2015/08/19 のログ
■白崎玲刃 > 【陽子の提案、それにはミウが責任を多く背負う必要があり
しかし、その案で行かなければ、音音が危険を被る可能性もあった
そうして玲刃は思う
音音もミウも、自分のせいで被害を被ったと
自分が、襲撃のきっかけを作らなければミウは襲撃の協力者として責任を負う事無く
自分が、付き合わなければ、音音は襲われる危機に瀕する事は無かったと】
ああ…そうだな…
【俺が居なければ、
と玲刃は呟く
そう、自分が居なければ、
ミウも音音も平穏に暮らせてたと】
【そうして玲刃は
自責の念に耐えられなかった様にして、
部屋を飛び出すと、城を出てそのままの勢いで天界から飛び降りるのであった
天界は相当の高さの場所にあるが故に、
例え、玲刃であっても、きっとひとたまりも無いであろう。
そうして飛び降りると共に、
玲刃は呆気無い幕切れを迎えるのであった。】
ご案内:「天界」から白崎玲刃さんが去りました。
■嶋野陽子 > 突然部屋を飛び出した白崎先輩の後を
追う陽子。しかし、次の瞬間その動きが凍りつく。
白崎先輩がそのままの勢いで天界から飛び降りたのだ。
さあどうする陽子!?
【2d6で11以上で後を追い、落下途中で捕まえようと
する】 [2d6→2+6=8]
■嶋野陽子 > 陽子が天界の端に着いた時には、
白崎先輩の姿は雲海の中に消えていた。これでは追い
かけようが無い。意気消沈した陽子は、ミウさんの待
つ部屋に戻り、力なくかぶりを振った。
■ミウ > 玲刃君は独り言を呟くと、突然部屋を後にする。
その独り言をミウはうまく聞きとる事ができなかった。
「玲刃君、どこに行くの?」
玲刃君の後を陽子ちゃんが追いかける。
玲刃君は、突然どうしたのだろう……?
やや首を傾げる。
ただ、彼は悲しげな顔をしていた……と思う。
しばらくすると、陽子ちゃんが戻ってきて、かぶり降る。
その時、なぜか悪感が頭を過った。
「玲刃君は……どうしたの?」
恐る恐る質問する。
■嶋野陽子 > 『玲刃君は……どうしたの?』
ミウさんの問いが、刃のように陽子の心をえぐる。
しばらく俯いていた陽子は、ミウさんの方を向くと、
臨終を告げる医師の口調で、
「白崎先輩は……天界の端から…飛び降りました。
私が端に着いた時には、もう雲海の中に……」
そこで言葉を失い泣き崩れる陽子。
■ミウ > しばらくの間俯く陽子ちゃん。
その後に発せられる言葉は、信じられないものだった。
「嘘……。玲刃君が突然、どうして……」
頭が真っ白になる。
さっきまで、ここで話していた玲刃君が、どうして自殺なんて……。
玲刃君の覚悟を止めたミウの選択が間違っていたの……?
ミウでは、玲刃君を救う事が……出来なかった……。
どうして、こんな事に……。
今にも、涙が溢れ出そうになる。
泣きだしそうな顔になる。
陽子ちゃんは、泣き崩れる。
彼女は、とても優しい人なのだから、まさに玲刃君が死ぬ瞬間を見て、とても辛く、悲しい思いをしているのだろう。
ミウもそうだ……。
泣き崩れる陽子ちゃんに歩みより、翼も使って、小さなミウが大きな陽子ちゃんに優しく抱擁しようとする。
「…………陽子ちゃん、お願い……少し、こうさせて……」
心が凄く痛む……。
大切なものを失って、どうにかなってしまいそうな程に辛い……。
どうして、玲刃君が死ななければいけなかったの……?
ミウの瞳からゆっくりと滴が流れ、頬をつたっていく。
■嶋野陽子 > (白崎先輩は……私が殺したも同然…
言葉の槍で、彼の繊細な心を貫いてしまった…)
陽子が泣き崩れているのは、自責の念からであった。
ミウさんの腕と翼の感触に続き、
『お願い……少し、こうさせて……』
の声を聞いた陽子は、微かに頷くと、ミウさんの為す
がままに身を任せる。
「私が…殺したも…同然です…」嗚咽の下からかすれた
声でつぶやく陽子。
「綾瀬…先輩に…何と詫び…れば…」
■ミウ > 「それは違うわ……陽子ちゃん……。
あなたは、何も悪くない……。
玲刃君や音音ちゃんの事を思って、してくれていた事なのでしょう……?」
さらに力をこめて、陽子ちゃんを抱く。
「少し、陽子ちゃんと玲刃君、わたしの意思が合わなかっただけよ……。
だから、陽子ちゃんは何も悪くない……」
なんとか、陽子ちゃんを慰めようとする。
だけど、今の心の不安定な状態では、うまく言葉も見つける事ができない。
■嶋野陽子 > ミウさんの励ましの言葉に、
「ありがとう…ございます。…でも、この事を、
どう…綾瀬…先輩に…説明…しますか?」
この悲報を、伝えなければならない相手が存在する
のは事実だ。風紀委員会にも報告しなければいけな
い。遺体の捜索も行わなければいけない。こうして
ばかりはいられないのだ。
■ミウ > そうだ……。
玲刃君が亡くなった事を音音ちゃんに伝えなければいけない。
だけど、思えばミウは、音音ちゃんとまともに話した事などなかった。
「音音ちゃんには辛いだろうけど……ありのままを伝えるしかないわね……」
風紀に報告すれば遺体の捜索も始まるだろう。
悲しい……悲しいよ……。
玲刃君……。
■嶋野陽子 > 陽子よりも遥かに深い悲しみの中に
いるはずのミウさんに、お願いをしないといけない事
が陽子の心に重くのし掛かる。
「ミウさん……綾瀬先輩の家に、私も連れて行って
下さい。私から直接お詫びしなければ……止められ
なかった事を」
■ミウ > 「分かったわ……。
あなたが一緒に来てくれるのは助かるわね。
わたしは、音音ちゃんと一度会ったきりで、まともに話した事がないのよ」
この辛さは、長らく抜ける事はないだろう。
心の中にぽかんと何かが空いた感覚。
玲刃君は、音音ちゃんを大切にしていた。
彼と話していたら、それがとても伝わってくる。
もう二度と……玲刃君と楽しく話せないんだ……。
もう二度と……温かい手で頭を撫でてくれる事もないんだ……。
もう二度と……責任の奪い合いも出来ないんだ……。
彼の事を思い返す度に、心が苦しくなっていく。
■嶋野陽子 > ようやく自分を取り戻した陽子は、
苦しそうなミウさんの様子に、跪いたまま、ミウさん
の事を優しく抱き寄せる。今度は私がミウさんに肩を
貸す番だ。
「ミウさん、先ほどはありがとう。今度はミウさんの
事を支えますから」と言うと、つい先程白崎先輩がし
ていたように、ミウさんの頭を優しくなでようとす
る陽子。
■ミウ > 陽子ちゃんは落ち付きを取り戻していた。
そして、ミウを抱き寄せ、頭を優しく撫でてくれる。
彼女の手はとても大きく、そしてとても温かい……。
玲刃君のものとは違う心地よさがあった。
「わたしの事を……支えてくれるの?」
瞳から落ちる滴が頬をつたって、地面に落ちる。
「ありがとう……陽子ちゃん」
陽子ちゃんに、ミウの弱い所を見せてしまっている。
どうしようもなく、弱々しい自分。
神である事に誇りを持っていた……。
だけど、救えなかったものはいくらでもあった。
玲刃君も助けられなかった。
■嶋野陽子 > (ステラ。私の名前で風紀委員会に緊急
通報を送って。白崎玲刃先輩が、天界から投身自殺を
図る。座標は現在の座標が判るなら、それを添付して。
綾瀬音音先輩への告知は、直接行うから待ってもらう
ようにお願いして。)
静かに慟哭するミウさんを支えながら、静かに第一報
を手配する陽子。ミウさんが落ち着いたら、二人で
綾瀬先輩に報告しよう。そう思う陽子だった。
『私の事を……支えてくれるの?』という問いには、
黙って頷き、少しだけ強くミウさんを抱き寄せる陽子。
■ミウ > 陽子ちゃんに抱き寄せられる。
その時に、白い羽根が宙を舞った。
彼女の体はミウのそれとは違い、とても大きく頼もしい。
それからしばらくして、ミウは落ち付きを取り戻していく。
そっと、陽子ちゃんから離れて、手の甲で涙を拭う。
真っ白だった頭もだんだん整理されてきた。
例え悲しかったとしても、ミウには、やらなければいけない事がある。
音音ちゃんに、玲刃君の死亡を報告しに行かなければいけない。
「陽子ちゃん、ありがとね……」
落ちついた事を見せつために、陽子ちゃんに上品な笑みを見せる。
「今日は、ここに泊まっていく?」
そう質問してみる。
■嶋野陽子 > しばらくすると、ミウさんも落ち着きを
取り戻していく。陽子から離れると、
『陽子ちゃん、ありがとね……』と礼を述べ、さらに
『今日は、ここに泊まっていく?』と提案するミウ
さん。疲労は隠せない陽子は、
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて、天界
の寝心地を体験させて頂きます」と感謝する。
■ミウ > 「それでは、部屋に案内するわね」
今の部屋から出て、別の部屋に案内しようとする。
そこは、屋根つきのふかふかなベッドやら、高級な家具やらが置かれている広い部屋だった。
ご案内:「天界」からミウさんが去りました。
ご案内:「天界」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「常世学園没者墓苑」に五代 基一郎さんが現れました。
ご案内:「常世学園没者墓苑」に惨月白露さんが現れました。
■五代 基一郎 > 盆を少し過ぎてまたいつもの静かな時間に戻った墓苑。
もし他の人間がここに来るとしたら、今日が命日の死者を弔うためだろうか。
男は特に連れてきた白露にはただ「墓参りに行こう」とだけ告げて。
同じ同居人の凛は予定があったのもあるが、彼と二人だけでこの墓苑に来た。
白露には、道すがらにかった花束を持たせて。
■惨月白露 > 「なぁ兄様、結局誰の墓参りなんだ?」
墓苑の中をゆっくりと見渡しながら、
男に連れられて歩く少年、惨月白露はそう問いかけた。
まだ厳しい夏の日差しが辛いのか、その尻尾は力なく垂れ下がっている。
受け取った花束の香りをかぎながら、
男の少し後ろをゆっくりと歩く。
■五代 基一郎 > 「今日が命日ってわけじゃ、ないんだけどさ。」
残暑と言われながらも気候的にはまだ変わらず、としか思えない。
うだるような暑さ。しかも墓苑ということで墓石等の照り返しもある。
中々に、これがまた暑さを引き立てて嫌になる。
「こっちこっち、納骨堂のほうね」
常世学園没者墓苑の納骨堂。
重々しい扉を開ければ、御堂の中央には『陶棺』が置かれており
その前には献花台が設置されており以前来た参拝者のものだろうか。
若干元気のない、花が供えられていた。
「白露。白露がこの世界に来たときはいつだったか、正確じゃなくてもいい。
覚えているか。」
■惨月白露 > 「ん?もう盆は過ぎたぜ?」
「ま、多少過ぎても行ってやるほうがいいんだろうけど。」
太陽を受けて黒光りする手入れの行き届いた墓石を見て、小さくため息をつく。
あれに、手にぶら下げている水をかけてやれば多少は涼しくなるんだろうかと考えながらも、
それをここにある全ての墓石に行っていたら、
確実にそちらのほうが辛いだろうとその想像を振り払った。
「ああ。」
こっち、と言われれば、素直に納骨堂へと入って行く。
中に入ると、ひんやりとした空気が耳を撫でた。
元気の無い花を見やりつつ、カツカツ、と音を立てて奥へと進む。
「いつだったかな、よく覚えてねぇよ。」
苦虫をかみつぶしたような顔を浮かべながら、そう目を逸らす。
■五代 基一郎 > 「場所は落第街」
と。手持ちの鞄を開き書類束を出した。
その書類には……
落第街住人で”あっただろう”数人の名前。
なぜそのような不鮮明な部分があるか。
それはその被害にあった数人は殺害された後に捕食されていたからに丘ならない。
故に遺体の一部が残っていた者はその写真、様子が報告されていたが。
それすら判別が難しいものは数行等で済ませられていた。
落第街の住人であるためか、学籍番号等から照合できるデータがないが故に。
その日、その時間。
そしてそれを”実行した存在”の監視番号と現地住民からの情報が添えられていた。
「その日、その時間にこの世界の常世学園……落第街に転移してきたそれは
獣の如く暴れその場にいた数人を惨殺した後に捕食したとある。
以後、その案件故に異邦人問題に関わる生徒会の管轄を離れ
公安委員会の調査や監視があり共同生活が不可能と判断。
正規の学籍のないまま、つい前まで学籍を偽装しながら生活していたと。」
そして元気のない花を纏めると新たな花を供えるスペースを作り。
「白露。今日ここに来たのはお前が殺して食った数人の墓参りのためだ。」