2015/06/17 のログ
アルフェッカ > 笑ってくれたテリメーラに、アルフェッカも先程より更に能天気そうな笑顔で応える。

「っと、よく考えたらもう遅い時間じゃないかな…。」

現在の正確な時刻は分からないが、先程データ照合に使った星の座標がここでも有効なら、もう日付が変わりそうな時刻の筈だ。

「そろそろ休む場所を探さないといけないな~…。テリメーラちゃんも、そろそろ帰って休まないといけない時間じゃない?」

自分はともかく、見た目10歳そこらの女の子が外に出るには、もう随分と遅い時間の筈。
竜の姿なら心配ない気もしないでもないが…。

テリメーラ > 「あ、いえ、えと、ボクまだ散歩の途中だから・・」
心配してもらったのにこう返すのはちょっと申し訳ない気もする・・のが顔に出ている。

「あ、でも、アルフェッカさん、泊まるところ探すの大変ですよね・・」
と、むしろ心配そうにアルフェッカの顔を見る。
仮泊まりができそうな、公園と女子寮の大体の位置を口で説明するだろう。

アルフェッカ > 「散歩か~。じゃ、遅くならないように気をつけてね!」

気にした風でもない顔で、テリメーラの教えてくれる公園と女子寮の位置を記憶する。
好意で教えてくれたのは有難いのだが…この世界、そして常世学園という場所をもう少し詳しく知るまでは、なるべく利用しないつもりで。

(…当然、警察機構みたいな組織がある筈だしなぁ。出来れば、此処の事を良く知るまで、目をつけられたりとか揉め事とかは御免なんだよなぁ……)

「ふんふん…成程成程。教えてくれてありがとね! それじゃ、手近な所まで行って、休もうかな。テリメーラちゃんも、気をつけてね~! ばいばーい!」

オーバーアクション気味に手を振りながら、アルフェッカはその場を歩き去っていく。

テリメーラ > 「あ、あ、はい!アルフェッカさんも気を付けてくださいね!!ねー!!」
と自分もぶんぶんと大きく手を振る。

・・・少しくらいは役に立てただろうか。大事なことは言えなかった。
ものすごくもやもやが心に残っている。・・きっと自分よりも適任な人が彼女を助けてくれることを星に祈りながら、竜の姿に戻り、もう少しの間散歩していくことにした。

ご案内:「転移荒野」からテリメーラさんが去りました。
アルフェッカ > 「……よし、この位離れれば、大丈夫かな。」

テリメーラと別れてから十分な距離を取ったのを確認し、手近な森の中に足を進める。

「――あの子みたいに、親切な人達ばっかりだったら助かるんだけど、世の中そんなに上手くはいかないよね~。とほほ…。」

見る者がいれば、わざとらしいと取れるかも知れない落ち込んだようなアクションを取りながら、特に葉が良く生い茂った大きな木を選び、ひょいひょいと上る。しっかりとした、丈夫そうな枝に座ると、その姿がふわりと周囲に溶け込んだ。

「…ステルス機能、問題なし。対生物センサー起動。警戒モードを維持しつつ、スリープに以降します…。」

後に残るは、静寂のみ。

ご案内:「転移荒野」からアルフェッカさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」にアルフェッカさんが現れました。
アルフェッカ > 「――スリープ解除。対物センサー反応なし。ステルスを解除します。」

木が生い茂る森の中、木の一つから声が聞こえる。
同時に、その枝の一本の周囲が陽炎のように歪み…銀の髪の少女が姿を現した。

「ログを確認。近場を通った生体反応は…特になし、と。見つからなくて安心安心。」

アルフェッカ > んーっ、と伸びをすると、ひょいひょいと木から降りる。

「…いつまでも隠れてる訳には、いかないしね。ここ――常世学園、だったかな? の事を少しでも詳しく知るまでの間は、出来るだけ人目につかないで活動したいけど…。」

きょろきょろと辺りを見回す。視界の内に、今の所目立ったモノは入って来ない。

アルフェッカ > 「さて、何処に行こうかな…? あんまり騒動に巻き込まれて、警察のお世話になるのは避けたいから、治安の悪い所は避けたいけど、地図も地形データもないからなぁ…」

遠くを見る。昨日、自分がこの世界に現れ、あの竜の少女と出会った荒野…その向こうに、小高い連山が見えた。

ご案内:「転移荒野」にシュリクさんが現れました。
アルフェッカ > 「山、か。そんなに高さは無いけど…少しは遠くの景色とか、見えるかも知れないかな!」

ぽん、と一つ手を打ち、銀の髪の少女は早速歩き出す。

「よし、目標はあの山の上! 決定!」

シュリク > 「やはり、この世界に残されている私の時代への足跡はあの遺跡だけ……再調査する必要がありますよね」
アルフェッカが山を見据えた時、背後より声がする
しかし、生体反応は見えない
銀の髪に、金色の瞳、幼い出で立ち

「……うん?」
と、アルフェッカのひとりごと――にしては大きいが――に気づいて、顔を上げる
「あの、ここでなにをしているのですか。此処は危険な場所ですよ」

アルフェッカ > 「ほぇ?」

後ろから突然声を掛けられ、間抜けな声を出してしまう。
振り返ると、そこに居たのは銀の髪に金の瞳の小さな少女。

「え、あ、ふ、ふ~ん、そうか、危険なのか~! どうもありがとうね~…?」

反射的にお礼を返すが、動揺が声に出てしまう。

(う、うそ!? 生体反応センサーに引っかからなかった!? もしかして故障!?)

シュリク > 「……おや」

じっ、と金色の瞳がアルフェッカを見つめる
その瞳を見返せば、カメラのレンズめいた作りになっているのが分かるだろう
シュリクも、機械人形であった

「貴方、不思議なほど生命力がありませんね。波動も全く出していない……
よもや、アンドロイドのたぐいですか」

アルフェッカと同じような銀髪を風に靡かせながら、尋ねる

アルフェッカ > 「――!」

ずばり、と自身の本質に切り込まれる一言に、僅かにたじろぐ。
…しかし、相手の眼をよく見つめ返せば、その瞳がカメラのレンズのようになってる事に気が付いた。

「……成程。アナタ“も”創られた存在なんだね。いやー良かった良かった、センサーが故障したかと思って焦ったよ、うん!」

安心したように、へらっと気の抜けた笑顔を浮かべる。

シュリク > 「此処に来て、初めて同類に会いましたよ。いる、いるとは聞いていたのですが」

スカートの端を摘んで、恭しく頭を下げる
「私は、要人警護用<<異能人形(アーツドール)>>シュリクです
故あって現在はその任を解かれ、学園生活に従事しております」

対するシュリクは人形のように無表情だ
アルフェッカほど感情豊かには作られていないのか、
――或いは、製作者の趣味か

アルフェッカ > 「要人警護…ガーディアンタイプに近いのかな? 『よそ』で何度かそういったタイプのモデルは見たけど、アナタみたいに人間に近いスタイルの子は、これが初めてかな。」

恭しいシュリクの挨拶に、にかっと笑顔を浮かべて応える。

「ADDHT-AWS-27-2214 アルフェッカだよ。よろしくね!」

言葉は軽かったが、近しい存在に遭えた喜びと、シュリクの恭しい挨拶に相応の対応をすべく、昨日出会った竜の少女には教えなかった「製造番号」まで含めての名乗りと挨拶を返す。

シュリク > シュリクの時代には製造番号、という概念がなく、単なる文字列の列挙に思われた
が、恐らくアルフェッカの文明では意味のある言葉なのだろう、と納得し、頷く

「見たところ感情表現がとても豊かですね。高度な学習AIが搭載されていると見えます。
この世界で作られたのですか? それとも、<<ゲート>>の向こう側から来たのでしょうか」

アルフェッカ > シュリクの問いかけに、顎に指をあてながらう~んと唸る。

「ゲート、か。昨日テリメーラちゃんから聞いた話や、あの荒野の反応痕跡もだけど、やっぱり此処って『よその世界』から来た人が多いんだね。」

うんうん、と納得しながら、シュリクに返答を返す。

「多分、正解は「ゲートから来た」かな。厳密にはそれも違ってるかもだけど。学習AIについては、『それが私の仕事に大切なモノ』、だからかな。」

シュリク > 「此処は非常に力場が不安定な世界です。異世界への門が開きやすい環境なので、まま混迷した時代を迎えることがあります」
テリメーラ、という聞き覚えのない名前も、<<ゲート>>の話をしたということは恐らく外なる世界の住人なのだろうと当たりを付けた
「現在は特に、<<ゲート>>が開いて間もないですので様々な世界から様々な存在を確認しております
破壊神、創造神を名乗る存在もおり、極めて混沌としていると言えるでしょう」

追って、アルフェッカの解答に耳を傾けた
「なるほど。異世界の技術であるならば納得も行くというもの
感情表現が豊かであることが重要な仕事、というと、やはり人間を相手にしたものなのでしょうね
それも、相互にコミュニケーションを図るような」

アルフェッカ > 「ふむふむ成程。自称とは言えカミサマまでやって来るとは、凄い所に来ちゃったかもね。」

一人で納得してから、シュリクに返答を返す。

「アナタは鋭いね。やっぱり、そういった敏感がないと、ガーディアンは務まらないのかな。
アナタの言う通り。私の仕事は、様々な世界を渡りながら、その世界の人達とコミュニケーションを取って文化や政治などの情報を集め、私が生まれた世界、私を創った創造者に送る事。
――まぁ、今となっては仕事じゃなくて、私の生きる目的、なんだけどね。
……あ、出来れば今の事はなるべく他の人に言いふらさないでくれると助かるかな!!」

少し感傷的な雰囲気で語った後、慌てて取ってつけたお願いをする。

ご案内:「転移荒野」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (時間は、何時頃の事だろうか。最近思うのだが―――)
何か私さ、噂される事、多くなったねぇ…。
(一つクシャミをしながら、苦笑い。転移荒野に出没する影。)
んん、同族の水入らずの会話中お邪魔しちゃったかな。
やっほ、シュリク…と御友人?
まぁ、何にしても例のお約束を楽しみにあっちこっち探し回ったりしたらこんなところに居ただなんてね。
奇遇というかなんというか。
…御話中、やっぱりお邪魔だったかな…?
(手を振りながら、数歩寄って行った。先程から話を聞いていたのか、否か―――二人の間できょろきょろと視線を行き交わせて。少しだけ心配そうに問を遣った。)

シュリク > 「実際に破壊神を名乗る少女とは会いましたが、見た感じ、話している感じは人間の少女とそこまで変わりません
少々傍若無人な面はありますが
しかし、実力は確かに神と言われても納得するほどです」

「情報を整理すれば、この程度は誰にでも予測が可能ですよ
……ふむ、異世界探査型アンドロイド、とでも言うべきでしょうか
しかし、アンドロイドとはそもそもが仕事=生きる目的、ではないでしょうか? もちろん、今のようなことを第三者に言う機会もないでしょうけど」

アルフェッカの望みには頷きつつ、質問を返す

アルフェッカ > 「!」

センサーを切っていた上、シュリクとの会話に夢中になり過ぎて、近づいて来た相手に気が付かなかった。

(シュリクちゃんの名前を知ってる…口調からして、友達なのかな。さっきの話…どこまで聞かれちゃったかな。)

少し警戒しながら、青髪の少女を伺う。物騒な事になるなら、すぐにでも逃げだせるように気を払いながら。

蒼穹 > おっと、まぁまぁ、そうびくびくされちゃったら困るかなぁ。
…取って食ったりはしないんだけども。
(視線、のような物を感じる。この場合視線と形容していいのかどうかわからないけれど。少なくとも、己は彼女に警戒されているとみて間違いないだろうか。困り顔を浮かべた。)

アルフェッカ > 「ん…そうだね。普通だったら、私みたいに創られた存在は、創造者が与えたコマンドが存在意義そのもの。実際、私も創られてからしばらくはそうだったから。」

シュリクの聡明さに感心しながら、言葉を続ける。
しかし、シュリクの最後の問いへの回答は…少し、言葉をためらう。
青髪の少女は、今の所こちらに何らかの危害を加えるつもりはなさそうだが、果たして聞かせてしまっていいのか…。

シュリク > 「――ああ、蒼穹。まったく貴女はいつも唐突に現れますね」

アルフェッカの様子を見るに、彼女の到来に気づいていなかったようだ
相変わらずですね、と首を振った後

「申し訳ありませんが、蒼穹。この間した約束ですが、もう少し待っていただけないでしょうか
初めてお会いした「同類」に、私も気持ちが高ぶっておりますので……ああ、アルフェッカ。ご紹介します
……と、勝手に紹介してもいいですか?」
と、蒼穹に尋ね返した

蒼穹 > そういうもんだよ。邪神っていうのはいつだって唐突さ。
(その点悪びれもしなければ、否定もしない様子。)
ん、おっけーおっけー。ま、また今度やろっか。
…ああ、そう…同類。同類ね。
うん、どうぞどうぞ、御好きなようにー。
(こくこく頷き。)

蒼穹 > …ああ、ええっと、何だか警戒されてる…んだよね?
何だろう。…変な事したりするつもりは今のところは無いんだけどな。
どうしたものかなぁー…。
(先程から、どうにも居心地が悪い様な。もしくは相手に居心地を悪くさせているのではないか、という懸念を抱く。何やら、本当に御邪魔してしまった様だったろうか。「同類」という言葉もやはり、そういうことなのだろうか。)

アルフェッカ > 「――――。」

言葉を聞く限り、自分が警戒している事に青髪の少女は戸惑ってるような反応である。
居心地の悪そうな表情が僅かに見え、少し過剰に警戒し過ぎてしまったのかも、とも考えてしまう。

(今の所…とは言え、本当に変な事はする気はないみたいだし…信用しても、いいかな。うん。信用しよう。)

警戒と逃走準備を解き、青い髪の少女に頭を下げる。

「いえいえ、いきなり出て来てこられたので、ついびっくりしてしまって。気分を悪くしたなら、ごめんなさいです。」