2015/06/13 のログ
ご案内:「常世島上空」にテリメーラさんが現れました。
テリメーラ > 1人分のスペースの綿雲に乗った少女が、雲の上、体操座りでプルプル怯えながら何かを考えている。

コレはえらいこっちゃ・・。

注意はされていたものの、まさか、注意をされた今日、その日に不審者に声をかけられるとは。
とりあえずは戦闘にならずに済んだことに一安心だが、彼がまた自分のことを狙ってきたらどうなるのだろうか・・。
考えるだけで身の鱗がよだつ思いだ。

テリメーラ > しかも普段一人で行動しているコトの多いテリメーラだ。
逃げ足は決して遅くはないが、異能者や何人かで囲まれてしまえばあとはご察しである。

・・しかも先ほどあの男、はく製がどうの・・と言っていた。
体中の鱗を剥がれてしまったりするのだろうか。
考えれば考える程恐ろしい男だ。

「し、しばらくは本当に気を付けなくちゃ」
と心に誓う。
あと、友達や先生にも早めに相談しよう、とも思った。

テリメーラ > 眼かに見える常世島。
あれだけの大きさしかないのに、あの中にもさらに悪い人と良い人がいる。

・・やはり世の中甘くないようだ。
今まであった人がたまたま優しい人が多かった、というだけで。
大きくため息をついた。

テリメーラ > そのまま、常世島上空をふあふあと飛んでいくのだった。
ご案内:「常世島上空」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」 二階席」に設楽 透さんが現れました。
設楽 透 > 「思ったより混んでたねえ……」
「流石、人気店なだけはあるよねえ。」

【今朝の寝間着姿から一変してカジュアルな服装に身を包んでいる】
【黙っていればそれなりに様になりそうなものなのだが】

ご案内:「カフェテラス「橘」 二階席」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (この時間に限らずだが、ここはいつも混んでいる。来るのは久しぶりだ)
(一階を見回しても相手がいなかったので、二階席を探す)
あ、先輩。お待たせしました…
(いつもの制服…ではなく、私服だ)
(なんだかこわばった動きで歩いてきて席につく)

設楽 透 > 「ああ、佐伯ちゃん」
「良かった、メモに気付いてくれたんだ」

【待ち合わせより席の確保を優先した】
【それほど店内は混み合っていたのだ】

「久し振りに見るねえ、佐伯ちゃんの私服」
「とても可愛いよ」

佐伯貴子 > いえ、こちらこそ早合点してすみません。
(お冷が運ばれてくる。混んでいるとはいえ従業員は慣れたものらしい)
うーん…私服は緊張しますね…
先輩にお洒落しろと言ってしまった手前自分はどうなのかと思い…悩んだのですが…
やっぱりなんだかしっくり来ません…
(腕を軽く回しながら)

設楽 透 > 「気にする事は無いさ」
「僕は君のそういうそそっかしい所も可愛いと思うぜ」

【軽くウインクなんぞしつつお冷を運んできた従業員へと軽く礼を述べる】

「えー、そうかい?」
「とても似合ってるし、可愛いよ」
「僕の方こそ滅多に着ない私服だからサイズとかおかしくなってないかなあ。」

佐伯貴子 > そ、そうですか…ありがとうございます…?
(なんでも褒める材料にしてしまえるのは相手の長所だと思った)

それならいいんですけど…
普段来ているのが制服と部屋着…と言うかパジャマだけなもので…
(スカートの裾を引っ張る。気になる)
先輩は黙っていればまるでイケメンみたいですよ。
(表情は変わらず、一応褒める)

設楽 透 > 「ああ、どういたしまして」

【微笑みながら肯くと、改めて少女の服装を見る】
(うん、可愛い)
【改めて見ても可愛かった、らしい】

「ひどいなあ」
「そんなに喋ってるとイメージ崩れるかい?」

【不服そうに眉を寄せたが、】
【まあいいか、とすぐに立ち直ってメニューを手にとった】

「それで、佐伯ちゃんは何を注文する?」

佐伯貴子 > あまり見ないでくださいよ…恥ずかしいですから…
(もじもじする。照れているというより怒っているようにみえるかもしれない)

イメージ崩れるというか…なんでしょうね。
正統派じゃないというか…表現が難しいです。
(緊張して喉が渇いてきた。水を一口飲む)
じゃあ、ベジタブルサンドイッチのセット、ドリンクはアイスティーで。
(ビタミンやミネラル、蛋白質は朝の運動後にサプリメントで摂取している。軽いもので十分だ)

設楽 透 > 「はいはい、」
「けど佐伯ちゃんの私服姿なんて滅多に見られるものじゃないだろ?」
「見ておかないと損だと思ってさ」

【くすくす笑いながらも一応目は逸らした】
【機嫌を損ねられる方が、よっぽど損だと判断したのだろう】

「正統派……? せいとうは……。」
「まあ、よく分からないけれど」

「あ、僕はハヤシライスで」

【従業員に注文を告げ、店内を見回してみる】
【やはり混雑している。もう1時間は人の波は引かないだろう】

佐伯貴子 > 私は見世物じゃないんですよ?
まあ、見せるために着てきたんですけど…
(ただ単に自分のファッションセンスが疑わしいだけである)

もうすこしこう…カッコイイ!頼りになる!
という要素がほしいところですね、設楽先輩には。
(贅沢をいい放題言う。相手の視線を追って店内を見る)
(この姿を知り合いに見られたら逃げ出したくなるな、と思った)

設楽 透 > 「大丈夫、可愛いよ」
「もっと堂々としてれば良いのに、」
「せっかく可愛いのに勿体無いぜ?」

【一応本心から言ってはいるのだが、】
【日頃の行いからどうしても軽く聞こえてしまうだろう】

「仕方ないでしょ、そこは」
「結局僕は口が達者な事くらいしか取柄が無いんだぜ?」

【どうやって頼りにされれば良いのか考えてみる】
【きっと腕力ですら目の前の少女に劣るのだ】

佐伯貴子 > 私は可愛さを売りにするタイプではないので…
なんだかそういうのは…難しいですね…
(自分の胸元を見る。この胸も他人が持っていれば武器になるかもしれない)
(しかし自分はそういった武器を扱う方法を知らない)

足りないのは、「ただのイケメン」から「イケメン」にランクアップするために必要な要素ですね…
(意味不明なことを言い始めた)
車に轢かれそうな猫を助けるとか、火事の現場から逃げ遅れた人を救出するとか。
インパクトがほしいですね。
(むちゃくちゃを言う)

設楽 透 > 「うーん……」
「女の子は誰しも可愛さで勝負して良いと思うけどねえ」
「難しいなら、まあ佐伯ちゃんの思う様にやればいいさ」

【軽く肩を竦め、お冷を飲む】

「さ、佐伯ちゃん……」
「佐伯ちゃんの好みは、そういう人って事かな……?」

【何だか凄い注文付けられてる気がして表情が強張る】
【冗談と本音の境界が設楽とは別の意味であやふやな少女なのだろう】

佐伯貴子 > でも、先輩のおかげで随分自信がついたんですよ。
好きな人ができたら可愛さをアピールしていこうと思います。
(結局普段は武器にしないようである)

好み?好みかと言われればそうでもないような…?
(自分で言っておいて首を傾げる)
とにかく先輩は基本イケメンなんですから、それを活かしてくださいよ。
(結論が出ないまま、料理が運ばれてくる)

設楽 透 > 「それはそれは」
「………ちょっと複雑だな」

【心なしかむすっとした顔でお冷のグラスを空にする】
【運ばれてきた料理に若干顔が綻ぶが、】
【同時に発せられた少女の言葉に再び強張る】

「あ、あのさ。」
「それは普段の意趣返しのつもりで言ってる?」

【湯気の立つハヤシライスを前に、】
【何とも言えない面持ちで尋ねた】

佐伯貴子 > あ、なにか失礼なことを…?
(口元を押さえる)
先輩でも複雑な気分になることってあるんですねえ…
(珍しい相手の様子が若干気になった)

(料理が運ばれてくると、アイスティーにストローを刺す)
いえ?思ったように喋ってしまっただけです。
(言いながらも、口元はにやけている)

設楽 透 > 「そりゃあ僕だって、」
「四六時中何が起きてもへらへらしてる訳じゃないさ」
「まあ、気にしなくてもいいよ」

【一体なんだと思われてるんだろう、と憂鬱そうな溜息をつく】
【多分相手に自覚が無いので、そうなると説明しなきゃならないのも気が引けた】

「佐伯ちゃんってホント真面目だよねえ」
「そして嘘がつけない。」

【お冷のおかわりを頼んでから、】
【にやけている相手を見てやれやれ、と笑みを浮かべた】

佐伯貴子 > そりゃそうでしょうけど、なんだか人間味を感じたというか。
珍しいものを見たなって感じです。
(アイスティーを飲む)

さっきの発言はふざけていったんですけど…真面目なんでしょうか?
(難しいですね、と首をひねりながら)
時には嘘もつきますよ。荒事になった時とかは特に。
(ハッタリでなんとか逃げおおせた場合も少なからずあったのだ)

設楽 透 > 「そうか。」
「それじゃあ、お互い様って事で。」

【ハヤシライスをスプーンですくい、息を吹きかけ冷ます】

「そりゃあそうだろうけど」
「もうちょっと顔に出ないようにした方が良いぜ」
「にやにやしてたじゃないか、可愛かったけど」

【はむ、とハヤシライスを口へ運び入れる】
【おいひぃ、と率直な感想が湯気と共に口から漏れた】

佐伯貴子 > そうですね。お互い様のようです。
(相手の本心はわかっていないが、相手がそれでいいならいいだろう)
いただきます…
(手を合わせ、目をつぶってつぶやくと、サンドイッチを手に取る)

にやけてましたか?それは失敗しましたね…
でも先輩といるのは結構楽しいので、仕方ないのです。
(そう言うとサンドイッチをぱくついた)

設楽 透 > 「ふふ……」
「何て言うか、こういうところでもちゃんと挨拶するんだねえ」
「何とも佐伯ちゃんらしいや。」

【ハヤシライスを食べながら】
【目を細めてぽつりと呟く】

「そう言って貰えると、」
「僕としてもめかし込んで来た甲斐があったってもんだよ」
「可愛い子に喜んで貰えるってのは」
「どんな時でも嬉しいからね」

佐伯貴子 > 日本人として生まれたからにはいただきますと言わないと。
他国の人も神様にお祈りはしますしね。
さすがにハンバーガーを歩きながら食べなきゃいけない時とかには言いませんけど。
(サンドイッチを飲み込んでから言った)

こちらとしても先輩に喜んでもらえるのは嬉しいのですが…
どうしても恥ずかしさが先に出てしまって…
あまりお力になれずすみません。
(なんだか謝ってしまう。アイスティーを一口)

設楽 透 > 「まあ、それも一理あるよね。」
「僕も今度からいただきますくらいは言おうかなあ?」

【でも似合わないでしょ、見た目的に】
【スプーンでハヤシライスを食べながら金髪碧眼の青年は嘯く】

「別に謝らなくてもいいのに。」
「それよりも、だ」
「嬉しく思ってくれるなら」
「またこうしてお茶して欲しいな」

【最後の一口を掬い、】
【そんな事を言いながら口へと運んだ】

佐伯貴子 > 別にすすめはしませんけど、そういう所でイケメン度がランクアップするかもしれませんよ。
女の子と食事する時は言ってみてください。
(ギャップがあるとイケメン度はアップする、そういう思考なのかもしれない)

またですか?私といて楽しんでいただけるならぜひ…
と言いたいところですが、確約はできないかもしれません。
今日が珍しいだけで、普段結構忙しいですから…
(申し訳無さそうに笑い、最後の一口を口に入れる)

設楽 透 > 「佐伯ちゃんさあ……」
「本当に君は僕を何だと思ってるんだい……?」

【そんな事でギャップを感じられても困る】
【片言で喋る外人ならともかく、だ】

「まあ、そうだろうね」
「暇な時、で良いさ。暇な時で。」

【予想はしてた、と言わんばかりに笑みを浮かべて肯いた】

佐伯貴子 > 何って、頼りになる先輩と思っていますけど…
(きょとんとした顔で言う)

でも、連絡くだされば時間空けることはできますよ。
できるだけ早めに連絡くだされば多分お会いできます。
(そう言うと紙ナプキンを取り、どこからかペンを取り出し携帯デバイスのアドレスを書く)
あと…また何かあった時にはぜひ。そっちは優先して駆けつけますから。
(真面目な表情で紙ナプキンを相手の方に押しやった)

設楽 透 > 「………。」

【鳩が豆鉄砲食ったような顔をして、】

「そっか、ありがとう。」

【穏やかに微笑みながらそう呟いた】


「あら、そうなの。」
「まあ僕は基本的に暇人だからねえ、」
「どうしても忙しいと分かってる君に声を掛けるのは躊躇われてしまうのさ。」

【紙ナプキンを受け取って一瞥し、ジャケットの胸ポケットに仕舞う】
【そもそもこの男は連絡手段を持っているのだろうか】

佐伯貴子 > …?
(相手の表情の変化に難しい顔になる。アイスティーをすする)

暇なら単位とってくださいよ…
(話を蒸し返す)
重要な情報ならそれを受け取るのも私の仕事です。
ですからお気になさらずに。
(仕事の話になると真顔がいっそう真剣になるのであった)
…ところで、お会計は先輩持ちでいいんですよね?
(頼んだメニューはさほど高く無いとはいえ、念のため聞いておく)

設楽 透 > 【何も言わずにこにこと佐伯を見つめている】
【どことなく今まで以上に嬉しそうだ】

「あいたた、痛い所を突いてくるね」
「別に暇だったら単位が取れるって訳でもないだろう?」
「はいはい、情報の事ね……分かってまーすよ」

【こういう時くらい仕事の事は忘れて羽根をのばせばいいのに、と内心】

「え? ああ、うん。そのつもりで来てるよ、僕は。」

佐伯貴子 > …?
(怪訝そうに相手を見る。困惑している)

確かにその通りですが…出席しなくても過去問見るだけで取れる単位もあるじゃないですか。
そういうのフル活用しましょうよ。
(おそらくそういった講義はもうとっているのだろうが、念のため)
先輩の力が生徒を救うこともあるんですよ?頼りにしてます。
(微笑んでみせた)
ありがとうございます。それでは二重の意味で…
ごちそうさまでした。
(手を合わせて言う)

設楽 透 > 「はは、ごめんね」
「佐伯ちゃんに頼りになると思われてるんだ、って思ったら」
「何だか嬉しくって」

【謝ってはみたが、全く悪びれた様子も無く言う】

「ああ……」
「まあ、努力はするさ、」
「頑張るよ。」

【だからそういう話は止めよう、と言おうとして、】
【少女の微笑みに押し黙る】

「……ずるいや。」

【お冷の水を氷ごと口に入れる直前に、】
【小さな声で呟いた】

佐伯貴子 > えっ…だって、先輩は頼られたいと思ってるんじゃなかったのですか?
(だから自分に声をかけてくれるのだろうと思っていた。期待してなかったのだろうか)

期待してます。
(微笑みながら、なんだか嫌そうな相手に短く返した)
…?
(聞こえなかったので怪訝そうな顔)

設楽 透 > 「いや、思ってるけどね」
「実際に言って貰えるとまた違うんだよ」

【佐伯ちゃんには分からないだろうね、と微笑したまま】

「君に期待されたら頑張る他無いもんな……」
「まったく、割に合わねえぜ」

【大仰に肩を竦めてみせる】

「さてと、僕もお腹いっぱいだし」
「可愛い佐伯ちゃんの私服姿もみれて胸もいっぱいだ」
「いい休日だったよ。」

【満足げに頷いて椅子の背もたれに寄り掛る】

佐伯貴子 > そうですよね…思いは言葉にしなきゃ伝わりませんもんね…
(なにか思うところがあるのか、悩んだ表情をして)

あっ、先輩に無理させようとかそういう意図はなくて…
あまり無茶しないでくださいね…?
(心配そうに)
それはよかったです。私も先輩と話せて楽しかったです。
私でも力になれることがあれば、協力しますから、声をかけてくださいね。
(そう言ってアイスティーを飲み干す)

設楽 透 > 「? まあ、そうだねえ。」
「どうしたんだい、佐伯ちゃん」
「もしかして恋の悩みかい?」

【思うところありそうな佐伯の顔を見て、軽く首を傾げる】

「ははっ、」
「無理や無茶をしない事にかけちゃあ、」
「僕はこの学園でも1、2を争える自信があるぜ」

【僕を誰だと思ってるんだい、と余裕の笑みを浮かべて】

ありがとう、佐伯ちゃん。
気持ちは有り難く受け取っとておくよ。

佐伯貴子 > 恋ではないですね。人間関係全般の悩みといいますか…
言葉にしていけないもの、言葉にしなきゃいけないもの、その判別が難しく…
(腕組みをする)

そうやって自慢されると…うーん、では適度に行きましょうよ。
無理しすぎず、手を抜きすぎずで。
(困る。言葉は難しいなあと思う)

先輩が私の異能を求めるような人間じゃなくてよかったと本当に思ってますよ。
(心からの笑顔を見せる)

設楽 透 > 「ふむ、人間関係全般かあ……」
「恋の悩みならいつでも告白は受け付けるよ、って言おうと思ったけど」
「その手の話となると下手な事言えなくなるねえ……」

【流石に適当な事を言って可愛い後輩の人間関係を悪くはしたくない】
【軽く頬杖をついて、腕組みしている少女を見る】

「はいはい、解ってるよ」
「佐伯ちゃんに怒られるのは嫌だもの」
「それに悲しまれるのはもーっと嫌だからねえ。」

【くすくす笑いながらお冷のグラスを傾ける】

「異能は求めないけどね。」
「たまに佐伯ちゃんそのものは欲しくなるよ」

【なんてね、と笑みを見せ】
【久々に見る気がする少女の笑みが、何だかとても眩しくて】
【ついつい意地悪をしたくなったのだった7】

佐伯貴子 > なんだかすみません。でもこれは自分が成長するための試練なのです。
自力で乗り越えますから心配しないで下さい。
あと一言余計でしたよ。
(腕組みを解いて言う)

怒りませんけど…悲しむというほどではないですけど…
先輩に何かあったら悲しみますね…うーん…
(なんだか話がややこしく感じられてきた。相手とは正反対に)

下心を口に出していただけるとわかりやすくて良いのですが…
嬉しいとは感じませんね、あまり。
他の女子に言っては駄目ですよ。
(若干真面目に注意しておく)

設楽 透 > 「そうかそうか。」
「まあ、精々悩んでぶつかってくと良いさ。」
「どうしても折れそうなときは僕が支えてあげるから、」
「思いっ切り青春すると良いよ。」

【一言余計、の部分はあえて聞き流した】
【そんな事は百も承知である。言った本人なんだから】

「ふふ……やっぱり佐伯ちゃんは可愛いなあ!」

【あはは、と声を上げて笑う】
【人も減ってきた店内、多少は目立つだろう】

「うん、佐伯ちゃんにしか言わないよこんな事」
「ムードも何もあったもんじゃない、」
「何の飾り立ても無く質素な、僕らしくない言葉だ。」

【注意を受けて真剣な表情で肯いた】

佐伯貴子 > 青春、なんですかねえ…
私も青春してると思うと少し嬉しくなりますね。
(縁が遠い言葉だと思っていたが、案外近くにあるのかもしれない)

何でそういう結論になるんですか!?意味がわかりません。
あともう少し静かにしましょうよ。
(恥ずかしさがまた復活してきた)

それはどういう意味ですか?
実は内心では私の身体にしか興味が無いとか…
(ジト目で)

設楽 透 > 「それもまた青春さ」
「いやあ羨ましいねえ。」
「昔は僕にもそんな風に悩みやなんやあったものさ。」

【くすくす笑いながら再び過去へと思いを馳せる】

「良いんだよ、分からなくて。」
「案外、自分の可愛さなんて分からないものさ」
「はぁ……ごめんごめん。」

【恥ずかしい思いをさせちゃったね、】
【そう謝ると店員にアイスクリームを一つ注文した】

「そういう意味じゃないよ」
「大した事じゃないさ、」
「ただなんの面白みも無く装飾しない言葉をぽんと投げれるのは君だけだろうな、」
「そういう意味さ」

【そう嘯くと、何度目かのウインクを飛ばす】

佐伯貴子 > そうなんですか…
でも乗り越えて先輩みたくなると思うとちょっと複雑な気分ですが…
(性格の違いからそうはならないだろうが、なんだか不満そうに)

そうなると自分の可愛さを武器として使えないじゃないですか。
いざという時困ります…
あ、お気になさらず。
(謝る相手に手を振る。アイスクリームは美味しくいただくだろうが)

あーあ、私も一度くらい先輩の言葉でうっとりしてみたいなー
(すねたように言ってみる。なんだか弄ばれてる感じがする)

設楽 透 > 「別に誰でも僕みたいになれると思わないでくれよ」
「そもそもそう簡単になられたら僕が困るぜ」

【何でそんな不満そうな顔をするかな、と頬を膨らませる】

「いざという時ねえ……」

【そんな時が来るのだろうか、と半信半疑で少女の顔を見つめる】
【来てほしいような、そうでもないような】
【設楽がそんな物思いに耽ってる間にアイスクリームは佐伯の前に置かれただろう】

「いやあ、」
「もう無理でしょ佐伯ちゃんは」

【あまりにも接触し過ぎだもの、】
【そう言いながらも満更でもなさそうに笑った】

佐伯貴子 > それもそうですね。ひとそれぞれですね。
(頬を膨らませる相手は無視する)

今は予兆すらなくても、いつか来るかもしれないじゃないですか。
その時は全力出しますからね。
(よくわからない宣言をし、いただきますをしたあとアイスクリームを口に運ぶ)

それは残念です。私だってうっとりロマンチックな言葉に酔いしれたい時もあったのですが。
(そんなに残念でもなさそうに首を振る)

設楽 透 > 「そうそう。」
「佐伯ちゃんならこう、もっと知的な、」
「クールビューティな感じになるんじゃないか。」

【しかし妙なところで抜けてるから、と少し悩む様に視線が泳ぐ】
【結果、上手い事想像が出来なかったようだ】
【曖昧に笑ってお茶を濁す】

「僕というものがありながら……」
「まあうん、頑張っ……いや、無理はしないようにね」

【やっぱり何だか複雑な心境だった】

「うっとりしてる佐伯ちゃんの顔はちょっと見たいかもなあ」
「そんな機会が訪れれば良いけど。」

【無いだろうね、とやっぱり笑う】

佐伯貴子 > クールビューティー…それにはなれそうにないですね。
なれるなら多分もっと気が抜けた、どこにでもいる普通の女の子でしょうか。
(抜けていることは自分でも気づいている。だから真面目な部分が崩れていくしかないように思う)

私は先輩の後輩であって先輩の所有物じゃないんです。
その時は来ます。多分…
(最後は自信なさげに言った。しょんぼりしてアイスを食べ終わる)
ごちそうさまでした。

恋愛映画とか、当たりを引けばたまにうっとりしますよ。
本当にまれにですけどね…
(実はこっそりそういう映画を借りてみているようだ)

今日は楽しかったです。楽しい時間を壊してしまい本当に申し訳ないのですが…
そろそろ仕事、しないとなあって…
(申し訳無さそうに頭を下げる)

設楽 透 > 「それでもいいと思うけどね」
「充分可愛いんじゃないか?」

【実際今が可愛いのだから、きっと将来もそこは変わらないだろう】

「そうなんだよねえ……」
「だから直接口出しをするような真似はしてないじゃないか」

【それでもやっぱり心境は複雑だ】
【どうもその複雑さが増したような気がする】

「へえ、なるほど」
「それじゃあ今度借りてみてみようかな、」
「君をうっとりさせるようなセリフが言えるようになるかも。」

【そんな事を言って時間を確認する】

「ああ、もうこんな時間だ」
「随分と話し込んでしまったねえ」
「でも、佐伯ちゃんとのデート楽しかったよ?」

佐伯貴子 > 別に可愛くなくてもうまくいきていければそれもいいんですが…褒められたと思っておきますね。
(複雑そうな表情で礼を言う)

やっぱり私を自分のものにしたいというのは本心のようですね…
今度から気をつけさせていただきます。
(そういう結論になった。真剣な目で宣言した)

映画のようなセリフより映画のようなシチュエーションのほうが大事だと思います。
あとあまり当たりがないのでお勧めしませんよ。
(特に邦画は、と付け加えて)

デート…なんでしょうか?ただ話してただけのように思いますが…
とにかく楽しかったです。これでこれからも頑張れそうです。
(立ち上がると深々と頭を下げ)
今後もよろしくおねがいしますね?それでは、また。
(微笑み、階段を降りていく)

ご案内:「カフェテラス「橘」 二階席」から佐伯貴子さんが去りました。
設楽 透 > 【申し訳ない、急用で離席していました】
【大変ご迷惑をお掛けしました】

「もちろん、褒めたんだよ」

【苦笑しつつも肯いた】

「そりゃそうさ」
「佐伯ちゃんみたいな可愛い子、誰しもモノにしたいと思うもんだぜ?」

【何だか話がずれている気がする】
【そう思いながら宣言を聞いていた】

「シチュエーションねえ……」
「分かった、覚えておくよ」

【そもそも本当に見るのかは分からない】

「ふふ、デートだよこれも。」
「僕の方こそ頑張れそうだ。」

【立ち去る少女を見送って、】
【一息つくと、設楽自身も会計を済ませるべくレジへと向かったのだった】

ご案内:「カフェテラス「橘」 二階席」から設楽 透さんが去りました。
ご案内:「おすしやさん。」に『室長補佐代理』さんが現れました。
『室長補佐代理』 > 路地裏の一角。そこの狭い暖簾をくぐり、狭い引き戸を開ける。
カウンターしかない小さな店の隅に徐に腰かけて、静かに頷く。
それだけで十分だった。
店主もまた静かに頷き返し、つけ場に立つ。

『室長補佐代理』 > 無言のまま、湯呑みがだされ、その後は僅かな調理音だけが響く。
当然ながらBGMなどはない。テレビもない。
照明もそれほど明るくない。
恐ろしく静かだ。
男は黙したまま、左手だけをテーブルの上に置いて佇んでいる。

ご案内:「おすしやさん。」に否支中 活路さんが現れました。
『室長補佐代理』 > 男は一瞥した。
一瞥しただけで、お互いに分かりあっていた。
ただ静かに頷いて、少し席をずらす。
それだけだった。
それだけできっと十分だった。

否支中 活路 > やや大柄な男が引き戸を開けた。
無言。
調理音が響く中を、何も言わずに一歩、二歩、先客の左に座る。
その瞬、視線が交錯する。
言葉はない。
椅子をひいてゆっくりと腰を下ろすと、顔を覆う包帯の向こう薄く長く息を吐いた。

『室長補佐代理』 > ほどなくして『先付』の前菜が並べられる。
それだけで十分だった。
何が並べられているのか、それだけで十分だった。
男はただ、包帯面の男を一瞥し、頷く。
それで十分だった。

否支中 活路 > 右手に座る男が自分を一瞥する。
その直後にまた自分が男を一瞥する。

それだけだ。

板前も、何も言わない。

目の前には小皿にのったきくらげとかにの和物。

行く。

『室長補佐代理』 > 咀嚼音だけが響く。
しかしそれは、己の内に響くのみ。
外に漏れることはない。
男たちの耳朶を骨反射で音が響き、さわやかな酸味と微かな味付けが風味を最大限に引き出す。
次の一品を期待させる。
そう、それでいいのだ。
男たちは黙したまま、箸を置く。
板前もまた、静かに頷くだけだった。

ご案内:「おすしやさん。」に五代 基一郎さんが現れました。
否支中 活路 > 美味い。
すっと差し出された先付が、まず美味い。

しかしお互い口には出さない。わかっているからだ。
板前にもわかっている。
わかっているということがわかっている。
だから言わない。

言わずとも、美味い。

『室長補佐代理』 > 新たな来客がきても、男はただ一瞥するのみだった。
黙して頷き、また席をずらす。
それだけだ。
それだけでいいのだ。
ここでは、それだけでいい。

五代 基一郎 > 三人目。疲れた顔と目の男が引き戸を開ける。
店内を一瞥することもなく、無言でカウンター席に歩み寄り
椅子を引いて座る。

先客と視線すら交差することはない。
ただ小さく、店主におまかせで。と呟く。

出された湯呑に口を付けつつ。
調理音と無言の食事風景の中ぼんやりと待つ。

季節のものは何であろうか、と。

否支中 活路 > 三人目の来訪。
しかし変わらない。今ここで各々がなすべき事は一つの変化もない。
左手に座る男の、そのいささかの存在感を受け止め、
板前の背を薄く見つめる。

それでいい。
それだけでいい。

『室長補佐代理』 > そっと、蒸し物……茶碗蒸しが出てくる。
主張はない。
ただ、静かに出される。
徐に頷いてから、手に取る。
熱い。
だが、それがいい。

五代 基一郎 > 男は寿司を食いに来た。
いや、来ている。以前来たときの様に他のモノではなく握りが出された。

海の幸は鮮度が大事、取れたてがよいとは誰もが思う。
だがそれは刺身に限っての話である。ハッキリいえばそんなもの自分で裁ければ十分である。
寿司は違う。寿司とは技術である。故に今ここにいる。

まず出されたのは”とりがい”
食べやすく揃えられ、薄く切られた貝の切り身から飯の適度な温かさが伝わる。
酢飯に巨大な刺身を乗せただけのものなど無粋極まる。
煮切り醤油が塗られたその握り一貫を手にとり、口に運ぶ。

うまい。
崩れることのない、かつ固くもない握り加減。
季節のものを味わうに邪魔にもならず、かつあることを忘れさせない。
うまい。

『室長補佐代理』 > そっと、ゲタに出された”とりがい”に手を伸ばす。
当然ながら素手。
寿司は素手で食うモノ。
そう、寿司をくいにきた。
なら、それはかくして喰らうべきである。
徐に手に取り、一口。
思わず、瞑目する。

否支中 活路 > そこでようやく左手の男を一瞥した。
いきなり“握り”。

なるほど、この男は“常連”なのだ。
いい店だ。確かに通いたくもなる。
あるいはこの先の己の姿か。
手には心地よい熱。右手の男と同じ茶碗蒸し。三つ葉が繊細だ。
ゆっくりと箸がすくう。
ゆれる黄色。
美味い。

美味いと味わいながら、視線のさきには“とりがい”がある。
だが、急がない。
急いでは、この店に無礼だ。

五代 基一郎 > 黒塗り、漆のゲタと呼ばれるそれに置かれた”とりがい”を食い終えれば次に出てくるのは
”あおりいか”

先ほどの”とりがい”が出された時と同じく。
その黒塗りが鏡面のように写された姿は透き通る”とりがい”

煮切り醤油が塗られたそれをまた一つ手に取り口に運ぶ。
身の柔らかさ、そして酢飯の適度な握り。それは持った時に崩れるものではなく
かといって口にいれて咀嚼しようとして崩れるものではない。

口にいれて咀嚼しようという時に崩れていく握り加減。
これこそ寿司である。
”あおりいか”の柔らかい身を堪能しながら、味わっていく。

否支中 活路 > 茶碗蒸しを食べ終え、茶を一口。
次は、“握り”に行くのだ。
整え直す。仕切りなおす。
本懐へ向かう。指が“とりがい”をつまみあげた。
白から茶色っぽい紫へと向かうこのコントラスト。つるりと輝く。

吸い込まれていく。必然として。
運命の扉を開く英雄のように。

指を口元に残し、しばらく息もない瞬間が続く。

『室長補佐代理』 > ゆっくりと”とりがい”を咀嚼したのち、一度湯呑みで落ち着く。
続けて出された”あおりいか”
まずは、見る。
色。艶。形。
微かな光彩で照らし出される食の芸術を目の当たりにし、満足気に頷く。
そして、また、徐に、喰らう。
口中で解ける”あおりいか”の食感をゆっくりと楽しんでから、ようやく飲み込む。
思わず、笑みも浮かぶ。

ご案内:「おすしやさん。」にエアリアさんが現れました。
五代 基一郎 > 次に出てくるのは”まこがれい”
この初夏の時期に仕入れられた季節のものだ。
そのなだらかな白さ。西洋的表現であるならヴェールのように見える。
それが黒塗りの鏡面に写るものだから、それだけでも十分だろう。

またそれを黙して手にとり、口に運び咀嚼する。
特有の身の舌触り。感触が舌を楽しませる。
身の切り方もそうだ。柔らかい。舌が喜んでいる。

季節のものは、やはりうまい。

エアリア > 【全身、上から下まで白い少女が入店する。
エアリアの場合、寿司はどこでもいいというわけにも行かない。
故に、店を選んで行きつけになっている
この店もそういうところだ。

ただ、エアリアの外見はドコへいっても嫌が応にも目立つ
こういった和風のところではなおさらだ

もし何かしら情報を得たいなら、格好の場だといえる
寿司屋はVIPルームがないし、カウンターに座るしかないというのが礼儀だからだ】

ご無沙汰しておりましたわ……はい、ええ
最近忙しいもので……少し遠のいてまして
はい、いつものでお願いします。

【寿司屋でいつもの、と頼む奇妙な頼み方だった】

五代 基一郎 > そして次の握りは、というタイミングで男は頼む。

たまごを。

卵焼きである。季節のネタではなく卵焼き。
何故か。それは最初にこの店を訪れた時、戯れでそれを頼み口にした時までに遡る。

それは出汁巻卵である。よく誰もが想像するおすしの甘い卵焼きではない。
出汁巻卵。だがただの出汁巻卵ではない。これは、と思うものがあった。
故にその場でもう一つ頼んだ程に心を打つものがあった。

よく寿司屋の良しあしは卵がどうのと巧拙を垂れる者はいる。
だが実際にその卵の良しあしを実感できる寿司屋などいくつあろう?
いくつ出会えるだろうか。

その出会える場所がここである。

出された出汁巻卵を口に運び思う。
やはりうまい。ここのは何度食ってもうまい。
一度の来店で3度、ペースでいえば前、中、そして閉めに頼むほど心を掴んでやまなかった。

否支中 活路 > “とりがい”に続くは“あおりいか”。
真珠の如き輝きと白さ。
口に運ぼうとして、同じぐらい白い新参者を一瞥した。

ただそれだけだ。

目を閉じ、口の中へ滑り込ませた純白が舌と遊ぶ。
歯で噛み切るような、そんな無粋を求められる食材ではない。
確かな歯ごたえとともに、しかしするりと溶けほぐれる柔さが優しい。

次は“まこがれい”なのか?
違う。
こちらに出されるのは深い鉢に入れられた汁物。
とろみのある液体の中央に抹茶の粉が浮いている。
無色に緑が映えている。

『室長補佐代理』 > 入店した少女をみて、そっとまた席をズラす。
店からみて目上の人間が来た以上、上座は譲る。
少女を奥の席に誘って、自分は下座に移動する。
この店では、自分はまだ常連とはいえない客である。
故に、そういった気遣いもここでは必要になる。
軽く頭をさげてから、移動して、自分も”まこがれい”を愉しむ。

エアリア > ……あら、いいのに、ありがとう。
【補佐代理の気遣いを受け取る
赤い目が否応にも印象的で目立つ
その瞳で会釈する。
会釈だというのにぞっとするような微笑みだったかもしれない】

ふふ、私が来れる寿司屋は本当に助かります
だからここに来るのはいつも楽しみなんですよ……?

【エアリアは席につくと、おしぼりで手をふき
お茶を飲みつつ板前と会話を始める

が、妙なことにネタの話をほとんどしない
今日はなにが、とかそう言う話がない
そういう意味では、常連にしてはちょっと妙な会話だった】

否支中 活路 > 柔らかく笑う少女。
沈黙の男たちの中ではあるいは異物とも言えるかもしれない。
いや、しかし相手にあるのは“余裕”。
恐らくは左手の男よりも慣れ親しんだ“上級者”。
だからこそ現れるリラックス。

己こそ無粋はしない。
今はただとろみのある液体を口に運ぶ。
甘みと塩気の絶妙さ。そこに抹茶がスッと爽やかに来る。

箸を深く刺せば、底の中心であたるのは貝柱。

なんと嬉しい驚き。包帯の下で、口角がわずかに上がる。

五代 基一郎 > 男は他に目もくれず寿司を食う。
ただ黙々と食う。この状況など我関せず、というように。

次に出てくるのは”こはだ”
銀色の光が黒の漆とのコントラストが美しい。
だがその外見の華美さだけではない。手が加えられたしめられたものだ。

戦いを生業とするものであれば、技巧の一つがそのしめである。
口に入れればわかるそのしめ方の、季節のものであるその身を殺さぬ程度に
しかし技を舌に伝えるその力。時の武芸者が手にすれば如何に口にするか。

何も語らず。
男もまた、何も語らずそれを口にし……しかと確かめた。

五代 基一郎 > そして”あかみ”である。
赤身、つまりマグロの赤身。トロではない……赤身が来る。
黒と赤。ゲタの上に並ぶ戦装束の色合い。
その姿を確かめつつ、口に運ぶ。

トロのような強い脂ではなく、だが濃厚なねっとりとした赤身の強さ。
質の良い赤身はいくら盛られたトロよりも勝る。
それを言外に確かめつつ、口に運ぶ。

マグロは赤身なのだと。
剣術の基本は全てここにあると素振りを見せつけるように。
ボクシングの基本はストレートであると習わせるように。

そこにある。

うまい。

『室長補佐代理』 > 少女の礼に対して、また一礼で返す。
ただ微かに笑っているだけにもかかわらず、少女の笑みにはどこか冷たいものが感じられる。
気安く板前を会話を始める少女をみて、男はわずかに眉をしかめた。
ネタの話ではない。
若干の奇妙な会話に齟齬を覚えつつも、自分も”こはだ”を食べる
続けて、”あかみ”
食事を楽しみながらも、新たに現れた少女の話には傍耳を立てていた。

五代 基一郎 > 最後に出された”あなご”を口にしながら、”たまご”を待つ。

”あなご”の焼き方。そして煮られたタレ。
この”あなご”の身の柔らかさ。ふんわりと感じるその口当たり。
やわらかさ、焼いたものであるが見た目のいかつさとは裏腹に
口の中で咀嚼するたびにほぐれていく優しさのような触感。

やはりここの技術は、通うに値するものである。

この”あなご”の焼きを味わい、また”たまご”を味わう。

これでよい、よきかなと。
手を拭いつつ……湯呑を傾ける。

寿司を食いに来て、寿司を食った。
満足である。

否支中 活路 > そしてきた。“たい”。
それも“あまだい”だ。
活路の育った関西圏では“ぐじ”と呼ぶところもある。

白いてかりに、赤っぽいピンクが色を添えている。

独特の食感。
ゆっくり、ゆっくりと口の中でほぐしていく。
飲み込む前に、頷いた。

余韻をたっぷりと味わったあと。茶が口を涼やかにする。

エアリア > 【常連ではあるが、最初は付出しに前菜から
コースである
握りから行くわけではない

先程から奇妙な違和感を出しているままにゆっくりと味わう

……椀物、お作り。
常連にしては妙な雰囲気がある

そして……魚が一品もでていない】

『室長補佐代理』 > 遅れてやってきた“たい”を口にしながら、少女の様子を伺う。
公安の男はわかる。常連なのだろう。
包帯の男もわかる。やはり彼も通なのだろう。
しかし、この少女は何か。
場慣れた雰囲気であるにもかかわらず、出されたものはまた趣が違う。

否支中 活路 > 違和感を、感じている。
いやわかっていた。最初から。
わかっていて、あえて伏せてきた。

食べないのか。
寿司を。

この店の寿司を。

この、寿司を食べないのか。

最後に海老を平らげた。そのままに、つい一瞥してしまう。

エアリア > 【そしてようやく……寿司。
茄子の素揚げ
椎茸
みょうが
芽ネギ
海ぶどう……

そう。
魚が一品もない。】

エアリア > 【そして、周りの視線を感じたのか、たまたま目が合うと、会釈する。
妙に見た目にそぐわないような、底知れぬ物を感じたかもしれない。】

『室長補佐代理』 > 思わず、目を細める。
変わり種。
しかし、それにしても常軌を逸している。
確かに、寿司において魚を食さないというネタは多くある。
河童巻きなどその代表だ。
全くありえないわけではない。
しかしそれでもこれは、目を引き、興味をそそらせ……何より疑問を感じさせるには十二分な圧があるネタ。

エアリア > 【……またか。
そう思わなくはない、寿司屋に来るといつもそうだ
目立つ容姿、目立つ料理……

しかたのないこととはいえ自分は乳製品と卵くらいしか動物性は摂れないのだ
あとはどうしても戻してしまう

だから、こうして丁寧にやってくれる寿司屋は貴重だった
そして寿司屋に対して礼儀を通すなら、自分から赴いてカウンターで食べるのが一番だ
別に呼びつけることは出来なくはないが、金の価値は絶対ではあるがそれゆえに届かない部分もある
となれば、やはり出向くしかない

そして出向くとなるとコレだ。
だいたいいつも対応は決まっている
もちろん……こちらの対応もだ】

……ふふ、何か珍しいものでも見たような感じですよ?
【笑顔で懐に言葉のナイフを突きつければいい】

否支中 活路 > 「いや、すんまへんな。根が下品なもんで」

白い少女へ会釈は返し、それ以上見る無粋は控える。
あるいは食べられない、ということもあるかもしれない。
多様な人間、人ならざる者がいるのだ。

それでもあえてここ。
魚は食べられないが、しかしそれをも受けてくれる、この店。
馴染みの高級店。
そういうことなのかもしれない。

深く頷き、茶をすすった。

ああ、食べた。
俺は、
俺たちは、寿司を食べた。

五代 基一郎 > 白い少女の不自然な注文。
寿司の技巧を確かめにきたのなら、有り得ない話ではない。

ここにいる誰もがその白い少女について何かしか思う所があるだろう。
誰もが違和感を抱え始めている。

その黒塗りのゲタにさえ映る白塗りの少女の伺うような言葉。
猜疑にかられ始める方が自然だ。寧ろこの中で何もないと、目を背けるほうがおかしい。
だからこそ思う。

「たまご」

また憑りつかれたように、たまごを頼んで食い始めた。
また食いたくなった。

『室長補佐代理』 > 少女からそう囁かれれば、男も苦笑を漏らしながら、頭を下げる。
確かに人の晩餐をじろじろと見ることは無粋である。
素直に謝辞の意を態度で述べ、再び前を向く。
男の食事も既に終わっていた。
湯呑に口をつけて、余韻を静かに楽しんでいる。

エアリア > 【……コレだから人間は。
いつも実験動物として扱われ、奇異の目にさらされ、弄ばれるように対応される

コレを解決するのは唯一、金だ。
他人が頭を下げることも、他人に言うことを聞かせることも、物を買うことも、得ることも、そうだ。

そしてこうして食事を出来るコトも

……やがて、エアリアが唯一絶対楽しみにしていた動物性が出てくる

今上がったばかりの厚焼き玉子だ……しかもコレは……特別製?
まるでプリンのようでもある
器からすると、どうもデザートらしいと思えるだろう

それを見た瞬間、顔が綻ぶのは止められなかった】

『室長補佐代理』 > 横目で一度だけ綻ぶその顔を確認してから、男は顔を前に向けて静かに笑う。
先ほど無礼を咎められたばかりである。
同じ轍は踏まない。
あくまで食後の余韻を楽しみつつ、少女の食事の邪魔はしない。

五代 基一郎 > 白い少女に、野菜のみのネタを食っていた少女。
食事をする人間は皆同じである。そしてまた、食を楽しむものは同じである。
食を楽しみたい、楽しい時間を過ごしたい。
そんな当たり前のことを求めている。
それが当然であるからこそ、ここに並ぶ男らも入ってきた少女に。
そのどう考えても違和感のある少女にも目もくれず寿司を食っていた。

しかし。
その少女の前に出された”それ”が出現した瞬間、男の目は見開かれ凝視した。
少女ではなく厚焼き玉子を。
美しい……今特にこの場所で”たまご”を食っていなかったらそう漏らしていただろう。
事実行儀が悪いことすら思考の外に”たまご”を味わっていたものの、咀嚼していた口は半ば開きかけていた。

技巧。
寿司のネタだけではない。わかっていたことだが卵の調理もそれを見ただけでわかる領域。
その黄金色の”たまご”が……目を奪う。
食ってみたい。いや、しかし寿司屋で一目でわかる”デザート”を
違う。これは甘味を食いたいのではない……その技術を、技を文字通り味わってみたい。

そんな欲求。だがそれは憚られる。寿司を食いに来たのだから。
俺は、寿司を食いに来た。
だから頼む。甘い、”それ”ではなく……出汁巻の”それ”を

「たまご」

エアリア > ふふ……最後にコレがいつも楽しみで。
だからつい通ってしまうんですよね

【実際、その厚焼き玉子は特別製で、言わば昔のプリンである
焼くだけで1時間ぐらいかかる代物のために普段なかなか作れないのだが
以前、わざわざ出してくれた際にひどく気に入って、それ以来、ずっとお約束になっている一品だった】

……ああ。

【思わず声が漏れる
食事は一瞬でも余計なことを全部忘れられるのが、良い】

『室長補佐代理』 > 嬌声にも似た少女の愉悦が口から洩れるが、向けるのは耳だけで目は向けない。
立派な厚焼き玉子にはさすがに一瞥をくれるが、それもじろじろと見るわけではない。
ただ、一瞥をくれて、それで終わりだ。
ガリをつまみながら、また湯呑みを啜る。

否支中 活路 > しばしの時間を満足とともに過ごす。
いい、時間だった。
いい、瞬間だった。
夢はしかしいつか終わる。
食事は終わりだ。
椅子をひいて立ち上がった。
そうして動いた視線が、偶然捉える。
たまご。
厚焼きのたまごである。ふわふわの、いやあるいはぷるぷるのというべきか。丁寧に焼き上げられた逸品。
そしてそれについ目を惹かれて、少女のほころんだ笑顔が視界に入る。

無粋はよそう。
あわてて視線を外し、そのまま人の後ろを通り過ぎる。

熱い吐息のような声が聞こえる。

頭のなかは黄金色の塊でいっぱいになっている。

だが今日はここまでだ。終わりだ。
いつか……いつか、アレに届く。その日を夢見て、今日は行こう。

現実へ還る時が来た。

エアリア > 【エアリアは小食故に、男たちの半分程度も食べれば十分だ
それもあって、あとから来たにもかかわらず食べ終わりがそれほど変わらなくなる】

……堪能しました♪

【その前も美味そうには食べていたが、明らかにもう一つ声が変わっているところから見ると
よほどお気に入りなのだろう
満足気にあがりをお願いする】