2015/08/31 のログ
嶋野陽子 > ワームホールについて、もっと
詳しい話と言われても、重力理論や超弦理論に、
多次元数学の知識が必要となる専門的な話になる
ので、今の陽子の知識では伝えきれない。
「ごめんなさい。ここから先を伝えるには私の知識
が足りなすぎて言葉にできないわ」と謝る陽子。
「大学で物理学を専攻すれば、伝えられるようにな
る日が来るかも知れないけど」と補足する。

ダナエ > 「世界がもう、存在しない?」
一生懸命考える。考える。考える。
「……トトの世界には、
 いわゆる『世界の終末』が来てしまったということか?
 神か悪魔か分からないが、そういった者に……
 滅ぼされてしまったのか?」
どうしても発想がファンタジー。

思い出したという言葉と、
思い出したことに嬉しそうにはしゃぐ様子を見て、不思議そうな表情。
「随分と嬉しそうだな。
 ひょっとして、記憶が曖昧なのか?」

トト > 「この島は【そういう所】で、ここは特に【そういう場所】だろう?縁もゆかりもあるというやつだ、僕は知っているよ。」

「うん、僕もこの世界でやりたい事、一杯あるから、一緒だね?それはとても、素敵な事だと思うよ
やりがいがある、うん、とてもやりがいがあると思うんだ。」
陽子に対して、にこにこと楽しそうに笑みを浮かべながら、両手を広げるようにして

「ふーむふーむ、成る程、どんな世界でも、進化というのはあるものなんだね、ミウが見てきた進化の歴史
僕も一度見てみたいな、生命が生まれ、文明が混ざり合う、そんな歴史の只中を
ミウは特等席で見てこれたんだろう?創造神特権ってやつだね。」
想像しているのか、空を仰ぐように見上げながら、ミウの説明を聞いて

トト > 「うん、記憶はとっても少なくてね、人類を守らなきゃー、とか、僕はゴーレムだ、とかは、初めから持っていたんだけど
それ以外は大体曖昧だったんだよ、少しづつ、思い出してる感じはあるんだけど…  ん、んー…。」

「ごめんね、覚えてないや、でも、【滅ぼされた】んじゃないよ、【滅ぼした】んだ、それは確実だよ
僕の世界は、滅びを望まれて、それに答えた、だから、悲しくないよ、望みが叶ったんだから。」
すらすらと、ダナエに思い出してきた事を伝えながら、微笑む

ミウ > 汗が流れるダナエちゃんに笑顔を向ける。
「証拠ね。
 何かを創造するだけでいいのね?
 分かったわ」
せっかくなので、神にしか創造し得ないであろう物を創りだそう。
ミウの前に突然、一本の輝かしい剣が創造される。
さながら、伝説の剣にも見えるだろう。
それは神話級の剣、つまり神話に登場するような神格や能力を有する武器だ。
「お望み通り、神話級の剣を創造してさしあげたわよ」
そう言ってウインクする。

「元の世界に帰る方法を探る仲間がいてくれるのはとても心強いわ。
 何か分かり次第、情報交換し合いましょう」
品のある笑顔を向ける。
「わたしからも一つだけ、情報提供ね。
 どうやら、元々常世島に存在していた組織“ロストサイン”は、門の制御に成功したという話よ」
そして、ひとつ情報提供。

「そうなのね。
 情報提供感謝するわ、陽子ちゃん」
陽子ちゃんに向けて、丁寧にお礼を言った。

トト君の言葉に、
「そうね、“あの世界”の歴史を直接見せる事は難しいけれど、せめて帰る方法が分かれば、わたしの世界を見せてさしあげる事はできるわね。
 歴史はわたしの記憶にあるから、その映像を創造する事で進化を見せる事は可能だけれど、膨大な時間を費やす事になるわね。
 なにせ、ひとつの世界が丸々辿る歴史だものね」
そう語ってみせる。

嶋野陽子 > まだパトロール中の陽子に、
生活委員会から呼び出しの信号だ。ここから数キロ離
れた場所で、何か大きな転移があったらしい。
「ごめんなさい。ここから少し離れた場所で、新たな
転移があったようです。私は向かわないといけませ
んが、皆さんは逆に転移荒野を出てもらえませんか?
こっちに何か来るかも知れませんので」と、呼び出し
の内容を伝えて退避を呼び掛ける陽子。

嶋野陽子 > 狙撃銃を虚空に現れた穴に入れると、
巨人の向こう側に向けて駆け出す陽子。そのスピードは
100mを9秒未満で走破する速さだが、陽子にとっては
中距離のスピードだ。だがしばらくして何かにつまずい
たか、派手に転ぶ陽子。やっぱりドジッ娘なのか!?

ダナエ > 記憶をほとんど無くして、残ったのは人間への守護の心。
恐らくそれは主の命令だったのだろうと推察する。
ああこのゴーレムは忠義の者だ、と勝手に判断して感動。
「………、そうだったのか……。
 年若く見えるが苦労しているのだな。
 無理せず、少しずつ思い出していけると良いな」
哀れむような顔。
「そして、海の思い出のように新しい楽しい思い出も、
 増やしていければなお良い」

「世界が、世界自身を滅ぼした……?」
解釈が難しい言葉に、眉間に皺が刻まれる。
頭は決して良くないのだ。
「正直なところよくわからん。よくわからんが、
 トトまで一緒に滅びずに済んだのだから、
 その点は『門』に感謝してやってもいいな」
頷く。
自分自身をこの世界へ落としていった『門』には、
とてもとても感謝などできないが。

ご案内:「転移荒野」から嶋野陽子さんが去りました。
ミウ > 「生活委員会も大変ね。
 あなた、一人で大丈夫なの?」
そう言って、陽子ちゃんの身を案じる。
そして、ドジッ娘陽子ちゃんが躓いた。
「だ、大丈夫!!?」
彼女はそのまま去って行った。

トト > 「はーい、おつかれさま陽子、君に迷惑をかけたくはないし、おとなしく従うことにするね。」
と陽子に手を振って、見送る

「うん、そうだね、七生にも振り向いてもらわないといけないし、思い出せるなら思い出してみたいし
それに、この世界の事も、たくさん知りたい技術があるんだ、とてもわくわくするよ?」
ぱぁ、と笑顔でダナエにそう答える

「うん、僕もちょっとうまく整理できていないけれど… ね、ふふ、年齢も思い出したほうがいいのかなぁ
もし、何か思い出したら、またダナエにも話してあげるね。」
しっかりと自分の話を聞いてくれたダナエに、感謝も込めてなのか、そう告げて

ダナエ > 神を名乗る少女は笑顔だ。
この余裕から考えて、恐らく可能性としては──

「…………ッ!!」

目の前で、輝かしい剣が『創造された』。
しかもそれは神々しいオーラを放っている。
そのオーラに軽くダメージを受け胸が苦しくなったが、
状況的に胸が苦しくなっても違和感のない状況なので、
己がダメージを受けたことには気付かず。

とにかく、もう疑う余地はなかった。
彼女は、神だ。

バッと(ゴコッと)大地に跪き、胸に拳を当てる。
鎧の可動域が狭いので、
正確には跪いているようで空間は空いてしまっているのだが。

「…………わ、私の世界の神ではないとは言え、
 神に疑いを向けたこと……どうぞお許し下さい!」



「『門』の制御!?!?
 ではもう我々の帰還問題は解決したも同然ではないですか、
 そのろすとさいんの輩を締め上げて制御の方法を
 吐かせましょう!!」
神と分かったので敬語。
創造神はちゃんと存在『していた』組織、と
過去形で話してくれているのだが、興奮しすぎて聞いていない。

ダナエ > 「了解した。
 今日は世話になった、武運を祈る」
騎士らしく陽子を見送る。
「速い!」
声に羨ましさが滲む。
が、走っていく後ろ姿が途中で一瞬消えた。転倒だ。
「おおっ!?
 強いのかそうでないのか分からんな……」
ちょっと焦ったが無事のようだ、良かった。

ミウ > 「トト君、あなたの記憶が戻る事をわたしも願っているわ。
 もし記憶が戻った時、あなたの世界の詳しい事も是非とも聞いてみたいわね。
 滅んでしまったのは残念な事だけれど……それでも、あなただけこの世界に生き延びた事は幸いな事だわ。
 もしかしたらそこに何かしらの“意味”もあるのかもしれないわね」
優雅に微笑みながら、トト君にそう言う。
世界が、世界自体を滅ぼす。
もし自分の世界がそんな事になれば、ミウがどうするだろうか……。
全力で阻止する?
それも、何か違う気がする。
だけれど、自分の創った世界が滅亡するのは、とても悲しいものだ。
トト君が記憶を取り戻した時、彼はどんな思いをするのだろうか……?

神話級の剣を創造している光景をまさに目の前で目撃し、ミウが神である事に疑うのをやめたのだろう。
ダナエちゃんは跪く。
「くるしゅうないわ。
 わたしもこのなりだものね、仕方がないわ」
そう品のある微笑みで答える。

「解決……といけばいいわね。
 門に関しては、手掛かりがあまりにも少ないのよ。
 もちろん、ロストサインの人達から、門の事について吐かせるつもりよ。
 だけれど、どれだけ『門』の情報を掴んでいるロストサインの元メンバーと接触出来るか……ね。
 ダナエちゃん、元の世界に帰る方法を探る同志として連絡先を交換しない?
 よければ、トト君もどう?」

ダナエ > 「わくわく、か。
 トトはこの世界に来たことを前向きに捉えているようだな。
 ……私も見習うとするか」
ぱぁ、という花のような笑顔にこちらもニコニコ。
「……ん、ナナミ?」
聞き覚えのある名前に、顎をさすり。
「ひょっとして、シノノネ……シノノメ、ナナミか?」
ちょっと噛みながら質問してみる。

「ああ、ぜひ聞かせてくれ。
 人に話しているうちに、
 記憶がより鮮明になるということも良くあることだしな」
記憶喪失ではないが恨み以外は忘れやすい性質なのて、
少し仲間意識を持ちながら。

トト > 「うん、東雲七生だよ!あれ、もしかして、ダナエも知り合いだったのかな?だったら嬉しいな。」
楽しげに、じぃっ、とダナエを見つめてきて

「うん、その時はミウちゃんにも教えてあげるね… うん、そう、そうだね… 僕が此処に居る意味
ちゃんと、あるのかもしれないね、もし思い出せるなら、それも思い出したいかな。」
こくこく、とミウに対して頷きながら、あくまで楽しげに笑ってみせて

ダナエ > 神に許してもらえて、ほーーーっと安堵のため息。
「よ、良かった……。
 寛大なお言葉、心より有り難く存じます」
一礼。疲れた顔で立ち上がる。
あることに思い当たり、ぽんと(ゴッと)手を打つ。
「……ああそうか。
 ギル殿が言っていた創造神というのは……

 ……ミウ様、魔族の王とお知り合いではございませんか?」

「なるほど、ろすとさいんの輩の所在が分からないのですね。
 ……なあに、
 それでも島中くまなく探し回ればいずれ見つかるでしょう。

 か、神と連絡先を交換するというのは不思議な気分ですが、
 光栄であります。私の住所は、」
と異邦人街の住宅街にある激安アパートの所在地を告げる。

ダナエ > 共通の知り合いがいたことを喜び、目を細める。
「おお、やはりシノノメか。私の恩人の一人だ。
 修練を怠らず、かつ謙虚で、いい少年だな。
 ヤキソヴァも旨かったしな……
 トトとは学園の友人なのか?」
振り向いてもらわないと、の意味がよくわからなかった。
友人だろうかと質問。

ミウ > 「ありがとう、トト君のいた世界がどんなものだったか気になるわ。
 いつか……全て思い出すといいわね……。
 楽しい事も……悲しい事も……」
きっと、思い出は楽しい事だけではない。
悲しい事も、ある……。
だけど、その全てが“思い出”なのだ。
つい最近亡くなった“あの人”の事も、ミウにとっては大切な“思い出”だ。

安堵の溜息をつき、一礼して立ち上がるダナエちゃん。
彼女は、ミウの協力者たる魔王の名を口にする。
「ギル君と邂逅した事があるのね。
 いかにも、わたしは魔王と知り合いよ。
 彼と一緒に、元の世界に戻る方法の手掛かりとして『門』について調べているのよ。
 つまり魔王ギル君とは、協力関係にあるわね」

「そうなのよね……。
 ロストサインについても、やはり謎が多いわ。
 だけど、ギル君はロストサインの元メンバーと接触できたようだわ。
 島中を普通にくまなく探しまわって見つけられる人達ならいいのだけれど……。
 わたしはロストサインの元メンバーと接触した事がないわね」
実際は一度だけあるが、その時ミウはその相手がロストサインと関わりのある者だと気付けなかった。

住所を聞くと、ミウは『分かったわ』という感じで首を縦に振る。
「ただ、わたしの住所を言うと、空という事になってしまうのよね。
 なにせ、天界だものね。
 代わりに、わたしのメアドと電話番号を教えるわ」
そう言って、ミウのメアドと電話番号が書かれたメモ用紙を創造し、ダナエちゃんに渡す。

トト > 「うん、七生は僕の今、一番大切な人だよ!今は七生を振り向かせて【彼女】になるために頑張ってるんだ。」
ぐぐっ、と拳を握り締めるようにして

「七生は頑張り屋だよね、ヤキソヴァ… ヤキソバ?うん、あれも美味しいよね、今度また食べたいな…。」
ウキウキした様子でそう呟いて、にこーっと笑みを浮かべる

ダナエ > 「やはりそうでしたか。
 神と魔王が協力する世界など、
 この世界をおいて他にはないでしょうね……」
遠い目。
いずれ噂に聞いたもう一人の神、
破壊神とも出会うことがあるかもしれない。
何という世界だろう。

「ふむ。闇雲に探し回っても見つからないでしょうか……
 まずはどういう人物がろすとさいんのメンバーだったのかを、
 全員分把握したいものですね」

「空……!!」
神の住所を聞き、思わず白目になる。
なんと広々とした家なのか。それは果たして家なのか。
「ああいや、ご無礼を……!」
ぺこりと(ゴコリと)頭を下げる。

慌ててガントレットを外し、両手でメモをうやうやしく受け取る。
「はあ、めあど……」
メアドが何か分からないので、
帰ったら隣の部屋の大家さんに聞こうと思っているが。
大家さんもご高齢なので知らないかもしれない。
「こちらから何かありましたら、お電話させて頂きます」
神に電話する、という不思議。

トト > 「なんだかよくわからないけど、神様ってすごいんだね。」
平謝りしてるダナエを見ながら、ほぅー、と

ダナエ > 「ほほう、カノジョか……。
 それはあれだな、恋というものだな?」
知っているぞ、とドヤ顔で。
「トトとシノノメなら、似合いの二人のように私には思えるぞ。
 そのまっすぐな思いが届くといいな」
にこにこ顔で。

「おお、トトもヤキソヴァが好きか。
 あの香り、あのコク……いいものだな」
じゅるり。

神への平謝りを見られれば、恥ずかしさに頬を赤く染めて。
「と、トト。あっちに綺麗な鳥がいるぞ」
適当な方向を指差し、これ以上見られないように誤魔化す。

ミウ > 「神と魔王が協力関係になるのは、確かに珍しい事かもしれないわね。
 だけど、ギル君はとても良い人なのよ。
 それに利害も一致しているし、個人的にもわたしはギル君の事を気に行っているわ」
この世界は不思議がいっぱい。
神と魔王が手を組む事すらありえる、そんな世界だ。

「ロストサインの元リーダーに会えれば近道だとは思うのだけれどね……。
 どういう人物がロストサインと関わりを持つのか、皆目見当もつかないのよ。
 彼らのアジトも風紀や公安に抑えられているだろうから、今更メンバーを全員把握するのも残念ながら難しいでしょうね……」
ロストサインは手掛かりの一つでありながら、既に滅んでしまった組織……。
今から情報を集めるのが困難だという事がよく分かる。

ぺこりと頭を下げるので、
「くるしゅうないわ」
と、ダナエちゃんを許す。
天界には神の巨大な居城があり、まあ……家と言われれば疑問だが住居である。

あれ……?
ダナエちゃんのこの反応……メールの事もしかして分からなかった……?
電気についても疎い部分があったし、異邦人ならそういう事もある。
だが、電話自体は分かるようだ。
「いつでも、連絡してきていいわ。
 わたしも何かあったら、あなたの家に伺うわね」
そう笑顔で言う。

トト > 「恋、うん、そうだね、恋だ、僕は恋をしている、彼にね。」
こくこく、と頷いて、ちょっとだけ、はにかむように笑う

「うん、ありがとう、そう言ってくれると嬉しいな… ふふ、ああいう濃い味は、男の子が好き、と聞いたからね
今度、七生にも料理を作ってあげようと思うんだ 勉強はこれからだけど。」
え、どこどこ?と素直にダナエの引掛けに引っかかって、向こうを向いたりしつつ

ダナエ > 「そうですね、人が良い。私も感謝しております。
 ……まあとにかく、
 この世界で神と魔王が争うことがなくて本当に良かったです」
そんな争い、この世が終わるとしか思えない。
「僭越ながら人間代表として申し上げます、
 お二方には今後も平和を保って頂きたく存じます……」

「ろすとさいんがどのような組織か、私は全く存じ上げませんが、
 公の場で思い切りろすとさいんの思想を侮辱する、
 というのはどうでしょう。
 少しでも誇りのある元メンバーならば、
 直接でなくとも何かの形で止めに入っては来ないでしょうか?」
考え込む。
「他には……ええと……風紀や公安に協力して恩を売り、
 見返りにろすとさいんの情報をもらう、のは無理ですか」
風紀や公安のこともまるで知らないが、
とりあえず思いつくまま案を述べてみる。


部屋に来る、と聞けば少し動揺して、
「あっ、あの、大変申し訳ないのですが、
 その際は直接部屋の中にいらっしゃるのではなく、
 人間のように玄関前でお待ち頂けると助かります……!」
天使や神や幽霊はいつの間にかスッと枕元に立ってたりするイメージ。
ヤドカリ化しては困るので、僭越ながらお願いしておく。

ダナエ > トトの恋とは対極のような恋に狂った亡者を一人、
背負っているゆえに。
はにかむさまを見て、恋する人間(ゴーレムだけど)が
皆こんな風ならいいのに、と強く思う。
「トトは、シノノメのどんなところが好きなのだ?」
この騎士にしてはかなり優しい目で、尋ねる。

「そうなのか、トトも努力を怠らんな。偉いぞ。
 料理の練習をするなら私が味見をしてやろう」
ふふ、と笑いながら。親切めかして食べたい顔。

どこどこ?と引っかかるトトには、
先ほどの神の翼から舞い落ちた羽根を拾って見せて、
「ここにいたようだぞ」
冗談のつもり。くるくる羽根を摘まんで回す。

トト > 「七生のいいところかい?そうだね…  何処だろう?まず、頑張り屋な所だろう、それに、笑顔がとっても素敵な所でしょ
それに、ノリがいいよね、これは友達として、の視点かもしれないけどね、後は、そうだ、七生の手は、ちょっとふかふかしてて暖かいよ!」
思いつく限りの七生のいいところを楽しげに語っていく

「……… むむ、羽があったら鳥ってわけじゃないんだよ?」
ぷぅ、と少し頬を膨らませてみたりして

ミウ > 「子供と魔王ごっこなる遊びをしているぐらいだものね、ギル君。
 わたしとギル君は争う事はないわね。
 むしろ、わたしは彼に借りすらあるのよ」
魔王ギル君と友好な関係になって、本当に良かったと思っている。
「分かったわ。
 魔王も争いは好まないでしょうし、平和を保てるわね」
そう上品に微笑みながら答える。
もとより、ミウはギル君の事を信頼している。

「公の場でロストサインを侮辱する……ね。
 それは名案かもしれないわ。
 上手くいけば、ロストサインが釣れるかもしれないわね。
 だけど、ロストサインがどんな思想を持っていたのか、残念ながらわたしには分からないわ……ごめんなさい」
そして次のダナエちゃんの提案に関して、
「風紀や公安は、どれ程ロストサインの情報を得ているのかしらね……。
 そこも確かに気になるところだわ。
 だけど、恩を売ったところで、素直に情報を話してくれるか分からないわね。
 そこは、交渉する相手次第という事になるかもしれないわ」
風紀や公安も一枚岩ではない。
恩を売って情報を開示してくれる人もいるかもしれないけど、逆に頑なに拒む人もいるだろう。

動揺するダナエちゃん。
確かに、いきなり部屋の中にテレポートしてこられればびっくりしたり、迷惑な事もあるだろう。
ミウの性格上、いきなり部屋の中にテレポート……なんて事もありえない話ではない。
だが、ダナエちゃんが玄関から来るよう頼むので、ミウは微笑みながら首を縦に振る。
「それでは、そうするわね。
 あなたの家に伺う時は、普通にインターホンを押す事にするわ」

「陽子ちゃんからも早く転移荒野を出るように言われているわけだから、わたしはそろそろ行くわね」
そう言って、地面に突き刺さっている輝かしき剣の柄を握り、引っこ抜く。

ダナエ > 楽しげに好きなところを挙げていくトトを眩しそうに見て、
「ずいぶん沢山あるのだな。
 本人に聞かせてやりたいものだ」
照れるだろうかと考える。

「ハッハッハ。そうだな、すまなかった」
膨れる頬を見て、明るく笑う。
素直で明るいトトに、ささくれがちな心がとても癒されている。

ダナエ > 「有り難うございます!」
背筋を伸ばして礼。良かった、本当に。

ロストサインの話には頷きながら、
「ふむ。
 どうやらろすとさいんの首根っこを掴むには、
 まだまだ情報が足りないようですね。
 私も聞き込みをしてみます」
『門』が開くというゴールまでの道のりは遠いようだ。
それでも進むべき道が明確になり、表情は明るい。
「まあ、何はともあれ……
 これからよろしくお願いいたします。
 必ず元の世界に帰りましょう!」
力強く。

いきなり室内、を回避できて胸を撫で下ろす。
「あ、有り難うございます、申し訳ありません」
一礼。

「ああ、そう言えばそうでしたね。私も戻ります」
大事なことをすっかり忘れていたと反省。

トト > 「うんうん、それはいいかも… 今度いってあげよう!」
おお、とダナエの言葉にぽん、と手を叩く

「じゃあ、僕もそろそろ帰ろうかな、約束だもんね、ダナエ、ミウちゃん、また会おうね!」
ばいばい、と手を大きく振って、トトはトトで帰路に向かい出す

ダナエ > 「きっと喜ぶぞ」
にこにこ。

手を振るトトに、こちらも軽く手を挙げて応える。
「うむ。またどこかで会おう。
 ……足元には気をつけてな」
先程の陽子の転倒を思い出しながら。

ご案内:「転移荒野」からトトさんが去りました。
ミウ > 「わたしも、引き続きロストサインや門の調査に尽力するわ。
 こちらこそ、これからよろしくね。
 そうね、絶対に元の世界に帰る方法を見つけるわよ!」
同志に力強く言う。
一緒に帰る方法を探る仲間がいてくれるというのは、とても心強いものだ。

「普通は、玄関からお邪魔するものだものね」
頼まれれば、わざわざいきなり室内ダイブ、なんて野暮な事をわざわざする必要もない。

「ダナエちゃん、トト君、またね」
二人に笑顔で軽く手を振る。
そして、神話級の剣を握りながら、ミウはその場からテレポートして突然消えていった。

ご案内:「転移荒野」からミウさんが去りました。
ダナエ > 「消えた……!?」
笑顔で手を振っていた少女の姿は、次の瞬間もうどこにもなかった。
やはり、神なのだ。
「しまった……」
せっかくだから家まで神の力でパパッと送ってもらえば良かった。

そんなささやかな後悔をしつつ、たっぷり時間を掛けて草原を後にする。

ご案内:「転移荒野」からダナエさんが去りました。
ご案内:「転移荒野」にヨキさんが現れました。
ヨキ > (夜。切り立った岩山の上に座る、一頭の巨大な獣の姿がある。
 黒い毛並みに金色の瞳を持つ、大きな犬だ。
 そのぎょろりと剥いた眼差しに金色の焔を湛えている。
 脇腹を大きく裂いた、塞がることのない切り傷もまた同じように陽炎を噴き上げている。

 じろり、じろりと西へ東へ。

 夜空の下、ただ広いばかりの荒野を悠然と――その目は何かを確信したように、『何か』を捜している)

ご案内:「転移荒野」にシインさんが現れました。
シイン > 荒野。そこは見渡す限り荒野が広がる場所。
夜の闇の中を一人歩むのは龍人の唯一人。
悪環境下の中で関係がないと言わんばかりか、ハイヒールを履いて進み。
地面に一つの点を残しながら進んでいく。

龍に成り代わってから異常に発達した機能の一つ。
それは嗅覚。生物の匂いを嗅ぎ分けて、特定して判断する。
昨日にあそこまで間近で散々呼吸をしている間に"覚えてしまった"

匂いは彼が路地裏を去ってからも残り、何処までも何処までも。
真っ直ぐに前を向いて追い続けた。

そして見付けたのだ。

切り立った岩山の上に獣の姿を。
足は止まった。そして見上げて彼に向け、笑みを漏らす。

ヨキ > (幽鬼の放つ光が、灯篭のように茫洋として光る。
 居場所を隠すでもなく知らせながら、伏せた地が、纏った空気が熱を孕む。

 やがて荒野を歩む、ひとつの影。

 眼下にその姿を認め、目を細める。笑ったらしい。
 巨躯を揺らして立ち上がり、乾いた咆哮が張り裂ける――

 瘟、という音が、細く長く宙に消える)

「――――、」

(四足が地を蹴る。
 巨獣が、人の視界よりもずっと高い岩山から飛び降りた。

 その重たげと見えた巨躯が、空中でぐるりと軽やかに身を捻る。

 金色の焔の棚引く残像を残して――)


(――次の瞬間にはもう、獣は人の姿を取っていた。
 膝を曲げて着地する。服の袖や裾を彩る金が、しゃらりと涼やかな音を立てた)

「…………。やあ、こんばんは。
 見つけてくれて嬉しいよ、バロム・シイン」

(ひとりの『美術教師』が、ひどく穏やかな調子でにこりと笑う。
 緩やかに背筋を伸ばして、立ち上がる)

シイン > その金色の瞳には見覚えがある。
昨晩に出会った彼の瞳。岩山の上で巨獣となってもそれは変わらず。
そして"匂い"も変わらない。
巨獣が細めた瞳を見せた、どうやら此方に気付いたらしい。

翼を羽撃かせ、空へ上がれば岩山の頂上に上がれるが降りてくるのを待つ。
そう考えている間に彼は岩山を駆けていた。
獣らしく俊敏な動きを見せながら、瞳を瞬かせれば瞬間に彼は人の姿に変わり。

「――ほう。」

と、言葉を漏らした。
一瞬にして変化を可能にしている事に対してだ。

「こんばんは、ヨキ先生。
えぇ、見つけてしまったのですよ。匂いが残ってたのでね。」

自身の鼻をとんとんと叩きつつ指して。
挨拶を交わす。

ヨキ > (棚引いた焔は、幽霊画に似てか細く空へ消える。
 しなを作るような動きで首をひと回しして、シインの元へ歩み寄る。
 薄らと笑って、四本指の足を覆うハイヒールがゆっくりと地を踏む)

「――ありがとう。
 追われるほどには、ヨキを好いてくれたらしい」

(口はぎざぎざとした牙を覗かせながら笑っている。
 目だけは胡乱な光を帯びたまま、じっとシインを見ている。
 その鼻先を、真っ直ぐに)

「機械が――獣の角や皮膚のみならず、生身の器官をも得たか。
 如何なものだね、身体が細胞と神経とに満たされる心地は?」

シイン > 「好くというよりは、問いの答えを言いに来たと。
昨日は暫しの長考で帰らせてしまったから、それも詫びよう。」

すまない、と。
頭は下げずだが、確かに謝罪の言葉は送った。
地面に擦り付いてた尾を浮かせ、背後で静かに揺らし。

「――昨日の問いの一つ目を答えよう。
『違う生き物』とヨキ先生は言ったがそうだ。
私は龍となった。漫画や書物などに出て来る"あの龍"だ。
最も私は、書物上で畫かれてる龍のように巨大ではなく、火は"吐けず"半端者だがな。」

「そしてもう一つの問いに答える。
細胞に神経な――可笑しな話だと思うかもしれないが聞いてくれ。
私の中身は炎だ。白い白い炎。肉体は持たないのだよ。」

彼は証明しようと黒衣の懐から一本のナイフを取り出す。
それを徐ろに自分の頬にあてがい横に大きく切り裂いた。
血は飛び散らず、悲鳴となる声も聞こえず
そこに映し出され聞こえたの、切り裂かれた頬から血液の代わりに溢れ出た白い炎。
くわえて燃え盛る火炎の音だ。

頬を包むようにソレは燃えている。
よく見れば肉などと生物が従来であれば持つ組織も無いと分かるだろう。

ヨキ > 「案ずるな。このヨキに、空費する時間などない。
 詫びる必要もないさ」

(薄く笑みながら、シインが語る『答え』に耳を傾ける。
 言葉とともに取り出されたナイフ、その刃先が頬を裂くのを、かぼちゃか何かが割られるかのような無感動さで見る)

「空っぽの龍……ふ、山車燈籠のようなものか。
 この国の本土の夜祭りを駆ける、美しい光のことさ。
 龍といえば……学園の教師に、巨大な赤龍が居ることくらいしか知らないが」

(徐に左手を伸ばす。
 シインの頬を包む火に手を翳し、その熱を確かめようと)

「……見事なものだな。
 テセウスの船のごとくに機械と化す生きものあらば、
 君のように、生きものを通り越して超常の龍と化す機械も居る訳だ」

シイン > 詫びる必要がないという言葉にありがたい。そう呟いて。


「――中身が灯籠で照らされて、模る形は様々であり。
人であれ、化物であれ、鬼であれ、そして龍であれと種類は豊富。
そんな祭だったかな。
龍は他にも居ますよ、結構身近にね。」

実際に見たことはないが、人伝から聞いたこと程度はある。
空っぽという表現は、灯りのだけしか中身を持たずの意なのだろう。

龍としてこの島で有名なのは巨大な赤龍だが、他にも居るのだ。
"彼女"などが特にそれに該当するが、今は何をしてるのか。

白き炎に包まれた頬は、確かにそれは炎なのだが熱を確かめようとも熱を感じないだろう。
彼の火は燃やす火ではないのだから当然でもある。

「好きでなった訳ではないが、今では感謝もしてる。
なんせ人としての機能を得られたのだから、中身が身体が不思議なものだよ。」

言葉を交わす内に斬り裂かれた頬は修復され、傷一つない状態へと戻った。
戻ると同時に、燃え盛っていた炎も鎮まり、体内へと消えていく。

ヨキ > 「いつか……行かねばならぬと思うよ。外に。
 芸術を人へ説くに、この島は狭すぎる。
 幸いと、ヨキはいかなる罪にも縛られず自由だからな」

(唇を小さく舐める。今日は血の汚れもなく、蒼褪めた肉の色をしている。
 犬のように、ざらついて薄い舌)

「……ヨキもまた、元はただの獣であったよ。
 犬の骨格がねじくれて、人の形を取ったのだ。
 ものを考えるにも、思考は文字で浮かぶようになった。

 人らしい、獣らしい、機械らしいと。
 この姿で生きてきて、ヨキはいずれのようにも評された」

(すいと手を引く。
 その指先が焦げることも、熱されることもないことを確かめて、下ろす)

「だが実際は、そのいずれでもないと――ヨキは思っている。
 機械に生まれ、人を通り越し、紛いものの龍と化した君。

 君がなりたいものは、何だ?」

シイン > 「行けばいいと思いますよ。
なんせ罪に縛られてない者だ。自由に歩めばいい。
芸術に関しては専門外だが、それだけは言えよう。」

自分のように罪に縛られている者でないのだ。
自由の権利は個人個人に所有されている。
なら自由にすればいい、それだけの話。

「ただの獣が…それはまた。
まぁ…私のように機械が龍へと変貌する者が居るのだ。
犬が人になったとしても不思議ではない。」

なんら不思議ではないのだ。
この世界では、何が起きても。

そして彼は語る。
いくつかの生物に評されたこと。
機械らしいとのことは昨日の私が言ったことだろうと推測できる。

ふと、瞳を横へと、手が添えられた方へと映す。
引かれるその手をじっと見据えて。

「私がなりたいもの、そうだな。
その問は昔から、ずっと昔から決まっていてな。

私は"人間"になりたい。ふふっ、可笑しな話かな?笑える話かな?
それでも私は言おう。人間になりたいと。
紛いものの龍であろうとも、私の目指す位置は人間だ。」

ヨキ > (目を伏せる。
 その些細な動きに合わせて、ヨキの匂いが零れる。
 獣の雄と、人間の男と、異国の風合いの香水と。

 先の晩にヨキを印象付けたそれらの匂いに重ねて、今日は新たな気配がある。
 旧い鉄の臭い――それから風化した血、乾き切った錆の臭い。
 まるでこのヨキという男が、丸ごと鉄で拵えられているかのような)

「――人間か。
 いいや。何ら可笑しなことはあるまい。
 人が人でないものに変じることを夢想するように、
 人ならざる者たちが人間を夢見ることも、また。

 人間は魅力的か?バロム・シイン。
 バイナリの律に生き、人殺しの法に携わり、その術を教えてきた君が……
 幻影に惑わされ、罰されて龍と化してなお、憧れを保っていられるほどに?

 人間を、どのような生き物と見るね?
 何が君をそれほどまでに焦がれさせる?
 君が人間に辿り着いたときに、果たしたいことは?」

(目を細めて、晴れやかな笑み。
 人間という語を舌へ上らせるに、その言葉はいよいよ饒舌になった)

シイン > 血。血。血。
この場を充満する匂いだ。
それは自分も持つ匂いではある、幾度の戦場を渡り歩き。
人を異型を殺しに殺して殺し回った。
自らの身に降り掛かった血は、洗い落としても、いくら綺麗に清潔にしても落ちない。
染み付いてるのだ、芯の底まで。

彼もまた同じだ。
血。血。――血で染まっている。
笑みが浮かんだ。
"彼と同じ所を見つけたから"

「あぁ、魅力的だとも。
私は人間をこの世で最も優れて、そして劣っている生き物と見ている。
人間は無力だ。とても弱く脆く儚く。
だが同時に力を持っている。誰よりも強く強大で恐ろしい力を。
矛盾してるかね?いいや違う。

集団で集うことで強く強大になるという話ではない。
各々個人の人間の力のことを言っている。
ヨキ、私はな。
人間の潜在能力に憧れ、そして時に見せる想いの強さに焦がれてるのだ。
例えどんな絶望的な状態だろうと、諦めずに前を向いて立ち向かう人間。
そんな人間が好きで好きで好きで、たまらなく愛おしく憧れる。

こんなにも弱いのに。こんなにも脆いのに、こんなにも儚いのに。
なんて力強いことか。なんて強大なのか。なんて恐ろしいのか。

私は人になり、人の力の境地に辿り着きたい。
何処まで到れるのか。何処まで進めるのか。」

それが私が人間になりたい理由だと、説明したのだ。