2016/08/05 のログ
潮田 莉音 > それは、本だった。
黒い表紙と茶色い表紙の、さほど大きくはないがやや厚い本。
こんな場所に本が置きっぱなしにされているとも考えにくい。
というか、茶色い本に関しては見覚えがある。

「これ、図書室の…持ってきちゃったんですかね
黒い本は謎ですけど……でも何か、私についてきたみたいですねぇ」

そう考えると少し可笑しかったが、とりあえず立ち上がり、本を拾って埃をはたいた。
ついでに、胸ポケットに入れているはずの文庫本についても確認する。
……大丈夫、ちゃんとある。これがあるなら、ひとまず平気だ。
知らない声に気づいたのは、その時だ。

「……どちら様で?
安全管理をしている、と言うことは、貴方はこの場所について何か知っているということですかぁ?」

相手のほうを向き、うろんげに言葉を放つ。
思いの外早く人が見つかったのは幸いだったと言えるが、この人物が通りすがりの親切な者とも必ずしも限らない。
本をぎゅっと胸に抱き、じっとりと相手を見つめる。
警戒しすぎて損なことはないだろう。

三谷 彰 > 「あぁ、わかるにはわかるんだが何て言えばいいんだろうな」

 顎に手を当て少し考える。学生相手やここの島の人ならば転移荒野だ! で済むのだがここを知らないということはここの島の住民ではない、異世界人だろうか?
 少し考えた結果。

「常世島って場所の転移荒野。たまに違う世界から色々なモノが流れ着く場所だ」

 そのまま真実を伝えるという選択。少なくとも話が通じるなら戦闘の必要は無いのかもしれない。
 
「で、俺はその島にある学校の生徒で風紀委員の三谷彰。ここに学園の生徒が迷い込んで無いか、もしくは危ない目にあってないか調査に来たんだが……まぁ結果は見ての通りって事だ。誰も襲われてなくて安心といえば安心なんだけどな」

 そういうと少しだけ笑いを浮かべる。
 事実自分で発見できていないという事はこの辺りには居ないのだろう。と彼は信じている。
 とそこまで言ってから少しばつの悪そうな顔になり。

「安全管理ってのに関してはあれだ、すまん。警戒されない為にって思って咄嗟に言っちまった。正確にはこの島の一部の安全をだ。ここの管理はまだ出来てない」

潮田 莉音 > 了解です、ありがとうございます。
それなら私書箱で話し合いをしたく存じます。
そのため、簡単な締めの文を投下しようかと

それと、勝手が分からないのは私も一緒ですよ(笑)
私も初めてなので色々と模索しております

潮田 莉音 > 私書箱は先ほど作成しました。ただ、使い方があまり掴めていません…
潮田 莉音 > 了解です、ありがとうございます。
お手間を取らせてすみませんがよろしくお願いします!

三谷 彰 > 「ええっと、あれだ。なんなら町までなら案内するぞ」
 
 軽く頭を掻きながらそんな事を言う。
 自体を飲み込めてない以上この場で相手を続けるのはどちらにとっても危険だしこのまま護衛していけば自分なら余程の相手で無い限りは問題ないだろう。

「それにこっちに来たばかりならいろいろと聞きたいこともあるしな。別に行くところがあるなら良いんだが。立場上ここでアンタを1人見捨ててって訳にもいかないからよ。その場所まではついてく事になるがそれは許してくれ」

 そういうと少し異能を発現し周囲を見回す。怪異の類も無く安全を確認すると一応背負っていた袋から棒を取り出し硬化のみを付与しておく。

「この辺りには化け物は居ないらしい。ほら行くぞ」

 そう言って歩き出していった。

(すみません返信が無いようなのでこちらからで切らせていただきます。また後で私書箱の方へ連絡しますね)

ご案内:「転移荒野」から三谷 彰さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」に潮田 莉音さんが現れました。