2016/07/31 のログ
ご案内:「廃神社」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 家に帰って、一日。
いれば話ができると思ってた。のに――姉はいなかった。
何故か自分は避けられて、話を聞いてくれない。

父に姉のことを聞けば、最初は黙っていた。
でも何かを知ってる素振りだったから、問い詰めれば――

姉は家を出たと、告げた。伊都波をやめると、そう、言った。

「なんで……?」

つぶやく言葉。姉がどんどんどんどんどん。

遠ざかる。近づいたのに、やっと追いついたのに。
どうして追いついたのに、後ろにいた時より遠くに行ってしまうのか

伊都波 悠薇 > ――何かに引きずられている。

そう、誰かが言っていた気がする。
違う。そんな、誰かのせいでこうなったような言い方。
それだけは絶対に許さない。

「どうして、そんな言い方するの……? どうして、お姉ちゃん」

つぶやく言葉は虚空に消える。

「私には、才能がなかった。もともと、ダメな子だった。だから、”光―さいのう―”は全部もともとお姉ちゃんが持ってたものなのに」

いつから、この異能が芽生えたのか、そんなことはどうでもいい。
そう、だってあのときからずっと姉はまばゆい輝きを放っていた。

物心がついたころ、自分は無謀で、やんちゃで何もかもが破天荒だった。
それこそ、今の姉よりもずっとずっと。
だから、あんなことが起きた。

ダメと姉は言った。危ないからと。
でも自分は行こうよと譲らなかった。
姉は折れてくれた。一人ではいかせられないからと――
青垣山の奥。森の奥。両親が絶対に行ってはいけないと告げた場所。

だから、それは自業自得だった。
自分が――”化け物”と対峙して大けがするのは。

でも――違った

伊都波 悠薇 >  
涙を流しながら、おびえて。足腰が立たなかった自分。
その前に、立つものがあった。

手には、先がとがった木の棒。
震えながらも前に座す、少女の姿。
その背中は、自分の未熟さを示すもので。
まぶしすぎて、幼いながらに自分とその少女の”差”を感じさせるには十分だった。

少女は震えながらも、駆け出そうと足に力を込めた。
かじった程度の武術。化け物に勝つなんて絶対に不可能。
なのに、護ろうと――

――やめて!! 逃げてよ!!

そう言ったのに、振り返った少女は笑った。

――逃げないよ。妹を一人にしないのが、護るのがお姉ちゃんだもの

衝撃だった。
おいて行かれる、とぞっとした。
独りにしないと少女は言う。だが、今の少女は自分よりもずっとずっと先にいる。
おいつけないくらいはるか、先。まばゆい光を山頂で浴びる霞のごとく――

――やだ、やだやだやだやだ……おいていかないで……

だから、願った。思った。懇願した。
おいていかないでと――強く強く。自分の中に芽吹いた黄色い薔薇の蕾を確かに感じながら。

――いやだいやだいやだ……

そして化け物の爪は、今度こそ迎え撃とうと駆け出した姉に振るわれて――

――置いていかないで、お姉ちゃん!!

そして結果は――……

伊都波 悠薇 >  
「――そうだよ。お姉ちゃんはずっとずっと私の”英雄―おねえちゃん―”だもん。だから、あの時からずっとこういう日を待ち望んでくれたんだから……」

胸に宿る黄色い薔薇。それはずっと消えることはない。
自分は日陰に咲く、華。でもそのおかげで、咲き誇る美しい霞があり続けるならそれでいい。

だって、ずっと一緒にいられる。ずっとずっとずっと――自分たちの関係は変わらない。

輝く姉。それを見守る妹。

ただ変わったとすれば――

妹にも、なにかあげられるということだけ。

それはなんて幸福だ。なんて幸せだ。

守り続けられていたものが――抱いてた恩。それを返すのは、なによりもの礼に間違いはない。

だから――

『逃げないでよ、お姉ちゃん』

じゃないと、今の自分がまるで――

誰かのせいで、こうなったみたいじゃないか

ご案内:「廃神社」に烏丸秀さんが現れました。
烏丸秀 > 青垣山。
あまり山登りは得意な方じゃない。
ぶっちゃけクーラーの効いたマンションの一室で女の子とイチャついてる方がいい。
アウトドアなどもっての他。最近流行のアプリ「ポ○シキガミGO」とかいうのも、外に出るのが面倒でやってない。

でも、それでも。
今日は、彼女に会う為にやってきた。

道場で聞いてみれば、どこかに出かけたとの事。
一体を探して、ようやく……

「あ、いたいた」

伊都波 悠薇 >  
「……烏丸さん?」

声をかけられれば、天井に向けていた視線を下へ。
ぱぱっと、髪を整えて視線を隠しながら……

「いたってことは、探してたんですか? メール、くれたら街にでたのに」

なんて、言いながらふわり、口元を緩める。
一週間ぶりの”友人”との会話。嬉しくないわけがない

烏丸秀 > 「そうだねぇ、そうした方が良かったかも。
あっついし疲れるし、山登りとか夏にやるもんじゃないね、本当」

ふぅ、と息を切らしつつ、よっこいしょと座り込む。
それなりに安定はしているようだ。

「ん、でもね、今大変そうだからね?」

扇でパタパタと自分を扇ぎながら言う。
凛霞などは今、それこそ大変な事になっているだろうから。

伊都波 悠薇 >  
「……大変なんですか」

自分はそうは感じない。
でも、局面をよく見るこの青年のことだ。
きっと自分よりも広い視野と情報と、コネクション。
そこからみて――きっと大変といったのだろう。

「烏丸さんも、大変ですか?」

首をかしげながら、息を切らす様子を見てもう少し運動をしてもいいかもなんて微笑みながら

烏丸秀 > 「キミが大変そうじゃないなら何より。
――ボクはまぁ、そこそこ、かなぁ」

本当は結構大変なのだが、まぁ。
好きな女の前では、格好をつけたいではないか。

「うん、大変っていうのはね。
凛霞がさ、結構大変そうだなってね」

荒れているんじゃないの、などと話かけつつ。
さすがに家を出たとまではまだ知らない様子。

伊都波 悠薇 >  
「――お姉ちゃん、どうしちゃったんでしょうね」

何かあったのかと、心配そうな表情。
だが、この心配も杞憂だ。
なにせ、伊都波凛霞という姉は、何をも乗り越える。
自分と違って――

「でもお姉ちゃんですから。またすぐ元気になって、全部に勝って。すぐに帰ってきますよ」

烏丸秀 > 「ん……」

相変わらずの言葉。
これもまた、伊都波悠薇が『壊れている』証左なのだろう。
烏丸にとっては嬉しい事だが。

「――異能、見つかったんだってね?」

そう、これが本題。
伊都波悠薇は、己の異能をどう思っているか。
――まぁ、おおよその検討はつけているが。

伊都波 悠薇 >  
「……まだ一日しか経ってないのに……常世島って狭いですよね。ちょっと怖いです」

苦笑しながら、そうなんですと口にして――

「見つかりました。聞いてください、烏丸さん。今までの全部無駄にならなかったんですよ!」

そう。至極嬉しそうに微笑みながら――

烏丸秀 > あぁ、やっぱり。
彼女は嬉しがるだろう。
姉はきっと罪悪感と焦燥、そして運命への嘆きに満たされているだろうに。
悠薇は、心底嬉しそうだ。

「ん――かなり、特殊な異能みたいだね?」

烏丸も聞いた事がない類の異能だ。
まさか、他人との『バランス』を取る異能だとは。

伊都波 悠薇 >  
「はい。汎用性は高くないみたいで。対象も変えるのはおそらく不可能、って診断書には」

特殊だが、それでも妹にはうれしいものだ。
なにせ、異能をもっていたのなら一番その人のために使いたかったものだから。

「――でもお姉ちゃんは喜んでくれなくて。多分ちゃんと異能のことわかってくれてないからだと思うから
 話、したいんですけど。帰ってこなくて……か、かか、烏丸さんの家でその、ごにょにょみたいなことにはなってないですよね?」

元彼氏。でも――それでもまだそういうのは続ける関係があるのは本で見た。

もしそうだったら……と、あわわとあわてふためき

ご案内:「廃神社」に蕎麦屋さんが現れました。
蕎麦屋 > 廃れた神社と廃れた神とで性に合うのか。
町中の立派な社は、落ちぶれた身には眩しすぎる。

時折立ち寄っては、供物を置いて行ったりする――そんな時折起きる気紛れの産物が。

(――おや。)

見知った顔が二つ。
色恋を邪魔する奴は馬に蹴られてなんとやら。
とりあえず無駄に全力で隠れてみてる構え。

烏丸秀 > 「あぁ、うん、うちには来てないよ」

来たら大変な事になる。
今は「アレ」がいるから。

「まぁ、うん――おめでとう」

そう、祝福する。
世界の全てが彼女と彼女の異能を否定しようとも。
烏丸だけは、彼女を祝福する。

伊都波 悠薇 >  
「……――ぁ、そうなんですか」

ふぅっと一呼吸して前髪を治す。ぱぱぱっと、気恥ずかしさで。

「ありがとうございます」

ふわりほほえんで、おめでとうにはありがとうで返すのが礼。

「ふふ、なんか久しぶりの友達との会話は楽しいですね」

烏丸秀 > 「うん、友達、友達かぁ……」

ちょっとしゅんとする。
友達。友達かぁ。

「ん、まぁ楽しいのなら良かったけどね」

うんうんと頷く。
彼女の歪さも、彼にとっては愛すべき対象だ。

「それで、凛霞は何処へ行ったんだろうね?」

伊都波 悠薇 >  
「……どこに、いっちゃったんでしょうね?」

そうつぶやいたころ、ちらりと視線を辺りにさまよわせれば。
――あれ?

「……えっと…………」

名前は知らない確か、えーっと……

「ヘロインさん?」

なんか違う気がする

蕎麦屋 > 「――」

惚れた女に友達扱いされるってなかなか堪える話ですねぇ、などと内心。
今のところは脈ナシ、というか対抗馬が強すぎる。

「あ、知ってますよ。」

いい加減隠れてるのも飽きたので。
ちょうどいい話題も出たことだし、ひょこりと。

「待って、私そんな危ない薬品じゃない。」

ヘロインて。

烏丸秀 > 「ん?」

ふとそちらを見れば。
長身の美女が一人。
似合ってない事このうえない。

「おや、蕎麦屋さん?」

ヘロインはさすがに可哀想である。

伊都波 悠薇 >  
「あ、ヘイロンはすごいお薬の名前でした……お蕎麦屋さんだったんですね」

ちなみに、忍ばされたメモには全く気付かなかった様子。
外国の人が和食を好むのは聞いたことがあるが。蕎麦……
すすることができるのか、なんてことを考えつつ――

「お姉ちゃんの居場所、知っているんですか?」

首をかしげつつ、じっと

蕎麦屋 > 「はい毎度、いつもニコニコ蕎麦を食え、なしがない蕎麦屋でございます。ヘロインは含有しておりません。
 ――いやだって、烏丸君の処に居なきゃ行ける処多くないと思いません?」

そんなオクスリ入ってないのは本当に大事。

「あのお姉さん、どう見てもサバイバルとかするようには見えませんでしたし。
 いきなり泊めてくれ、なんて事情が説明できないと泊める側も承諾しづらいでしょうから。
 此処に居なくて事情を把握していて明確に此方側の人間てもう一人しか居ないじゃないですか?」

あ、私の知ってる情報の範囲ですと、ですけど。などと付け加える。
手には供えるつもりだった蕎麦せんべいの袋。

「あ、食べます?」

差し出した。七味味。

伊都波 悠薇 >  
「……あの、その――恥ずかしながら、お姉ちゃんの交友関係はその、広すぎて私には把握できてなくて。それにサバイバル。お姉ちゃんならできると思いますし……」

なんて言いながら、あははと苦笑。
正直、姉のことを何でも分かってるとは言えないのはこの前の烏丸との件で痛感済みだ。
でも、姉のことを普通の人よりはわかってはいると思う。
そして――

「そう、ですか。何があったかはわからないですけど。何かあったんですね……」

ということは、今回も自分は何もできることはない。
ただ、異能でバランスをとることだけだ。

「……か、からい、ですか? からすぎるのは、ちょっと……」

おずおずしつつ

烏丸秀 > 「あー、となると……」

まぁ、司の所が第一候補か。
あとで探ってみよう。

「うん、まぁ、彼女もね。
折り合いをつける時間が必要だよ。そのバランスの異能とね」

そうだろう、うん。
壊れてなければ、の話だが。

蕎麦屋 > 「私もお姉さんの交友関係なんて知りませんけれどね。
 事情を知っているとなると、片手で数えられる程度でしょう。その中で居ないとなる――まぁ、そういうことです。」

烏丸君に座布団――はなかったので蕎麦せんべい一枚渡す。はい。

「ああ、でも今すぐ会いに行くのはちょっと。
 また、逃げますよ。いつまでも逃げ続ける類の子でもないですし、落ち着いたら向こうから来ると思いますけどね。」

まぁ、色々あろうが、昨日の今日で整理しきれるものでもないだろう。
今までの『栄光』がすべて他人によるものだった、と思ってしまったのなら。
実際のところはどうかは知らないけれど、とこっそり嘆息。

「あ、辛くないです、別に辛くないです。
 おいしいですよ?蕎麦打ちの残りで作った奴ですけど。」

自分も一枚出してぱりぽり。有無、蕎麦の風味に七味がいいアクセントになる。

伊都波 悠薇 >  
「……折り合いをつける?」

そんな必要があるのだろうか。
なにせ姉が気になっていた、努力の結果がでないという理由が明確になり、姉自身にプラスに働く。
よろこんでいいこと、だとおもうのだが。なぜ、そんなよくないことの様に皆口にするのか。
まるで姉にとってこの異能は害悪とでもいいたげだ。
少し、なんとなく嫌な気分になる。ほんの、少しだけ。

「そうですね。姉はいつだって最後には勝ちますから。今回もきっとそうです」

うんっとうなずいて――

「じゃ、じゃあひとつ……って、あれ?」

今食べたら夜ご飯にと思って時計を見る。
結構いい時間だった。

「……また、今度おそば食べに行きます。その時にでもいただきますね?」

立ち上がり。姉がいないとなると、きっと家族は寂しいだろう。
帰ってこないならなおさら。だったら早く帰って一緒にご飯くらいしてあげないと

「わざわざ会いに来てくれてありがとうございました。また、メールとかしましょうね、烏丸さん」

烏丸秀 > 「だってそうだろう。
――凛霞にとってはさ。
『自分の努力の結果が全て、異能のおかげだったかもしれない』
って事なんだから」

彼女に、幸せ云々言っても無駄だ。
凛霞の視点から伝えていくことからしなければいけない。

「――ありがと」

せんべい、せんべいかぁ。
一応受け取っておく。

「うん、またね、悠薇 」

蕎麦屋 > 「良いにしろ悪いにしろ、いきなり言われて納得できなかったのでしょうね、多分。
 というか、異能なんて、どんなものであれ周囲は悩むでしょう。元々なかったものですし。」

フォローなのかそうでないのか。そんなことを。
私は忘れるくらい長いことかかりましたしねぇ。とぽつり。
ご飯の時間だ、というのならお菓子を勧めるのも野暮だろう、ひっこめて。

「あ、いつでもどうぞ。出前もしておりますし、何処にでもお伺いいたしますよ。
 ――というか、ポケットの中気づいてません?もしかして。」

と、胸のあたりを指さして示しつつ。
別段そこまでこっそり仕込んだつもりもなかったけど。
まぁ、なんか終始あわあわぶつぶつと独り言言っていたし気づかれなかったのかもしれない。

「あら。せんべいは不満ですか?」

烏丸君には、ならば、と。蕎麦クッキーも出てきました。

伊都波 悠薇 >  
「違いますよ、烏丸さん」

ぴたり、足を止めて。

「お姉ちゃんの努力の結果は――異能のおかげなんかじゃありません。”わたし”のおかげ『でも』あった、です」

ふわりと、笑えば。髪が揺れる、
見える、泣きぼくろ――すがすがしいまでの……

「胸ポケット……あぁ!?」

メモがあったことに気付いて、ぺこりっと慌てて何度もお辞儀して――

「では、また……」

今度こそ神社を駆け足で後にした

ご案内:「廃神社」から伊都波 悠薇さんが去りました。
蕎麦屋 > 「はー……なんというかすごい子ですねぇ。
 割と長いこと生きてますけれど、あの歳の子にヤバいと思ったの初めてですし。」
 
見送る。とりあえず気付いてもらえたのでそこはよし。新規顧客獲得です。
それにしても、先日のあの動きは本当に死ぬかと思った。余裕かましてたけど。

「――で、そういえば。
 最近どうなんです?私のほうはあんまり情報も入ってこないので困ってるのですけど。」

せんべいぽりぽり食べながら聞いてみる。
それ、供え物じゃなかったのか。

烏丸秀 > 「――なるほどねぇ」

重傷だ。
既に彼女の中で、彼女と姉の世界は出来上がってるのだろう。
――そこに、姉の意思すら、介在してはいない。

「ま、それでこそ……」

烏丸は微笑む。
まったく、どこまでも魅力的な女性だ。

「――さっぱり。司ちゃんを人体実験しよう、ってとこだねぇ、うん。
まぁでも、凛霞がどう出るか……」

蕎麦屋 > 「本当にぞっこんなんですねぇ。顔がにやけてますよ?
 友達なんて言われた時には目に見えてしょぼくれてましたし。」

せんべいぽりぽり。
こうしていると近所のおばちゃんである。

「あら、行く気になったんですか。どんな魔法を――は聞かなくても理解できたので大丈夫です。
 どうでるかって、まぁ、今頃主人の部屋ででも大揉めしてるんじゃないですか。
 主人も名状しがたきものでも見たような顔してましたし。」

簀巻にしてでも放り込む算段をそろそろ本気でつけようかと思っていたけど、杞憂のようだ。
基本的には脳筋思考。周りに脳筋が多いと頭も使わざるをえないが。

烏丸秀 > 「当たり前じゃない。
叶う事なら、今すぐ凛霞を叩き壊して司ちゃんを見捨てて、悠薇と一緒に遠くに逃げてるよ」

ぽりぽり。蕎麦せんべいとクッキーをかじる。
あ、意外と美味しい。
今度自分でも作ってみよう。

「そうだねぇ、普通の人から見れば、悠薇は狂人の類だよ。
一体過去にどんな事があったのか、ディアボロ・ウィルスなんかよりもそっちを調べたいね 」

が、それは叶わない。
あの呪いの言葉がある限り、烏丸はどうしても凛霞を助けなければいけない。
それが悠薇の全てを求める代償なのだから。

「そこがいいんだけどねぇ」

蕎麦屋 > 「ああ、前にも言ってましたね。
 本気でやるなら外まではお送りしますけど――あ、今のなし。叩き壊されたらちょっと困ります。
 それにしてもなんでやらないのです?割と手段選ばないほうでしょう?」

一応、姉の守護という令は更新されていないので有効だ。
そもそも多分言った本人がそろそろ忘れてそうだが、それはそれ。

「いや、好ましいのは同意しますけどね。好きですよ、ああいうの。
 昔は似たような話はよくあったものですけれど、現代でもあるものですねぇ……」

狂人、といえばそうなのだろうが。
ぽりぽり――手前味噌だがなかなかいける。

烏丸秀 > 「簡単だよ。悠薇がボクに言ったんだよ。
『何かあったら、お姉ちゃんを助けて欲しい』
ってね。愛する女の子の頼みだよ? 断れないじゃない?」

いたってシンプルな理由だ。
当然だろう、と言わんばかりに。

「あぁ、うん、君達の神話も大概だったよね、うん。
ロキとかあれ何考えてるのさ」

ぽりぽり。
蕎麦のついでに何か仕込んでる。この味は――?

ご案内:「廃神社」にOIHAGIさんが現れました。
蕎麦屋 > 「うっわぁ。下手な契約より重いですねぇ。
 奥手なフリしてなかなか策士ですか、あの子?……それはないですか。」

そりゃあ、いい恰好したい男の子が断れる道理がない。
実際、命がかかるかもしれない状況で手伝っているわけで、十分に男前なのだが。

「ああ、あれはあれで割と筋通ってましたよ。
 それはさておき、一人でやってのけてるあたり、あの子、世が世なら迎え入れるところなんですけど。」

なんか七味とか味噌とか胡麻とか。とりあえず思いついたものを仕込んだ感じのせんべい群。
試作品、といったところ。

OIHAGI > 忍者を思わせる黒装束、指紋を残さない黒い革手袋。
そして、古びた鳥居をちゃんと潜って。

……境内を見てみたら煎餅食べてる二人組がいました。

「……。」

しかも片方が顔見知り。
こっちは顔を隠しているけどこの格好は知られている。

状況判断と次の行動を考えるのに手間取り中。

烏丸秀 > 「――ん?」

あ、胡麻のがとくに美味しい。
蕎麦と胡麻、意外といけるじゃない。

「……なんかすごい格好だね?」

廃神社に、覆面の人間(?)が一人。
さて、誰だろう?

蕎麦屋 > 「薬味系を中心に入れてみたのですけどね。
 蕎麦屋の土産にどうかと思うんですけど、なかなか。」

満足いく出来には中々ならないらしい。
この辺もこだわりたいところ。

「――ああ。私の友達ですね?
 あれだけ見るとどー見たって不審者なんですけど。」

烏丸君の視線の先……はて、こんなところで何をしているのか。
不審者という意味ならどっこいどっこいです。

OIHAGI > 「お久。
……そばじゃないのが珍しいけど。」

軽く手をあげて。
せんべいが蕎麦煎餅と言う事には気がついていない。

「……はじめまして、OIHAGIです。」

この格好の時はOIHAGIなのです。
ニンジャに見えるとかSINOBIに見えるとか、そんな事はどうだっていいのです。
とりあえず紹介されたので名乗るだけ名乗って淡々と手を振ってみます。

「ところでこんな所でお茶会?」

烏丸秀 > 「おいはぎ……?」

はぁ、と見つめる。
いや、おいはぎと名乗るおいはぎも珍しい。

「あんまり現金、もってないよ?」

支払いは大体カードなので、現金は持ち歩かないのだ。
困った顔をして見つめる。

蕎麦屋 > 「新作の品評会です。食べてみます?」

ひょい、と煎餅を差し出した。

「とりあえず通報される前に着替えたほうがいいと思いますけど。
 あと烏丸君も金渡して解決しようとしない。」

なんなんだこのカオス。

OIHAGI > 「……名乗っては見たけど、実際にお金は取れた事がなくて。
要するにこの格好の時の偽名。」

お金はいいです、と首を振った。
お金を断るOIHAGIは果たしておいはぎなのでしょうか。

「ここに通報するような人がいると余り思えないのと、この辺虫とか蜘蛛とか多いから重装備は仕方ないと思う。
で、品評会って有料?」

煎餅を受け取ろうとしながら口元の布だけ手をかけて。

烏丸秀 > 「ふぅん、珍しいおいはぎだね」

まぁ、ここは常世島だ。
現金を取らないおいはぎも居るのかもしれない。
これ以上突っ込むと「おいはぎとはなんぞや」という禅問答に入りそうなのでやめておく。

「それで、凛霞の行方だけど、司ちゃんのとこで間違いないのかな?
一応行き先は把握しておかないと。埠頭から水底へ飛び込まれても困るし」

蕎麦屋 > 「いや、無料ですよ。試作品ですし。
 味のほうはそこまで悪くなさそうですし、どうぞ?」

そもそも本業の蕎麦ですら金取らなかったりする趣味である。
今更金勘定の話は無粋です。

「ん、さっきははぐらかしましたが、ほぼ。
 つないでるパスだとそうだと思いますよ。泊まれるとなると他はないですし。」

OIHAGI > 「お仕事しないおいはぎなんて山程いると思う。」

無料と聞けば煎餅を齧り。
あ、蕎麦の香り。
口の中で煎餅湿らせて静かに食べる。

「生姜混ぜてみるとより良さそう。」

試作品なので感想一言。その後のお話に耳を傾け……。

「海中に逃げ込む事件発生?」

蕎麦煎餅口に含んだまま、軽く口をさしはさむ。
前半はともかく途中の何某で何か状況に変化があったらしい。

烏丸秀 > 「どうやって生活してるんだろうね、それ」

おいはぎ道は奥が深いようだ。
特に追い求める気もないけど。

「まぁ、そうだろうね。安宿を当たってみたほうがいいかも……」

と、考えつつ。
話しかけられればそちらを向き。

「んー、まぁちょっとね。
ボクの恋愛事情。色々複雑なんだよねぇ。
ところで声からすると女の子だよね?」

蕎麦屋 > 「追剥ぎしないならまっとうに学生でもしてるんじゃないです。」

ぱりぽり。他人の生活はそれぞれだと思ってる。

「一日二日なら安宿でもいいでしょうが。
 ほぼ家出に近いですからね。しばらくの滞在考えると金のかからないところ。女子寮あたりじゃないですか」

そう言いながら、口説いてるの横目に。
あれ、そういえば私口説かれましたっけ。あっれー。などと内心思ったとか。

OIHAGI > 「副業で転移荒野やこの辺の山々で狩り。
真っ当な学生でもお金がないと追いはぎになりそうだけど。」

狩人になる追いはぎ道。
追う気はあまりない。

「家出に女子寮を使うの見つかりやすくて余り良くないけれど、廃墟よりはましかな。」

女子寮に家出はプチ家出と言う物ではないでしょうか。

目をぱちくりとさせて。とりあえず質問には頷き。
恋愛事情を聞いて首を思いっきり傾げました。

「複雑……母を落とすのに娘から。」

淡々と斜め上行きました。

烏丸秀 > クッキーも齧ってみる。
ほのかな甘さが美味しい。

「どうだろうね、学園に近寄るかな?
どうせ悠薇の事、避けるだろうし。最悪落第街方面に行きそうなんだよねぇ」

その時は止めなくてはいけない。
マネキンのいい餌だ。

「いや、いきなり親子丼?
ハードな趣味だね?」

何がどういう風になればそうなるのか

蕎麦屋 > 「蕎麦粉で洋菓子。
 これも案外いけるみたいなのですけど。門外漢ですからねぇ。どうです?」

クッキーにも手が伸びれば、感想を待ってみたり。

「まぁ、落第街なら逆に楽なものですけどね。
 私居ますし。――あと、あの主人ですから、一人にはしないでしょう。」

問題があるならすぐ慢心するんで二人仲良く捕まりました、とかありそうなことなんですけどねー、と。

「――ぶっ。」

いきなりの発言に噴き出した。

OIHAGI > 「悠薇……しゃべるストラップの妹さんだったかな。
大きな姉妹喧嘩するようには見えなかったけど。
お互いの信念っぽい物が噛みあってる限り。」

少なくとも、前に悠薇さんと教室で話した時と自室で障害、もとい障壁、もとい凛霞さんと話した時と。
根っこの部分が同じ物を訴えていた、噛み合っていたと判断したのだけれど。

「後落第街より、開拓村の方が生き延びやすいと思う。」

黒装束の首元に手を入れてチラシを取り出しました。
『君も異界産モンスターの皮や骨や肉や鱗で一攫千金!』とか書いてあります。

見せる様においておいて、お代りのクッキーに手を伸ばして。

「私の趣味じゃないけど、複雑な恋愛関係や欲求関係って親友、親子、姉妹、従姉妹、仲間、はたまた恋人丼なるものまで弱味握ってやろうとしたのがいたから。
そうじゃなくて良かったけど。」

淡々と言ってみて、二人の反応に目を向けました。

烏丸秀 > 「あぁ、それなら砂糖をちょっといいものに代えるといいよ。
和三盆にしれな。甘さがもっと蕎麦に合うようになるから」

感想を言いつつ、自称・追いはぎに向き直り

「根本的な所で、あの姉妹は噛み合ってないよ。
お互いが歪すぎるから」

ふぅ、と溜息をつきつつ。

「ボクも弱みを握るのは趣味じゃないなぁ。
きちんと愛し合いたい」

凛霞へのアレは棚にあげる

蕎麦屋 > 「ああ、そっちは考えてませんでしたねぇ。
 蕎麦粉を使うなら、国は合わせたほうが会うのは当然ですか。ふむ……。」

次は試してみるつもりで、覚えておこう。
やはりこういう忌憚のない意見はありがたい、と。
歪というか――

「あれ?お姉ちゃん落とすときは相当えげつない手使ったとか聞きましたけど。」

趣味じゃない、の言動には大げさに首をかしげてみせる。
情報源?もちろん主人です。

OIHAGI > 「異邦人街のお砂糖に良い物があると聞いた気がする。
そっちで食材を集めて多国籍を売りにしてもいいと思うけれど。」

蕎麦屋の格好と見た目の人種を思い出させる試みを視線を向けて。
続いて首を捻る。

「歪。それって深く関わった人も歪になるような?」

もしそうだとするならば、とクッキーを握り締めて砕けた。もったいないので食べよう。

「趣味じゃないけどえげつない手を使ったと言う事?」

淡々と短刀を両腕の袖の中に仕込んである事を確認しました。

烏丸秀 > 「んー、ボクは写真で脅してーとか、しないよ?
ボクがしたのは、甘い言葉を注ぎ込んだだけ。
それが凛霞にとって毒になったとしても、まぁ、それは凛霞の問題じゃない?」

しれっと言い放つ。
実際、写真をタテに肉体関係を迫ってはいない。
単にそこから彼女の真実を見抜いて、甘い毒を注ぎ込んだだけだ。

「深く関わったら……うーん、あの姉妹はあの姉妹で完結してるからね。
そもそも姉妹に深く関われるのはお互いだけじゃない?」

蕎麦屋 > 「ほう。あちらも一度覗かないでしょうかねぇ……?」

異邦人街もあまり行かない、というか用があまりない。
蕎麦売れないし。
ゆえに思考の外だったが、なるほど。

「――あ、手を出したら投げますので、そこは。
 まぁもう時効ですしねぇ。」

わずかな動きには、一応釘を刺しておこう。解体ショーとかされても困る。

「あー……。
 まぁ、あの間にとってはいるのは難儀ですよねぇ。」

神妙にうなずいた。

OIHAGI > 「……ややこしい判断になるところ。
甘やかしが毒と言うのはわかるけど。」

ある程度言葉を受け取って、一応引いた。

「お互いに完結してるなら、その割に、外への窓口が広く見える方が問題になってる。
そういう見方もできる。
完結しているとすればだけど。
高峰さんはその閉じている領域に入り込んでいるように見える?」

烏丸秀 > 「怖いこわい」

手をあげて首を振り、苦笑する。
彼女に投げられたら死んでしまう。

「司ちゃんの事?
うーん……入り込んでいるように見えるけど、さて。
悠薇のあの狂気を、受け止めきれるかな?」

くすくすと笑いながら。

蕎麦屋 > 「無理でしょう。
 根本的に人との関係切っておきながらあの程度で動揺する内は。」

切って捨てた。
まぁ、あの反応は――期待外れもいいところだったのだ。
そもそもあの場に乗り込ませたどこぞの誰かは恨むことにしよう。

「成長は人の特権ですから、そこで何とかしてくれると期待したいところですけどね。
 ――どちらかというと烏丸君のが適任だとは思うんですけどね。」

異物として認識した主人よりは、受け入れるつもりのほうが入り込みやすいだろう、あの中には。
ただ、本人にはあまりやる気がなさそうである。

OIHAGI > 「見えるだけでだめっぽい。
狂気慣れが必要不可欠。
そのうち入り込めずに離れてくれるとありがたいけど。
その方がチャンスはあると思うし」

淡々と呟き、クッキーの欠片ぱりぽりと食べて。

「ところでその他にややこしい問題があると思うんだけど、
会いに来るならサンプル手土産って伝言は伝えておく。」

蕎麦屋に向けて、自分の額を指差して伝えれば。

「それで。二人は今の話題に上がってる三人の状況をどうしたいの?」

言葉のドッジボールを分投げました。

蕎麦屋 > 「あ、サンプルは手元にないので。無理です。」

さくー。
今から手に入れろ、と言ってもなかなか難しい話である。

「さぁ?なるようになると思いますけど。
 英雄譚に私みたいなのが乗り込むと死にますからね。ほどほどに、ですか。」

首をかしげつつ。
ばりぼりと容赦なく持ってきた蕎麦菓子ズも残り少なし。
そろそろお開きかな、と立ち上がる。

烏丸秀 > 「まぁ、なるようにしかならないねぇ。
――それと、ボクは駄目だよ。なにせ、破滅の方が都合の良い人間だからね」

再びしれっと言い放つ。
悠薇を壊し、手に入れる事こそが、こいつの目的なのだから。

「ボクの目的はただひとつ。
愛する悠薇にちょっかいだすマネキンを排除する。
そして、彼女たちの破滅の結末を見届ける。
それだけだよ」

OIHAGI > 「……サンプルと書いて本人と読むとか。」

誰がそうなってるかまだ情報がないからそれなら本人でとか言ってのけた。
難易度は上がっている。

「英雄譚についていけないなら、折れそうなら、やれるものじゃないと思うけれど。
主諌めて引き摺り下ろして本物なり代わりを投げ込むなり。」

思いっきり肩を竦めて。
蕎麦屋別の仕事しろ的なニュアンスを載せる努力をしました。

「たちの破滅、ね。……マネキン?
どの道破滅は良くない。愛するといいながら破滅して欲しいと言う屈折過ぎる代物もちょっと。
話聞くと、姉妹と高峰さんを引き剥がすのが最良っぽいんだけど。」

蕎麦屋 > 「はい、知ってました。
 なんていうか、難儀ですよねぇ、烏丸君も。」

なんだかんだ言いながら、あの言葉がある限りこの男は間違いなく姉妹の利する方に動くのだろう。

「――まぁ、できる程度のことはしますけどね。本体も無理です。
 そういうわけで。ああ。烏丸君は危なかったら遠慮なく呼んでくださいね?
 主人は殺す気満々ですけど。」

姉と妹と、どっちの守護につくべきかな、などと考えつつ。
主人?あれは本人はともかく、戦力を適切に使えばそこらの魔術師じゃ太刀打ちできませんよ、本来。

「そういうわけで、私はそろそろお暇しましょうかね。
 貴重な意見も聞けましたし。」

烏丸秀 > 「そういう性分だからね。
でも、ボクはこの生き方、気に入ってるよ」

己の欲するままに生きる事。
それ以上の生き方など、あるものか。

「しょうがないんだよ。ボクはどうせ、愛したら壊れるまで愛しちゃうから。
だから、彼女たち二人がその物語の果てとして破滅を迎えるなら、ボクはそれを尊重する。
そして、その残った残滓をかき集めて、ボクの記憶の中で永遠に愛でる。
かくしてボク一人はハッピーエンドさ」

ま、事の後で司ちゃんに殺されそうだけどね、と笑いながら。

「ありがと、蕎麦屋さん。今度一緒に食事にでもいこうよ。
もしくは屋台にお邪魔させてもらおうかな」

くすくすと笑いながら、彼も立ち去ろうとするだろう

OIHAGI > 「難儀な人しかいない常世島廃神社。」

自分も含みました。
クッキーや煎餅ばかりで飲み物が欲しくなるけどお開き。

「……破滅にも色々あるんですよ。
それが残り滓の違いにもなるものです。」

言っても無駄そうですけれどと続け。

「ん、蕎麦屋さんはお疲れ様。本体も無理かー。
殺す気満々はまぁ聞いたら想像少しできたけど、お暇なら後は後々で。」

ある程度聞けたりしたけど、足がかりが難しい。
切り替えて伸びして、自分も立ち去ろうとする。

蕎麦屋 > 「生き方は人それぞれ。
 納得して生きられるのなら、それに勝るものはないでしょう。」

基本的に――人の生き様は十人十色だ。
だからこそその全てが、興味深い。生きている本人には失礼な話かもしれないが。

「おや、デートのお誘いですか?
 美味しい蕎麦の名店でもあれば、喜んでいかせていただきましょう?」

なんか最近は殺人現場とか遺跡のど真ん中とかひどい所へ出前行ってたし。
たまには楽しみにしてもいいお誘いはあってもいい。

「そういうわけで。各々やることしましょうか。お疲れさま。」

いや、お菓子食ってただけですけど。
中々有意義な時間でした。

烏丸秀 > 「うん、お疲れ様」

蕎麦屋にはひらひらと手を振り。
デートは今度お店を探しておこう。うん。

そして、自称・おいはぎへと向き直る。

「まぁ、破滅に関してはいいとして――
ん、ところで顔とか見せてくれないのかな?」

ちょっと尋ねてみる。
女の子の顔が見えないのは残念だ。

OIHAGI > 「納得と妥協と不可抗力と意に反する生き方と。
後者3つがあって最初が成り立つと思うけどもね。」

納得だけじゃあいきてはいけない。
納得だけにしたい部分はあるとしても。

「……まだ早い気がする。
要注意チェッカー入ってるから。」

顔はアウト、と口元の布をつけなおして。

「私やれることが直接的になると各自の意に反すると思うんだけどね。」

じゃあ、と手を後ろ手に振って背中を向けて。

烏丸秀 > 「なるほどね――じゃ、今度は是非、顔を見せて、ついでに名前も教えてね」

烏丸はそれだけ少女に言うと、自分も踵を返し廃神社を去る。


さて物語りはどう転がっていくのだろうか。、

ご案内:「廃神社」から烏丸秀さんが去りました。
蕎麦屋 > 少しばかり残っていた蕎麦菓子は、拝殿にでも供えておく。
いや、もともとそのために持ってきましたし。

「はい、お疲れさま。
 ではでは、また後程――ですかねぇ……?」

どこでどう絡むかなんてものは、誰にもわかりゃしないのです。
帰り際に釣りでもして帰ろうか、と慣れた様子で森の中へと消えていった。暇人だこいつ。

ご案内:「廃神社」から蕎麦屋さんが去りました。
OIHAGI > 最後に言い残された言葉を考えても返事をするには遠くて。

色々と考えても、遠い物には思考が及びもつかず。

「…やっぱり、食べてみないとわからないかな。」

呟いて、山の奥へと。

ご案内:「廃神社」からOIHAGIさんが去りました。