2015/08/15 のログ
■黒神蓮 > 「……ああ、あの子ね、やっぱり偽装か」
「ま、風紀のセキュリティはよく知らないけど堅いはずなんですけどねー、
こないだの襲撃といい、もうちょいセキュリティの見返しが必要かな」
(教員証と証明書をポケットにしまい、昨日連行しようとして逃げられた少女を思い出す、
既に彼女とは接触していたが、偽装は見破っていたらしい)
「交渉ね……いますぐ出せるのはこないだの報告書のデータだけだけど」
(異界から風紀のデータベースに接続できる専用のタブレットを取り出し、報告書017のデータを見せる、
提出者の名前や、個人情報に繋がるところは編集してあるが)
「あ、一応聞き耳は立てられないようにしときます」
(聞き耳対策の道具を上から支給されていたのを忘れていたらしい、
異界から四枚の折り紙のような紙を取り出し、席を囲う四角を作るようにぽいと投げる、
音を遮断する初心者でも扱える簡単な結界らしい、結界を破れば術者にすぐ伝わる安心仕様だ)
■アルスマグナ > 「この島において一番安心が置けるおまわりさん的な役回りなんて
風紀くらいしかないんだから、そこらへん大変だと思うけどしっかりお願いするよ」
襲撃事件に関しては噂程度には知っているが、災難だったなぁなんてのんきな事しか言えない。
何より恐ろしいのは、一応保たれるべき風紀のセキュリティがやすやすと出し抜かれてしまうほど
この島にいる異能者や魔術師は力を持っているということなのだが。
タブレットを受け取り、報告書のデータを見せてもらう。
じっと情報を見てみるが、違和感を受けるところがいくつかあった。
それは後で指摘しよう。とりあえず相手が対価を支払ったのならこちらもそれなりの情報を出そう。
結界らしきものが張られたならば安心して口を開いた。
「俺が直接会ったとき、『白い仮面の男』は丁度異邦人街の人気のない路地裏にいた。
黒服の男たち数名を連れて、異邦人、その時はリザードマンの男を拉致していたな。
たぶん他にももっと身元が不確かな奴とかさらわれても気にされないような異邦人とかは被害にあってるんじゃないかな。
で、この情報の中の『実験が目的』っていうのに異論はない。
たぶん異邦人を狙ったって事は人間ではできない何かが目的だっただろうから。
だけど奴の目的が『女』『何かを産ませること』だったのはちょっと変だよな。
だったらなぜ最初から女だけを狙わない?俺が見たリザードマンは男だった気がするが……
プランの変更か、あるいはリザードマンは別の研究で消費したか……」
口元に手を当てると、深く考え込むようにタブレットの情報を睨みつける。
■黒神蓮 > 「……上に掛け合っときますよ、セキュリティなんとかしろって」
(どうせすぐには対応できないだろうけど、とは言わないでおく)
「リザードマン、ね、それを見たのはいつ、どこで?
後で調べとくように報告しておきますんで、詳しく書いてください」
(報告書との情報の齟齬の理由も気になるが、とりあえずリザードマンの誘拐とやらの詳細な時間、場所が欲しい、
異界からもう一つボールペンを取り出し、メモ帳の紙を一枚ちぎってボールペンと一緒に渡す)
「……産ませるための「種」が欲しかったとか?」
「誘拐なんて犯罪をやらかしてまで産ませたいナニカ、「胎」も「種」も人外、それもとびきりの特殊なものが必要だろうね、
そんなレアモノが簡単に見つかるとも思えないし__人外を改造して、「特殊性」とやらを付与しようとしたとか、
……ま、あくまでも予想だけど」
(自分で言ってて気分が悪くなったのか、苦虫を噛み潰したような顔で語る、
正直なところ、情報が足りなくて全体像が見えてこない)
■アルスマグナ > 差し出されたボールペンとメモ帳を受け取ると、そこに異邦人街の簡単な地図を描き自分が白い仮面の男とであった場所を記す。
近くの建物や目星のつきそうなものも合わせて書いておく。正確な住所は覚えていないからだ。
大通りからかなり外れた場所、人通りが最も少ない時間帯なども追記しておく。
「時期は……そうだな。確か7月の……七夕の頃、だったようなきがする。
そのときまずい事に、俺、相手に顔が割れちゃったんだよね。
一応狙われたり襲撃されたりする可能性を考えて居場所転々としてみたり警戒は怠らなかったんだけど
特に今のところは何もないから大丈夫かなとは考えている。
相手の得体が知れないからなんともだけど、今まで歓楽街とか異邦人街とかスラムとか辺りで誘拐をしていたのに
海岸まで出てきていることもなんとなく変だよな。
ばれないようにしていたはずなのにここにきて形振り構っていられないというか……。
相手に時間がなくて焦っているというのも考えられるし」
とんとんと机にボールペンの先を打ちつけながら自分なりの考えを話す。
黒神の予想には同じようにげぇと気分が悪そうに顔をしかめて
「きもいなぁ……。人体改造とか一昔前の特撮で出てくる悪の集団がしそうなことじゃん。
あーやだやだ。不愉快!異邦人相手にそういうことしちゃうのもめっちゃ不愉快!!」
どこか子供っぽく頬を膨らませて不機嫌さを訴える。
「ま、後は風紀の人たちに任せるよ。それで、俺が話せるのはこのぐらいだけど他に何か質問はあるかい?」
■黒神蓮 > 「ありがとうございます、これは後で刑事課に渡しときます、
うちの鑑識は有能なんですけど、まだまだ誘拐事件についてはわからないことだらけなんで」
(これで調査が進めばいいんですけど、なんてぼやきつつ、紙をありがたく受け取る)
「……確かに、相手がどんな能力の持ち主とはいえ誘拐なんて海岸でやるには危険すぎる、
時間がなかったのか……誘拐しようとした少女が必要な条件を満たしていた?」
(喋ることで予想を確かなカタチにこねくりまわすように、自分の予想を喋る、
報告書には誘拐されそうになっていた少女の情報はなかった、
他の報告書に記載しておいたのかもしれないが……後日、アーウィングとやらに話を聞くか)
「質問、ねえ」
(ちらりと右目で胸ポケットを確認、偽装万年筆に異常無し)
「それじゃ、他に疑問に思ったこととかあります?」
(僅かな疑問でも重要になる可能性がある、今はとにかく色々な視点からの情報が欲しい)
■アルスマグナ > 「……いや今のところさっき話したので気になる点は大体全部だな。
あんまり予想だけで進めるのもまずいだろ。さっさと犯人を捕まえて直接聞き出したほうが早い。
はぁ、喋り倒したら結構疲れた。」
肩をゴキゴキと鳴らしつつ、勝手にスプーンを一つ奪うとマンゴーパフェを一口食べる。
上手い。さすが俺の見立て。とろける甘さとジューシーな果肉が魅惑のハーモニーを奏でている。
「あ、お願いみたいなもんだけど今回の情報提供が俺って言うのは伏せといてくれない?
あんたらを疑うわけじゃないけど、もし常世学園内部に犯人が居たとしたら、そしてそれが公権力にまで及んでいたら
俺とかただの一教師に過ぎないわけで即刻アウトになると思うからさ。」
スプーンを振りつつ、ごちそうさんとそれを置くとテーブルの上から伝票を勝手に取っていく。
立ち上がりながら、これで話は終わりという態度。
「ま、一つアドバイスをするなら早めにこの件を片付けないと異邦人たちによる常世の治安維持に対する疑念が沸いちゃうだろうね。
きっと自分たちは招かれざる客だから幾ら誘拐されて虐げられても、結局風紀は動いてくれないとかさ。
彼らのコミュニティだって黙っちゃ居ないだろう。自分の身内に被害が及べば独自に報復しようとする奴らだって現れないとは限らん。
何より、その仮面の男が罪を犯していくのがもどかしいね。もっと別の道もあったのかもしれんしさ。
それじゃ、今日は話を聞いてくれてありがと。俺はそろそろ行くよ。あとよろしくね、黒神くん」
椅子を机に戻すと、片手を振りながら伝票と共に会計へと持っていく。なかなかのお値段を支払ったがそれだけの価値はある味だった。
手痛い出費だったが、そのまま何事もなければラウンジから出て行くだろう。
ご案内:「委員会街ラウンジ」からアルスマグナさんが去りました。
■黒神蓮 > 「……それもそうですね」
(ただでさえ本部襲撃事件で風紀委員の信頼は揺らいでいる、これ以上風紀委員会の信頼を下げるような真似は避けたい、
大変容による世界の変化に世界を適応させるために作られたこの箱庭は、世界を安心させるには余りにも不安定だ、
風紀委員会の秩序は、いまだに重く脆い)
(アルスマグナがパフェをモグモグしている間、報告書になんて書くか考えていた、
とりあえずアルスマグナの名前は伏せておいた方がいい)
「それじゃ、ご協力ありがとうございました」
(去り行くアルスマグナにぺこりと一礼し、机の上のメモだのボールペンだのを片付ける、
床に置いた結界符を拾う最中、なんとなく呟く)
「……あのパフェ、経費で落とそうと思ってたんだけどなあ」
(まあいいかと思い、片付け終わるとラウンジから立ち去った)
ご案内:「委員会街ラウンジ」から黒神蓮さんが去りました。
ご案内:「天界」にミウさんが現れました。
ご案内:「天界」に白崎玲刃さんが現れました。
■ミウ > そこは天空の世界。人の身では辿り着く事が困難な聖域。
天使達が住んでおり、神の居城もこの天界にある。
その城は広大であり、どこか神殿のような神秘的な雰囲気を漂わせていた。
移動可能な輝かしい天空島は、現在かなりの高度を浮遊している。
常世島は雲に阻まれて見えないが、もし雲がなければ島も小さく見える事だろう。
玲刃君から連絡をもらったミウは、地上まで彼を迎えに行った。
その後、城の一室へと移動する。
先日、玲刃君と作戦会議を開いた部屋と同じ場所だ。
中央に小さな円卓があり、絨毯が敷かれている。
神秘的な雰囲気の城に合った神聖な雰囲気を漂わせる家具が立ち並ぶ。
ミウはゆったりとした仕草で円卓の傍にある椅子に座った。
ちなみに、椅子は二脚ある。
「夏季休暇も終わり、授業が始まったわね」
中々にタイムリーな事を言う。
■白崎玲刃 > 【昨日、音音との今後の話、そしてその後の行為を終えた後に
ふと、玲刃はミウに連絡を返していなかったという事を思い出す。
それは、先日、ミウにこの自宅へとテレポートで送って貰った時に連絡を返すと言ったまま、
その後、色々と事態が動いた事により、連絡を返す事を忘れたままで居た事である。、
その事を思い出した玲刃は、開拓村の自宅にあるノートPCを使い、ミウに対し
連絡を返すのが遅れた事に対する謝罪と、先日のお礼等、そして、
取調の時の事や、今後の話等を含めての話をしたいとの旨を書いたメールを送ったのであった。
そして、メールを受け取ったミウよって連れられ、再び天界に訪れた玲刃は
先日作戦会議をした時と同じ、小さな円卓のある部屋へと通され、
その部屋の内装を見て、先日の襲撃などの、自身の思慮の甘さによって仕出かした事を思い出して苦笑いを浮かべるのであった。】
おいおい…いきなりのんびりとした話からだな
とはいえ、そうだな。思えば俺達もとんでもない時期に風紀委員会の本部を襲撃してしまったんだたな…
【玲刃もミウが座るのに合わせて、もう一方の椅子にゆっくりと座りながら、
ミウが初っ端に言い放ったタイムリーな話題に再度苦笑いを漏らす
自身がやらかした時期が、休みの時期であった事を思い出しつつ、
思えばもの凄くどころでは無い程の迷惑をかけてしまったものだと、
再度、俯きながら反省するのであった。
ちなみに、玲刃はあの時期は路地裏で襲われたりなどが重なり、夏休みに入った事にすら気付けていなかった】
■ミウ > のんびりした話から入れるのも、襲撃事件から時間が経ち、気持ちを落ち着かせる事ができたからこそ出来るものだ。
ずっと暗い思いをしていても、仕方がない。
この部屋に入って苦笑いを浮かべる玲刃君を見て、この場所はもしかしたらまずかったかな? と少し思う。
「襲撃を行ったのは、ちょうど夏季休暇中で、みんなが休みたがっている時期……という事になるわね。
風紀委員も、元々暑い時期てお仕事が大変な中、さらに火をつける事になってしまったかしら」
俯く彼を見て、あの事件をとても反省しているのだと察せられる。
なら、ミウはどうなのだろうか……。
無力感や罪悪感は確かにあった。
だけど今のところ、自分のやった事に後悔している……という事もない。
失敗はあくまで結果論で、その時は『玲刃君の助けになりたい』と思ったから行った。
現状を見れば、確かにあの時、玲刃君を止めていればよかったかもしれない、という事にもなるけれど……ミウは未来を予知できはしない。
■白崎玲刃 > 【苦笑いを浮かべているものの、玲刃の雰囲気は暗いものでは無く
むしろ、こうしてまたミウと落ち着いて話せるという状況を嬉しく思っても居た
あの襲撃の後において、玲刃はミウにこの天界へと連れて逃げて貰った時には、
気絶から目覚めた後にも、あの作戦の惨敗における悔みと、
自宅に帰れないままであり、音音への何か連絡手段が必要と考え込んでいたのもあり
まともに話せていなかった。
故に、ミウがそうして、のんびりした話から入ってくれた事には、嬉しさもあった
しかし、それ故に、先日の取調の際にミウの事も話してしまった後ろめたさも相まって、苦笑いが深まるのであった。】
ああ、そういう事だ。
本当に彼らには申し訳無い事をしたさ…
【音音に知らされ、風紀委員の必要性、象徴性について理解した玲刃は
あの襲撃で多少なりとも、それを傷つけてしまった事を悔やむ
が、それとは別に、自身を助けようと、手伝おうとしてくれたミウには嬉しく思い、感謝もしていた
それ故に、本題を切り出す事に躊躇があったものの
だが、何時までも、そのままでは駄目かと考え
一呼吸した後に、玲刃は口を開くのであった。】
………それで、その事に関する話が、なんだがな……
これは、連絡が遅れたのにも関わるが…
あの後、俺がミウに送って貰った後にな、音音に俺達がやった事の重さを教えられて
それで、風紀委員会に出頭した訳だが……
まあ、そこで取調を受けた訳で…まあ、何故かそのまま解放されてる訳だが
そこは、置いといてだ
その取調の時にな、流れ上隠す事も無理そうだったが故に、ミウの事を話してしまった訳だが…
勿論、俺が主犯な訳で、ミウはただ協力者ってだけな訳だからこそ、ミウの罪が軽くならないかと言ってみたが無理でな…
それを踏まえた上で、出頭するかの判断はミウに任せたいのだが………どうする?
まあ、これが今日ここでミウに話したかった話の一つだ
【そうして、玲刃がミウに話すのは、先日の取調においてミウの事を話してしまったという事と
その時に、ミウの罪が軽くならないかと言ったが、無理だった事、
そして、それらを踏まえた上で、出頭に関しての判断をミウに任せる事を告げるのであった。】
■ミウ > 申し訳無い事をした、という言葉にはあえて反応しない。
ただ、彼の言葉の中には悔やむ気持ちがあるのだろうと思う。
玲刃君があの事件の事を後悔しているというならば、尚更ミウはいつも通り、堂々とするべきだろう。
ミウまで悔やんでいるような言動をすれば、玲刃君の負担になりかねない。
そして、玲刃君が地上での出来事を話す。
それをミウは所々、首を縦に振りながら聞く。
「なるほど……あなたは、出頭したのね」
音音ちゃんに、頭が上がらなかったのだろうか。
どちらにしても、彼の選択は結構正しいものだったのかもしれない。
玲刃君なら逃亡生活ぐらいは出来るだろうけど、出頭する事でまだやり直す事ができるから。
「わたしの事を話のは全然構わないわ」
むしろ話さなければ、玲刃君の状況は悪化していただろう。
「事実を述べれば、実際に襲撃と呼べる行為を行ったのはわたしなのだから、実行犯と言えるわね。
そうね……わたしも出頭は考えなくはなかったわ。
だけど、現状は風紀委員の情報が足りていないのよね」
出頭に関しては、情報不足などから判断し辛い事を述べる。
■白崎玲刃 > 【ミウのいつも通りの堂々とした態度を見つつ
ミウらしいな、という思いを抱くと同時に
気を使わせてしまってるか?という思いも抱く
陽動していたのはミウであり、そちらに風紀委員が多く集まっていたはずであり
つまり、その場で自身が音音に聞かされたような事も言われているだろうと推測し
それによって、心優しいミウが罪悪感を覚えていない事は無いだろうと推測しながら
それでいながら、いつも通りの態度を保っているという事は、
気を使ってるのだろうなと考え、ミウに負担を掛けているだろうという推測に少し気を落とし、顔を少し俯ける】
ああ、そりゃあな。あれだけの事をしておいて出頭しないという訳にはいかないしな
まあ正直、そのまま捕まると思ってた分、こうして捕まって無いだけ良かったがな
【そうして、ミウからの返答に言葉を返してゆく
出頭に関しては、玲刃自身はやり直しが効くなどとの考えは全く無く
ただ、自身のした事の重さ故に、それを申し訳無く思ったが故に、出頭する事を選んだという、
ただそれだけであった。】
俺に関しての事が悪化するだけなら良かったんだがな……
ただ、俺が隠す事によって、ミウに対する心象まで悪化するのは不味いかと思ってな…
隠し通せず、すまなかった
それに、ミウが行ったとしても、頼んだのは俺だろう?なら。結局、原因は俺だからこそ、責任は俺にあるはずなんだ……
【構わないと言われながらも、申し訳無さそうな様子は変わらない
玲刃自身は、あの襲撃の責任はほぼ全て自分にあると判断している様であった】
ふむ…ミウも出頭するか。
風紀委員の情報か……風紀委員会自体は、俺が出頭した時にはもう安定してる感じではあったな…
そしてそうだな、尋ねるなら………俺が事情聴取を受けたレイチェルが良いかもな
あいつは、俺の知り合いの風紀委員の中でも特に信頼出来る奴だとは思う
【出頭するのに風紀委員の情報が不足しているというミウに対し
風紀委員会がもうだいぶ落ち着いている事を伝えつつ、
出頭する時に尋ねるのに良い風紀委員として、玲刃は知り合いの風紀委員を思い出そうとする
正直、玲刃のそれ以外の風紀委員の知り合いというと、
能見さゆりに関しては、情報提供などで縁があるものの、以前、住宅街で西園寺と共に襲撃して来た事がある為、今は大丈夫だと知っていても信頼しきれずにいた
蒼穹に関しては、信頼できる相手ではあるものの、神を嫌っていて、更に風紀委員でも、幽霊委員でまともに活動している訳では無いようなので却下であった
久藤嵯督に関しては、以前路地裏で、石蒜と邂逅した時に共闘したのみであり、交流が薄かった
そして、残るのは、何度か会話し、自身の取調も担当したレイチェルと、
出頭の際に、風紀委員会本部まで連れて行ってくれた五代であった
故に、紹介するならば、レイチェルか五代であり、
その二人のどちらかならば、刑事課のレイチェルがちょうど良いと判断し
ミウに対し、出頭する際に尋ねるのに良い相手として、レイチェルを紹介するのであった。】
あと、出頭に関して言うなら、
正直、俺があのまま解放された以上、大丈夫だと思うが……気をつけてな
【そうして、ミウが出頭する事に関しては、
襲撃犯が言う事では無いと思いつつも、
ミウの身を心配しながら気を付けてと言ってしまうのであった。】
■ミウ > 顔を俯ける玲刃君。
気落ちしている……。
そんな彼に、かける言葉は何かないのだろうか……。
ミウは、落ち込む時は一人でいる時に散々落ち込み尽くしたし、今は天界から平気で出られるぐらいには落ちつきを取り戻している。
そんなミウだから、いつも通りの態度で玲刃君と接する。
「事を成した後に押し寄せてくる罪悪感……ね。
確かに、出頭する事で潔く反省しているとも言えるわ。
逃げ続ければ破滅の未来が訪れるというのは、わたしが予想していた事の一つだったもの」
ゆったりとした言葉で返す。
「出頭したという状況なのだから、わざわざ隠し通すものでもないわ。
そもそも、いつかは明かさないといけなかった事だもの。
それにわたしに気を使ってくれたのね、ありがとう」
上品に笑いながら、礼を言う。
「責任の話をすれば、襲撃事件と言うけれど、そもそも襲撃行為と呼べるものを行ったのはわたし一人になるわね。
あなたが行ったのは潜入だものね。
それに、陽動を大袈裟にし過ぎたというのもあるわ。
別に、責任に関してはあなた一人で全て負う事もないわね」
これも落ちついた口調で述べる。
「そう。
安定は取り戻しているのね。
そうね、尋ねるなら信頼できる相手の方がいいわね。
風紀委員も一枚岩ではないでしょうから、様々な人がいるはずだわ。
玲刃君が信頼できる人だと言うならば、大丈夫なのでしょう」
警察機構としての風紀委員は実際、評価すべき点は多い。
風紀委員に関して、良き情報をもらった。
ただ、風紀委員を疑う方面で見るならば、玲刃君を利用した謀略という可能性も一応考えられなくもない。
玲刃君が信頼する風紀委員を尋ねるならばある程度回避はできるだろうけど、謀略ならば何らかのトラップが用意されていたりもするかもしれない。
そこは、少々考えすぎ……かな。
「分かったわ。
出頭する際は気をつける事にするわね。
ありがとう」