだよ」
一人でやる事はメリットもあるがデメリットも多い。例えば自分の物差しでしか図れないから新しい発見をすることが難しいのだ。
実際散に関しても前に先生と一緒に練習したからこそ会得できた技と言えるだろうし一人では絶対に発見できなかったことだろう。
「ま、無理にとは言えないけどさ」
■東雲七生 > 「いやまあ、そう……でもないんだなあこれが。
広さとか、やっぱり利用者の種族とかに合せて設定が違うし。」
天井の高さなども様々であることを七生は知っていた。
伊達に暇があれば訓練場に来て身体を動かしてるわけではない。施設内の部屋のそれぞれの特徴やら設定やら、いちいち覚えているのだ。
まあエリアごとに分けられてるだけで全部屋が個々に違うという訳では無いけれど。
「えっ、一緒に……?」
さて、どうしよう。
そもそも相手が何の練習をしようというのかが先ずわからない。
異能だろうか、魔術だろうか。いずれにしろ七生は体術一本で相手をすることになるだろう。
ともあれ、断る理由があるわけでもないのだが。
「ええと……別に良いけど。」
■三谷 彰 > 「え、そうなのか? ……1年の間通ってて始めて知ったぞ」
聞いて案内されたから人用のエリアにしかいっていなかったのだろうか。初めての情報だった、風紀委員ともあろうものがと少しブルーになるが気持ちを切り替える。
「なら行こうぜ。つっても何するかなぁ。俺は魔術の練習をするつもりだったんだが。七生は何するつもりだったんだ?」
ドアに入り荷物を部屋の隅に下ろしながらそう問いかける。
勝手に誘ってしまったが一緒にできる練習なのか確認をするのを忘れていた。
模擬戦をすれば解決! という考えも0では無いがいきなり戦いをふっかけるほど脳筋なつもりはない。相手が望むなら別だが。
荷物の方を見るなら飲み水と武器である棒の他にプロテクター等の防具やテーピングや薬といった医療用具なども色々と入っている事が確認できるだろう。
■東雲七生 > 「えっ……エントランスの施設案内とかにも書いてませんでした?」
まあ、普通は気にしないものだろう。
昨日はこの部屋だったから今日はこの部屋、なんて連日やってる七生だからこそ気付けたのかもしれない。
「俺は……そもそも何をするか考えてたとこ。
ただ筋トレするにも面白みがないし、だからって魔術とかはからっきしだし……。」
最悪プールでひと泳ぎしてこうかなって、と笑いながら答える。
体を鍛えることは半ば趣味の域に入っているが、戦う事自体は必要に駆られて、という部分が多い為か模擬戦を行うという考えにはなかなか至らないようだ。
「ただ見てるだけでも良いんだけどさ。」
小さく肩を竦めながら、用意周到な荷物類を見て感嘆した。
■三谷 彰 > 「まったく見てねぇな。ここ始めて使ったときは係に聞いただけだったし」
まだ田舎者バリバリだった時。案内板を見ても良くわからず結局係に聞いていた。今思い返せば種族ごとに分かれていたから案内板が良くわからなかったのだろう。
「プールは流石に寒いだろ」
そういって少し笑みを浮かべる。そう話しながらも肘や膝などにプロテクターを巻きつけ曲げたり伸ばしたりと色々と確認をしている。
さて、相手は何も考えていないらしいが。本当に見てもらうだけというのも申し訳ない為にあれこれ考える。
「なら、そうだなぁ……模擬戦と筋トレを一緒にするのと苦手克服って事で魔術の練習と異能の実践どれがいい?」
とりあえず思いついたのを並べる。といっても彼自身なんとかギリギリ赤点をパスした程度の学力なので大した意見が出てこなかったのである。
■東雲七生 > 「温水プールだって幾らでもあるんだよ!」
現に冬場でもそれで泳いだりなんだりしてきたのである。
やろうと思えば大抵の事は出来る。であればやってしまうのが七生という少年だ。
「えーと、苦手というか全く出来ないから魔術は除外して……それだと模擬戦かなあ。」
何だか仰々しいプロテクターもしてるし、と。
そんな状態で筋トレのみ、というのも申し訳なさがあった。
■三谷 彰 > 「プールサイドが寒いっての!」
思わずツッコミを入れてしまう。いくら水が温かくともプールサイドまで暖房完備などは無い……はずである。というかそれがあったらもうそれはプールではなく温泉かなにかではなかろうか。
「ん、それでいいなら良いが……たぶんプロテクターとか持ってないよな。ええっとちょっと待ってろ。たぶんこの辺に……」
そう言って鞄をガサガサと漁る。”お”と言う声と共に鞄から出てくるプロテクターがもう一組。
「やっぱりスペア入ってたか。ほれ、それなら使っとけ。少しでも安全に行かないとな」
そういってプロテクターを投げ渡す。もっとも異能の関係でプロテクター関係なく怪我はするのだろうが。彼はまだそれを知らない。
「……てか、俺に気使ったなら気にするなよ? 別に筋トレでもつけるから」
と少しだけ付け加えておく。
何だか仰々しいプロテクターもしてるしという言葉からもしかしてと思って一応そう言っておいたのだ。事実筋トレだとしても必要なわけではないが重さがあれば練習になるしつけてしまったならつけておくつもりだ。
■東雲七生 > 「まあ、それくらいは我慢できるし……」
屋内だから暖房くらいは利かせられる。
そう告げようとして、まあ野暮かもしれないと思い直して口を噤んだ。
そんな話で時間を潰すのも、少し申し訳ない。
「ああ、大丈夫大丈夫。そこそこ慣れてるしさ。
あんまり余分な防具とか着けちゃうと、俺の唯一の利点が損なわれちゃう。」
投げ渡されたプロテクターをそっと部屋の隅に置く。
安全性に関して言えば褒められた事ではないが、こと転移荒野で実戦を散々やって来た身なので今更でもあった。
それに、多少の怪我であれば回復も早い。よほど相手が殺しに来ない限りは一撃二撃貰ったところで、という慢心もあった。
「平気平気、じゃあ、えっとルールは?ステゴロ?武器あり?
魔術や異能の行使はどうすんの?」
■三谷 彰 > 「あぁ……なるほどな。わかったならプロテクターはいい」
こっちとしては着けて欲しいのが本音だがまぁ寸前で止めれば良いだけの話だ。
相手がルールを聞いてくるなら少しだけ考える。
「ルールねぇ……加減がつけ難い魔術は無しとして他はどうしたい? 俺は武器無し異能ありでいいんじゃねぇかって思ってるが。それなら条件イーブンだし……ってお前の異能しらないな。魔術無し以外は決めていいぞ。ちなみに俺の異能は視力強化、まぁスーパースローカメラを常時装備してるとでも思っといてくれ」
ルールを決めようにも相手の情報として知ってるのは魔法が使えない、武器を手に持っていないの2点だけ。
もし異能で武器が引っ張ってこれるなら武器なし異能ありになった途端に武器持ちに素手勝負になるし逆に戦闘向きじゃない異能ならありといった瞬間自分の圧倒的有利になってしまう。その為相手に選択権を投げた。