2016/07/17 のログ
■『車掌』 > まったく、散々な結果だ。
装甲列車は大破、人的被害も甚大。
死者が出なかっただけマシ、という所か。
『――車掌』
「おう。このまま撤収するぞ――こいつをはやく直してやらないと、な」
おそらく、彼らと帰れば、鉄道委員会も英雄の仲間入りだろう。
だが、そうはならない。
何故ならば――
「あたしらはいつだって、常世の裏方。鉄道運行以外にゃ、顔を出す必要もないさ」
英雄なんて柄でもない。
凱旋なんてしたくもない。
武装列車は動くのが不思議という態で、そのまま車庫へと戻っていく。
今日も鉄道委員会は、平常運行であった。
ご案内:「転移荒野外縁部」から『車掌』さんが去りました。
■リビドー > 「――」
左眼を抑えながら、貴種龍の死を認識する。
暫く立ち尽くしていたものの、時間が経てば左目を抑えたまま振り返り、
柔らかく微笑む。目立つのは教師として宜しくない。
故に長居は無用だが――
「お見事。……よく頑張ったね。ステーシー。」
疲労を把握しながら、労いの言葉を掛ける。
少しばかり、口調が柔らかい。
■クラージュ > 「さぁ、ここからが忙しいぞ!!
皆が笑顔で帰る為に、怪我人の治療からだ!!」
家に帰るまでが龍退治です と 改めて周囲に告げる。
「今度、この勲を唄にしよう。『吟遊詩人』ならできるだろうからな!
さぁさぁ英雄の凱旋の為だかっこつけて帰ろうぜ!!」
勇者は『僧侶』のまま、怪我人の治療と搬送に走り回る。
ご案内:「転移荒野外縁部」からクラージュさんが去りました。
■ステーシー > 去っていった装甲列車を見ながら溜息をつく。
「来る時も帰る時もあっという間」
「風みたいな人たち……」
「……助けられたわね」
リビドーから労われれば上体を起こして。
「はい、頑張りました先生。ちょっとお腹が空きました…だから」
「みんなでラーメンでも食べに行きませんか、これから面倒くさいことがいっぱいありますからね」
「ふふふ……大冒険、しちゃったなぁ…」
年相応の笑顔を見せながら立ち上がる。
クラージュの言葉に笑みを浮かべたまま、
「お疲れ様、勇者さん。吟遊詩人……? いや、ヒーラー?」
「どれでもいいわ、みんなを助けてくれてありがとう」
「あなたは私たちにとって、紛れもない勇者よ」
と言った。
空を仰ぐ。夕焼け空が蒼に染められようとしている。
まるで、何事もない一日がそうであるかのように、当然に。
■リビドー >
「はは、全くだ。でも確かに力を貸してくれた。
装甲列車は……鉄道委員だったかな。見るに風紀委員の勇者も駆け付けていた――
――ともあれ、そうだな。教師の交ざれるようなものなら、喜んで。」
片目を抑えたまま、笑って応える。
冗句めかしてはいるが、割と乗り気か。
「とは言え確かに、これからの後処理が大変だ。
……一介の教師程度ではあるが、出来る範囲でキミたちが楽になるように手を打っておくよ。
そう云うのも教師の務めだからね。さて……」
大きく息を吸って、吐く。
雰囲気を整え直し――
「ボクも大分疲れた。行くとしても、ラーメンは今度にしようか。
ステーシーも他の皆も、休める内にゆっくり休んでおくと良い。
消耗したままでは食事も美味しくないだろう。
…それでは、ボクも行こう。また会おう、ステーシー。」
■ステーシー > 「色々と手を回していただいて……本当にありがとうございます、リビドー先生」
「あなたは私にとって、尊敬できる教師です」
「…そうですね、みんな傷だらけでボロボロで」
「ラーメンよりも病院食かな……」
んん、と大きく伸びをして。
「はい、また会いましょうリビドー先生!」
そう言って別れていった。
また会える明日があることを喜びながら。
こうして物語は終わりを告げる。
でも彼らはかけがえのない明日を守りながら、この常世学園で生活していく。
Clover 完
ご案内:「転移荒野外縁部」からリビドーさんが去りました。
ご案内:「転移荒野外縁部」からステーシーさんが去りました。